JP2500131B2 - ウエハの試験方法 - Google Patents

ウエハの試験方法

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JP2500131B2 JP5255400A JP25540093A JP2500131B2 JP 2500131 B2 JP2500131 B2 JP 2500131B2 JP 5255400 A JP5255400 A JP 5255400A JP 25540093 A JP25540093 A JP 25540093A JP 2500131 B2 JP2500131 B2 JP 2500131B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子が多数形成
されたウエハの電気的特性をプローブカードを用いて測
定するウエハの試験方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがあった。 文献1;フジアドバンス株式会社カタログ「プローブラ
イト社 プローブカード技術」P.1−26 文献2;実開昭60−8104号公報 文献3;特公昭58−50024号公報 文献4;特公昭51−44370号公報 文献5;実開昭61−32969号公報 図2は前記文献1に記載された従来のプローブカードの
平面図、及び図3はその断面図である。このプローブカ
ード10は、ウエハ20の平面に多数形成された半導体
素子21の検査工程において、その電気的特性試験を自
動的に行うために、ウエハプロービング装置に取付けら
れて各半導体素子21との接続を行うものである。プロ
ーブカード10は、プリント基板からなるカード本体1
1を有し、そのカード本体11のほぼ中央部に円形の開
口部12が形成され、該開口部12の周辺に複数のスル
ーホール13が配設されている。複数のスルーホール1
3にはそれぞれ配線パターン14が接続され、それらの
配線パターン14がカード本体11の端部に設けられた
複数の端子15にそれぞれ接続されている。この端子1
5は、プローブカード10をウエハプロービング装置に
接続するものである。カード本体11の裏面側には、絶
縁体16を介して固定リング17により、複数のプロー
ブ針18が固定され、それらのプローブ針18が複数の
スルーホール13にそれぞれ接続されている。各プロー
ブ針18は、開口部12の中心下方に向って斜めに伸び
ており、その屈曲部18aにおいて先端部18bが下方
に曲げられている。このプローブ針18の太さは、先端
部18bの方向に徐々に細くなる形状となっている。
【0003】図4は、図3のプローブ針18と半導体素
子21に形成された電極部との接続状態を示す平面図で
ある。ウエハ20の平面には多数の半導体素子21が形
成されている。各半導体素子21には、例えば、中央に
回路パターン部21aが形成され、その回路パターン部
21aと離間して周囲に複数の電極部21bが配置さ
れ、それらの複数の電極部21bと回路パターン部21
aとが回路パターン接続部21cによってそれぞれ接続
されている。図4の25,26は電極部21bとプロー
ブ針18の先端部18bとの接触部である。プローブ針
18の先端部18bは、その下方に置かれる半導体素子
21の周辺部の電極部21bに確実に接触させるため
に、屈曲部18aで下方に曲げられており、その電極部
21b平面に対する折り曲げ角度αが90°より小さく
なるように設定されている。以上のように構成されるプ
ローブカード10を用い、ウエハ20に形成された多数
の半導体素子21の電気的特性を試験する方法について
説明する。まず、ウエハ準備工程において、多数の半導
体素子21が形成されたウエハ20をウエハステージ上
の所定の位置に載置する。そして、プローブ針配置工程
において、ウエハ20の平面に形成された半導体素子2
1の電極部21bと、プローブカード10に設けられた
プローブ針18との位置合わせを行う。
【0004】次に、プローブ針圧接工程において、プロ
ーブ針18の先端部18bを電極部21bに接触させた
後、図4に示すように、ウエハステージを上方に押し上
げて電極部21bとプローブ針18の先端部18bとの
