JPH1152624A - トナー母粒子、及びトナー並びに現像剤 - Google Patents
トナー母粒子、及びトナー並びに現像剤Info
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- JPH1152624A JPH1152624A JP20872797A JP20872797A JPH1152624A JP H1152624 A JPH1152624 A JP H1152624A JP 20872797 A JP20872797 A JP 20872797A JP 20872797 A JP20872797 A JP 20872797A JP H1152624 A JPH1152624 A JP H1152624A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、上記した従来の方法の問題点を解
決し、フルカラーの複写機やプリンター等を使用してフ
ルカラー画像を形成した時に、鮮明で十分な色再現性、
発色性が得られる静電荷像現像用トナー母粒子、及び該
トナー母粒子を用いて成るトナー並びに現像剤を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 有機顔料(A)、水溶性の無機塩
(B)、水溶性の溶剤(C)、及びテルペンフェノール
樹脂(D)の少なくとも4つの成分からなる混合物を機
械的に混練して有機顔料(A)を微細化し、その後水溶
性の無機塩(B)及び水溶性の溶剤(C)を水洗除去し
て得られる処理顔料(E)を含有することを特徴とする
静電荷像現像用トナー母粒子。
決し、フルカラーの複写機やプリンター等を使用してフ
ルカラー画像を形成した時に、鮮明で十分な色再現性、
発色性が得られる静電荷像現像用トナー母粒子、及び該
トナー母粒子を用いて成るトナー並びに現像剤を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 有機顔料(A)、水溶性の無機塩
(B)、水溶性の溶剤(C)、及びテルペンフェノール
樹脂(D)の少なくとも4つの成分からなる混合物を機
械的に混練して有機顔料(A)を微細化し、その後水溶
性の無機塩(B)及び水溶性の溶剤(C)を水洗除去し
て得られる処理顔料(E)を含有することを特徴とする
静電荷像現像用トナー母粒子。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、静電記
録、静電印刷等に於ける静電潜像を現像する時に使用さ
れる静電荷像現像用トナー母粒子、及び該トナー母粒子
を使用して形成される現像剤に関する。更に詳しくはマ
ゼンタ、シアン、イエロー、及び黒色トナーを用いて複
写等を行った時に、鮮明で十分な色再現性、発色性が得
られる静電荷像現像用トナー母粒子、及び該トナー母粒
子を使用して形成されたトナー並びに現像剤に関する。
録、静電印刷等に於ける静電潜像を現像する時に使用さ
れる静電荷像現像用トナー母粒子、及び該トナー母粒子
を使用して形成される現像剤に関する。更に詳しくはマ
ゼンタ、シアン、イエロー、及び黒色トナーを用いて複
写等を行った時に、鮮明で十分な色再現性、発色性が得
られる静電荷像現像用トナー母粒子、及び該トナー母粒
子を使用して形成されたトナー並びに現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機及びプリンター等に於いて
フルカラー画像への展開が急速に進みつつあり、その実
用化も大きくなされている。しかし写真や印刷物等と比
較すると、現在実用化されているフルカラー電子写真画
像は、必ずしも満足し得る画質まで到達しているとは言
い難い。また近年、コンピュータやハイビジョン等の進
歩発展により、更に高精細なフルカラー画像を形成する
方法が強く要望されている。この為に、フルカラー電子
写真画像を更に高品質化することが強く求められてい
る。
フルカラー画像への展開が急速に進みつつあり、その実
用化も大きくなされている。しかし写真や印刷物等と比
較すると、現在実用化されているフルカラー電子写真画
像は、必ずしも満足し得る画質まで到達しているとは言
い難い。また近年、コンピュータやハイビジョン等の進
歩発展により、更に高精細なフルカラー画像を形成する
方法が強く要望されている。この為に、フルカラー電子
写真画像を更に高品質化することが強く求められてい
る。
【0003】電子写真法は、一般に静電潜像をトナーを
用いて現像する。その方法には大きく分類して、トナー
をキャリアと呼ばれる媒体に少量分散させた二成分系現
像剤を用いる方法と、キャリアを用いない一成分系現像
剤を用いる方法がある。フルカラーの電子写真の場合、
キャリアとトナーを混合攪拌して用いる二成分系現像剤
がしばしば使用される。
用いて現像する。その方法には大きく分類して、トナー
をキャリアと呼ばれる媒体に少量分散させた二成分系現
像剤を用いる方法と、キャリアを用いない一成分系現像
剤を用いる方法がある。フルカラーの電子写真の場合、
キャリアとトナーを混合攪拌して用いる二成分系現像剤
がしばしば使用される。
【0004】フルカラー電子写真法によるカラー画像形
成は、一般に3原色であるマゼンタ、シアン、イエロー
の3色、好ましくは墨入れ用としてブラックの4色のカ
ラートナーを用いて全ての色の再現を行うものである。
その方法は例えば、先ず原稿からの光をアナログ又はデ
ジタル的に色分解し、感光体の光導電層に導き、1色目
の静電潜像を形成する。続いて現像、転写工程を経てト
ナーは、紙等の被転写材上に保持される。更に2色目以
降についても前述の工程を順次複数回行い、同一転写材
上に複数色のトナーが重ね合わせられ、一回の定着によ
って最終のフルカラー画像が得られる。
成は、一般に3原色であるマゼンタ、シアン、イエロー
の3色、好ましくは墨入れ用としてブラックの4色のカ
ラートナーを用いて全ての色の再現を行うものである。
その方法は例えば、先ず原稿からの光をアナログ又はデ
ジタル的に色分解し、感光体の光導電層に導き、1色目
の静電潜像を形成する。続いて現像、転写工程を経てト
ナーは、紙等の被転写材上に保持される。更に2色目以
降についても前述の工程を順次複数回行い、同一転写材
上に複数色のトナーが重ね合わせられ、一回の定着によ
って最終のフルカラー画像が得られる。
【0005】フルカラー複写機やフルカラープリンター
