JPH1160774A - ポリオレフィン系樹脂発泡体およびその製造方法 - Google Patents
ポリオレフィン系樹脂発泡体およびその製造方法Info
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- JPH1160774A JPH1160774A JP22811297A JP22811297A JPH1160774A JP H1160774 A JPH1160774 A JP H1160774A JP 22811297 A JP22811297 A JP 22811297A JP 22811297 A JP22811297 A JP 22811297A JP H1160774 A JPH1160774 A JP H1160774A
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- Japan
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- foam
- weight
- parts
- deodorant
- polyolefin resin
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 脱臭剤が含有されたことを特徴とするポ
リオレフィン系樹脂発泡体。 【効果】 臭いの発生量の少ない発泡体を製造すること
ができる。
リオレフィン系樹脂発泡体。 【効果】 臭いの発生量の少ない発泡体を製造すること
ができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、臭いの少ない、ポ
リオレフィン系樹脂発泡体およびその製造方法に関する
ものである。
リオレフィン系樹脂発泡体およびその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】発泡剤にアゾジカルボンアミド等を用い
るポリオレフィン系樹脂発泡体については、発泡剤の分
解機構から生ずる本質的な臭い問題がある。従来、臭い
問題を解決するための有効な手段はなかった。
るポリオレフィン系樹脂発泡体については、発泡剤の分
解機構から生ずる本質的な臭い問題がある。従来、臭い
問題を解決するための有効な手段はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
の問題点を克服し、臭いの少ない発泡体を提供すること
にある。
の問題点を克服し、臭いの少ない発泡体を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するた
め、本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体は下記の構成
からなる。
め、本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体は下記の構成
からなる。
【0005】すなわち、「脱臭剤が含有されたことを特
徴とするポリオレフィン系樹脂発泡体。」である。
徴とするポリオレフィン系樹脂発泡体。」である。
【0006】
【発明の実施の形態】ポリオレフィン系樹脂発泡体内
に、脱臭剤を添加し、発泡体内に発生する臭いの原因と
なる物質を脱臭剤で減少させることにより、臭いを減少
させるものである。
に、脱臭剤を添加し、発泡体内に発生する臭いの原因と
なる物質を脱臭剤で減少させることにより、臭いを減少
させるものである。
【0007】本発明での脱臭剤とは、臭いの原因となる
物質を化学的反応、または物理的吸着によりトラップす
る能力を有するものである。例えば、その臭いの原因物
質がアンモニアの場合、脱臭剤としはアンモニアをトラ
ップする能力があるものは、全て脱臭剤となり得る。
物質を化学的反応、または物理的吸着によりトラップす
る能力を有するものである。例えば、その臭いの原因物
質がアンモニアの場合、脱臭剤としはアンモニアをトラ
ップする能力があるものは、全て脱臭剤となり得る。
【0008】本発明で使用される脱臭剤としては、活性
炭素が好ましく、樹脂100重量部に対して0.1〜2
0重量部が好ましく、より好ましくは0.5〜5重量部
である。0.1重量部未満では効果が少なく、20重量
部を越えると発泡体の特性値、例えば引張伸びが低下す
るからである。
炭素が好ましく、樹脂100重量部に対して0.1〜2
0重量部が好ましく、より好ましくは0.5〜5重量部
である。0.1重量部未満では効果が少なく、20重量
