JPH11512667A - ポリエチレンテレフタレートシートから製造されるアモルファス成形品 - Google Patents

ポリエチレンテレフタレートシートから製造されるアモルファス成形品

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JPH11512667A JP9513948A JP51394897A JPH11512667A JP H11512667 A JPH11512667 A JP H11512667A JP 9513948 A JP9513948 A JP 9513948A JP 51394897 A JP51394897 A JP 51394897A JP H11512667 A JPH11512667 A JP H11512667A
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ヘキスト・リサーチ・アンド・テクノロジー・ドイチュラント・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニー・カーゲー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、主成分が結晶可能なポリエチレンテレフタレートであって、且つ良好な機械的性質及び光学的性質によって区別される1 〜 20mmの厚さを有するアモルファス熱成形品に関するものである。前記成形品は、透明であることができ、透明に着色することができ、又は不透明に着色することができる。好ましい態様では、前記成形品は、更に紫外線安定化される。更に、本発明は、上記アモルファス成形品を製造する方法及びそれらの使用に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】 ポリエチレンテレフタレートシートから製造されるアモルファス成形品 本発明は、アモルファスポリエチレンテレフタレートシートからアモルファス 成形品を製造する方法に関するものであり、またアモルファス成形品それ自体に 関するものである。前記成形品は、透明であることができ、透明に着色すること ができ、又は不透明に着色することができる。前記成形品は、良好な光学的性質 に加えて、良好な機械的性質を有する。 1 〜 20mmの厚さを有するアモルファス透明シートは公知である。これら の二次元構造は、アモルファスで結晶化不可能な熱可塑性樹脂を含む。加工して シートにすることができる前記熱可塑性樹脂の典型的な例は、ポリビニルクロリ ド(PVC)、ポリカーボネート(PC)及びポリメチルメタクリレート(PM MA)である。これらの半製品は、いわゆる押出ライン(Polymer Werkstoffe, Volume II,Technologie 1,p.136,Georg Thieme Verlag,Stuttgart,1984 参 照)で製造される。粉末状又は粒状の原料は、押出機中で溶解される。押出後、 アモルファス熱可塑性樹脂は、それらの粘度が温度の低下と共に連続的に増加す るので、磨き積重ね(polishing stacks)又は他の成形手段によって、容易に成 形することができる。成形後、アモルファス熱可塑性樹脂は、キャリブレーショ ンダイ(calibration die)で自立できるように、充分な安定性、すなわち高粘 度を有する。しかしながら、依然として、前記熱可塑性樹脂は、前記ダイによっ て成形される程度に充分に柔らかい。アモルファス熱可塑性樹脂の溶融粘度及び 固有剛性は、キャリブレーションダイにおいて非常に高いので、冷却前に、半製 品がキャリブレーションダイで崩壊することはない。例えばPVCのような容易 に分解される材料の場合、押出中には、例えば分解に対する加工安定剤、及び過 剰な内部摩擦、故に制御不可能な熱入れに対する滑剤のような特別な加工助剤が 必要である。表面滑剤は、壁体及びロールに対する粘着を防止するのに必要であ る。 PMMAの加工は、例えば水分を排除することができるベント式押出機を用い て行われる。 アモルファス熱可塑性樹脂から透明シートを製造する場合、しばしば高価な添 加剤が必要であるが、前記添加剤は移行することがあり、半製品上における蒸発 及び表面被膜(surface coatings)に起因して製造問題が生起することがある。 