等を使用して、オーバー・ヘッド・プロジェクター(以
下、OHPと省略する。)用シートの様な透明基材上に
フルカラー画像を形成することも増加してきた今日、フ
ルカラーの画像形成に供されるトナーには、従来の最も
一般的な黒色のトナーの場合と同様に、種々の特性、例
えば安定した帯電性や良好な流動性が求められる他に、
透明性、鮮明性、色再現性等がさらに要求される。即
ち、フルカラー画像は、上記したように被転写材上に複
数色のトナーが重ね合わせられる事によって得られる為
に、個々のトナーの光透過性が不足すると、色再現性が
悪化し、鮮明な画像を得ることが困難となる。特にOH
P用シートの様な透明基材上にフルカラー画像を形成し
た時にこの現象は著しく、良好な透明画像が得難い。
等を使用して、オーバー・ヘッド・プロジェクター(以
下、OHPと省略する。)用シートの様な透明基材上に
フルカラー画像を形成することも増加してきた今日、フ
ルカラーの画像形成に供されるトナーには、従来の最も
一般的な黒色のトナーの場合と同様に、種々の特性、例
えば安定した帯電性や良好な流動性が求められる他に、
透明性、鮮明性、色再現性等がさらに要求される。即
ち、フルカラー画像は、上記したように被転写材上に複
数色のトナーが重ね合わせられる事によって得られる為
に、個々のトナーの光透過性が不足すると、色再現性が
悪化し、鮮明な画像を得ることが困難となる。特にOH
P用シートの様な透明基材上にフルカラー画像を形成し
た時にこの現象は著しく、良好な透明画像が得難い。
【0006】その対策として顔料の分散の程度を上げ
る、即ちトナー中の顔料粒径をより小さくすることが考
えられる。一般に顔料の粒子径を小さくして分散度を上
げていくと顔料分散体の透明性が向上する。しかし、サ
ンドミル、3本ロールミル、ボールミル、エクストルー
ダー等の通常の分散機は、主に顔料の二次粒子(一次粒
子が弱く凝集している)を壊して一次粒子にするだけで
あり、これら通常の分散機では顔料をより微細化するこ
とは困難である。高速のサンドミル等を用いることによ
って、顔料の種類によってはさらに顔料を微細化するこ
とも可能ではあるが、非常に多大なエネルギーを必要と
する。
る、即ちトナー中の顔料粒径をより小さくすることが考
えられる。一般に顔料の粒子径を小さくして分散度を上
げていくと顔料分散体の透明性が向上する。しかし、サ
ンドミル、3本ロールミル、ボールミル、エクストルー
ダー等の通常の分散機は、主に顔料の二次粒子(一次粒
子が弱く凝集している)を壊して一次粒子にするだけで
あり、これら通常の分散機では顔料をより微細化するこ
とは困難である。高速のサンドミル等を用いることによ
って、顔料の種類によってはさらに顔料を微細化するこ
とも可能ではあるが、非常に多大なエネルギーを必要と
する。
【0007】顔料を微細化する他の方法として、顔料と
固形樹脂を加熱しながら2本ロールやバンバリーミキサ
ー等で強力に練り込む方法も知られている。しかし、顔
料は一般に高温下では結晶成長するので、かかる方法で
は機械的な破砕と結晶成長とが平衡状態になった時に終
点となり、顔料の微細化には限界がある。
固形樹脂を加熱しながら2本ロールやバンバリーミキサ
ー等で強力に練り込む方法も知られている。しかし、顔
料は一般に高温下では結晶成長するので、かかる方法で
は機械的な破砕と結晶成長とが平衡状態になった時に終
点となり、顔料の微細化には限界がある。
【0008】更に顔料の一次粒子を細かくする方法とし
て、顔料と食塩等の水溶性無機塩の混合物を少量の水溶
性の溶剤で湿潤したものを、ニーダー等で強く練り込ん
だ後、無機塩と溶剤を水洗除去、乾燥して一次粒子の細
かい顔料を得る方法がある。この方法は、一般には食塩
を磨砕剤として用い、粗製銅フタロシアニンを水溶性の
有機溶剤の共存下で機械的に磨砕するβ型銅フタロシア
ニンの顔料化方法として知られている。この場合水溶性
の有機溶剤は、粘結剤としての働きとβ型結晶がニーダ
ーによる機械的剪断力によりα型結晶に結晶転移するの
を防ぐ為に用いられる。一般的には、この方法はソルベ
ントソルトミリングと呼ばれ、単に磨砕剤を用いないで
機械的に微細化する方法(ドライミリングと呼ばれてい
る)とは区別されている。また、広義ではソルベントを
用いないソルトミリングもドライミリングと呼ばれる。
しかし、この方法では乾燥の際に顔料が強い二次凝集を
起こし易く、顔料粒径が大きくなってしまう問題があ
る。
て、顔料と食塩等の水溶性無機塩の混合物を少量の水溶
性の溶剤で湿潤したものを、ニーダー等で強く練り込ん
だ後、無機塩と溶剤を水洗除去、乾燥して一次粒子の細
かい顔料を得る方法がある。この方法は、一般には食塩
を磨砕剤として用い、粗製銅フタロシアニンを水溶性の
有機溶剤の共存下で機械的に磨砕するβ型銅フタロシア
ニンの顔料化方法として知られている。この場合水溶性
の有機溶剤は、粘結剤としての働きとβ型結晶がニーダ
ーによる機械的剪断力によりα型結晶に結晶転移するの
を防ぐ為に用いられる。一般的には、この方法はソルベ
ントソルトミリングと呼ばれ、単に磨砕剤を用いないで
機械的に微細化する方法(ドライミリングと呼ばれてい
る)とは区別されている。また、広義ではソルベントを
用いないソルトミリングもドライミリングと呼ばれる。
しかし、この方法では乾燥の際に顔料が強い二次凝集を
起こし易く、顔料粒径が大きくなってしまう問題があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来の方法の問題点を解決し、フルカラーの複写機やプリ
ンター等を使用してフルカラー画像を形成した時に、鮮
明で十分な色再現性、発色性が得られる静電荷像現像用
トナー母粒子、及び該トナー母粒子を用いて成る現像剤
を提供することを目的とする。
来の方法の問題点を解決し、フルカラーの複写機やプリ
ンター等を使用してフルカラー画像を形成した時に、鮮
明で十分な色再現性、発色性が得られる静電荷像現像用
トナー母粒子、及び該トナー母粒子を用いて成る現像剤
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、有機顔料
(A)、水溶性の無機塩(B)、水溶性の溶剤(C)、
及びテルペンフェノール樹脂(D)の少なくとも4つの
成分からなる混合物を機械的に混練して有機顔料(A)
を微細化し、その後水溶性の無機塩(B)及び水溶性の
溶剤(C)を水洗除去して得られる処理顔料(E)を含
