JPH1165848A - 画像形成装置ネットワークシステム - Google Patents

画像形成装置ネットワークシステム

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JPH1165848A
JPH1165848A JP9216665A JP21666597A JPH1165848A JP H1165848 A JPH1165848 A JP H1165848A JP 9216665 A JP9216665 A JP 9216665A JP 21666597 A JP21666597 A JP 21666597A JP H1165848 A JPH1165848 A JP H1165848A
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image forming
forming apparatus
image
control program
unit
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JP9216665A
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Katsuhiko Sasaki
勝彦 佐々木
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークシステムを構成する各画像形成
装置の制御プログラムの書き換えを、容易に且つ効率的
に行なうことができるようにする。 【解決手段】 複数台の画像形成装置がネットワークを
介して接続され、その複数台の画像形成装置のうちの任
意の1台で読み取られた画像情報を異なる画像形成装置
に転送して印刷する連結動作手段を有する画像形成装置
ネットワークシステムにおいて、任意の1台の画像形成
装置の制御プログラムを書き換えることにより、連結動
作手段を用いてその制御プログラムを他の画像形成装置
へ転送して他の各画像形成装置の制御プログラムを書き
換える手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像形成装置ネッ
トワークシステムに関し、特に連結動作手段を有し、複
数の画像形成装置で印刷を分担できる画像形成装置ネッ
トワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等
の画像形成装置が多用されているが、これらには複数の
画像形成装置をネットワークを介して接続されたものが
ある。このような画像形成装置ネットワークシステムに
は、複数の画像形成装置によって連結動作を行うことが
できるものがある。
【0003】連結動作とは、たとえば1枚の原稿を10
0枚複写する際、作業を与えられた画像形成装置が他の
画像形成装置と情報のやり取りをして、2台の画像形成
装置で1台あたり50枚ずつ印刷を行なうなど、作業を
分担して作業時間を短縮するような機能である。
【0004】このような画像形成装置ネットワークシス
テムにおける各画像形成装置には、通常、メモリカード
等による制御プログラム書き換え手段をそれぞれ有して
おり、制御プログラムを書き換える際には、作業者が各
画像形成装置ごとにその制御プログラム書き換え手段を
用いて行なっている。
【0005】また、このように画像形成装置ネットワー
クシステムを構成する画像形成装置が、公衆回線等の通
信回線を通して外部と通信する外部通信手段とを有する
システムもあるが、その場合の外部通信手段の主な機能
は、故障や装置の状況をサービスセンタなどの管理装置
へ伝える機能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような画像形成装
置ネットワークシステムにおける各画像形成装置の制御
プログラムの書き換えを行なう際、上述のように1台ず
つに付属している制御プログラム書換手段を利用して、
作業者がそれぞれの画像形成装置に対して手作業によっ
て書き換え作業を行なわねばならなかったので、大変な
手間と時間を要していた。この発明はこのような問題に
鑑み、ネットワークシステムを構成する各画像形成装置
の制御プログラムの書き換えを、連結動作手段を利用し
て容易に且つ効率的に行えるようにすることを目的とす
る。
【0007】さらに、上述のような外部通信手段を有す
る画像形成装置によるネットワークシステムの場合に
は、その外部通信手段を利用して、各画像形成装置の制
御プログラムの書き換えを一層効率よく行なえるように
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、原稿を読み取る手段と、該手段によって読
み取られた画像を印刷する手段とを有する複数台の画像
形成装置がネットワークを介して接続され、その複数台
の画像形成装置のうちの任意の1台で読み取られた画像
情報を異なる画像形成装置に転送して印刷する連結動作
手段と、単独動作か連結動作かを選択する手段とを有す
る画像形成装置ネットワークシステムにおいて、上記連
結動作手段を用いて任意の1台の画像形成装置の制御プ
ログラムを他の画像形成装置へ転送してその制御プログ
ラムを書き換える制御プログラム書換手段を設けたもの
である。
【0009】さらに、上記制御プログラム書換手段が、
上記連結動作手段によって接続されたすべての画像形成
装置のプログラムを同時に書き換える手段を有するよう
にするとよい。また、上記他の画像形成装置は、画像形
成動作が終了したかあるいは画像形成動作を行なってい
ないときにのみ連結動作手段を通じた制御プログラムの
書き換えを許可する手段を有するようにするのが望まし
い。
【0010】上記ネットワークシステムの画像形成装置
が、公衆回線等の通信回線を通して外部と通信する外部
通信手段とを有する場合には、ネットワークシステムを
構成する複数台の画像形成装置のいずれかの外部通信手
段によって外部から装置の制御プログラムを受信し、上
記連結動作手段を用いて複数台の画像形成装置の制御プ
ログラムを書き換える制御プログラム書換手段を設ける
ことができる。
【0011】その場合、外部から制御プログラムの受信
を行なう画像形成装置は、画像形成動作を行っていない
画像形成装置とするとよい。また、上記制御プログラム
書換手段による制御プログラムの書き換えは、対象とす
る画像形成装置の画像形成動作が終了したかあるいは画
像形成動作を行っていない時に行なうのが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の実
施の形態の説明を行なう。図2に、この発明による画像
形成装置ネットワークシステムを構成する画像形成装置
の一実施形態である複写機システムを示す。この複写機
システムは、複写機本体1の上部に自動原稿送り装置
(以下「ADF」と略称する)2を搭載し、側部に後処