部を越えると発泡体の特性値、例えば引張伸びが低下す
るからである。
【0009】本発明で使用される活性炭素の平均粒径
は、好ましくは150μm以下であり、より好ましくは
100μm以下である。150μmを越えると発泡体の
特性値、例えば引張伸びが低下するからである。
は、好ましくは150μm以下であり、より好ましくは
100μm以下である。150μmを越えると発泡体の
特性値、例えば引張伸びが低下するからである。
【0010】また、本発明で好ましく使用される脱臭剤
としては、硫酸塩も挙げられる。この場合、アルミニウ
ムまたはアルカリ金属を含む硫酸塩であることが好まし
く、ミョウバンであることが好ましく、より好ましくは
焼きミョウバンが好ましい。この場合、樹脂100重量
部に対して0.1〜30重量部が好ましく、より好まし
くは1〜10重量部である。0.1重量部未満では効果
が少なく、30重量部を越えると発泡体の特性値、例え
ば引張伸びが低下するからである。
としては、硫酸塩も挙げられる。この場合、アルミニウ
ムまたはアルカリ金属を含む硫酸塩であることが好まし
く、ミョウバンであることが好ましく、より好ましくは
焼きミョウバンが好ましい。この場合、樹脂100重量
部に対して0.1〜30重量部が好ましく、より好まし
くは1〜10重量部である。0.1重量部未満では効果
が少なく、30重量部を越えると発泡体の特性値、例え
ば引張伸びが低下するからである。
【0011】なお、前記硫酸塩の場合においても、形態
としては多孔性であることが好ましい。
としては多孔性であることが好ましい。
【0012】本発明で使用される脱臭剤の添加方法とし
ては特に限定されるものではないが、好ましくは脱臭剤
を含有したペレットで添加するのが良い。
ては特に限定されるものではないが、好ましくは脱臭剤
を含有したペレットで添加するのが良い。
【0013】本発明で使用されるオレフィン系樹脂とし
ては、低密度、中〜高密度、直鎖状低密度などのポリエ
チレン樹脂、エチレンと酢酸ビニルあるいは、アクリル
酸アルキルエステル、プロピレン等との共重合体、ホモ
または共重合ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン等の
単独あるいは混合物が例示される。
ては、低密度、中〜高密度、直鎖状低密度などのポリエ
チレン樹脂、エチレンと酢酸ビニルあるいは、アクリル
酸アルキルエステル、プロピレン等との共重合体、ホモ
または共重合ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン等の
単独あるいは混合物が例示される。
【0014】発泡体を構成するポリオレフィン系樹脂と
しては、特にポリプロピレン系樹脂が好ましく、プロピ
レンホモポリマーまたはエチレン、ブテン−1などのα
−オレフィンを1〜30重量%含有し、ランダム、ラン
ダム−ブロックもしくはブロック状に共重合されたポリ
プロピレン系樹脂が好ましい。これらの樹脂に、発泡体
に悪影響を与えない範囲で、更に他の樹脂を混合しても
よい。例えば、低密度、中密度もしくは高密度ポリエチ
レン、α−オレフィンを共重合したポリエチレン系共重
合体またはエチレンを主成分とする酢酸ビニルもしくは
アクリル酸エステルとの共重合体を混合してもよい。
しては、特にポリプロピレン系樹脂が好ましく、プロピ
レンホモポリマーまたはエチレン、ブテン−1などのα
−オレフィンを1〜30重量%含有し、ランダム、ラン
ダム−ブロックもしくはブロック状に共重合されたポリ
プロピレン系樹脂が好ましい。これらの樹脂に、発泡体
に悪影響を与えない範囲で、更に他の樹脂を混合しても
よい。例えば、低密度、中密度もしくは高密度ポリエチ
レン、α−オレフィンを共重合したポリエチレン系共重
合体またはエチレンを主成分とする酢酸ビニルもしくは
アクリル酸エステルとの共重合体を混合してもよい。
【0015】発泡剤としては、特に限定されるものでは
ないが、常温において液体または固体の化合物であり、
ポリオレフィン系樹脂の溶融点以上に加熱されたときに
分解または気化する化合物であり、シート化や架橋反応
を実質的に妨害しないものであること好ましく、分解温
度が180〜240℃のものが好ましい。本発明の効果
が顕著に発揮される発泡剤としてはアゾジカルボンアミ
ド等、得られた発泡体において発臭性を引き起こし得る
発泡剤が挙げられる。発泡剤の添加量は、所望の発泡倍
率により適時調整されるが、一般的には樹脂100重量
部に対し0.1〜40重量部、より好ましくは、2〜2
5重量部である。0.1重量部未満では発泡しないから