有することを特徴とする静電荷像現像用トナー母粒子で
ある。
(A)、水溶性の無機塩(B)、水溶性の溶剤(C)、
及びテルペンフェノール樹脂(D)の少なくとも4つの
成分からなる混合物を機械的に混練して有機顔料(A)
を微細化し、その後水溶性の無機塩(B)及び水溶性の
溶剤(C)を水洗除去して得られる処理顔料(E)を含
有することを特徴とする静電荷像現像用トナー母粒子で
ある。
【0011】第2の発明は、水溶性の溶剤(C)に対し
て、水溶性の無機塩(B)を重量比で2〜20倍使用す
ることを特徴とする第1の発明記載の静電荷像現像用ト
ナー母粒子である。
て、水溶性の無機塩(B)を重量比で2〜20倍使用す
ることを特徴とする第1の発明記載の静電荷像現像用ト
ナー母粒子である。
【0012】第3の発明は、有機顔料が、キナクリドン
系、フタロシアニン系、アゾ系、イソインドリノン系、
ジアンスラキノニルレッド系、スレン系、ペリレン系か
ら成る群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴
とする第1又は第2の発明記載の静電荷像現像用トナー
母粒子である。
系、フタロシアニン系、アゾ系、イソインドリノン系、
ジアンスラキノニルレッド系、スレン系、ペリレン系か
ら成る群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴
とする第1又は第2の発明記載の静電荷像現像用トナー
母粒子である。
【0013】第4の発明は、第1ないし第3の発明いず
れか記載の静電荷像現像用トナー母粒子と、外添剤とを
混合して成ることを特徴とする静電荷像現像用トナーで
ある。
れか記載の静電荷像現像用トナー母粒子と、外添剤とを
混合して成ることを特徴とする静電荷像現像用トナーで
ある。
【0014】第5の発明は、第4の発明記載の静電荷像
現像用トナーと、キャリアとを混合して成ることを特徴
とする現像剤である。
現像用トナーと、キャリアとを混合して成ることを特徴
とする現像剤である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明では、ソルベントソルトミ
リング時にテルペンフェノール樹脂(D)を用いること
が重要である。本発明は、有機顔料(A)とテルペンフ
ェノール樹脂(D)及び水溶性の無機塩(B)の混合物
に湿潤剤として少量の水溶性の溶剤(C)を加え、ニー
ダー等で強く練り込んだ後、水中に投入し水溶性の無機
塩(B)、水溶性の溶剤(C)を溶解させスラリー状と
し、次にこのスラリーの濾過、水洗を繰り返して無機塩
(B)と溶剤(C)を除去することによって、テルペン
フェノール樹脂(D)が微細化された有機顔料の表面を
被覆し、乾燥による凝集を防止し得るようになり、かか
る処理顔料(E)をトナー母粒子の着色剤として用いる
ことによって、従来法より透明で且つ鮮明性に優れた画
像を得ることができるようになったものである。
リング時にテルペンフェノール樹脂(D)を用いること
が重要である。本発明は、有機顔料(A)とテルペンフ
ェノール樹脂(D)及び水溶性の無機塩(B)の混合物
に湿潤剤として少量の水溶性の溶剤(C)を加え、ニー
ダー等で強く練り込んだ後、水中に投入し水溶性の無機
塩(B)、水溶性の溶剤(C)を溶解させスラリー状と
し、次にこのスラリーの濾過、水洗を繰り返して無機塩
(B)と溶剤(C)を除去することによって、テルペン
フェノール樹脂(D)が微細化された有機顔料の表面を
被覆し、乾燥による凝集を防止し得るようになり、かか
る処理顔料(E)をトナー母粒子の着色剤として用いる
ことによって、従来法より透明で且つ鮮明性に優れた画
像を得ることができるようになったものである。
【0016】本発明では有機顔料(A)として、トルイ
ジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザエロー、ベン
ジジンエロー、ピラゾロンレッド等の不溶性アゾ顔料、
リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレ
ット、パーマネントレッド2B等の溶性アゾ顔料、フタ
ロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロ
シアニン系、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼン
タ等のキナクリドン系、ペリレンレッド、ペリレンスカ
ーレット等のペリレン系、イソインドリノンエロー、イ
ソインドリノンオレンジ等のイソインドリノン系、ジア
ンスラキノニルレッド等が用いられる。
ジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザエロー、ベン
ジジンエロー、ピラゾロンレッド等の不溶性アゾ顔料、
リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレ
ット、パーマネントレッド2B等の溶性アゾ顔料、フタ
ロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロ
シアニン系、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼン
タ等のキナクリドン系、ペリレンレッド、ペリレンスカ
ーレット等のペリレン系、イソインドリノンエロー、イ
ソインドリノンオレンジ等のイソインドリノン系、ジア
ンスラキノニルレッド等が用いられる。
【0017】具体的には下記の有機顔料が例示出来る。
カラーインデックス(C.I.)ナンバーにて示す。C.I.ピグ
メントエロー12、13、14、17、20、24、7
4、83、86 93、109、110、117、12
5、137、138、147、148、153、15
4、166、168、C.I.ピグメントオレンジ13、1
6、36、43、51、55、59、61、C.I.ピグメ
ントレッド9、48、49、52、53、57、97、
122、123、149、168、177、180、1
92、215、216、217、220、223、22
4、226、227、228、238、240、C.I.ピ
グメントバイオレット19、23、29、30、37、
40、50、C.I.ピグメントブルー15、15:1、1
5:3、15:4、15:6、22、60、64、C.I.
