JPH1172156A - 二方ねじり減衰装置及び流体トルクコンバータにあるクラツチから成る装置 - Google Patents
二方ねじり減衰装置及び流体トルクコンバータにあるクラツチから成る装置Info
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- F16F15/10—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
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- F16H2045/0284—Multiple disk type lock-up clutch
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 二方ねじり減衰装置及び流体トルクコンバー
タにあるクラツチから成る装置のよろめき運動を防止す
る。 【構成】 二方ねじり減衰装置１７と流体トルクコンバ
ータ７にある摩擦円板クラツチ１３とから成る装置にお
いて、クラツチ１３からねじり減衰装置１７へのトルク
伝達用連結部材２３及びねじり減衰装置１７が、特によ
ろめき運動を防止するため、装置のボス２２に対するそ
の位置を固定されている。
タにあるクラツチから成る装置のよろめき運動を防止す
る。 【構成】 二方ねじり減衰装置１７と流体トルクコンバ
ータ７にある摩擦円板クラツチ１３とから成る装置にお
いて、クラツチ１３からねじり減衰装置１７へのトルク
伝達用連結部材２３及びねじり減衰装置１７が、特によ
ろめき運動を防止するため、装置のボス２２に対するそ
の位置を固定されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、請求項１の上位概念に
記載の二方ねじり減衰装置及び流体トルクコンバータに
ある摩擦円板クラツチから成る装置に関する。このよう
な装置では、トルク伝達の一方の経路がクラツチからね
じり減衰装置へ通じ、他方の経路はポンプ羽根車からね
じり減衰装置へ通じ、いずれの場合もトルクがねじり減
衰装置から出力軸へ与えられる。
記載の二方ねじり減衰装置及び流体トルクコンバータに
ある摩擦円板クラツチから成る装置に関する。このよう
な装置では、トルク伝達の一方の経路がクラツチからね
じり減衰装置へ通じ、他方の経路はポンプ羽根車からね
じり減衰装置へ通じ、いずれの場合もトルクがねじり減
衰装置から出力軸へ与えられる。
【０００２】
【従来の技術】このような種類の公知の装置（ドイツ連
邦共和国特許出願公開第１９５１４４１１号明細書の図
１ないし３）では、タービン羽根車のボスはその内周に
軸線方向係合歯を持ち、二次減衰器部分のボスの外周に
ある対応する係合歯が固定ねじり遊びで係合して、ねじ
り減衰装置のねじり行程を許すと共に、ねじり減衰装置
の変換範囲でねじり減衰装置を大きいトルクに対して保
護する。クラツチはただ１つの摩擦円板を持ち、この摩
擦円板がハウジング殻の摩擦面と共同作用し、かつ摩擦
円板状ピストンと一体に構成されている。クラツチから
一次減衰器部分へのトルク伝達のために摩擦円板の形の
連結部材が選ばれて、特別な部材として摩擦円板の外周
とゆるい係合で共同作用し、タービン羽根車の外殻及び
一次減衰器部分との鋲結合部を持つか、又は外周におい
て肉厚を大きくされる一次減衰器部分の減衰器円板とし
て、ピストンの半径方向外側範囲とゆるく係合結合さ
れ、その内周が対応する軸線方向係合歯によりタービン
羽根車のボスに結合されている。一方ではハウジング殻
に対する摩擦円板−ピストン部材のよろめき運動を阻止
し、他方ではタービン羽根車に対する二次減衰器部分の
よろめき運動を阻止する手段は、この公知の装置では設
けられていない。
邦共和国特許出願公開第１９５１４４１１号明細書の図
１ないし３）では、タービン羽根車のボスはその内周に
軸線方向係合歯を持ち、二次減衰器部分のボスの外周に
ある対応する係合歯が固定ねじり遊びで係合して、ねじ
り減衰装置のねじり行程を許すと共に、ねじり減衰装置
の変換範囲でねじり減衰装置を大きいトルクに対して保
護する。クラツチはただ１つの摩擦円板を持ち、この摩
擦円板がハウジング殻の摩擦面と共同作用し、かつ摩擦