である。
ないが、常温において液体または固体の化合物であり、
ポリオレフィン系樹脂の溶融点以上に加熱されたときに
分解または気化する化合物であり、シート化や架橋反応
を実質的に妨害しないものであること好ましく、分解温
度が180〜240℃のものが好ましい。本発明の効果
が顕著に発揮される発泡剤としてはアゾジカルボンアミ
ド等、得られた発泡体において発臭性を引き起こし得る
発泡剤が挙げられる。発泡剤の添加量は、所望の発泡倍
率により適時調整されるが、一般的には樹脂100重量
部に対し0.1〜40重量部、より好ましくは、2〜2
5重量部である。0.1重量部未満では発泡しないから
である。
【0016】また、架橋方法としては、公知の放射線架
橋法や有機パーオキサイドを用いた化学架橋法が適用で
きる。この架橋を促進するために、多官能性モノマー、
例えばジビニルベンゼン、ジアリルフタレートなどを添
加することもできる。
橋法や有機パーオキサイドを用いた化学架橋法が適用で
きる。この架橋を促進するために、多官能性モノマー、
例えばジビニルベンゼン、ジアリルフタレートなどを添
加することもできる。
【0017】また、架橋反応性ビニルメトキシシラン等
を樹脂にグラフトまたは共重合した樹脂を用い電子線照
射法や化学架橋方法も適用できる。また、各種の架橋方
法を併用して使用してもよい。
を樹脂にグラフトまたは共重合した樹脂を用い電子線照
射法や化学架橋方法も適用できる。また、各種の架橋方
法を併用して使用してもよい。
【0018】ポリオレフィン樹脂と発泡剤や架橋促進剤
などの混合は、例えば、ヘンシェルミキサ、バンバリミ
キサ、ミキシングロールなどによる混合、あるいは混練
押出機による混合方法などがある。特に樹脂が粉末状の
場合は、ヘンシェルミキサによる粉末混合が便利であ
る。粉末混合は通常室温から樹脂の軟化温度の間で行わ
れ、溶融混合は、通常、樹脂の溶融温度から195℃の
範囲で行われる。連続シート状の発泡体を製造する場合
は、発泡剤の分解温度以下で押出成形によりシート状に
成形しておけばよい。
などの混合は、例えば、ヘンシェルミキサ、バンバリミ
キサ、ミキシングロールなどによる混合、あるいは混練
押出機による混合方法などがある。特に樹脂が粉末状の
場合は、ヘンシェルミキサによる粉末混合が便利であ
る。粉末混合は通常室温から樹脂の軟化温度の間で行わ
れ、溶融混合は、通常、樹脂の溶融温度から195℃の
範囲で行われる。連続シート状の発泡体を製造する場合
は、発泡剤の分解温度以下で押出成形によりシート状に
成形しておけばよい。
【0019】本発明に用いるポリオレフィン系樹脂発泡
体の見掛密度は、好ましくは0.025〜0.200g/
ccである。
体の見掛密度は、好ましくは0.025〜0.200g/
ccである。
【0020】本発明に用いるポリオレフィン系樹脂発泡
体のゲル分率は、好ましくは20〜70%であり、より
好ましくは45〜60%である。
体のゲル分率は、好ましくは20〜70%であり、より
好ましくは45〜60%である。
【0021】発泡性樹脂組成物シ−トには、難燃剤、着
色剤、抗酸化剤、充填剤、発泡助剤、滑剤、架橋助剤等
を必要により適量添加することができる。
色剤、抗酸化剤、充填剤、発泡助剤、滑剤、架橋助剤等
を必要により適量添加することができる。
【0022】
[実施例1、2、3、4]プロピレンにエチレンを4重
量%ランダム共重合したプロピレン系樹脂(メルトイン
デックス2.0)80重量部、低密度ポリエチレン(密
度0.915、メルトインデックス8.0)20重量部
に発泡剤としてアゾジカルボンアミド10重量部、架橋
助剤としてジビニルベンゼン4重量部、熱安定剤として
Irgnox1010を0.2重量部加え、脱臭剤とし
て平均粒径が57μmである活性炭素をそれぞれ0.
1,0.5,1.0,3.0,5.0重量部に調整し、
ヘンシェルミキサ−で予備混合し、その混合物を90m
mφ一軸押出機(L/D=25)に投入し、発泡剤が分
解しないよう平均樹脂温度を180℃以下に調整して混
練押出し、Tダイより押出して、それぞれ、厚み1.7
5mm、幅410mmの発泡性樹脂組成物シ−トを5種
類成形した。
量%ランダム共重合したプロピレン系樹脂(メルトイン
デックス2.0)80重量部、低密度ポリエチレン(密
度0.915、メルトインデックス8.0)20重量部
に発泡剤としてアゾジカルボンアミド10重量部、架橋
助剤としてジビニルベンゼン4重量部、熱安定剤として
Irgnox1010を0.2重量部加え、脱臭剤とし
て平均粒径が57μmである活性炭素をそれぞれ0.
