JPH11237756A - トナー母粒子、及びトナー並びに現像剤 - Google Patents
トナー母粒子、及びトナー並びに現像剤Info
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- JPH11237756A JPH11237756A JP3990298A JP3990298A JPH11237756A JP H11237756 A JPH11237756 A JP H11237756A JP 3990298 A JP3990298 A JP 3990298A JP 3990298 A JP3990298 A JP 3990298A JP H11237756 A JPH11237756 A JP H11237756A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 フルカラー画像を形成した時に、鮮明で十分
な色再現性、発色性が得られる静電荷像現像用トナー母
粒子、及びこのトナー母粒子を用いたトナー並びに現像
剤を提供する。 【解決手段】 顔料、水溶性の無機塩、水溶性の溶剤、
下記一般式(1)の顔料分散剤の4成分の混合物を混練
して顔料を微細化し、無機塩及び溶剤を水洗除去して得
られる処理顔料を含有することを特徴とする。 一般式(1) (但し、式中、Pは有機色素残基又は複素環残基、Xは
直接結合又はS、C、N、O、Hから選ばれる1〜50
個の原子で構成される2価の結合基、Yは−N(R4 )
−R3 −又は−O−R3 −(R3 は炭素数1〜10で構
成される、アルキレン基又はフェニレン基、R4 はH又
は炭素数1〜18のアルキル基などを表す。)、Zは水
酸基又は炭素数1〜4のアルコキシ基などを表す。)
な色再現性、発色性が得られる静電荷像現像用トナー母
粒子、及びこのトナー母粒子を用いたトナー並びに現像
剤を提供する。 【解決手段】 顔料、水溶性の無機塩、水溶性の溶剤、
下記一般式(1)の顔料分散剤の4成分の混合物を混練
して顔料を微細化し、無機塩及び溶剤を水洗除去して得
られる処理顔料を含有することを特徴とする。 一般式(1) (但し、式中、Pは有機色素残基又は複素環残基、Xは
直接結合又はS、C、N、O、Hから選ばれる1〜50
個の原子で構成される2価の結合基、Yは−N(R4 )
−R3 −又は−O−R3 −(R3 は炭素数1〜10で構
成される、アルキレン基又はフェニレン基、R4 はH又
は炭素数1〜18のアルキル基などを表す。)、Zは水
酸基又は炭素数1〜4のアルコキシ基などを表す。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、静電記
録、静電印刷等に於ける静電潜像を現像する時に使用さ
れる静電荷像現像用トナー母粒子、及び該トナー母粒子
を使用して形成されるトナー並びに現像剤に関する。更
に詳しくはマゼンタ、シアン、イエロー、及び黒色トナ
ーを用いて複写等を行った時に、鮮明で十分な色再現
性、発色性が得られる静電荷像現像用トナー母粒子、及
び該トナー母粒子を使用して形成されたトナー並びに現
像剤に関する。
録、静電印刷等に於ける静電潜像を現像する時に使用さ
れる静電荷像現像用トナー母粒子、及び該トナー母粒子
を使用して形成されるトナー並びに現像剤に関する。更
に詳しくはマゼンタ、シアン、イエロー、及び黒色トナ
ーを用いて複写等を行った時に、鮮明で十分な色再現
性、発色性が得られる静電荷像現像用トナー母粒子、及
び該トナー母粒子を使用して形成されたトナー並びに現
像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機及びプリンター等に於いて
フルカラー画像への展開が急速に進みつつあり、その実
用化も大きくなされている。しかし写真や印刷物等と比
較すると、現在実用化されているフルカラー電子写真画
像は、必ずしも満足し得る画質まで到達しているとは言
い難い。また近年、コンピュータやハイビジョン等の進
歩発展により、更に高精細なフルカラー画像を形成する
方法が強く要望されている。この為に、フルカラー電子
写真画像を更に高品質化することが強く求められてい
る。
フルカラー画像への展開が急速に進みつつあり、その実
用化も大きくなされている。しかし写真や印刷物等と比
較すると、現在実用化されているフルカラー電子写真画
像は、必ずしも満足し得る画質まで到達しているとは言
い難い。また近年、コンピュータやハイビジョン等の進
歩発展により、更に高精細なフルカラー画像を形成する
方法が強く要望されている。この為に、フルカラー電子
写真画像を更に高品質化することが強く求められてい
る。
【0003】電子写真法は、一般に静電潜像をトナーを
用いて現像する。その方法には大きく分類して、トナー
をキャリアと呼ばれる媒体に少量分散させた二成分系現
像剤を用いる方法と、キャリアを用いない一成分系現像
剤を用いる方法がある。フルカラーの電子写真の場合、
キャリアとトナーを混合攪拌して用いる二成分系現像剤
がしばしば使用される。
用いて現像する。その方法には大きく分類して、トナー
をキャリアと呼ばれる媒体に少量分散させた二成分系現
像剤を用いる方法と、キャリアを用いない一成分系現像
剤を用いる方法がある。フルカラーの電子写真の場合、
キャリアとトナーを混合攪拌して用いる二成分系現像剤
がしばしば使用される。
【0004】フルカラー電子写真法によるカラー画像形
成は、一般に3原色であるマゼンタ、シアン、イエロー
の3色、好ましくは墨入れ用としてブラックの4色のカ
ラートナー用いて、全ての色の再現を行うものである。
その方法は例えば、先ず原稿からの光をアナログ又はデ
ジタル的に色分解し、感光体の光導電層に導き、1色目
の静電潜像を形成する。続いて現像、転写工程を経てト
ナーは、紙等の被記録体上に保持される。更に2色目以
降に付いても前述の工程を順次複数回行い、同一被記録
体上に複数色のトナーが重ね合わせられ、一回の定着に
よって最終のフルカラー画像が得られる。
成は、一般に3原色であるマゼンタ、シアン、イエロー
の3色、好ましくは墨入れ用としてブラックの4色のカ
ラートナー用いて、全ての色の再現を行うものである。
その方法は例えば、先ず原稿からの光をアナログ又はデ
ジタル的に色分解し、感光体の光導電層に導き、1色目
の静電潜像を形成する。続いて現像、転写工程を経てト
