JP5494887B2 - ダンパ装置 - Google Patents
ダンパ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5494887B2 JP5494887B2 JP2013507811A JP2013507811A JP5494887B2 JP 5494887 B2 JP5494887 B2 JP 5494887B2 JP 2013507811 A JP2013507811 A JP 2013507811A JP 2013507811 A JP2013507811 A JP 2013507811A JP 5494887 B2 JP5494887 B2 JP 5494887B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- damper device
- damper
- output element
- protrusion
- intermediate element
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
- F16F15/10—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
- F16F15/12—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
- F16F15/121—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon using springs as elastic members, e.g. metallic springs
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
- F16F15/10—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
- F16F15/12—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
- F16F15/121—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon using springs as elastic members, e.g. metallic springs
- F16F15/123—Wound springs
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H45/02—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H45/02—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H2045/0205—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type two chamber system, i.e. without a separated, closed chamber specially adapted for actuating a lock-up clutch
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H45/02—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H2045/0221—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H45/02—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H2045/0273—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
- F16H2045/0294—Single disk type lock-up clutch, i.e. using a single disc engaged between friction members
Description
本発明は、入力要素と、第1弾性体を介して入力要素から動力が伝達される中間要素と、第2弾性体を介して中間要素から動力が伝達される出力要素とを備えたダンパ装置に関する。
従来、この種のダンパ装置として、複数の外側コイルスプリングセットと、複数の内側コイルスプリングセットと、外側コイルスプリングセットおよび内側コイルスプリングセットを直列に作用するように回転方向に弾性変形可能に支持する中間部材と、出力プレートとを有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このダンパ装置の中間部材は、出力プレートに形成された筒状部により半径方向に位置決めされる。また、中間部材は、互いに連結される第1支持プレートおよび第2支持プレートを有しており、第2支持プレートに形成された第1突出部と出力プレートに形成された第2突出部とが回転方向に当接することで中間部材と出力プレートとの相対回転が規制される。
上記従来のダンパ装置では、中間部材を径方向に支持(調心)するために出力プレートに筒状部が形成され、中間部材と出力プレートとの相対回転を規制するために第2支持プレートに第1突出部が形成されると共に出力プレートに第2突出部が形成される。このため、上記従来のダンパ装置では、ダンパ装置の製造に際して加工工数が増加してしまうと共に、筒状部や第1および第2突出部のそれぞれについて加工精度を確保することが要求され、コストアップを余儀なくされてしまう。
