JPH10104274A - コンタクトプローブおよびこれを用いたプローブ装置 - Google Patents

コンタクトプローブおよびこれを用いたプローブ装置

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JPH10104274A
JPH10104274A JP25983196A JP25983196A JPH10104274A JP H10104274 A JPH10104274 A JP H10104274A JP 25983196 A JP25983196 A JP 25983196A JP 25983196 A JP25983196 A JP 25983196A JP H10104274 A JPH10104274 A JP H10104274A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトプローブにおいて、多ピン狭ピッ
チ化できるとともに4辺に不均等に電極が配置された半
導体チップ等にも適用可能とする。 【解決手段】 複数のパターン配線がフィルム31上に
形成されこれらのパターン配線の各先端部が前記フィル
ムから突出状態に配されてコンタクトピン36とされる
コンタクトプローブ30であって、前記各先端部を有す
る複数の主パターン配線32が形成されたコンタクトプ
ローブ本体33と、該コンタクトプローブ本体に一部を
張り合わせて接続された少なくとも一つの分岐配線板3
5とから構成され、該分岐配線板は、前記複数の主パタ
ーン配線のうち一部に接触状態に接続された分岐パター
ン配線34が形成されている技術が採用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ICチップ
や液晶デバイス等の各端子に接触して電気的なテストを
行うコンタクトプローブおよびこれを用いたプローブ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ICチップやLSIチップ等の
半導体チップ又はLCD(液晶ディスプレイ)の各端子
に接触させて電気的なテストを行うために、コンタクト
ピンが用いられている。近年、ICチップ等の高集積化
および微細化に伴って電極であるコンタクトパッドが狭
ピッチ化されるとともに、コンタクトピンの多ピン狭ピ
ッチ化が要望されている。しかしながら、コンタクトピ
ンとして用いられていたタングステン針のコンタクトプ
ローブでは、タングステン針の径の限界から多ピン狭ピ
ッチへの対応が困難になっていた。
【0003】これに対して、例えば、特公平7−820
27号公報に、複数のパターン配線が樹脂フィルム上に
形成されこれらのパターン配線の各先端部が前記樹脂フ
ィルムから突出状態に配されてコンタクトピンとされる
技術が提案されている。この技術例では、複数のパター
ン配線の先端部をコンタクトピンとすることによって、
多ピン狭ピッチ化を図るとともに、複雑な多数の部品を
不要とするものである。
【0004】従来のコンタクトプローブ1は、図15に
示すように、ポリイミド樹脂フィルム2の片面にNi
(ニッケル)またはNi合金で形成されるパターン配線
3を張り付けた構造となっており、前記樹脂フィルム2
の端部から前記パターン配線3の先端部が突出してコン
タクトピン3aとされている。なお、符号4は、後述す
る位置合わせ穴である。
【0005】また、例えば、特開平6−324081号
公報に、パターン配線の先端部をコンタクトピンとした
上記コンタクトプローブ(当該公報におけるフレキシブ
ル基板)を用いたプローブ装置(プローブカード)が提
案されている。このプローブ装置では、ICチップ等と
テスターとの間のピンピッチの相違等に対する整合が採
られ、多ピン狭ピッチのICチップ等のプローブテスト
に好適である。
【0006】上記従来のコンタクトプローブ1をメカニ
カルパーツ10に組み込んで、上記従来のプローブ装置
11にする構成について、図16から図18を参照して
説明する。
【0007】前記メカニカルパーツ10は、マウンティ
ングベース12と、トップクランプ13と、ボトムクラ
ンプ14とからなっている。まず、プリント基板15の
上にトップクランプ13を取付け、次に、コンタクトプ
ローブ1を取り付けたマウンティングベース12をトッ
プクランプ13にボルト穴16にボルト17を螺合させ
て取り付ける(図17参照)。そして、ボトムクランプ
14でコンタクトプローブ1を押さえ込むことにより、
パターン配線3を一定の傾斜状態に保ち、該パターン配
線3をICチップに押しつける。
【0008】図17は、組立終了後のプローブ装置11
を示している。図18は、図17のE−E線断面図であ
る。図18に示すように、パターン配線3の先端は、マ
ウンティングベース12によりICチップIに接触して
いる。前記マウンティングベース12には、コンタクト
プローブ1の位置を調整するための位置決めピン18が
設けられており、この位置決めピン18をコンタクトプ
ローブ1の前記位置合わせ穴4に挿入することにより、
パターン配線3とICチップIとを正確に位置合わせす
ることができるようになっている。コンタクトプローブ
1に設けられた窓19の部分のパターン配線3に、ボト
ムクランプ14の弾性体20を押しつけて、前記窓部1
9のパターン配線3をプリント基板15の電極21に接
触させ、パターン配線3から得られた信号をプリント基
板15の電極21を通して外部に伝えることができるよ
うになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコンタクトプローブ1およびこれを用いたプローブ
装置11には、以下のような課題が残されている。IC
チップIの電極からプリント基板15の電極21への接
続を樹脂フィルム2上に一体となったパターン配線3で
行うため、プリント基板15側の電極21のパッド配置
に自由度がなく、ICチップIの電極がその4辺に均等