1,0.5,1.0,3.0,5.0重量部に調整し、
ヘンシェルミキサ−で予備混合し、その混合物を90m
mφ一軸押出機(L/D=25)に投入し、発泡剤が分
解しないよう平均樹脂温度を180℃以下に調整して混
練押出し、Tダイより押出して、それぞれ、厚み1.7
5mm、幅410mmの発泡性樹脂組成物シ−トを5種
類成形した。
【0023】次に、それぞれの発泡性樹脂組成物シ−ト
に電子線照射機(800kV)を用いて5Mradの電
子線量を照射して架橋させ、発泡性樹脂組成物架橋シ−
トとした。
に電子線照射機(800kV)を用いて5Mradの電
子線量を照射して架橋させ、発泡性樹脂組成物架橋シ−
トとした。
【0024】次に、それぞれの発泡性樹脂組成物シート
を発泡装置内で、発泡剤の分解温度以上の約230〜2
40℃に加熱し、架橋発泡体を製造した。
を発泡装置内で、発泡剤の分解温度以上の約230〜2
40℃に加熱し、架橋発泡体を製造した。
【0025】[比較例1]脱臭剤を含有しない以外は実
施例と全く同様にして発泡体を製造した。
施例と全く同様にして発泡体を製造した。
【0026】上記実施例1〜4及び比較例1の発泡体に
ついて、以下のテストで臭いの強度を調べた。
ついて、以下のテストで臭いの強度を調べた。
【0027】
【表1】 [臭いテスト]2gの発泡体を1cm×1cmの大きさ
に細かく裁断し、100cc三角フラスコに入れ、ふた
をし、ギアーオーブン中で、80℃、2時間加熱後、常
温で10分冷却した後、ふたを外し臭いの強度を確認し
た。臭いの強度は「日本環境衛生センター、悪臭物質の
測定等に関する研究報告書(昭和54年度環境庁委託研
究)」p.248〜250(1980)に準拠した1〜
5の5段階評価とした。
に細かく裁断し、100cc三角フラスコに入れ、ふた
をし、ギアーオーブン中で、80℃、2時間加熱後、常
温で10分冷却した後、ふたを外し臭いの強度を確認し
た。臭いの強度は「日本環境衛生センター、悪臭物質の
測定等に関する研究報告書(昭和54年度環境庁委託研
究)」p.248〜250(1980)に準拠した1〜
5の5段階評価とした。
【0028】[実施例6、7、8]プロピレンにエチレ
ンを4重量%ランダム共重合したプロピレン系樹脂(メ
ルトインデックス2.0)80重量部、低密度ポリエチ
レン(密度0.915、メルトインデックス8.0)2
0重量部に発泡剤としてアゾジカルボンアミドをそれぞ
れ5、10、15重量部、架橋助剤としてジビニルベン
ゼン4重量部、熱安定剤としてIrgnox1010を
0.2重量部加え、脱臭剤として平均粒径が57μmで
ある活性炭素を1.0重量部に調整し、ヘンシェルミキ
サ−で予備混合し、その混合物を90mmφ一軸押出機
(L/D=25)に投入し、発泡剤が分解しないよう平
均樹脂温度を180℃以下に調整して混練押出し、Tダ
イより押出して、それぞれ、厚み1.75mm、幅41
0mmの発泡性樹脂組成物シ−トを3種類成形した。
ンを4重量%ランダム共重合したプロピレン系樹脂(メ
ルトインデックス2.0)80重量部、低密度ポリエチ
レン(密度0.915、メルトインデックス8.0)2
0重量部に発泡剤としてアゾジカルボンアミドをそれぞ
れ5、10、15重量部、架橋助剤としてジビニルベン
ゼン4重量部、熱安定剤としてIrgnox1010を
0.2重量部加え、脱臭剤として平均粒径が57μmで
ある活性炭素を1.0重量部に調整し、ヘンシェルミキ
サ−で予備混合し、その混合物を90mmφ一軸押出機
(L/D=25)に投入し、発泡剤が分解しないよう平
均樹脂温度を180℃以下に調整して混練押出し、Tダ
イより押出して、それぞれ、厚み1.75mm、幅41
0mmの発泡性樹脂組成物シ−トを3種類成形した。
【0029】次に、それぞれの発泡性樹脂組成物シ−ト
に電子線照射機(800kVを用いて5Mradの電子
線量を照射して架橋させ、発泡性樹脂組成物架橋シ−ト
とした。
に電子線照射機(800kVを用いて5Mradの電子
線量を照射して架橋させ、発泡性樹脂組成物架橋シ−ト
とした。
【0030】次に、それぞれの発泡性樹脂組成物シート
を発泡装置内で、発泡剤の分解温度以上の約230〜2
40℃に加熱し、架橋発泡体を製造した。
を発泡装置内で、発泡剤の分解温度以上の約230〜2
40℃に加熱し、架橋発泡体を製造した。
【0031】[比較例2、3、4]脱臭剤を含有しない
以外は実施例と全く同様にして発泡体を製造した。
以外は実施例と全く同様にして発泡体を製造した。
【0032】上記実施例6〜8及び比較例2〜4の発泡
体について、上記の方法で臭いの強度を調べた
体について、上記の方法で臭いの強度を調べた
【表2】 [実施例9、10、11]プロピレンにエチレンを4重
量%ランダム共重合したプロピレン系樹脂(メルトイン
デックス2.0)80重量部、低密度ポリエチレン(密
度0.915、メルトインデックス8.0)20重量部
