JPH11515028A - カンプトテシン誘導体の製造法 - Google Patents

カンプトテシン誘導体の製造法

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JPH11515028A JP9517588A JP51758897A JPH11515028A JP H11515028 A JPH11515028 A JP H11515028A JP 9517588 A JP9517588 A JP 9517588A JP 51758897 A JP51758897 A JP 51758897A JP H11515028 A JPH11515028 A JP H11515028A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(II)の化合物から式(I)カンプトテシンおよびカンプトテシン類似体の製造法、およびそれらの製造に有用な新規な中間体に関する。(R1〜R6は、各種の置換基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】 カンプトテシン誘導体の製造法 発明の分野 本発明は、中間体として有用な化合物を用いるカンプトテシンおよびカンプト テシン類似体の製造法、およびその中間体の製造法に関する。 発明の背景 カンプトテシンは、Camptotheca acuminata に見出だされる天然に存在する化 合物である。カンプトテシンおよびカンプトテシン類似体は、抗白血病および抗 腫瘍特性を有する。 カンプトテシンおよびカンプトテシン類似体は、Wall et al.に1990年1 月16日に発行された米国特許第4,894,456号明細書、Miyasaka et al .に1983年8月16日に発行された米国特許第4,399,282号明細書 、Miyasaka et al.に1983年8月16日に発行された米国特許第4,399 ,276号明細書、Vishnuvajjala et al.に1990年7月24日に発行された 米国特許第4,943,579号明細書、SmithKline Becham Corporation によ って出願され、1989年6月21日に公表された欧州特許出願第0,321, 122,A2号明細書、Miyasaka et al.に1984年9月25日に発行された 米国特許第4,473,692号明細書、Kabushiki Kaisha Yakult Honsh によ って出願され、1989年7月26日に公表された欧州特許出願第0,325, 247,A2号明細書、Takeda Chemical Industriesによって出願され、199 3年8月25日に公表された欧州特許出願第0,556,585,A2号明細書 、Wall et al.に1991年1月1日に発行された米国特許第4,981,96 8号明細書、Wall et al.に1991年9月17日に発行された米国特許第 5,049,668号明細書、Comins et al.に1992年11月10日に発行 された米国特許第5,162,532号明細書、Wall et al.に1993年1月 19日に発行された米国特許第5,180,722号明細書、およびGlaxo Inc. によって出願され、1993年5月5日に公表された欧州特許出願第0,540 ,099,A1号明細書に記載の方法を用いて合成することができる。 カンプトテシンおよびカンプトテシン類似体の製造に用いられる従来の方法は 、分割およびキラル補助法を用いて鏡像異性体濃度の高い中間体を得る。これら の方法の問題点は、分割ではラセミ材料の半分を廃棄する必要があり、キラル補 助法ではキラルサブユニットの化学量論的量を用いてキラル中心を立体選択的に 設定する必要があることである。 触媒的非対称誘導法を用いる方法は、米国特許出願連続番号08/237,0 81号明細書およびFang et al.,Journal of Organic Chemistry,59(21),614 2-6143(1994)に記載されている。このような従来の方法に関する一つの潜在的 な問題点は、キラリティー的に特異的な中間体の幾つかがそれ自身細胞毒性を示 すことである。更に、米国特許出願連続番号08/237,081号明細書に記 載の合成の最終段階では、パラジウム触媒を用いる必要があり、これは続いて最 終的薬剤物質から再結晶を何度も行うことによって除去しなければならない。カ ンプトテシンおよびその類似体の幾つかに潜在的細胞毒性があるため、製造の総 ての後期段階では厳重な保護手段を着けて、生産に関わる人員および環境を保護 する必要がある。このような保護手段は、カンプトテシンおよびその類似体の製 造および取り扱いの複雑さおよびコストを増加する。 本発明の目的は、カンプトテシンおよびその類似体の製造法であって、20位 におけるキラリティーを最後から2番目の製造段階まで導入しないことを特徴と する方法である。これにより、環境の偶発的な汚染や生産作業者の傷害の危険性 が減少し、従って生物活性の高い材料の取扱いや保管は極めて少なくなるので、 厳重な保護手段の必要性が減少する。 発明の概要 本発明は、式(II)の化合物を酸化することを含んでなる、式(I)の化合物、お よび薬学上許容可能なその塩の製造法を提供する。 [上記式中、 R1およびR2は、同一でもまたは異なっていてもよく、独立して水素、低級アル キル、(C3 〜7)シクロアルキル、(C3 〜7)シクロアルキル低級アルキル、低 級アルケニル、ヒドロキシ低級アルキル、またはアルコキシアルキルであるか、 または(−CH2NR78)であり、但し i)R7およびR8は同一でもまたは異なっていてもよく、独立して水素、 低級アルキル、(C3 〜7)シクロアルキル、(C3 〜7)シクロアルキル低級アル キル、低級アルケニル、ヒドロキシ低級アルキル、または低級アルコキシ低級ア ルキルであり、または ii)R7は、水素、低級アルキル、(C3 〜7)シクロアルキル、(C3 〜7 )シクロアルキル低級アルキル、低級アルケニル、ヒドロキシ低級アルキル、ま たは低級アルコキシ低級アルキルであり、かつR8が−COR9 (上記式中、 R9は、水素、低級アルキル、ペルハロ低級アルキル、(C3 〜7) シクロアルキル、(C3 〜7)シクロアルキル低級アルキル、低級アルケニル、ヒ ドロキシ低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ低級アルキルである) であるか、または iii)R7は、水素または低級アルキルであり、R8は、ジフェニル−メチ ルであるか、または(CH2tAr (上記式中、 tは0〜5であり、 Arは、場合によってはヒドロキシ、メチル、ハロゲン、およびアミ ノから選択される1以上の置換基で置換されたフェニル、フリル、ピリジル、N −メチルピロリル、イミダゾリルである)であり、または iv)R7およびR8は結合している窒素と一緒になって、式(IA) (上記式中、 Yは、O、S、SO、SO2、CH2、またはNR10であり、 但しR10は、水素、低級アルキル、ペルハロ低級アルキル、アリール であるか、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、低級ア ルキルアミノ、ペルハロ−低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコ キシ低級アルキル基から選択される1個以上の置換基で置換されたアリールであ るか、または −COR11 (上記式中、 R11は、水素、低級アルキル、ペルハロ低級アルキル、低級アルコキ シ、アリールであるか、低級アルキル、ペルハロ低級アルキル、ヒドロキシ低級 アルキル、低級アルコキシ低級アルキル基から選択される1個以上の置換基で置 換されたアリールである)であり、または R3およびR4は、独立して水素、低級アルキル、(C3 〜7)シクロアルキル、( C3 〜7)シクロアルキル低級アルキル、低級アルケニル、ヒドロキシ低級アルキ ル、またはアルコキシアルキルから選択され、または R3およびR4は一緒になって、式(IB) (上記式中、nは、整数1または2である)の飽和の5または6個の原子の複素 環式基を形成し、または R3は、−OCONR1213 (上記式中、 R12およびR13は、同一でもまたは異なっていてもよく、独立して水素、 1〜4個の炭素原子を有する置換または未置換アルキル基、または置換または未 置換の炭素環式または複素環式基から選択され、但し、R12およびR13が両方と も置換または未置換アルキル基であるときには、それらは、それらが結合してい る窒素原子と一緒に組み合わされて、−O−、−S−、および/または>N−R14 (式中、R14は、水素、1〜4個の炭素原子を有する置換または未置換アルキ ル基、または置換または未置換フェニル基)が挿入されていてもよい複素環を形 成することができる)であり、 R5は、水素、またはアルキルであり、特にメチルであり、 R6は、水素、またはアルキルであり、特に水素である] 本発明は、式(II)の化合物をジヒドロキシル化した後、酸化を行い、式( I)の 化合物を生成することを含んでなる式(I)の化合物の製造法も提供する。 式(II)の化合物から式(I)の化合物の製造法の他に、本発明の他の態様として は、式(II)の化合物、および式(I)および(II)の化合物の形成に有用な各種の中 間体が挙げられる。本発明の他の態様および利点は、下記の詳細な説明を再検討 することにより明らかになるであろう。 発明の詳細な説明 本明細書で用いられる「低級アルキル」という用語は、1〜8、好ましくは1 〜4個の炭素原子を有する線状または分岐状アルキル基、例えばメチル、エチル 、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、第三ブチル、ヘキシル、およびオクチ ルを意味する。この定義は、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、およびジ(低 級アルキル)アミノ基の低級アルキル基にも当てはまる。従って、低級アルコキ シ基の例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、第二−ブトキシ、およびイソ− ヘキソキシであり、低級アルキルチオ基の例は、メチルチオ、エチルチオ、第三 −ブチルチオ、およびヘキシルチオであり、ジ(低級アルキル)アミノ基の例は 、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ジ(n−ブチル) アミノ、およびジペンチルアミノである。 本明細書で用いられる「ハロ」および「ハロゲン」という用語は、フルオロ、 クロロ、ブロモ、またはヨードでもよい置換基を表す。本明細書で用いられる[ トリフレート」という用語は、トリフルオロメタンスルホネートを表す。本明細 書で用いられる「C」という名称は、摂氏を意味する。本明細書で用いられる「 周囲温度」という用語は、約20℃〜約30℃を意味する。 本発明の化合物は、鏡像異性体配置、すなわち「R」および「S」配置を形成 する1個以上の非対称炭素原子を有することができる。本発明は、総ての鏡像異 性形態およびこれらの形態の任意の組み合わせを包含する。簡単のために、特定 の配置が構造式で表されていないときには、両方の鏡像異性形態およびそれらの 混合物を表すものと理解すべきである。特に断らない限り、命名法での「(R) 」および「(S)」は、それぞれ本質的には場合によっては純粋なRおよびS鏡 像異性体を表す。 他の形態の化合物、例えば溶媒和物、水和物、各種の多形なども、本発明に包 含される。 許容可能な塩としては、無機酸および塩基の塩、例えば塩酸塩、硫酸塩、リン 酸塩、二リン酸塩、臭化水素酸塩、および硝酸塩、または有機酸との塩、例えば 酢酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、クエ ン酸塩、乳酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、パルモエー ト、サリチル酸塩、シュウ酸およびステアリン酸塩が挙げられるが、これらに限 定されない。許容可能な塩の他の例については、「医薬用塩(pharmaceutical Sa lts)」J.Pharm.Sci.,66(1),1(1977)を参照されたい。 本発明の一態様では、式(III) の化合物の製造法であって、 式(II) の化合物を触媒的非対称ジヒドロキシル化反応を用いてジヒドロキシル化するこ とを含んでなる方法を提供する。典型的には、この反応は、オスミウム触媒(例 えば、オスミウム(VI)酸カリウム二水和物、塩化オスミウム水和物、または四酸 化オスミウム)、キラル第三アミン触媒(例えば、ヒドロキノン1,4−フタラ ジンジイルジエーテルのようなシンコナアルカロイドの誘導体)、酸化性試薬( 例えば、フェリ(III)シアン化カリウム、過酸化水素、N−メチルモルフィンN −オキシド、または電気(electricity))、および第一アミド(例えば、メタン スルホンアミド)の存在下にて、塩基性条件下で(例えば、炭酸カルシウム)、 極性プロトン性溶媒(例えば、t−ブタノール、i−プロパノール、またはn− プロパノール)を含む水性混合物中で行うことができる。反応は、約0℃〜約3 0℃の温度で、約12〜約48時間行うことができる。これらの条件に関して許 容可能な変更は、関連の触媒的非対称ジヒドロキシル化反応についての文献、例 えばK.B.Sharpless et al.,J.Org.Chem.,58,3785-3786(1993)に記載され ている。 あるいは、式IIの化合物をアキラルジヒドロキシル化反応で式III の化合物ま で酸化して、ラセミ性シス−ジオールを得て、これを次に酵素的に分割して、式 IIの鏡像異性体濃度の高い化合物を生じる。アキラルジヒドロキシル化は、Laro ck,Comprehensive Organic Transformations,493-496(1989)によって記載さ れている。分割反応は、膵臓性リパーゼ、Pseudomonas fluorenscensリパーゼ、 C.Cylindraceaリパーゼ、Chromobacterium viscosumリパーゼ、およびAspergil lus niger リパーゼのようなアシル化酵素の存在下で、酢酸ビニルのようなアシ ル化剤の存在下で約0℃と周囲温度の間の温度で約2〜約48時間行うことがで きる。これらの条件についての変更は、A.Klibanov,有機溶媒中で酵素によっ て触媒される非対称変換(Asymmetric Transformation Catalyzed by Enzymes in Organic Solvents),Acc.Chem.Res.,23,114-120(1990)から明らかになる であろう。 式(II)の化合物は、式(IV) (上記式中、Xは、トリフレートであるか、またはハロ、特にクロロ−、ブロモ −、およびヨード−である)の化合物の環化によって製造することができる。 式(IV)の化合物は、分子内ヘック反応によって環化することができる。反応は 、パラジウム触媒(例えば、酢酸パラジウム(II))の存在下にて、塩基性条件下 で極性非プロトン性溶媒(例えば、アセトニトリルまたはN,N−ジメチルホル ムアミド)または極性プロトン性溶媒(例えば、n−プロパノール、i−プロパ ノール、またはt−ブタノール)中で行うことができる。極性の非プロトン性溶 媒を用いるときには、ハロゲン化テトラアルキルアンモニウム塩(例えば、塩化 テトラブチルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、またはヨウ化テト ラブチルアンモニウム)のような相間移動触媒を挙げることができる。好ましく は、トリフェニルホスフィン、トリ−o−トリルホスフィン、トリ−m−トリル ホスフィン、またはトリ−p−トリルホスフィンのようなパラジウム触媒の配位 子を 挙げることもできる。反応は、窒素またはアルゴンガス下のような不活性雰囲気 中で、機械攪拌機および水冷冷却器を備えた好適な反応容器中で行うことができ る。反応混合物を、約50°〜約110℃の温度で約1〜約48時間加熱するこ とができる。これらの条件の変更は、ヘック反応についての文献、例えばR.Gri gg et al.,Tetrahedron,46,4003-4008(1990)に記載されている。 式(IV)の化合物は、式(V)と式(VI)の化合物を縮合することによって製造する ことができる。 [上記式中、 Xは、トリフレートまたはハロ、特にクロロ−、ブロモ−、およびヨード−であ り、Zは、クロロ−、ブロモ−およびヨード−、またはOR15(但し、R15はト リフレート、メシレートまたはトシレート)のような好適な脱離基であるか、ま たは特にHである。] Zがヒドロキシである場合には、縮合反応は、非プロトン性溶媒、例えば塩化 メチレン中でトリアルキル−またはトリアリールホスフィン、例えばトリフェニ ルホスフィンと、ジアルキルアゾジカルボキシレート、例えばジエチルアゾジカ ルボキシレートとの存在下で、約0℃〜約50℃の温度で約0.5〜4時間行わ れる。上記条件についての他の変更は、ミツノブ反応についての文献、例えばO. Mitsunobu,Synthesis,1,(1981)から明らかになるであろう。 Zが、ハロ、トリフレート、メシレート、またはトシレートであるときには、 縮合反応は、アセトニトリルまたはN,N−ジメチルホルムアミドのような極性 の非プロトン性溶媒、またはi−プロパノールまたはt−ブタノールのような極 性のプロトン性溶媒中で、塩基、例えばカリウムt−ブトキシドの存在下にて、 約25°〜約100℃の温度で約1〜24時間行い、式(IV)の化合物を得る。上 記条件についての変更は、Comins et al.に1993年10月19日に発行され た米国特許第5,254,690号明細書に記載されており、その内容は、その 開示の一部として本明細書に引用される。 式(VI)の化合物は、式(VII)の化合物から製造することができる。 (上記式中、 R16は、アルキル、特にメチルである。) 脱アルキル化反応は、極性の非プロトン性溶媒、例えばアセトニトリル中で、 好適な脱アルキル化試薬、例えばヨウ化トリアルキルシリルの存在下にて、約0 ℃〜100℃の温度で約1〜12時間行うことができる。ヨウ化トリアルキルシ リルは、ハロゲン化トリアルキルシリル、例えばトリメチルシリルクロリドと、 アルカリ金属ヨーダイド、例えばヨウ化ナトリウムとを組み合わせることによっ てin situ で生成させることができる。 あるいは、脱アルキル化反応は、極性のプロトン性溶媒、例えば水またはエタ ノール中で、強酸、例えば塩酸の存在下にて、約0℃〜100℃の温度で約1〜 24時間行い、式(VI)の化合物を得ることができる。 出発材料である式(V)および式(VII)の化合物は、米国特許出願連続番号第08 /237,081号明細書、Fang et al.,Journal of Organic Chemistry,5 9(21),6142-6153(1994)、PCT/US95/05425、およびPCT/U S95/05427に記載されている。 式(III)の化合物を酸化して、式(I)の化合物を得ることができる。 酸化反応は、好適な溶媒、例えば塩化メチレン中で、酸化剤、例えばジメチル スルホキシド、活性化試薬、例えば塩化オキサリル、および塩基、例えばトリエ チルアミンの存在下にて、約−78℃〜−20℃の温度で約0.1〜約1時間行 い、式(I)の化合物を得ることができる。これらの条件についての他の変更は、 活性化した硫黄を基剤とする酸化剤についての文献、例えばMancuso and Swern, Synthesis,165-185 (1981)およびMarch,J., 最新有機化学(Advanced Organi c Chemistry),第3版,John Wiley & Sons ,ニューヨーク(1985年),1 057〜1060,1081〜1082頁から明らかになるであろう。 従って、式(V)および(VI)の化合物の、式(IV)、(II)、および(III)の中間体化 合物を介して式(I)の化合物への進行は、下記の工程図により模式的に表される 。 本発明のもう一つの態様は、式(II)、(III)、(IV)および(VI)の新規化合物で ある。 式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)および(VIII)の化合物は、カンプトテシンお よびカンプトテシン類似体、例えば式(I)の化合物、およびGlaxo Inc.によって 出願され、1993年5月5日に公表された欧州特許出願第0,540,099 ,A1号明細書に記載されかつその内容がその開示の一部として本明細書に開示 されるものの製造における中間体として有用である。 式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)および(VII)の中間体化合物を用いる式(I)の カンプトテシン誘導体の典型的な製造を、本明細書に例示する。 実施例 下記の実施例により、本発明の様々な態様を例示するが、本発明を制限するも のと解釈すべきではない。下記に具体的に定義されていない記号、慣例、および 用語は、最新の化学文献、例えばJournal of the American Chemical Societyで 用いられるものと一致している。 下記の実施例において、「mg」はミリグラムを意味し、「M」はモルを意味 し、「mL」はミリリットルを意味し、「mmol]はミリモルを意味し、「L 」はリットルを意味し、「mol]はモルを意味し、「g」はグラムを意味し、 「TLC」は薄層クロマトグラフィーを意味し、「HPLC」は高圧液体クロマ トグラフィーを意味し、「mm」はミリモルを意味し、「mp」は融点を意味し 、「Mhz」はメガヘルツを意味し、「1H−NMR」はプロトン核磁気共鳴を 意味し、「Hz」はヘルツを意味し、「h」は時間を意味し、「n」は正を意味 する。 特に断らない限り、総ての出発材料は供給業者から入手して、更に精製するこ となく使用した。酸素または水分に敏感な化合物を含む総ての反応は、乾燥N2 雰囲気下で行った。総ての反応およびクロマトグラフィー画分は、紫外線および I2着色により可視化したシリカゲルプレート上での薄層クロマトグラフィーに よって分析した。実施例1 4−エチル−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−8−オン(R5が水素であ り、R6がメチルである式(VI)の化合物) 250mLの一つ口丸底フラスコに、米国特許出願連続番号第08/237, 081号明細書、Fang et al.,Journal of Organic Chemistry,59(21),6142- 6143(1994)、PCT/US95/05425号明細書、およびPCT/US9 5/05427号明細書に記載の方法で製造した4−エチル−8−メトキシ−1 H−ピラノ[3,4−c]ピリジン(10g、52.4mmol)、アセトニト リル(100mL)、およびヨウ化ナトリウム(11.8g、79mmol)を 入れる。この混合物を、周囲温度で約20分間攪拌する。この混合物にトリメチ ルシリルクロリド(10ml、79mmol)を加えると、直ちに白色沈澱が形 成される。生成する混合物を、還流温度で約2時間加熱する。反応を周囲温度ま で冷却する。冷却した反応混合物に、重炭酸ナトリウム溶液50mLを加える。 混合物を、周囲温度で1時間攪拌する。沈澱を、ブッフナー漏斗上で濾過により 回収する。回収した固形物を、25〜38℃で約12時間真空乾燥し、最初に得 られる4−エチル−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−8−オンを淡黄褐色 結晶性固形物として得た。濾液を真空濃縮し、生成する残渣をアセトニトリル/ メタノールから再結晶して、更に4−エチル−1H−ピラノ[3,4−c]ピリ ジン−8−オンを淡黄褐色結晶性固形物として得た。特性決定データ:mp 1 69〜171℃。1HNMR(CDCl3'300MHz):δ1.11(t,J =7.4Hz,3H),2.27(q,J=7.4Hz,2H),5.04(s ,2H),6.17(d,J=6.8Hz,1H),6.59(s,1H),7 .32(d,J=6.8Hz,1H),13.16(bs,1H)。実施例2 4−エチル−7−[7−ヨード−9−[(4−メチル−ピペラジニル)メチル] −2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−g]キノリン−8−イル メチル]−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−8−オン(R2が水素であり 、R3およびR4が一緒になってエチレンジオキシであり、R5が水素であり、R6 がメチルであり、Xがヨードである式(IV)の化合物) 4−エチル1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−8−オン(200mg、1 .13mmol)、米国特許出願連続番号第08/237,081号明細書、Fa ng et al.,Journal of Organic Chemistry,59(21),6142-6143(1994)、PC T/US95/05425号明細書、およびPCT/US95/05427号明 細書に記載の方法で製造した[7−ヨード−9−[(4−メチル−ピペラジニル )メチル]−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−g]キノリン −8−イル]−メタノール(514mg、1.13mmol)をジクロロメタン 4.5mLに溶解したものに、トリフェニルホスフィン(326mg、1.24 mmol)を加える。周囲温度で3分間撹拌した後、混合物を0℃に冷却し、 ジエチルアゾジカルボキシレート(0.20mL、1.24mmol)を滴加す る。褐色溶液を周囲温度まで加温して、14時間撹拌する。溶媒を減圧留去し、 生成する残渣をシリカゲル上でクロマトグラフィーを行う。5〜10%メタノー ル/ジクロロメタンで溶出すると、4−エチル−7−[7−ヨード−9−[(4 −メチル−ピペラジニル)メチル]−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ [2,3−g]キノリン−8−イルメチル]−1H−ピラノ[3,4−c]ピリ ジン−8−オンを黄色固形生成物として得る。特性決定データ:1HNMR(2 00MHz,CDCl3):δ1.03(t,J=7.4Hz,3H),2.1 8(s,3H),2,25(q,J=7.4Hz,2H),2.45(br.s ,4H),3.80(s,2H),4.39(s,4H),5.18(s,2H ),5.45(s,2H),5.94(d,J=6.8Hz,1H),6.60 (s,1H),6.80(d,J=6.8Hz,1H),7.52(s,1H) ,7.67(s,1H)。実施例3 11H−1,4−ジオキシノ[2,3−g]ピラノ[3′,4′:6,7]イン ドリジノ[1,2−b]キノリン−12(14H)−オン,8−エチル−2,3 −ジヒドロ−15−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル](R1が4− メチルピペラジニル−メチルであり、R2が水素であり、R3およびR4が一緒に なってエチレンジオキシであり、R5が水素であり、R6がメチルである、式(II) の化合物) 4−エチル−7−[7−ヨード−9−[(4−メチル−ピペラジニル)メチル ]−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−g]キノリン−8−イ ルメチル]−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−8−オン(50.0mg、 0.0813mmol)をアセトニトリル4mLに溶解したものに、酢酸パラジ ウム(II)(0.90mg、0.0040mmol)、粉末状無水炭酸カリウム( 22. 4mg、0.163mmol)、およびトリフェニルホスフィン(10.6mg 、0.0406mmol)を周囲温度で連続的に加える。混合物を還流温度まで 上げ、17時間撹拌する。溶媒を減圧留去し、生成する残渣をシリカゲル上でク ロマトグラフィーを行う。10%メタノール/クロロホルムで溶出すると、11 H−1,4−ジオキシノ[2,3−g]ピラノ[3′,4′:6,7]インドリ ジノ[1,2−b]キノリン−12(14H)−オン,8−エチル−2,3−ジ ヒドロ−15−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]を、黄色固形生成 物として得る。特性決定データ:mp 223〜225℃。1HNMR(300 MHz,CDCl3):δ1.22(t,J=7.4Hz,3H),2.29( s,3H),2,45(q,J=7.4Hz,2H),2.57(br.s,4 H),3.94(s,2H),4.44(s,4H),5.20(s,2H), 4.83(s,1H),5.29(s,2H),6.67(s,2H),7.1 4(s,1H),7.65(s,1H),7.75(s,1H)。実施例4 11H−1,4−ジオキシノ[2,3−g]ピラノ[3′,4′:6,7]イン ドリジノ[1,2−b]キノリン−12(8H,14H)−オン,8−エチル− 2,3−ジヒドロ−8,9−ジヒドロキシ−15−[(4−メチル−1−ピペラ ジニル)メチル]−(9R−シス)(R1が4−メチルピペラジニル−メチルで あり、R2が水素であり、R3およびR4が一緒になってエチレンジオキシであり 、R5が水素であり、R6がメチルである、式(III)の化合物) Aldrich Chemical Company、ミルウォーキー、ワイオミングから入手可能なキ ラル配位子ヒドロキニジン1,4−フタラジンジイルジエーテルを含むAD−ミ ックス−β(1.26g)を水−第三ブチルアルコール(1:1)4mLに溶解 したものに、メタンスルホンアミド(24mg、0.260mmol)を加える 。褐色混合物を0℃に冷却した後、11H−1,4−ジオキシノ[2,3−g] ピ ラノ[3′,4′:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−12(14 H)−オン,8−エチル−2,3−ジヒドロ−15−[(4−メチル−1−ピペ ラジニル)メチル](126mg、0.260mmol)を加える。混合物を周 囲温度まで加温し、36時間激しく撹拌する。混合物を水8mLで希釈し、亜硫 酸ナトリウム750mgで反応を停止する。更に20分間撹拌した後、混合物を ジクロロメタン5mLで希釈し、濾過して、固形生成物を得て、これを高真空で 乾燥し、11H−1,4−ジオキシノ[2,3−g]ピラノ[3′,4′:6, 7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−12(8H,14H)−オン,8− エチル−2,3−ジヒドロ−8,9−ジヒドロキシ−15−[(4−メチル−1 −ピペラジニル)メチル]−(9R−シス)を淡黄色固形生成物として得る。1 HNMRは、ジアステレオマー比が83:17でアルコキシとを示している。 恐らく、2個のジアステレオマーは、ヘミアセタール炭素においてエピマー性で ある。特性決定データ(主エピマー):mp 255〜260℃、分解を伴う。 1HNMR(300MHz,DMSO−d6):δ0.97(t,J=7.4H z,3H),1.74(t,J=7.4Hz,2H),2.06(s,3H), 2.29(br.s,4H),3.89(s,2H),4.39(s,4H), 4.51(ABq,JAB=39Hz,Δν=82Hz,2H),4.83(s, 1H),4.95(s,1H),5.26(s,2H),7.23(s,1H) ,7.54(s,1H),7.70(s,1H)。 上記工程の鏡像異性体選択性を評価するため、上記の主ジアステレオマーを別 個に下記の方法によって(S)−および(R)−O−メチルマンデレートに転換 する。上記固形生成物(10mg、0.019mmol)、(S)−O−メチル マンデル酸(6.4mg、0.038mmol)、1,3−ジシクロヘキシルカ ルボジイミド(7.9mg、0.038mmol)、および触媒量のN,N−ジ メチルアミノピリジンをジクロロメタン2mL中で混合したものを、周囲温度で 2時間撹拌する。生成する白色懸濁液をCelite(商品名)の短パッドで濾過し、 ジクロロメタン2mLで洗浄する。合わせた濾液と洗浄液を減圧濃縮し、固形生 成物として粗生成物を得る。1HNMRスペクトル(300MHz,CDCl3) の全体についての分析は、ジアステレオマー比が93:7であることを示してい る。これは、主生成物のペンタサイクリックアルコールについての鏡像異性体純 度が86%であることに相当する。同じ比率は、主アルコールから(R)−マン デレートを調製するときに得られる。(S)−および(R)−O−メチルマンデ レートについてのシグナルは、互いに相補的である。いずれの場合にも、アノマ ー中心のプロトンに対するシャープなシグナルを、分析に用いている。実施例5 11H−1,4−ジオキシノ[2,3−g]ピラノ[3′,4′:6,7]イン ドリジノ[1,2−b]キノリン−9,12(8H,14H)−ジオン,8−エ チル−2,3−ジヒドロ−8−ヒドロキシ−15−[(4−メチル−1−ピペラ ジニル)メチル]−(S) (R1が4−メチルピペラジニル−メチルであり、 2が水素であり、R3およびR4が一緒になってエチレンジオキシであり、R5 水素であり、R6がメチルである、式(I)の化合物) 塩化オキサリル(0.14mL、1.5mmol)をジクロロメタン8mLに 溶解したものを−78℃に冷却した後、ジメチルスルホキシド(0.22mL、 3.1mmol)を滴加する。混合物を2分間攪拌した後、11H−1,4−ジ オキシノ[2,3−g]ピラノ[3′,4′:6,7]インドリジノ[1,2− b]キノリン−12(8H,14H)−オン,8−エチル−2,3−ジヒドロ− 8,9−ジヒドロキシ−15−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]− (9R−シス)(40mg)0.077mmol)をジメチルスルホキシド(2 mL)に加える。−78℃で15分間攪拌した後、混合物にトリエチルアミン( 0.85mL、6.2mmol)を滴加して処理する。冷却槽を外して、攪拌 を10分間継続する。水10mLで反応を停止した後、層分離し、水性層をクロ ロホルムで3回抽出する。合わせた有機層を飽和の塩化ナトリウム水溶液で洗浄 し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧濃縮する。生成する褐色残渣を、シリ カゲル上でクロマトグラフィーを行う。10%メタノール/クロロホルムで溶出 すると、黄色固形生成物として11H−1,4−ジオキシノ[2,3−g]ピラ ノ[3′,4′:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−9,12(8 H,14H)−ジオン,8−エチル−2,3−ジヒドロ−8−ヒドロキシ−15 −[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−(S)26mg(収率65% )が得られる。特性決定データ:1HNMR(300MHz,CDCl3):δ1 .06(t,J=7.4Hz,3H),1.91(m,2H),2.31(s, 3H),2.59(br.s,4H),3.80(br.s,1H),3.97 )s,2H),4.46(s,4H),5.32(s,2H),5.55(AB q,JAB=8.4Hz,Δν=90Hz,2H),7.60(s,1H),7. 66(s,1H),7.72(s,1H)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN (72)発明者 シッピング、エクシー アメリカ合衆国ノースカロライナ州、リサ ーチ、トライアングル、パーク、ファイ ブ、ムーア、ドライブ、グラクソ、ウェル カム、インコーポレーテッド内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式(II)の化合物を酸化することを含んでなる、式(I)の化合物、および 薬学上許容可能なその塩の製造法。 [上記式中、 R1およびR2は、同一でもまたは異なっていてもよく、独立して水素、低級アル キル、(C3 〜7)シクロアルキル、(C3 〜7)シクロアルキル低級アルキル、低 級アルケニル、ヒドロキシ低級アルキル、またはアルコキシアルキルであるか、 または(−CH2NR78)であり、但し i)R7およびR8は同一でもまたは異なっていてもよく、独立して水素、 低級アルキル、(C3 〜7)シクロアルキル、(C3 〜7)シクロアルキル低級アル キル、低級アルケニル、ヒドロキシ低級アルキル、または低級アルコキシ低級ア ルキルであり、または ii)R7は、水素、低級アルキル、(C3 〜7)シクロアルキル、(C3 〜7 )シクロアルキル低級アルキル、低級アルケニル、ヒドロキシ低級アルキル、ま たは低級アルコキシ低級アルキルであり、かつ R8が−COR9 (上記式中、 R9は、水素、低級アルキル、ペルハロ低級アルキル、(C3 〜7) シクロアルキル、(C3 〜7)シクロアルキル低級アルキル、低級アルケニル、ヒ ドロキシ低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ低級アルキルである) であるか、または iii)R7は、水素または低級アルキルであり、R8は、ジフェニル−メチ ルであるか、または(CH2tAr (上記式中、 tは0〜5であり、 Arは、場合によってはヒドロキシ、メチル、ハロゲン、およびアミ ノから選択される1以上の置換基で置換されたフェニル、フリル、ピリジル、N −メチルピロリル、イミダゾリルである)であり、または iv)R7およびR8は結合している窒素と一緒になって、式(IA) (上記式中、 Yは、O、S、SO、SO2、CH2、またはNR10であり、 但しR10は、水素、低級アルキル、ペルハロ低級アルキル、アリール であるか、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、低級ア ルキルアミノ、ペルハロ−低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコ キシ低級アルキル基から選択される1個以上の置換基で置換されたアリールであ るか、または −COR11 (上記式中、 R11は、水素、低級アルキル、ペルハロ低級アルキル、低級アルコキ シ、アリールであるか、低級アルキル、ペルハロ低級アルキル、ヒドロキシ低級 アルキル、低級アルコキシ低級アルキル基から選択される1個以上の置換基で置 換されたアリールである)であり、または R3およびR4は、独立して水素、低級アルキル、(C3 〜7)シクロアルキル、( C3 〜7)シクロアルキル低級アルキル、低級アルケニル、ヒドロキシ低級アルキ ル、またはアルコキシアルキルから選択され、または R3およびR4は一緒になって、式(IB) (上記式中、nは、整数1または2である)の飽和の5または6個の原子の複素 環式基を形成し、または R3は、−OCONR1213 (上記式中、 R12およびR13は、同一でもまたは異なっていてもよく、独立して水素、 1〜4個の炭素原子を有する置換または未置換アルキル基、または置換または未 置換の炭素環式または複素環式基から選択され、但し、R12およびR13が両方と も置換または未置換アルキル基であるときには、それらは、それらが結合してい る窒素原子と一緒に組み合わされて、−O−、−S−、および/または>N−R14 (式中、R14は、水素、1〜4個の炭素原子を有する置換または未置換アルキ ル基、または置換または未置換フェニル基)が挿入されていてもよい複素環を形 成することができる)であり、 R5は、水素、またはアルキルであり、 R6は、水素、またはアルキルである] 2. 式(II)、(III)、(IV)、または(VI)の化合物、および薬学上許容可能な その塩。 [上記式中、 R1およびR2は、同一でもまたは異なっていてもよく、独立して水素、低級アル キル、(C3 〜7)シクロアルキル、(C3 〜7)シクロアルキル低級アルキル、低 級アルケニル、ヒドロキシ低級アルキル、またはアルコキシアルキルであるか、 または(−CH2NR78)であり、但し i)R7およびR8は同一でもまたは異なっていてもよく、独立して水素、 低級アルキル、(C3 〜7)シクロアルキル、(C3 〜7)シクロアルキル低級アル キル、低級アルケニル、ヒドロキシ低級アルキル、または低級アルコキシ低級ア ルキルであり、または ii)R7は、水素、低級アルキル、(C3 〜7)シクロアルキル、(C3 〜7 )シクロアルキル低級アルキル、低級アルケニル、ヒドロキシ低級アルキル、ま たは低級アルコキシ低級アルキルであり、かつ R8が−COR9 (上記式中、 R9は、水素、低級アルキル、ペルハロ低級アルキル、(C3 〜7)シ クロアルキル、(C3 〜7)シクロアルキル低級アルキル、低級アルケニル、ヒド ロキシ低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ低級アルキルである)で あるか、または iii)R7は、水素または低級アルキルであり、R8は、ジフェニル−メチ ルであるか、または(CH2tAr (上記式中、 tは0〜5であり、 Arは、場合によってはヒドロキシ、メチル、ハロゲン、およびアミ ノから選択される1以上の置換基で置換されたフェニル、フリル、ピリジル、N −メチルピロリル、イミダゾリルである)であり、または iv)R7およびR8は結合している窒素と一緒になって、式(IA) (上記式中、 Yは、O、S、SO、SO2、CH2、またはNR10であり、 但しR10は、水素、低級アルキル、ペルハロ低級アルキル、アリール であるか、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、低級ア ルキルアミノ、ペルハロ−低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコ キシ低級アルキル基から選択される1個以上の置換基で置換されたアリールであ るか、または −COR11 (上記式中、 R11は、水素、低級アルキル、ペルハロ低級アルキル、低級アルコキ シ、アリールであるか、低級アルキル、ペルハロ低級アルキル、ヒドロキシ低級 アルキル、低級アルコキシ低級アルキル基から選択される1個以上の置換基で置 換されたアリールである)であり、または R3およびR4は、独立して水素、低級アルキル、(C3 〜7)シクロアルキル、( C3 〜7)シクロアルキル低級アルキル、低級アルケニル、ヒドロキシ低級アルキ ル、またはアルコキシアルキルから選択され、または R3およびR4は一緒になって、式(IB) (上記式中、nは、整数1または2である)の飽和の5または6個の原子の複素 環式基を形成し、または R3は、−OCONR1213 (上記式中、 R12およびR13は、同一でもまたは異なっていてもよく、独立して水素、 1〜4個の炭素原子を有する置換または未置換アルキル基、または置換または未 置換の炭素環式または複素環式基から選択され、但し、R12およびR13が両方と も置換または未置換アルキル基であるときには、それらは、それらが結合してい る窒素原子と一緒に組み合わされて、−O−、−S−、および/または>N−R14 (式中、R14は、水素、1〜4個の炭素原子を有する置換または未置換アルキ ル基、または置換または未置換フェニル基)が挿入されていてもよい複素環を形 成することができる)であり、 R5は、水素、またはアルキルであり、 R6は、水素、またはアルキルである] 3. 4−エチル−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−8−オン、 4−エチル−7−[7−ヨード−9−[(4−メチル−ピペラジニル)メチル ]−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−g]キノリン−8−イ ルメチル−1H−ピラノ[3,4−c]ピリジン−8−オン、 11H−1,4−ジオキシノ[2,3−g]ピラノ[3′,4′:6,7]イン ドリジノ[1,2−b]キノリン−12(14H)−オン,8−エチル−2,3 −ジヒドロ−15−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]、または 11H−1,4−ジオキシノ[2,3−g]ピラノ[3′,4′:6,7]イ ンドリジノ[1,2−b]キノリン−12(8H,14H)−オン,8−エチル −2,3−ジヒドロ−8,9−ジヒドロキシ−15−[(4−メチル−1−ピペ ラジニル)メチル]−(9R−シス) からなる群から選択される化合物。
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