に配置されている場合には特に問題とならないが、4辺
に不均等に電極が配置されている場合に対応することが
困難であった。すなわち、一つの辺に電極が集中してい
る例えば、LCDのドライバーIC(3mm×1mmサ
イズの長辺に数百ピン形成されている)等の場合には、
プリント基板15上に電極21のパッドを配置するスペ
ースがとれず、ICチップIの電極からプリント基板1
5への接続が困難であった。
【0010】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、多ピン狭ピッチ化できるとともに4辺に不均等に
電極が配置された半導体チップ等にも適用できるコンタ
クトプローブおよびこれを用いたプローブ装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載のコンタクトプローブでは、複数のパターン配線
がフィルム上に形成されこれらのパターン配線の各先端
部が前記フィルムから突出状態に配されてコンタクトピ
ンとされるコンタクトプローブであって、前記各先端部
を有する複数の主パターン配線が形成されたコンタクト
プローブ本体と、該コンタクトプローブ本体に一部を張
り合わせて接続された少なくとも一つの分岐配線板とか
ら構成され、該分岐配線板は、前記複数の主パターン配
線のうち一部に接触状態に接続された分岐パターン配線
が形成されている技術が採用される。
【0012】このコンタクトプローブでは、主パターン
配線が形成されたコンタクトプローブ本体と、該コンタ
クトプローブ本体に接続された分岐配線板とから構成さ
れ、該分岐配線板に主パターン配線に接続される分岐パ
ターン配線が形成されているので、主パターン配線の一
部が前記分岐パターン配線に振り分けられることから、
分岐パターン配線を主パターン配線とは別の場所に接続
することが可能となる。すなわち、半導体チップ等の一
辺に電極が集中しても、該一辺の電極に接続される主パ
ターン配線が、分岐パターン配線で分岐され分割されて
他の場所に接続される。
【0013】請求項2記載のコンタクトプローブでは、
請求項1記載のコンタクトプローブにおいて、前記分岐
配線板は、フレキシブルプリント基板で形成されている
技術が採用される。
【0014】このコンタクトプローブでは、分岐配線板
がフレキシブルプリント基板で形成されているので、作
製が安価になるとともに、柔軟であることから配線の自
由度がさらに高くなる。
【0015】請求項3記載のコンタクトプローブでは、
請求項1または2記載のコンタクトプローブにおいて、
前記コンタクトプローブ本体のフィルムには、金属フィ
ルムが直接張り付けられている技術が採用される。
【0016】このコンタクトプローブでは、前記フィル
ムが、例えば水分を吸収して伸張し易い樹脂フィルム等
であっても、該フィルムには、金属フィルムが直接張り
付けられているため、該金属フィルムによって前記フィ
ルムの伸びが抑制される。すなわち、各コンタクトピン
の間隔にずれが生じ難くなり、先端部が測定対象物に正
確かつ高精度に当接させられる。また、分岐配線板の分
岐パターン配線に対する主パターン配線の位置ずれが生
じ難い。さらに、該金属フィルムは、グランドとして用
いることができ、それにより、コンタクトプローブの先
端近くまでインピーダンスマッチングをとる設計が可能
となり、高周波域でのテストを行う場合にも反射雑音に
よる悪影響を防ぐことができる。すなわち、プローバと
呼ばれるテスターからの伝送線路の途中で基板配線側と
コンタクトピンとの間の特性インピーダンスが合わない
と反射雑音が生じ、その場合、特性インピーダンスの異
なる伝送線路が長ければ長いほど大きな反射雑音が生じ
るという問題がある。反射雑音は信号歪となり、高周波
になると誤動作の原因になり易い。本コンタクトプロー
ブでは、前記金属フィルムをグランドとして用いること
により、コンタクトピン先の近くまで基板配線側によっ
て特性インピーダンスを合わせることができ、反射雑音
による誤動作を抑えることができる。
【0017】請求項4記載のプローブ装置では、請求項
1から3のいずれかに記載のコンタクトプローブと、前
記主パターン配線および前記分岐パターン配線の途中ま
たは後端側に接触状態にそれぞれ接続される複数の基板
側パターン配線を有する配線用基板と、前記各先端部を
支持する支持部材とを備えている技術が採用される。
【0018】このプローブ装置では、配線用基板に請求
項1から3のいずれかに記載のコンタクトプローブにお
ける主パターン配線および分岐パターン配線にそれぞれ
接続する基板側パターン配線が形成されているので、主
パターン配線が分岐パターン配線によって分割されるこ
とから、これらに接続される基板側パターン配線も分割
されて別々の場所に形成され、その配置スペースが広く
かつ高い自由度をもって設定される。
【0019】請求項5記載のプローブ装置では、請求項
4記載のプローブ装置において、前記配線用基板は、表
面および裏面に前記基板側パターン配線がそれぞれ形成
され、前記コンタクトプローブ本体および前記分岐配線
板は、前記配線用基板の表裏面にそれぞれ振り分けて配
され、前記主パターン配線および前記分岐パターン配線
は、振り分けられた先の前記基板側パターン配線にそれ
ぞれが接触状態に接続されている技術が採用される。
【0020】このプローブ装置では、配線用基板の表裏
面にコンタクトプローブ本体と分岐配線板とを振り分け
て、主パターン配線と分岐パターン配線とを別々に配線
用基板の表裏面の2面における基板側パターン配線に接
続できることから、配線用基板の一面に配線が集中せ
ず、倍増した基板側パターン配線の配置スペースにより
接続が容易となる。
【0021】請求項6記載のプローブ装置では、請求項
4または5記載のプローブ装置において、前記コンタク
トプローブ本体のフィルム上に配されて該フィルムから
前記先端部よりも短く突出する強弾性フィルムを備えて
いる技術が採用される。
【0022】このプローブ装置では、前記強弾性フィル
