JP3822683B2 - コンタクトプローブおよびこれを用いたプローブ装置 - Google Patents

コンタクトプローブおよびこれを用いたプローブ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ICチップや液晶デバイス等の各端子に接触して電気的なテストを行うコンタクトプローブおよびこれを用いたプローブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ICチップやLSIチップ等の半導体チップ又はLCD(液晶ディスプレイ)の各端子に接触させて電気的なテストを行うために、コンタクトピンが用いられている。
近年、ICチップ等の高集積化および微細化に伴って電極であるコンタクトパッドが狭ピッチ化されるとともに、コンタクトピンの多ピン狭ピッチ化が要望されている。しかしながら、コンタクトピンとして用いられていたタングステン針のコンタクトプローブでは、タングステン針の径の限界から多ピン狭ピッチへの対応が困難になっていた。
【0003】
これに対して、例えば、特公平7−82027号公報に、複数のパターン配線が樹脂フィルム上に形成されこれらのパターン配線の各先端部が前記樹脂フィルムから突出状態に配されてコンタクトピンとされる技術が提案されている。この技術例では、複数のパターン配線の先端部をコンタクトピンとすることによって、多ピン狭ピッチ化を図るとともに、複雑な多数の部品を不要とするものである。
【0004】
従来のコンタクトプローブ1は、図15に示すように、ポリイミド樹脂フィルム2の片面にNi(ニッケル)またはNi合金で形成されるパターン配線3を張り付けた構造となっており、前記樹脂フィルム2の端部から前記パターン配線3の先端部が突出してコンタクトピン3aとされている。
なお、符号4は、後述する位置合わせ穴である。
【0005】
また、例えば、特開平6−324081号公報に、パターン配線の先端部をコンタクトピンとした上記コンタクトプローブ(当該公報におけるフレキシブル基板)を用いたプローブ装置(プローブカード)が提案されている。このプローブ装置では、ICチップ等とテスターとの間のピンピッチの相違等に対する整合が採られ、多ピン狭ピッチのICチップ等のプローブテストに好適である。
【0006】
上記従来のコンタクトプローブ1をメカニカルパーツ10に組み込んで、上記従来のプローブ装置11にする構成について、図16から図18を参照して説明する。
【0007】
前記メカニカルパーツ10は、マウンティングベース12と、トップクランプ13と、ボトムクランプ14とからなっている。
まず、プリント基板15の上にトップクランプ13を取付け、次に、コンタクトプローブ1を取り付けたマウンティングベース12をトップクランプ13にボルト穴16にボルト17を螺合させて取り付ける(図17参照)。
そして、ボトムクランプ14でコンタクトプローブ1を押さえ込むことにより、パターン配線3を一定の傾斜状態に保ち、該パターン配線3をICチップに押しつける。
【0008】
図17は、組立終了後のプローブ装置11を示している。図18は、図17のE−E線断面図である。図18に示すように、パターン配線3の先端は、マウンティングベース12によりICチップIに接触している。
前記マウンティングベース12には、コンタクトプローブ1の位置を調整するための位置決めピン18が設けられており、この位置決めピン18をコンタクトプローブ1の前記位置合わせ穴4に挿入することにより、パターン配線3とICチップIとを正確に位置合わせすることができるようになっている。コンタクトプローブ1に設けられた窓19の部分のパターン配線3に、ボトムクランプ14の弾性体20を押しつけて、前記窓部19のパターン配線3をプリント基板15の電極21に接触させ、パターン配線3から得られた信号をプリント基板15の電極21を通して外部に伝えることができるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のコンタクトプローブ1およびこれを用いたプローブ装置11には、以下のような課題が残されている。
ICチップIの電極からプリント基板15の電極21への接続を樹脂フィルム2上に一体となったパターン配線3で行うため、プリント基板15側の電極21のパッド配置に自由度がなく、ICチップIの電極がその4辺に均等に配置されている場合には特に問題とならないが、4辺に不均等に電極が配置されている場合に対応することが困難であった。すなわち、一つの辺に電極が集中している例えば、LCDのドライバーIC(3mm×1mmサイズの長辺に数百ピン形成されている)等の場合には、プリント基板15上に電極21のパッドを配置するスペースがとれず、ICチップIの電極からプリント基板15への接続が困難であった。
【0010】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、多ピン狭ピッチ化できるとともに4辺に不均等に電極が配置された半導体チップ等にも適用できるコンタクトプローブおよびこれを用いたプローブ装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、請求項1記載のコンタクトプローブでは、複数のパターン配線がフィルム上に形成されこれらの前記複数の主パターン配線の各先端部が前記フィルムから突出状態に配されてコンタクトピンとされるコンタクトプローブであって、前記各先端部を有する前記複数の主パターン配線が前記フィルムの片面に形成されたコンタクトプローブ本体と、分岐パターン配線が片面に形成され、該コンタクトプローブ本体の前記フィルムの中間に一部を張り合わせて接続され分岐させた少なくとも一つの分岐配線板とから構成され、前記分岐配線板の前記分岐パターン配線側を前記コンタクトプローブ本体側に向けて、前記分岐パターン配線を、前記フィルムの片面に形成された前記複数の主パターン配線のうち一部に重ね合わせて接触させ電気的に接続し、前記フィルムの片面に形成された前記複数の主パターン配線のうち一部が前記分岐パターン配線に振り分けられて、前記複数の主パターン配線が接続される配線用基板とは別の場所に前記分岐パターン配線を接続することが可能な技術が採用される。
