JPH11514197A - スイッチキャビネットの背壁、側壁またはドアに組み付けるための冷却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、冷却装置であって、スイッチキャビネットの背壁、側壁またはドアの代わりに組付け可能であり、内方循環路の流入開口と流出開口とを介して前記スイッチキャビネットに接続可能である形式のものに関する。雨よけおよび防塵を改善するために、本発明によれば、冷却装置ケーシングが、上向きに開かれた中央の排気縦穴のほかに、この排気縦穴の側方で、内方循環路から気密に分割された外方循環路に用いれられる複数の通気室を有しており、スイッチキャビネットおよび冷却装置ケーシングの上側が、スイッチキャビネットおよび冷却装置から間隔を置いて屋根部材によってカバーされており、この屋根部材が全方向においてスイッチキャビネットと冷却装置ケーシングを越えて突出し、かつ、下向きに平かれた通気スリットを環状に開放させており、屋根部材が２つの分離板によって３つの部屋に分割されていて、これらの部屋が冷却装置ケーシングの排気縦穴と両通気室とに接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】 スイッチキャビネットの背壁、側壁またはドアに 組み付けるための冷却装置 本発明は冷却装置であって、スイッチキャビネットの背壁、側壁またはドアの 代わりに組付け可能であり、かつ、内方循環路の流入開口と流出開口とを介して 前記スイッチキャビネットに接続可能である形式のものに関する。 このような形式の冷却装置は通常、熱交換器としてのみ規定されている。この 際、内方循環路と外方循環路とを分離するには常に困難が伴う。このような分離 が完全でないと、湿気がスイッチキャビネット内に達してしまうのを常に完全に 回避できるとは限らない。スイッチキャビネットが冷却装置を外方に備えている 場合には、さらに雨および汚れ粒子に対して防護することになるので、内方循環 路と外方循環路との分離が著しく困難となる。 本発明の課題は、冒頭に述べた形式の冷却装置を改良して、主に、復水、雨水 および汚染部分からの熱交換器の保護を改善した冷却装置を提供することである 。 このような課題を解決するために、本発明による構成では、冷却装置ケーシン グが、上向きに開かれた中 央の排気縦穴のほかに、この排気縦穴の側方で、内方循環路から気密に分割され た外方循環路に用いられる上向きに開かれた鉛直方向の通気室を有しており、ス イッチキャビネットおよび冷却装置の上側が、スイッチキャビネットおよび冷却 装置から間隔を置いて屋根部材によってカバーされており、この屋根部材が全側 方においてスイッチキャビネットと冷却装置ケーシングとを越えて突出し、かつ 、下向きに開かれた通気スリットを環状に開放しており、前記屋根部材が分離板 によって、複数の部屋に分割されていて、これらの部屋が冷却装置ケーシングの 排気縦穴と両方の通気室とに接続しているようにした。さらに、屋根部材によっ て雨および汚れ粒子から十分に保護され、かつ前記屋根部材は、分割された複数 の部屋で以て換気することができる。 雨よけ（Regenschutz）をさらに改善するために、別の構成によれば、屋根部 材が、下向きに折り曲げられた環状の縁部を備えており、この縁部が、スイッチ キャビネットおよび冷却装置ケーシングの側壁の領域に部分的に延びている。雨 水の跳ね返りを軽減するために、屋根部材が、水平方向に方向付けられたカバー プレートを有しており、このカバープレートが、斜めに傾斜した移行区分を介し て縁部に移行しており、屋根部材の複数の角隅が、縁部の領域および移行区分の 領域において面取りされている。 スイッチキャビネットの横断面形状に適合した構成では、方形の横断面を有す るスイッチキャビネットの場合には、屋根部材の分離壁が、スイッチキャビネッ トの前側から後側に延びる鉛直方向の中央平面を基準として対称的に、かつ、こ の中央平面に平行に方向付けられていて、冷却装置ケーシングの後側からスイッ チキャビネットの前側にまで延びている。 