ピグメントグリーン7、36、C.I.ピグメントブラウン
23、25、26、建染染料から誘導されるスレン系有
機顔料等が例示出来る。
カラーインデックス(C.I.)ナンバーにて示す。C.I.ピグ
メントエロー12、13、14、17、20、24、7
4、83、86 93、109、110、117、12
5、137、138、147、148、153、15
4、166、168、C.I.ピグメントオレンジ13、1
6、36、43、51、55、59、61、C.I.ピグメ
ントレッド9、48、49、52、53、57、97、
122、123、149、168、177、180、1
92、215、216、217、220、223、22
4、226、227、228、238、240、C.I.ピ
グメントバイオレット19、23、29、30、37、
40、50、C.I.ピグメントブルー15、15:1、1
5:3、15:4、15:6、22、60、64、C.I.
ピグメントグリーン7、36、C.I.ピグメントブラウン
23、25、26、建染染料から誘導されるスレン系有
機顔料等が例示出来る。
【0018】本発明のトナー母粒子のうち、黒色のトナ
ー母粒子の場合は、イエロー、シアン、レッドの3色の
処理顔料を得、これら3色の処理顔料を着色剤として用
いればよい。尚、本発明のトナー母粒子のうち、黒色の
トナー母粒子の場合は、着色剤としてカーボンブラック
の使用を妨げるものではない。
ー母粒子の場合は、イエロー、シアン、レッドの3色の
処理顔料を得、これら3色の処理顔料を着色剤として用
いればよい。尚、本発明のトナー母粒子のうち、黒色の
トナー母粒子の場合は、着色剤としてカーボンブラック
の使用を妨げるものではない。
【0019】本発明に用いられる水溶性の無機塩(B)
としては、食塩、塩化カリウム、芒硝等が挙げられる。
としては、食塩、塩化カリウム、芒硝等が挙げられる。
【0020】本発明に用いられる水溶性の溶剤(C)
は、水溶性であれば特に限定されないが、ソルトミリン
グ時に温度が上昇し、溶剤が蒸発し易い状態に成る為
に、安全性の点から高沸点の溶剤が好ましい。水溶性の
溶剤は粘結剤、結晶防止効果の為に加えるので、その量
は水溶性の溶剤に対して水溶性の無機塩を重量比で2〜
20倍使用する。より好ましくは3〜10倍である。
は、水溶性であれば特に限定されないが、ソルトミリン
グ時に温度が上昇し、溶剤が蒸発し易い状態に成る為
に、安全性の点から高沸点の溶剤が好ましい。水溶性の
溶剤は粘結剤、結晶防止効果の為に加えるので、その量
は水溶性の溶剤に対して水溶性の無機塩を重量比で2〜
20倍使用する。より好ましくは3〜10倍である。
【0021】水溶性溶剤の例として、2−(メトキシメ
トキシ)エタノール、2−ブトキシエタノール、2−
(イソペンチルオキシ)エタノール、2−(ヘキシルオ
キシ)エタノール、ジエチレングリコール、ジエチレン
グリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチル
エーテル、トリエチレングリコール、トリエチレングリ
コールモノメチルエーテル、液体ポリエチレングリコー
ル、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−
2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、
ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノ
メチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエ
ーテル、低分子量ポリプロピレングリコール等が用いら
れる。
トキシ)エタノール、2−ブトキシエタノール、2−
(イソペンチルオキシ)エタノール、2−(ヘキシルオ
キシ)エタノール、ジエチレングリコール、ジエチレン
グリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチル
エーテル、トリエチレングリコール、トリエチレングリ
コールモノメチルエーテル、液体ポリエチレングリコー
ル、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−
2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、
ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノ
メチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエ
ーテル、低分子量ポリプロピレングリコール等が用いら
れる。
【0022】本発明において用いられるテルペンフェノ
ール樹脂(D)は、テルペン類とフェノールとをB
F3 、AlCl3 の様なフリーデルクラフト触媒の存在
下で、水素の移動による不均一付加反応で合成する事が
でき、重量平均分子量は600〜1000であることが
好ましい。テルペンフェノール樹脂(D)の原料である
テルペン類の具体例としては、モノテルペンとしてα−
ピネン、ジテルペンとしてカンホレン、モノテルペンの
アルコールとしてボルネオール、ジテルペンのアルコー
ルとしてヒノキトール更にケトン類としてスギオール等
が挙げられる。二種類以上をテルペン類を併用してフェ
ノールとの重合物を作成しても構わない。フェノール類
の具体例としてクレゾール、ジオキシナフタレン、アル
キルフェノール、ハロゲン化フェノール、アリルフェノ
ール、ポリクレゾール等が挙げられる。同様に二種類以
上をフェノール類を併用して重合しても構わない。得ら
れたテルペンフェノール樹脂(D)は、熱可塑性樹脂で
EVC、エポキシ樹脂、脂肪酸系ポリアミド樹脂等の極
性を有する樹脂との相溶性が良い。
ール樹脂(D)は、テルペン類とフェノールとをB
F3 、AlCl3 の様なフリーデルクラフト触媒の存在
下で、水素の移動による不均一付加反応で合成する事が
でき、重量平均分子量は600〜1000であることが