【0012】
このコンタクトプローブでは、主パターン配線が形成されたコンタクトプローブ本体と、該コンタクトプローブ本体に接続された分岐配線板とから構成され、該分岐配線板に主パターン配線に接続される分岐パターン配線が形成されているので、主パターン配線の一部が前記分岐パターン配線に振り分けられることから、分岐パターン配線を主パターン配線とは別の場所に接続することが可能となる。すなわち、半導体チップ等の一辺に電極が集中しても、該一辺の電極に接続される主パターン配線が、分岐パターン配線で分岐され分割されて他の場所に接続される。
【0013】
請求項2記載のコンタクトプローブでは、請求項1記載のコンタクトプローブにおいて、前記分岐配線板は、フレキシブルプリント基板で形成されている技術が採用される。
【0014】
このコンタクトプローブでは、分岐配線板がフレキシブルプリント基板で形成されているので、作製が安価になるとともに、柔軟であることから配線の自由度がさらに高くなる。
【0015】
請求項3記載のコンタクトプローブでは、請求項1または2記載のコンタクトプローブにおいて、前記コンタクトプローブ本体のフィルムには、金属フィルムが直接張り付けられている技術が採用される。
【0016】
このコンタクトプローブでは、前記フィルムが、例えば水分を吸収して伸張し易い樹脂フィルム等であっても、該フィルムには、金属フィルムが直接張り付けられているため、該金属フィルムによって前記フィルムの伸びが抑制される。すなわち、各コンタクトピンの間隔にずれが生じ難くなり、先端部が測定対象物に正確かつ高精度に当接させられる。また、分岐配線板の分岐パターン配線に対する主パターン配線の位置ずれが生じ難い。
さらに、該金属フィルムは、グランドとして用いることができ、それにより、コンタクトプローブの先端近くまでインピーダンスマッチングをとる設計が可能となり、高周波域でのテストを行う場合にも反射雑音による悪影響を防ぐことができる。すなわち、プローバと呼ばれるテスターからの伝送線路の途中で基板配線側とコンタクトピンとの間の特性インピーダンスが合わないと反射雑音が生じ、その場合、特性インピーダンスの異なる伝送線路が長ければ長いほど大きな反射雑音が生じるという問題がある。反射雑音は信号歪となり、高周波になると誤動作の原因になり易い。本コンタクトプローブでは、前記金属フィルムをグランドとして用いることにより、コンタクトピン先の近くまで基板配線側によって特性インピーダンスを合わせることができ、反射雑音による誤動作を抑えることができる。
【0017】
請求項4記載のプローブ装置では、請求項1から3のいずれかに記載のコンタクトプローブと、前記主パターン配線および前記分岐パターン配線の途中または後端側に接触させて電気的に接続する複数の基板側パターン配線を有する配線用基板と、前記各先端部を支持する支持部材とを備えている技術が採用される。
【0018】
このプローブ装置では、配線用基板に請求項1から3のいずれかに記載のコンタクトプローブにおける主パターン配線および分岐パターン配線にそれぞれ接続する基板側パターン配線が形成されているので、主パターン配線が分岐パターン配線によって分割されることから、これらに接続される基板側パターン配線も分割されて別々の場所に形成され、その配置スペースが広くかつ高い自由度をもって設定される。
【0019】
請求項5記載のプローブ装置では、請求項4記載のプローブ装置において、前記配線用基板は、表面および裏面に前記基板側パターン配線がそれぞれ形成され、前記コンタクトプローブ本体および前記分岐配線板は、前記配線用基板の表裏面にそれぞれ振り分けて配され、前記主パターン配線および前記分岐パターン配線は、振り分けられた先の前記基板側パターン配線に接触させて電気的に接続している技術が採用される。
【0020】
このプローブ装置では、配線用基板の表裏面にコンタクトプローブ本体と分岐配線板とを振り分けて、主パターン配線と分岐パターン配線とを別々に配線用基板の表裏面の2面における基板側パターン配線に接続できることから、配線用基板の一面に配線が集中せず、倍増した基板側パターン配線の配置スペースにより接続が容易となる。
【0021】
請求項6記載のプローブ装置では、請求項4または5記載のプローブ装置において、前記コンタクトプローブ本体のフィルム上に配されて該フィルムから前記先端部よりも短く突出する強弾性フィルムを備えている技術が採用される。
【0022】
このプローブ装置では、前記強弾性フィルムが設けられ、該強弾性フィルムがコンタクトプローブ本体の先端側を上方から押さえるため、先端部が上方に湾曲したものが存在しても、測定対象物に確実に接触させることができ、各ピンに均一な接触圧が得られるところから接触不良による測定ミスをなくすことができる。さらに、このようなプローブ装置のコンタクトプローブが前記コンタクトプローブ本体と前記分岐配線板とで構成されているので、測定されたデータの信頼性が向上するという作用効果を得ることができる。
【0023】