環状の通気スリットを形成するために、本発明による構成では、屋根部材がス ペーサ部材を介して、スイッチキャビネットおよび／または冷却装置ケーシング の上側に結合されている。 屋根部材の複数の部屋を完全に分離するために、分離板が屋根部材の内部横断 面に適合させられていて、かつ、スイッチキャビネットおよび冷却装置ケーシン グの上側に支持される。 以下に、本発明を図示の実施例に基づき詳しく説明する。 第１図は、冷却装置として構成された背壁と、装嵌された屋根部材とを備えた スイッチキャビネットの斜視図であり、 第２図は、複数の部屋と通気経路とを備えた屋根部材の概略的な平面図である 。 第１図には、スイッチキャビネット１０のうちのフレーム枠のみが図示されて いる。このフレーム枠の背面は冷却装置で閉鎖されており、図面ではこの冷却装 置のうちの冷却装置ケーシング２０のみが示されている。なぜならば、冷却装置 の構成は本発明にとっては無意味だからである。横断面で見て台形状の冷却装置 は、壁部２１で以てフレーム枠の背面を完全に同一平面で閉鎖している。冷却装 置はスイッチキャビネット１０の側壁に代用することもでき、また、冷却装置自 体、ドアとして形成されていてもよい。冷却装置は流入開口２８と流出開口２８ とを介してスイッチキャビネット内室に接続している。冷却装置ケーシング２０ は、中央の排気縦穴２４と、この排気縦穴２４の側方で２つの通気室２２，２３ とに分割されている。外方循環路に対応して配置された排気縦穴２４は、これら の通気室２２，２３から気密に分割されている。排気縦穴２４および通気室２２ ，２３は上向きに開いている。 スイッチキャビネット１０および冷却装置ケーシング２０の上側に、スペーサ 部材を介して屋根部材３０が固定されている。この屋根部材３０は水平なカバー プレート４３から構成されていて、このカバープレート４３は、斜めに下降した 移行区分４４を介して、下向きに折り曲げられた縁部４５に移行している。屋根 部材３０は全側方において、スイッチキャビネット１０と冷却装置ケーシング２ ０とを越えて突出しており、かつ、下向きに開かれた通気スリットを環状に形成 している。 第２図の平面図に示したように、屋根部材３０の内室が２つの分離壁３１，３ ２で以て３つの部屋３３，３４，３９に分割されている。図示の実施例では、こ れらの分離壁３１，３２はスイッチキャビネット１０の前側から冷却装置ケーシ ング２０の後側に向かって延在しており、しかも部屋３３と通気室２２とが接続 するように、部屋３４と通気室２３とが接続するように、かつ、部屋３９と排気 縦穴２４とが接続するように配置されている。矢印４０，４１が示すように、排 気縦穴２４から流出した空気は、屋根部材３０の部屋３９を介してスイッチキャ ビネット１０の前側と、通気スリットを介して冷却装置ケーシング２０の後側と に流出することができる。 矢印３５，３６が示すように、スイッチキャビネット１０の両側に新空気が吸 気される。このような新空気は通気スリットを介して部屋３３，３４に達し、さ らに矢印３７，３８が示すように、冷却装置の通気室２２，２３に達する。 第２図から判るように、分離壁３１，３２は互いに平行に、かつ、スイッチキ ャビネット１０の前側から後側に向かって延びる鉛直方向の中央平面を基準とし て対称的に設けられている。屋根部材４０の縁部４５は、スイッチキャビネット １０および冷却装置ケーシング２０の側壁の領域に部分的に延びているので、雨 よけおよび防塵が改善されている。 スイッチキャビネットおよび冷却装置の横断面形状を別の形状に構成すること もできる。屋根部材３０を分離壁３１，３２を用いて複数の部屋３３，３４，３ ９に分割することによって、常に、これらの部屋３３，３４，３９が、互いに分 離して、通気室２２，２３と排気縦穴２４とに接続していなければならない。 排気縦穴２４を、使用法に応じて吸気縦穴として使用することもでき、かつ、 通気室２２，２３内における流れ方向を下方から上方に向かって方向付けること もできる。このことはやはり、スイッチキャビネットにおける１つ、または複数 の循環路に関係している。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アーヒム エーデルマン ドイツ連邦共和国 ディレンブルク ツィ ンマープラッツ ６ (72)発明者 ヴァルター ニコライ ドイツ連邦共和国 ブゼック バーンホフ シュトラーセ 31 (72)発明者 ハインリヒ シュトラックバイン ドイツ連邦共和国 ビーバータール シュ タインフルトシュトラーセ ３

