JP2000088080A - トルクコンバータ - Google Patents

トルクコンバータ

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JP2000088080A
JP2000088080A JP10255307A JP25530798A JP2000088080A JP 2000088080 A JP2000088080 A JP 2000088080A JP 10255307 A JP10255307 A JP 10255307A JP 25530798 A JP25530798 A JP 25530798A JP 2000088080 A JP2000088080 A JP 2000088080A
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space
front cover
turbine
boss
axial direction
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Takao Fukunaga
福永  孝夫
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0221Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means
    • F16H2045/0252Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means having a damper arranged on input side of the lock-up clutch
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0284Multiple disk type lock-up clutch

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ドラグトルクを生じにくくすると同時に現行
のシャフト径を維持する。 【解決手段】 タービンハブ37は入力シャフト3に相
対回転不能に係合するボス38とボス38から半径方向
外側に延びるフランジ39とからなる。クラッチ機構2
1はフロントカバー8とタービン18との軸方向間に配
置され、フロントカバー8とフランジ39との間でトル
クの伝達及び遮断が可能である。ピストン59はフロン
トカバー8とクラッチ機構21及びフランジ39との軸
方向間に軸方向に移動可能に配置されている。ピストン
59は内周縁がボス38の外周面51に軸方向に移動可
能に当接し、フランジ39との間に第1空間Aを形成
し、フロントカバー8との間に第2空間Bを形成してい
る。ボス38には、シャフト油路3aと第1空間Aとの
間を連通する第1油路53と、第3空間Cと油路Bとを
連通する第2油路54とが互いに交差しないよう交互に
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トルクコンバー
タ、特に、フロントカバーとインペラーとによって形成
された流体室内に多板式ロックアップクラッチを有する
トルクコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、トルクコンバータは、流体によ
り動力を伝達するために加速及び減速をスムーズに行う
ことができる。しかし、流体の滑りによりエネルギーロ
スが生じ、燃費が悪くなるという問題を有している。そ
こで従来のトルクコンバータには入力側のフロントカバ
ーと出力側のタービンとを機械的に接続及び切断するロ
ックアップ装置が取付られたものがある。ロックアップ
装置は、タービンとフロントカバーとの間の空間に配置
されている。ロックアップ装置は、主に、フロントカバ
ーに圧接可能な円板状ピストン部材と、タービンの背面
側に取り付けられたドリブンプレートと、ピストンとド
リブンプレートとを回転方向に連結するコイルスプリン
グ等の弾性部材とから構成されている。ピストンには、
フロントカバーの平坦な摩擦面に対向する位置に円環状
の摩擦材が接着されている。
【0003】前記従来のロックアップ装置では、ピスト
ン部材の作動はトルクコンバータ本体内を流れる作動油
により制御されている。具体的には、ロックアップ連結
解除時に、作動油はピストン部材とフロントカバーとの
間を内周側から半径方向外側に流れる。その作動油は、
インペラー出口とタービン入り口の間からトルクコンバ
ータ本体内に流れ込む。ロックアップ連結時には、フロ
ントカバーとピストンとの間の作動油がドレンされ、ピ
ストンがフロントカバーに押しつけられる。この結果、
フロントカバーのトルクがピストンやコイルスプリング
を介してタービン側に直接伝達される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】また、従来よりロック
アップ装置においては、摩擦面が一面だけでは充分なト
ルク伝達容量を確保できないため、複数の摩擦板により
二面以上の摩擦面を確保する多板クラッチが用いられて
いる。特に、エンジントルクの増大に伴って、ロックア
ップ装置の多板化が進んでいる。