請求項7記載のプローブ装置では、請求項6記載のプローブ装置において、前記コンタクトプローブ本体のフィルムは、前記強弾性フィルムが前記コンタクトプローブ本体を押圧するときに緩衝材となるように強弾性フィルムよりも先端側に長く形成されている技術が採用される。
【0024】
このプローブ装置では、前記フィルムが前記強弾性フィルムよりも先端側に長く形成されて該強弾性フィルムがコンタクトプローブ本体を押圧するときに緩衝材となるため、繰り返し使用しても、強弾性フィルムとの摩擦によりコンタクトピンである先端部が歪んで湾曲すること等がなく、測定対象物に対して安定した接触を保つことができる。さらに、このようなプローブ装置のコンタクトプローブが前記コンタクトプローブ本体と前記分岐配線板とで構成されているので、測定されたデータの信頼性が向上するばかりか、プローブ装置全体としての寿命が長くなるという作用効果を得ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るコンタクトプローブの第1実施形態を図1から図5を参照しながら説明する。
これらの図にあって、符号30は長辺用コンタクトプローブ、31は樹脂フィルム、32は主パターン配線、33はコンタクトプローブ本体、34は分岐パターン配線、35は分岐配線板、36は長辺用コンタクトピンを示している。
【0026】
第1実施形態の長辺用コンタクトプローブ30は、ウエーハ上の長方形状のICチップIにおける長辺の電極に接触して電気的測定を行うものであって、図2に示すように、ポリイミド樹脂フィルム31の片面にNiまたはNi合金で形成される複数の主パターン配線32を張り付けたコンタクトプローブ本体33と、Cu(銅)で形成される分岐パターン配線34を有するフレキシブルプリント基板の分岐配線板35とから構成されている。
【0027】
前記主パターン配線32は、その先端部が樹脂フィルム31の端部から突出されて形成された長辺用コンタクトピン36を有する。なお、前記主パターン配線32は、その長辺用コンタクトピン36の表面がNiの酸化防止のためにAu(金)で被膜されている。
【0028】
前記分岐配線板35は、図3に示すように、コンタクトプローブ本体33の途中に先端部分を張り合わせて接続され、前記分岐パターン配線34の先端部が複数の主パターン配線32のうち一部(本実施形態では一本おきに)に接触状態に電気的に接続される。
【0029】
次に、前記長辺用コンタクトプローブ30のコンタクトプローブ本体33における作製工程について、図6を参照して工程順に説明する。
【0030】
〔ベースメタル層形成工程〕
まず、図6の(a)に示すように、ステンレス製の支持金属板37の上に、Cu(銅)メッキによりベースメタル層38を形成する。
【0031】
〔パターン形成工程〕
このベースメタル層38の上にフォトレジスト層39を形成した後、図6の(b)に示すように、フォトレジスト層39に所定のパターンのマスク40を施して露光し、図6の(c)に示すように、フォトレジスト層39を現像して前記主パターン配線32となる部分を除去して残存するフォトレジスト層39に開口部39aを形成する。
【0032】
〔電解メッキ工程〕
そして、図6の(d)に示すように、前記開口部39aに前記主パターン配線32となるNiまたはNi合金層Nをメッキ処理により形成した後、図6の(e)に示すように、フォトレジスト層39を除去する。
【0033】
〔フィルム被着工程〕
次に、図6の(f)に示すように、前記NiまたはNi合金層Nの上であって、図に示した前記主パターン配線32の先端部、すなわち長辺用コンタクトピン36となる部分以外に、前記樹脂フィルム31を接着剤31aにより接着する。
【0034】
〔分離工程〕
そして、図6の(g)に示すように、樹脂フィルム31と主パターン配線32とベースメタル層38とからなる部分を、支持金属板37から分離させた後、Cuエッチおよび超音波洗浄を経て、樹脂フィルム31に主パターン配線32のみを接着させた状態とする。
【0035】
〔金コーティング工程〕
そして、露出状態の主パターン配線32に、図6の(h)に示すように、Auメッキを施し表面にAu層AUを形成する。このとき、樹脂フィルム31から突出状態とされた前記長辺用コンタクトピン36では、全周に亙る表面全体にAu層AUが形成される。
この後、前記コンタクトプローブ本体33を、IC用プローブとして所定形状に切り出す。
【0036】
〔分岐配線板の作製〕
分岐配線板35は、樹脂フィルム31の片面上にCu薄膜を形成し、該Cu薄膜をエッチングによって選択的に除去するとともにCuの分岐パターン配線34を形成し、さらに前記コンタクトプローブ本体33に対応した所定形状に切り出されることによって作製される。
【0037】
次に、測定するICチップI(測定対象物)の長辺に対応し前記コンタクトプローブ本体33および分岐配線板35からなる長辺用コンタクトプローブ30を、メカニカルパーツに組み込んでプローブ装置(プローブカード)41にする構成について、図1から図5を参照して説明する。
なお、本発明に係る長辺用コンタクトプローブ30は、薄い樹脂フィルム31上に主パターン配線32が形成されているので、全体が柔軟で曲げやすくプローブ装置等に組み込み易くなっている。
【0038】
前記メカニカルパーツは、図1、図2、図4および図5に示すように、マウンティングベース(支持部材)42A,42Bと、トップクランプ43と、サブトップクランプ44と、ボトムクランプ45と、サブボトムクランプ46とからなっている。
まず、マウンティングベース42A,42Bを、トップクランプ43における中央窓部43a周辺の下面に4辺に対応してボルト47でそれぞれ取り付けるとともに、2つのサブトップクランプ44を、前記中央窓部43aの長辺に平行に形成されたトップクランプ43外側部の段部43bに配設する。