円板状ピストンと一体に構成されている。クラツチから
一次減衰器部分へのトルク伝達のために摩擦円板の形の
連結部材が選ばれて、特別な部材として摩擦円板の外周
とゆるい係合で共同作用し、タービン羽根車の外殻及び
一次減衰器部分との鋲結合部を持つか、又は外周におい
て肉厚を大きくされる一次減衰器部分の減衰器円板とし
て、ピストンの半径方向外側範囲とゆるく係合結合さ
れ、その内周が対応する軸線方向係合歯によりタービン
羽根車のボスに結合されている。一方ではハウジング殻
に対する摩擦円板−ピストン部材のよろめき運動を阻止
し、他方ではタービン羽根車に対する二次減衰器部分の
よろめき運動を阻止する手段は、この公知の装置では設
けられていない。
【０００３】欧州特許出願公開第０７３２５２７号明細
書から、二方ねじり減衰装置と流体トルクコンバータの
ハウジング殻にある摩擦円板クラツチとから成る最初に
あげた種類の装置が公知であり、クラツチがそれに付属
してトルクコンバータ軸線に関して軸線方向外側に設け
られるねじり減衰器により、またタービン羽根車がそれ
に付属して半径方向内側に設けられるねじり減衰器によ
り、出力軸のボス−軸結合部のボスに伝動結合されてい
る。タービン側ねじり減衰器の二次減衰器部分は、その
内周でボスに鋲結合され、その外周でクラツチ側ねじり
減衰器の二次減衰器部分と係合片により結合されてい
る。ピストンはクラツチのただ１つの摩擦円板と一体に
構成され、従つてクラツチは係合状態で冷却のためでは
なく液圧動作媒体を通されることができ、タービン羽根
車の外殻はその内周で、金属板プレス部品として構成さ
れる環状フランジに鋲結合されている。この環状フラン
ジは、その外周を付属するねじり減衰器一次減衰器部分
として構成され、その内周の範囲で一方のトルクコンバ
ータ軸線方向には始動円板を介してボスに対して支持さ
れ、逆方向にはころがり軸受を介してトルクコンバータ
の案内羽根車の一方向継手に対して支持されている。こ
の支持に対して半径方向外側で、ボスの係合片が環状フ
ランジの窓開口へ所定の回転遊びで係合して、タービン
側ねじり減衰器のねじりばねを大きすぎるトルクに対し
て保護する。この公知の装置でも、従来の技術において
説明したよろめき運動の防止をめざす手段は認められな
い。
書から、二方ねじり減衰装置と流体トルクコンバータの
ハウジング殻にある摩擦円板クラツチとから成る最初に
あげた種類の装置が公知であり、クラツチがそれに付属
してトルクコンバータ軸線に関して軸線方向外側に設け
られるねじり減衰器により、またタービン羽根車がそれ
に付属して半径方向内側に設けられるねじり減衰器によ
り、出力軸のボス−軸結合部のボスに伝動結合されてい
る。タービン側ねじり減衰器の二次減衰器部分は、その
内周でボスに鋲結合され、その外周でクラツチ側ねじり
減衰器の二次減衰器部分と係合片により結合されてい
る。ピストンはクラツチのただ１つの摩擦円板と一体に
構成され、従つてクラツチは係合状態で冷却のためでは
なく液圧動作媒体を通されることができ、タービン羽根
車の外殻はその内周で、金属板プレス部品として構成さ
れる環状フランジに鋲結合されている。この環状フラン
ジは、その外周を付属するねじり減衰器一次減衰器部分
として構成され、その内周の範囲で一方のトルクコンバ
ータ軸線方向には始動円板を介してボスに対して支持さ
れ、逆方向にはころがり軸受を介してトルクコンバータ
の案内羽根車の一方向継手に対して支持されている。こ
の支持に対して半径方向外側で、ボスの係合片が環状フ
ランジの窓開口へ所定の回転遊びで係合して、タービン
側ねじり減衰器のねじりばねを大きすぎるトルクに対し
て保護する。この公知の装置でも、従来の技術において
説明したよろめき運動の防止をめざす手段は認められな
い。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の基礎になつて
いる課題は、請求項１の上位概念に記載の装置において
前述したよろめき運動を防止することである。
いる課題は、請求項１の上位概念に記載の装置において
前述したよろめき運動を防止することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