接触部25に圧力を加えることにより、該電極部21b
とプローブ針18の先端部18bとを確実に接触させ
る。このように、ウエハステージを上方に押し上げ、接
触部25に圧力を加えることをオーバードライブと称し
ている。オーバードライブにより、角度αを有するプロ
ーブ針18の先端部18bには上向きの力が作用し、そ
の分力として図4の矢印Aで示すように、半導体素子2
1の中央の回路パターン部21a方向への力が作用す
る。それ故、プローブ針18の先端部18bは屈曲部1
8aの変形を伴い、矢印Aの方向に摺動する。このと
き、プローブ針18の屈曲部18aより上方の太い部分
は殆ど変形しない。矢印Aの方向の先端部18bの摺動
により、電極部21bと先端部18bとの接触部25
は、矢印Aで示すように半導体素子21の中央の回路パ
ターン部21a方向に加圧されながら移動し、その移動
後の接触部26において確実な接続が行われる。その
後、プローブカード10に接続されたテスタ等からテス
ト信号が出力され、そのテスト信号がプローブ針18及
び半導体素子21の電極部21bを介して該半導体素子
21の回路パターン部21aへ送られ、その回路パター
ン部21aの電気的特性が試験される。以上のようなプ
ローブカード10を用いたウエハの試験方法では、前記
文献2に記載されているように、プローブ針18が半導
体素子21に付された不良マークに触れて隣接する他の
半導体素子21を汚すおそれがある。そこで、前記文献
2には、半導体素子21の電極部21bの配列及びプロ
ーブ針18の配列を特定のものとする方法が提案されて
おり、以下その方法を図5及び図6を参照しつつ説明す
る。
【0005】図5は前記文献2に記載された従来のプロ
ーブ針18と半導体素子21との接続部の断面図、及び
図6はその接続部の平面図である。図5に示すように、
ウエハ20の平面に形成された多数の半導体素子21
(21−1,21−2,…)において、ある半導体素子
21−1の試験を行ってその試験結果によって不良と判
断されると、該半導体素子21−1上に不良マーク27
が付される。次に、不良マーク27が付された半導体素
子21−1に隣接する半導体素子21−2の試験を行う
ために、プローブ針18を該半導体素子21−2の電極
部21bに接触させるとき、該プローブ針18が不良マ
ーク27に接触するおそれがある。プローブ針18が不
良マーク27に接触してそのインク等が該プローブ針1
8に付着すると、試験結果の良好であった他の半導体素
子21を汚すことがあり、その結果、良好な半導体素子
21を不良品として誤認してしまうことが生じる。そこ
で、これを防ぐために前記文献2の技術では、図6に示
すように、不良マーク27が付された半導体素子21−
1のほぼ中央部付近の上方には、プローブ針18が位置
しないように、半導体素子21−2の周辺に設けられる
多数の電極部21bのその中央部付近の設置間隔を広く
とり、これに合わせてプローブ針18を配列するように
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ウエハの試験方法では、次のような問題があった。 (1) プローブ針18の老朽化によるその先端部18
bの寸法の狂い、該先端部18bと電極部21bとの接
触位置合わせの誤差、及びウエハ20を半導体素子単位
で移動させる移動装置の不具合等により、電極部21b
上のプローブ針18の先端部18bの接触位置が所定位
置から逸脱することがある。この逸脱が半導体素子21
の中央に設けられた回路パターン部21a方向に大きく
生じる場合には、オーバードライブ時に加圧されて中心
方向へ摺動するプローブ針18の先端部18bは、回路
パターン接続部21cあるいは回路パターン部21aそ
のものを損傷させ、半導体素子21の電気的特性の不良
若しくは外観検査上の不良を発生させてしまう。 (2) ある半導体素子21−2の電極部21bとプロ
ーブ針18が接触している状態において、隣接する不良
マーク27が付された半導体素子21−1と該プローブ
針18との高さ方向の間隔が十分ないために、該不良マ
ーク27のインク等がプローブ針18に付着し、このイ
ンク等が試験結果の良好な他の半導体素子21に付着す
ることがある。そのため、良好な半導体素子21が不良