ナーは、紙等の被記録体上に保持される。更に2色目以
降に付いても前述の工程を順次複数回行い、同一被記録
体上に複数色のトナーが重ね合わせられ、一回の定着に
よって最終のフルカラー画像が得られる。
【0005】フルカラー複写機やフルカラープリンター
等を使用して、オーバー・ヘッド・プロジェクター(以
下、OHPと省略する。)用シートの様な透明基材上に
フルカラー画像を形成することも増加して来た今日、フ
ルカラーの画像形成に供されるトナーには、従来の最も
一般的な黒色のトナーの場合と同様に、種々の特性、例
えば安定した帯電性や良好な流動性が求められる他に、
透明性、鮮明性、色再現性等が更に要求される。
等を使用して、オーバー・ヘッド・プロジェクター(以
下、OHPと省略する。)用シートの様な透明基材上に
フルカラー画像を形成することも増加して来た今日、フ
ルカラーの画像形成に供されるトナーには、従来の最も
一般的な黒色のトナーの場合と同様に、種々の特性、例
えば安定した帯電性や良好な流動性が求められる他に、
透明性、鮮明性、色再現性等が更に要求される。
【0006】即ち、フルカラー画像は、上記したように
被記録体上に複数色のトナーが重ね合わさられることに
よって得られる為に、個々のトナーの光透過性が不足す
ると、色再現性が悪化し、鮮明な画像を得ることが困難
となる。特にOHP用シートの様な透明基材上にフルカ
ラー画像を形成した時にこの現象は著しく、良好な透明
画像は得難い。
被記録体上に複数色のトナーが重ね合わさられることに
よって得られる為に、個々のトナーの光透過性が不足す
ると、色再現性が悪化し、鮮明な画像を得ることが困難
となる。特にOHP用シートの様な透明基材上にフルカ
ラー画像を形成した時にこの現象は著しく、良好な透明
画像は得難い。
【0007】その対策として顔料の分散の程度を上げ
る、即ちトナー中の顔料粒径をより小さくすることが考
えられる。一般に顔料の粒子径を小さくして分散度を上
げていくと顔料分散体の透明性が向上する。しかし、サ
ンドミル、3本ロールミル、ボールミル、エクストルー
ダー等の通常の分散機は、主に顔料の二次粒子(一次粒
子が弱く凝集している。)を壊して一次粒子にするだけ
であり、これらの通常の分散機では、顔料をより微細化
することは困難である。高速のサンドミル等を用いるこ
とによって、顔料の種類によっては更に顔料を微細化す
ることも可能ではあるが、非常に多大なエネルギーを必
要とする。
る、即ちトナー中の顔料粒径をより小さくすることが考
えられる。一般に顔料の粒子径を小さくして分散度を上
げていくと顔料分散体の透明性が向上する。しかし、サ
ンドミル、3本ロールミル、ボールミル、エクストルー
ダー等の通常の分散機は、主に顔料の二次粒子(一次粒
子が弱く凝集している。)を壊して一次粒子にするだけ
であり、これらの通常の分散機では、顔料をより微細化
することは困難である。高速のサンドミル等を用いるこ
とによって、顔料の種類によっては更に顔料を微細化す
ることも可能ではあるが、非常に多大なエネルギーを必
要とする。
【0008】顔料の一次粒子を微細化する手段として、
顔料を濃硫酸、ポリリン酸等の強酸に溶解したものを冷
水に投入して、顔料を微細粒子として析出させる方法が
知られている。この方法では顔料の強酸に対する溶解性
や安定性の点で、用い得る顔料が著しく限定される。
又、この方法で微細化した顔料は、乾燥すると強い二次
凝集を起こす為に、乾燥したものを一次粒子まで再分散
することは非常に困難であり、また分散性を改良する方
法としてはアルコール等の溶剤中で加熱処理することが
知られているが、望ましくない結晶成長を起こし、顔料
粒径が大きくなる。
顔料を濃硫酸、ポリリン酸等の強酸に溶解したものを冷
水に投入して、顔料を微細粒子として析出させる方法が
知られている。この方法では顔料の強酸に対する溶解性
や安定性の点で、用い得る顔料が著しく限定される。
又、この方法で微細化した顔料は、乾燥すると強い二次
凝集を起こす為に、乾燥したものを一次粒子まで再分散
することは非常に困難であり、また分散性を改良する方
法としてはアルコール等の溶剤中で加熱処理することが
知られているが、望ましくない結晶成長を起こし、顔料
粒径が大きくなる。
【0009】顔料を微細化する他の方法として、顔料と
固形樹脂を加熱しながら2本ロールやバンバリーミキサ
ー等で強力に練り込む方法も知られている。しかし、顔
料は一般に高温下では結晶成長する為に、本方法では機
械的な破砕力と結晶成長が平衡状態になった時に終点と
なり、顔料の微細化には限界がある。
固形樹脂を加熱しながら2本ロールやバンバリーミキサ
ー等で強力に練り込む方法も知られている。しかし、顔
料は一般に高温下では結晶成長する為に、本方法では機
械的な破砕力と結晶成長が平衡状態になった時に終点と
なり、顔料の微細化には限界がある。
【0010】更に顔料の一次粒子を細かくする方法とし
て、顔料と食塩等の水溶性の無機塩の混合物を少量の水
溶性の溶剤で湿潤したものを、ニーダー等で強く練り込
んだ後、無機塩と溶剤を水洗除去、乾燥して一次粒子の
細かい顔料を得る方法がある。しかし、この方法でも乾
燥の際に顔料の強い二次凝集を起こし易く、顔料粒径が
大きくなってしまう問題がある。
て、顔料と食塩等の水溶性の無機塩の混合物を少量の水
溶性の溶剤で湿潤したものを、ニーダー等で強く練り込
んだ後、無機塩と溶剤を水洗除去、乾燥して一次粒子の
細かい顔料を得る方法がある。しかし、この方法でも乾
燥の際に顔料の強い二次凝集を起こし易く、顔料粒径が
大きくなってしまう問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来の方法の問題点を解決し、フルカラーの複写機やプリ
ンター等を使用してフルカラー画像を形成した時に、鮮
明で十分な色再現性、発色性が得られる静電荷像現像用
トナー母粒子、及び該トナー母粒子を用いて成るトナー
並びに現像剤の提供することを目的とする。
来の方法の問題点を解決し、フルカラーの複写機やプリ
ンター等を使用してフルカラー画像を形成した時に、鮮
明で十分な色再現性、発色性が得られる静電荷像現像用
トナー母粒子、及び該トナー母粒子を用いて成るトナー
並びに現像剤の提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、顔料