好ましい。テルペンフェノール樹脂(D)の原料である
テルペン類の具体例としては、モノテルペンとしてα−
ピネン、ジテルペンとしてカンホレン、モノテルペンの
アルコールとしてボルネオール、ジテルペンのアルコー
ルとしてヒノキトール更にケトン類としてスギオール等
が挙げられる。二種類以上をテルペン類を併用してフェ
ノールとの重合物を作成しても構わない。フェノール類
の具体例としてクレゾール、ジオキシナフタレン、アル
キルフェノール、ハロゲン化フェノール、アリルフェノ
ール、ポリクレゾール等が挙げられる。同様に二種類以
上をフェノール類を併用して重合しても構わない。得ら
れたテルペンフェノール樹脂(D)は、熱可塑性樹脂で
EVC、エポキシ樹脂、脂肪酸系ポリアミド樹脂等の極
性を有する樹脂との相溶性が良い。
【0023】本発明において用いられるテルペンフェノ
ール樹脂(D)は、有機顔料(A)100重量部に対し
て1〜100重量部用いることが望ましい。より望まし
くは5〜50重量部である。1重量部よりも少ないと顔
料表面の被覆効果が小さく、凝集によって顔料粒径が大
きくなり易い。
ール樹脂(D)は、有機顔料(A)100重量部に対し
て1〜100重量部用いることが望ましい。より望まし
くは5〜50重量部である。1重量部よりも少ないと顔
料表面の被覆効果が小さく、凝集によって顔料粒径が大
きくなり易い。
【0024】処理顔料(E)は、レーザー散乱による測
定において平均粒径が1.0μm以下であることが好ま
しく、さらに0.2μm以下であることが好ましい。こ
のように処理顔料(E)が小さいと、画像を形成した時
に透明性及び鮮明性が極めて優れる。
定において平均粒径が1.0μm以下であることが好ま
しく、さらに0.2μm以下であることが好ましい。こ
のように処理顔料(E)が小さいと、画像を形成した時
に透明性及び鮮明性が極めて優れる。
【0025】本発明のトナー母粒子は、常法に従い、得
ることができる。即ち、上記処理顔料(E)を濾過し
て、乾燥粉砕し、かかる乾燥処理顔料(E)にバインダ
ー樹脂、必要に応じてその他荷電制御剤や添加剤等を加
えて、ヘンシェルミキサー等で予備混合を行い、その後
エクストルーダー等を用いて溶融混練を行う。次いで冷
却後ハンマーミル等で粗粉砕し、ジェットミル等で微粉
砕すし、風力分級機等で分級し、平均粒径5〜20μm
程度の所定の粒度分布を有する分級品を得ればよい。
ることができる。即ち、上記処理顔料(E)を濾過し
て、乾燥粉砕し、かかる乾燥処理顔料(E)にバインダ
ー樹脂、必要に応じてその他荷電制御剤や添加剤等を加
えて、ヘンシェルミキサー等で予備混合を行い、その後
エクストルーダー等を用いて溶融混練を行う。次いで冷
却後ハンマーミル等で粗粉砕し、ジェットミル等で微粉
砕すし、風力分級機等で分級し、平均粒径5〜20μm
程度の所定の粒度分布を有する分級品を得ればよい。
【0026】本発明のトナー母粒子のバインダー樹脂と
しては、従来公知のものが広く使用可能であるが、画像
の透明性を考慮すると無色透明の樹脂がより好適であ
る。例えばポリスチレン、スチレン−アクリル酸エステ
ル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、塩化樹
脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイ
ン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステ
ル樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレ
ン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン
樹脂、ロジン・エステル、ロジン等を挙げる事が出来
る。何れの樹脂もその製造方法は特に制約されるもので
はない。
しては、従来公知のものが広く使用可能であるが、画像
の透明性を考慮すると無色透明の樹脂がより好適であ
る。例えばポリスチレン、スチレン−アクリル酸エステ
ル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、塩化樹
脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイ
ン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステ
ル樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレ
ン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン
樹脂、ロジン・エステル、ロジン等を挙げる事が出来
る。何れの樹脂もその製造方法は特に制約されるもので
はない。
【0027】本発明のトナー母粒子は、荷電制御剤を配
合することも好ましい。荷電制御剤としては、正・負帯
電いずれも公知のものが全て使用出来るが、画像の色調
に影響を与えない無色又は淡色の荷電制御剤が好まし
い。例えばアルキル置換サリチル酸の金属錯体(例えば
ジターシャリーブチルサリチル酸のクロム錯体、アルミ
ニウム錯体、又は亜鉛錯体等)の様な有機金属錯体等が
好適に使用できる。
合することも好ましい。荷電制御剤としては、正・負帯
電いずれも公知のものが全て使用出来るが、画像の色調
に影響を与えない無色又は淡色の荷電制御剤が好まし
い。例えばアルキル置換サリチル酸の金属錯体(例えば
ジターシャリーブチルサリチル酸のクロム錯体、アルミ
ニウム錯体、又は亜鉛錯体等)の様な有機金属錯体等が
好適に使用できる。
【0028】本発明のトナー母粒子には、流動性向上
剤、クリーニング助剤等として、種々の粒子を外添剤と
して配合することも好ましい。外添剤としては公知のも
のが全て使用出来る。例えば0.01〜0.5μmのシ
リカ、アルミナ、酸化チタン等の金属酸化物、炭化珪