れば請求項１の特徴によつて有利に解決される。従属請
求項は本発明の有利な構成を対象としている。
れば請求項１の特徴によつて有利に解決される。従属請
求項は本発明の有利な構成を対象としている。
【０００６】
【実施例】図面に示されている実施例に基いて本発明を
以下に説明する。
以下に説明する。
【０００７】流体トルクコンバータ７は、通常のように
駆動機関により駆動可能なハウジング殻８を持ち、この
ハウジング殻８はポンプ羽根車９の外殻１０に相対回転
しないように液密に結合されている。ポンプ羽根車９に
より生じる動液圧流体循環は、なおタービン羽根車１１
及び案内羽根車４８によつて維持され、案内羽根車４８
は一方向継手４９を介して、トルクコンバータ範囲にあ
る変速機ハウジングの回転しない固定子軸に支持される
ことができる。ハウジング殻８内には多板クラツチ１３
及び二方ねじり減衰装置１７が収容されている。多板ク
ラツチ１３の外側薄板１４を保持する外側薄板担体５０
は、トルクコンバータ７の中心軸線２７−２７に対して
同心的に設けられる環状シリンダ５１と一体に構成さ
れ、かつハウジング殻８に固定的に結合されている。こ
の環状シリンダ５１内には、クラツチ１３を操作する環
状の軸線方向ピストン１６が、その外周を圧力漏れなく
移動可能に案内され、その内周を中心軸線２７−２７に
対して同心的な別の環状シリンダ５２に圧力漏れなく移
動可能に案内されている。環状シリンダ５２は、中心軸
線２７−２７に対して同心的にハウジング殻８に対して
動かないように設けられる回転対称な挿入支持片５３と
一体に構成されている。この挿入支持片５３は、中心開
口５６及びこれに連通する半径方向穴５５を持つてい
る。軸線方向ピストン１６は、ハウジング殻８と共にピ
ストン１６へ圧力を加えるための動作圧力室５４を区画
し、この動作圧力室５４は半径方向穴５５に連通してい
る。軸線方向ピストン１６は、その内周で、軸線方向係
合歯５７により挿入支持片５３に対して従つてハウジン
グ殻８に対して、相対回転しないように軸線方向移動可
能に支持されている。
駆動機関により駆動可能なハウジング殻８を持ち、この
ハウジング殻８はポンプ羽根車９の外殻１０に相対回転
しないように液密に結合されている。ポンプ羽根車９に
より生じる動液圧流体循環は、なおタービン羽根車１１
及び案内羽根車４８によつて維持され、案内羽根車４８
は一方向継手４９を介して、トルクコンバータ範囲にあ
る変速機ハウジングの回転しない固定子軸に支持される
ことができる。ハウジング殻８内には多板クラツチ１３
及び二方ねじり減衰装置１７が収容されている。多板ク
ラツチ１３の外側薄板１４を保持する外側薄板担体５０
は、トルクコンバータ７の中心軸線２７−２７に対して
同心的に設けられる環状シリンダ５１と一体に構成さ
れ、かつハウジング殻８に固定的に結合されている。こ
の環状シリンダ５１内には、クラツチ１３を操作する環
状の軸線方向ピストン１６が、その外周を圧力漏れなく
移動可能に案内され、その内周を中心軸線２７−２７に
対して同心的な別の環状シリンダ５２に圧力漏れなく移
動可能に案内されている。環状シリンダ５２は、中心軸
線２７−２７に対して同心的にハウジング殻８に対して
動かないように設けられる回転対称な挿入支持片５３と
一体に構成されている。この挿入支持片５３は、中心開
口５６及びこれに連通する半径方向穴５５を持つてい
る。軸線方向ピストン１６は、ハウジング殻８と共にピ
ストン１６へ圧力を加えるための動作圧力室５４を区画
し、この動作圧力室５４は半径方向穴５５に連通してい
る。軸線方向ピストン１６は、その内周で、軸線方向係
合歯５７により挿入支持片５３に対して従つてハウジン
グ殻８に対して、相対回転しないように軸線方向移動可
能に支持されている。
【０００８】二方ねじり減衰装置１７は一次減衰器部分
１８及び二次減衰器部分１９を持ち、これらの減衰器部
分はねじりばね２０，２１により回転方向に弾性的に互
いに結合されている。一次減衰器部分１８は、二次減衰
器部分１９の環状減衰器円板４２の両側に設けられる環
状減衰器円板４６及び４７を持ち、これらの環状減衰器
円板が鋲５８により互いに固定的に結合されている。ク
ラツチ１３に近い方の減衰器円板４６は鋲５９及び６０
により環状連結部材２３に固定的に結合されている。こ
の連結部材２３は中心軸線２７−２７に対して同心的に
設けられ、かつ内側薄板担体４３と一体に構成され、こ
の内側薄板担体４３にクラツチ１３の内側薄板１５が相
対回転しないようにかつ軸線方向移動可能に保持されて
いる。
１８及び二次減衰器部分１９を持ち、これらの減衰器部
分はねじりばね２０，２１により回転方向に弾性的に互
いに結合されている。一次減衰器部分１８は、二次減衰
器部分１９の環状減衰器円板４２の両側に設けられる環
状減衰器円板４６及び４７を持ち、これらの環状減衰器
円板が鋲５８により互いに固定的に結合されている。ク
ラツチ１３に近い方の減衰器円板４６は鋲５９及び６０
により環状連結部材２３に固定的に結合されている。こ
の連結部材２３は中心軸線２７−２７に対して同心的に
設けられ、かつ内側薄板担体４３と一体に構成され、こ
の内側薄板担体４３にクラツチ１３の内側薄板１５が相
対回転しないようにかつ軸線方向移動可能に保持されて
いる。
【０００９】二次減衰器部分１９の減衰器円板４２はス
リーブ状ボス２２と一体に構成され、このボスの内周
に、中心軸線２７−２７に対して同軸的な出力軸との相
対回転しない結合のための軸線方向係合歯６１が設けら
れている。ボス２２は支持突起６２を持ち、この支持突
起に支持環３２が、半径方向支持片（軸受）２８により
中心軸線２７−２７に対して直角に支持され、それぞれ
１つの軸線方向支持片２９及び３０により中心軸線２７
−２７の軸線方向に支持されている。適当な支持面３３
〜３５（図５の（ｂ）参照）を持つ支持環３２は、中心
軸線２７−２７に対して同心的に設けられかつタービン
羽根車１１の外殻に溶接により固定的に結合される環状
ボス１２と一体である。ハウジング殻８へ向く方向に支
持環３２を支持する支持突起６２の支持部分は減衰器円
板４２の端面により形成され、逆方向に支持環３２を支
持するために、支持突起６２に対して分離可能な止め輪
３６の形の支持部分が使用されて、組立て及び二方ねじ
り減衰装置１７の前もつて組立てられる構造単位として
の構成を容易にする。
リーブ状ボス２２と一体に構成され、このボスの内周
に、中心軸線２７−２７に対して同軸的な出力軸との相
対回転しない結合のための軸線方向係合歯６１が設けら
れている。ボス２２は支持突起６２を持ち、この支持突
起に支持環３２が、半径方向支持片（軸受）２８により
中心軸線２７−２７に対して直角に支持され、それぞれ
１つの軸線方向支持片２９及び３０により中心軸線２７
−２７の軸線方向に支持されている。適当な支持面３３
〜３５（図５の（ｂ）参照）を持つ支持環３２は、中心
軸線２７−２７に対して同心的に設けられかつタービン
羽根車１１の外殻に溶接により固定的に結合される環状
ボス１２と一体である。ハウジング殻８へ向く方向に支
持環３２を支持する支持突起６２の支持部分は減衰器円
板４２の端面により形成され、逆方向に支持環３２を支
持するために、支持突起６２に対して分離可能な止め輪
３６の形の支持部分が使用されて、組立て及び二方ねじ
り減衰装置１７の前もつて組立てられる構造単位として
の構成を容易にする。
【００１０】一次減衰器部分１８に対するねじりばね２
０，２１の周方向における配置及び保持のために、一方
の減衰器円板４６は、長い方のねじりばね２０用の長い
窓状開口４４と、短い方のねじりばね２１用の図示しな
い窓状開口（４４ａ）とを持ち、他方の減衰器円板は、
大きく離れて設けられるばねストツパ４５と、小さく離
れて設けられるばねストツパ４５ａとを持つている。長
い方のねじりばね２０は周方向においてほぼ遊びなしに
減衰器円板４２の窓状開口４１に係合し、短い方のねじ
りばね２１は両方の周方向にそれぞれ回転遊びをもつて
減衰器円板４２の窓状開口４１ａに係合している。
０，２１の周方向における配置及び保持のために、一方
の減衰器円板４６は、長い方のねじりばね２０用の長い
窓状開口４４と、短い方のねじりばね２１用の図示しな
い窓状開口（４４ａ）とを持ち、他方の減衰器円板は、
大きく離れて設けられるばねストツパ４５と、小さく離
れて設けられるばねストツパ４５ａとを持つている。長
い方のねじりばね２０は周方向においてほぼ遊びなしに
減衰器円板４２の窓状開口４１に係合し、短い方のねじ
りばね２１は両方の周方向にそれぞれ回転遊びをもつて
減衰器円板４２の窓状開口４１ａに係合している。
【００１１】ねじりばね２０，２１と支持環３２との間
にある範囲で、タービン羽根車１１のボス２２は、ハウ
ジング殻８の方へ向く軸線方向突起３７を持ち、この軸
線方向突起３７から指状の軸線方向係合片２５が突出し
て、減衰器円板４２の窓開口２６へ遊びをもつて係合
し、この係合片２５は、両方の周方向に、ねじりばね２
０，２１の収縮を許すがブロツクになるまでの収縮を防
止するねじり遊び６３又は６４を窓開口２６に対して持
つている。
にある範囲で、タービン羽根車１１のボス２２は、ハウ
ジング殻８の方へ向く軸線方向突起３７を持ち、この軸
線方向突起３７から指状の軸線方向係合片２５が突出し
て、減衰器円板４２の窓開口２６へ遊びをもつて係合
し、この係合片２５は、両方の周方向に、ねじりばね２
０，２１の収縮を許すがブロツクになるまでの収縮を防
止するねじり遊び６３又は６４を窓開口２６に対して持
つている。
【００１２】減衰器円板４７が半径方向内側にある舌片
状係合片３８を持ち、この係合片３８がタービン羽根車
１１のボス１２の（周方向において突起３７の間に設け
られている）対応する軸線方向凹所６５へはまり合いで
係合することによつて、タービン羽根車１１と一次減衰
器部分１８との間に相対回転しない結合部２４が形成さ
れる。
状係合片３８を持ち、この係合片３８がタービン羽根車
１１のボス１２の（周方向において突起３７の間に設け
られている）対応する軸線方向凹所６５へはまり合いで
係合することによつて、タービン羽根車１１と一次減衰
器部分１８との間に相対回転しない結合部２４が形成さ
れる。
【００１３】二方ねじり減衰装置１７とタービン羽根車
１１との間に付加的な心合わせ装置３１が設けられてい
る。この目的のため減衰器円板４７は、半径方向内方へ
向く複数の舌片状心合わせ突起４０を持ち、これらの心
合わせ突起４０が、タービン羽根車１１のボス１２のそ
れぞれの突起３７の外周にあつて中心軸線２７−２７に
対して同心的な円筒状心合わせ面３９とそれぞれ共同作
用する。
１１との間に付加的な心合わせ装置３１が設けられてい
る。この目的のため減衰器円板４７は、半径方向内方へ
向く複数の舌片状心合わせ突起４０を持ち、これらの心
合わせ突起４０が、タービン羽根車１１のボス１２のそ
れぞれの突起３７の外周にあつて中心軸線２７−２７に
対して同心的な円筒状心合わせ面３９とそれぞれ共同作
用する。
【００１４】タービン羽根車１１のボス１２の支持環３
２を貫通する軸線方向穴６６は、ハウジング殻８に近い
方の穴端部で、減衰器円板４２の隣接する端面にあるポ
ケツト状凹所６７に連通して、クラツチ１３を通つて流
れた後の油を戻す。凹所６７は、ねじり遊びに相当する
寸法だけ中心軸線２７−２７の周方向に延びている。軸
線方向穴６６は、その他方の穴端部で、トルクコンバー
タの圧力油供給装置に接続される戻り通路に接続されて
いる。
２を貫通する軸線方向穴６６は、ハウジング殻８に近い
方の穴端部で、減衰器円板４２の隣接する端面にあるポ
ケツト状凹所６７に連通して、クラツチ１３を通つて流
れた後の油を戻す。凹所６７は、ねじり遊びに相当する
寸法だけ中心軸線２７−２７の周方向に延びている。軸
線方向穴６６は、その他方の穴端部で、トルクコンバー
タの圧力油供給装置に接続される戻り通路に接続されて
いる。
【００１５】支持片２８〜３０及び心合わせ装置３１
は、二方ねじり減衰装置１７のよろめき運動を防止する
という課題の解決に寄与する。軸線方向ピストン１６と
連結部材２３とを別々に構成することによつて、軸線方
向ピストン１６のよろめき運動が防止され、冷却のため
半径方向へ油を通すことができる多板クラツチ１３の使
用が可能になる。タービン羽根車１１と一次減衰器部分
１８との相対回転しない結合により、故障し易い歯切り
部（例えばハース歯切り部）、従つて二方ねじり減衰装
置のねじり遊びを限定するための係合片２５，２６の周
方向への方向づけに関して費用のかかる位置ぎめ手段が
回避される。
は、二方ねじり減衰装置１７のよろめき運動を防止する
という課題の解決に寄与する。軸線方向ピストン１６と