そこで、本発明は、入力要素と、第1弾性体を介して入力要素から動力が伝達される中間要素と、第2弾性体を介して中間要素から動力が伝達される出力要素とを備えたダンパ装置において、コストアップを抑制しつつ、中間要素を容易かつ精度よく調心すると共に出力要素に対する中間要素の回転を規制可能とすることを主目的とする。
本発明によるダンパ装置は、上記主目的を達成するために以下の手段を採っている。
本発明によるダンパ装置は、
入力要素と、第1弾性体を介して前記入力要素から動力が伝達される中間要素と、第2弾性体を介して前記中間要素から動力が伝達される出力要素とを備えたダンパ装置において、
前記出力要素および前記中間要素の一方は、軸方向に突出する突起部を有し、
前記出力要素および前記中間要素の他方は、前記突起部に対応した切欠部を有し、
前記突起部は、前記切欠部と回転方向に係合して前記出力要素に対する前記中間要素の回転を規制する規制部と、前記中間要素が前記出力要素によって径方向に支持されるように前記切欠部と係合する支持部とを有することを特徴とする。
入力要素と、第1弾性体を介して前記入力要素から動力が伝達される中間要素と、第2弾性体を介して前記中間要素から動力が伝達される出力要素とを備えたダンパ装置において、
前記出力要素および前記中間要素の一方は、軸方向に突出する突起部を有し、
前記出力要素および前記中間要素の他方は、前記突起部に対応した切欠部を有し、
前記突起部は、前記切欠部と回転方向に係合して前記出力要素に対する前記中間要素の回転を規制する規制部と、前記中間要素が前記出力要素によって径方向に支持されるように前記切欠部と係合する支持部とを有することを特徴とする。
このダンパ装置は、入力要素と、第1弾性体を介して入力要素から動力が伝達される中間要素と、第2弾性体を介して中間要素から動力が伝達される出力要素とを備えるものであり、出力要素および中間要素の一方は、軸方向に突出する突起部を有し、出力要素および中間要素の他方は、突起部に対応した切欠部を有する。そして、突起部は、切欠部と回転方向に係合して出力要素に対する中間要素の回転を規制する規制部と、中間要素が出力要素によって径方向に支持されるように切欠部と係合する支持部とを有する。このように、出力要素に対する中間要素の回転を規制する規制部と、中間要素が出力要素によって径方向に支持されるようにする支持部とを有する突起部を出力要素および中間要素の一方に設けると共に、当該突起部に対応する切欠部を出力要素および中間要素の他方に設ければ、加工工数の削減や構造の簡略化によりコストアップを抑制しつつ、中間要素を容易かつ精度よく調心すると共に出力要素に対する中間要素の回転を規制することが可能となる。
また、前記突起部の前記規制部および前記支持部との少なくとも何れか一方は、前記切欠部と面接触してもよい。これにより、切欠部と係合する突起部の負担を軽減して耐久性を向上させることが可能となる。
更に、前記突起部は、プレス成形により形成されるものであってもよい。これにより、出力要素または中間要素の強度を良好に確保しつつ出力要素または中間要素に複数の突起部を容易に形成することが可能となる。
また、前記突起部は、前記出力要素または前記中間要素の一部を切り欠いて折り曲げることにより形成されるものであってもよい。これにより、出力要素または前記中間要素に複数の突起部を容易に形成することが可能となる。
更に、前記切欠部は、円周面状の底面と、該底面の周方向における両側に形成された内側面とを有する凹部であって、前記中間要素の内周部に間隔をおいて複数形成されてもよく、前記突起部は、前記凹部の前記内側面と当接可能な前記規制部としての側面と、前記切欠部の前記底面と摺接可能な前記支持部としての外周面とを有し、前記出力要素の同一円周上に複数配設されてもよい。これにより、加工工数の削減や中間要素および出力要素の構造の簡略化によりコストアップを抑制しつつ、中間要素を容易かつ精度よく調心すると共に出力要素に対する中間要素の回転を規制することが可能となる。
更に、前記入力要素は、前記原動機に連結された入力部材にロックアップクラッチを介して接続されてもよく、前記出力要素は、変速装置の入力軸に連結されてもよい。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例に係るダンパ装置10を備えた流体伝動装置1を示す構成図である。同図に示す流体伝動装置1は、原動機としてのエンジン(内燃機関)を備えた車両に発進装置として搭載されるトルクコンバータであり、図示しないエンジンのクランクシャフトに連結されるフロントカバー(入力部材)3と、フロントカバー3に固定されたポンプインペラ(入力側流体伝動要素)4と、ポンプインペラ4と同軸に回転可能なタービンランナ(出力側流体伝動要素)5と、タービンランナ5からポンプインペラ4への作動油(作動流体)の流れを整流するステータ6と、図示しない自動変速機(AT)あるいは無段変速機(CVT)である変速装置のインプットシャフトに固定されるタービンハブ(出力部材)7と、単板摩擦式のロックアップクラッチ機構8と、直列に作用する第1スプリングSP1および第2スプリングSP2を有すると共にタービンハブ7とロックアップクラッチ機構8とに接続されたダンパ装置10とを含む。