素、炭化タングステン等の研磨剤、ステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸アルミニウム等の脂肪酸金属塩等の滑剤、
その他1〜50μmのポリテトラフロロエチレン、ポリ
ビニリデンフロライド、ポリメタアクリレート、ポリス
チレン、シリコーン等の微粉末を添加することが好適で
ある。此れ等の混合物、更に此れ等微粉末を各種表面処
理した外添剤を添加することも好適である。
剤、クリーニング助剤等として、種々の粒子を外添剤と
して配合することも好ましい。外添剤としては公知のも
のが全て使用出来る。例えば0.01〜0.5μmのシ
リカ、アルミナ、酸化チタン等の金属酸化物、炭化珪
素、炭化タングステン等の研磨剤、ステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸アルミニウム等の脂肪酸金属塩等の滑剤、
その他1〜50μmのポリテトラフロロエチレン、ポリ
ビニリデンフロライド、ポリメタアクリレート、ポリス
チレン、シリコーン等の微粉末を添加することが好適で
ある。此れ等の混合物、更に此れ等微粉末を各種表面処
理した外添剤を添加することも好適である。
【0029】本発明の現像剤は、上記トナーとキャリア
とを混合してなるものであり、従来公知の方法で得るこ
とができ、特に制約されるものではない。本発明の現像
剤に用いられるキャリアとしては、既知のキャリアは全
て使用可能である。一般に二成分現像剤を構成するキャ
リアは導電性キャリアと絶縁性キャリアに大別される。
導線性キャリアとしては、通常、酸化又は未酸価の鉄粉
等が用いられる。絶縁性キャリアとしては、一般に強磁
性体より成るキャリアコア材粒子の表面を絶縁性樹脂に
より均一に被覆したキャリアが代表的である。キャリア
のコア材としては、例えば、酸化鉄(マグネタイト)、
還元鉄、銅、フェライト、ニッケル、コバルト等やこれ
らと亜鉛、アルミニウム等との合金の粒子を挙げること
が可能である。被覆樹脂としては、アクリル樹脂、エポ
キシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ポリアセタ
ール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、フ
ェノール樹脂、酢酸ビニル樹脂、セルロース樹脂、ポリ
オレフィン樹脂、フッ素樹脂、アミノ樹脂等の公知の材
料のいずれのものでもよい。キャリアとしては20〜2
00μm程度の大きさのものが好ましい。また、一般的
に現像剤中にはトナーを1〜30重量%含有することが
好ましい。
とを混合してなるものであり、従来公知の方法で得るこ
とができ、特に制約されるものではない。本発明の現像
剤に用いられるキャリアとしては、既知のキャリアは全
て使用可能である。一般に二成分現像剤を構成するキャ
リアは導電性キャリアと絶縁性キャリアに大別される。
導線性キャリアとしては、通常、酸化又は未酸価の鉄粉
等が用いられる。絶縁性キャリアとしては、一般に強磁
性体より成るキャリアコア材粒子の表面を絶縁性樹脂に
より均一に被覆したキャリアが代表的である。キャリア
のコア材としては、例えば、酸化鉄(マグネタイト)、
還元鉄、銅、フェライト、ニッケル、コバルト等やこれ
らと亜鉛、アルミニウム等との合金の粒子を挙げること
が可能である。被覆樹脂としては、アクリル樹脂、エポ
キシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ポリアセタ
ール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、フ
ェノール樹脂、酢酸ビニル樹脂、セルロース樹脂、ポリ
オレフィン樹脂、フッ素樹脂、アミノ樹脂等の公知の材
料のいずれのものでもよい。キャリアとしては20〜2
00μm程度の大きさのものが好ましい。また、一般的
に現像剤中にはトナーを1〜30重量%含有することが
好ましい。
【0030】
【実施例】以下実施例に基づいて本発明を説明する。例
中部とあるは、重量部を示す。 [実施例1] 粗製銅フタロシアニン :250部 (リオノールブルーKLH−T、東洋インキ製造製) 塩化ナトリウム :2500部 テルペンフェノール樹脂 :100部 (ヤスハラケミカル製、マイティエースG125、平均分子量約600) ジエチレングリコール :200部 をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕
込み、3時間混練した。次にこの混合物を2.5リット
ルの温水に投入し、約80℃まで加熱、攪拌した。約1
時間撹拌してスラリー状とした後、濾過、水洗を5回繰
り返して塩化ナトリウム及び溶剤を除き、固形分50%
の顔料のウエットケーキを得た。かかるウエットケーキ
を乾燥粉砕して、処理顔料(E1)を得た。
中部とあるは、重量部を示す。 [実施例1] 粗製銅フタロシアニン :250部 (リオノールブルーKLH−T、東洋インキ製造製) 塩化ナトリウム :2500部 テルペンフェノール樹脂 :100部 (ヤスハラケミカル製、マイティエースG125、平均分子量約600) ジエチレングリコール :200部 をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕
込み、3時間混練した。次にこの混合物を2.5リット
ルの温水に投入し、約80℃まで加熱、攪拌した。約1
時間撹拌してスラリー状とした後、濾過、水洗を5回繰
り返して塩化ナトリウム及び溶剤を除き、固形分50%
の顔料のウエットケーキを得た。かかるウエットケーキ
を乾燥粉砕して、処理顔料(E1)を得た。
【0031】 上記処理顔料(E1) 3.0部 不飽和ポリエステル樹脂 100.0部 負帯電荷電制御剤 3.0部 上記各処方量をヘンシェルミキサーで予備混合を行い、
二軸エクストルーダーにて溶融混練を行う。冷却後、ハ
ンマーミルを用いて粗粉砕し、更にジェットミルにて微
粉砕した後、風力分級機で平均粒径10.0μmのトナ
ー母粒子を得る。上記トナー母粒子100.0部に0.