品とみなされてしまうおそれが生じる。 (3) 前記(2)の問題を解決するために、前記文献
2の技術ではプローブ針18が不良マーク27に接触し
ないように、そのプローブ針18及び電極部21bを配
列する方法をとっている。ところがこの方法の場合、高
集積化した半導体素子21においては、電極部21bの
間に十分な間隔を設けることが難しく、あえて設けるた
めには該半導体素子21の寸法を大きくしなければなら
ないという問題が生じる。 (4) 前記(1)〜(3)の問題を解決するため、前
記文献3〜5に記載された技術を適用することが考えら
れる。
【0007】図7(a),(b)は、前記文献3に記載
された従来の集積回路組立方法を説明するための断面図
である。この集積回路組立方法は、表面に結合パッド3
1aを有する集積回路チップ31の電気的特性を試験し
た後、良品と判定された集積回路チップ31を、相互接
続基板32の表面に形成されたリード33に接続し、集
積回路を組立てる方法である。集積回路チップ31を試
験するためには、該集積回路チップ31をガラス取付板
34上に固定する。そして、相互接続基板32をガラス
取付板34上に載せ、そのリード33の尖った先端部3
3aを集積回路チップ31の結合パッド31a上に位置
決めする。従動部材35によってリード33の先端部3
3aを押し下げ、該先端部33aを結合パッド31aに
接触させる。そして、リード33及び結合パッド31a
を通して集積回路チップ31にテスト信号を供給し、該
集積回路チップ31の電気的特性を試験する。試験結果
により、良品の集積回路チップ31に対し、従動部材3
5に代えて超音波接合チップ36でリード33の先端部
33aを押し下げ、該先端部33aを電極パッド31a
に接触させ、超音波接合によって該先端部31aと電極
パッド31aを溶着すれば、集積回路の組立てが終了す
る。
【0008】図8(a),(b)は、前記文献4に記載
された液体電極用プローブを説明するための断面図であ
る。この液体電極用プローブは、例えばウエハ40中の
不純物濃度分布等を測定するために用いられるもので、
プローブ本体41内に水銀のような接触用導電性液体4
2が収容されている。プローブ本体41の先端部41a
は、弾性体で形成されている。ウエハ40の不純物濃度
分布等を測定する場合、プローブ本体41の先端部41
aを該ウエハ40の表面に圧接し、導電性液体42を通
してテスタ等で該ウエハ40中の不純物濃度分布等の測
定を行う。この種のプローブでは、先端部41aが弾性
体で作られているので、測定時に該先端部41aをウエ
ハ40に圧接すると、その先端部41aが外側あるいは
内側に曲がり、接触面積に変化をきたす。そこで、前記
文献4の技術では、先端部41aに、その先端をわずか
に残して剛性を有する内張あるいは外張を設けることに
より、該先端部41aとウエハ40との密着性と接触面
積の安定性を図るようにしている。
【0009】図9は、前記文献5に記載された従来の電
子部品検査用コンタクトプローブ装置の一部切欠き断面
図である。このコンタクトプローブ装置は、プリント基
板50上にチップ部品51を導電性接着剤52で固定す
る際に、その導電性接着剤52が乾燥固化する前に該チ
ップ部品51の電気的特性を検査するための装置であ
る。コンタクトプローブ装置は、プリント基板50に対
して上下動するプローブ保持ボード53を有し、そのプ
ローブ保持ボード53の貫通孔53a内には、ブロック
54が着脱自在に装着されている。ブロック54には、
弾性を有する板状の一対のプローブ55が対向して配置
固定され、それら両プローブ55の先端部55aの内側
が斜めにカットされている。ブロック54の貫通孔54
a内には、押え部材56が摺動自在に突出されている。
押え部材56は、コイルばね57によって弾圧されてお
り、その弾圧力が調圧ねじ58によって調整できるよう
になっている。プリント基板50にチップ部品51を固
定する場合、そのチップ部品51を導電性接着剤52を
介して該プリント基板50上に接着する。この導電性接
着剤52が乾燥固化する前にチップ部品51の電気的特
性の試験を行うため、プローブ保持ボード53を該チッ
プ部品51上に位置決めし、該プローブ保持ボード53