PVCシートは、困難に直面しつつ又は特別な中和工程又は電気分解工程を用い ることによって、ようやく再循環させることができる。PC及びPMMAシート も同様に、困難に直面しながら、また機械的性質の損失又は極端な欠陥を伴いな がら、かろうじて再循環させることができる。 これらの欠点に加えて、PMMAシートは、極めて衝撃強さが低いので、破壊 (fracture)時又は機械荷重時に裂ける。更に、PMMAは易可燃性であり、例 えば内部用途のために、及び展示に用いることができないことを意味している。 PMMA及びPCシートは、冷却されると成形することができない;すなわち 、PMMAシートは、砕解して危険な裂片を生成し、一方PCシートは毛筋割れ 及び応力白化を起こす。 PMMA及びPCシートは、湿気を吸収する。水分は、製造、輸送及び貯蔵中 に増加する。押出シートの性能は損なわれないが、湿気が増加すると、成形(熱 成形及び真空成形)中に、気泡、他の表面きず、及び特性の損失が引起こされる 。機械的二次成形(mechanical shaping)の前に、これらのシートは、120℃ を超える温度でファン付きオーブン中で、シートの厚さにしたがって、1時間〜 48時間乾燥させなければならない(Technical Handbook GE Plastics Struct 間を浪費する。 独国特許出願第195 22 118.4号(§3 II PatG で規定されている 従来技術)は、主成分が結晶可能な熱可塑性樹脂であって、少なくとも一種類の 紫外線安定剤を含む1 〜 20mmの厚さを有するアモルファス透明シートを開 示している。高い紫外線安定性に加えて、前記シートは、良好な光学的性質、例 えば高い光透過率、高い表面光沢、低い曇り度及び高い明澄度と、機械的性質、 例えば高い衝撃強さ及び破壊強さとの双方によって区別される。 独国特許出願第195 22 120.6号(§3 II PatG で規定されている 従来技術)は、結晶可能な熱可塑性樹脂から製造された厚さ1 〜 20mmのア モルファスの透明に着色された紫外線安定化シートを開示している。前記シート は、少なくとも一種類の紫外線安定剤及び少なくとも一種類のポリマー可溶性染 料を含む。高い紫外線安定性に加えて、前記シートは、良好な光学的性質及び機 械的性質によって区別される。 独国特許出願第195 22 119.2号(§3 II PatG で規定されている 従来技術)は、結晶可能な熱可塑性樹脂から製造された厚さ1 〜 20mmのア モルファスの着色された紫外線安定化シートを開示している。前記シートは、少 なくとも一種類の紫外線安定化剤、及び着色剤として少なくとも一種類の有機及 び/又は無機顔料を含む。高い紫外線安定性に加えて、前記シートは、均一な光 学的性質及び良好な機械的性質によって区別される。 欧州特許出願第0 471 528号は、ポリエチレンテレフタレート(PET )シートから製造された製品を成形する方法を開示している。PETシートは、 熱成形金型において、ガラス転移温度と融点との間の温度範囲で両側を熱処理さ れる。成形PETシートの結晶化度が25 〜 50%の範囲にあるとき、成形P ETシートは前記金型から取出される。欧州特許出願第0 471 528号で開 示されているPETシートは、1 〜 10mmの厚さを有する。このPETシー トから製造される熱成形品は高い結晶化度を有するので、透明な製品を得ること ができない。前記成形品は、常に光に対して不透明である。更に、前記熱成形品 は、結晶化に起因して、機械的性質、特に衝撃強さが不良である。 米国特許出願第3,496,143号は、結晶化が5 〜 25%である厚さ3 mmのPETシートの真空成形を開示している。しかしながら、真空成形された 成形品の結晶化度は、25%超を超えている。開示されたシート及びそれから真 空成形された成形品は部分的に結晶質であるので、ここでもまた透明な製品又は 透明なシートを得ることはできない。更に、シート及びそのシートから真空成形 された成形品の機械的性質、特に衝撃強さは、結晶化に起因して不良である。 真空成形によって厚さ6mm以下のアモルファス又は部分的に結晶質のPET シートから透明な又は明澄な(transparent or clear)成形品を製造する方法も 、オーストリア特許第304 086号及び第285 160号で開示されている 。