(A)、水溶性の無機塩(B)、水溶性の溶剤(C)、
下記一般式(1)にて示される顔料分散剤(D)の少な
くとも4つの成分から成る混合物を機械的に混練して顔
料(A)を微細化し、その後水溶性の無機塩(B)及び
水溶性の溶剤(C)を水洗除去して得られる処理顔料
(E)を含有することを特徴とする静電荷像現像用トナ
ー母粒子である。
(A)、水溶性の無機塩(B)、水溶性の溶剤(C)、
下記一般式(1)にて示される顔料分散剤(D)の少な
くとも4つの成分から成る混合物を機械的に混練して顔
料(A)を微細化し、その後水溶性の無機塩(B)及び
水溶性の溶剤(C)を水洗除去して得られる処理顔料
(E)を含有することを特徴とする静電荷像現像用トナ
ー母粒子である。
【0013】一般式(1)
【化2】 (但し、式中のPは有機色素残基又は複素環残基、Xは
直接結合又はS、C、N、O、Hから選ばれる1〜50
個の原子で構成される化学的に合理的な組み合わせから
成る2価の結合基、Yは−N(R4 )−R3 −又は−O
−R3 −(R3 は炭素数1〜10で構成される、置換さ
れていてもよいアルキレン基又は置換されていてもよい
フェニレン基、R4 はH又は炭素数1〜18のアルキル
基又は−R 3 −N(R1 )R2 を表す。)、Zは水酸基
又は炭素数1〜4のアルコキシ基又は−Y−N(R1 )
R2 をそれぞれ表し、R1 、R2 はそれぞれ独立に置換
されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又は
R1 、R2 とでN、O又はSを含んでもよい置換されて
いてもよい複素環を表す。)
直接結合又はS、C、N、O、Hから選ばれる1〜50
個の原子で構成される化学的に合理的な組み合わせから
成る2価の結合基、Yは−N(R4 )−R3 −又は−O
−R3 −(R3 は炭素数1〜10で構成される、置換さ
れていてもよいアルキレン基又は置換されていてもよい
フェニレン基、R4 はH又は炭素数1〜18のアルキル
基又は−R 3 −N(R1 )R2 を表す。)、Zは水酸基
又は炭素数1〜4のアルコキシ基又は−Y−N(R1 )
R2 をそれぞれ表し、R1 、R2 はそれぞれ独立に置換
されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又は
R1 、R2 とでN、O又はSを含んでもよい置換されて
いてもよい複素環を表す。)
【0014】第2の発明は、顔料(A)100重量部に
対して顔料分散剤(D)を0.01〜30重量部含有す
ることを特徴とする第1の発明記載の静電荷像現像用ト
ナー母粒子である。
対して顔料分散剤(D)を0.01〜30重量部含有す
ることを特徴とする第1の発明記載の静電荷像現像用ト
ナー母粒子である。
【0015】第3の発明は、水溶性の溶剤(C)に対し
て、水溶性の無機塩(B)を重量比で2〜20倍使用す
ることを特徴とする第1又は第2の発明記載の静電荷像
現像用トナー母粒子である。
て、水溶性の無機塩(B)を重量比で2〜20倍使用す
ることを特徴とする第1又は第2の発明記載の静電荷像
現像用トナー母粒子である。
【0016】第4の発明は、第1ないし第3の発明いず
れか記載の静電荷像現像用トナー母粒子と、外添剤とを
混合して成ることを特徴とする静電荷像現像用トナーで
ある。
れか記載の静電荷像現像用トナー母粒子と、外添剤とを
混合して成ることを特徴とする静電荷像現像用トナーで
ある。
【0017】第5の発明は、第4の発明記載の静電荷像
現像用トナーと、キャリアとを混合して成ることを特徴
とする現像剤である。
現像用トナーと、キャリアとを混合して成ることを特徴
とする現像剤である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は、静電荷像現像用トナー
及び該トナーとキャリアを含有する現像剤を使用してフ
ルカラー画像を形成した時に、染料並みの著しい透明性
を得る為に、水溶性の無機塩(B)を破砕助剤とし、顔
料(A)の一次粒子を細かくする為に機械的に混練を行
う。(以下、この工程をソルトミリングと呼ぶ。)この
破砕工程に於いて、上記一般式(1)で示される顔料分
散剤(D)を添加することによって、微細化された顔料
粒子で成る水性ペーストを得る。更に乾燥粉砕工程を経
て、処理顔料(E)を得、それを静電荷像現像用トナー
の着色剤として使用する。
及び該トナーとキャリアを含有する現像剤を使用してフ
ルカラー画像を形成した時に、染料並みの著しい透明性
を得る為に、水溶性の無機塩(B)を破砕助剤とし、顔
料(A)の一次粒子を細かくする為に機械的に混練を行
う。(以下、この工程をソルトミリングと呼ぶ。)この
破砕工程に於いて、上記一般式(1)で示される顔料分
散剤(D)を添加することによって、微細化された顔料
粒子で成る水性ペーストを得る。更に乾燥粉砕工程を経
て、処理顔料(E)を得、それを静電荷像現像用トナー
の着色剤として使用する。
【0019】本発明に用いられる顔料(A)は、水に溶
解しなければ特に限定されず、トナーに使用される種々
の有機顔料、無機顔料及びそれらの混合物が使用可能で
ある。例えば、フタロシアニン系顔料、不溶性アゾ系顔
料、アゾレーキ系顔料、アントラキノン系顔料、キナク
リドン系顔料、ジオキサジン系顔料、ジケトピロロピロ
ール系顔料、アントラピリミジン系顔料、アンサンスロ
ン系顔料、インダンスロン系顔料、フラバンスロン系顔
料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、イソインドリノ
ン系顔料、チオインジゴ系顔料等を挙げることが出来
る。尚、その硬度が破砕助剤の水溶性の無機塩(B)よ
り大きいか、余り差のない無機顔料では、一般に顔料の
一次粒子を細かくすることは困難になるので、硬度の低
い有機顔料を用いるのが好ましい。但し、一般に体質顔
料として用いられている硫酸バリウム、シリカ等の無機
顔料をソルトミリング時、又はその後の分散時に併用す
ることは差し支えない。
解しなければ特に限定されず、トナーに使用される種々
の有機顔料、無機顔料及びそれらの混合物が使用可能で
ある。例えば、フタロシアニン系顔料、不溶性アゾ系顔
料、アゾレーキ系顔料、アントラキノン系顔料、キナク
リドン系顔料、ジオキサジン系顔料、ジケトピロロピロ
ール系顔料、アントラピリミジン系顔料、アンサンスロ