ポンプインペラ4は、フロントカバー3に密に固定されるポンプシェル40と、ポンプシェル40の内面に配設された複数のポンプブレード41とを有する。タービンランナ5は、タービンシェル50と、タービンシェル50の内面に配設された複数のタービンブレード51とを有する。タービンシェル50は、タービンハブ7に嵌合されると共にリベットを介して当該タービンハブ7に固定される。ステータ6は、複数のステータブレード60を有し、ステータ6の回転方向は、ワンウェイクラッチ61により一方向のみに設定される。ポンプインペラ4とタービンランナ5とは、互いに対向し合い、これらポンプインペラ4、タービンランナ5およびステータ6は、作動油を循環させるトーラス(環状流路)を形成する。
ロックアップクラッチ機構8は、ダンパ装置10を介してフロントカバー3とタービンハブ7とを連結するロックアップを実行すると共に当該ロックアップを解除することができるものである。実施例において、ロックアップクラッチ機構8のロックアップピストン80は、図1に示すように、フロントカバー3の内部かつ当該フロントカバー3のエンジン側(図中左側)の内壁面近傍に配置され、タービンハブ7に対して軸方向に摺動自在かつ回転自在に嵌合される。また、ロックアップピストン80の外周側かつフロントカバー3側の面には、摩擦材81が貼着されている。そして、ロックアップピストン80の背面(図中左側の面)とフロントカバー3との間には、図示しない作動油供給孔やインプットシャフトに形成された油路を介して図示しない油圧制御ユニットに接続されるロックアップ室85が画成される。
ロックアップクラッチ機構8によるロックアップを実行することなくポンプインペラ4とタービンランナ5との間で動力を伝達する際には、ポンプインペラ4およびタービンランナ5に供給される作動油がロックアップ室85内に流入し、ロックアップ室85内は作動油で満たされる。従って、この際、ロックアップピストン80は、フロントカバー3側に移動せず、ロックアップピストン80がフロントカバー3と摩擦係合することはない。そして、このようにロックアップクラッチ機構8によるロックアップが実行されないロックアップ解除時には、原動機としてのエンジンからの動力がフロントカバー3、ポンプインペラ4、タービンランナ5、タービンハブ7という経路を介して変速装置のインプットシャフトへと伝達されることになる。
また、図示しない油圧制御ユニットによりロックアップ室85内を減圧すれば、ロックアップピストン80は、圧力差によりフロントカバー3に向けて移動してフロントカバー3と摩擦係合する。これにより、フロントカバー3がダンパ装置10を介してタービンハブ7に連結される。このようにロックアップクラッチ機構8によりフロントカバー3とタービンハブ7とが連結されるロックアップ時には、原動機としてのエンジンからの動力が、フロントカバー3、ロックアップクラッチ機構8、ダンパ装置10、タービンハブ7という経路を介して変速装置のインプットシャフトへと伝達される。この際、フロントカバー3に入力されるトルクの変動(振動)は、ダンパ装置10の第1および第2スプリングSP1,SP2により吸収される。
ダンパ装置10は、図1および図2に示すように、入力要素としてのドライブ部材11と、複数の第1スプリング(第1弾性体)SP1を介してドライブ部材11と係合する中間部材12と、複数の第2スプリング(第2弾性体)SP2を介して中間部材12と係合するドリブン部材(出力要素)15とを含む。ドライブ部材11は、それぞれ対応する第1スプリングSP1の一端と当接する複数のスプリング当接部11aと、複数のスプリング支持部11bとを有する。そして、ドライブ部材11は、リベットを介してロックアップクラッチ機構8のロックアップピストン80に固定され、フロントカバー3やポンプインペラ4のポンプシェル40により画成される流体伝動室9内部の外周側領域に配置される。
中間部材12は、環状の第1プレート13と、リベットを介して当該第1プレート13に固定される環状の第2プレート14とにより構成される。中間部材12の第1プレート13は、それぞれ対応する第1スプリングSP2の他端と当接する複数のスプリング当接部13aを外周側に有すると共に、第2スプリングSP2を支持するための複数のスプリング支持部を内周側に有する。また、中間部材12の第2プレート14は、それぞれ第1プレート13のスプリング支持部と対向して第2スプリングSP2を支持するスプリング支持部を有する。更に、第1および第2プレート13および14には、それぞれ対応する第2スプリングSP2の一端と当接する複数のスプリング当接部(図示省略)が形成されている。そして、中間部材12を構成する第2プレート14の内周部には、図2および図3に示すように、複数の切欠部としての凹部141が等間隔(実施例では、60°おき)に形成されている。各凹部141は、円周面状の底面141aと当該底面141aの周方向における両側に形成された平坦な内側面141bとを有する。
ドリブン部材15は、中間部材12の第1プレート13と第2プレート14との間に配置される環状部材であり、リベットを介してタービンハブ7に固定され、それにより変速装置のインプットシャフトと連結される。また、ドリブン部材15は、それぞれ対応する第2スプリングSP2の他端と当接する複数のスプリング当接部15aを有する。更に、ドリブン部材15は、中間部材12を構成する第2プレート14の凹部141と係合してドリブン部材15に対する当該中間部材12の回転を規制可能であると共に中間部材12を径方向に支持する突起部151を複数有している。
