JPH1171478A - 粘度低下防止方法 - Google Patents
粘度低下防止方法Info
- Publication number
- JPH1171478A JPH1171478A JP9233995A JP23399597A JPH1171478A JP H1171478 A JPH1171478 A JP H1171478A JP 9233995 A JP9233995 A JP 9233995A JP 23399597 A JP23399597 A JP 23399597A JP H1171478 A JPH1171478 A JP H1171478A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- viscosity
- polyhydric alcohol
- cellulose
- decrease
- preventing
- Prior art date
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Control Of Non-Electrical Variables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 セルロース系ポリマーを用いた水性製剤の保
存中における粘度低下を防止する方法を提供する。 【解決手段】 本発明による粘度低下防止方法は、粘性
を有するセルロース系ポリマー水溶液に多価アルコール
を添加することを特徴とする。セルロース系ポリマーは
例えばヒドロキシプロピルメチルセルロースである。多
価アルコールとしてはマンニトール、グリセリンまたは
ポリビニルアルコールが好ましい。多価アルコールの添
加濃度は好ましくは0.1〜5重量%である。
存中における粘度低下を防止する方法を提供する。 【解決手段】 本発明による粘度低下防止方法は、粘性
を有するセルロース系ポリマー水溶液に多価アルコール
を添加することを特徴とする。セルロース系ポリマーは
例えばヒドロキシプロピルメチルセルロースである。多
価アルコールとしてはマンニトール、グリセリンまたは
ポリビニルアルコールが好ましい。多価アルコールの添
加濃度は好ましくは0.1〜5重量%である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点眼液等の水性製
剤において増粘剤として用いられるセルロース系ポリマ
ーの粘度低下防止方法に関する。
剤において増粘剤として用いられるセルロース系ポリマ
ーの粘度低下防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セルロース系ポリマーは種々の技術分野
において汎用されているポリマーである。特に、点眼液
等の水性製剤においては、薬物の眼表面における滞留性
向上等のため水溶液の粘度を増加させる目的で配合され
る。
において汎用されているポリマーである。特に、点眼液
等の水性製剤においては、薬物の眼表面における滞留性
向上等のため水溶液の粘度を増加させる目的で配合され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、セルロース
系ポリマーを用いた水性製剤は、保存中に粘度低下を起
こすことがわかった。この粘度低下の現象についてはこ
れまで報告されていない。この粘度低下を防止する方法
を見出すことは、点眼液等の水性製剤の開発において重
要な課題となる。
系ポリマーを用いた水性製剤は、保存中に粘度低下を起
こすことがわかった。この粘度低下の現象についてはこ
れまで報告されていない。この粘度低下を防止する方法
を見出すことは、点眼液等の水性製剤の開発において重
要な課題となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、この粘度低下を
防止する方法を鋭意研究した結果、粘性を有するセルロ
ース系ポリマー水溶液に多価アルコールを添加すること
により上記課題を解決できることがわかった。
防止する方法を鋭意研究した結果、粘性を有するセルロ
ース系ポリマー水溶液に多価アルコールを添加すること
により上記課題を解決できることがわかった。
【0005】
【発明の実施の形態】セルロース系ポリマーの例として
は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース等が挙げられるが、ヒドロキシプロピル
メチルセルロースが特に好適である。多価アルコールの
例としては、マンニトール、グリセリン、ポリビニルア
ルコール等が挙げられるが、マンニトールが特に好適で
ある。多価アルコールの添加量は、セルロース系ポリマ
ーの種類、溶解量によっても若干異なるが、通常、0.
1〜5重量%であり、より好ましくは0.5〜3重量%
である。
は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース等が挙げられるが、ヒドロキシプロピル
メチルセルロースが特に好適である。多価アルコールの
例としては、マンニトール、グリセリン、ポリビニルア
ルコール等が挙げられるが、マンニトールが特に好適で
ある。多価アルコールの添加量は、セルロース系ポリマ
ーの種類、溶解量によっても若干異なるが、通常、0.
1〜5重量%であり、より好ましくは0.5〜3重量%
である。
【0006】つぎに、本発明の効果を実施例で詳細に説
明するが、これらの実施例は本発明の理解を助けるため
のものであって、発明の範囲を限定するものではない。
明するが、これらの実施例は本発明の理解を助けるため
のものであって、発明の範囲を限定するものではない。
【0007】
(実験方法)ヒドロキシプロピルメチルセルロース0.