理装置であるフィニッシャ100を接続している。複写
機本体1の手前側上面には、図3に示す操作表示部30
を備えている。
【0013】まず、この複写機システムによる通常の複
写動作を説明する。ADF2の原稿台20に原稿の画像
面を上にして置かれた原稿束は、操作表示部30上のプ
リントキー(スタートキー)34が押下されると、一番下
の原稿が給送ローラ3と給送ベルト4によってコンタク
トガラス6上の所定の位置に給送される。
【0014】読み取りユニット50によって、コンタク
トガラス6上の原稿の画像データを読み取った後、その
読み取りが終了した原稿は、給送ベルト4及び排送ロー
ラ5によってADF2の上面に排出される。さらに、原
稿セット検知センサ7によって原稿台20上に次の原稿
があることを検知した場合は、次の原稿が上述と同様に
コンタクトガラス6上に給送される。給送ローラ3、給
送ベルト4、および排送ローラ5は図示しない共通のモ
ータによって駆動される。
【0015】複写機本体1内の第1トレイ8、第2トレ
イ9、第3トレイ10に積載された転写紙は、各々第1
給紙ユニット11、第2給紙ユニット12、第3給紙ユ
ニット13によって給紙され、縦搬送ユニット14によ
って感光体15に当接する位置まで搬送される。
【0016】読み取りユニット50によって読み取った
画像データは、書き込みユニット57からのレーザ光に
よって感光体15に書き込まれ、現像ユニット27を通
過することによってトナー像が形成される。そして、転
写紙は感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によっ
て搬送されながら、感光体15上のトナー像が転写され
る。その後、定着ユニット17にて画像を定着して、排
紙ユニット18によって後処理装置のフィニッシャ10
0に排出される。
【0017】フィニッシャ100は、複写機本体1の排
紙ローラ19によって搬送された転写紙を、通常排紙ロ
ーラ102の方向とステープル処理部の方向とに導くこ
とができる。切替板101を上に切り替えることによっ
て、搬送ローラ105,107を経由して、ステープル
台108に搬送することができる。ステープル台108
に積載された転写紙は、一枚排紙される毎に紙揃え用の
ジョガー109によって紙端面が揃えられ、一部のコピ
ー完了とともにステープラ106によって綴じられる。
ステープラ106で綴じられた転写紙群は、自重によっ
てステープル完了排紙トレイ110上に落下して、そこ
に収納される。
【0018】一方、通常の排紙トレイ104は前後方向
(図2の紙面に垂直な方向)に移動可能な排紙トレイで
あり、原稿毎あるいは、画像メモリによってソーティン
グされたコピー部毎に前後に移動して、排紙ローラ10
3によって排出されてくるコピー紙を簡易的に仕分ける
ものである。
【0019】転写紙の両面に画像を作像する場合は、各
給紙トレイ8〜10から給紙され一方の面に作像された
転写紙を排紙トレイ104側に導かないで、経路切り替
えのための分岐爪112を上側にセットすることによっ
て、一旦両面給紙ユニット111にストックする。
【0020】その後、両面給紙ユニット111にストッ
クされた転写紙は再び感光体15に作像されたトナー画
像を転写するために、両面給紙ユニット111から再給
紙され、他方の面に画像が転写される。この時は分岐爪
112が下側にセットされ、両面に画像が形成された転
写紙を排紙トレイ104に導く。このように転写紙の両
面に画像を作成する場合に、両面給紙ユニット111が
使用される。
【0021】感光体15、搬送ベルト16、定着ユニッ
ト17、排紙ユニット18、現像ユニット27は図示し
ないメインモータによって駆動され、各給紙ユニット1
1〜13はメインモータの駆動力が各々給紙クラッチに
よって伝達されて駆動される。縦搬送ユニット14は、
そのメインモータの駆動力が中間クラッチを介して伝達
されて駆動される。
【0022】図3は、この複写機システムの複写機本体
1に設けられた操作表示部30のレイアウトを示す図で
ある。この操作表示部30には、液晶タッチパネル3
1、テンキー32、クリア/ストップキー33、プリン
トキー34、モードクリアキー35、および初期設定キ
ー36があり、液晶タッチパネル31には、各種機能キ
ー、部数やこの複写機システムの状態を示すメッセー
ジ、およびこの発明による制御プログラム書き換え操作
のための情報やキーなどが表示される。
【0023】図1は、この操作表示部30の液晶タッチ
パネル31の表示例を示す図である。オペレータが液晶
タッチパネル31に表示されたキーにタッチすることに
よって、選択された機能を示すキーが黒く反転する。ま
た、機能の詳細を指定しなければならない場合(たとえ
ば変倍であれば変倍値など)は、そのキーにタッチする
ことによって、詳細機能の設定画面が表示される。この
ように、液晶タッチパネル31は、ドット表示器を使用
しているため、その時の最適な表示をグラフィカルに行
なうことが可能である。
【0024】図1に示す表示例において、左上には「コ
ピーできます」、「お待ちください」等のメッセージを
表示するメッセージエリアが設けられており、その右
は、セットした枚数を表示するコピー枚数表示部、その
下に画像濃度を自動的に調整する自動濃度キー、転写紙
を自動的に選択する自動用紙選択キー、等倍の倍率を指
定する等倍キーが並んで表示されている。
【0025】さらに、下から2段目に右側から、コピー
を一部ずつページ順に揃える処理を指定するソートキ
ー、コピーをページ毎に仕分けする処理を指定するスタ
ックキー、ソート処理されたものを一部ずつ綴じる処理
を指定するステープルキー、およびこの発明に係る制御
プログラム書き換え操作を行なう場合に指定するキーが
並んで表示されている。
【0026】そして、一番下に右側から拡大/縮小率を
セットする変倍キー、両面モード又は分割モードを設定
する両面/分割キー、集約コピーモードを設定するため
の集約キー、スタンプや日付やページなどの印字を設定
する印字キーが表示されている。なお、指定されている
モードはキーが網掛け表示されている。また、プログラ
ム書き換え操作キーが指定されたときの処理について
は、追って詳細に説明する。
【0027】ここで再び図2を用いて、この複写機シス
テムによる画像読み取りおよび画像を感光体面上に潜像
形成するまでの動作を説明する。潜像とは感光体面上に
画像を光情報に変換して照射することにより生じる電位
分布である。
【0028】読み取りユニット50は、原稿を載置する
コンタクトガラス6と光学走査系とによって構成されて
おり、光学走査系には、露光ランプ51、第1ミラー5
2、第2ミラー55、第3ミラー56、レンズ53、お
よびCCDイメージセンサ54等で構成されている。露
光ランプ51および第1ミラー52は図示しない第1キ