ムが設けられ、該強弾性フィルムがコンタクトプローブ
本体の先端側を上方から押さえるため、先端部が上方に
湾曲したものが存在しても、測定対象物に確実に接触さ
せることができ、各ピンに均一な接触圧が得られるとこ
ろから接触不良による測定ミスをなくすことができる。
さらに、このようなプローブ装置のコンタクトプローブ
が前記コンタクトプローブ本体と前記分岐配線板とで構
成されているので、測定されたデータの信頼性が向上す
るという作用効果を得ることができる。
【0023】請求項7記載のプローブ装置では、請求項
6記載のプローブ装置において、前記コンタクトプロー
ブ本体のフィルムは、前記強弾性フィルムが前記コンタ
クトプローブ本体を押圧するときに緩衝材となるように
強弾性フィルムよりも先端側に長く形成されている技術
が採用される。
【0024】このプローブ装置では、前記フィルムが前
記強弾性フィルムよりも先端側に長く形成されて該強弾
性フィルムがコンタクトプローブ本体を押圧するときに
緩衝材となるため、繰り返し使用しても、強弾性フィル
ムとの摩擦によりコンタクトピンである先端部が歪んで
湾曲すること等がなく、測定対象物に対して安定した接
触を保つことができる。さらに、このようなプローブ装
置のコンタクトプローブが前記コンタクトプローブ本体
と前記分岐配線板とで構成されているので、測定された
データの信頼性が向上するばかりか、プローブ装置全体
としての寿命が長くなるという作用効果を得ることがで
きる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンタクトプ
ローブの第1実施形態を図1から図5を参照しながら説
明する。これらの図にあって、符号30は長辺用コンタ
クトプローブ、31は樹脂フィルム、32は主パターン
配線、33はコンタクトプローブ本体、34は分岐パタ
ーン配線、35は分岐配線板、36は長辺用コンタクト
ピンを示している。
【0026】第1実施形態の長辺用コンタクトプローブ
30は、ウエーハ上の長方形状のICチップIにおける
長辺の電極に接触して電気的測定を行うものであって、
図2に示すように、ポリイミド樹脂フィルム31の片面
にNiまたはNi合金で形成される複数の主パターン配
線32を張り付けたコンタクトプローブ本体33と、C
u(銅)で形成される分岐パターン配線34を有するフ
レキシブルプリント基板の分岐配線板35とから構成さ
れている。
【0027】前記主パターン配線32は、その先端部が
樹脂フィルム31の端部から突出されて形成された長辺
用コンタクトピン36を有する。なお、前記主パターン
配線32は、その長辺用コンタクトピン36の表面がN
iの酸化防止のためにAu(金)で被膜されている。
【0028】前記分岐配線板35は、図3に示すよう
に、コンタクトプローブ本体33の途中に先端部分を張
り合わせて接続され、前記分岐パターン配線34の先端
部が複数の主パターン配線32のうち一部(本実施形態
では一本おきに)に接触状態に電気的に接続される。
【0029】次に、前記長辺用コンタクトプローブ30
のコンタクトプローブ本体33における作製工程につい
て、図6を参照して工程順に説明する。
【0030】〔ベースメタル層形成工程〕まず、図6の
(a)に示すように、ステンレス製の支持金属板37の
上に、Cu(銅)メッキによりベースメタル層38を形
成する。
【0031】〔パターン形成工程〕このベースメタル層
38の上にフォトレジスト層39を形成した後、図6の
(b)に示すように、フォトレジスト層39に所定のパ
ターンのマスク40を施して露光し、図6の(c)に示
すように、フォトレジスト層39を現像して前記主パタ
ーン配線32となる部分を除去して残存するフォトレジ
スト層39に開口部39aを形成する。
【0032】〔電解メッキ工程〕そして、図6の(d)
に示すように、前記開口部39aに前記主パターン配線
32となるNiまたはNi合金層Nをメッキ処理により
形成した後、図6の(e)に示すように、フォトレジス
ト層39を除去する。
【0033】〔フィルム被着工程〕次に、図6の(f)
に示すように、前記NiまたはNi合金層Nの上であっ
て、図に示した前記主パターン配線32の先端部、すな
わち長辺用コンタクトピン36となる部分以外に、前記
樹脂フィルム31を接着剤31aにより接着する。
【0034】〔分離工程〕そして、図6の(g)に示す
ように、樹脂フィルム31と主パターン配線32とベー
スメタル層38とからなる部分を、支持金属板37から
分離させた後、Cuエッチおよび超音波洗浄を経て、樹
脂フィルム31に主パターン配線32のみを接着させた
状態とする。
【0035】〔金コーティング工程〕そして、露出状態
の主パターン配線32に、図6の(h)に示すように、
Auメッキを施し表面にAu層AUを形成する。このと
き、樹脂フィルム31から突出状態とされた前記長辺用
コンタクトピン36では、全周に亙る表面全体にAu層
AUが形成される。この後、前記コンタクトプローブ本
体33を、IC用プローブとして所定形状に切り出す。
【0036】〔分岐配線板の作製〕分岐配線板35は、
樹脂フィルム31の片面上にCu薄膜を形成し、該Cu
薄膜をエッチングによって選択的に除去するとともにC
uの分岐パターン配線34を形成し、さらに前記コンタ
クトプローブ本体33に対応した所定形状に切り出され
ることによって作製される。
【0037】次に、測定するICチップI(測定対象
物)の長辺に対応し前記コンタクトプローブ本体33お
よび分岐配線板35からなる長辺用コンタクトプローブ
30を、メカニカルパーツに組み込んでプローブ装置
(プローブカード)41にする構成について、図1から
図5を参照して説明する。なお、本発明に係る長辺用コ
ンタクトプローブ30は、薄い樹脂フィルム31上に主
パターン配線32が形成されているので、全体が柔軟で
曲げやすくプローブ装置等に組み込み易くなっている。
【0038】前記メカニカルパーツは、図1、図2、図
4および図5に示すように、マウンティングベース(支