05μmの酸化チタン微粉末を0.4部添加し、ヘンシ
ェルミキサーで混合してトナーを得る。
二軸エクストルーダーにて溶融混練を行う。冷却後、ハ
ンマーミルを用いて粗粉砕し、更にジェットミルにて微
粉砕した後、風力分級機で平均粒径10.0μmのトナ
ー母粒子を得る。上記トナー母粒子100.0部に0.
05μmの酸化チタン微粉末を0.4部添加し、ヘンシ
ェルミキサーで混合してトナーを得る。
【0032】得られたトナーをフェライト100部に対
し6部加え、ボールミル混合機で混合して現像剤を得
た。この現像剤を用い市販のフルカラー複写機(CLC
350、キャノン製)により画像を得たところ、鮮明で
十分な色再現性、発色性が得られた。又、得られたトナ
ーを熱プレスにより溶融させ、ガラス板上に均一な薄層
を作り、光学顕微鏡により顔料の分散状態を観察したと
ころ、凝集の無い非常に良好な分散状態を呈していた。
し6部加え、ボールミル混合機で混合して現像剤を得
た。この現像剤を用い市販のフルカラー複写機(CLC
350、キャノン製)により画像を得たところ、鮮明で
十分な色再現性、発色性が得られた。又、得られたトナ
ーを熱プレスにより溶融させ、ガラス板上に均一な薄層
を作り、光学顕微鏡により顔料の分散状態を観察したと
ころ、凝集の無い非常に良好な分散状態を呈していた。
【0033】[実施例2、3]実施例1の粗製銅フタロ
シアニンの代わりに、黄色顔料(ホスターパーム エロ
ー H3G:ハンザエロー系、ヘキスト製)260部
(実施例2)、赤色顔料(ホスターパーム ピンクE:
キナクリドン系、ヘキスト製)260部(実施例3)を
用いて実施例1と同様にして処理顔料(E2)、(E
3)を作成し、トナー母粒子、トナー、及び現像剤を
得、実施例1と同様にしてフルカラー複写機を用いて画
像を形成したところ、鮮明で十分な色再現性、発色性が
得られた。又、得られたトナーの分散状態も良好であっ
た。
シアニンの代わりに、黄色顔料(ホスターパーム エロ
ー H3G:ハンザエロー系、ヘキスト製)260部
(実施例2)、赤色顔料(ホスターパーム ピンクE:
キナクリドン系、ヘキスト製)260部(実施例3)を
用いて実施例1と同様にして処理顔料(E2)、(E
3)を作成し、トナー母粒子、トナー、及び現像剤を
得、実施例1と同様にしてフルカラー複写機を用いて画
像を形成したところ、鮮明で十分な色再現性、発色性が
得られた。又、得られたトナーの分散状態も良好であっ
た。
【0034】〔比較例1〕実施例2、3で用いた処理顔
料(E2)、(E3)の代わりにソルベントソルトミリ
ング処理を施さない黄顔料、赤顔料を用いて、実施例
2、3と同様にしてトナー母粒子、トナー及び現像剤を
得、同様に市販のフルカラー複写機を用いて画像を形成
したところ、画質が著しく低下した。
料(E2)、(E3)の代わりにソルベントソルトミリ
ング処理を施さない黄顔料、赤顔料を用いて、実施例
2、3と同様にしてトナー母粒子、トナー及び現像剤を
得、同様に市販のフルカラー複写機を用いて画像を形成
したところ、画質が著しく低下した。
【0035】〔比較例2〕実施例2、3においてテルペ
ンフェノール樹脂を用いなかった以外は同様にして処理
顔料(E2’)、処理顔料(E3’)を用いて、実施例
2、3と同様にしてトナー母粒子、トナー及び現像剤を
得、同様に市販のフルカラー複写機を用いて画像を形成
したところ、比較例1よりは画質の改善はあったもの
の、実施例よりは劣り、テルペンフェノール樹脂の存在
下におけるソルベントソルトミリングの有効性が確認で
きた。
ンフェノール樹脂を用いなかった以外は同様にして処理
顔料(E2’)、処理顔料(E3’)を用いて、実施例
2、3と同様にしてトナー母粒子、トナー及び現像剤を
得、同様に市販のフルカラー複写機を用いて画像を形成
したところ、比較例1よりは画質の改善はあったもの
の、実施例よりは劣り、テルペンフェノール樹脂の存在
下におけるソルベントソルトミリングの有効性が確認で
きた。
【0036】 [実施例4] 黄色顔料 :250部 (パリオトールイエローD−1819:イソインドリノン系、BASF製) 塩化ナトリウム :2500部 テルペンフェノール樹脂 :100部 (ヤスハラケミカル製、マイティエースG150、平均分子量約700) ジエチレングリコール :200部 を用いて実施例1と同様にして処理顔料(E4)、トナ
ー母粒子、トナー及び現像剤を得、実施例1と同様に市
販のフルカラー複写機を用いて画像を形成したところ、
鮮明で十分な色再現性、発色性が得られた。又、得られ
たトナーを熱プレスにより溶融させ、ガラス板上に均一
な薄層を作り、光学顕微鏡により顔料の分散状態を観察
したところ、良好な分散状態を呈していた。
ー母粒子、トナー及び現像剤を得、実施例1と同様に市
販のフルカラー複写機を用いて画像を形成したところ、
鮮明で十分な色再現性、発色性が得られた。又、得られ
たトナーを熱プレスにより溶融させ、ガラス板上に均一
な薄層を作り、光学顕微鏡により顔料の分散状態を観察
したところ、良好な分散状態を呈していた。
【0037】[実施例5、6、7]実施例1の粗製銅フ
タロシアニンの代わりに、赤色顔料(クロモフタルレッ
ドA−2B:ジアミノジアントラニル系、CIBA製)
240部(実施例5)、青色顔料(リオノゲンブルー6
505:インダンスレン系、東洋インキ製造製)200
部(実施例6)、赤色顔料(パリオトール レッドL3
670:ペリレン系、CIBA製)250部(実施例
7)を用いて実施例1と同様にして処理顔料(E5)、
(E6)、(E7)を作成し、トナー母粒子、トナー、
及び現像剤を得、実施例1と同様にしてフルカラー複写
機を用いて画像を形成したところ、鮮明で十分な色再現
性、発色性が得られた。又、得られたトナーの分散状態
も良好であった。
タロシアニンの代わりに、赤色顔料(クロモフタルレッ
ドA−2B:ジアミノジアントラニル系、CIBA製)