ン系顔料、インダンスロン系顔料、フラバンスロン系顔
料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、イソインドリノ
ン系顔料、チオインジゴ系顔料等を挙げることが出来
る。尚、その硬度が破砕助剤の水溶性の無機塩(B)よ
り大きいか、余り差のない無機顔料では、一般に顔料の
一次粒子を細かくすることは困難になるので、硬度の低
い有機顔料を用いるのが好ましい。但し、一般に体質顔
料として用いられている硫酸バリウム、シリカ等の無機
顔料をソルトミリング時、又はその後の分散時に併用す
ることは差し支えない。
【0020】本発明に用いられる水溶性の無機塩(B)
としては、食塩、塩化カリウム、芒硝等が挙げることは
可能であるが、これらに限定されるものではない。
としては、食塩、塩化カリウム、芒硝等が挙げることは
可能であるが、これらに限定されるものではない。
【0021】本発明に用いられる水溶性の溶剤(C)
は、水溶性であれば特に限定されないが、ソルトミリン
グ時に温度が上昇し、溶剤が蒸発し易い状態になるた
め、安全性の点から高沸点の溶剤が好ましい。例えば、
2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−ブトキシエ
タノール、2−(イソペンチルオキシ)エタノール、2
−(ヘキシルオキシ)エタノール、ジエチレングリコー
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール、ト
リエチレングリコールモノメチルエーテル、液体ポリエ
チレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、
1−エトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−
プロパノール、ジプロピレングリコール、ジプロピレン
グリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、低分子量ポリプロピレングリコ
ール等が用いられる。上記化合物の他に、ソルトミリン
グ時に分散剤、可塑剤等の添加剤を併用しても良い。
は、水溶性であれば特に限定されないが、ソルトミリン
グ時に温度が上昇し、溶剤が蒸発し易い状態になるた
め、安全性の点から高沸点の溶剤が好ましい。例えば、
2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−ブトキシエ
タノール、2−(イソペンチルオキシ)エタノール、2
−(ヘキシルオキシ)エタノール、ジエチレングリコー
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール、ト
リエチレングリコールモノメチルエーテル、液体ポリエ
チレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、
1−エトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−
プロパノール、ジプロピレングリコール、ジプロピレン
グリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、低分子量ポリプロピレングリコ
ール等が用いられる。上記化合物の他に、ソルトミリン
グ時に分散剤、可塑剤等の添加剤を併用しても良い。
【0022】本発明に於いて用いられる水溶性の無機塩
(B)は、水溶性の溶剤(C)に対しての重量比で2〜
20倍、好ましくは3〜10倍を使用する。水溶性の無
機塩(B)が水溶性の溶剤(C)に対して少ないと、顔
料(A)を微細化する効果が少ない。逆に水溶性の溶剤
(C)が水溶性の無機塩(B)に対して少ないと、ソル
トミリング時の温度が上昇し易く、微細化した顔料粒子
の再凝集を起こし易くなる。
(B)は、水溶性の溶剤(C)に対しての重量比で2〜
20倍、好ましくは3〜10倍を使用する。水溶性の無
機塩(B)が水溶性の溶剤(C)に対して少ないと、顔
料(A)を微細化する効果が少ない。逆に水溶性の溶剤
(C)が水溶性の無機塩(B)に対して少ないと、ソル
トミリング時の温度が上昇し易く、微細化した顔料粒子
の再凝集を起こし易くなる。
【0023】一般式(1)で示されるの顔料分散剤
(D)は、ソルトミリングにより微細化した顔料粒子の
再凝集を防止し、その後の分散工程でも有効で、画像を
形成した時の、透明性、色再現性、発色性を良好にす
る。一般式(1)中Pで表される有機色素残基を構成す
る有機色素としてはフタロシアニン系、不溶性アゾ系、
アゾレーキ系、アントラキノン系、キナクリドン系、ジ
オキサジン系、ジケトピロロピロール系、アントラピリ
ミジン系、アンサンスロン系、インダンスロン系、フラ
バンスロン系、ペリノン系、ペリレン系、チオインジゴ
系等がある。これらの色素は任意に選択することが出来
るが使用する顔料に近い色相を有するものを使用した方
が工業的に有利である。
(D)は、ソルトミリングにより微細化した顔料粒子の
再凝集を防止し、その後の分散工程でも有効で、画像を
形成した時の、透明性、色再現性、発色性を良好にす
る。一般式(1)中Pで表される有機色素残基を構成す
る有機色素としてはフタロシアニン系、不溶性アゾ系、
アゾレーキ系、アントラキノン系、キナクリドン系、ジ
オキサジン系、ジケトピロロピロール系、アントラピリ
ミジン系、アンサンスロン系、インダンスロン系、フラ
バンスロン系、ペリノン系、ペリレン系、チオインジゴ
系等がある。これらの色素は任意に選択することが出来
るが使用する顔料に近い色相を有するものを使用した方
が工業的に有利である。
【0024】又、複素環残基を構成する複素環として
は、例えば、チオフェン、フラン、キサンテン、ピロー
ル、イミダゾール、イソインドリン、イソインドリノ
ン、ベンズイミダゾロン、インドール、キノリン、カル
バゾール、アクリジン、アクリドン、アントラキノン等
がある。Pが複素環の場合、一般式(1)の顔料分散剤
は、殆ど着色していないものが得られる為に汎用性が有
り、カラートナー用としても好ましい。
は、例えば、チオフェン、フラン、キサンテン、ピロー
ル、イミダゾール、イソインドリン、イソインドリノ
ン、ベンズイミダゾロン、インドール、キノリン、カル
バゾール、アクリジン、アクリドン、アントラキノン等