ャリッジ上に固定され、第2ミラー55および第3ミラ
ー56は図示しない第2キャリッジ上に固定されてい
る。
【0029】原稿像を読み取るときには、光路長が変わ
らないように、第1キャリッジと第2キャリッジとが2
対1の相対速度で機械的に走査される。この光学走査系
は図示しないスキャナモータによって駆動される。原稿
画像は、CCDイメージセンサ54によって読み取ら
れ、電気信号に変換されて処理される。レンズ53およ
びCCDイメージセンサ54を図1において左右方向に
移動させることにより、画像倍率が変わる。すなわち、
指定された倍率に対応してレンズ53およびCCDイメ
ージセンサ54の左右方向に位置が設定される。
【0030】書き込みユニット57は、レーザ出力ユニ
ット58、結像レンズ59、ミラー60で構成され、レ
ーザ出力ユニット58の内部には、レーザ光源であるレ
ーザダイオードおよびモータによって高速定速回転する
回転多面鏡(ポリゴンミラー)を備えている。レーザ出
力ユニット58より照射されるレーザ光は、定速回転す
るポリゴンミラーで偏向され、結像レンズ59を通り、
ミラー60で折り返されて感光体15の表面上に集光結
像する。
【0031】偏向されたレーザ光は、感光体15が回転
する方向と直交する方向(主走査方向)に露光走査さ
れ、後述する図9に示す画像処理部のセレクタ64より
出力された画像信号のライン単位の記録を行なう。感光
体15の回転速度と記録密度に対応した所定の周期で主
走査を繰り返すことによって、感光体15の表面上に画
像(静電潜像)が形成される。
【0032】上述のように、書き込みユニット57のレ
ーザ出力ユニット58から出力されるレーザ光が、画像
作像系の感光体15に照射される。感光体15の一端近
傍のレーザビームが照射される位置に、図示しないが主
走査同期信号を発生するビームセンサが配置されてい
る。そのビームセンサによって発生される主走査同期信
号をもとに、主走査方向の画像記録開始タイミングの制
御及び後述する画像信号の入出力を行なうための制御信
号の生成を行なう。
【0033】次に、この複写機システムにおける画像処
理部(画像読み取り部と画像書き込み部)の構成につい
て、図4を用いて説明する。図2に示した露光ランプ5
1から放射された光は原稿面を照射し、原稿面からの反
射光をレンズ53により結像し、CCDイメージセンサ
54によって受光して光電変換し、A/Dコンバータ6
1によって2値あるいは多値のデジタル信号に変換し、
量子化する。デジタル信号に変換された画像信号は、シ
ェーディング補正部62によってシェーディング補正が
なされた後、MTF・γ補正部63によってMTF補正
やγ補正などの画像補正がなされる。
【0034】なお、シェーディング補正は、原稿を照射
する光源の照射ムラや、CCDイメージセンサの感度の
バラツキを補正することである。MTF補正は、光学系
によるボケを補正することであり、γ補正はCCDイメ
ージセンサの感度の非直線性を補正することである。
【0035】セレクタ64では、画像信号の送り先を変
倍部71またはメモリコントローラ65にする切り替え
が行なわれる。変倍部71を経由した画像信号は変倍率
に合わせて拡大縮小され、書き込みユニット57に送ら
れる。メモリコントローラ65とセレクタ64間は、双
方向に画像信号を入出力可能な構成となっている。
【0036】この画像処理部(IPU)には、図2に示
した読み取りユニット50から入力される画像データ以
外にも、外部から供給される画像データ(例えばパーソ
ナルコンピュータなどのデータ処理装置から出力される
データ)に基づいて、印字イメージデータ発生装置(印
字ユニット)74によって発生される印字データも処理
できるように、2個の印字合成部72,73が設けられ
ている。
【0037】この画像処理部にはさらに、メモリコント
ローラ65などへの設定や、読み取りユニット50及び
書き込みユニット57の制御を行なうCPU68、その
プログラムやデータを格納するROM69,RAM7
0、外部とのデータおよびアドレスのインタフェースと
なるI/Oポート75及びSCSI(スモール・コンピ
ュータ・システム・インタフェース)ドライバ76とを
備えている。このCPU68は、メモリコントローラ6
5を介して画像メモリ66のデータの書き込みおよび読
み出しを行なうことができる。
【0038】なお、図示は省略しているが、この複写機
システムは、公衆回線等と接続して外部と通信する外部
通信手段である通信制御回路も備えている。
【0039】ここで、図5を用いて図4のセレクタ64
における1ページ分の画像信号について説明する。図5
において、フレームゲート信号/FGATEは、1ペー
ジの画像データの副走査方向の有効期間を表わしてい
る。主走査同期信号/LSYNCは、1ライン毎の主走
査同期信号であり、この信号が立ち下がった後の所定ク
ロックで、画像信号が有効となる。主走査方向の画像信
号が有効であることを示す信号が、ラインゲート信号/
LGATEである。
【0040】これらの信号は、画素クロック信号VCL
Kに同期しており、VCLKの1周期に対し1画素のデ
ータが送られてくる。この画像処理部は、画像入力、出
力それぞれに対して別個のフレームゲート信号/FGA
TE,主走査同期信号/LSYNC,ラインゲート信号
/LGATE,および画素クロック信号VCLKの発生
手段を有しており、さまざまな画像入出力の組み合わせ
が実現可能になる。
【0041】図6を用いて、図4におけるメモリコント
ローラ65と画像メモリ66の詳細を説明する。メモリ
コントローラ65は、入力データセレクタ81、画像合
成部82、1次圧縮/伸長部83、出力データセレクタ
84、2次圧縮/伸長部85を有している。これらの各
部への制御データの設定は図4に示したCPU68によ
り行なわれる。図6におけるアドレスおよびデータは画
像データを示しており、CPU68に接続されるデータ
のアドレスは図示していない。
【0042】画像メモリ66は、1次及び2次記憶装置
86,87からなる。1次記憶装置86は、入力画像デ
ータの転送速度に略同期してメモリへのデータ書き込
み、または画像出力時のメモリからのデータ読み出しが
高速に行なえるように、例えばDRAMなどの高速アク
セスが可能なメモリを使用する。
【0043】また、1次記憶装置86は、処理を行なう
画像データの大きさにより複数のエリアに分割して、画
像データの入出力を同時に実行可能な構成(メモリコン
トローラとのインタフェース部)をとっている。各分割
したエリアに画像データの入力と出力をそれぞれ並列に
実行可能にするために、メモリコントローラ65とのイ
ンタフェースにリード用とライト用の二組のアドレス・
データ線が接続されている。これにより、画像をあるエ
リアに入力(ライト)する間に他のエリアより画像を出
力(リード)するという動作が可能になる。
【0044】2次記憶装置87は、入力された画像の合
