JPH1171234A - 皮膚外用剤 - Google Patents
皮膚外用剤Info
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- JPH1171234A JPH1171234A JP9247934A JP24793497A JPH1171234A JP H1171234 A JPH1171234 A JP H1171234A JP 9247934 A JP9247934 A JP 9247934A JP 24793497 A JP24793497 A JP 24793497A JP H1171234 A JPH1171234 A JP H1171234A
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Abstract
る。 【構成】本発明は、経時的に安定でかつ活性酸素消去能
が高い蓮鬚の抽出物を含有することを特徴とする皮膚外
用剤である。本発明で用いられる蓮鬚はスイレン科のハ
ス(学名:Nelumbo nucifera Gaertn.)の雄しべであ
る。本発明の皮膚外用剤の剤型としてはローション、ク
リーム、乳液、ゲル剤、エアゾール剤、軟膏、パップ
剤、ペースト剤、プラスター剤、パック、洗浄剤、浴用
剤、ファンデーション、打粉、口紅、シャンプー、リン
ス、トリートメント、トニック等があげられる。
Description
するものである。さらに詳しくは、高い活性酸素消去能
を有する蓮鬚の抽出物を有効成分として含有することを
特徴とし、優れた老化防止効果を持つ皮膚外用剤に関す
るものである。
して、活性酸素がとりあげられ、その悪影響が問題とな
っている。活性酸素は生体内で生じ、コラーゲンなどの
生体組織を分解あるいは架橋し、また、油脂類を酸化し
て、細胞に障害を与える過酸化脂質をつくるといわれて
いる。この様な障害は肌のしわや弾力性の低下などの老
化の原因になると考えられている。一般に活性酸素消去
剤としてはスーパーオキシドジスムターゼ(以下SOD
と略す)やオウゴン(Astragalus membranaceus)の抽
出物等が用いられている。
能に優れているが、経時的安定性に問題がある。オウゴ
ンの抽出物は経時的安定性に優れているが、皮膚外用剤
に配合した場合に十分な活性酸素消去能を得ることがで
きない。
素消去能を有する皮膚外用剤は、効果、安定性等に問題
があるものが多く、安定した優れた老化防止効果を持つ
皮膚外用剤が望まれている。
況を鑑み、鋭意研究を重ねた結果、蓮鬚の抽出物が経時
的に安定でかつ高い活性酸素消去能を有し、それを含有
することを特徴とする皮膚外用剤が優れた老化防止効果
を持つことを見い出し、本発明を完成するに至った。本
発明で使用する蓮鬚とはスイレン科(Nunphaeaceae)の
ハス(Nelumbo nucifera Gaertn.)の雄しべである。ハ
スはユーラシア大陸と北米に分布するが、蓮鬚の主産地
は中国の浙江省、江蘇省である。日本でもハスは多く栽
培されるが、蓮根を食用とするのみで、蓮鬚の採取はし
ていない。この植物の乾燥品は市販品として入手でき、
その熱水抽出物は収斂、止血、強壮薬として知られてい
る。
抽出溶媒と共に浸漬または加熱した後、ろ過し、必要な
らば濃縮して得られる。抽出溶媒としては、例えば、
水、低級1価アルコール類(メタノール、エタノール、
1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブ
タノール等)、液状多価アルコール(1,3-ブチレングリ
コール、プロピレングリコール等)、低級アルキルエス
テル(酢酸エチル、酢酸メチル等)、炭化水素(ベンゼ
ン、 ヘキサン、 ペンタン等)、ケトン類(アセトン、
メチルエチルケトン等)、エーテル類(ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジプロピルエーテル等)、ア
セトニトリル等があげられる。これらの溶媒は単独で用
いても2種以上を混合して用いてもよい。好ましくは、
水あるいは水溶性溶媒(水と任意の割合で混合可能な溶
媒。例えば、エタノール、1,3-ブチレングリコール、プ
ロピレングリコール等)のうち1種または2種以上の溶
媒を用いるのがよい。抽出物は、そのまま用いてもよい
し、溶媒を一部、または全部留去して用いてもよい。
果を損なわない範囲内で、通常の皮膚外用剤に用いられ
る成分である油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、
アルコール類、エステル類、界面活性剤、金属石鹸、pH
調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、粉体、紫外線吸収剤、
増粘剤、色素、酸化防止剤、キレート剤等の成分を配合
することができる。
品、化粧品のいずれにも用いることができ、その剤型と
しては、例えば、ローション、クリーム、乳液、ゲル
剤、エアゾール剤、軟膏、ハップ剤、ペースト剤、プラ
スター剤、パック、洗浄剤、浴用剤、ファンデーショ
ン、打粉、口紅、シャンプー、リンス、トリートメン
ト、トニック等があげられる。
乾固物に換算して本発明皮膚外用剤の全量中、0.0001重
量%以上、好ましくは、 0.01〜10重量%の配合がよ
い。0.0001重量%未満では十分な効果は望めない。10重
量%を越えて配合した場合、効果の増強はなく不経済で
ある。また、添加の方法については、予め加えておいて
も、製造途中に添加してもよく、作業性を考えて適宜選
択すればよい。
が、本発明はこれに限定されるものではない。尚、実施
例に示す配合量の部とは重量部を、%とは重量%を示
す。
出した後、不溶物を5Cのろ紙でろ過し、その濾液を濃
縮し、乾固して、蓮鬚熱水抽出物12gを得た。
日間抽出した後、不溶物を5Cのろ紙でろ過し、その濾
液を乾固して、蓮鬚エタノール抽出物80gを得た。
出物 蓮鬚の乾燥物30gに、300mLの1,3-ブチレングリコールを
加え、常温で10日間抽出した後、不溶物を5Cのろ紙で
ろ過し、蓮鬚1,3-ブチレングリコール抽出物280mLを得
た。
一に溶解し、両者を混合しろ過して製品とする。
比較例1とした。
ち油相とする。 成分10〜12及び14を加熱溶解して混合
し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化し
て、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分13を加え、さら
に30℃まで冷却して製品とする。
ものを比較例2とした。
し、75℃に保ち水相とする。成分1〜9を加熱溶解し、80
℃に保ち油相とする。この水相に油相をかき混ぜながら