がある。Pが複素環の場合、一般式(1)の顔料分散剤
は、殆ど着色していないものが得られる為に汎用性が有
り、カラートナー用としても好ましい。
【0025】XはS、C、N、O、Hから選ばれる2〜
15個の原子で構成される化学的に合理的な組み合わせ
から成る2価の結合基であり、例えば、−SO2 −、−
CO−、−CH2 −、−O−、−COO−、−NH−又
はこれらの組み合わせであり、好ましくは−SO2 −、
−CO−、−CH2 −、−CH2 NHCOCH2 −等が
ある。R1 、R2 がアルキル基の場合、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基等の低級アルキル基が好ま
しい。これらのアルキル基は最大で炭素数18までの範
囲で分岐していてもよく、置換されていてもよい。更に
場合によってはR1 、R2 が連結して更にN、O又はS
を含む5員又は6員の複素環を形成していてもよい。
15個の原子で構成される化学的に合理的な組み合わせ
から成る2価の結合基であり、例えば、−SO2 −、−
CO−、−CH2 −、−O−、−COO−、−NH−又
はこれらの組み合わせであり、好ましくは−SO2 −、
−CO−、−CH2 −、−CH2 NHCOCH2 −等が
ある。R1 、R2 がアルキル基の場合、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基等の低級アルキル基が好ま
しい。これらのアルキル基は最大で炭素数18までの範
囲で分岐していてもよく、置換されていてもよい。更に
場合によってはR1 、R2 が連結して更にN、O又はS
を含む5員又は6員の複素環を形成していてもよい。
【0026】一般式(1)にて示される化合物の代表例
を表1に示した。
を表1に示した。
【表1】
【0027】
【化3】
【0028】
【化4】
【0029】
【化5】
【0030】本発明では、通常の乾燥した顔料に、上記
顔料分散剤(D)を添加し、ソルトミリングしてもよい
し、顔料生成後の水性ペーストやウェットケーキの状態
の時に上記顔料分散剤(D)を添加し、ソルトミリング
してもよいが、後者即ち、顔料の乾燥前に顔料分散剤
(D)を添加することによって、顔料分散剤(D)が顔
料表面に吸着し、顔料の凝集を防止するので、より好ま
しい。
顔料分散剤(D)を添加し、ソルトミリングしてもよい
し、顔料生成後の水性ペーストやウェットケーキの状態
の時に上記顔料分散剤(D)を添加し、ソルトミリング
してもよいが、後者即ち、顔料の乾燥前に顔料分散剤
(D)を添加することによって、顔料分散剤(D)が顔
料表面に吸着し、顔料の凝集を防止するので、より好ま
しい。
【0031】本発明では、顔料100重量部に対して一
般式(1)で表される顔料分散剤を0.01〜30重量
部含有することが好ましい。
般式(1)で表される顔料分散剤を0.01〜30重量
部含有することが好ましい。
【0032】ソルトミリング終了時点に於ける、処理顔
料の好ましい粒子径としては、レーザー散乱法による測
定に於いて平均粒径が1.0μm以下、さらに好ましく
は、0.2μm以下である。このような粒径であると、
画像を形成した時に、鮮明で十分な色再現性、発色性が
得られる。
料の好ましい粒子径としては、レーザー散乱法による測
定に於いて平均粒径が1.0μm以下、さらに好ましく
は、0.2μm以下である。このような粒径であると、
画像を形成した時に、鮮明で十分な色再現性、発色性が
得られる。
【0033】本発明のトナー母粒子は、常法に従い、得
ることが出来る。即ち、上記処理顔料(E)に結着樹
脂、必要に応じてその他荷電制御剤や添加剤等を加え
て、ヘンシェルミキサー等で予備混合を行い、その後エ
クストルーダー等を用いて溶融混練を行う。次いで冷却
後ハンマーミル等で粗粉砕し、ジェットミル等で微粉砕
し、風力分級機等で分級し、平均粒径5〜20μm程度
の所定の粒度分布を有する分級品を得ればよい。
ることが出来る。即ち、上記処理顔料(E)に結着樹
脂、必要に応じてその他荷電制御剤や添加剤等を加え
て、ヘンシェルミキサー等で予備混合を行い、その後エ
クストルーダー等を用いて溶融混練を行う。次いで冷却
後ハンマーミル等で粗粉砕し、ジェットミル等で微粉砕
し、風力分級機等で分級し、平均粒径5〜20μm程度
の所定の粒度分布を有する分級品を得ればよい。
【0034】トナー母粒子の結着樹脂としては、公知の
ものを含めて広く使用可能である。画像の透明性を考慮
して、無色透明の樹脂の方がより好適である。例えば、
ポリスチレン、スチレン−アクリル酸エステル共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、塩化樹脂、スチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、低
分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、アイオ
ノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ロジ
ン・エステル、ロジン等を挙げることが出来る。何れの
樹脂もその製造方法等は特に制約されるものではない。
ものを含めて広く使用可能である。画像の透明性を考慮
して、無色透明の樹脂の方がより好適である。例えば、
ポリスチレン、スチレン−アクリル酸エステル共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、塩化樹脂、スチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、低
分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、アイオ
ノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ロジ
ン・エステル、ロジン等を挙げることが出来る。何れの
樹脂もその製造方法等は特に制約されるものではない。
【0035】本発明にトナー母粒子にうち、黒色のトナ
ー母粒子の場合は、イエロー、シアン、レッドの3色の
処理顔料(E)を得、これら3色の処理顔料(E)を着
色剤として用いてもよいし、カーボンブラックの処理顔
料(E)を使用しても良い。カーボンブラックとして