成やソーティングを行なうためにデータを保存しておく
大容量のメモリである。1次記憶装置86および2次記
憶装置87とも、高速アクセス可能なメモリ素子を使用
すれば、1次,2次の区別なくデータの処理が行なえ、
制御も比較的簡単になるが、DRAMなどの素子は高価
なため、2次記憶装置87にはアクセス速度はそれほど
速くはないが、安価で大容量の記録媒体を使用し、入出
力データの処理を1次記憶装置を介して行なう構成にな
っている。
【0045】上述のような画像メモリの構成を採用する
ことにより、大量の画像データの入出力、保存、加工な
どの処理が可能な画像形成装置を、安価にかつ比較的簡
単な構成で実現することが可能になる。
【0046】次に、このメモリコントローラ65の動作
の概略を説明する。まず、画像入力(画像メモリへの保
存)について説明する。入力データセレクタ81は複数
のデータの内から、画像メモリ66の1次記憶装置86
への書き込みを行なう画像データの選択を行なう。
【0047】入力データセレクタ81によって選択され
た画像データは、画像合成部82に供給され、すでに画
像メモリ66に保存されているデータとの合成を行な
う。画像合成部82によって処理された画像データは、
1次圧縮/伸長部83によりデータを圧縮し、その圧縮
後のデータを1次記憶装置86に書き込む。1次記憶装
置86に書き込まれたデータは、必要に応じて2次圧縮
/伸長部85で更に圧縮を行なった後、2次記憶装置8
7に保存される。
【0048】画像出力時には、1次記憶装置86に記憶
されている画像データの読み出しを行なう。出力対象と
なる画像が1次記憶装置86に格納されている場合に
は、1次記憶装置86から読み出した画像データを1次
圧縮/伸長部83で伸長し、その伸長後の画像データ、
もしくは伸長後の画像データと入力画像データとの画像
合成を行なった後の画像データを、出力データセレクタ
84で選択して出力する。
【0049】画像合成部82は、1次記憶装置86から
読み出した画像データと、入力画像データとの合成(画
像データの位相調整機能を有する)と、合成後の画像デ
ータの出力先の選択(画像出力、1次記憶装置86への
ライトバック、両方の出力先への同時出力)などの処理
を行なう。
【0050】出力対象となる画像データが1次記憶装置
86に格納されていない場合には、2次記憶装置87に
格納されている出力対象画像データを読みだして、2次
圧縮/伸長部85で伸長し、その伸長後の画像データを
1次記憶装置86に書き込んでから、上述したのと同じ
画像出力動作を行なう。
【0051】このシステムにおいて「動作予約」とは、
PPC(普通紙複写機)においては図2に示した定着ユ
ニットの加熱中などの時はコピー動作を開始できない
が、モード設定および現行のセットを終了させて予約す
ることにより、定着ユニットが加熱終了後、コピー動作
可能になった時点で自動的にコピー動作を開始する機能
のことである。
【0052】この実施形態では、定着ユニットの加熱中
を動作予約可能対象としているが、これ以外にも時間の
経過とともに動作可能になるものについては、対象にす
ることができる。大量給紙装置における給紙トレイの上
昇時間、書き込み装置におけるポリゴンモータの回転が
安定するまでの時間、現像ユニットへのトナー補給動作
中などが考えられる。
【0053】図7および図8は、この発明を実施する他
の画像形成装置のハード構成図である。これらの画像形
成装置は、画像読み取り部A、画像書き込み部B、シス
テムコントローラC、メモリユニットD、利用者制限器
機E、人体検知センサF、操作部(操作表示部と同じ)
G、遠隔診断装置(CSS)H、および時計Iから構成
されている。ただし、メモリユニットDはメモリ機能を
実現する場合にのみ必要であり、通常のコピー機能を実
現することだけを考えれば必要ではない。
【0054】さらに、時計Iは、ある特定の時間になっ
たら装置をブートしたり、シャットダウンするようなウ
ィークリタイマ機能を実現する場合のみ必要である。ま
た、人体検知センサFは、予熱モード時にこの装置の前
にユーザが近づいてきたときに自動的に予熱モードを解
除する機能を実現する場合のみ必要であり、遠隔診断装
置(CSS)Hは、遠隔診断すなわち遠隔地からモニタ
する機能であるため、このような機能が必要な場合のみ
装着されればよい。しかし、これを設けない場合でも、
外部と通信するための通信制御回路は設ける必要があ
る。
【0055】システムコントローラCは、複写モードを
実行する上で、画像書き込み部Bで画像形成するため
に、紙搬送処理、電子写真プロセス処理、異常状態や給
紙カセット状態(用紙の有無の検知など)等の監視を行
ない、また画像読み取り部Aで原稿の画像を読み取るた
めに、スキャナ動作や光源のON/OFFなどを制御す
るコントローラの総称である。
【0056】デジタルPPC(普通紙複写機)の大きな
特徴に、画像を電気信号に変換して読み込み、電気信号
を画像書き込み部(これを画像形成装置ともいう)で復
元することである。このとき、読み取った画像の電気信
号を様々に変化させて伝達する手段を持つことによっ
て、従来のアナログPPCでは実現できなかった分野に
応用できるようになった。
【0057】例えば、FAX,ページプリンタ,スキャ
ナ,ファイルシステムなどの機能を実現できるほか、最
近ではPPC機能の実行時においても、読み取った画像
データを一旦DRAMなどの記憶装置に記憶させ、必要
に応じてその画素データを読み出すことによって、1回
のスキャンで複数枚のプリントを実行したり、複数の原
稿の画像を1枚の転写紙にプリントしたりすることも実
現されている。これらのデジタルPPCシステムならで
は実現できる機能を「拡張機能」あるいは「アプリ」と
表現する。
【0058】さらに、最近のデジタルPPCでは拡張機
能を一つ搭載するだけではなく、複数のアプリケーショ
ンを同時に搭載するようになってきた。このように、一
つの資源を共有するデジタルPPCを「システム」と表
現し、このシステムを制御するコントローラも「システ
ムコントローラ」と呼ぶ。
【0059】予熱とは、定着温度を一定温度(例えば1
0℃)下げて制御し、操作部Gの表示を消すことによ
り、消費電力を節約するモードである。このモードの設
定は、操作部Gでのキー入力や、設定によっては動作お
よび操作がなくなってから一定時間経過後に自動的にな
される。このモードの解除は、操作部Gでのキー入力
や、設定によっては人体検知センサFにより装置の前に
人が立ったことを検知したときに解除される。
【0060】図7および図8中のメモリユニットD内の
DRAMブロックは、画像読み取り部Aで読み取った画
像信号を記憶するためのもので、システムコントローラ
Cからの要求に応じて、画像書き込み部Bに保存されれ
ている画像データを転送することができる。
【0061】メモリユニットD内の圧縮ブロックは、M