【0039】
次に、サブトップクランプ44の下面に、コンタクトプローブ本体33の後端接続部48を主パターン配線32側を下方に向けて配するとともに、該後端接続部48に形成された後端位置合わせ穴48aの軸線をサブトップクランプ44に形成されたトップ側位置合わせ穴44aの軸線に一致させる。
【0040】
さらに、トップクランプ43の下面に、サブトップクランプ44およびコンタクトプローブ本体33の後端部を挟持するようにプリント基板(配線用基板)50を配する。該プリント基板50は、中央部分に前記各マウンティングベース42A,42Bを取り囲むように配される中央基板窓部50aと、該中央基板窓部50aの両長辺側に離間した2つの長辺側窓部50bと前記中央基板窓部50aと前記長辺側窓部50bとの間の長辺側支持部50cとがそれぞれ形成されている。
【0041】
プリント基板50を取り付ける際、長辺側窓部50bの近傍に形成された基板側位置合わせ穴50dの軸線を、前記後端位置合わせ穴48aおよびトップ側位置合わせ穴44aの軸線に一致させる。
さらに、第1調整ピン51を、基板側位置合わせ穴50dおよび後端位置合わせ穴48aに貫通させるとともに、トップ側位置合わせ穴44aに挿入し、サブトップクランプ44、コンタクトプローブ本体33およびプリント基板50の位置決めを行う。この状態で、コンタクトプローブ本体33の主パターン配線32は、後端部でプリント基板50の表面上に形成された電極である表面側パターン配線(基板側パターン配線)52に接触状態に電気的に接続される。
【0042】
また、コンタクトプローブ本体33は、前記長辺側窓部50bを表面側から裏面側に通されるとともに前記長辺側支持部50cの下面側を介して、その先端部である長辺用コンタクトピン36がマウンティングベース42A下面に配される。
次に、長辺用コンタクトピン36の近傍に形成された先端位置合わせ穴33aを、マウンティングベース42Aに形成されたベース側位置合わせ穴42aに軸線を一致させて配し、第2調整ピン52を先端位置合わせ穴33aに貫通させるとともに、ベース側位置合わせ穴42aに挿入してコンタクトプローブ本体33の先端側とマウンティングベース42Aとの位置決めを行う。
【0043】
さらに、コンタクトプローブ本体33の中間部分に形成された中間接続部53を、長辺側支持部50cの下面に配するとともに、中間接続部53に形成された中間位置合わせ穴53aを、前記長辺側支持部50cに形成された支持部側位置合わせ穴50eに軸線を一致させて配する。
そして、分岐配線板35の先端接続部54を、分岐パターン配線34側をコンタクトプローブ本体33側に向けてコンタクトプローブ本体33の中間接続部53に重ね合わせるとともに、先端接続部54に形成された分岐用先端位置合わせ穴54aを、中間位置合わせ穴53aに軸線を一致させる。
【0044】
この状態で、第3調整ピン55を、分岐用先端位置合わせ穴54aおよび中間位置合わせ穴53aに貫通させるとともに、支持部側位置合わせ穴50eに挿入して分岐配線板35、コンタクトプローブ本体33および長辺側支持部50cの位置決めを行う。
このとき、先端接続部54の分岐パターン配線34は、図3に示すように、中間接続部53における所定の主パターン配線32(本実施形態では一本おき)に接触状態に電気的に接続される。
【0045】
また、分岐配線板35の後端接続部56を、該後端接続部56に形成された分岐用後端位置合わせ穴56aに前記第1調整ピン51を貫通状態にするとともに、後端接続部56の分岐パターン配線34がプリント基板50の裏面に形成された電極である裏面側パターン配線(基板側パターン配線)57上に接触状態に電気的に接続するように配する。
【0046】
次に、サブボトムクランプ46を、位置決めされたコンタクトプローブ本体33の中間接続部53と分岐配線板35の先端接続部54とを挟持状態にして長辺側支持部50c下面にボルト58で固定する。
さらに、ボトムクランプ45を、位置決めされたコンタクトプローブ本体33の後端接続部48、プリント基板50および分岐配線板35の後端接続部56とを挟持状態にしてトップクランプ43にボルト59で固定する。
【0047】
すなわち、コンタクトプローブ本体33と分岐配線板35は、中間接続部53と先端接続部54が接触状態に接続されることにより長辺用コンタクトプローブ30を構成し、主パターン配線32は、分岐パターン配線34によって分岐されプリント基板50の表面側パターン配線52および裏面側パターン配線57にそれぞれ電気的に接続される。
【0048】
一方、ICチップI短辺の電極に対応する短辺用コンタクトプローブ60を、プリント基板50における中央窓部43a短辺側の下面に配するとともに、前記短辺用コンタクトプローブ60の後端接続部61に短辺用後端調整ピン62を貫通させて位置決めする。
なお、短辺用コンタクトプローブ60は、上述したコンタクトプローブ本体33と同様の製造工程によって形成されたものであって、樹脂フィルム上にNiまたはNi合金で形成された短辺用パターン配線(図示せず)を備えているとともに、樹脂フィルムから突出した短辺用パターン配線の先端部が短辺用コンタクトピン63とされている。
【0049】
さらに、上記の位置決め状態で、短辺用コンタクトプローブ60の後端接続部61を、ボトムクランプ45によってプリント基板50との間で挟持状態に固定し、前記後端接続部61に形成されている短辺用パターン配線と、プリント基板50表面に形成されている短辺用基板側パターン配線(図示せず)とを接触させて接続させる。
【0050】