をプリント基板50側へ降下させる。すると、押え部材
56によってチップ部品51が押圧され、続いて一対の
プローブ55の先端部55aが該チップ部品51の両側
に接触し、その先端部55aが外側に弾性変形し、その
弾性反力によって該チップ部品51に十分に接触する。
その後、一対のプローブ55を介してチップ部品51の
電気的特性を試験する。この際、チップ部品51は一対
のプローブ55によって両側から押えられるので、左右
の動きが規制されて該チップ部品51の完全な位置にお
ける試験が可能になる。
【0010】このような図7〜図9の技術を図3のプロ
ーブカード10に適用し、前記(1)〜(3)の問題を
解決しようとすれば、例えば図3のプローブ針18をカ
ード本体11の裏面に垂直方向に固定することが考えら
れるかもしれない。カード本体11の裏面にプローブ針
18を垂直方向に固定した場合、隣接する半導体素子2
1上の不良マーク27の付着を防止できる。しかし、オ
ーバドライブ時にプローブ針18が弾性変形しにくくな
るので、その先端部18bによって電極部21bが損傷
する等の問題が生じやすく、それを防止するためにプロ
ーブカード自体の構造を複雑化せざるを得ない。従っ
て、図7〜図9のような技術を図3のプローブカード1
0に適用しても、未だ技術的に十分満足のゆくウエハの
試験方法を提供することが困難であった。本発明は、前
記従来技術が持っていた課題として、加圧されて半導体
素子21の回路パターン部21a方向へ摺動するプロー
ブ針18の先端部18bが回路パターン部21aや回路
パターン接続部21cを損傷させ、電気的特性や外観検
査上の不良を発生する点、及び不良マーク27のインク
等が試験結果の良好な半導体素子21に付着して不良品
と誤認されるおそれがある点等を、比較的簡単な構造の
プローブカードを用いて除去することが困難な点につい
て解決したウエハの試験方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、ウエハの試験方法において、複数の半導
体素子が形成されたウエハを準備するウエハ準備工程
と、プローブ針配置工程と、プローブ針圧接工程とを、
順に実行して前記ウエハの各半導体素子に対する電気的
特性を試験するようにしている。ウエハ準備工程では、
平板状でかつその平面に、回路パターン部と、該回路パ
ターン部に離間配置された電極部と、該回路パターン部
と該電極部間を接続する回路パターン接続部とを有する
半導体素子が、複数配置されたウエハを準備する。プロ
ーブ針配置工程では、各々一端と他端とを有する胴体部
及び先端部と、該胴体部と該先端部の各々一端間を連結
しかつ該先端部の他端をその一端より該胴体部の他端側
に屈曲する屈曲部とから成る鈎針状のプローブ針を、該
先端部の他端の延長線が前記ウエハ平面上に対して鋭角
に交わり、かつ該先端部の他端と前記電極部とが前記ウ
エハ平面に対し垂直な方向で離間して対向するように前
記ウエハ上に配置する。さらに、プローブ針圧接工程で
は、前記ウエハ上に配置された前記プローブ針を前記ウ
エハ平面に対し垂直な方向で前記ウエハ側に移動し、前
記プローブ針の先端部の他端が前記回路パターン接続部
から離れる方向に摺動可能な状態で、該先端部の他端を
前記電極部に圧接する。
【0012】
【作用】本発明によれば、以上のようにウエハの試験方
法を構成したので、ウエハ準備工程で準備されたウエハ
上に、プローブ針配置工程によってプローブ針を配置し
た後、プローブ針圧接工程でプローブ針に対するオーバ
ドライブを行う。このオーバドライブ時には、プローブ
針の先端部が、半導体素子の回路パターンあるいは回路
パターン接続部に向かうことなく、それと離れる方向に
電極部上を摺動し、該回路パターンあるいは回路パター
ン接続部の損傷の防止が図れる。また、オーバドライブ
時に、鈎針状のプローブ針は、電極部に圧接される先端
部一端と胴体部との距離を小さくする方向に変形力が働
く。これにより、プローブ針と半導体素子との上下間隔
を広くとれ、該プローブ針と他の半導体素子上に付され
た不良マークとの接触の防止が図れる。従って、前記課
題を解決できるのである。
【0013】
【実施例】図1は本発明の実施例のウエハの試験方法に