加え、冷却し、45℃で成分18を加え、かき混ぜながら30
℃まで冷却して製品とする。
活性酸素消去能を有し、また、蓮鬚の抽出物を含有する
皮膚外用剤は優れた老化防止効果を持つものである。次
に、本発明の効果を詳細に説明する。
ーパーオキシドの消去について測定した。比較用とし
て、従来より強い活性酸素消去能を有することが知られ
ているSOD(牛血清由来)と活性酸素消去能を有する
化粧料に配合されているオウゴン熱水抽出物を同様に試
験した。オウゴン熱水抽出物は、乾燥オウゴン10gに300
mLの水を加え、90℃で3時間抽出した後、その抽出物を
ろ過し、濃縮乾固して得た。なお、試料は製造例1〜3
で得られた抽出物を用いた。
されているスーパーオキシドジスムターゼ測定用のSO
Dテストワコーを用い測定した。すなわち、各濃度の試
料溶液0.1mLに0.45mLの発色試薬(0.24mMニトロブル-テ
トラゾリウム、0.4mMキサンチンを含む0.1Mリン酸緩衝
溶液:pH8.0)と0.45mLの酵素液(溶解時0.049U/mLキサ
ンチンオキシダーゼ)を加え、37℃で20分間反応させジ
ホルマザンを生じさせる(検体)。 同様に酵素液の代
わりにブランク液(0.1Mリン酸緩衝液:pH8.0)を加えて
反応させて、盲検とする。これらの溶液に反応停止液
(69mMドデシル硫酸ナトリウム)1.0mLを加えた後、検
体と盲検の波長560nmにおける吸光度の差(A)を測定
した。一方、コントロールとして前記試料溶液の代わり
に水を用いて同様に操作し、吸光度の差(B)を測定し
た。各試料のスーパーオキシド消去能は下記の式より算
出した。 スーパーオキシド消去能(%)=(1−A/B)×10
0
濃度は乾固物に換算した濃度である。この表から製造例
1〜3で得た蓮鬚の抽出物は、オウゴン熱水抽出物より
優れたスーパーオキシド消去能を有していることが認め
られた。また、SODは高いスーパーオキシド消去能が
認められたが、加熱(95℃、3時間)するとスーパーオ
キシド消去能が低下した。一方、蓮鬚抽出物のスーパオ
キシド消去能は低下せずに安定していた。 以下余白
使用試験を実施した。試験は、健康な女性20人(35〜55
才)を対象に2ヶ月間行い、使用後に肌の弾力、滑らか
さなどの老化防止効果の効果についてアンケート調査を
行って評価した。アンケートの評価基準は、有効なもの
を「優」、やや有効なものを「良」、わずかに有効なも
のを「可」、無効なものを「不可」として評価した。ま
た、比較例1、2について同様の試験を実施した。
実施例1、2の蓮鬚の抽出物を含有することを特徴とす
る皮膚外用剤は優れた老化防止効果を有していることが
認められた。また、実施例3〜5についても同様の使用
試験を行ったところ、同様の結果が得られた。 以下余白
Claims (2)
- 【請求項1】 蓮鬚の抽出物を含有することを特徴とす
る皮膚外用剤。 - 【請求項2】 抽出物が水及び/または水溶性溶媒抽出
物である請求項1の皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9247934A JPH1171234A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9247934A JPH1171234A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 皮膚外用剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1171234A true JPH1171234A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=17170738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9247934A Pending JPH1171234A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 皮膚外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1171234A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11279069A (ja) * | 1998-03-27 | 1999-10-12 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | 活性酸素消去剤 |
JP2001199862A (ja) * | 2000-01-14 | 2001-07-24 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | 保湿性植物抽出物を含有する化粧料組成物 |
US6296859B1 (en) * | 1998-03-09 | 2001-10-02 | Societe D'exploitation De Produits Pour Les Industries Chimiques Seppic | Synergistic composition comprising a compound of lipoamino acid structure and a water lily extract |
US6468564B1 (en) * | 1997-02-21 | 2002-10-22 | Clientele Beauty, Inc. | Topical compositions containing lotus for skin treatment |
US6602526B2 (en) | 1996-02-23 | 2003-08-05 | Medical Doctors Research Institute | Oral compositions containing lotus |
KR20030092643A (ko) * | 2002-05-30 | 2003-12-06 | 대한민국(부산대학교 총장) | 연수유래 캄페롤 및 그 유도체를 유효성분으로 하는 효소보호제 및 항노화제 |
JP2017178920A (ja) * | 2015-12-25 | 2017-10-05 | 共栄化学工業株式会社 | 皮膚外用組成物及び経口組成物 |
CN113616569A (zh) * | 2021-08-20 | 2021-11-09 | 程栋 | 一种荷蕊精华液提取及其备制方法 |
-
1997
- 1997-08-27 JP JP9247934A patent/JPH1171234A/ja active Pending
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