は、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプ
ブラック等公知のものが全て使用可能である。
ー母粒子の場合は、イエロー、シアン、レッドの3色の
処理顔料(E)を得、これら3色の処理顔料(E)を着
色剤として用いてもよいし、カーボンブラックの処理顔
料(E)を使用しても良い。カーボンブラックとして
は、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプ
ブラック等公知のものが全て使用可能である。
【0036】本発明のトナー母粒子に、荷電制御剤を配
合することも好ましい。荷電制御剤としては、正・負帯
電いずれも公知のものが全て使用出来る。トナー母粒子
が黒色の場合には、荷電制御剤として、例えば、ニグロ
シン染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属
錯体、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、
アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩、アルキルア
ミド、アルキル置換サリチル酸の金属錯体(例えばジタ
ーシャリーブチルサリチル酸のクロム錯体、アルミニウ
ム錯体、又は亜鉛錯体等)のような有機金属錯体等を挙
げることが出来る。また、トナー母粒子が黒色以外の場
合には、画像の色調に影響を与えない無色又は淡色の荷
電制御剤が好ましい。例えばアルキル置換サリチル酸の
金属錯体(例えばジターシャリーブチルサリチル酸のク
ロム錯体、アルミニウム錯体、又は亜鉛錯体等)のよう
な有機金属錯体等を挙げることが出来る。
合することも好ましい。荷電制御剤としては、正・負帯
電いずれも公知のものが全て使用出来る。トナー母粒子
が黒色の場合には、荷電制御剤として、例えば、ニグロ
シン染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属
錯体、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、
アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩、アルキルア
ミド、アルキル置換サリチル酸の金属錯体(例えばジタ
ーシャリーブチルサリチル酸のクロム錯体、アルミニウ
ム錯体、又は亜鉛錯体等)のような有機金属錯体等を挙
げることが出来る。また、トナー母粒子が黒色以外の場
合には、画像の色調に影響を与えない無色又は淡色の荷
電制御剤が好ましい。例えばアルキル置換サリチル酸の
金属錯体(例えばジターシャリーブチルサリチル酸のク
ロム錯体、アルミニウム錯体、又は亜鉛錯体等)のよう
な有機金属錯体等を挙げることが出来る。
【0037】本発明のトナー母粒子には、流動性向上
剤、クリーニング助剤として、種々の粒子を外添剤を配
合することも好ましい。外添剤としては公知のものが全
て使用出来る。例えば0.01〜0.5μmのシリカ、
アルミナ、酸化チタン等の金属酸化物、炭化珪素、炭化
タングステン等の研磨剤、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸アルミニウム等の脂肪酸金属塩等の滑剤、その他1
〜50μmのポリテトラフロロエチレン、ポリビニリデ
ンフロライド、ポリメチルメタアクリレート、ポリスチ
レン、シリコーン等の微粉末を添加することが好適であ
る。これらの混合物、更にこれらの微粉末を各種表面処
理した外添剤を添加することも好適である。
剤、クリーニング助剤として、種々の粒子を外添剤を配
合することも好ましい。外添剤としては公知のものが全
て使用出来る。例えば0.01〜0.5μmのシリカ、
アルミナ、酸化チタン等の金属酸化物、炭化珪素、炭化
タングステン等の研磨剤、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸アルミニウム等の脂肪酸金属塩等の滑剤、その他1
〜50μmのポリテトラフロロエチレン、ポリビニリデ
ンフロライド、ポリメチルメタアクリレート、ポリスチ
レン、シリコーン等の微粉末を添加することが好適であ
る。これらの混合物、更にこれらの微粉末を各種表面処
理した外添剤を添加することも好適である。
【0038】本発明の現像剤は、上記トナーとキャリア
とを混合して成るものであり、従来の公知の方法で得る
ことが可能で、特に制約されるものではない。本発明に
係わる現像剤に用いられるキャリアとしては、既知のキ
ャリアは全て使用可能である。一般に二成分現像剤を構
成するキャリアは導電性キャリアと絶縁性キャリアに大
別される。導電性キャリアとしては、通常、酸化又は未
酸化の鉄粉が用いられる。絶縁性キャリアとしては、一
般に強磁性体より成るキャリアコア材粒子表面を絶縁性
樹脂により均一に被覆したキャリアが代表的である。キ
ャリアをコア材としては、例えば酸化鉄(マグネタイ
ト)、還元鉄、銅、フェライト、ニッケル、コバルト等
やこれらと亜鉛、アルミニウム等の合金等の粒子を挙げ
ることが可能である。被覆樹脂としてはアクリル樹脂、
エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ポリア
セタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネイト樹
脂、フェノール樹脂、酢酸ビニル樹脂、セルロース樹
脂、ポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂、アミノ樹脂等の
公知の材料の何れのものでもよい。キャリアの粒径とし
ては20〜200μm程度のものが好ましい。又、一般
的に現像剤中にはトナーを1〜30%含有することが好
ましい。
とを混合して成るものであり、従来の公知の方法で得る
ことが可能で、特に制約されるものではない。本発明に
係わる現像剤に用いられるキャリアとしては、既知のキ
ャリアは全て使用可能である。一般に二成分現像剤を構
成するキャリアは導電性キャリアと絶縁性キャリアに大
別される。導電性キャリアとしては、通常、酸化又は未
酸化の鉄粉が用いられる。絶縁性キャリアとしては、一
般に強磁性体より成るキャリアコア材粒子表面を絶縁性
樹脂により均一に被覆したキャリアが代表的である。キ
ャリアをコア材としては、例えば酸化鉄(マグネタイ
ト)、還元鉄、銅、フェライト、ニッケル、コバルト等
やこれらと亜鉛、アルミニウム等の合金等の粒子を挙げ
ることが可能である。被覆樹脂としてはアクリル樹脂、
エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ポリア
セタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネイト樹
脂、フェノール樹脂、酢酸ビニル樹脂、セルロース樹
脂、ポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂、アミノ樹脂等の
公知の材料の何れのものでもよい。キャリアの粒径とし
ては20〜200μm程度のものが好ましい。又、一般
的に現像剤中にはトナーを1〜30%含有することが好
ましい。
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づき、本発明を
更に詳細に説明する。但し、これによって本発明の実施
の形態が何等限定されるものではない。実施例及び比較
例中、部および%は、重量部および重量%をそれぞれ表
す。
更に詳細に説明する。但し、これによって本発明の実施
の形態が何等限定されるものではない。実施例及び比較
例中、部および%は、重量部および重量%をそれぞれ表
す。
【0039】 〔実施例1〕 マゼンタトナーの作成 ブリリアントカーミン6B(アゾ系顔料、東洋インキ製造(株)製)250部 塩化ナトリウム(:水溶性の無機塩(B)) 2500部 表1の化合物 a(:顔料分散剤(D)) 15部 ポリエチレングリコール300 160部 (東京化成社製:水溶性の溶剤(C)) これらの原料をステンレス製1ガロンニーダー(井上製
作所製)に仕込み、3時間混練した。次に、この混合物
を2.5リットルの温水に投入し、約80℃に加熱しな
がらハイスピードミキサーで約1時間攪拌し、スラリー
状とし、水洗、濾過を繰り返し、固形分含有量30.0
%の顔料処理物が得られた。それを乾燥粉砕して、処理
顔料(E)を得、それをトナー用着色剤として用いる。
作所製)に仕込み、3時間混練した。次に、この混合物
を2.5リットルの温水に投入し、約80℃に加熱しな
がらハイスピードミキサーで約1時間攪拌し、スラリー
状とし、水洗、濾過を繰り返し、固形分含有量30.0
%の顔料処理物が得られた。それを乾燥粉砕して、処理
顔料(E)を得、それをトナー用着色剤として用いる。
【0040】 上記トナー用着色剤(:処理顔料(E)) 3.0部 不飽和ポリステル樹脂 100.0部 負帯電荷電制御剤 3.0部 上記各処方量をヘンシェルミキサーで予備混合を行い、
二軸エクストルーダーにて溶融混練を行う。冷却後、ハ
ンマーミルを用いて粗粉砕し、更にジェットミルにて微
粉砕した後、風力分級機で平均粒径10.0μmの着色
剤含有微粒子、即ちトナー母粒子を得る。上記着色剤含
有微粒子100部に平均粒径0.05μmの酸化チタン
微粉末を0.4部添加し、ヘンシェルミキサーで混合し
て、マゼンタトナーを得る。
二軸エクストルーダーにて溶融混練を行う。冷却後、ハ
ンマーミルを用いて粗粉砕し、更にジェットミルにて微
粉砕した後、風力分級機で平均粒径10.0μmの着色
剤含有微粒子、即ちトナー母粒子を得る。上記着色剤含
有微粒子100部に平均粒径0.05μmの酸化チタン
微粉末を0.4部添加し、ヘンシェルミキサーで混合し
て、マゼンタトナーを得る。
【0041】得られたトナーをフェライト100部に対
し6部加え、ボールミル混合機で混合して現像剤を得
た。この現像剤を用い市販のフルカラー複写機(CLC
350、キャノン製)により画像を得たところ、鮮明で
十分な色再現性、発色性が得られた。特にOHP用シー
トに画像を形成した時に、従来と比較して著しい透明性
の改良が見られた。又、得られたトナーを熱プレスによ
り溶融させ、ガラス板上に均一な薄層を作り、光学顕微
鏡により顔料の分散状態を観察したところ、凝集の無い
非常に良好な分散状態になっていることが確認出来た。
し6部加え、ボールミル混合機で混合して現像剤を得
た。この現像剤を用い市販のフルカラー複写機(CLC
350、キャノン製)により画像を得たところ、鮮明で
十分な色再現性、発色性が得られた。特にOHP用シー
トに画像を形成した時に、従来と比較して著しい透明性
の改良が見られた。又、得られたトナーを熱プレスによ
り溶融させ、ガラス板上に均一な薄層を作り、光学顕微
鏡により顔料の分散状態を観察したところ、凝集の無い
非常に良好な分散状態になっていることが確認出来た。
【0042】〔実施例2〕 シアントナーの作成 顔料として、リオノールブルー FG−7351(フタ
ロシアニン系顔料、東洋インキ製造(株)製)、表1の
化合物 bを使用する以外は、実施例1と同様に処理し
て、トナー及び現像剤を得て、画像を評価したところ、
実施例1と同様の結果であった。
ロシアニン系顔料、東洋インキ製造(株)製)、表1の
化合物 bを使用する以外は、実施例1と同様に処理し
て、トナー及び現像剤を得て、画像を評価したところ、
実施例1と同様の結果であった。
【0043】〔実施例3〕 イエロートナーの作成 顔料として、リオノールイエローGR(ジスアゾ系顔
料、東洋インキ製造(株)製)、表1の化合物 cを使
用する以外は、実施例1と同様に処理して、トナー及び
現像剤を得て、画像を評価したところ、実施例1と同様
の結果であった。
料、東洋インキ製造(株)製)、表1の化合物 cを使
用する以外は、実施例1と同様に処理して、トナー及び
現像剤を得て、画像を評価したところ、実施例1と同様
の結果であった。
【0044】 〔比較例1〕 マゼンタトナーの作成 ブリリアントカーミン6B(アゾ系顔料、東洋インキ製造(株)製)3.0部 不飽和ポリエステル樹脂 100.0部 負帯電荷電制御剤 3.0部 上記各処方量をヘンシェルミキサーで予備混合を行い、
二軸エクストルーダーにて溶融混練を行う。冷却後、ハ
ンマーミルを用いて粗粉砕し、更にジェットミルで微粉
砕した後、風力分級機で平均粒径10.0μmの着色剤
含有微粒子を得る。上記着色剤含有微粒子100部に平
均粒径0.05μmの酸化チタン微粉末を0.4部添加
し、ヘンシェルミキサーで混合して、マゼンタトナーを
得た。
二軸エクストルーダーにて溶融混練を行う。冷却後、ハ
ンマーミルを用いて粗粉砕し、更にジェットミルで微粉
砕した後、風力分級機で平均粒径10.0μmの着色剤
含有微粒子を得る。上記着色剤含有微粒子100部に平
均粒径0.05μmの酸化チタン微粉末を0.4部添加
し、ヘンシェルミキサーで混合して、マゼンタトナーを
得た。
【0045】得られたトナーをフェライト100部に対
し6部加え、ボールミル混合機で混合して現像剤を得
た。この現像剤を用い市販のフルカラー複写機(CLC
350、キャノン製)により画像を得たところ、鮮明で
十分な色再現性、発色性が得られず、同一顔料を使用し
た実施例1と並べてその画像を比較すると、その差は明
白であった。
し6部加え、ボールミル混合機で混合して現像剤を得
た。この現像剤を用い市販のフルカラー複写機(CLC
350、キャノン製)により画像を得たところ、鮮明で
十分な色再現性、発色性が得られず、同一顔料を使用し
た実施例1と並べてその画像を比較すると、その差は明
白であった。
【0046】〔比較例2〜3〕比較例1で用いたブリリ
アントカーミン6B(アゾ系顔料、東洋インキ製造
(株)製)の代わりに、 比較例2:リオノールブルー FG−7351(フタロ
シアニン系顔料、東洋インキ製造(株)製)を、 比較例3:リオノールイエローGR(ジスアゾ系顔料、
東洋インキ製造(株)製)を、 それぞれ用いた以外は比較例1と同様に処理して、トナ
ー及び現像剤を得て、画像を評価したところ、比較例1
と同様の結果であった。
アントカーミン6B(アゾ系顔料、東洋インキ製造
(株)製)の代わりに、 比較例2:リオノールブルー FG−7351(フタロ
シアニン系顔料、東洋インキ製造(株)製)を、 比較例3:リオノールイエローGR(ジスアゾ系顔料、
東洋インキ製造(株)製)を、 それぞれ用いた以外は比較例1と同様に処理して、トナ
ー及び現像剤を得て、画像を評価したところ、比較例1
と同様の結果であった。
【0047】
【発明の効果】本発明により、鮮明で十分な色再現性、
発色性が得られる静電荷像現像用トナー母粒子、トナー
及び現像剤が得られた。光学顕微鏡によりトナー母粒子
中の顔料の分散状態を観察したところ、凝集の無い非常
に良好な分散状態になっていることが確認出来た。
発色性が得られる静電荷像現像用トナー母粒子、トナー
及び現像剤が得られた。光学顕微鏡によりトナー母粒子
中の顔料の分散状態を観察したところ、凝集の無い非常
に良好な分散状態になっていることが確認出来た。
Claims (5)
- 【請求項1】 顔料(A)、水溶性の無機塩(B)、水
溶性の溶剤(C)、下記一般式(1)にて示される顔料
分散剤(D)の少なくとも4つの成分から成る混合物を
機械的に混練して顔料(A)を微細化し、その後水溶性
の無機塩(B)及び水溶性の溶剤(C)を水洗除去して
得られる処理顔料(E)を含有することを特徴とする静
電荷像現像用トナー母粒子。 一般式(1) 【化1】 (但し、式中、Pは有機色素残基又は複素環残基、Xは
直接結合又はS、C、N、O、Hから選ばれる1〜50
個の原子で構成される化学的に合理的な組み合わせから
成る2価の結合基、Yは−N(R4 )−R3 −又は−O
−R3 −(R3 は炭素数1〜10で構成される、置換さ
れていてもよいアルキレン基又は置換されていてもよい
フェニレン基、R4 はH又は炭素数1〜18のアルキル
基又は−R 3 −N(R1 )R2 を表す。)、Zは水酸基
又は炭素数1〜4のアルコキシ基又は−Y−N(R1 )
R2 をそれぞれ表し、R1 、R2 はそれぞれ独立に置換
されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又は
R1 、R2 とでN、O又はSを含んでもよい置換されて
いてもよい複素環を表す。) - 【請求項2】 顔料(A)100重量部に対して顔料分
散剤(D)を0.01〜30重量部含有することを特徴
とする請求項1記載の静電荷像現像用トナー母粒子。 - 【請求項3】 水溶性の溶剤(C)に対して、水溶性の
無機塩(B)を重量比で2〜20倍使用することを特徴
とする請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナー母粒
子。 - 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか記載の静電荷
像現像用トナー母粒子と、外添剤とを混合して成ること
を特徴とする静電荷像現像用トナー。 - 【請求項5】 請求項4記載の静電荷像現像用トナー
と、キャリアとを混合して成ることを特徴とする現像
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3990298A JPH11237756A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | トナー母粒子、及びトナー並びに現像剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3990298A JPH11237756A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | トナー母粒子、及びトナー並びに現像剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11237756A true JPH11237756A (ja) | 1999-08-31 |
Family
ID=12565902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3990298A Pending JPH11237756A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | トナー母粒子、及びトナー並びに現像剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11237756A (ja) |
-
1998
- 1998-02-23 JP JP3990298A patent/JPH11237756A/ja active Pending
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