次に、短辺用コンタクトプローブ60の先端接続部64を、中央窓部43aの短辺側に配されたマウンティングベース42B下面に配し、短辺用先端調整ピン65を該先端接続部64に貫通させるとともに、マウンティングベース42Bの中央窓部43a短辺側に形成されたベース側位置合わせ穴42aに挿入する。これによって、短辺用コンタクトプローブ60の先端接続部64とマウンティングベース42Bとの位置合わせが行われる。
【0051】
なお、ボトムクランプ45、サブトップクランプ44およびサブボトムクランプ46には、それぞれプリント基板50側に向いた押圧用溝66が形成され、該押圧用溝66には、ゴム等で形成された弾性体67が埋め込まれている。これらの弾性体67は、組立時に当接するコンタクトプローブ本体33、分岐配線板35および短辺用コンタクトプローブ60をプリント基板50側に押圧し、対向配置されたパターン配線を互いに押圧状態に接触させ電気的に接続させている。
【0052】
上記組立によって構成されたプローブ装置41では、長辺用コンタクトプローブ30および短辺用コンタクトプローブ60がサブボトムクランプ46およびボトムクランプ45で押さえ込まれることで、それぞれの先端部がマウンティングベース42A,42Bにより一定の傾斜状態とされ、長辺用コンタクトピン36および短辺用コンタクトピン63が所定角度でICチップIの長辺および短辺における電極にそれぞれ接触するように設定される。
【0053】
上記のように構成されたプローブ装置41を用いて、ICチップIのプローブテスト等を行う場合は、プローブ装置41をプローバに挿着するとともにテスターに電気的に接続し、所定の電気信号(入力信号)をプリント基板50の表面側パターン配線52、裏面側パターン配線57および短辺用基板側パターン配線を介して主パターン配線32、分岐パターン配線34および短辺用パターン配線にそれぞれ送信する。
【0054】
このとき、分岐パターン配線34における入力信号は、先端接続部54において中間接続部53の主パターン配線32に伝送され、表面側パターン配線52からの入力信号とともに主パターン配線32の長辺用コンタクトピン36からウェーハ上のICチップIに送られる。
【0055】
また、逆に該ICチップIからの長辺用コンタクトピン36に出力される出力信号は、主パターン配線32に伝送され、中間接続部53において所定の主パターン配線32の出力信号のみが接続された分岐パターン配線34に伝送される。さらに、ICチップIからの短辺用コンタクトピン63に出力される出力信号は、短辺用パターン配線に伝送される。
【0056】
このようにして、主パターン配線32、分岐パターン配線34および短辺用パターン配線を伝送される出力信号は、表面側パターン配線52、裏面側パターン配線57および短辺用基板側パターン配線を介してテスターに伝送され、ICチップIの電気的特性が測定される。
【0057】
上記長辺用コンタクトプローブ30では、主パターン配線32が形成されたコンタクトプローブ本体33と、該コンタクトプローブ本体33に接続された分岐配線板35とから構成され、該分岐配線板35に主パターン配線32に接続される分岐パターン配線34が形成されているので、主パターン配線32の一部が分岐パターン配線34に振り分けられることから、分岐パターン配線34を主パターン配線32とは別の場所に接続することが可能となる。すなわち、ICチップIの一辺(長辺)に電極が集中しても、該一辺の電極に接続される主パターン配線32が、分岐パターン配線34で分岐され分割されて他の場所に接続される。
【0058】
したがって、上記長辺用コンタクトプローブ30を組み込んだプローブ装置41では、プリント基板50の表裏面にコンタクトプローブ本体33と分岐配線板35とを振り分けて、主パターン配線32と分岐パターン配線34とを別々にプリント基板50の表裏面の2面における表面側パターン配線52および裏面側パターン配線57に接続できることから、一辺に多数の電極が集中したICチップIにおいても、プリント基板50の一面に配線が集中せず、プリント基板50のパターン配線(電極)のピッチを小さくしなくても倍増した配置スペースにより接続が容易となる。
【0059】
次に、図7乃至図9を参照して、第2実施形態について説明する。図7に示すように、上記第1実施形態において説明したコンタクトプローブ30におけるコンタクトピン3aは、その先端が正常な先端Sの他に、上方に湾曲した先端S1や下方に湾曲した先端S2が生じることがあった。この場合、図8に示すように、上記樹脂フィルム31をマウンティングベース42Aの下面に配してコンタクトピン3aをICチップIの端子に押しつけても、正常な先端S1および下方に湾曲した先端S2は、ICチップIの端子に接触するが、上方に湾曲した先端S1は、仮に接触したとしても十分な接触圧が得られないことがあった。このことから、コンタクトピン3aのICチップIに対する接触不良が発生し、正確な電気テストが行えないという問題があった。
【0060】
そこで、第2実施形態におけるプローブ装置110Aでは、図9に示すように、コンタクトピン3aの上方に湾曲した先端S1と下方に湾曲した先端S2とを正常な先端Sと整列させるため、樹脂フィルム201の上部に有機または無機材料からなる強弾性フィルム400を、コンタクトピン3aの先端部が樹脂フィルム201から突出する側に、コンタクトピン3aよりも短く突出するように接着または図示しない固定手段によって重ね合わせてコンタクトプローブ200Aを構成し、その状態で強弾性フィルム400をマウンティングベース42Aの下面に配してコンタクトプローブ200Aを取り付けている。
強弾性フィルム400は、有機材料であれば、セラミックまたはポリエチレンテレフタレートからなり、無機材料であれば、セラミック、特にアルミナ製フィルムからなることが好ましい。
