JPH1158344A - 無機質板の製造方法 - Google Patents

無機質板の製造方法

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JPH1158344A
JPH1158344A JP22993497A JP22993497A JPH1158344A JP H1158344 A JPH1158344 A JP H1158344A JP 22993497 A JP22993497 A JP 22993497A JP 22993497 A JP22993497 A JP 22993497A JP H1158344 A JPH1158344 A JP H1158344A
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cement
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JP22993497A
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Masaharu Fujii
雅春 藤井
Masahiro Kashida
雅弘 樫田
Hidetaka Honda
英隆 本田
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的強度が高く、深い凹凸模様を有し、し
かも耐凍害性の高い無機質板を得ることができる無機質
板の製造方法を提供する。 【解決手段】 セメントと水と繊維を含有するセメント
スラリーを抄造して含水基板1を形成する。セメントと
水を配合して含水率が7〜15重量%の表層材料2を調
製する。含水基板1の表面を荒らした後、含水基板1の
表面に表層材料2を供給する。含水基板1及び表層材料
2を養生硬化させる。含水基板1の硬化物で強度を発現
させることができる。含水率が7〜15重量%の表層材
料2を用いることによって凹凸模様を鮮明に確実に表層
材料2に形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁材や屋根材など
の建材として使用される無機質板の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、セメントと水と繊維を含むセ
メント材料を成形して養生硬化させることによって無機
質板を製造することが行なわれているが、一般的に無機
質板を製造する方法は湿式法と乾式法に大別される。湿
式法はセメントと繊維を含む固形分と水を混合して含水
率の大きいセメント材料(セメントスラリー)を調製
し、このセメント材料を抄造して板状の含水セメント板
を成形し、この後、含水セメント板を養生硬化させて乾
燥して無機質板を製造するものである。また乾式法は木
片セメント板や木毛セメント板の製造に採用されている
ものであって、セメントと木片あるいは木毛を含む固形
分と水を混合して含水率の小さなセメント材料を調製
し、このセメント材料をプレスしたり型詰めしたりして
板状の含水セメント板を成形し、この後、含水セメント
板を養生硬化させて乾燥して無機質板を製造するもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の湿式法では含水
率の大きいセメント材料を用いるために、セメント材料
の中での繊維の分散性を高くすることができると共に、
含水セメント板の中での繊維の配向性を高くすることが
でき、従って、無機質板の機械的強度を高くすることが
できる。しかしながら、含水セメント板の含水率が大き
いために保形性が低く、表面に深い凹凸模様(エンボス
模様)を付けることができず、深い凹凸模様を有する無
機質板を得ることができないという問題があった。
【0004】一方、上記の乾式法では含水率の小さいセ
メント材料を用いるために、含水セメント板の保形性が
高く、表面に深い凹凸模様を付けることができ、従っ
て、深い凹凸模様を有する無機質板を得ることができ
る。しかしながら、セメント材料や含水セメント板での
繊維の分散性や配向性を高くすることができず、機械的
強度の高い無機質板を得ることができないという問題が
あった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、機械的強度が高く、深い凹凸模様を有し、しかも
