JP3499387B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents
皮膚外用剤Info
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Description
するものである。さらに詳しくは、高い活性酸素消去能
を有するラフマの抽出物を有効成分として含有すること
を特徴とし、優れた老化防止効果を持つ皮膚外用剤に関
するものである。
して、活性酸素がとりあげられ、その悪影響が問題とな
っている。活性酸素は生体内で生じ、コラーゲンなどの
生体組織を分解あるいは架橋し、また、油脂類を酸化し
て、細胞に障害を与える過酸化脂質をつくるといわれて
いる。この様な障害は肌のしわや弾力性の低下などの老
化の原因になると考えられている。一般に活性酸素消去
剤としてはスーパーオキシドジスムターゼ(以下SOD
と略す)やオウゴンの抽出物等が用いられている。
能は優れているが、経時的安定性に問題がある。オウゴ
ンの抽出物は経時的安定性は優れているが、皮膚外用剤
に配合した場合に十分な活性酸素消去能を得ることがで
きない。
素消去剤は効果、安定性等に問題があるものが多く、安
定した優れた老化防止効果を持つ皮膚外用剤が望まれて
いる。
況を鑑み、鋭意研究を重ねた結果、ラフマの抽出物が安
定した高い活性酸素消去能を有し、それを含有すること
を特徴とする皮膚外用剤が優れた老化防止効果を持つこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。本発明で使
用するラフマはキョウチクトウ科のApocynum venetum
L.で、主に中国の西北部に自生している多年生の草本で
ある。この植物の乾燥品は市販品として入手でき、その
熱水抽出物は降圧、強心、利尿薬として知られている。
フマの葉、茎、花、種子、根等の植物体の一部又は全草
から抽出して得られるものである。好ましくは、茎ある
いは葉の一方、あるいは両方の混合物から抽出して得ら
れるものがよい。その調製方法は特に限定されず、例え
ば、加熱抽出したものであってもよいし、常温抽出した
ものであってもよい。また、抽出する溶媒としては、例
えば、水、低級1価アルコール類(メタノール、エタノ
ール、1-プロパノール、2-プロパノール等)、液状多価
アルコール(1,3-ブチレングリコール、プロピレングリ
コール等)、ケトン類(アセトン等)、アセトニトリル
等があげられる。これらの溶媒は単独で用いても2種以
上を混合して用いてもよい。好ましくは、水あるいは水
溶性溶媒(水と任意の割合で混合可能な溶媒。例えば、
エタノール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリ
コール等)のうち1種又は2種以上の溶媒を用いるのがよ
い。抽出物は、そのまま用いてもよいし、溶媒を一部、
又は全部留去して用いてもよい。
効果を損なわない範囲内で、通常の皮膚外用剤に用いら
れる成分である油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸
類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、金属石
鹸、pH調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、粉体、紫外線吸
収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、キレート剤等の成分
を配合することができる。
ゆる剤型を意味し、例えば、ローション、クリーム、乳
液、ゲル剤、エアゾール剤、軟膏、パップ剤、ペースト
剤、プラスター剤、エッセンス、パック、洗浄剤、浴用
剤、ファンデーション、打粉、シャンプー、リンス、ト
リートメント、トニック等があげられる。また、本発明
の皮膚外用剤は医薬品、医薬部外品、化粧品のいずれに
も用いることができる。
は、乾固物に換算して本発明皮膚外用剤の全量中、0.00
01重量%以上、好ましくは、 0.1〜10重量%の配合がよ
い。0.0001重量%未満では十分な効果は望めない。10重
量%を越えて配合した場合、効果の増強はなく不経済で
ある。また、添加の方法については、予め加えておいて
も、製造途中で添加してもよく、作業性を考えて適宜選
択すればよい。
が、本発明はこれに限定されるものではない。尚、実施
例に示す配合量の部とは重量部を、%とは重量%を示
す。
2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、乾固し
て、ラフマ熱水抽出物を得た。
え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を乾固
して、ラフマエタノール抽出物を得た。
抽出物 ラフマの茎と葉の乾燥物30gに、1000mlの1,3-ブチレン
グリコールと水との混合液(1:1)を加え、常温で10
日間抽出した後、濾過し、ラフマ1,3-ブチレングリコー
ル抽出物を得た。
出物 ラフマの茎と葉の乾燥物60gに、600mlのプロピレングリ
コールを加え、70℃で3時間抽出した後、濾過する。残
渣に再び 600mlのプロピレングリコールを加え、70℃で
3時間抽出した後、濾過する。抽出した2回の濾液を混
合し、ラフマプロピレングリコール抽出物を得た。
一に溶解し、両者を混合し濾過して製品とする。
ち油相とする。 成分10〜12、14を加熱溶解して混合
し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化し
て、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分13を加え、更に
30℃まで冷却して製品とする。
ち油相とする。成分1、9〜11、13を加熱溶解して混合
し、 75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化
して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分12を加え、更
に30℃まで冷却して製品とする。
溶解し、両者を混合し濾過して製品とする。
ち油相とする。成分1、6〜8に加熱溶解して混合し、82
℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、か