H,MR,MMR方式などの圧縮機能を具備しており、
一旦読み取った画像を圧縮して、メモリ(DRAM)の
使用効率の向上を図るために設けている。また、画像書
き込み部Bからの読み出しアドレスとその方向を変える
ことにより、画像の回転を実現できる。
【0062】利用者制限器機Eは、電子写真プロセスを
使用しているPPCは消耗品の消費量が多いため、利用
者を特定あるいは限定したり、利用者毎あるいは利用部
署毎に転写紙の使用枚数を管理したりするために設けら
れるものであり、「コインラック」、「キーカウン
タ」、「キーカード」、「プリペイドカード」等を使用
するものや、暗証コードを使用するものなどがある。
【0063】図7のハード構成では、画像読み取り部
A、画像書き込み部B、メモリユニットD、および遠隔
診断装置Hの制御は、システムコントローラC内のCP
Uのみで行なっている。一方、図8のハード構成では、
画像読み取り部A、画像書き込み部B、およびメモリユ
ニットDにそれぞれCPUを持たせ、システムコントロ
ーラCから各部のCPUへのコマンドを制御信号線で伝
達するようにしている。このように、この発明を実施す
る画像形成システムのハード構成は自由にできる。
【0064】図9は、遠隔診断装置(CSS)を用いた
画像形成装置管理システムの構成例を示している。サー
ビス拠点に設置されている管理装置Qとユーザの元に設
置されているPPC等の複数の画像形成装置Pによるネ
ットワークシステムとを公衆回線網Nを介して接続して
いる。ユーザ側には管理装置Qとの通信を制御するため
の通信コントロール装置Rが設置されており、ユーザ元
の各画像形成装置Pはこの通信コントロール装置Rに接
続されている。
【0065】通信コントロール装置Rには、電話機TE
Lやファクシミリ装置FAXが接続可能になっており、
ユーザの既存の回線に挿入する形で設置が可能になって
いる。通信コントロール装置Rには複数の画像形成装置
Pが接続可能になっているが、もちろん単数の場合もあ
る。これらの画像形成装置Pは同型のものである必要は
なく、異なる機種でも構わない。さらには、PPC以外
のものでも構わない。
【0066】ここでは説明の便宜上、1台の通信コント
ロール装置Rには最大5台の画像形成装置Pが接続可能
であるとする。通信コントロール装置Rと複数の画像形
成装置PとはRS−85企画によりマルチドロップ接続
されている。
【0067】通信コントロール装置Rと各画像形成装置
Pとの間の通信制御は基本型データ伝送制御手段により
行なわれる。通信コントロール装置Rを制御局としたセ
ントラライズド制御のポーリング/セレクティング方式
でデータリンクの確立を行うことにより、任意の画像形
成装置との通信が可能になっている。各画像形成装置P
はアドレス設定スイッチによって固有の識別値を設定で
きるようになっており、これによって各画像形成装置P
のポーリングアドレス、セレクティングアドレスが決定
される。
【0068】この画像形成装置管理システムを利用し
て、管理装置Qから画像形成装置Pに制御プログラム送
信し、それを受信した画像形成装置Pが、自己の制御プ
ログラムを書き換えると共に、各画像形成装置間の連結
動作手段を利用して他の画像形成装置Pの制御プログラ
ムも書き換えることが可能である。
【0069】図10は、この発明を実施する画像形成装
置ネットワークシステムの一例であるネットワークコピ
ーのシステム構成例を示したものである。同図では8台
のデジタル複写機を、ネットワークインターフェースに
よって接続してネットワーク化しているが、当然接続す
る複写機の台数は限定する必要はない。このネットワー
クを図9に示した画像形成装置管理システムの場合と同
様に、通信コントロール装置を介して公衆回線網に接続
することができる。
【0070】次に、図11を用いて、この発明を実現す
るためのハード構成例についてさらに説明する。この図
11に示す各デジタルPPC−I,IIのハード構成は、
図7に示したものと略同様な構成をとっており、図7の
各部の同一の符号を付してその説明は省略する。但し、
各デジタルPPCのメモリユニットD内には、読み取っ
た画像を外部のネットワーク上に転送し、あるいはネッ
トワーク上からの画像データをメモリユニット内のDR
AMブロック部に保存するために、それぞれSCSIコ
ントローラを設け、それをネットワーク手段としてのS
CSIで接続している。
【0071】当然のことながらネットワーク通信手段に
は、例えばイーサネットを物理手段として用い、データ
通信にOSI参照モデルのTCP/IP通信を用いるな
ど、種々の手段が考えられる。また、図11のような構
成を用いることにより、上述のように画像データの転送
は勿論のこと、ネットワーク上に存在する各PPCの機
内状態の通知、あるいは後述するリモート出力コマンド
のような制御コマンドや設定コマンドなどの転送も行な
える。
【0072】次に、この図11のデジタルPPC−Iの
画像読み取り部Aで読み取った画像を、デジタルPPC
−IIの画像書き込み部Bに転送する連結動作(リモート
出力)について説明する。図12は、そのソフトウェア
の概念図である。図12中に示す「コピーアプリ」は複
写動作を実行するためのコピーシーケンスを実行するア
プリケーション、「入出力制御」はデータを論理/物理
変換するレイア(デバイスドライバ)である。
【0073】操作部コントローラは、MMI(Man
Machine Interface)を実行するレイ
ア(LCD表示やLED点灯/消灯、キー入力スキャン
などを論理レベルで行なうレイア)であり、「周辺機コ
ントローラ」は自動両面ユニットやソータ、ADFなど
のPPCに装着される周辺機のコントロールを論理レベ
ルで実行するレイアである。「画像形成装置コントロー
ラ」、「画像読取装置コントローラ」、「メモリユニッ
ト」は前述の通りである。
【0074】また、「デーモンプロセス」は、ネットワ
ーク上にある他の装置からプリント要求が依頼された場
合に、メモリユニット内に保存されている画像データ読
み出し、「画像形成装置」に画像データを転送する役目
を行なうアプリケーションとして存在している。当然の
ことながら、「デーモンプロセス」がメモリユニットか
ら画像データを読み出し、プリント動作を実行する前
に、ネットワーク上の他の装置からの画像転送は終了し
ておかなければならない。
【0075】ここで操作部、周辺機、画像形成装置、画
像読取装置、メモリユニットはそれぞれのPPCが保有
するリソース(資源)として扱われる。図11の「デジ
タルPPC−I」が自身の各リソースを使用して複写動
作を実行する場合(プリントスタートキー押下時)に
は、システム制御を実行する「システムコントローラ」
に対して、「画像形成装置」、「画像読取装置」、ある
いは必要に応じて「周辺機」、「メモリユニット」の各
リソースを要求する。