耐凍害性の高い無機質板を得ることができる無機質板の
製造方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の無機質板の製造方法は、セメントと水と繊維を含有す
るセメントスラリーを抄造して含水基板1を形成し、セ
メントと水を配合して含水率が7〜15重量%の表層材
料2を調製し、含水基板1の表面を荒らした後、含水基
板1の表面に表層材料2を供給し、含水基板1及び表層
材料2を養生硬化させることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。含水基板1はセメントと繊維を含む固形分と水と
を混合してセメントスラリーを調製し、このセメントス
ラリーを抄造して脱水することによって板状に形成され
るものである。セメントとしてはポルトランドセメント
や高炉セメントやアルミナセメントなどを、繊維として
はパルプ繊維やビニロン繊維やポリプロピレン繊維など
をそれぞれ使用することができる。またセメントや繊維
の他に、珪砂や珪石粉やシリカヒュームなどのシリカ成
分、樹脂系の中空体やシラスバルーン、パーライト等の
軽量骨材、フライアッシュなどを必要に応じて固形分と
して用いることができる。
【0008】セメントスラリーの固形分の濃度は5〜2
0重量%に設定することができる。セメントスラリーの
固形分の濃度が5重量%未満であれば、セメントスラリ
ー中での繊維の分散性を高くすることができなくなった
り、含水基板1中での繊維の配向性を高くすることがで
きなくなって、無機質板の機械的強度を高くすることが
できなくなる恐れがあり、また、セメントスラリーの固
形分の濃度が20重量%を超えると、抄造の際の脱水に
時間がかかって生産性の低下を招く恐れがある。
【0009】このセメントスラリーは公知の長網式抄造
法や丸網式抄造法などで脱水フェルトに抄造されて吸引
脱水されることによって含水基板1に成形されるが、脱
水された含水基板1の含水率は50〜150重量%に設
定するのが好ましい。この含水基板1の含水率は後述の
表層材料2の供給量(厚み)と密接な関係がある。つま
り、表層材料2の供給量が大きい程表層材料2が硬化す
るのに必要な水量が多くなるために、含水基板1の含水
率を大きくするのが好ましい。従って、表層材料2の供
給量(厚み)が3mmの場合、含水基板1の含水率は5
0重量%必要であり、これより少ないと表層材料2の硬
化が不十分となって表層13の機械的強度が低下したり
基板14と表層13の密着性が低くなって層間剥離を起
こしたりする恐れがある。また、含水基板1の含水率が
150重量%を超えると、含水基板1の保形性が低くて
含水基板1の表面を荒らすことができず、十分な凹凸の
高低差を有する粗面を形成することができない恐れがあ
る。
【0010】表層材料2はセメントと繊維を含む固形分
と水とを配合し混合して調製されるセメント材料であ
る。セメントとしてはポルトランドセメントや高炉セメ
ントやアルミナセメントなどを、繊維としてはパルプ繊
維やビニロン繊維やポリプロピレン繊維などをそれぞれ
使用することができる。またセメントや繊維の他に、シ
ラスバルーン、パーライト、バーミキュライト等の軽量
骨材などを必要に応じて固形分として用いることができ
る。
【0011】表層材料2は図2に示すような調製装置1
5で調製される。調製装置15は乾式混合機4と定量供
給機5と湿式混合機6とで構成されている。乾式混合機
4としてはアイリッヒミキサーやハイスピードミキサー
などを用いることができ、乾式混合機本体4a内に分散
機4bや攪拌機4cを備えて形成されている。定量供給
機5は表層材料2の固形分を保留する保留機5aと、保
留機5aから供給された固形分を搬送するベルトコンベ
ア等の搬送機5bとで構成されている。湿式混合機6
は、長尺の筒状に形成される湿式混合機本体6a内に分
散混合機6bを略全長に亘って設けて形成されるもので
あって、湿式混合機本体6aの一方の端部の上面には固
形分導入口6cと水導入口6dが、他方の端部の下面に
は導出口6eがそれぞれ設けられている。
【0012】このような調製装置15を用いて表層材料
2を調製するにあたっては、まず、乾式混合機4の乾式
混合機本体4a内に固形分を供給し、分散機4bと攪拌
機4cを回転させることによって固形分16を攪拌分散
し混合する。次に、混合された固形分16を定量供給機