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．冷却装置であって、スイッチキャビネットの背壁、側壁またはドアの代わ りに組付け可能であり、かつ、内方循環路の流入開口と流出開口とを介して前記 スイッチキャビネットに接続可能である形式のものにおいて、 冷却装置ケーシング（２０）が、上向きに開かれた中央の排気縦穴（２４）の ほかに、該排気縦穴（２４）の側方で、内方循環路から気密に分割された外方循 環路に用いられる上向きに開かれた鉛直方向の通気室（２２，２３）を有してお り、スイッチキャビネット（１０）および冷却装置ケーシング（２０）の上側が 、スイッチキャビネット（１０）と冷却装置ケーシング（２０）とから間隔を置 いて屋根部材（３０）によってカバーされており、該屋根部材（３０）が全側方 において前記スイッチキャビネット（１０）と前記冷却装置ケーシング（２０） とを越えて突出し、かつ、下向きに開かれた通気スリットを環状に開放しており 、前記屋根部材（３０）が分離板（３１，３２）によって、複数の部屋（３３， ３４，３９）に分割されていて、これらの部屋（３３，３４，３９）が前記冷却 装置ケーシング（２０）の排気縦穴（２４）と両方の通気室（２２，２３）とに 接続していることを特徴とする、スイッチキャビネットの背壁、側壁またはドア に組み付けるための冷却装置。 ２．屋根部材（３０）が、下向きに折り曲げられた環状の縁部（４５）を備え ており、該縁部（４５）が、スイッチキャビネット（１０）の側壁、および冷却 装置ケーシング（２０）の側壁の領域に部分的に延びている、請求項１記載の冷 却装置。 ３．方形の横断面を有するスイッチキャビネット（１０）において、屋根部材 （３０）の分離壁（３１，３２）が、前記スイッチキャビネット（１０）の前側 から後側に延びる鉛直方向の、スイッチキャビネット（１０）の中央平面を基準 として対称的に、かつ、該中央平面に平行に方向付けられており、前記冷却装置 ケーシング（２０）の後側から前記スイッチキャビネット（１０）の前側にまで 延びている、請求項１または２記載の冷却装置。 ４．屋根部材（３０）がスペーサ部材を介して、スイッチキャビネット（１０ ）および／または冷却装置ケーシング（２０）の上側に結合されている、請求項 １から３までのいずれか１項記載の冷却装置。 ５．屋根部材（３０）が、水平方向に方向付けられたカバープレート（４３） を有しており、該カバープレート（４３）が、斜めに傾斜した移行区分（４４） を介して縁部（４５）に移行している、請求項１から４までのいずれか１項記載 の冷却装置。 ６．屋根部材（３０）の複数の角隅が、縁部（４５ ）の領域および移行区分（４４）の領域において面取りされている、請求項５記 載の冷却装置。 ７．分離板（３１，３２）が屋根部材（３０）の内部横断面に適合させられて おり、かつ、スイッチキャビネット（１０）および冷却装置ケーシング（２０） の上側に支持される、請求項１から６までのいずれか１項記載の冷却装置。 ８．排気縦穴（２４）および通気室（２２，２３）が、共通の１つの流れ方向 で、スイッチキャビネット（１０）を換気または排気するために使用されている 、請求項１から７までのいずれか１項記載の冷却装置。 ９．排気縦穴（２４）または通気室（２２，２３）のみが、スイッチキャビネ ット（１０）を換気または排気するために使用されている、請求項１から８まで のいずれか１項記載の冷却装置。