240部(実施例5)、青色顔料(リオノゲンブルー6
505:インダンスレン系、東洋インキ製造製)200
部(実施例6)、赤色顔料(パリオトール レッドL3
670:ペリレン系、CIBA製)250部(実施例
7)を用いて実施例1と同様にして処理顔料(E5)、
(E6)、(E7)を作成し、トナー母粒子、トナー、
及び現像剤を得、実施例1と同様にしてフルカラー複写
機を用いて画像を形成したところ、鮮明で十分な色再現
性、発色性が得られた。又、得られたトナーの分散状態
も良好であった。
【0038】
【発明の効果】本発明により、トナー中の顔料粒径が小
さく、鮮明で十分な色再現性、発色性が得られる静電荷
像現像用トナー母粒子、及びトナー並びに現像剤が得ら
れた。
さく、鮮明で十分な色再現性、発色性が得られる静電荷
像現像用トナー母粒子、及びトナー並びに現像剤が得ら
れた。
Claims (5)
- 【請求項1】 有機顔料(A)、水溶性の無機塩
(B)、水溶性の溶剤(C)、及びテルペンフェノール
樹脂(D)の少なくとも4つの成分からなる混合物を機
械的に混練して有機顔料(A)を微細化し、その後水溶
性の無機塩(B)及び水溶性の溶剤(C)を水洗除去し
て得られる処理顔料(E)を含有することを特徴とする
静電荷像現像用トナー母粒子。 - 【請求項2】 水溶性の溶剤(C)に対して、水溶性の
無機塩(B)を重量比で2〜20倍使用することを特徴
とする請求項1記載の静電荷像現像用トナー母粒子。 - 【請求項3】 有機顔料が、キナクリドン系、フタロシ
アニン系、アゾ系、イソインドリノン系、ジアンスラキ
ノニルレッド系、スレン系、ペリレン系から成る群より
選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項
1又は2記載の静電荷像現像用トナー母粒子。 - 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか記載の静電荷
像現像用トナー母粒子と、外添剤とを混合して成ること
を特徴とする静電荷像現像用トナー。 - 【請求項5】 請求項4記載の静電荷像現像用トナー
と、キャリアとを混合して成ることを特徴とする現像
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20872797A JP3539144B2 (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | トナー母粒子、及びトナー並びに現像剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20872797A JP3539144B2 (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | トナー母粒子、及びトナー並びに現像剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1152624A true JPH1152624A (ja) | 1999-02-26 |
JP3539144B2 JP3539144B2 (ja) | 2004-07-07 |
Family
ID=16561089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20872797A Expired - Fee Related JP3539144B2 (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | トナー母粒子、及びトナー並びに現像剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3539144B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011137058A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-14 | Kao Corp | インクジェット記録用水分散体の製造方法 |
JP2012145733A (ja) * | 2011-01-12 | 2012-08-02 | Casio Electronics Co Ltd | バイオプラスチックを用いた電子写真用トナー |
JP2012145642A (ja) * | 2011-01-07 | 2012-08-02 | Casio Electronics Co Ltd | バイオプラスチックを用いた電子写真用トナーおよび着色剤マスターバッチ |
-
1997
- 1997-08-04 JP JP20872797A patent/JP3539144B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011137058A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-14 | Kao Corp | インクジェット記録用水分散体の製造方法 |
JP2012145642A (ja) * | 2011-01-07 | 2012-08-02 | Casio Electronics Co Ltd | バイオプラスチックを用いた電子写真用トナーおよび着色剤マスターバッチ |
JP2012145733A (ja) * | 2011-01-12 | 2012-08-02 | Casio Electronics Co Ltd | バイオプラスチックを用いた電子写真用トナー |
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---|---|
JP3539144B2 (ja) | 2004-07-07 |
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