5の保留機5aに保留し、必要量の固形分16を保留機
5aから搬送機5bへと供給する。次に、搬送機5bを
駆動進行させることによって搬送機5bに供給された固
形分16を湿式混合機6の固形分導入口6cから湿式混
合機本体6a内に導入し、これと同時に、水導入口6d
から湿式混合機本体6a内に所定量の水が導入される。
そして湿式混合機6の分散混合機6bを回転させること
によって固形分16と水を混合して表層材料2を調製す
る。またこのように分散混合機6bを回転させることに
よって、表層材料2が固形分導入口6c側から導出口6
e側へと搬送されることになり、表層材料2は導出口6
eから次工程へと導出される。
【0013】上記のように調製される表層材料2であっ
て、その含水率、つまり固形分全重量に対する水の量は
7〜15重量%に設定する。表層材料2の含水率が7重
量%未満であれば、表層材料2や表層3での繊維の分散
性や配向性を高くすることができなくなったり、セメン
トと繊維との密着性が低くなって分離したりして機械的
強度の高い表層3を形成することができない恐れがあ
り、また、表層材料2の含水率が15重量%を超える
と、表層材料2の保形性が低くなって、深い凹凸模様を
形成することができなくなる恐れがある。
【0014】そして上記含水基板1と表層材料2を用い
て無機質板を形成するにあたっては、まず図3に示すよ
うに、所定の長さの含水基板1の表面を鬼ロール等の荒
らしロール17で全面に亘って荒らして含水基板1の表
面を凹凸面30に形成する。荒らしロール17は円筒状
のロール本体17aの周面に多数本の鍵状(L字状)の
突起17bを設けて形成されるものであって、含水基板
1をベルトコンベア等で搬送しつつ荒らしロール17の
下側を通過させる際に、荒らしロール17を回転させな
がら含水基板1の表面に順次突起17bを刺し抜きして
いくことにより、含水基板1の表面を荒らして粗面化す
るのである。含水基板1の表面の荒らし度合いは、凸部
の頂上から凹部の底面までの最大の高低差が1〜5mm
の範囲内に収まるように設定するのが好ましい。この高
低差が1mm未満であれば、荒らし度合いが低過ぎて基
板14と表層13の密着性を高くすることができず、耐
凍害性が低くなる恐れがあり、また上記の高低差が5m
mを超えると、基板14の厚みが小さくなり過ぎて無機
質板の機械的強度が低下する恐れがある。
【0015】このように含水基板1の表面を荒らした
後、含水基板1の表面に上記の表層材料2が供給装置1
8にて散布されて供給される。供給装置18は運搬機1
9と均一分配機20と振動フィーダー23で構成されて
いる。運搬機19はベルトコンベア等の運搬機本体19
aの一端の上側に、上面が開口する補給部19bを設け
て形成されている。均一分配機20は分配機本体20a
内にポット部20bを設けて形成されるものである。ポ
ット部20b内には上下方向に流通部21が形成されて
おり、流通部21の途中には分配羽根ロール22が回転
自在に配置されている。また流通部21の上端は流入口
22aとしてポット部20bの上面に開口させてあると
共に流通部21の下端は流出口22bとしてポット部2
0bの下面に開口させてある。振動フィーダー23は箱
状のフィーダー本体23aに振動駆動機23bを連結し
て形成されるものであって、フィーダー本体23aの一
方の上面には受け口24が開口させてあると共にフィー
ダー本体23aの他方の下面には供給口25が設けられ
ている。
【0016】そしてこのような供給装置18を用いて含
水基板1の表面に表層材料2を供給するにあたっては、
まず調製装置15の湿式混合機6の導出口6eから運搬
機19の補給部19bへと表層材料2を供給し、この表
層材料2を運搬機本体19aで搬送して補給部19bと
反対側の他端から落下させ、均一分配機20の流入口2
2aからポット部20bの流通部21へと流入させる。
流通部21へと流入した表層材料2は流通部21を通っ
て流出部22bから落下させて流出させるが、流通部2
1を通る際に表層材料2は回転する分配羽根ロール22
の作用を受けて分配羽根ロール22の軸方向(図2にお
いて紙面の表裏方向)に均一化されて偏りがなくなる。
【0017】この後、流出部22bから流出された表層
材料2は振動フィーダー23の受け口24からフィーダ
ー本体23a内に供給され、フィーダー本体23aを通
って供給口25から落下させて排出されるが、フィーダ
ー本体23aは振動駆動機23bにて振動させられてお
り、この作用でフィーダー本体23aを通る表層材料2
がさらに偏りなく均一化される。この後、供給口25か
ら排出される表層材料2が一対の分散羽根26、26の
間を通って攪拌分散されながらベルトコンベア27で搬
送されてくる含水基板1の表面の全面に供給される。こ
のように表層材料2を均一分配機20及び振動フィーダ
ー23で均一化して含水基板1に供給することによっ
て、含水基板1の幅方向(含水基板1の搬送方向と直交
する方向で図2において紙面の表裏方向)で偏りなく表
層材料2を均一な厚みで供給することができる。尚、含
水基板1に表層材料2を供給するにあたって、表層材料
2の飛散を確実に防止するために、含水基板1の表面に
予め水を散布しておき、表層材料2の含水基板1の表面
への付着性を向上させるようにしてもよい。
【0018】表層材料2の供給量はその厚みで規定する
と3〜10mmであることが好ましい。表層材料2の供
給量が3mm未満であったりすると、表層材料2の供給
量が少な過ぎて基板14と表層13の密着性が低下して
層間剥離を起こしたり、深い凹凸模様を形成することが
できなかったりする恐れがある。また表層材料2の供給
量が10mmを超えたりすると、表層材料2の供給量が
多過ぎて表層13の機械的強度が低下する恐れがある。
【0019】上記のようにして複数枚の含水基板1に表
層材料2を連続的に供給した後、ベルトコンベア27で
含水基板1を搬送して平坦羽根ロール28と平坦化ロー
ル29の下側を通過させながら当接させることによっ
て、表層材料2の厚みを全面に亘って均一化する。この
後、図4に示すように、表層材料2が供給された含水基
板1はプレス機30に送られてバッチ式で加圧成形され
る。プレス機30は上型30aと下型30bとで構成さ
れるものであって、上型30aと下型30bの間で表層
材料2が供給された含水基板1で挟んで加圧成形するも
のであるが、下面に凹凸模様を設けた上型30aを用い
てこの下面を表層材料2の表面に押しつけることによっ
て表層材料2の表面に凹凸模様を形成する。この凹凸模
様の深さは表層材料2の厚みによっても異なるが、最も
高い凸模様の頂上から凹模様の底面までの高低差が2〜
7mmの範囲内に形成される。この後、含水基板1と表
層材料2の積層物をオートクレーブ養生などの公知の養
生方法で養生硬化することによって、図1(a)(b)
に示すように、含水基板1が硬化した基板14と表層材
料2が硬化した表層13とが一体化した無機質板Aを形
成することができる。
【0020】上記のような無機質板Aの製造方法では、
抄造法(湿式法)で形成される含水基板1を養生硬化さ
せて形成したので、繊維の分散性や配向性が高い含水基
板1の硬化物(基板14)で機械的強度を発現させるこ
とができ、また含水率が7〜15重量%の表層材料2を
含水基板1に供給したので、保形性が高く嵩高い表層材
料2に容易に深い凹凸模様を形成することができ、機械
的強度が高く、深い凹凸模様を有する無機質板Aを形成
することができる。しかも含水基板1の表面を荒らして
凹凸にした後、この表面に表層材料2を供給して養生硬
化させたので、基板14と表層13をアンカー効果にて
強固に密着させて一体化することができ、層間剥離など
が生じずに耐凍害性の高い無機質板を得ることができ
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳述する。 (実施例1乃至3及び比較例1乃至3)セメント41重
量%とシリカ41重量%とパルプ8重量%と無機質板の
粉砕物(スクラップ材)10重量%とからなる固形分及
び水を混合して固形分濃度が10重量%のセメントスラ
リーを調製した。このセメントスラリーを長網式抄造法
で抄造して含水率が80重量%の含水基板1を形成し
た。
【0022】セメント40重量%とフライアッシュ38
重量%と軽量骨材15重量%とパルプ5重量%とビニロ
ン繊維2重量%からなる固形分を上記の調製装置15の
乾式混合機4で混合し、この固形分100重量部に対し
て所定量(実施例1では13重量部、実施例2では15
重量部、実施例3では7重量部、比較例1では5重量
部、比較例2では20重量部、比較例3では60重量
部)の水を加えて湿式混合機6にて攪拌混合することに
よって、表1に示す含水率の表層材料2を調製した。
【0023】次に、上記の含水基板1の表面を鬼ロール
にて荒らして粗面化した。含水基板1の表面の荒らし度
合いは、凸部の頂上から凹部の底面までの最大の高低差
が4mm、最小の高低差が2mmになるようにした。次
に、含水基板1の表面に上記の表層材料2を供給装置1
8を用いて固形分換算で2200g/m2 の供給量で均
一に供給した。この後、プレス装置30で圧力30kg
/cm2 、2秒間の条件で加圧成形すると共に表層材料
2の表面に凹凸模様を形成した。この後、含水基板1と
表層材料2を180℃、10時間の条件で養生硬化させ
ることによって厚み14mmの基板14と厚み4mmの
表層13が積層された無機質板Aを形成した。
【0024】上記のように形成した無機質板AからJI
S4号片の試料を作成し、この試料に裏向き曲げ試験を
施して曲げ強度を測定した。また、上記と同様の試料に
基板14と表層13を剥離するような力を加えて平面密
着強度を測定した。さらに上記と同様の試料にASTM
B法を100サイクル行なって耐凍害性を評価した。
また無機質板Aの外観を目視にて評価した。結果を表1
に示す。
【0025】
【表1】
【0026】比較例1の無機質板では、曲げ強度が実施
例1乃至3のものとほぼ同じか若干低めであるが、表層
材料2の含水率が低いために、平面密着強度や耐凍害性
が低く、外観も低下した。また比較例2、3の無機質板
では、平面密着強度が実施例1乃至3のものとほぼ同じ
か若干低めであるが、表層材料2の含水率が高いため
に、曲げ強度や耐凍害性が低く、外観も低下した。
【0027】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に記載の
発明は、セメントと水と繊維を含有するセメントスラリ
ーを抄造して含水基板を形成し、セメントと水を含有す
る含水率が7〜15重量%の表層材料を調製し、含水基
板の表面を荒らした後、含水基板の表面に表層材料を供
給し、含水基板及び表層材料を養生硬化させたので、含
水基板の硬化物で強度を発現させることができると共
に、含水率が7〜15重量%の表層材料を用いることに
よって凹凸模様を鮮明に確実に表層材料に形成すること
ができ、機械的強度が高く、深い凹凸模様を有する無機
質板を形成することができるものである。しかも含水基
板の表面を荒らした後、含水基板の表面に表層材料を供
給することによって、アンカー効果で含水基板の硬化物
と表層材料の硬化物の密着性を高くすることができ、層
間剥離を生じずに耐凍害性の高い無機質板を形成するこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a)(b)は無機質板の断面図である。
【図2】同上の製造工程を示す概略図である。
【図3】同上の製造工程を示す概略断面図である。
【図4】同上の製造工程を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 含水基板 2 表層材料 A 無機質板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントと水と繊維を含有するセメント
    スラリーを抄造して含水基板を形成し、セメントと水を
    含有する含水率が7〜15重量%の表層材料を調製し、
    含水基板の表面を荒らした後、含水基板の表面に表層材
    料を供給し、含水基板及び表層材料を養生硬化させるこ
    とを特徴とする無機質板の製造方法。
JP22993497A 1997-08-26 1997-08-26 無機質板の製造方法 Pending JPH1158344A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6880433B1 (en) 2000-08-16 2005-04-19 Kashiraishi Inc. Tightening force imparting device
JP2013139337A (ja) * 2011-12-07 2013-07-18 Kao Corp 粉粒体の散布方法及び散布装置並びにそれを用いた発熱体の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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