【0076】「システムコントローラ」は「コピーアプ
リ」からの要求に対して、リソースの使用権の調停を行
ない、「コピーアプリ」にその調停結果(使用可否)を
通知する。「デジタルPPC−I」がスタンドアローン
で使用される場合(ネットワーク接続されない状態)に
は、システムが保有するすべてのリソースはすべて「コ
ピーアプリ」が占有可能な状態であるため、即時に複写
動作が実行される。
【0077】一方、この実施形態のようにネットワーク
上に存在する別のデジタルPPC(以下「遠隔デジタル
PPC」という)のリソースを使用してプリンと動作を
実行する場合には、遠隔デジタルPPCの「システム制
御部」に対してリソースの使用権を要求する。
【0078】遠隔デジタルPPCの「システムコントロ
ーラ」は要求にしたがってリソースの調停を行ない、そ
の結果を要求元のデジタルPPCの「コピーアプリ」に
通知する。その「コピーアプリ」は、使用権が許可され
た場合は画像の読み取りを実行し、自身のメモリユニッ
ト内への画像記憶が終了すると、外部インタフェース
(この実施例ではSCSI)を介して、リモート出力先
のデジタルPPCのメモリユニットに画像転送を行な
う。
【0079】画像転送が終了すると、リモート出力先の
デジタルPPCの「デーモンプロセス」に対してプリン
トを実行するための各条件(給紙口、排紙口、プリント
枚数など)を送信した後に、「プリント開始」コマンド
を送信する。リモート出力先の「デーモンプロセス」は
「プリント開始」コマンドを受信すると、自身(リモー
ト出力を実行するデジタルPPC)の「システムコント
ローラ」に対してプリント開始を要求し、リモート出力
が「システムコントローラ」によって実行される。
【0080】「デジタルPPC−I」によって「デジタ
ルPPC−II」のメモリユニットが使用されている場合
は、「デジタルPPC−II」のメモリユニットは、「デ
ジタルPPC−II」(あるいは図10に示したように複
数のデジタルPPCがネットワーク上に接続される場合
は「デジタルPPC−I」以外のデジタルPPC)のア
プリケーションの使用は不可状態となる。
【0081】以下、図13〜図15のフローチャートを
参照して、上述した各画像形成装置において、連結動作
手段を用いて制御プログラムの書き換えを行なう制御プ
ログラム書換手段、すなわちこの発明の特徴とする機能
について説明する。この機能は、図7,8,および11
に示したシステムコントローラC、あるいは図12に示
したシステム制御部(システムコントローラ)と、図1
0,図11,図12に示したネットワークインタフェー
スによってなされる。
【0082】まず、図13のフローチャートを用いて、
この発明の第1の実施形態の説明を行う。この第1の実
施形態は、ネットワークシステムを構成する各画像形成
装置が普段は通常の連結動作可能な画像形成装置として
機能する。なお、以後の各フローチャートにおいては、
「ステップ」を「S」と略記している。まず、図13の
(a)に示すフローチャートによって、一つの画像形成
装置の制御プログラムを手動で書き換える方法について
説明する。この方法自体は従来の制御プログラム書き換
え方法と変わるところはない。
【0083】制御プログラムを書き換える画像形成装置
を装置Aとすると、まずその装置Aの電源をOFFにし
(S1)、その装置Aの所定の場所(スロット)に、書
き換える新しい制御プログラムが記録されたROMカー
ドを挿入する(S2)。次に、その装置Aの電源ONに
すると(S3)、図3に示した操作表示部30の図1に
示した液晶タッチパネル31にプログラム書き換え操作
キーを表示し、そのタッチによる書き換え開始を待つ
(S4)。所定時間内に書き換え開始が指示されない場
合は、処理を終了する。
【0084】ここで書き換え開始が指示されると、操作
パネルロックを行ない(S5)、図3に示した操作表示
部30によるプログラム書き換えに関する以外の操作入
力を、それ以降作業終了まで受け付けないようにし、R
OMカードの制御プログラムを読み出して、本体内のプ
ログラムメモリに書き込まれている制御プログラムの書
き換え動作を開始する(S6)。これが終了すると本体
リセットをかけて装置Aの再起動を行なう(S7)。
【0085】次に、すでに新しい制御プログラムに書き
換えられている画像形成装置(前述の装置A)がある状
態で、その装置Aから連結動作手段を用いて、まだ書き
換えられていない他の画像形成装置(装置Bとする)の
制御プログラムを書き換える方法について、図13の
(b)に示すフローチャートによって説明する。
【0086】まず、装置Bの操作表示部30により、サ
ービスマン設定モード内のプログラム転送項目を選択し
(S8)、制御プログラムを書き換えた装置Aの機械番
号を入力する(S9)。それ以降、操作パネルロックを
行ない(S10)、操作表示部30にデータ受信中であ
ることを表示し、作業終了まで操作入力を受け付けない
ようにする。そして、装置Aより制御プログラムを受信
して本体内のプログラムメモリに書き込まれている制御
プログラムの書き換えを行ない(S11)、これが終了
すると本体リセットをかけて装置Bの再起動を行なう
(S12)。
【0087】この実施形態において、装置Bはフラッシ
ュROMなどによる手動でのプログラム書き換え手段を
持っている必要はない。したがって、画像形成装置ネッ
トワークシステム内のいずれかの画像形成装置が手動で
のプログラム書き換え手段を持っていればよく、そのプ
ログラムの書き換え手段を他の画像形成装置の制御プロ
グラムの書き換えにも有効に用いることができ、無用な
ハードウェアの装備を不要にしてコストを削減すること
ができる。
【0088】つぎに、図14のフローチャートを用い
て、この発明の第2の実施形態について説明する。図1
4の(a)は制御プログラム送信側の画像形成装置であ
る装置Aの動作を示し、(b)は制御プログラム受信側
にの画像形成装置の動作を示す。この第2の実施形態に
おいても、ネットワークシステムを構成する各画像形成
装置が、普段は通常の連結動作可能な画像形成装置とし
て機能する。
【0089】まず、プログラム書き換え手段を備えた画
像形成装置である装置A側の動作は、図14の(a)の
フローチャートに示すように、操作表示部30から、サ
ービスマン設定モード内の全装置制御プログラム書き換
え実行項目を選択設定する(S21)。それにより、操
作表示部の操作パネルをロックしてユーザの操作を受け
付けないようにする(S22)。
【0090】ついで、連結動作手段で接続されたすべて
の画像形成装置の現在の状態を、装置固有の機器番号の
小さい順にチェックする(S23)。その際、プログラ
ムバージョンが装置Aと同じ装置に関しては、プログラ
ム書き換え対象から外す。そして、電源OFF状態の装
置の有無をチェックして(S24)、電源OFF状態の
装置があれば、その装置の電源ONを要請するメッセー