用いられるプローブカードとウエハの概略の断面図、及
び図10は図1のプローブ針と半導体素子との接続状態
を示す平面図である。図1に示すプローブカード100
は、プリント基板等からなるカード本体101を有し、
そのカード本体101の中央部に例えば円形状の開口部
102が形成され、その周囲に複数のスルーホール10
3が配設されている。カード本体101の上面には、複
数のスルーホール103にそれぞれ接続された配線パタ
ーン104が形成され、それらの配線パターン104
が、カード本体101に設けられた図示しない複数の端
子にそれぞれ接続されている。カード本体101の下面
側には、絶縁部材105を有する固定リング106によ
って複数のプローブ針110が固定されている。プロー
ブ針110は、胴体部111及び先端部112と、該胴
体部111の一端111aと該先端部112の一端11
2aとの間を連結しかつ該先端部112の他端112b
をその一端112aより該胴体部111の他端111b
側に屈曲する屈曲部113とで構成され、全体が鈎針状
になっている。胴体部111は、絶縁部材105を有す
る固定リング106によってカード本体101の下面側
に固定され、該胴体部111の他端111bがスルーホ
ール103に接続されている。胴体部111の一端11
1aに屈曲部113を介して連結された先端部112の
他端112b側は、屈曲部112cによって胴体部11
1の他端111b側に屈曲され、その延長線方向がウエ
ハ200の平面上に対してある角度βで交わっている。
この角度βは、90°より小さな鋭角をなしている。
【0014】即ち、プローブ針110は、胴体部111
が固定リング106から開口部102の中心のやや下方
に向かって斜めに突出し、屈曲部113を介して先端部
112がさらに下方に曲げられ、その先端部112の屈
曲部112cにおいて該開口部102の中心に対して外
方向に曲げられている。このプローブ針110は、固定
リング106付近で太く、先端部112へ向かうにつれ
て徐々に細くなっている。このようなプローブカード1
00を用いて試験されるウエハ200は、図10にも示
されているように、平板状をなし、その平面に複数の半
導体素子210が配置されている。各半導体素子210
は、その表面の中心部に回路パターン部211が形成さ
れると共に、周辺部に複数の電極部212が形成され、
それらの電極部212が回路パターン接続部213を介
して該回路パターン部211に接続されている。なお、
図10の120,121は電極部212上のプローブ針
先端部112との接触部、及び矢印Bはその接触部12
0,121の摺動方向を示している。
【0015】次に、図1及び図10を参照しつつ、プロ
ーブカード100を用いたウエハ200の試験方法を説
明する。まず、ウエハ準備工程において、ウエハ200
をウエハステージ上の所定の位置に載置した後、プロー
ブ針配置工程において、ウエハ200の半導体素子21
0の周囲に形成された複数の電極部212上に、プロー
ブ針110の先端部112が対向するように、該プロー
ブ針110の位置合わせを行う。次に、プローブ針圧接
工程において、プローブカード100をウエハ200側
へ移動し、プローブ針110の先端部112を半導体素
子210の電極部212に接触させる。そして、ウエハ
ステージを上方へ押し上げてオーバードライブを行い、
プローブ針先端部112と電極部212との接触部12
0に圧力を加えることにより、両者を確実に接触させ
る。前記オーバードライブにより、プローブ針先端部1
12にはウエハ200から上向きの力が作用するので、
90°より小さな角度βを有する先端部112には、図
10の矢印Bで示す方向に前記上向きの力の分力が作用
する。このとき、プローブ針110の屈曲部113,1
12cが変形するので、先端部112が図10の矢印B
の方向(即ち、半導体素子210の中央の回路パターン
部211に対して外方向)へ電極部212上を摺動す
る。この摺動の様子は図10に示すように、電極部21
2上のプローブ針先端部112との接触部120が、オ
ーバードライブによって矢印Bで示す回路パターン部2
11の外方向へ加圧されながら摺動変位し、その変位後
の接触部121において確実な接触が行われる。前記プ