しかしながら、オーストリア特許第304 086号で用いられたPETは、 グリコールで改質されたPET(PET−G)、すなわちエーテル単位とエステ ル単位とを含むコポリマーである。PET−Gは、天然ではアモルファスであり 、かろうじて結晶化させることができるのみであ。更に、ここで用いられたPE Tは、少なくとも160℃の後(常温)結晶化温度TcNに対応する結晶化温度を 有する。オーストリア特許第285 160号は、厚さ3mm及び結晶化度21 %を有するPETを用いている。それから得られた成形品は、少なくとも部分的 に結晶質であり、もはや透明ではなかった。 而して、本発明の目的は、透明であるか、透明な仕方で着色されているか、又 は不透明な仕方で着色されていて、1 〜 20mmの厚さを有し、またアモルフ ァスポリエチレンテレフタレートシートの機械的性質に実質的に匹敵する前記性 質を有する熱成形品を提供することであった。 良好な機械的性質としては、特に、高い衝撃強さ及び破壊強度が挙げられる。 透明な、もしくは透明に着色された態様の良好な光学的性質としては、例えば 高い透過率及び均一な外観が挙げられる。 更に、新規な成形品は、例えば屋内用途にも用いることができように、再循環 可能であるべきであり、製造するのに経済的であるべきであり、そして低易燃性 であるべきである。 特有な態様では、上記成形品は、屋外用途にも適するように、紫外線安定性で ある。 この目的は、主成分が結晶化可能なポリエチレンテレフタレートである1 〜 20mm、好ましくは1 〜 10mmの厚さを有するアモルファスシートを加熱 する工程、熱成形する工程、冷却する工程及び成形品を取出す工程を含む、アモ ルファス成形品を製造する方法によって達成される。 主成分が結晶化可能なポリエチレンテレフタレートであり、新規な方法のため の出発原料として適当な1 〜 20mmの厚さを有するアモルファスシート及び それらの製造は、例えば独国特許出願第195 19 579.5号、第195 19 578.7号、第195 19 577.9号、第195 22 118.4 号、第195 22 120.6号、第195 22 119.2号、第195 2 8 336.8号、第195 28 334.1号及び第195 28 333.3 号で開示されている。 本発明の目的のために、結晶化可能なポリエチレンテレフタレートとは、 結晶化可能なポリエチレンテレフタレートホモポリマー 結晶化可能なポリエチレンテレフタレートコポリマー 結晶化可能なポリエチレンテレフタレート化合物 結晶化可能なポリエチレンテレフタレート再循環物(recyclate)、及び 結晶化可能なポリエチレンテレフタレートの他の別形(variants) を意味している。 アモルファスシートを製造するための好ましい出発原料は、120 〜 158 ℃、特に130 〜 158℃の後(常温)結晶化温度TCNを有するポリエチレン テレフタレートポリマーである。 本発明の目的にとってのアモルファスシートとは、非晶質シートを意味してい るが、用いられる結晶化可能な熱可塑性樹脂は、好ましくは25 〜 65%の結 晶化度を有する。非晶質、すなわち実質的にアモルファスとは、結晶化度が、一 般的に5%未満、好ましくは2%未満、特に好ましくは0%であることを意味し ている。 従来の材料、例えばポリメチルメタクリレート(PMMA)及びポリカーボネ ート(PC)から製造されたシートとは対照的に、主成分が結晶化可能なポリエ チレンテレフタレートであるシートは、一般的に、熱成形前に乾燥させる必要は ないが、その代わり、加工のための通常の準備工程を行わずに、直接に加工する ことができる。 シートの熱入れ又は加熱は、熱成形の技術に熟達した当業者に公知である任意 の加熱装置を用いて行うことができる。シートは、好ましくは、熱風炉又は赤外 線放熱器を用いて加熱される。 シートを極めて迅速且つ均一に加熱するために、シートは、好ましくは両側に 関して、すなわち上面加熱又は下面加熱により加熱される。 シート温度が120 〜 160℃、好ましくは130 〜 145℃となるまで 、シートは、好ましく加熱される。 大きな面積のシートを用いる場合、加熱中にシートのたるみが起こり得る。そ の場合、加熱中に、圧縮空気によってシートは好ましく支持される。 