持部材)42A,42Bと、トップクランプ43と、サ
ブトップクランプ44と、ボトムクランプ45と、サブ
ボトムクランプ46とからなっている。まず、マウンテ
ィングベース42A,42Bを、トップクランプ43に
おける中央窓部43a周辺の下面に4辺に対応してボル
ト47でそれぞれ取り付けるとともに、2つのサブトッ
プクランプ44を、前記中央窓部43aの長辺に平行に
形成されたトップクランプ43外側部の段部43bに配
設する。
【0039】次に、サブトップクランプ44の下面に、
コンタクトプローブ本体33の後端接続部48を主パタ
ーン配線32側を下方に向けて配するとともに、該後端
接続部48に形成された後端位置合わせ穴48aの軸線
をサブトップクランプ44に形成されたトップ側位置合
わせ穴44aの軸線に一致させる。
【0040】さらに、トップクランプ43の下面に、サ
ブトップクランプ44およびコンタクトプローブ本体3
3の後端部を挟持するようにプリント基板(配線用基
板)50を配する。該プリント基板50は、中央部分に
前記各マウンティングベース42A,42Bを取り囲む
ように配される中央基板窓部50aと、該中央基板窓部
50aの両長辺側に離間した2つの長辺側窓部50bと
前記中央基板窓部50aと前記長辺側窓部50bとの間
の長辺側支持部50cとがそれぞれ形成されている。
【0041】プリント基板50を取り付ける際、長辺側
窓部50bの近傍に形成された基板側位置合わせ穴50
dの軸線を、前記後端位置合わせ穴48aおよびトップ
側位置合わせ穴44aの軸線に一致させる。さらに、第
1調整ピン51を、基板側位置合わせ穴50dおよび後
端位置合わせ穴48aに貫通させるとともに、トップ側
位置合わせ穴44aに挿入し、サブトップクランプ4
4、コンタクトプローブ本体33およびプリント基板5
0の位置決めを行う。この状態で、コンタクトプローブ
本体33の主パターン配線32は、後端部でプリント基
板50の表面上に形成された電極である表面側パターン
配線(基板側パターン配線)52に接触状態に電気的に
接続される。
【0042】また、コンタクトプローブ本体33は、前
記長辺側窓部50bを表面側から裏面側に通されるとと
もに前記長辺側支持部50cの下面側を介して、その先
端部である長辺用コンタクトピン36がマウンティング
ベース42A下面に配される。次に、長辺用コンタクト
ピン36の近傍に形成された先端位置合わせ穴33a
を、マウンティングベース42Aに形成されたベース側
位置合わせ穴42aに軸線を一致させて配し、第2調整
ピン52を先端位置合わせ穴33aに貫通させるととも
に、ベース側位置合わせ穴42aに挿入してコンタクト
プローブ本体33の先端側とマウンティングベース42
Aとの位置決めを行う。
【0043】さらに、コンタクトプローブ本体33の中
間部分に形成された中間接続部53を、長辺側支持部5
0cの下面に配するとともに、中間接続部53に形成さ
れた中間位置合わせ穴53aを、前記長辺側支持部50
cに形成された支持部側位置合わせ穴50eに軸線を一
致させて配する。そして、分岐配線板35の先端接続部
54を、分岐パターン配線34側をコンタクトプローブ
本体33側に向けてコンタクトプローブ本体33の中間
接続部53に重ね合わせるとともに、先端接続部54に
形成された分岐用先端位置合わせ穴54aを、中間位置
合わせ穴53aに軸線を一致させる。
【0044】この状態で、第3調整ピン55を、分岐用
先端位置合わせ穴54aおよび中間位置合わせ穴53a
に貫通させるとともに、支持部側位置合わせ穴50eに
挿入して分岐配線板35、コンタクトプローブ本体33
および長辺側支持部50cの位置決めを行う。このと
き、先端接続部54の分岐パターン配線34は、図3に
示すように、中間接続部53における所定の主パターン
配線32(本実施形態では一本おき)に接触状態に電気
的に接続される。
【0045】また、分岐配線板35の後端接続部56
を、該後端接続部56に形成された分岐用後端位置合わ
せ穴56aに前記第1調整ピン51を貫通状態にすると
ともに、後端接続部56の分岐パターン配線34がプリ
ント基板50の裏面に形成された電極である裏面側パタ
ーン配線(基板側パターン配線)57上に接触状態に電
気的に接続するように配する。
【0046】次に、サブボトムクランプ46を、位置決
めされたコンタクトプローブ本体33の中間接続部53
と分岐配線板35の先端接続部54とを挟持状態にして
長辺側支持部50c下面にボルト58で固定する。さら
に、ボトムクランプ45を、位置決めされたコンタクト
プローブ本体33の後端接続部48、プリント基板50
および分岐配線板35の後端接続部56とを挟持状態に
してトップクランプ43にボルト59で固定する。
【0047】すなわち、コンタクトプローブ本体33と
分岐配線板35は、中間接続部53と先端接続部54が
接触状態に接続されることにより長辺用コンタクトプロ
ーブ30を構成し、主パターン配線32は、分岐パター
ン配線34によって分岐されプリント基板50の表面側
パターン配線52および裏面側パターン配線57にそれ
ぞれ電気的に接続される。
【0048】一方、ICチップI短辺の電極に対応する
短辺用コンタクトプローブ60を、プリント基板50に
おける中央窓部43a短辺側の下面に配するとともに、
前記短辺用コンタクトプローブ60の後端接続部61に
短辺用後端調整ピン62を貫通させて位置決めする。な
お、短辺用コンタクトプローブ60は、上述したコンタ
クトプローブ本体33と同様の製造工程によって形成さ
れたものであって、樹脂フィルム上にNiまたはNi合
金で形成された短辺用パターン配線(図示せず)を備え
ているとともに、樹脂フィルムから突出した短辺用パタ
ーン配線の先端部が短辺用コンタクトピン63とされて
いる。
【0049】さらに、上記の位置決め状態で、短辺用コ
ンタクトプローブ60の後端接続部61を、ボトムクラ
ンプ45によってプリント基板50との間で挟持状態に