ローブ針配置工程及びプローブ針圧接工程において、プ
ローブ針110に屈曲部113が設けられたことによ
り、該プローブ針110の胴体部111はウエハ200
上十分な高さを有する。それ故、仮に半導体素子210
に隣接して不良マークの付された他の半導体素子210
があっても、該プローブ針110がその不良マークに接
触するおそれはない。プローブ針圧接工程後において
は、テスタ等により、プローブ針110を介して半導体
素子210にテスト信号が供給され、該半導体素子21
0の電気的特性が試験されて良品か否かの判定が行われ
る。不良品の場合には不良マークが付され、次の半導体
素子210の試験が行われる。
【0016】本実施例のウエハの試験方法では、次のよ
うな利点を有する。 (1) プローブ針110の屈曲部113によってその
先端部112を半導体素子210の回路パターン部21
1から離れる方向に屈曲したので、その先端部112の
電極部212上の接触位置が、所定位置から回路パター
ン接続部213側へ逸脱していても、オーバードライブ
時に該先端部112が回路パターン部211から離れる
外方向へ摺動する。それ故、回路パターン211や回路
パターン接続部213を損傷させることがない。従っ
て、電気的特性や外観検査上の不良を防止できる。 (2) プローブ針110の胴体部111は、ウエハ2
00上十分な高さを有するので、隣接する半導体素子2
10に不良マークが付されていても、この不良マークに
接触するおそれはない。 (3) 前記(2)の利点により、プローブ針110及
び電極部212を不良マーク位置を避けて配列させる必
要がないので、高集積化した半導体素子210に対して
も、容易に不良マークの付着を防止することができる。
【0017】図11は、本発明の他の実施例を示すプロ
ーブカードの概略の断面図である。このプローブカード
100では、第1の実施例のプローブ針110とは異な
る形状のプローブ針110Aを設けている点が異なって
いる。即ち、カード本体101の下面に固定リング10
6で固定されるプローブ針110Aの胴体部111A
が、ウエハ200の表面に対して平行に固定され、該胴
体部111Aに屈曲部113Aで連結された先端部11
2Aが、ウエハ200表面に対し垂直に垂下するように
ほぼ直角に折り曲げられている。このような構造のプロ
ーブカード100を用いてウエハ200に対する試験を
行えば、前記実施例とほぼ同様の作用、効果が得られ
る。しかも、プローブ針110Aの形状の単純化によ
り、その製造とカード本体101への取付け時の位置合
わせが容易になるという利点がある。
【0018】なお、本発明は図示の実施例に限定され
ず、種々の変形が可能である。その変形例としては、例
えば次のようなものがある。 (a) 上記実施例では、プローブ針110,110A
を直線の組み合わせから構成される鈎針状の形状とした
が、これに限定されない。例えば、プローブ針110,
110Aを曲線の組み合わせにより構成し、屈曲部11
3,113A,112cを曲率を有するように曲げても
よい。また、プローブ針110,110Aを直線の組み
合わせとし、屈曲部113,113A,112cのみに
曲率を有する構成とすることもできる。 (b) プローブ針110,110Aの先端部112,
112A側の屈曲部112cを設けずに、屈曲部11
3,113Aにおいて先端部112,112Aが半導体
素子210の中心から外方向へ向くような角度に折り曲
げてもよい。但し、この場合には、不良マークとの接触
を避けるために、プローブ針先端部112,112Aの
長さを十分長くする必要がある。 (c) プローブ針110,110Aをカード本体10
1の下面に取り付ける構造にしたが、これに限定され
ず、例えばカード本体101の上面または内部に埋設し
て取り付けることもできる。また、スルーホール10
3、絶縁部材105及び固定リング106は特に設けな
くてもよい。 (d) カード本体101の開口部102の形状は円形
に限定されず、例えば正方形としてもよく、また特に設
けなくてもよい。カード本体101は、プリント基板の
代りに、例えば透明の合成樹脂板等を使用することもで