主成分がポリエチレンテレフタレートである透明シートの典型的な加熱時間は 、例えばPMMA及びPCのシートにとって必要な加熱時間の約1/3である。 加熱時間の差は、利用可能な加熱の性質及び効率に依存して起こり得る。着色 シートは、異なる熱吸収挙動に起因して、追加の時間差を有するかもしれない。 熱入れの後、熱成形とも呼ばれる成形が行われる。用いられる加熱シートは、 他の材料と同じに標準的な方法で熱成形され得る。 熱成形プロセス中に、材料全体にわたって均一な厚さ分布を保証するために、 例えばシートの温度分布の変化、特異的な真空設定、又は先駆物質としてのドー ム(dome)を吹込成形して造形するような通常の方法を用いることができる。 更に、金型の温度を80℃未満、好ましくは60℃未満に保つことは、アモル ファス成形品の製造にとっては有利である。 更に、加熱時間の最後と成形作業の完了との間の時間は、短く保つべきである 。而して、最大数のガス抜き孔及び最大直径(例えば1mm)を有する金型デザ インが好ましくは推奨される。 成形作業の完了後、成形品は、空気もしくは空気/噴霧水を用いて迅速に冷却 されるべきである。 好ましくは、その後の成形品の取出しは、成形品が60℃未満の温度になるま で行われない。 好ましくは、収縮が<1.0%と小さくて均一な故に、製造された成形品は、 金型から容易に取出すことができる。時間経過と共に起こる成形品の後収縮は認 められない。成形品は、寸法的に安定したままである。 更に、本発明は、主成分が結晶可能なポリエチレンテレフタレートであり、D IN 67530にしたがって測定された(測定角20°)表面光沢が90を超 えている、好ましくは100を超えている1 〜 20mmの厚さを有するアモル ファス熱成形品に関するものである。 本発明の目的のために、アモルファス成形品とは、結晶化度が一般的に5%未 満、好ましくは2%未満、特に好ましくは0%である成形品を意味している。 好ましくは、新規な成形品は、(ISO 179/IDにしたがって測定され る)シャルピー衝撃強さanの測定中に破壊しない。 更に、成形品の(ISO 180/1Aにしたがって測定される)ノッチ付ア イスゾッド衝撃強さakは、好ましくは3.0 〜 8.0kJ/m2、特に好ましくは 4.0 〜 6.0kJ/m2である。 アモルファス熱成形品は、透明であることができるか、透明な仕方で着色する ことができるか、又は不透明な仕方で着色することができる。 透明な態様では、新規な熱成形品は、ASTM D 1003にしたがって測定 される光透過率が80%を超えていて、好ましくは84%を超えている。 ASTM D 1003にしたがって測定される成形品の曇り度は、15%未満 、好ましくは11%未満であり、2.5°未満の角度で測定される成形品の明澄 度は、好ましくは94%を超え、特に好ましくは96%を超える。 透明に着色された態様では、成形品は、ポリエチレンテレフタレート中で可溶 性である少なくとも一種類の染料を、結晶可能なポリエチレンテレフタレートの 重量を基準として、好ましくは0.001 〜 20重量%の濃度で含み、AST M D 1003にしたがって測定される光透過率は5 〜 80%であり、好まし くは10 〜 70%である。 ASTM D 1003にしたがって測定される成形品の曇り度は、2 〜 40 %であり、好ましくは3 〜 35%であり、2.5°未満の角度で測定される成 形品の明澄度は、好ましくは90%を超え、特に好ましくは92%を超える。 不透明に着色された態様では、成形品が、少なくとも一種類の有機及び/又は 無機の顔料を着色剤として含み、また所望ならば更に可溶性染料を含み、顔料の 濃度は、結晶可能なポリエチレンテレフタレートの重量を基準として、好ましく は0.5 〜 30重量%であり、ASTM D 1003にしたがって測定される 光透過率は5%未満である。 適当な可溶性染料は、例えば独国特許出願第195 19 578.7号で開示 されており、着色剤として適当な有機及び/又は無機の顔料は、例えば独国特許 出願第195 19 577.9号で開示されている。 好ましい態様では、アモルファス熱成形品は、少なくとも一種類の紫外線安定 剤を含み、前記紫外線安定剤の濃度は、好ましくは、結晶可能なポリエチレンテ レフタレートの重量を基準として、0.01 〜 5重量%である。 