5gを精製水100mlに溶解した。この溶液に各種多
価アルコールを所要量ずつ添加し、得られた混合液の初
期粘度および40℃で3ヶ月保存後の粘度をそれぞれウ
ロベーゼ粘度計または回転粘度計にて測定した。
5gを精製水100mlに溶解した。この溶液に各種多
価アルコールを所要量ずつ添加し、得られた混合液の初
期粘度および40℃で3ヶ月保存後の粘度をそれぞれウ
ロベーゼ粘度計または回転粘度計にて測定した。
【0008】(結果および考察)結果を表1および表2
に示す。表1はウロベーゼ粘度計(25℃)で測定した
結果を、表2は回転粘度計(23℃)で測定した結果を
示す。各表中、粘度の単位はセンチポアズ(cP)で示
す。
に示す。表1はウロベーゼ粘度計(25℃)で測定した
結果を、表2は回転粘度計(23℃)で測定した結果を
示す。各表中、粘度の単位はセンチポアズ(cP)で示
す。
【0009】
【表1】
【0010】
【表2】
【0011】表1および2に示したように、多価アルコ
ールを添加しないコントロールでは40℃、3ヶ月間保
存すると20%以上の粘度低下がみられるのに対し、多
価アルコールを添加した場合には、粘度低下はほとんど
みられず、多価アルコールの添加によって、粘度低下は
効果的に防止できることがわかった。
ールを添加しないコントロールでは40℃、3ヶ月間保
存すると20%以上の粘度低下がみられるのに対し、多
価アルコールを添加した場合には、粘度低下はほとんど
みられず、多価アルコールの添加によって、粘度低下は
効果的に防止できることがわかった。
【0012】
【発明の効果】本発明方法によれば、セルロース系ポリ
マーを用いた水性製剤の保存中における粘度低下を、多
価アルコールの添加によって効果的に防止することがで
きる。
マーを用いた水性製剤の保存中における粘度低下を、多
価アルコールの添加によって効果的に防止することがで
きる。
Claims (4)
- 【請求項1】 粘性を有するセルロース系ポリマー水溶
液に多価アルコールを添加することを特徴とする粘度低
下防止方法。 - 【請求項2】 セルロース系ポリマーがヒドロキシプロ
ピルメチルセルロースである請求項1記載の粘度低下防
止方法。 - 【請求項3】 多価アルコールがマンニトール、グリセ
リンまたはポリビニルアルコールである請求項1記載の
粘度低下防止方法。 - 【請求項4】 多価アルコールの添加量が0.1〜5重
量%である請求項1記載の粘度低下防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9233995A JPH1171478A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 粘度低下防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9233995A JPH1171478A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 粘度低下防止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1171478A true JPH1171478A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=16963908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9233995A Pending JPH1171478A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 粘度低下防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1171478A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012140351A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Kao Corp | 歯磨剤組成物 |
JP5222462B2 (ja) * | 2003-08-21 | 2013-06-26 | スキャンポ・アーゲー | 眼科用組成物 |
US9518279B2 (en) | 2012-12-27 | 2016-12-13 | Kemira Oyj | Bacterial strain Rhodococcus aetherivorans VKM Ac-2610D producing nitrile hydratase, method of its cultivation and method for producing acrylamide |
KR20190025810A (ko) | 2016-06-30 | 2019-03-12 | 라이온 가부시키가이샤 | 안과용 제품 및 점도 저하 억제 방법 |
KR20190065237A (ko) | 2016-10-07 | 2019-06-11 | 라이온 가부시키가이샤 | 안과용 제품 및 점도 저하 억제 방법 |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP9233995A patent/JPH1171478A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5222462B2 (ja) * | 2003-08-21 | 2013-06-26 | スキャンポ・アーゲー | 眼科用組成物 |
JP2012140351A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Kao Corp | 歯磨剤組成物 |
US9518279B2 (en) | 2012-12-27 | 2016-12-13 | Kemira Oyj | Bacterial strain Rhodococcus aetherivorans VKM Ac-2610D producing nitrile hydratase, method of its cultivation and method for producing acrylamide |
US10138459B2 (en) | 2012-12-27 | 2018-11-27 | Kemira Oyj | Bacterial strain Rhodococcus aetherivorans VKM Ac-2610D producing nitrile hydratase, method of its cultivation and method for producing acrylamide |
KR20190025810A (ko) | 2016-06-30 | 2019-03-12 | 라이온 가부시키가이샤 | 안과용 제품 및 점도 저하 억제 방법 |
KR20190065237A (ko) | 2016-10-07 | 2019-06-11 | 라이온 가부시키가이샤 | 안과용 제품 및 점도 저하 억제 방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020924 |