に発泡剤としてアゾジカルボンアミドをそれぞれ10重
量部、架橋助剤としてジビニルベンゼン4重量部、熱安
定剤としてIrgnox1010を0.2重量部加え、
脱臭剤として平均粒径が57μmである活性炭素を1.
0重量部に調整し、ヘンシェルミキサ−で予備混合し、
その混合物を90mmφ一軸押出機(L/D=25)に
投入し、発泡剤が分解しないよう平均樹脂温度を180
℃以下に調整して混練押出し、Tダイより押出して、そ
れぞれ、厚み1.75mm、幅410mmの発泡性樹脂
組成物シ−トを成形した。 次に、それぞれの発泡性樹
脂組成物シ−トに電子線照射機(800kVを用いてそ
れぞれ3、5、7Mradの電子線量を照射して架橋さ
せ、発泡性樹脂組成物架橋シ−トとした。
量%ランダム共重合したプロピレン系樹脂(メルトイン
デックス2.0)80重量部、低密度ポリエチレン(密
度0.915、メルトインデックス8.0)20重量部
に発泡剤としてアゾジカルボンアミドをそれぞれ10重
量部、架橋助剤としてジビニルベンゼン4重量部、熱安
定剤としてIrgnox1010を0.2重量部加え、
脱臭剤として平均粒径が57μmである活性炭素を1.
0重量部に調整し、ヘンシェルミキサ−で予備混合し、
その混合物を90mmφ一軸押出機(L/D=25)に
投入し、発泡剤が分解しないよう平均樹脂温度を180
℃以下に調整して混練押出し、Tダイより押出して、そ
れぞれ、厚み1.75mm、幅410mmの発泡性樹脂
組成物シ−トを成形した。 次に、それぞれの発泡性樹
脂組成物シ−トに電子線照射機(800kVを用いてそ
れぞれ3、5、7Mradの電子線量を照射して架橋さ
せ、発泡性樹脂組成物架橋シ−トとした。
【0033】次に、それぞれの発泡性樹脂組成物シート
を発泡装置内で、発泡剤の分解温度以上の約230〜2
40℃に加熱し、架橋発泡体を製造した。
を発泡装置内で、発泡剤の分解温度以上の約230〜2
40℃に加熱し、架橋発泡体を製造した。
【0034】[比較例5、6、7]脱臭剤を含有しない
以外は実施例と全く同様にして発泡体を製造した。
以外は実施例と全く同様にして発泡体を製造した。
【0035】上記実施例9〜11及び比較例5〜7の発
泡体について、上記の方法で臭いの強度を調べた。
泡体について、上記の方法で臭いの強度を調べた。
【0036】
【表3】 [実施例12、13、14]脱臭剤がミョウバンである
以外は実施例1〜5と全く同様にして発泡体を製造し
た。
以外は実施例1〜5と全く同様にして発泡体を製造し
た。
【0037】上記実施例12〜14の発泡体について、
上記の方法で臭いの強度を調べた。
上記の方法で臭いの強度を調べた。
【0038】
【表4】
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、ポリオレフィン樹脂発
泡体中に脱臭剤を含有することにより、臭いの発生量の
少ない発泡体を製造することができる。
泡体中に脱臭剤を含有することにより、臭いの発生量の
少ない発泡体を製造することができる。
Claims (12)
- 【請求項1】 脱臭剤が含有されたことを特徴とするポ
リオレフィン系樹脂発泡体。 - 【請求項2】 該脱臭剤が平均粒径が150μm以下の
活性炭素であることを特徴とする請求項1記載の発泡
体。 - 【請求項3】 該脱臭剤が硫酸塩であることを特徴とす
る請求項1記載の発泡体。 - 【請求項4】 該脱臭剤がアルミニウムを含む硫酸塩で
あることを特徴とする請求項1記載の発泡体。 - 【請求項5】 該脱臭剤がアルカリ金属を含む硫酸塩で
あることを特徴とする請求項1記載の発泡体。 - 【請求項6】 該脱臭剤がミョウバンであることを特徴
とする請求項1記載の発泡体。 - 【請求項7】 該脱臭剤が多孔性物質であることを特徴
とする請求項1記載の発泡体。 - 【請求項8】 前記脱臭剤が、ポリオレフィン系樹脂1
00重量部に0.1〜20重量部含有された、ポリオレ
フィン系樹脂発泡体。 - 【請求項9】 主成分をポリプロピレンであることを特
徴とする請求項1記載の発泡体。 - 【請求項10】 架橋発泡体であることを特徴とする請
求項1記載の発泡体。 - 【請求項11】 車両用内装材に用いることを特徴とす
る請求項1記載の発泡体。 - 【請求項12】 脱臭剤を添加して、発泡させることを
特徴とする請求項1記載の発泡体の製造方法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22811297A JPH1160774A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | ポリオレフィン系樹脂発泡体およびその製造方法 |
CA002254910A CA2254910C (en) | 1997-03-14 | 1998-03-09 | Foams comprising a fogging inhibitor |