複数の突起部151は、それぞれ中間部材12の第2プレート14に向けて(図1における左側に)軸方向に突出するように形成され、ドリブン部材15の内周部に定められた同一円周上に配設される。そして、各突起部151は、中間部材12(第2プレート14)の凹部141の底面141aと摺接(面接触)可能な円周面状の支持部としての外周面151aと、当該外周面151aの両側に形成されると共に凹部141の内側面141bと当接(面接触)可能な規制部としての平坦な側面151bとを含む。また、図示するように、各突起部151の周長は、中間部材12(第2プレート14)の凹部141の周長よりも短い。上述のような複数の凹部141を中間部材12に設けると共に、複数の突起部151をドリブン部材15に配設することにより、中間部材12は、各突起部151の外周面151aにより径方向に支持すなわち調心されて流体伝動装置1の軸周りに配置されると共に、凹部141と突起部151の周長差に応じた範囲内でドリブン部材15に対して回転可能となる。
そして、実施例において、複数の突起部151は、各突起部151の周辺に切れ目等が形成されないようにプレス成形により形成される。これにより、ドリブン部材15の強度を良好に確保しつつ当該ドリブン部材15に複数の突起部151を容易に形成することが可能となる。なお、このようなプレス成形によっても、すべての外周面151aがドリブン部材15の軸心周りの同一円周面内に含まれるように複数の突起部151を形成することが可能であるが、必要に応じて外周面151aに研削加工を施してもよい。
以上説明したように、実施例の流体伝動装置1に含まれるダンパ装置10は、入力要素としてのドライブ部材11と、第1スプリングSP1を介してドライブ部材11からトルクが伝達される中間部材12と、第2スプリングSP2を介して中間部材12からトルクが伝達される出力要素としてのドリブン部材15とを含むものである。更に、ドリブン部材15は、軸方向に突出する突起部151を複数有し、中間部材12の第2プレート14は、突起部151に対応した切欠部としての凹部141を複数有する。そして、突起部151は、中間部材12がドリブン部材15によって径方向に支持されるように対応する凹部141と係合(摺接)する支持部としての外周面151aと、対応する凹部141と回転方向に係合(当接)してドリブン部材15に対する中間部材12の回転を規制する規制部としての側面151bとを有する。このように、中間部材12がドリブン部材15によって径方向に支持されるようにする外周面151aと、ドリブン部材15に対する中間部材12の回転を規制する側面151bとを有する複数の突起部151をドリブン部材15に設けると共に、複数の突起部151に対応する複数の凹部141を中間部材12に設ければ、加工工数の削減や構造の簡略化によりコストアップを抑制しつつ、中間部材12を容易かつ精度よく調心すると共にドリブン部材15に対する中間部材12の回転を規制することが可能となる。なお、切欠部としての凹部141の代わりに、第2プレート14に開口(窓)を形成してもよい。
また、上記実施例において、突起部151の外周面151aは凹部141の底面141aと面接触し、突起部151の側面151bは凹部141の内側面141bと面接触する。これにより、切欠部としての凹部141と係合する各突起部151の負担を軽減して耐久性を向上させることが可能となる
また、上記実施例において、中間部材12を構成する第2プレート14の内周部には、円周面状の底面141aと当該底面141aの周方向における両側に形成された内側面141bとを有する凹部141が間隔をおいて複数形成されており、中間部材12の凹部141の底面141aと摺接可能な外周面151aと凹部141の内側面141bと当接可能な側面151bとを含む突起部151がドリブン部材15の同一円周上に複数配設されている。これにより、加工工数の削減や中間部材12およびドリブン部材15の構造の簡略化によりコストアップを抑制しつつ、中間部材12を容易かつ精度よく調心すると共にドリブン部材15に対する中間部材12の回転を規制することが可能となる。更に、上記実施例のように、プレス成形により複数の突起部151をドリブン部材15に形成すれば、ドリブン部材15の強度を良好に確保しつつ当該ドリブン部材15に複数の突起部151を容易に形成することが可能となる。
図4は、変形例に係るダンパ装置10Bを備えた流体伝動装置1Bの概略構成図であり、図5は、変形例に係るダンパ装置10Bの要部を示す拡大図である。なお、以下の説明において、上述のダンパ装置10に関連して説明した要素と同一の要素には同一の参照符号を付し、重複する説明を省略する。これらの図面に示すダンパ装置10Bでは、複数の突起部151Bが、それぞれドリブン部材15Bの一部を切り欠いて折り曲げることにより形成される。これにより、ドリブン部材15Bに複数の突起部151Bを容易に形成することが可能となる。
図6は、他の変形例に係るダンパ装置10Cの要部拡大図である。同図に示すダンパ装置10Cにおいて、突起部151Cの外周面151aは、凹部141の底面141aと線接触するように当該底面141aよりも小さい曲率を有する円周面状に形成されている。また、突起部151Cの両側の側面151bは、凹部141の対応する内側面141bと線接触するように、円周面状に形成されている。すなわち、図6のダンパ装置10Cのように、支持部としての外周面151aおよび規制部としての側面151bとは、切欠部としての凹部141と線接触するように形成されてもよい。ただし、支持部としての外周面151aと規制部としての側面151bとの一方を切欠部としての凹部141と面接触するように形成すると共に、他方を凹部141と線接触するように形成してもよいことはいうまでもない。また、このような突起部151Cは、図6に示すようにドリブン部材15Cの一部を切り欠いて折り曲げることにより形成されてもよく、プレス成形により形成されてもよい。