固定し、前記後端接続部61に形成されている短辺用パ
ターン配線と、プリント基板50表面に形成されている
短辺用基板側パターン配線(図示せず)とを接触させて
接続させる。
【0050】次に、短辺用コンタクトプローブ60の先
端接続部64を、中央窓部43aの短辺側に配されたマ
ウンティングベース42B下面に配し、短辺用先端調整
ピン65を該先端接続部64に貫通させるとともに、マ
ウンティングベース42Bの中央窓部43a短辺側に形
成されたベース側位置合わせ穴42aに挿入する。これ
によって、短辺用コンタクトプローブ60の先端接続部
64とマウンティングベース42Bとの位置合わせが行
われる。
【0051】なお、ボトムクランプ45、サブトップク
ランプ44およびサブボトムクランプ46には、それぞ
れプリント基板50側に向いた押圧用溝66が形成さ
れ、該押圧用溝66には、ゴム等で形成された弾性体6
7が埋め込まれている。これらの弾性体67は、組立時
に当接するコンタクトプローブ本体33、分岐配線板3
5および短辺用コンタクトプローブ60をプリント基板
50側に押圧し、対向配置されたパターン配線を互いに
押圧状態に接触させ電気的に接続させている。
【0052】上記組立によって構成されたプローブ装置
41では、長辺用コンタクトプローブ30および短辺用
コンタクトプローブ60がサブボトムクランプ46およ
びボトムクランプ45で押さえ込まれることで、それぞ
れの先端部がマウンティングベース42A,42Bによ
り一定の傾斜状態とされ、長辺用コンタクトピン36お
よび短辺用コンタクトピン63が所定角度でICチップ
Iの長辺および短辺における電極にそれぞれ接触するよ
うに設定される。
【0053】上記のように構成されたプローブ装置41
を用いて、ICチップIのプローブテスト等を行う場合
は、プローブ装置41をプローバに挿着するとともにテ
スターに電気的に接続し、所定の電気信号(入力信号)
をプリント基板50の表面側パターン配線52、裏面側
パターン配線57および短辺用基板側パターン配線を介
して主パターン配線32、分岐パターン配線34および
短辺用パターン配線にそれぞれ送信する。
【0054】このとき、分岐パターン配線34における
入力信号は、先端接続部54において中間接続部53の
主パターン配線32に伝送され、表面側パターン配線5
2からの入力信号とともに主パターン配線32の長辺用
コンタクトピン36からウェーハ上のICチップIに送
られる。
【0055】また、逆に該ICチップIからの長辺用コ
ンタクトピン36に出力される出力信号は、主パターン
配線32に伝送され、中間接続部53において所定の主
パターン配線32の出力信号のみが接続された分岐パタ
ーン配線34に伝送される。さらに、ICチップIから
の短辺用コンタクトピン63に出力される出力信号は、
短辺用パターン配線に伝送される。
【0056】このようにして、主パターン配線32、分
岐パターン配線34および短辺用パターン配線を伝送さ
れる出力信号は、表面側パターン配線52、裏面側パタ
ーン配線57および短辺用基板側パターン配線を介して
テスターに伝送され、ICチップIの電気的特性が測定
される。
【0057】上記長辺用コンタクトプローブ30では、
主パターン配線32が形成されたコンタクトプローブ本
体33と、該コンタクトプローブ本体33に接続された
分岐配線板35とから構成され、該分岐配線板35に主
パターン配線32に接続される分岐パターン配線34が
形成されているので、主パターン配線32の一部が分岐
パターン配線34に振り分けられることから、分岐パタ
ーン配線34を主パターン配線32とは別の場所に接続
することが可能となる。すなわち、ICチップIの一辺
(長辺)に電極が集中しても、該一辺の電極に接続され
る主パターン配線32が、分岐パターン配線34で分岐
され分割されて他の場所に接続される。
【0058】したがって、上記長辺用コンタクトプロー
ブ30を組み込んだプローブ装置41では、プリント基
板50の表裏面にコンタクトプローブ本体33と分岐配
線板35とを振り分けて、主パターン配線32と分岐パ
ターン配線34とを別々にプリント基板50の表裏面の
2面における表面側パターン配線52および裏面側パタ
ーン配線57に接続できることから、一辺に多数の電極
が集中したICチップIにおいても、プリント基板50
の一面に配線が集中せず、プリント基板50のパターン
配線(電極)のピッチを小さくしなくても倍増した配置
スペースにより接続が容易となる。
【0059】次に、図7乃至図9を参照して、第2実施
形態について説明する。図7に示すように、上記第1実
施形態において説明したコンタクトプローブ30におけ
るコンタクトピン3aは、その先端が正常な先端Sの他
に、上方に湾曲した先端S1や下方に湾曲した先端S2
が生じることがあった。この場合、図8に示すように、
上記樹脂フィルム31をマウンティングベース42Aの
下面に配してコンタクトピン3aをICチップIの端子
に押しつけても、正常な先端S1および下方に湾曲した
先端S2は、ICチップIの端子に接触するが、上方に
湾曲した先端S1は、仮に接触したとしても十分な接触
圧が得られないことがあった。このことから、コンタク
トピン3aのICチップIに対する接触不良が発生し、
正確な電気テストが行えないという問題があった。
【0060】そこで、第2実施形態におけるプローブ装
置110Aでは、図9に示すように、コンタクトピン3
aの上方に湾曲した先端S1と下方に湾曲した先端S2
とを正常な先端Sと整列させるため、樹脂フィルム20
1の上部に有機または無機材料からなる強弾性フィルム
400を、コンタクトピン3aの先端部が樹脂フィルム
201から突出する側に、コンタクトピン3aよりも短
く突出するように接着または図示しない固定手段によっ
て重ね合わせてコンタクトプローブ200Aを構成し、
その状態で強弾性フィルム400をマウンティングベー
ス42Aの下面に配してコンタクトプローブ200Aを
取り付けている。強弾性フィルム400は、有機材料で