ジを操作パネルに表示する(S25)。電源OFF状態
の装置がなければそのままステップ26へ進む。
【0091】そして、書き換え対象と判断して全装置に
対して書き換え要求を送信し(S26)、その後、全装
置へ制御プログラムを送信する(S27)。但し、書き
換え要求を送信した相手側の装置が画像形成動作中の場
合は、その画像形成動作を終了して待機状態になるのを
待って、制御プログラムを送信する。
【0092】そのため、受信側の装置は図14の(b)
のフローチャートに示すように、書き換え要求信号を受
信すると(S30)、現在の装置の状態が待機中である
か否かを判断して(S31)、待機状態である場合に
は、直ちに装置Aに対して書き換え可能応答を送信する
(S32)が、待機状態でない場合には、待機状態にな
るまで待ってから書き換え応答を送信する。
【0093】それによって、前述した装置A側は、書き
換え可能応答を受信した順にその装置へ制御プログラム
データを送信する(S27)。受信側の装置は、装置A
から制御プログラムを受信すると(S33)、本体内の
プログラムメモリに書き込まれている制御プログラムを
書き換え(S34)、それが終了すると本体リセットを
行なう(S35)。
【0094】この動作を書き換え対象と判断されたすべ
ての装置に関して行ない、すべての装置で制御プログラ
ムの書き換え作業が完了した時点で、装置Aの操作表示
部に完了メッセージを表示し、すべての動作が完了す
る。
【0095】この実施形態によれば、連結動作手段によ
って接続されている全ての画像形成装置に対して、一度
の操作でその各制御プログラムの書き換えを行なうこと
ができるので、制御プログラム書き換え作業の一層の簡
易化と作業時間の短縮を図ることができる。また、制御
プログラムの受信および書き換え動作を画像形成装置が
待機中のときにのみ行なえるようにしたことにより、制
御プログラム置き換え作業の信頼性改善を図ることがで
きる。
【0096】次に、この発明の第3の実施形態について
図15のフローチャートと図16のブロック図を用いて
説明する。この第3の実施形態は図9によって前述した
画像形成装置管理システムと同様に、第2の実施形態ま
でのネットワークシステムに加え、図16に示すように
通信コントロール装置Rを一つ用意し、ネットワークシ
ステムを構成する各画像形成装置P,P′に設けた外部
通信装置122,122′と、シリアルインタフェース
131,131を介して接続する。
【0097】画像形成装置P,P′は、外部通信装置1
22,122′との外部通信インタフェース132,1
32′も、他の画像形成装置との連結インタフェース1
33も、システムコントローラC,C′で制御する。通
信コントロール装置Rは、公衆回線Nを介してサービス
センター(管理装置)Qと接続されている。また、外部
通信インタフェース132,132′やシリアルインタ
フェース131よりも、連結インタフェース133の方
が信頼性や通信速度において優れている。
【0098】この画像形成装置ネットワークシステムに
おいて、画像形成装置PおよびP′は、通信コントロー
ル装置Rを介して入力された外部からの情報を、外部通
信装置122又は122′を通して受信できる。逆に、
画像形成装置P又はP′からの情報は、外部通信装置1
22又は122′および通信コントロール装置Rを通し
て、外部のサービスセンターQへ送信される。
【0099】また、画像形成装置Pは、連結インタフェ
ース133を用いて画像形成装置P′と通信を行ない、
外部通信装置122′を介して外部と通信ができ、画像
形成装置P′も、連結インタフェース133を用いて画
像形成装置Pと通信を行ない、外部通信装置122を介
して外部と通信することができる。なお、この例は2台
の画像形成装置によってネットワークが形成されている
場合を示しているが、画像形成装置の数は勿論2台に限
定されるものではない。
【0100】この第3の実施形態による画像形成装置の
制御プログラム書き換え動作を図15のフローチャート
によって説明する。この第3の実施形態でも、ネットワ
ークシステムを構成する各画像形成装置P,P′は、普
段は通常の連結動作可能な画像形成装置として機能す
る。
【0101】通信コントロール装置Rがサービスセンタ
ーQよりプログラム転送要求を受信すると、外部通信手
段を持つ画像形成装置P,P′の中で現在待機中の装置
の有無を判断し(S41)、待機中の装置がなければ、
サービスセンターQへ書き換え不可応答を返送する(S
49)。待機中の装置があれば、サービスセンターQへ
その装置(画像形成装置P又はP′:装置Aとする)の
書き換え可能応答を返送する(S42)。
【0102】そして、その装置Aの操作パネルにプログ
ラム書き換え中であることを表示するとともにユーザ操
作無効処理をして、ユーザの操作を受け付けないように
する(S43)。
【0103】その後、サービスセンターQから受信する
書き換え用の制御プログラムのデータを外部通信装置1
22又は122′を介して装置Aへ転送する(S4
4)。その制御プログラムを受信した装置Aは、その制
御プログラムをプログラムメモリである不揮発ROMに
書き込み、本体をリセットする(S45)。これによっ
て、装置Aの制御プログラムの書き換えが完了する。
【0104】次に、この装置Aと通信可能な他の装置n
の制御プログラムの書き換えを順次行なう。まず、最初
の装置nが待機中か否かをチェックし(S46)、待機
中でなければnを次の装置の番号へ変更する(S5
0)。装置nが待機中であった場合は、その装置nへ制
御プログラムのデータを送信し、そのプログラムメモリ
の制御プログラムを書き換える(S47)。
【0105】そして、すべての装置の制御プログラムの
書き換えが済んだが否かを判断し(S48)、済んでい
れば処理を終了するが、まだ済んでいない装置があれ
ば、装置nを次の装置へ変更して、ステップ46へ戻り
(S51)、上記の処理を繰り返す。
【0106】この第3の実施形態によると、連結動作手
段によって連結された画像形成装置群内の1台が代表し
て、外部から新たな制御プログラムを受信してプログラ
ムメモリの書き換えを行うことにより、その制御プログ
ラムのデータを用いて他の複数の画像形成装置の制御プ
ログラムを置き換えることができ、通信の信頼性改善と
通信コストの削減を図ることができる。
【0107】
【発明の効果】以上説明したきたように、この発明によ
れば、ネットワークシステムを構成する各画像形成装置
の制御プログラムの書き換えを、連結動作手段を利用し
て容易に且つ効率的に行なうことができる。さらに、外
部通信手段を有する画像形成装置によるネットワークシ
ステムの場合には、その外部通信手段を利用して、各画
像形成装置の制御プログラムの書き換えを一層効率よく
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3に示す操作表示部の液晶タッチパネル31