きる。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、半導体素子の電極部に接続されるプローブ針先端
部が屈曲部で屈曲された鈎針状のプローブ針を用い、該
半導体素子の回路パターンあるいは回路パターン接続部
を、該プローブ針先端部と電極部との圧接による該プロ
ーブ針先端部の電極部上での摺動する方向に配置しない
状態で、該プローブ針先端部と電極部とを圧接した後、
半導体素子の電気的特性を試験するようにしている。そ
のため、オーバドライブにより、プローブ針先端部が、
半導体素子の回路パターンあるいは回路パターン接続部
へ向かうことなく電極部上を摺動するので、該回路パタ
ーンあるいは回路パターン接続部の損傷を防ぎ、半導体
素子の電気的特性及び外観検査上の不良品の発生を防止
できる。さらに、オーバドライブによって鈎針状のプロ
ーブ針に対する変形力は、半導体素子の電極部に圧接さ
れるプローブ針先端部の一端とプローブ針胴体部との距
離を小さくする方向にもたらされるので、プローブ針と
半導体素子との上下間隔を従来より大きく確保できる。
そのため、プローブ針と他の半導体素子上に付された不
良マークとの接触を防止でき、検査結果の良好な半導体
素子と不良品との誤認を防止することができる。これに
より、不良マーク位置を避けてプローブ針及び電極部の
配列を行う必要がなくなるので、高集積化した半導体素
子に対しても、不良マークの付着防止が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のウエハの試験方法に用いられ
るプローブカードとウエハの概略の断面図である。
【図2】従来のウエハの試験方法に用いられるプローブ
カードの平面図である。
【図3】図2の断面図である。
【図4】図3のプローブ針と半導体素子との接続状態を
示す平面図である。
【図5】図2のプローブ針と半導体素子との接続部を示
す断面図である。
【図6】図2のプローブ針と半導体素子との接続部を示
す平面図である。
【図7】従来の集積回路組立方法を示す断面図である。
【図8】従来の液体電極用プローブを示す断面図であ
る。
【図9】従来の電子部品検査用コンタクトプローブ装置
を示す一部切欠き断面図である。
【図10】図1のプローブ針と半導体素子との接続状態
を示す平面図である。
【図11】本発明の他の実施例を示すプローブカードの
概略の断面図である。
【符号の説明】
100 プローブカード 101 カード本体 110,110A プローブ針 111,111A 胴体部 111a,112a 一端 111b,112b 他端 112,112A 先端部 112c,113,113A 屈曲部 200 ウエハ 210 半導体素子 211 回路パターン部 212 電極部 213 回路パターン接続部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状でかつその平面に、回路パターン
    部と、該回路パターン部に離間配置された電極部と、該
    回路パターン部と該電極部間を接続する回路パターン接
    続部とを有する半導体素子が、複数配置されたウエハを
    準備するウエハ準備工程と、 各々一端と他端とを有する胴体部及び先端部と、該胴体
    部と該先端部の各々一端間を連結しかつ該先端部の他端
    をその一端より該胴体部の他端側に屈曲する屈曲部とか
    ら成る鈎針状のプローブ針を、該先端部の他端の延長線
    が前記ウエハ平面上に対して鋭角に交わり、かつ該先端
    部の他端と前記電極部とが前記ウエハ平面に対し垂直な
    方向で離間して対向するように前記ウエハ上に配置する
    プローブ針配置工程と、 前記ウエハ上に配置された前記プローブ針を前記ウエハ
    平面に対し垂直な方向で前記ウエハ側に移動し、前記プ
    ローブ針の先端部の他端が前記回路パターン接続部から
    離れる方向に摺動可能な状態で、該先端部の他端を前記
    電極部に圧接するプローブ針圧接工程とを、 順に実行して前記ウエハの各半導体素子に対する電気的
    特性を試験するようにしたことを特徴とするウエハの試
    験方法。
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