き混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
分11を分散させた成分19の残りを加えて、続いて、成分
12〜14を加えて均一に混合し水相とする。成分12〜9を
加熱溶解し、80℃に保ち油相とする。成分15〜17を粉砕
機で粉砕し、水相に加え、ホモミキサーで攪拌し75℃に
保つ。この水相に油相をかき混ぜながら加え、冷却し、
45℃で成分18を加え、かき混ぜながら30℃まで冷却して
製品とする。
い活性酸素消去能を有し、また、ラフマの抽出物を含有
することを特徴とする皮膚外用剤は優れた老化防止効果
を持つものである。次に、本発明の効果を詳細に説明す
るため、実験例をあげる。
オキシドの消去について測定した。比較用として、従来
より強い活性酸素消去能を有することが知られているS
OD(牛血清由来)と活性酸素消去能を有する化粧料に
配合されているオウゴン熱水抽出物を同様に試験をし
た。オウゴン熱水抽出物は、乾燥オウゴン10gに300mlの
水を加え、90℃で3時間抽出した後、その抽出物をろ過
し、濃縮乾固して得た。なお、試料は実施例1〜4で得
られた抽出物を用いた。
されているスーパーオキシドジスムターゼ測定用のSO
Dテストワコーを用い測定した。すなわち、各濃度の試
料溶液0.1mlに0.45mlの発色試薬(0.24mMニトロブルーテ
トラゾリウム、0.4mMキサンチンを含む0.1Mリン酸緩衝
溶液:pH8.0)と0.45mlの酵素液(溶解時0.049U/mlキサ
ンチンオキシダーゼ)を加え、37℃で20分間反応させジ
ホルマザンを生じさせる(検体)。 同様に酵素液の代
わりにブランク液(0.1Mリン酸緩衝液:pH8.0)を加えて
反応させて、盲検とする。これらの溶液に反応停止液
(69mMドデシル硫酸ナトリウム)1.0mlを加えた後、検
体と盲検の波長560nmにおける吸光度の差(A)を測定
した。一方、コントロールとして前記試料溶液の代わり
に水を用いて同様に操作し、吸光度の差(B)を測定し
た。各試料のスーパーオキシド消去能は下記の式より算
出した。 スーパーオキシド消去能(%)=(1−A/B)×10
0
から実施例1〜4で得たラフマの抽出物は、オウゴン熱
水抽出物より優れたスーパーオキシド消去能を有してい
ることが認められた。また、SODは高いスーパーオキ
シド消去能が認められたが、加熱(95℃、3時間)する
とスーパーオキシド消去能が低下した。逆に、ラフマ抽
出物は低下せず安定していた。 以下余白
使用試験を実施した。試験は、健康な女性30人(25〜40
才)を対象に2ヶ月間行い、使用後に肌の弾力、やしわ
の減少などの老化防止効果の効果についてアンケート調
査を行って評価した。アンケートの評価基準は、有効な
ものを「優」、やや有効なものを「良」、わずかに有効
なものを「可」、無効なものを「不可」として、比較例
と比較して評価を行った。比較例としては実施例のラフ
マの抽出物を精製水に置き換えたものを使用した。
実施例5、6のラフマの抽出物を含有することを特徴と
する皮膚外用剤は優れた老化防止効果を有していること
が認められた。また、実施例7〜12についても同様の使
用試験を行ったところ、同様の結果が得られた。 以下余白
Claims (2)
- 【請求項1】 ラフマの水及び/又は水溶性溶媒抽出物
を含有することを特徴とする皮膚外用剤。 - 【請求項2】 水溶性溶媒がエタノールであることを特
徴とする請求項1記載の皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP33456696A JP3499387B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33456696A JP3499387B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 皮膚外用剤 |
Publications (2)
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JPH10158146A JPH10158146A (ja) | 1998-06-16 |
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Family
ID=18278843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33456696A Expired - Lifetime JP3499387B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 皮膚外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3499387B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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CN114533632A (zh) * | 2022-03-31 | 2022-05-27 | 陕西理工大学 | 一种抗衰保湿黑枸杞罗布麻面霜及制备方法 |
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---|---|---|---|---|
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JPH05271090A (ja) * | 1991-12-27 | 1993-10-19 | Ruibosuteii Japan:Kk | 活性酸素消去・除去剤 |
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-
1996
- 1996-11-29 JP JP33456696A patent/JP3499387B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
Phytochemistry,1995年,Vol.39, No.1,p.225−229 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH10158146A (ja) | 1998-06-16 |
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