連結部材２３とを別々に構成することによつて、軸線方
向ピストン１６のよろめき運動が防止され、冷却のため
半径方向へ油を通すことができる多板クラツチ１３の使
用が可能になる。タービン羽根車１１と一次減衰器部分
１８との相対回転しない結合により、故障し易い歯切り
部（例えばハース歯切り部）、従つて二方ねじり減衰装
置のねじり遊びを限定するための係合片２５，２６の周
方向への方向づけに関して費用のかかる位置ぎめ手段が
回避される。
【００１６】減衰器円板４２及びボス２２が一体である
ことにより構造費が減少し、製造が容易になる。二方ね
じり減衰装置１７は前もつて組立て可能な構造単位とし
て構成され、止め輪３６を介して簡単に組立て可能であ
る。支持片２８〜３０に対して半径方向外側に係合片２
５，２６を設けることによつて、ねじり遊びの限定の際
一層小さい力が生じる。なぜならば、この力は中心軸線
２７−２７に対する大きい半径で作用するからである。
ことにより構造費が減少し、製造が容易になる。二方ね
じり減衰装置１７は前もつて組立て可能な構造単位とし
て構成され、止め輪３６を介して簡単に組立て可能であ
る。支持片２８〜３０に対して半径方向外側に係合片２
５，２６を設けることによつて、ねじり遊びの限定の際
一層小さい力が生じる。なぜならば、この力は中心軸線
２７−２７に対する大きい半径で作用するからである。
【図１】大体において二方ねじり減衰装置と摩擦円板ク
ラツチとから成る装置を持つ流体トルクコンバータの中
心軸線を含む断面図である。
ラツチとから成る装置を持つ流体トルクコンバータの中
心軸線を含む断面図である。
【図２】図１に対して補完的な半分の中心軸線を含む断
面図である。
面図である。
【図３】図１のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿うトルクコンパー
タの断面図である。
タの断面図である。
【図４】図１のＩＶ−ＩＶ線に沿うトルクコンバータの
断面図である。
断面図である。
【図５】（ａ）は図１の二方ねじり減衰装置の二次減衰
器部分の正面図、（ｂ）はそのＶｂ−Ｖｂ線に沿う断面
図、（ｃ）はそのＶｃ−Ｖｃ線に沿う断面図である。
器部分の正面図、（ｂ）はそのＶｂ−Ｖｂ線に沿う断面
図、（ｃ）はそのＶｃ−Ｖｃ線に沿う断面図である。
７ 流体トルクコンバータ ８ ハウジング殻 １１ タービン羽根車 １２，２２ ボス １３ 摩擦円板クラツチ １７ ねじり減衰装置 １８ 一次減衰器部分 １９ 二次減衰器部分 ２０，２１ ねじりばね ２４ 遊びなし結合部 ２５，２６ 係合片 ２７−２７ 中心軸線 ２８ 半径方向支持片 ２９，３０ 軸線方向支持片
Claims (12)
- 【請求項１】 駆動機関により駆動可能でポンプ羽根車
の外殼に相対回転しないように結合されるハウジング殼
が、タービン羽根車に対して相対運動しないボスを持つ
タービン羽根車を収容し、ねじり減衰装置がねじりばね
を介して回転方向に弾性的に互いに結合される一次減衰
器部分及び二次減衰器部分を持ち、一次減衰器部分がク
ラツチを介してハウジング殻に結合可能であり、二次減
衰器部分が、分離可能なかみ合い軸−ボス結合部によ
り、トルクコンバータの中心軸線に対して同軸的な出力
軸に結合可能であり、タービン羽根車が、一次減衰器部
分と遊びなしに結合され、かつ係合片により二次減衰器
部分に対して限定された範囲だけ回転可能であるものに
おいて、タービン羽根車（１１）及び二次減衰器部分
（１９）の両方のボス（１２及び２２）が、中心軸線
（２７−２７）に対して直角に半径方向支持片（２８）
により支持され、また中心軸線（２７−２７）の方向に
それぞれ軸線方向支持片（２９及び３０）により支持さ
れ、タービン羽根車（１１）と一次減衰器部分（１８）
との間の遊びなし結合部（２４）、及びタービン羽根車
（１１）と二次減衰器部分（１９）との間の回転可能性
の限定用係合片（２５及び２６）が、中心軸線（２７−
２７）に関してボス（１２及び２２）の支持片（２８な
いし３０）に対して半径方向外側に設けられていること
を特徴とする、二方ねじり減衰装置及び流体トルクコン
バータのハウジング殻にある摩擦円板クラツチから成る
装置。 - 【請求項２】 タービン羽根車（１１）のボス（１２）
と一次減衰器部分（１８）が、付加的な心合わせ装置
（３１）により互いに固定可能であることを特徴とす
る、請求項１に記載の装置。 - 【請求項３】 タービン羽根車（１１）のボス（１２）
が、ボス（１２）の支持面（３３ないし３５）を持つ半
径方向内側の中心支持環（３２）と一体に構成されてい
ることを特徴とする、請求項１又は２に記載の装置。 - 【請求項４】 一方の軸線方向支持片（３０）の二次減
衰器部分（１９）のボス（２２）の支持面を持つ支持部
分（３６）がボス（２２）に対して分離可能に設けられ
ていることを特徴とする、請求項１ないし３の１つに記
載の装置。 - 【請求項５】 タービン羽根車（１１）のボス（１２）
が軸線方向凹所（６５）を持ち、これらの軸線方向凹所
が中心軸線（２７−２７）の方向において、一次減衰器
部分（１８）の半径方向突起（３８）に遊びなしに係合
していることを特徴とする、請求項１ないし４の１つに
記載の装置。 - 【請求項６】 それぞれの軸線方向突起（３７）から指
状係合片（２５）が軸線方向に突出して、対応する係合
片として使用される二次減衰器部分（１９）の窓開口
（２６）へ係合していることを特徴とする、請求項５に
記載の装置。 - 【請求項７】 それぞれの軸線方向突起（３７）が、そ
の外周に、一次減衰器部分（１８）の対応する心合わせ
突起（４０）用の円筒状心合わせ面（３９）を持つてい
ることを特徴とする、請求項５又は６に記載の装置。 - 【請求項８】 二次減衰器部分（１９）のボス（２２）
とねじりばね（２０，２１）の係合用窓開口（４１，４
１ａ）を持つ環状減衰器円板（４２）が、互いに一体に
構成されていることを特徴とする、請求項１ないし７の
１つに記載の装置。 - 【請求項９】 連結部材（２３）により一次減衰器部分
（１８）が、ピストン（１６）により操作可能なクラツ
チ（１３）に結合され、連結部材（２３）がピストン
（１６）に対して別々に構成され、かつ自由に動き得る
ように設けられていることを特徴とする、請求項１ない
し８の１つに記載の装置。 - 【請求項１０】 連結部材（２３）とクラツチ（１３）
の内側薄板担体（４３）が互いに一体に構成されている
ことを特徴とする、請求項９に記載の装置。 - 【請求項１１】 連結部材（２３）が、二次減衰器部分
（１９）の減衰器円板（４２）の両側に遊びなしにかつ
ねじりばね（２０，２１）用ばねストツパ（４４，４
５）を持つ一次減衰器部分（１８）の２つの環状減衰器
円板（４６，４７）の１つに結合され、一次減衰器部分
（１８）の他の減衰器円板（４７）が、遊びなし結合部
（２４）のための突起（３８）及び付加的な固定のため
の心合わせ突起（４０）を、ポンプ羽根車（１１）のボ
ス（１２）に対してそれぞれ持つていることを特徴とす
る、請求項９又は１０に記載の装置。 - 【請求項１２】 タービン羽根車（１１）のボス（１
２）が、その支持片（２８ないし３０）の範囲に複数の
軸線方向通路（６６）を持ち、これらの通路のハウジン
グ殻（８）に近い方の端部が、二次減衰器部分（１９）
の減衰器円板（４２）のポケツト状凹所（６７）と半径
方向に重なつていることを特徴とする、請求項１ないし
１１の１つに記載の装置。
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| DE19724973.6 | 1997-06-13 | ||
| DE19724973A DE19724973C1 (de) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | Anordnung einer 2-Wege-Torsionsdämpfereinheit und einer Kupplung in einem hydrodynamischen Drehmomentwandler |
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|---|---|
| JPH1172156A true JPH1172156A (ja) | 1999-03-16 |
| JP3032807B2 JP3032807B2 (ja) | 2000-04-17 |