【0005】多板式のロックアップ装置の一例として
は、ピストンがフロントカバー側に配置され、ピストン
とフロントカバーの間にシールされた油圧室が形成され
た構造がある。この場合、ピストンは油圧室内の油圧の
変化によって軸方向に移動する。しかし、前記多板式ロ
ックアップ装置では、ロックアップ解除時に各摩擦板が
軸方向に移動することで接触しやすく、ドラグトルクが
生じ易い。
【0006】本発明の目的は、トルクコンバータのロッ
クアップ装置においてドラグトルクを生じにくくするこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のトルク
コンバータは、一部が外周面に露出するシャフト油路が
内部に形成されたシャフトにトルクを出力するためのも
のである。トルクコンバータは、入力側のフロントカバ
ーとインペラーとタービンとステータとタービンハブと
ピストンとを備えている。インペラーは、フロントカバ
ーに固定され、フロントカバーとともに流体室を形成す
る。タービンはタービンシェルとタービンハブとを有し
ている。タービンシェルは、流体室内にインペラーに対
向して配置されインペラーとともに流体作動室を構成す
る。タービンハブは、タービンシェルの内周部付近でか
つステータのフロントカバー側に配置されている。ター
ビンハブは、シャフトに相対回転不能に係合しているボ
スと、ボスから半径方向外方に延びタービンシェルに固
定されているフランジとを含む。ステータは、インペラ
ーとタービンとの内周部間に配置され、タービンとの間
に流体作動室内の作動油を排出可能なポートを構成す
る。多板クラッチ連結部は、フロントカバーとタービン
シェルとの軸方向間に配置され、フロントカバーとフラ
ンジとの間でトルクの伝達及び遮断が可能である。ピス
トンは、フロントカバーと多板クラッチ連結部及びフラ
ンジとの軸方向間に軸方向に移動可能に配置され、内周
縁がボスの外周縁に軸方向に移動可能に当接し、フラン
ジとの軸方向間でかつ多板クラッチ連結部の内周側にに
第1空間を形成し、フロントカバーとの間に第2空間を
形成している。ボスには、シャフト油路と第1空間との
間を連通する第1油路が形成されている。
【0008】請求項1に記載のトルクコンバータでは、
シャフトのシャフト油路からボスの第1油路に作動油が
供給されると、ピストンとフランジとの間の第1空間の
油圧が高まる。この結果、ピストンは軸方向すなわちフ
ロントカバー側に移動し多板クラッチ連結部の接続が解
除される。ここでは、多板クラッチ連結部の内周側にあ
る第1空間内に作動油が供給されてクラッチ接続が解除
されるため、クラッチ接続解除動作や状態におけるドラ
グトルクが生じにくい。
【0009】請求項2に記載のトルクコンバータでは、
請求項1において、多板クラッチ連結部が連結解除状態
で第1空間と第2空間がピストンの外周側で連通してい
る。シャフトの先端とフロントカバーの中央部との間で
ハブの内周側には第3空間が形成され、ボスとフロント
カバーとの間には第2空間と第3空間とを連通する油路
が形成されており、ボスには、第3空間とポートを連通
する第2油路が形成されている。
【0010】請求項2に記載のトルクコンバータでは、
クラッチ接続解除動作時は第1空間内に供給された作動
油は多板クラッチ連結部を通過してさらに外周側に移動
する。このとき、作動油は第1空間から第2空間に流れ
込み、さらに第3空間に移動する。この作動油はさらに
ボスに形成された第2油路を通ってポートに移動し、ト
ルクコンバータの外部に排出される。このように、フロ
ントカバーとピストンとの間の第2空間の流体を循環さ
せることができるため、コンタミネーションによるシー
ル部材等の不具合が生じにくい。
【0011】請求項3に記載のトルクコンバータでは、
請求項2において、多板クラッチは、フロントカバー側
からトルクが入力される2枚のドライブプレートと、2
枚のドライブプレートの間に配置されフランジにトルク
を出力可能なドリブンプレートと、2枚のドライブプレ
ートのタービン側に配置されフランジに固定された荷重
支持部とを有している。ピストンは、2枚のドライブプ
レートのフロントカバー側に配置され、タービンハブに
対して一体回転するようになっている。
【0012】請求項3に記載のトルクコンバータでは、
ピストンがタービンハブと一体回転することでドリブン
側の部材として機能している。したがって全体で摩擦面
を4面確保でき、トルク伝達容量を大きくできる。請求
項4に記載のトルクコンバータでは、請求項3におい
て、ピストンはドリブンプレートに対して相対回転不能
にかつ軸方向に移動可能に係合している。
【0013】請求項5に記載のトルクコンバータでは、
請求項1〜4のいずれかにおいて、フロントカバーと多
板クラッチ連結部とを回転方向に弾性的に連結する弾性
連結機構をさらに備えている。請求項5に記載のトルク
コンバータでは、弾性連結機構によって、ロックアップ
連結時にトルクコンバータに入力される回転方向のショ
ックや捩り振動が吸収される。
【0014】
【発明の実施の形態】第1実施形態(3ポートタイプ) 図1は本発明の一実施形態が採用されたトルクコンバー
タ1を示している。トルクコンバータ1は、エンジンの
クランクシャフト2からトランスミッションの入力シャ
フト3にトルクの伝達を行うための装置である。図1の
左側に図示しないエンジンが配置され、図1の右側に図
示しないトランスミッションが配置されている。図に示
すO−O線がトルクコンバータ1の回転軸である。
【0015】トルクコンバータ1は、主に、フレキシブ
ルプレート5とトルクコンバータ本体6とから構成され
ている。フレキシブルプレート5は、円板状の薄い板材
からなり、トルクを伝達するとともに、クランクシャフ
ト2側から伝達される曲げ振動を吸収するための部材で
ある。トルクコンバータ本体6は、主に、3種の羽根車
(インペラー17,タービン18,ステータ19)からな
るトーラス構造の流体作動室Dと、ロックアップ装置1
6とから構成されている。
【0016】フロントカバー8は円板状の部材であり、
フレキシブルプレート5に近接して配置されている。フ
ロントカバー8の内周部には、センターボス9が溶接に
より固定されている。センターボス9は、軸方向に延び
る円柱形状の部材であり、クランクシャフト2の中心孔
内に挿入され半径方向に位置決めされている。センター
ボス9は円柱部分の半分程がクランクシャフト2の端面
から軸方向トランスミッション側に突出している。セン
ターボスのトランスミッション側端にはフランジ9aが
設けられている。フランジ9aは、円板形状であり、フ
ロントカバー8の中央部分を構成している。すなわちフ
ランジ9aの外周縁がフロントカバー8の内周縁に溶接
で固定されている。フランジ9aの外周縁には筒状部6
4が形成されている。筒状部64は軸方向トランスミッ
ション側に突出した突起である。なお、センターボスを
用いずに、フロントカバーの本体とボスとが一体のフロ
ントカバーであってもよい。
【0017】フレキシブルプレート5の内周部は複数の
ボルト7によりクランクシャフト2に固定されている。
フロントカバー8の外周側かつエンジン側には、円周方
向に等間隔で複数のナット10が固定されている。この
ナット10内に螺合するボルト11がフレキシブルプレ
ート5の外周部をフロントカバー8に固定している。フ
レキシブルプレート5の外周部には環状のイナーシャ部
材23が固定されている。
【0018】フロントカバー8の外周部には、軸方向ト
ランスミッション側に延びる外周筒状部12が形成され
ている。この外周筒状部12の先端にインペラー17の
インペラーシェル25の外周縁が溶接により固定されて
いる。この結果フロントカバー8とインペラー17が、
内部に作動油(流体)が充填された流体室を形成してい
る。インペラー17は、主に、インペラーシェル25
と、インペラーシェル25の内側に固定された複数のイ
ンペラーブレード26とから構成されている。インペラ
ーシェル25の内周部にはインペラーハブ27が固定さ
れている。インペラーハブ27は、円板状部27a(フ
ランジ)とその内周縁から軸方向トランスミッション側
に延びる筒状部27bとを有している。円板状部27a
の外周縁はインペラーシェル25の内周縁に固定されて
いる。筒状部27bはトランスミッションの入力シャフ
ト3の外周側に延びている。
【0019】タービン18は流体室内でインペラー17
に軸方向に対向して配置されている。タービン18は、
主に、タービンシェル28と、タービンシェル28のイ
ンペラー側面に固定された複数のタービンブレード29
とから構成されている。タービンシェル28の内周部は
タービンハブ37のフランジ39に複数のリベット40
により固定されている。
【0020】タービンハブ37は、ボス38とボス38
から半径方向外側に延びる環状かつ円板状のフランジ3
9とから構成されている。ボス38は入力シャフト3の
先端外周側に配置され、かつフロントカバー8の内周部
及びセンターボス9(フロントカバーの中央部)の軸方
向トランスミッション側に近接して配置されている。ボ
ス38は、環状の本体45と、本体45から軸方向トラ
ンスミッション側に延びる筒状の筒状部46とから構成
されている。本体45の内周面は入力シャフト3の先端
外周面に当接し半径方向に位置決めされている。本体4
5の軸方向エンジン側の面の外周部には軸方向エンジン
側に延びる筒状部50が形成されている。筒状部50は
センターボス9の筒状部64の外周側に配置されてい
る。筒状部50の内周面と筒状部64の外周面との間に
は隙間が確保されている。筒状部50の軸方向先端とフ
ロントカバー8の内周部トランスミッション側面との間
には隙間が確保され、筒状部64の軸方向先端と本体4
5の軸方向エンジン側面との間には隙間が確保されてい
る。このようにして筒状部50,64の半径方向内外を
連通する油路が形成されている。センターボス9の軸方
向トランスミッション側面と本体45の軸方向エンジン
側の面との間には環状のワッシャー63が配置されてい
る。ワッシャー63は両部材の軸方向位置を制限してい
る。ワッシャー63には、円周方向に複数の半径方向に
貫通する溝63aが形成されている。この溝63aを介
して、半径方向内外の流体が連通可能となっている。な
お、ワッシャー63は、外周面が筒状部64の内周面に
当接し、半径方向に位置決めされている。
【0021】筒状部46の内周面には、入力シャフト3
の外周面に形成されたスプラインに係合するスプライン
溝47が形成されている。この係合により、タービンハ
ブ37からのトルクが入力シャフト3に出力可能となっ
ている。ステータ19は、タービン18からインペラー
17に戻る作動油の流れを整流するための機構である。
ステータ19はインペラー17とタービン18の内周部
に配置されている。ステータ19は、主に、キャリア3
0と、キャリア30の外周面に固定された複数のステー
タブレード31とから構成されている。キャリア30は
ワンウェイクラッチ32を介して固定シャフト4に支持
されている。
【0022】ステータ19は、キャリア30やステータ
ブレード31の他に、ワンウェイクラッチ32や係止部
材80も含んでいる。ワンウェイクラッチ32は、キャ
リア30に固定されたアウターレース33と、固定シャ
フト4に固定されたインナーレース34と、両レースの
間に配置された複数の転動体とを有している。固定シャ
フト4は、トルクコンバータ1のトランスミッション側
を覆う壁面に固定された回転不能な筒状部材であり、入
力シャフト3の外周面とインペラーハブ27の内周面と
の間に延び、両部材との間にそれぞれ半径方向の隙間を
有している。固定シャフト4とインペラーハブ27との
間の隙間は後述の第1ポートaとして機能する。入力シ
ャフト3とインナーレース34及び固定シャフト4との
間の隙間は後述の第2ポートbとして機能する。キャリ
ア30とインペラーハブ27の円板状部27aとの軸方
向間にはスラストベアリング35が配置されている。第
1ポートaはキャリア30とインペラーハブ27との間
を介して流体作動室D内に連通している。
【0023】ワンウェイクラッチ32のアウターレース
33の軸方向エンジン側には、環状の係止部材80が配
置されている。係止部材80はワンウェイクラッチ32
の転動体の軸方向脱落を防止している。係止部材80と
フランジ39との間にはスラストベアリング42が配置
されている。第2ポートbは、入力シャフト3と固定シ
ャフト4との間、ボス38の筒状部46とインナーレー
ス34との間、フランジ39とワンウェイクラッチ32
との間を介して流体作動室D内に連通している。
【0024】タービンハブ37についてさらに詳細に説
明する。タービンハブ37は環状の部材であり、流体作
動室Dのさらに内周側に配置されている。タービンハブ
37は入力シャフト3の外周でかつステータ19の内周
側に配置されている。また、タービンハブ37はフロン
トカバー8の中央部トランスミッション側面に近接して
配置されている。タービンハブ37のフランジ39より
エンジン側である外周面51は第1及び第2空間A,B
の内周壁を構成し、タービンハブ37のエンジン側内周
面は第3空間Cの外周壁を構成している。さらに、ター
ビンハブ37のボス38のトランスミッション側外周面
はステータ19との間に第2ポートbを構成している。
【0025】次に、ロックアップ装置16について説明
する。ロックアップ装置16は、主に、ダンパー機構2
0(弾性連結機構)とクラッチ機構21とから構成され
ている。このロックアップ装置16では、ダンパー機構
20がクラッチ機構21の外周側に配置されており、ダ
ンパー機構20からクラッチ機構21にトルクが伝達さ
れる構成となっている。
【0026】ダンパー機構20は、ロックアップ連結時
にトルクコンバータに入力される回転方向のショックや
捩り振動を吸収するための構造である。ダンパー機構2
0は、主に、ドライブ部材73と、ドリブン部材76
と、両部材を回転方向に弾性的に連結する複数のコイル
スプリング75とから構成されている。ドライブ部材7
3は環状又は円板状の部材であり、内周部がフロントカ
バー8に形成されたかしめ部74によってフロントカバ
ー8に固定されている。ドライブ部材73はコイルスプ
リング75の円周方向両端を支持する支持部73aを有
している。コイルスプリング75は、円周方向に複数配
置され、ドライブ部材73に軸方向エンジン側を支持さ
れている。ドリブン部材76は、環状又は円板状の部材
であり、コイルスプリング75の円周方向両端に係合す
る係合部76aを有している。ドリブン部材76は内周
部が後述するクラッチ機構21に連結されている。
【0027】次にクラッチ機構21について説明する。
クラッチ機構21は、フロントカバー8からのトルクを
出力側の部材すなわちタービンハブ37及び入力シャフ
ト3に伝達又は遮断するための装置である。このクラッ
チ機構21は複数のプレートを用いることで摩擦面を増
加させた多板クラッチである。クラッチ機構21は、主
に、ドライブプレート66,67と、ドリブンプレート
68と、荷重支持部材41と、ピストン59とから構成
されている。ドライブプレート66,67がドライブ側
の部材であり、荷重支持部材41、ドリブンプレート6
8及びピストン59がドリブン側の部材である。荷重支
持部材41はフランジ39とタービン18のタービンシ
ェル28との軸方向間に配置された円板状又は環状の部
材である。荷重支持部材41は内周部が前述のリベット
40によりタービンハブ37のフランジ39及びタービ
ンシェル28に固定されている。荷重支持部材41はフ
ランジ39よりさらに半径方向外方に延びており、外周
縁がドリブン部材76の内周端に近接している。なお、
荷重支持部材41の外周側で軸方向エンジン側には環状
で平坦な摩擦面が形成されている。この荷重支持部材4
1は、タービンハブ37のフランジ(ボスから半径方向
外方に延びる円板状部分)を構成していると考えてもよ
い。
【0028】ピストン59は、フロントカバー8とター
ビン18との間、より詳細にはフロントカバー8とフラ
ンジ39及び荷重支持部材41との軸方向間に配置され
た円板状の部材である。ピストン59は油圧の変化によ
り軸方向に移動可能である。ピストン59の内周縁に
は、軸方向エンジン側に突出する内周筒状部60が形成
されている。内周筒状部60は内周面がボス38の本体
45の外周面51に半径方向に支持されている。なお、
ピストン59はボス38に対して軸方向に移動可能とな
っている。本体45において内周筒状部60に対応する
部分には環状の溝が形成され、その溝内にシールリング
61が配置されている。シールリング61は、ピストン
59の内周端とボス38の外周面51との接触部分にお
いて軸方向に流体が移動可能するのを阻止するための機
構である。本体45の外周面、より厳密には筒状部50
の外周面にはスナップリング62が固定されている。こ
のスナップリング62によって、ピストン59の軸方向
エンジン側への移動が制限されている。ピストン59の
外周縁は荷重支持部材41の外周縁付近まで延びてい
る。ピストン59の外周部において軸方向トランスミッ
ション側すなわち荷重支持部材41に対向する側には環
状でかつ平坦な摩擦面が形成されている。
【0029】荷重支持部材41の摩擦面とピストン59
の摩擦面との軸方向間には、多板クラッチ連結部を構成
する前述のドライブプレート66,67とドリブンプレ
ート68とが配置されている。ドライブプレート66は
ピストン59の摩擦面側に近接して配置されている。ド
ライブプレート67は荷重支持部材41の摩擦面側に近
接して配置されている。ドリブンプレート68はドライ
ブプレート66、67間に配置されている。各ドライブ
プレート66,67両面には、他の部材に当接可能な摩
擦フェーシングが固定されている。
【0030】筒状部材77は、ドリブン部材76に固定
され、クラッチ機構21にトルクを入力するための部材
であり、クラッチ機構21の一部を構成している。筒状
部材77は軸方向トランスミッション側端がドリブン部
材76の内周部に固定されている。筒状部材77の内周
面に軸方向に延びる複数の内周歯78が形成されてい
る。ドライブプレート66,67の外周部は内周歯78
に係合し、それによりドライブプレート66,67は筒
状部材77に一体回転するようにかつ軸方向に移動可能
になっている。この結果、ドライブプレート66,67
にはダンパー機構20からトルクが入力され得れる。
【0031】タービンハブ37のフランジ39は、リベ
ット40によって荷重支持部材41及びタービンシェル
28に固定された部分からさらに外周側に延びる外周部
を有し、その外周部は荷重支持部材41から軸方向エン
ジン側に隙間を空けて配置されている。また、外周部に
は軸方向に貫通する複数の孔57が形成されている。フ
ランジ39の外周縁には軸方向エンジン側に延びる筒状
部39aが形成されている。筒状部39aの外周面に
は、軸方向に延びる複数の外周歯56が形成されてい
る。ドリブンプレート68の内周部は外周歯56に係合
し、それによりドリブンプレート68は筒状部39aに
対して相対回転不能にかつ軸方向移動可能となってい
る。これにより、ドライブプレート66,67とドリブ
ンプレート68が軸方向に係合した状態でドリブンプレ
ート68に入力されたトルクはタービンハブ37に出力
可能となっている。
【0032】ドリブンプレート68には、円周方向に複
数の孔70が形成され、孔70内にピストン59に固定
されたピン69が軸方向エンジン側から挿入されてい
る。ピン69と孔70との係合により、ピストン59は
ドリブンプレート68すなわち荷重支持部材41やター
ビンハブ37と一体回転する構造となっている。以上の
構造をまとめると、タービン18は、タービンシェル2
8、タービンブレード29、タービンハブ37、荷重支
持部材41、ピストン59を含んでいると見ることがで
きる。タービンハブ37は最終的にトルクコンバータ1
のトルクを出力するための部材である。タービンハブ3
7には、流体を介してトルクが入力されるタービンシェ
ル28及びタービンブレード29並びに摩擦によりトル
クが入力可能なピストン59及び荷重支持部材41が設
けられている。
【0033】ステータ19は、キャリア30、ステータ
ブレード31、ワンウェイクラッチ32、係止部材80
を含んでいると考えても良い。ステータ19は、インペ
ラー17(インペラーシェル25,インペラーブレード
26及びインペラーハブ27)とタービン18との内周
部間に配置されている。次に、トルクコンバータ1内の
各空間について説明する。はじめに、フロントカバー8
とインペラー17とにより環状の流体室全体が構成され
ている。流体室内は、インペラー17、タービン18及
びステータ19からなる流体作動室Dと、フロントカバ
ー8と流体作動室との間でロックアップ装置16が配置
された空間Eとから構成されている。流体作動室D内で
は、作動油はインペラー17からタービン18側に流
れ、さらにステータ19を通ってインペラー17側に戻
る。この作動油の流れにより、タービン15が駆動さ
れ、タービンハブ37を介して入力シャフト3にトルク
が出力される。流体作動室Dは、インペラー17出口と
タービン18入口との隙間(外周部分)でロックアップ
装置16が配置された空間Eと連通している。さらに、
流体作動室Dは内周部において第1ポートa及び第2ポ
ートbを介してオイルポンプやバルブ類を含む油圧作動
機構と連通している。
【0034】ロックアップ装置16が配置された空間E
は、ピストン59とタービンハブ37及び荷重支持部材
41との間に形成された第1空間Aと、フロントカバー
8とピストン59との間に形成された第2空間Bと、ダ
ンパー機構20が配置された空間Fとから構成されてい
る。第1空間Aは、外周部がドライブプレート66,6
7及びドリブンプレート68により構成されており、軸
方向エンジン側がピストン59により構成され、軸方向
トランスミッション側が荷重支持部材41及びフランジ
39により構成されており、内周部がボス38により構
成されている。ボス38内には、円周方向に並んだ複数
の第1油路53が形成されている。第1油路53はボス
38の内外周面間で半径方向に第1油路53の半径方向
外側端の軸方向位置は半径方向内側端の軸方向位置より
エンジン側に配置されている。入力シャフト3内には、
中心部に軸方向に延びるシャフト油路3a(第3ポート
c)が形成されている。すなわち入力シャフト3は中空
であって、軸方向エンジン側端が閉じられている。さら
に、入力シャフト3には前述の第1油路53に対応して
シャフト油路3aから半径方向に延びる複数の油路3b
が形成されている。これにより、第1空間Aは第1油路
53,油路3bを介してシャフト油路3aに連通してい
ることになる。第1空間Aと第2空間Bとは、クラッチ
機構21のクラッチ連結が解除された状態ですなわちド
ライブプレート66,67とドリブンプレート68とが
軸方向に離れた状態で互いに連通している。すなわち筒
状部材77はピストン59から半径方向に離れて隙間を
有しており、さらにピストン59の外周部とフロントカ
バー8との間には隙間が確保されている。それら隙間を
介して作動油はクラッチ連結解除状態で第1空間Aと第
2空間Bとの間を流れる。
【0035】センターボス9の軸方向エンジン側面と入
力シャフト3の先端軸方向エンジン側面との間には第3
空間Cが形成されている。第3空間Cの外周面はボス3
8の本体45の内周面によって構成されており、前述の
ワッシャー63を介して第2空間Bと連通している。タ
ービンハブ37のボス38には、第3空間Cと第2ポー
トbを連通するための第2油路54が形成されている。
第2油路54は半径方向に延びており、半径方向内側端
が本体45の内周面に開いており、半径方向外側端が第
2ポートbに開いている。より具体的には、第2油路5
4の他端はボス38の外周面とインナーレース34の内
周面が接する付近に開いている。第2油路54の半径方
向内側端は半径方向外側端に比べて軸方向位置がよりエ
ンジン側に配置されている。この第2油路54によっ
て、第3空間C内の作動油は遠心力によって第2ポート
b側に移動可能である。
【0036】第1油路53と第2油路54は円周方向に
交互に配置されており、互いに交差しないようになって
いる。以上の構造をまとめると、トルクコンバータ1は
第1〜3ポートa,b,cを介して流体室内と外部の油
圧作動機構との間で作動油の出入りが可能になってい
る。
【0037】第1空間Aは油圧変化によってピストン5
9を軸方向に移動させるための油圧室となっている。第
1空間Aは、タービンハブ37に形成された第1油路5
3を介して第3ポートcに連通し、図示しないオイルポ
ンプ等の油圧作動機構につながっている。第1空間Aの
外周部はクラッチ連結時には封鎖されており、クラッチ
連結解除時には第2空間Bや空間Fに連通する。
【0038】第2空間Bは内周部が第3空間Cと連通し
ており、さらにタービンハブ37に形成された第2油路
54を介して第2ポートcに連通している。空間Fは流
体作動室Dと連通しており、両者間で作動油が移動可能
になっている。具体的には、流体作動室Dは、インペラ
ー17の外周部出口とタービン18の外周部入り口との
間には隙間から空間Fと通じている。
【0039】流体作動室Dは第1ポートa及び第2ポー
トbを介して外部の油圧作動機構に連通している。次
に、作動油の流れを中心にトルクコンバータ1の動作に
ついて説明する。図2に示すロックアップクラッチオフ
状態について説明する。流体作動室D内には、油圧作動
機構から第1ポートaを介して作動油が供給され、第2
ポートbを介して作動油がドレンされている。さらに、
第3ポートcから作動油が第1空間Aに供給され、ピス
トン59を最も軸方向エンジン側に移動させている。こ
の結果、クラッチ機構21の連結が解除され、さらに第
1空間Aの外周側が第2空間B及び空間Fと連通した状
態となっている。この結果、第1空間Aに供給された作
動油はさらに外周側に流れ、空間Fを通って流体作動室
D内に流れ込む。さらに、第1空間Aに供給された作動
油はピストン59と筒状部材77との隙間を通ってさら
に第2空間Bを半径方向内側に流れる。この作動油は、
筒状部50,64間の隙間及びワッシャー63の溝63
aを通って第3空間C内に流れ込む。第3空間C内の作
動油は主に遠心力によって第2油路54内を半径方向外
方に移動し、第2ポートb内に流れ込む。
【0040】このように、ロックアップ装置16のクラ
ッチ連結解除状態において、空間E内全体の作動油が循
環している。このため、流れが生じない場合のコンタミ
ネーション等による不具合が生じにくい。特に、この実
施形態においては第2空間B内の作動油が循環すること
によって優れた効果が得られる。クラッチ機構21で
は、クラッチ連結解除時にクラッチ連結を解除するため
の作動油がクラッチ連結部(ドライブプレート66,6
7及びドリブンプレート68)の内周側から供給され、
さらに各プレートの隙間を通って半径方向に移動するた
め、ドラグトルクが生じにくい。特に、ピストン59と
フランジ39との間に供給された作動油は孔57からフ
ランジ39と及びドリブンプレート68と荷重支持部材
41との間の空間に供給され、さらにドリブンプレート
68とドライブプレート67との間とドライブプレート
67と荷重支持部材41との間を通って流れる。ピスト
ン59とフランジ39の間を外周側に流れる作動油は、
ピストン59の摩擦面とドライブプレート66との間、
及びドライブプレート66とドリブンプレート68との
間を通って流れる。
【0041】図3に示すロックアップ連結状態では、第
3ポートcから作動油がドレンされ、第1空間A内の油
圧が低くなる。この結果、ピストン59が軸方向トラン
スミッション側に移動し、荷重支持部材41との間にド
ライブプレート66,67及びドリブンプレート68を
圧接する。この結果、ドライブプレート66はピストン
59とドリブンプレート68との間に挟持され、ドライ
ブプレート67はドリブンプレート68と荷重支持部材
41との間に挟持される。このクラッチ機構21では、
合計4面の摩擦面が得られ、大きなトルク伝達容量を有
している。各プレート等が互いに当接した状態で第1空
間Aの外周部は他の空間から遮断される。
【0042】第2実施形態(2ポートタイプ) 図4及び図5に示すトルクコンバータ1では、第1実施
形態における第1ポートaが閉鎖されており、第2ポー
トbと第3ポートcのみがトルクコンバータ1の流体室
と連通している。次に、作動油の流れを中心にトルクコ
ンバータ1の動作について説明する。
【0043】図4に示すロックアップクラッチ連結解除
状態について説明する。流体作動室D内は第2ポートb
から作動油をドレンされている。第3ポートcから作動
油が第1空間Aに供給され、ピストン59を最も軸方向
エンジン側に移動させている。この結果、クラッチ機構
21の連結が解除され、さらに第1空間Aの外周側が第
2空間B及び空間Fと連通した状態となっている。この
結果、第1空間Aに供給された作動油はさらに外周側に
流れ、空間Fを通って流体作動室D内に流れ込む。さら
に、作動油はピストン59と筒状部材77との隙間を通
ってさらに第2空間Bを半径方向内側に流れる。この作
動油は、筒状部50,64間の隙間及びワッシャー63
の溝63aを通って第3空間C内に流れ込む。第3空間
C内の作動油は主に遠心力によって第2油路54内を半
径方向外方に移動し、第2ポートb内に流れ込む。
【0044】このように、ロックアップ装置16のクラ
ッチ連結解除状態において、空間E内全体の作動油が循
環している。このため、流れが生じない場合のコンタミ
ネーション等による不具合が生じにくい。特に、この実
施形態においては第2空間B内の作動油が循環すること
により優れた効果が得られる。クラッチ機構21では、
クラッチ連結解除時にクラッチ連結を解除するための作
動油がクラッチ連結部(ドライブプレート66,67及
びドリブンプレート68)の内周側から供給され、さら
に各プレートの隙間を通って半径方向に移動するため、
ドラグトルクが生じにくい。特に、ピストン59とフラ
ンジ39との間に供給された作動油は孔57からフラン
ジ39と及びドリブンプレート68と荷重支持部材41
との間の空間に供給され、さらにドリブンプレート68
とドライブプレート67との間とドライブプレート67
と荷重支持部材41との間を通って流れる。ピストン5
9とフランジ39の間を外周側に流れる作動油は、ピス
トン59の摩擦面とドライブプレート66との間、及び
ドライブプレート66とドリブンプレート68との間を
通って流れる。
【0045】図5に示すロックアップ連結状態では、第
3ポートcから作動油がドレンされ、第1空間A内の油
圧が低くなる。この結果、ピストン59が軸方向トラン
スミッション側に移動し、荷重支持部材41との間にド
ライブプレート66,67及びドリブンプレート68を
圧接する。この結果、ドライブプレート66はピストン
59とドリブンプレート68との間に挟持され、ドライ
ブプレート67はドリブンプレート68と荷重支持部材
41との間に挟持される。このクラッチ機構21では、
合計4面の摩擦面が得られ、大きなトルク伝達容量を有
している。各プレート等が互いに当接した状態で第1空
間Aの外周部は他の空間から遮断される。
【0046】第2ポートbからは、流体作動室D内に作
動油が供給されている。以上に述べた第1及び第2実施
形態では、入力シャフト3に設けられたシャフト油路3
aは1本だけの構造で、第2空間Bや第3空間C内の作
動油を循環させている。第2空間Bや第3空間C内の作
動油を循環させるために入力シャフトにさらに油路を設