PCT/JP1998/000950 WO1998041573A1 (fr) | 1997-03-14 | 1998-03-09 | Corps en mousse, materiau interieur compose de celui-ci, ou moulages destines au revetement interieur de vehicules, et procede de fabrication associe |
US09/180,549 US6429234B2 (en) | 1997-03-14 | 1998-03-09 | Foam, an interior material made of the foam, a molded article destined for an interior vehicular material, and production methods thereof |
EP98905809A EP0905175B1 (en) | 1997-03-14 | 1998-03-09 | Foamed body, interior material composed of same, or moldings for interior finish in vehicle, and method of manufacturing same |
DE69831043T DE69831043T2 (de) | 1997-03-14 | 1998-03-09 | Schaumstoffkörper, daraus hergestelltes innenverkleidungsmaterial, oder formkörper für innenverkleidung von fahrzeugen, und herstellungsverfahren |
TW087103577A TW530075B (en) | 1997-03-14 | 1998-03-11 | Foam, an interior material made of the foam, a molded article destined for an interior vehicular material, and production methods thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22811297A JPH1160774A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | ポリオレフィン系樹脂発泡体およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1160774A true JPH1160774A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16871399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22811297A Pending JPH1160774A (ja) | 1997-03-14 | 1997-08-25 | ポリオレフィン系樹脂発泡体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1160774A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030069019A (ko) * | 2002-02-15 | 2003-08-25 | 김임석 | 물속에 포함된 유기물을 제거하는 방법 |
KR20030093521A (ko) * | 2002-06-03 | 2003-12-11 | 김부남 | 활성탄을 이용한 발포 폴리스티렌의 제조방법 |
JP2008062497A (ja) * | 2006-09-07 | 2008-03-21 | Toray Pef Products Inc | 消臭機能を有するポリオレフィン系樹脂積層発泡体、およびそれからなる円筒体または成型体 |
JP2012224786A (ja) * | 2011-04-21 | 2012-11-15 | Jsp Corp | ポリオレフィン系樹脂発泡粒子の製造方法 |
WO2019189836A1 (ja) | 2018-03-30 | 2019-10-03 | 積水化学工業株式会社 | ポリオレフィン樹脂発泡体、ポリオレフィン樹脂発泡体の製造方法、及び成形体 |
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1997
- 1997-08-25 JP JP22811297A patent/JPH1160774A/ja active Pending
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