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|---|---|
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| GB (1) | GB2326202B (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004156692A (ja) * | 2002-11-06 | 2004-06-03 | Exedy Corp | 流体式トルク伝達装置のロックアップ装置 |
| JP2005257080A (ja) * | 2004-03-11 | 2005-09-22 | Luk Lamellen & Kupplungsbau Beteiligungs Kg | 回転振動ダンパ |
| JP2007537406A (ja) * | 2004-05-14 | 2007-12-20 | ダイムラークライスラー・アクチェンゲゼルシャフト | 流体トルクコンバータ |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| DE19881219B4 (de) * | 1997-08-26 | 2011-12-01 | Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg | Hydrodynamischer Drehmomentwandler |
| US6244401B1 (en) * | 1998-05-06 | 2001-06-12 | Luk Getriebe-Systeme Gmbh | Force transmitting apparatus |
| DE19904850B4 (de) * | 1999-02-05 | 2007-07-12 | Zf Sachs Ag | Torsionsschwingungsdämpfer |
| DE10000899A1 (de) * | 2000-01-12 | 2001-07-19 | Mannesmann Sachs Ag | Drehschwingungsdämpfer |
| US6508346B1 (en) * | 2000-10-16 | 2003-01-21 | Ford Global Technologies, Inc. | Torque converter assembly |
| DE10152008B4 (de) * | 2001-10-22 | 2011-12-08 | Zf Sachs Ag | Hydraulische Kupplung mit einem Turbinentorsionsschwingungsdämpfer |
| FR2839128B1 (fr) * | 2002-04-30 | 2004-10-22 | Valeo | Appareil d'accouplement hydrocinetique, notamment pour vehicule automobile |
| KR20040000944A (ko) * | 2002-06-26 | 2004-01-07 | 현대자동차주식회사 | 토크 컨버터 |
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1997
- 1997-06-13 DE DE19724973A patent/DE19724973C1/de not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-06-11 JP JP10199417A patent/JP3032807B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1998-06-12 GB GB9812779A patent/GB2326202B/en not_active Expired - Fee Related
- 1998-06-15 US US09/094,671 patent/US5975261A/en not_active Expired - Fee Related
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