図7は、更に他の変形例に係るダンパ装置10Dを示す要部拡大断面図である。同図に示すダンパ装置10Dでは、中間部材12Dを構成する第2プレート14Dの内周部に複数の突起部149がドリブン部材15Dに向けて軸方向に突出するように等間隔に形成されている。また、ドリブン部材15Dには、突起部149に対応した切欠部としての略円弧状の開口159が等間隔に複数形成されている。そして、各突起部149の外周面149aは、開口159を画成する外周側の円周面159aと面接触または線接触するように形成され、各突起部149の各側面149bは、開口159を画成する周方向両側の内側面159bの対応する一方と面接触または線接触するように形成される。すなわち、第2プレート14Dの突起部149は、中間部材12Dがドリブン部材15Dによって径方向に支持されるように対応する開口159と係合する支持部としての円周面159aと、対応する開口159と回転方向に係合してドリブン部材15Dに対する中間部材12Dの回転を規制する規制部としての側面149bとを有する。このように、中間部材12Dに軸方向に突出する突起部149を複数設けると共に、ドリブン部材15Dに突起部149に対応した開口(切欠部)159を複数設けてもよい。ただし、開口159の代わりに、ドリブン部材15Dの内周部に、例えば円周面状の底面と当該底面の周方向における両側に形成された内側面とを有する凹部(切欠部)を複数形成してもよい。
なお、上記ダンパ装置10,10B,10C,10Dは、いわゆる並列式のダンパ装置として構成されてもよい。また、上記ダンパ装置10,10B,10C,10Dは、中間部材を複数有するものであってもよく、このような場合には、複数の中間部材のうち、例えば最内周側に配置されるものに上述のような構成を適用してもよい。更に、上記ダンパ装置10、10B,10C,10Dは、タービンランナからポンプインペラへの作動流体の流れを整流するステータを含まない流体継手に適用されてもよい。更に、ロックアップクラッチ機構8は、いわゆる多板摩擦式のクラッチとして構成されてもよい。
ここで、実施例や変形例の主要な要素と発明の概要の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。すなわち、上記実施例等では、入力要素としてのドライブ部材11と、第1スプリングSP1を介してドライブ部材11からトルクが伝達される中間部材12,12Dと、第2スプリングSP2を介して中間部材12等からトルクが伝達される出力要素としてのドリブン部材15,15B、15Cまたは15Dとを備えたダンパ装置10,10B,10C,10Dが「ダンパ装置」に相当し、突起部149,151,151B,151cが「突起部」に相当し、凹部141や開口159が「切欠部」に相当する。
ただし、実施例の主要な要素と発明の概要の欄に記載された発明の主要な要素との対応関係は、実施例が発明の概要の欄に記載された発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、発明の概要の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。すなわち、実施例はあくまで発明の概要の欄に記載された発明の具体的な一例に過ぎず、発明の概要の欄に記載された発明の解釈は、その欄の記載に基づいて行なわれるべきものである。
以上、実施例を用いて本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、様々な変更をなし得ることはいうまでもない。
本発明は、ダンパ装置や流体伝動装置の製造分野等において利用可能である。
Claims (6)
- 入力要素と、第1弾性体を介して前記入力要素から動力が伝達される中間要素と、第2弾性体を介して前記中間要素から動力が伝達される出力要素とを備えたダンパ装置において、
前記出力要素および前記中間要素の一方は、軸方向に突出する突起部を有し、
前記出力要素および前記中間要素の他方は、前記突起部に対応した切欠部を有し、
前記突起部は、前記切欠部と回転方向に係合して前記出力要素に対する前記中間要素の回転を規制する規制部と、前記中間要素が前記出力要素によって径方向に支持されるように前記切欠部と係合する支持部とを有することを特徴とするダンパ装置。 - 請求項1に記載のダンパ装置において、
前記突起部の前記規制部および前記支持部との少なくとも何れか一方は、前記切欠部と面接触することを特徴とするダンパ装置。 - 請求項1または2に記載のダンパ装置において、
前記突起部は、プレス成形により形成されることを特徴とするダンパ装置。 - 請求項1から3の何れか一項に記載のダンパ装置において、
前記突起部は、前記出力要素または前記中間要素の一部を切り欠いて折り曲げることにより形成されることを特徴とするダンパ装置。 - 請求項1から4の何れか一項に記載のダンパ装置において、
前記切欠部は、円周面状の底面と、該底面の周方向における両側に形成された内側面とを有する凹部であって、前記中間要素の内周部に間隔をおいて複数形成され、
前記突起部は、前記凹部の前記内側面と当接可能な前記規制部としての側面と、前記切欠部の前記底面と摺接可能な前記支持部としての外周面とを有し、前記出力要素の同一円周上に複数配設されることを特徴とするダンパ装置。 - 請求項1から5の何れか一項に記載のダンパ装置において、
前記入力要素は、前記原動機に連結された入力部材にロックアップクラッチを介して接続され、前記出力要素は、変速装置の入力軸に連結されることを特徴とするダンパ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013507811A JP5494887B2 (ja) | 2011-03-30 | 2012-03-30 | ダンパ装置 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011076142 | 2011-03-30 | ||