による表示例を示す図である。
【図2】この発明による画像形成装置ネットワークシス
テムを構成する画像形成装置の一例を示す複写機システ
ムの模式的断面図である。
【図3】図2に示した複写機システムの複写機本体1に
設けられる操作表示部のレイアウトを示す平面図であ
る。
【図4】図2に示した複写機システムにおける画像処理
部(画像読み取り部と画像書き込み部)の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】図4に示したセレクタ64における1ページ分
の画像信号の波形図である。
【図6】図4に示した画像処理部のメモリコントローラ
65と画像メモリ66の構成を示すブロック図である。
【図7】この発明を実施する他の画像形成装置のハード
構成図である。
【図8】この発明を実施するさらに他の画像形成装置の
ハード構成図である。
【図9】この発明を実施するのに利用できる画像形成装
置管理システムの構成図ある。
【図10】この発明を実施できるネットワークコピーの
システム構成図である。
【図11】この発明を実施する2台のデジタルPPCを
接続したシステムの構成図である。
【図12】同じくそのソフトウエアの概念図である。
【図13】この発明の第1の実施形態における手動によ
る制御プログラム書き換え操作を示すフロー図である。
【図14】この発明の第2の実施形態における半自動に
よる制御プログラム書き換え操作を示すフロー図であ
る。
【図15】この発明の第3実施形態のおける自動的な制
御プログラム書き換え操作を示すフロー図である。
【図16】この発明の第3の実施形態の画像形成装置ネ
ットワークシステムの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1:複写機本体 2:自動原稿送り装置 3:給紙ローラ 4:給送ベルト 5:排送ローラ 6:コンタクトガラス 8:第1トレイ 9:第2トレイ 10:第3トレイ 11:第1給紙ユニット 12:第2給紙ユニット 13:第3給紙ユニット 14:縦搬送ユニット 15:感光体 16:搬送ベルト 17:定着ユニット 18:排紙ユニット 20:原稿台 30:操作表示部 31:液晶タッチパネル 32:テンキー 33:クリア/ストップキー 34:プリントキー 35:モードクリアキー 36:初期設定キー 50:読み取りユニット 57:書き込みユニット 100:フィニッシャ 65:メモリコントローラ 66:画像メモリ 68:CPU 69:ROM 70:RAM 76:SCSIドライバ A:画像読み取り部 B:画像書き込み部 C,C′:システムコントローラ D:メモリユニット E:利用者制限器機 F:人体検知センサ G:操作部(操作表示部) H:遠隔診断装置(CSS) I:時計 P,P′:画像形成装置(PPC) Q:管理装置 R:通信コントロール装置 N:公衆回線網

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読み取る手段と、該手段によって
    読み取られた画像を印刷する手段とを有する複数台の画
    像形成装置がネットワークを介して接続され、その複数
    台の画像形成装置のうちの任意の1台で読み取られた画
    像情報を異なる画像形成装置に転送して印刷する連結動
    作手段と、単独動作か連結動作かを選択する手段とを有
    する画像形成装置ネットワークシステムにおいて、 前記連結動作手段を用いて任意の1台の画像形成装置の
    制御プログラムを他の画像形成装置へ転送してその制御
    プログラムを書き換える制御プログラム書換手段を設け
    たことを特徴とする画像形成装置ネットワークシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置ネットワ
    ークシステムにおいて、 前記制御プログラム書換手段が、前記連結動作手段によ
    って接続されたすべての画像形成装置のプログラムを同
    時に書き換える手段を有することを特徴とする画像形成
    装置ネットワークシステム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像形成装置ネットワ
    ークシステムにおいて、 前記他の画像形成装置は、画像形成動作が終了したかあ
    るいは画像形成動作を行なっていないときにのみ前記連
    結動作手段を通じた制御プログラムの書き換えを許可す
    る手段を有することを特徴とする画像形成装置ネットワ
    ークシステム。
  4. 【請求項4】 原稿を読み取る手段と、該手段によって
    読み取られた画像を印刷する手段と、公衆回線等の通信
    回線を通して外部と通信する外部通信手段とを有する複
    数台の画像形成装置がネットワークを介して接続され、
    その複数台の画像形成装置のうちの任意の1台で読み取
    られた画像情報を異なる画像形成装置に転送して印刷す
    る連結動作手段と、単独動作か連結動作かを選択する手
    段とを有する画像形成装置ネットワークシステムにおい
    て、 前記複数台の画像形成装置のいずれかの前記外部通信手
    段によって外部から装置の制御プログラムを受信し、前
    記連結動作手段を用いて複数台の画像形成装置の制御プ
    ログラムを書き換える制御プログラム書換手段を設けた
    ことを特徴とする画像形成装置ネットワークシステム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像形成装置ネットワ
    ークシステムにおいて、 外部から制御プログラムの受信を行なう画像形成装置
    は、画像形成動作を行っていない画像形成装置とするこ
    とを特徴とする画像形成装置ネットワークシステム。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の画像形成装置ネットワ
    ークシステムにおいて、 前記制御プログラム書換手段による制御プログラムの書
    き換えは、対象とする画像形成装置の画像形成動作が終
    了したかあるいは画像形成動作を行っていない時に行な
    うことを特徴とする画像形成装置ネットワークシステ
    ム。
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US8245220B2 (en) 1999-09-06 2012-08-14 Fujitsu Limited Method and apparatus for updating software in radio terminal device

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