けた構造では入力シャフトの外径が大きくなってしま
う。
【0047】
【発明の効果】本発明に係るトルクコンバータでは、多
板クラッチの内周側にある第1空間内に作動油が供給さ
れてクラッチ接続が解除されるため、クラッチ接続解除
動作時におけるドラグトルクが生じにくく、かつタービ
ンハブに油路53,54を構成することによりシャフト
の油路が1本ですみシャフト径を大きくしなくてすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのトルクコンバー
タの縦断面概略図。
【図2】第1実施形態において、ロックアップクラッチ
の連結解除状態での作動油の流れを示すための図。
【図3】第1実施形態において、ロックアップクラッチ
の連結がされた状態での作動油の流れを説明するための
図。
【図4】第2実施形態において、ロックアップクラッチ
の連結解除状態での作動油の流れを示すための図。
【図5】第2実施形態において、ロックアップクラッチ
連結状態での作動油の流れを説明するための図。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ 2 クランクシャフト 3 トランスミッション入力シャフト 3a シャフト油路 6 トルクコンバータ本体 8 フロントカバー 15 トルクコンバータ本体 16 ロックアップ装置 17 インペラー 18 タービン 19 ステータ 20 ダンパー機構 21 クラッチ機構 41 荷重支持部材 37 タービンハブ 38 ボス 39 フランジ 53 第1油路 54 第2油路 59 ピストン 66,67 ドライブプレート 68 ドリブンプレート A 第1空間 B 第2空間 C 第3空間 D 流体作動室 a 第1ポート b 第2ポート c 第3ポート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一部が外周面に露出するシャフト油路が内
    部に形成されたシャフトにトルクを出力するためのトル
    クコンバータであって、 入力側のフロントカバーと、 前記フロントカバーに固定され、前記フロントカバーと
    ともに流体室を形成するインペラーと、 前記流体室内に前記インペラーに対向して配置され前記
    インペラーとともに流体作動室を構成するタービンシェ
    ルと、前記タービンシェルの内周部付近でかつ前記ステ
    ータの前記フロントカバー側に配置され、前記シャフト
    に相対回転不能に係合するボスと、前記ボスから半径方
    向外方に延び前記タービンシェルに固定されたフランジ
    を含むタービンハブを有するタービンと、 前記インペラーと前記タービンとの内周部間に配置さ
    れ、前記タービンとの間に前記流体作動室内の作動油を
    排出可能なポートを構成するステータと、 前記フロントカバーと前記タービンとの軸方向間に配置
    され、前記フロントカバーと前記フランジとの間でトル
    クの伝達及び遮断が可能な多板クラッチ連結部と、 前記フロントカバーと前記多板クラッチ連結部及び前記
    フランジとの軸方向間に軸方向に移動可能に配置され、
    内周縁が前記ボスの外周縁に軸方向に移動可能に当接
    し、前記フランジとの軸方向間でかつ前記多板クラッチ
    連結部の内周側にに第1空間を形成し、前記フロントカ
    バーとの間に第2空間を形成するピストンとを備え、 前記ボスには前記シャフト油路と前記第1空間との間を
    連通する第1油路が形成されている、トルクコンバー
    タ。
  2. 【請求項2】前記多板クラッチ連結部が連結解除状態で
    前記第1空間と前記第2空間は前記ピストンの外周側で
    連通しており、 前記シャフトの先端と前記フロントカバーの中央部との
    間で前記ハブの内周側には第3空間が形成され、 前記ボスと前記フロントカバーとの間には前記第2空間
    と前記第3空間とを連通する油路が形成されており、 前記ボスには、前記第3空間と前記ポートを連通する第
    2油路が形成されている、請求項1に記載のトルクコン
    バータ。
  3. 【請求項3】前記多板クラッチ連結部は、前記フロント
    カバー側からトルクが入力される2枚のドライブプレー
    トと、前記2枚のドライブプレートの間に配置され前記
    フランジにトルクを出力可能なドリブンプレートと、前
    記2枚のドライブプレートの前記タービン側に配置され
    前記フランジに固定された荷重支持部とを有し、 前記ピストンは、前記2枚のドライブプレートの前記フ
    ロントカバー側に配置され、前記タービンハブに対して
    一体回転するようになっている、請求項2に記載のトル
    クコンバータ。
  4. 【請求項4】前記ピストンは前記ドリブンプレートに対
    して相対回転不能にかつ軸方向に移動可能に係合してい
    る、請求項3に記載のトルクコンバータ。
  5. 【請求項5】前記フロントカバーと前記多板クラッチ連
    結部とを回転方向に弾性的に連結する弾性連結機構をさ
    らに備えている、請求項1〜4のいずれかに記載のトル
    クコンバータ。
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