JP2011076142 | 2011-03-30 | ||
JP2013507811A JP5494887B2 (ja) | 2011-03-30 | 2012-03-30 | ダンパ装置 |
PCT/JP2012/058671 WO2012133816A1 (ja) | 2011-03-30 | 2012-03-30 | ダンパ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP5494887B2 true JP5494887B2 (ja) | 2014-05-21 |
JPWO2012133816A1 JPWO2012133816A1 (ja) | 2014-07-28 |
Family
ID=46931510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013507811A Active JP5494887B2 (ja) | 2011-03-30 | 2012-03-30 | ダンパ装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9011256B2 (ja) |
JP (1) | JP5494887B2 (ja) |
CN (1) | CN103299106B (ja) |
DE (1) | DE112012000413B4 (ja) |
WO (1) | WO2012133816A1 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5684846B2 (ja) | 2013-03-21 | 2015-03-18 | 株式会社エクセディ | トルクコンバータのロックアップ装置 |
JP6247524B2 (ja) * | 2013-12-24 | 2017-12-13 | 株式会社エクセディ | トルクコンバータのロックアップ装置 |
CN105980736B (zh) * | 2014-02-28 | 2018-02-16 | 爱信艾达株式会社 | 减震装置 |
JP6156198B2 (ja) * | 2014-02-28 | 2017-07-05 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | ダンパ装置 |
DE112015002955T5 (de) * | 2014-08-05 | 2017-03-16 | Aisin Aw Co., Ltd. | Dämpfervorrichtung |
DE102014217971A1 (de) * | 2014-09-09 | 2016-03-10 | Voith Patent Gmbh | Drehschwingungsdämpfer |
JP6269847B2 (ja) * | 2014-09-12 | 2018-01-31 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | ダンパ装置 |
US10753425B2 (en) * | 2017-11-02 | 2020-08-25 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Internal rotor damper modular hybrid transmission |
JP7173701B2 (ja) * | 2019-02-14 | 2022-11-16 | トヨタ自動車株式会社 | 捩り振動低減装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002310262A (ja) * | 2001-04-13 | 2002-10-23 | Exedy Corp | 流体式トルク伝達装置のロックアップ装置 |
JP2006070982A (ja) * | 2004-09-01 | 2006-03-16 | Toyota Motor Corp | ダンパ装置 |
JP2009041737A (ja) * | 2007-08-10 | 2009-02-26 | Exedy Corp | 流体式トルク伝達装置 |
JP2012036994A (ja) * | 2010-08-09 | 2012-02-23 | Aisin Aw Co Ltd | 流体伝動装置 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5401213A (en) * | 1993-02-04 | 1995-03-28 | General Motors Corporation | Clutch and damper assembly |
US5667042A (en) * | 1994-04-26 | 1997-09-16 | Luk Lamellen Und Kupplungsbau Gmbh | Torque transmitting apparatus with hydrokinetic torque converter |
JPH0960709A (ja) * | 1995-08-24 | 1997-03-04 | Nsk Warner Kk | トルクコンバータ用のダンパー装置 |