【0061】
そして、このコンタクトピン3aをICチップIの端子に押し当てると、強弾性フィルム400がコンタクトピン3aを上方から押さえ、前記上方に湾曲した先端S1であってもICチップIの端子に確実に接触する。これにより、各コンタクトピン3aに均一な接触圧が得られる。
【0062】
すなわち、ICチップIの端子にコンタクトピン3aを確実に当接させることができるところから、接触不良による測定ミスをなくすことができる。
また、このようなプローブ装置110Aのコンタクトプローブ200Aがコンタクトプローブ本体33と分岐配線板35とで構成されているので、測定されたデータの信頼性が向上するという作用効果を得ることができる。
【0063】
さらに、強弾性フィルム400からのコンタクトピン3aの突出量を変化させることにより、コンタクトピン3aを押しつけたときにコンタクトピン3aを上から押さえるタイミングを変えることが可能となり、所望の押し付け量で所望の接触圧を得ることができる。
【0064】
次に、図10および図11を参照して、第3実施形態について説明する。図10に示すように、上記第2実施形態において説明したコンタクトプローブ200Aの樹脂フィルム201は、例えばポリイミド樹脂からなっているため、水分を吸収して伸びが生じ、コンタクトピン3a,3a間の間隔tが変化することがあった。そのため、コンタクトピン3aがICチップIの端子の所定位置に接触することが不可能となり、正確な電気テストを行うことができないという問題があった。
【0065】
そこで、第3実施形態におけるコンタクトプローブ200Bでは、図11に示すように、前記樹脂フィルム201の上に金属フィルム500を張り付け、湿度が変化してもコンタクトピン3a,3a間の間隔tの変化を少なくし、これにより、コンタクトピン3aをICチップIの端子の所定位置に確実に接触させることとした。
【0066】
すなわち、各コンタクトピン3aの間隔にずれが生じ難くなり、コンタクトピン3aが測定対象物に正確かつ高精度に当接させられる。また、分岐配線板35の分岐パターン配線34に対する主パターン配線32の位置ずれが生じ難い。
なお、金属フィルム500は、Ni、Ni合金、CuまたはCu合金のうちいずれかのものが好ましい。
【0067】
次に、図12を参照して、第4実施形態におけるプローブ装置110Bについて説明する。すなわち、組み込まれるコンタクトプローブ200Cが、上記第3実施形態のように、樹脂フィルム201の上に金属フィルム500が張り付けられていると共に、該金属フィルム500上に、上記第2実施形態のように強弾性フィルム400が接着または図示しない固定手段によって配されたものであり、これにより、コンタクトピン3a先端の湾曲によらず均一な接触圧が得られると共に、コンタクトピン3a,3a間の間隔tの変化を最小限に抑えて電気テストを正確に行えるものである。
【0068】
次に、図13および図14を参照して、第5実施形態におけるプローブ装置110Dについて説明する。上記第2および第4実施形態では、使用中は、強弾性フィルム400がコンタクトピン3aに押圧接触しており、繰り返しの使用により強弾性フィルム400とコンタクトピン3aの摩擦が繰り返され、これによる歪みが蓄積されると、コンタクトピン3aが左右に曲がり、接触点がずれることがあった。
【0069】
そこで、第5実施形態では、図13に示すように、前記樹脂フィルム201を従来よりも幅広なフィルム201aとするとともに、コンタクトピン3aの金属フィルム500からの突出長さをX1、幅広樹脂フィルム201aの金属フィルム500からの突出長さをX2とすると、X1>X2とする構成のコンタクトプローブ200Eを採用した。
そして、図14に示すように、前記強弾性フィルム400を幅広樹脂フィルム201aよりも短く突出するように重ねて使用すると、強弾性フィルム400は、柔らかい幅広樹脂フィルム201aに接触し、コンタクトピン3aとは直接接触しないため、コンタクトピン3aが左右に曲がることが防止できる。
【0070】
さらに、上記第5実施形態におけるプローブ装置110Dでは、幅広樹脂フィルム201aが強弾性フィルム400よりも先端側に長く形成されて強弾性フィルム400がコンタクトピン3aを押圧するときに緩衝材となるため、繰り返し使用しても、強弾性フィルム400との摩擦によりコンタクトピン3aが歪んで湾曲すること等がなく、ICチップIの端子に対して安定した接触を保つことができる。
【0071】
また、このようなプローブ装置110Dのコンタクトプローブ200Eがコンタクトプローブ本体33と分岐配線板35とで構成されているので、測定されるデータの信頼性が向上するという作用効果を得ることができる。
【0072】
なお、本発明は、次のような実施形態をも含むものである。
(1)上記の各実施形態においては、長辺用コンタクトプローブをプローブカードであるプローブ装置に適用したが、他の測定用治具等に採用しても構わない。例えば、ICチップを内側に保持して保護し、ICチップのバーンインテスト用装置等に搭載されるICチップテスト用ソケット等に適用してもよい。
【0073】
また、前記コンタクトプローブをLCD用の所定形状に切り出してLCD用のプローブ装置に組み込んでも構わない。例えば、該LCD用プローブ装置を、コンタクトプローブを挟持したコンタクトプローブ挟持体と、該コンタクトプローブ挟持体を固定する額縁状フレームとからなる構造とし、コンタクトプローブ挟持体からコンタクトプローブのコンタクトピンの先端を突出させ、該先端をLCDの端子に接触させて測定するものでもよい。
【0074】
(2)コンタクトプローブ本体33と分岐配線板35との接続は、主パターン配線32と分岐パターン配線34とを互いに押圧状態に直接接触させて電気的に接続したが、他の方法で接続しても構わない。例えば、コンタクトプローブ本体と分岐配線板との間に、押圧方向に導通する異方性導電シートを配して挟持状態とすることによって、重なり合った主パターン配線と分岐パターン配線との間のみが導通され電気信号が伝送される手段でもよい。
【0075】
(3)コンタクトプローブ本体33に接続される分岐配線板35を一つのみとしたが、複数の分岐配線板を接続して、さらに複数に分岐させても構わない。
(4)分岐パターン配線34を、主パターン配線32に対して一本おきに接続したが、他の配置で接続しても構わない。例えば、主パターン配線を左右に2分割して、一方を分岐パターン配線に接続してもよい。
【0076】
(5)分岐配線板35の分岐パターン配線34は、樹脂フィルム上のCu薄膜をエッチングして形成したが、他の低抵抗の金属により形成しても構わず、コンタクトプローブ本体33と同様に、NiまたはNi合金で形成してもよい。しかしながら、分岐配線板を、上記Cuの分岐パターン配線を備えたフレキシブル基板にすると、主パターン配線がNiまたはNi合金で形成されたコンタクトプローブ本体に比べて柔軟性に優れ、プリント基板等への接続箇所の自由度が高くなる。
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果を奏する。
(1)請求項1記載のコンタクトプローブによれば、主パターン配線が形成されたコンタクトプローブ本体と、該コンタクトプローブ本体に接続された分岐配線板とから構成され、該分岐配線板に主パターン配線に接続される分岐パターン配線が形成されているので、分岐パターン配線を主パターン配線とは別の場所に接続することができ、半導体チップ等の一辺に電極が集中しても、該一辺の電極に接続される主パターン配線を分岐パターン配線で分割して他の場所に接続することができるとともに、配線用基板における基板側パターン配線の配置スペースを広くとることができる。したがって、多ピン狭ピッチ化できるとともに、4辺に不均等に電極が配置されたような多様な電極配置の半導体チップ等にも、容易に適用することができる。
【0078】
(2)請求項2記載のコンタクトプローブによれば、分岐配線板がフレキシブルプリント基板で形成されているので、安価に作製することができ量産に好適であるとともに、柔軟であることから配線がしやすくなり、高い設計自由度を得ることができる。
【0079】
(3)請求項3記載のプローブ装置によれば、前記フィルムが、例えば水分を吸収して伸張し易い樹脂フィルム等であっても、該フィルムには、金属フィルムが直接張り付けられているため、該金属フィルムによって前記フィルムの伸びを抑制することができる。すなわち、各コンタクトピンの間隔にずれが生じ難くなり、先端部が測定対象物に正確かつ高精度に当接させることができる。また、分岐配線板の分岐パターン配線に対する主パターン配線の位置ずれが生じ難く、正確にかつ確実にパターン配線の接続ができる。
さらに、本コンタクトプローブでは、前記金属フィルムをグランドとして用いることにより、コンタクトピン先の近くまで基板配線側によって特性インピーダンスを合わせることができ、反射雑音による誤動作を抑えることができる。
【0080】
(4)請求項4記載のプローブ装置によれば、配線用基板に請求項1から3のいずれかに記載のコンタクトプローブにおける主パターン配線および分岐パターン配線にそれぞれ接続する基板側パターン配線が形成されているので、主パターン配線が分岐パターン配線によって分割されることから、これらに接続される基板側パターン配線も分割されて別々の場所に形成され、配線用基板の一箇所における基板側パターン配線の数を減らし、その配置スペースを広くかつ高い自由度をもって設定することができる。したがって、基板側パターン配線のピッチを小さくしなくても、一辺に多数の電極が集中した半導体チップ等に容易に適用することができる。
【0081】
(5)請求項5記載のプローブ装置によれば、配線用基板の表裏面にコンタクトプローブ本体と分岐配線板とを振り分けて、主パターン配線と分岐パターン配線とを別々に配線用基板の表裏面の2面における基板側パターン配線に接続するので、一辺に多数の電極が集中した半導体チップ等においても、配線用基板の一面に配線が集中せず、配線用基板のサイズを変えることなく基板側パターン配線の配置スペースを倍増させることができ接続が容易となる。
【0082】
(6)請求項6記載のプローブ装置によれば、前記強弾性フィルムが設けられ、該強弾性フィルムがコンタクトプローブ本体の先端側を上方から押さえるため、先端部が上方に湾曲したものが存在しても、測定対象物に確実に接触させることができ、各ピンに均一な接触圧が得られるところから接触不良による測定ミスをなくすことができる。さらに、このようなプローブ装置のコンタクトプローブが前記コンタクトプローブ本体と前記分岐配線板とで構成されているので、測定されたデータの信頼性が向上するという作用効果を得ることができる。
【0083】
(7)請求項7記載のプローブ装置によれば、前記フィルムが前記強弾性フィルムよりも先端側に長く形成されて該強弾性フィルムがコンタクトプローブ本体を押圧するときに緩衝材となるため、繰り返し使用しても、強弾性フィルムとの摩擦によりコンタクトピンである先端部が歪んで湾曲すること等がなく、測定対象物に対して安定した接触を保つことができる。さらに、このようなプローブ装置のコンタクトプローブが前記コンタクトプローブ本体と前記分岐配線板とで構成されているので、測定されたデータの信頼性が向上するばかりか、プローブ装置全体としての寿命が長くなるという作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコンタクトプローブの第1実施形態を組み込んだプローブ装置を示す底面図である。