あれば、セラミックまたはポリエチレンテレフタレート
からなり、無機材料であれば、セラミック、特にアルミ
ナ製フィルムからなることが好ましい。
【0061】そして、このコンタクトピン3aをICチ
ップIの端子に押し当てると、強弾性フィルム400が
コンタクトピン3aを上方から押さえ、前記上方に湾曲
した先端S1であってもICチップIの端子に確実に接
触する。これにより、各コンタクトピン3aに均一な接
触圧が得られる。
【0062】すなわち、ICチップIの端子にコンタク
トピン3aを確実に当接させることができるところか
ら、接触不良による測定ミスをなくすことができる。ま
た、このようなプローブ装置110Aのコンタクトプロ
ーブ200Aがコンタクトプローブ本体33と分岐配線
板35とで構成されているので、測定されたデータの信
頼性が向上するという作用効果を得ることができる。
【0063】さらに、強弾性フィルム400からのコン
タクトピン3aの突出量を変化させることにより、コン
タクトピン3aを押しつけたときにコンタクトピン3a
を上から押さえるタイミングを変えることが可能とな
り、所望の押し付け量で所望の接触圧を得ることができ
る。
【0064】次に、図10および図11を参照して、第
3実施形態について説明する。図10に示すように、上
記第2実施形態において説明したコンタクトプローブ2
00Aの樹脂フィルム201は、例えばポリイミド樹脂
からなっているため、水分を吸収して伸びが生じ、コン
タクトピン3a,3a間の間隔tが変化することがあっ
た。そのため、コンタクトピン3aがICチップIの端
子の所定位置に接触することが不可能となり、正確な電
気テストを行うことができないという問題があった。
【0065】そこで、第3実施形態におけるコンタクト
プローブ200Bでは、図11に示すように、前記樹脂
フィルム201の上に金属フィルム500を張り付け、
湿度が変化してもコンタクトピン3a,3a間の間隔t
の変化を少なくし、これにより、コンタクトピン3aを
ICチップIの端子の所定位置に確実に接触させること
とした。
【0066】すなわち、各コンタクトピン3aの間隔に
ずれが生じ難くなり、コンタクトピン3aが測定対象物
に正確かつ高精度に当接させられる。また、分岐配線板
35の分岐パターン配線34に対する主パターン配線3
2の位置ずれが生じ難い。なお、金属フィルム500
は、Ni、Ni合金、CuまたはCu合金のうちいずれ
かのものが好ましい。
【0067】次に、図12を参照して、第4実施形態に
おけるプローブ装置110Bについて説明する。すなわ
ち、組み込まれるコンタクトプローブ200Cが、上記
第3実施形態のように、樹脂フィルム201の上に金属
フィルム500が張り付けられていると共に、該金属フ
ィルム500上に、上記第2実施形態のように強弾性フ
ィルム400が接着または図示しない固定手段によって
配されたものであり、これにより、コンタクトピン3a
先端の湾曲によらず均一な接触圧が得られると共に、コ
ンタクトピン3a,3a間の間隔tの変化を最小限に抑
えて電気テストを正確に行えるものである。
【0068】次に、図13および図14を参照して、第
5実施形態におけるプローブ装置110Dについて説明
する。上記第2および第4実施形態では、使用中は、強
弾性フィルム400がコンタクトピン3aに押圧接触し
ており、繰り返しの使用により強弾性フィルム400と
コンタクトピン3aの摩擦が繰り返され、これによる歪
みが蓄積されると、コンタクトピン3aが左右に曲が
り、接触点がずれることがあった。
【0069】そこで、第5実施形態では、図13に示す
ように、前記樹脂フィルム201を従来よりも幅広なフ
ィルム201aとするとともに、コンタクトピン3aの
金属フィルム500からの突出長さをX1、幅広樹脂フ
ィルム201aの金属フィルム500からの突出長さを
X2とすると、X1>X2とする構成のコンタクトプロ
ーブ200Eを採用した。そして、図14に示すよう
に、前記強弾性フィルム400を幅広樹脂フィルム20
1aよりも短く突出するように重ねて使用すると、強弾
性フィルム400は、柔らかい幅広樹脂フィルム201
aに接触し、コンタクトピン3aとは直接接触しないた
め、コンタクトピン3aが左右に曲がることが防止でき
る。
【0070】さらに、上記第5実施形態におけるプロー
ブ装置110Dでは、幅広樹脂フィルム201aが強弾
性フィルム400よりも先端側に長く形成されて強弾性
フィルム400がコンタクトピン3aを押圧するときに
緩衝材となるため、繰り返し使用しても、強弾性フィル
ム400との摩擦によりコンタクトピン3aが歪んで湾
曲すること等がなく、ICチップIの端子に対して安定
した接触を保つことができる。
【0071】また、このようなプローブ装置110Dの
コンタクトプローブ200Eがコンタクトプローブ本体
33と分岐配線板35とで構成されているので、測定さ
れるデータの信頼性が向上するという作用効果を得るこ
とができる。
【0072】なお、本発明は、次のような実施形態をも
含むものである。 (1)上記の各実施形態においては、長辺用コンタクト
プローブをプローブカードであるプローブ装置に適用し
たが、他の測定用治具等に採用しても構わない。例え
ば、ICチップを内側に保持して保護し、ICチップの
バーンインテスト用装置等に搭載されるICチップテス
ト用ソケット等に適用してもよい。
【0073】また、前記コンタクトプローブをLCD用
の所定形状に切り出してLCD用のプローブ装置に組み
込んでも構わない。例えば、該LCD用プローブ装置
を、コンタクトプローブを挟持したコンタクトプローブ
挟持体と、該コンタクトプローブ挟持体を固定する額縁
状フレームとからなる構造とし、コンタクトプローブ挟
持体からコンタクトプローブのコンタクトピンの先端を
突出させ、該先端をLCDの端子に接触させて測定する
ものでもよい。
【0074】(2)コンタクトプローブ本体33と分岐
配線板35との接続は、主パターン配線32と分岐パタ