DE19724973C1 (de) * | 1997-06-13 | 1998-10-15 | Daimler Benz Ag | Anordnung einer 2-Wege-Torsionsdämpfereinheit und einer Kupplung in einem hydrodynamischen Drehmomentwandler |
DE19964622B4 (de) * | 1998-05-06 | 2015-04-09 | Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg | Kraftübertragungseinrichtung |
CN201225390Y (zh) * | 2008-02-29 | 2009-04-22 | 陕西航天动力高科技股份有限公司 | 带闭锁的液力变矩器 |
JP2009250288A (ja) * | 2008-04-02 | 2009-10-29 | Exedy Corp | ロックアップ装置 |
-
2012
- 2012-03-30 US US13/996,837 patent/US9011256B2/en active Active
- 2012-03-30 JP JP2013507811A patent/JP5494887B2/ja active Active
- 2012-03-30 DE DE112012000413.2T patent/DE112012000413B4/de active Active
- 2012-03-30 CN CN201280005185.4A patent/CN103299106B/zh active Active
- 2012-03-30 WO PCT/JP2012/058671 patent/WO2012133816A1/ja active Application Filing
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002310262A (ja) * | 2001-04-13 | 2002-10-23 | Exedy Corp | 流体式トルク伝達装置のロックアップ装置 |
JP2006070982A (ja) * | 2004-09-01 | 2006-03-16 | Toyota Motor Corp | ダンパ装置 |
JP2009041737A (ja) * | 2007-08-10 | 2009-02-26 | Exedy Corp | 流体式トルク伝達装置 |
JP2012036994A (ja) * | 2010-08-09 | 2012-02-23 | Aisin Aw Co Ltd | 流体伝動装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPWO2012133816A1 (ja) | 2014-07-28 |
WO2012133816A1 (ja) | 2012-10-04 |
US20130288808A1 (en) | 2013-10-31 |
CN103299106A (zh) | 2013-09-11 |
DE112012000413B4 (de) | 2020-03-26 |
US9011256B2 (en) | 2015-04-21 |
CN103299106B (zh) | 2016-06-15 |
DE112012000413T5 (de) | 2013-10-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5494887B2 (ja) | ダンパ装置 | |
JP5952432B2 (ja) | ダンパ装置および発進装置 | |
US9989136B2 (en) | Starting device | |
JP6044725B2 (ja) | ダンパ装置および発進装置 | |
CN107202147B (zh) | 减振装置 | |
JP5667031B2 (ja) | 発進装置 | |
US10895302B2 (en) | Damper device | |
CN110056632B (zh) | 液力变矩器的锁定装置 | |
JP2012077820A (ja) | 流体伝動装置 | |
JP5407947B2 (ja) | ダンパ装置および流体伝動装置 | |
JP4926228B2 (ja) | トルクコンバータの動力伝達装置 | |
JP6654072B2 (ja) | トルクコンバータのロックアップ装置 | |
JP2012215222A (ja) | クラッチ装置およびそれを備えた流体伝動装置 | |
JP4684347B1 (ja) | ダンパ装置 | |
JP6034641B2 (ja) | 発進装置 | |
JP2006183776A (ja) | 流体式トルク伝達装置のロックアップ装置 | |
JP5986868B2 (ja) | クラッチ | |
JP6562872B2 (ja) | ダンパ装置 | |
JP2016090045A (ja) | トルクコンバータのロックアップ装置 | |
JP6234182B2 (ja) | トルクコンバータのロックアップ装置 | |
JP2012202542A (ja) | ダンパ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140204 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140217 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5494887 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |