JP3410292B2 - 無機質成形板の成形方法及びその装置 - Google Patents

無機質成形板の成形方法及びその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長網方式の抄造装
置を改良することで、厚地の無機質成形板を能率良く成
形できるようにした無機質成形板の成形方法及びその装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、長網方式の抄造装置を用いて
無機質成形板を成形する場合には、複数のロールに掛け
渡されて回転駆動される無端の濾過ベルト上に無機質板
成形原料のスラリーを連続的に供給して、該濾過ベルト
の上面で該スラリーを脱水して成形原料層を作り、この
成形原料層をメイキングロールで何層も積層するように
巻き取ることで、厚地の成形原料層を形成するのが一般
的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記長網方式の抄造法
では、濾過ベルト上の成形原料層を薄くできるため、成
形原料層の脱水が容易であるという利点があるが、成形
原料層をメイキングロールで複数層に積層するため、層
間の接合強度が比較的弱く、厳しい環境下で長年使用す
ると、層間に剥離を生じるおそれがある。しかも、層間
の接合強度を上げるために、成形原料層をメイキングロ
ールに強く巻き付けて、層間を圧着するようにしている
ため、成形マットの表面の柔軟性が低下して、後工程で
成形マットの表面に凹凸模様をプレス成形する際にクラ
ックが発生することがあり、これが製品歩留りを低下さ
せる原因となっている。
【0004】このような欠点を解消するため、濾過ベル
ト上で厚地の成形原料層を抄造することで、単層の無機
質成形板を形成するようにしたものがある。しかし、こ
の場合には、濾過ベルト上で厚地の成形原料層を脱水す
る際の脱水抵抗が大きくなるため、大きな動力の脱水装
置を使用しなければならないばかりか、その動力によっ
て濾過ベルトの耐久性も低下し、総じて、装置の運転及
びメインテナンスに要するランニングコストが高くつく
という欠点がある。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、層間剥離の生じない
高強度の厚地の無機質成形板を能率良く成形できると共
に、製品歩留り向上、省動力化、装置の耐久性向上も実
現することができる無機質成形板の成形方法及びその装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の無機質成形板の成形方法及びその装置は、
無端の濾過ベルトを複数のロールに掛け渡して回転させ
ながら、前記濾過ベルトの上面の後端側に無機質板成形
原料のスラリーを連続的に供給して、前記濾過ベルトの
上面で前記スラリーを脱水して成形原料層を作り、前記
濾過ベルトの上面の前端側に配置したシート形成ロール
と前記濾過ベルトとの間に前記成形原料層を挟み込んで
シート状に形成しながら、この成形原料層を前記シート
形成ロールの外周面に付着させて前記濾過ベルトから剥
離させ、前記シート形成ロールの外周面に接触させた剥
離ブレードによって当該シート形成ロールの外周面から
前記成形原料層を剥離させて、その成形原料層を、前記
濾過ベルトよりも走行速度が遅い成形コンベア上に落下
させて堆積させ、前記成形コンベア上に前記濾過ベルト
上の成形原料層よりも厚く堆積した成形原料層を当該成
形コンベアによって搬送しながらロールプレスによって
マット状に圧縮成形するようにしたものである(請求項
1,2)。
【0007】この成形方法では、従来のメイキングロー
ルに代えて、シート形成ロールを用いる。このシート形
成ロールは、濾過ベルト上の成形原料層をシート状に形
成しながら濾過ベルトから剥離させるために用いる。従
って、シート形成ロールで成形原料層を巻き取る必要は
ない。そして、シート形成ロールの外周面に付着した成
形原料層は、剥離ブレードによって剥離され、成形コン
ベア上に落下して堆積する。この成形コンベアの走行速
度は濾過ベルトのそれよりも遅いため、成形コンベア上
に落下して堆積する成形原料層は、濾過ベルト上の成形
原料層よりも厚くなる。従って、濾過ベルト上の成形原
料層は厚くする必要はなく、脱水が容易であると共に、
濾過ベルトに加わる負荷も小さくなって、装置の耐久性
が向上する。
【0008】一方、成形コンベア上に堆積した成形原料
層は、ロールプレスによってマット状に圧縮成形され
る。このようにして成形された成形マットは、複数層を
積層圧着したものでなく、また、成形コンベア上に成形
原料が落下して堆積する過程で成形原料の繊維が複雑に
絡み合うため、層間剥離は発生せず、高い強度が得られ
る。しかも、成形マットはロールプレスによる圧縮成形
であるため、従来のメイキングロール巻付方式で複数層
を積層圧着した場合と比較して、成形マットの表面の柔
軟性が失われず、後工程で成形マットの表面に凹凸模様
をプレス成形する際にクラックの発生を防止することが
可能となり、製品歩留りが向上する。
【0009】この場合、請求項3のように、前記成形コ
ンベアを、濾過ベルト側が低くなるように傾斜させるこ
とが好ましい。このようにすれば、シート形成ロールの
外周面から剥離されて垂直に落下する成形原料層が、成
形コンベア上に傾斜角度をもって堆積するようになる。
このような傾斜した堆積状態では、ロールプレスによる
圧縮成形によって成形原料の繊維の配列方向が板厚方向
から板面方向に向きやすくなり、無機質成形板の曲げ強
度を向上させることができる。
【0010】更に、請求項4のように、前記剥離ブレー
ドには、シート形成ロールの外周面から剥離した成形原
料層を下方に案内するガイド部を設けることが好まし
い。このようにすれば、成形コンベア上への成形原料層
の落下位置が安定して、成形コンベア上の成形原料層の
堆積状態が均一化される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。まず、図1及び図2に基づいて成
形装置全体の構成を説明する。無端の濾過ベルト11
は、多孔質のフェルト又は帯状の濾布や金網によって構
成され、駆動ロール12、テイクアップロール13、テ
ールロール14、テンションロール15等の複数のロー
ルに掛け渡されている。駆動ロール12からテールロー
ル14へ至る濾過ベルト11の走行経路中には、濾過ベ
ルト11を洗浄するための洗浄槽16や散水ノズル35
が設けられている。濾過ベルト11の上面の後端側(テ
ールロール14側)にはスラリー供給装置17が設置さ
れ、このスラリー供給装置17から無機質板成形原料の
スラリーが濾過ベルト11上に連続的に供給される。
【0012】また、濾過ベルト11のうちのスラリーを
載せる部分の下方には、真空吸引式の脱水装置18が設
置され、この脱水装置18の真空吸引力によって濾過ベ
ルト11上のスラリーを減圧脱水して濾過ベルト11上
でシート状の成形原料層を形成する。濾過ベルト11の
前端側(駆動ロール12側)には大径のシート形成ロー
ル19が設置され、このシート形成ロール19の外周面
が濾過ベルト11に押し付けられている。
【0013】このシート形成ロール19の近傍には、剥
離ブレード20が濾過ベルト11とは反対側の位置に設
けられている。この剥離ブレード20は、図3に示すよ
うに軸21を支点にして上下方向に回動可能に支持さ
れ、剥離ブレード20の基端部に取り付けられた重錘2
2によって剥離ブレード20が図3の時計方向に回動付
勢され、それによって剥離ブレード20の先端がシート
形成ロール19の外周面に接触した状態に保たれる。こ
の剥離ブレード20の基端側(回動中心側)には、シー
ト形成ロール19の外周面から剥離した成形原料層を下
方に案内する湾曲状のガイド部23が設けられている。
【0014】図2に示すように、剥離ブレード20の下
方には成形コンベア24が設置されている。この成形コ
ンベア24も、多孔質のフェルト又は帯状の濾布によっ
て構成され、駆動ロール25、テイクアップロール2
6、テールロール27等の複数のロールに掛け渡されて
いる。駆動ロール25からテールロール27へ至る成形
コンベア24の走行経路中には、成形コンベア24を洗
浄する散水ノズル28や洗浄槽29が設けられている。
【0015】一方、成形コンベア24の上方には、ロー
ルプレス30とスラリー散布装置31とが前後(図2に
おいて左右)に位置して設置され、成形コンベア24上
でロールプレス30によって圧縮成形された成形マット
がスラリー散布装置31の下方を通過する際に、スラリ
ー散布装置31からスラリーが成形マットに散布され
て、次工程の凹凸模様付与プレス工程へ搬送される。上
記ロールプレス30は、成形コンベア24と同じ速度で
回転される。
【0016】また、成形コンベア24のうちの成形マッ
トを載せる部分の下方には、真空吸引式の脱水装置3
2,33が設置され、この脱水装置32,33の真空吸
引力によって成形コンベア24上の成形マットが減圧脱
水される。更に、成形コンベア24のうちの少なくとも
テールロール27からロールプレス30に至る部分は、
濾過ベルト11側(テールロール27側)が低くなるよ
うに、水平面に対して傾斜角度θで傾斜されている。こ
の場合、成形コンベア24の走行速度を濾過ベルト11
のそれよりも遅くすることによって、成形コンベア24
上に堆積した成形原料層の厚みが濾過ベルト11上の成
形原料層の厚みよりも大幅に厚くなるように設定してい
る。
【0017】以上のように構成した成形装置を用いてス
ラリーから成形マット(無機質成形板)を成形する方法
を説明する。走行する濾過ベルト11に対してスラリー
供給装置17から無機質板成形原料のスラリーを連続的
に供給する。このスラリーは濾過ベルト11上で広がり
ながら、下方から脱水装置18の真空吸引力によって減
圧脱水され、シート状の成形原料層となる。この成形原
料層は、脱水装置18を通過した後にシート形成ロール
19と濾過ベルト11との間に挟み込まれてシート状に
成形され、この成形原料層がシート形成ロール19の外
周面に付着して濾過ベルト11から剥離される。
【0018】図3に示すように、シート形成ロール19
の外周面には剥離ブレード20の先端が接触されている
ので、シート形成ロール19の外周面に付着した成形原
料層Aが剥離ブレード20の先端に到達すると、該成形
原料層Aが剥離ブレード20によってシート形成ロール
19の外周面から剥離される。剥離された成形原料層A
は、ガイド部23によって下方に案内されて成形コンベ
ア24上に落下し、成形コンベア24上に堆積する。こ
のときの成形コンベア24の走行速度は濾過ベルト11
のそれよりも遅いため、成形コンベア24上に落下して
堆積する成形原料層Bは、濾過ベルト11上の成形原料
層Aよりも大幅に厚くなる。
【0019】しかも、成形コンベア24は、濾過ベルト
11側が低くなるように傾斜しているため、シート形成
ロール19の外周面から剥離されて垂直に落下する成形
原料層は、成形コンベア24上に傾斜角度をもって堆積
するようになる。このようにして成形コンベア24上に
堆積した成形原料層Bがロールプレス30の下方を通過
する際に、ロールプレス30によって圧縮成形され、厚
地の成形マットが作られる。
【0020】このようにして圧縮成形される成形コンベ
ア24上の成形原料層Bは、傾斜角度をもって堆積して
いるため、ロールプレス30による圧縮成形によって成
形マット内部の成形原料の繊維の配列方向が板厚方向か
ら板面方向に容易に近付き、曲げ強度の低下が抑えられ
る。このようにして成形された成形マットは、複数層を
積層圧着したものでなく、また、成形コンベア24上に
成形原料が落下して堆積する過程で成形原料の繊維が複
雑に絡み合うため、層間剥離は発生せず、上述した傾斜
の効果と相俟って、高い強度が得られる。
【0021】そして、ロールプレス30によって圧縮成
形された成形マットは、スラリー散布装置31の下方を
通過する際に、スラリー散布装置31からスラリーが成
形マットに散布されて、次の凹凸模様付与プレス工程へ
搬送され、成形マットの表面に彫の深い凹凸模様がプレ
ス型板(図示せず)によってプレス成形される。ここで
用いられる成形マットはロールプレス30による圧縮成
形であるため、従来のメイキングロール巻付方式で複数
層を積層圧着した場合と比較して、成形マットの表面の
柔軟性が失われず、プレス型板で凹凸模様をプレス成形
する際にクラックの発生を防止することが可能となり、
不良発生率が少なくなる。
【0022】尚、凹凸模様付与プレス工程終了後に、硬
化・養生・乾燥等の工程を経て、最終的な製品となる。
【0023】
【実施例】以上説明した本発明の実施形態によって製造
された無機質成形板(実施例)と、従来のメイキングロ
ール巻付方式で製造された無機質成形板(比較例)とに
ついて、物性値を比較する試験を行ったので、その試験
結果を次の表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】この試験で使用した成形原料の配合比は次
の通りである。 ポルトランドセメント 35重量部 高炉スラグ 25重量部 パーライト 12重量部 フライアッシュ 10重量部 セメント板粉砕物 10重量部 シリカ微粉末 2重量部 パルプ繊維 6重量部
【0026】表1の実施例、比較例共に、上記配合比の
成形原料を水中に分散させて、固形分15重量%のスラ
リーを作り、このスラリーから作った成形マットをプレ
スして、板厚が約14mmとなる無機質成形板を作製
し、物性値を測定したものである。
【0027】この試験結果から、実施例が比較例より劣
るのは曲げ強度のみであり、他の物性はいずれも実施例
の方が優れている。また、実施例が比較例より曲げ強度
が劣るといっても、僅かであり、実用上何ら問題はな
い。実施例で注目すべき物性の改善項目は、垂直引張り
強度であり、比較例と比較して約25%向上している。
垂直引張り強度が大きいということは、板厚内の剥離が
発生しにくくなることを意味する。実施例では、垂直引
張り強度が向上することで、凍融性能(JIS−143
5に準拠した100サイクル厚み膨潤率)が大幅に改善
され、耐久性が大幅に向上する。更に、実施例では、板
表面にプレス型板で深さ4mm程度の深い凹凸模様をプ
レス成形しても、板表面にクラックが発生せず、彫の深
い凹凸模様を容易に成形できる。
【0028】尚、図3の例では、剥離ブレード20をシ
ート形成ロール19側に回動付勢する手段として重錘2
2を用いたが、バネ等の他の付勢手段を用いても良いこ
とは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1,2の無機質成形板の成形方法及びその装置
によれば、シート形成ロールの外周面に付着した成形原
料層を剥離ブレードによって剥離して、成形コンベア上
に堆積させるという方法によって、厚地の成形原料層を
形成できるので、従来のメイキングロール巻付方式で複
数層を積層圧着した場合と比較して、垂直引張り強度を
向上させることができて、層間剥離の生じない高強度の
厚地の無機質成形板を能率良く成形できると共に、濾過
ベルト上の成形原料層を厚くする必要がなく、脱水が容
易であり、濾過ベルトに加わる負荷も小さくなって、省
動力化や装置の耐久性向上も実現することができる。し
かも、板表面にクラックを生じさせることなく、彫の深
い凹凸模様をプレス成形することができる。
【0030】更に、請求項3では、成形コンベアを、濾
過ベルト側が低くなるように傾斜させているので、シー
ト形成ロールの外周面から剥離した成形原料を成形コン
ベア上に傾斜角度をもって堆積させることができ、ロー
ルプレスによる圧縮成形によって成形原料の繊維の配列
方向を板厚方向から板面方向に容易に向けることができ
て、無機質成形板の曲げ強度を向上することができる。
【0031】また、請求項4では、前記剥離ブレード
に、シート形成ロールの外周面から剥離した成形原料層
を下方に案内するガイド部を設けたので、成形原料層の
剥離から堆積までの挙動を安定させることができて、成
形コンベア上の成形原料層の堆積状態を均一化でき、製
品品質のばらつきを少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す成形装置の構成図
【図2】成形コンベア全体の構成図
【図3】剥離ブレード周辺部分の拡大図
【符号の説明】
11…濾過ベルト、12…駆動ロール、13…テイクア
ップロール、14…テールロール、15…テンションロ
ール、17…スラリー供給装置、18…脱水装置、19
…シート形成ロール、20…剥離ブレード、22…重
錘、23…ガイド部、24…成形コンベア、30…ロー
ルプレス、31…スラリー散布装置、32,33…脱水
装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 5/02 B28B 3/12 B28B 1/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端の濾過ベルトを複数のロールに掛け
    渡して回転させながら、前記濾過ベルトの上面の後端側
    に無機質板成形原料のスラリーを連続的に供給して、前
    記濾過ベルトの上面で前記スラリーを脱水して成形原料
    層を作り、 前記濾過ベルトの上面の前端側に配置したシート形成ロ
    ールと前記濾過ベルトとの間に前記成形原料層を挟み込
    んでシート状に形成しながら、この成形原料層を前記シ
    ート形成ロールの外周面に付着させて前記濾過ベルトか
    ら剥離させ、 前記シート形成ロールの外周面に接触させた剥離ブレー
    ドによって当該シート形成ロールの外周面から前記成形
    原料層を剥離させて、その成形原料層を、前記濾過ベル
    トよりも走行速度が遅い成形コンベア上に落下させて堆
    積させ、 前記成形コンベア上に前記濾過ベルト上の成形原料層よ
    りも厚く堆積した成形原料層を当該成形コンベアによっ
    て搬送しながらロールプレスによってマット状に圧縮成
    形することを特徴とする無機質成形板の成形方法。
  2. 【請求項2】 複数のロールに掛け渡されて回転駆動さ
    れる無端の濾過ベルトと、 前記濾過ベルトの上面の後端側に無機質板成形原料のス
    ラリーを連続的に供給するスラリー供給装置と、 前記濾過ベルト上のスラリーを下方から脱水して成形原
    料層を形成する脱水装置と、 前記濾過ベルトの上面の前端側に配置され、前記濾過ベ
    ルトとの間に前記成形原料層を挟み込んでシート状に形
    成しながら、該成形原料層を前記濾過ベルトから剥離さ
    せるシート形成ロールと、 前記シート形成ロールの外周面から前記成形原料層を剥
    離させる剥離ブレードと、 前記剥離ブレードによって剥離されて落下する成形原料
    層を受けて堆積させる成形コンベアと、 前記成形コンベア上に堆積した成形原料層をマット状に
    圧縮成形するロールプレスとを備え、 前記成形コンベアの走行速度を前記濾過ベルトのそれよ
    りも遅くすることで、前記成形コンベア上に堆積した成
    形原料層の厚みを前記濾過ベルト上の成形原料層の厚み
    よりも厚くするようにしたことを特徴とする無機質成形
    板の成形装置。
  3. 【請求項3】 前記成形コンベアを、前記濾過ベルト側
    が低くなるように傾斜させたことを特徴とする請求項2
    に記載の無機質成形板の成形装置。
  4. 【請求項4】 前記剥離ブレードには、前記シート形成
    ロールの外周面から剥離した成形原料層を下方に案内す
    るガイド部が設けられていることを特徴とする請求項2
    又は3に記載の無機質成形板の成形装置。
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