ーン配線34とを互いに押圧状態に直接接触させて電気
的に接続したが、他の方法で接続しても構わない。例え
ば、コンタクトプローブ本体と分岐配線板との間に、押
圧方向に導通する異方性導電シートを配して挟持状態と
することによって、重なり合った主パターン配線と分岐
パターン配線との間のみが導通され電気信号が伝送され
る手段でもよい。
【0075】(3)コンタクトプローブ本体33に接続
される分岐配線板35を一つのみとしたが、複数の分岐
配線板を接続して、さらに複数に分岐させても構わな
い。 (4)分岐パターン配線34を、主パターン配線32に
対して一本おきに接続したが、他の配置で接続しても構
わない。例えば、主パターン配線を左右に2分割して、
一方を分岐パターン配線に接続してもよい。
【0076】(5)分岐配線板35の分岐パターン配線
34は、樹脂フィルム上のCu薄膜をエッチングして形
成したが、他の低抵抗の金属により形成しても構わず、
コンタクトプローブ本体33と同様に、NiまたはNi
合金で形成してもよい。しかしながら、分岐配線板を、
上記Cuの分岐パターン配線を備えたフレキシブル基板
にすると、主パターン配線がNiまたはNi合金で形成
されたコンタクトプローブ本体に比べて柔軟性に優れ、
プリント基板等への接続箇所の自由度が高くなる。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。 (1)請求項1記載のコンタクトプローブによれば、主
パターン配線が形成されたコンタクトプローブ本体と、
該コンタクトプローブ本体に接続された分岐配線板とか
ら構成され、該分岐配線板に主パターン配線に接続され
る分岐パターン配線が形成されているので、分岐パター
ン配線を主パターン配線とは別の場所に接続することが
でき、半導体チップ等の一辺に電極が集中しても、該一
辺の電極に接続される主パターン配線を分岐パターン配
線で分割して他の場所に接続することができるととも
に、配線用基板における基板側パターン配線の配置スペ
ースを広くとることができる。したがって、多ピン狭ピ
ッチ化できるとともに、4辺に不均等に電極が配置され
たような多様な電極配置の半導体チップ等にも、容易に
適用することができる。
【0078】(2)請求項2記載のコンタクトプローブ
によれば、分岐配線板がフレキシブルプリント基板で形
成されているので、安価に作製することができ量産に好
適であるとともに、柔軟であることから配線がしやすく
なり、高い設計自由度を得ることができる。
【0079】(3)請求項3記載のプローブ装置によれ
ば、前記フィルムが、例えば水分を吸収して伸張し易い
樹脂フィルム等であっても、該フィルムには、金属フィ
ルムが直接張り付けられているため、該金属フィルムに
よって前記フィルムの伸びを抑制することができる。す
なわち、各コンタクトピンの間隔にずれが生じ難くな
り、先端部が測定対象物に正確かつ高精度に当接させる
ことができる。また、分岐配線板の分岐パターン配線に
対する主パターン配線の位置ずれが生じ難く、正確にか
つ確実にパターン配線の接続ができる。さらに、本コン
タクトプローブでは、前記金属フィルムをグランドとし
て用いることにより、コンタクトピン先の近くまで基板
配線側によって特性インピーダンスを合わせることがで
き、反射雑音による誤動作を抑えることができる。
【0080】(4)請求項4記載のプローブ装置によれ
ば、配線用基板に請求項1から3のいずれかに記載のコ
ンタクトプローブにおける主パターン配線および分岐パ
ターン配線にそれぞれ接続する基板側パターン配線が形
成されているので、主パターン配線が分岐パターン配線
によって分割されることから、これらに接続される基板
側パターン配線も分割されて別々の場所に形成され、配
線用基板の一箇所における基板側パターン配線の数を減
らし、その配置スペースを広くかつ高い自由度をもって
設定することができる。したがって、基板側パターン配
線のピッチを小さくしなくても、一辺に多数の電極が集
中した半導体チップ等に容易に適用することができる。
【0081】(5)請求項5記載のプローブ装置によれ
ば、配線用基板の表裏面にコンタクトプローブ本体と分
岐配線板とを振り分けて、主パターン配線と分岐パター
ン配線とを別々に配線用基板の表裏面の2面における基
板側パターン配線に接続するので、一辺に多数の電極が
集中した半導体チップ等においても、配線用基板の一面
に配線が集中せず、配線用基板のサイズを変えることな
く基板側パターン配線の配置スペースを倍増させること
ができ接続が容易となる。
【0082】(6)請求項6記載のプローブ装置によれ
ば、前記強弾性フィルムが設けられ、該強弾性フィルム
がコンタクトプローブ本体の先端側を上方から押さえる
ため、先端部が上方に湾曲したものが存在しても、測定
対象物に確実に接触させることができ、各ピンに均一な
接触圧が得られるところから接触不良による測定ミスを
なくすことができる。さらに、このようなプローブ装置
のコンタクトプローブが前記コンタクトプローブ本体と
前記分岐配線板とで構成されているので、測定されたデ
ータの信頼性が向上するという作用効果を得ることがで
きる。
【0083】(7)請求項7記載のプローブ装置によれ
ば、前記フィルムが前記強弾性フィルムよりも先端側に
長く形成されて該強弾性フィルムがコンタクトプローブ
本体を押圧するときに緩衝材となるため、繰り返し使用
しても、強弾性フィルムとの摩擦によりコンタクトピン
である先端部が歪んで湾曲すること等がなく、測定対象
物に対して安定した接触を保つことができる。さらに、
このようなプローブ装置のコンタクトプローブが前記コ
ンタクトプローブ本体と前記分岐配線板とで構成されて
いるので、測定されたデータの信頼性が向上するばかり
か、プローブ装置全体としての寿命が長くなるという作
用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコンタクトプローブの第1実施
形態を組み込んだプローブ装置を示す底面図である。
【図2】 図1のX−X線矢視断面図である。
【図3】 本発明に係るコンタクトプローブの第1実施
形態を組み込んだプローブ装置における主パターン配線
および分岐パターン配線の接続を示す平面図である。
【図4】 図1のY−Y線矢視断面図である。
【図5】 図1のZ−Z線矢視断面図である。
【図6】 本発明に係るコンタクトプローブの第1実施
形態における製造方法を工程順に示す要部断面図であ
る。
【図7】 本発明に係るプローブ装置の第2実施形態に
関してコンタクトプローブの従来の欠点を示す段面図で
ある。
【図8】 本発明に係るプローブ装置の第2実施形態に
関してプローブ装置の従来の欠点を示す段面図である。
【図9】 本発明に係るプローブ装置の第3実施形態を
示す段面図である。
【図10】 本発明に係るコンタクトプローブの第3実
施形態に関してコンタクトピンに直交する方向の断面図
である。
【図11】 本発明に係るコンタクトプローブの第3実
施形態を示す断面図である。
【図12】 本発明に係るプローブ装置の第4実施形態
におけるプローブ装置を示す段面図である。
【図13】 本発明に係るプローブ装置の第5実施形態
におけるコンタクトプローブを示す段面図である。
【図14】 本発明に係るプローブ装置の第5実施形態
を示す段面図である。
【図15】 本発明に係るコンタクトプローブの従来例
を示す要部斜視図である。
【図16】 本発明に係るコンタクトプローブの従来例
を組み込んだプローブ装置の一例を示す分解斜視図であ
る。
【図17】 本発明に係るコンタクトプローブの従来例
を組み込んだプローブ装置の一例を示す要部斜視図であ
る。
【図18】 図17のE−E線断面図である。
【符号の説明】
30 長辺用コンタクトプローブ 31 樹脂フィルム 32 主パターン配線 33 コンタクトプローブ本体 34 分岐パターン配線 35 分岐配線板 36 長辺用コンタクトピン 41 プローブ装置 42A マウンティングベース(支持部材) 50 プリント基板(配線用基板) 52 表面側パターン配線(基板側パターン配線) 53 中間接続部 54 先端接続部 57 裏面側パターン配線(基板側パターン配線) 110A,110B,110D プローブ装置 200A,200B,200C,200E コンタクト
プローブ 201 フィルム 201a フィルム(幅広フィルム) 400 強弾性フィルム 500 金属フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立川 宣芳 兵庫県三田市テクノパーク十二番の六 三 菱マテリアル株式会社三田工場内 (72)発明者 吉田 秀昭 兵庫県三田市テクノパーク十二番の六 三 菱マテリアル株式会社三田工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパターン配線がフィルム上に形成
    されこれらのパターン配線の各先端部が前記フィルムか
    ら突出状態に配されてコンタクトピンとされるコンタク
    トプローブであって、 前記各先端部を有する複数の主パターン配線が形成され
    たコンタクトプローブ本体と、該コンタクトプローブ本
    体に一部を張り合わせて接続された少なくとも一つの分
    岐配線板とから構成され、 該分岐配線板は、前記複数の主パターン配線のうち一部
    に接触状態に接続された分岐パターン配線が形成されて
    いることを特徴とするコンタクトプローブ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンタクトプローブにお
    いて、 前記分岐配線板は、フレキシブルプリント基板で形成さ
    れていることを特徴とするコンタクトプローブ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のコンタクトプロ
    ーブにおいて、 前記コンタクトプローブ本体のフィルムには、金属フィ
    ルムが直接張り付けられていることを特徴とするコンタ
    クトプローブ。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載のコン
    タクトプローブと、 前記主パターン配線および前記分岐パターン配線の途中
    または後端側に接触状態にそれぞれ接続される複数の基
    板側パターン配線を有する配線用基板と、 前記各先端部を支持する支持部材とを備えていることを
    特徴とするプローブ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のプローブ装置において、 前記配線用基板は、表面および裏面に前記基板側パター
    ン配線がそれぞれ形成され、 前記コンタクトプローブ本体および前記分岐配線板は、
    前記配線用基板の表裏面にそれぞれ振り分けて配され、 前記主パターン配線および前記分岐パターン配線は、振
    り分けられた先の前記基板側パターン配線にそれぞれが
    接触状態に接続されていることを特徴とするプローブ装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載のプローブ装置に
    おいて、 前記コンタクトプローブ本体のフィルム上に配されて該
    フィルムから前記先端部よりも短く突出する強弾性フィ
    ルムを備えていることを特徴とするプローブ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のプローブ装置において、 前記コンタクトプローブ本体のフィルムは、前記強弾性
    フィルムが前記コンタクトプローブ本体を押圧するとき
    に緩衝材となるように強弾性フィルムよりも先端側に長
    く形成されていることを特徴とするプローブ装置。
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