【図2】 図1のX−X線矢視断面図である。
【図3】 本発明に係るコンタクトプローブの第1実施形態を組み込んだプローブ装置における主パターン配線および分岐パターン配線の接続を示す平面図である。
【図4】 図1のY−Y線矢視断面図である。
【図5】 図1のZ−Z線矢視断面図である。
【図6】 本発明に係るコンタクトプローブの第1実施形態における製造方法を工程順に示す要部断面図である。
【図7】 本発明に係るプローブ装置の第2実施形態に関してコンタクトプローブの従来の欠点を示す段面図である。
【図8】 本発明に係るプローブ装置の第2実施形態に関してプローブ装置の従来の欠点を示す段面図である。
【図9】 本発明に係るプローブ装置の第3実施形態を示す段面図である。
【図10】 本発明に係るコンタクトプローブの第3実施形態に関してコンタクトピンに直交する方向の断面図である。
【図11】 本発明に係るコンタクトプローブの第3実施形態を示す断面図である。
【図12】 本発明に係るプローブ装置の第4実施形態におけるプローブ装置を示す段面図である。
【図13】 本発明に係るプローブ装置の第5実施形態におけるコンタクトプローブを示す段面図である。
【図14】 本発明に係るプローブ装置の第5実施形態を示す段面図である。
【図15】 本発明に係るコンタクトプローブの従来例を示す要部斜視図である。
【図16】 本発明に係るコンタクトプローブの従来例を組み込んだプローブ装置の一例を示す分解斜視図である。
【図17】 本発明に係るコンタクトプローブの従来例を組み込んだプローブ装置の一例を示す要部斜視図である。
【図18】 図17のE−E線断面図である。
【符号の説明】
30 長辺用コンタクトプローブ
31 樹脂フィルム
32 主パターン配線
33 コンタクトプローブ本体
34 分岐パターン配線
35 分岐配線板
36 長辺用コンタクトピン
41 プローブ装置
42A マウンティングベース(支持部材)
50 プリント基板(配線用基板)
52 表面側パターン配線(基板側パターン配線)
53 中間接続部
54 先端接続部
57 裏面側パターン配線(基板側パターン配線)
110A,110B,110D プローブ装置
200A,200B,200C,200E コンタクトプローブ
201 フィルム
201a フィルム(幅広フィルム)
400 強弾性フィルム
500 金属フィルム

Claims (7)

  1. 複数のパターン配線がフィルム上に形成されこれらの前記複数の主パターン配線の各先端部が前記フィルムから突出状態に配されてコンタクトピンとされるコンタクトプローブであって、
    前記各先端部を有する前記複数の主パターン配線が前記フィルムの片面に形成されたコンタクトプローブ本体と、
    分岐パターン配線が片面に形成され、該コンタクトプローブ本体の前記フィルムの中間に一部を張り合わせて接続され分岐させた少なくとも一つの分岐配線板と
    から構成され、
    前記分岐配線板の前記分岐パターン配線側を前記コンタクトプローブ本体側に向けて、前記分岐パターン配線を、前記フィルムの片面に形成された前記複数の主パターン配線のうち一部に重ね合わせて接触させ電気的に接続し、前記フィルムの片面に形成された前記複数の主パターン配線のうち一部が前記分岐パターン配線に振り分けられて、前記複数の主パターン配線が接続される配線用基板とは別の場所に前記分岐パターン配線を接続することが可能なことを特徴とするコンタクトプローブ。
  2. 請求項1記載のコンタクトプローブにおいて、
    前記分岐配線板は、フレキシブルプリント基板で形成されていることを特徴とするコンタクトプローブ。
  3. 請求項1または2記載のコンタクトプローブにおいて、
    前記コンタクトプローブ本体の前記フィルムには、金属フィルムが直接張り付けられていることを特徴とするコンタクトプローブ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のコンタクトプローブと、
    前記主パターン配線および前記分岐パターン配線の途中または後端側に接触させて電気的に接続する複数の基板側パターン配線を有する配線用基板と、
    前記各先端部を支持する支持部材と
    を備えていることを特徴とするプローブ装置。
  5. 請求項4記載のプローブ装置において、
    前記配線用基板は、表面および裏面に前記基板側パターン配線がそれぞれ形成され、
    前記コンタクトプローブ本体および前記分岐配線板は、前記配線用基板の表裏面にそれぞれ振り分けて配され、
    前記主パターン配線および前記分岐パターン配線は、振り分けられた先の前記基板側パターン配線に接触させて電気的に接続することを特徴とするプローブ装置。
  6. 請求項4または5記載のプローブ装置において、
    前記コンタクトプローブ本体の前記フィルム上に配されて該フィルムから前記先端部よりも短く突出する強弾性フィルムを備えていることを特徴とするプローブ装置。
  7. 請求項6記載のプローブ装置において、
    前記コンタクトプローブ本体の前記フィルムは、前記強弾性フィルムが前記コンタクトプローブ本体を押圧するときに緩衝材となるように強弾性フィルムよりも先端側に長く形成されていることを特徴とするプローブ装置。
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