適当な紫外線安定剤は、例えば独国特許出願第195 22 118.4号、第 195 22 120.6号及び第195 22 119.2号で開示されている。 測定することにより、新規な成形品は、低可燃性及び低易燃性を有していて、 屋内用途及び展示用途に適当であることも分かった。 更に、新規な成形品は、環境を汚染せずに、また機械的性質を損なわずに、容 易に再循環させることができる。それは、例えば一時的な広告標識又は他の広告 用品として用いるのに適していることを意味する。 驚くべき多様な優れた特性により、新規なアモルファス成形品は、異なる用途 、例えば屋内ルームパネル、展示及び展示用品、標識、機械及び乗物の保護艶出 (protective glazing)用に、売場装備品及び棚構造(shelf construction)に おいて、メニューホールダー、バスケットボールのバックボード、間仕切りとし て、水槽(aquaria)用に、及び小冊子及び新聞のホールダーとして非常に適し ている。 紫外線安定化された態様では、新規なアモルファス成形品は、屋外用途、例え ば温室、屋根システム、艶出システム、安全ガラス、外部クラッド、カバー、建 築分野における用途、照明広告形材(illuminated advertising profiles)、バ ルコニークラッド、ルーフイグジッド(roof exits)、及びキャラバンウィンド ー(caravan windows)にも適している。 更に、驚くべきことに、新規なアモルファス熱成形品は、最低−40℃までの 低い温度でも、光学的性質を損なわずに、良好な機械的性質を有することを見出 した。良好な機械的性質としては、とりわけ、高い破壊強さ、高いノッチ付衝撃 強さ、優れた引張挙動及び優れた曲げ挙動が挙げられる。 而して、新規な成形品は、冷蔵システムでも有利に用いることができる。冷却 システム又は冷却装置の例は、家庭用の及び商業的な電気冷蔵庫及びフリーザー 、圧縮冷蔵機、牛乳冷却システム、冷却キャビネット、血液保存冷蔵庫、死体冷 蔵システム、医学用冷蔵装置及び研究室用フリーザーである。 以下、作業実施例を掲げて、本発明を更に詳細に説明するが、作業実施例は本 発明を限定するものではない。 個々の特性は、以下の基準に従って、又は以下の方法によって測定される。 測定法 表面光沢: 表面光沢は、DIN 67 530にしたがって測定される。レフレクター値は 、シート表面に対するコアーの光学的パラメーターとして測定される。ASTM −D 523−78及びISO 2813基準にしたがって、入射角は20°に設 定される。光線は、設定入射角で平面試験表面にぶつかり、それによって反射又 は散乱される。光電レシーバーにぶつかる光線は、比例する電気量として表示さ れる。測定値は無次元であり、入射角と共に示されなければならない。 光透過率: 光透過率とは、入射光量に対する総透過光量の割合を意味している。 光透過率は、ASTM D 1003にしたがって″Hazegard plus″計測器を 用いて測定される。 曇り度及び明澄度: 曇り度は平均2.5°を超える角度だけ光束から屈折された透過光の百分率で ある。明澄度は2.5°未満の角度で測定される。 曇り度及び明澄度は、ASTM D 1003にしたがって″Hazegard plus″ 計測器を用いて測定される。 白色度: 白色度は、Zeiss,Oberkochem(DE)から市販されている″ELREPHO″電気規 約反射率光度計(electric remission photometer)、標準光源C、2°標準観 測装置を用いて測定される。白色度は、 W=RY+3RZ−3RX (式中、Wは白色度であり、RY,RZ及びRXは、Y,Z及びXの各カラー測 定フィルターを用いるときの対応する反射率である)と規定される。白色基準は 、硫酸バリウムディスクである(DIN 5033,パート9)。 表面きず: 表面きずは、視覚で測定される。 シャルピー衝撃強さan: このパラメーターは、ISO 179/IDにしたがって測定される。 ノッチ付アイスゾッド衝撃強さak: ノッチ付アイスゾッド衝撃強さakは、ISO 180/IAにしたがって測定 される。 密度: 密度は、DIN53479にしたがって測定される。 SV(DCA)及びIV(DCA): 標準粘度SV(DCA)は、ジクロロ酢酸中において、DIN 53728に したがって測定される。 極限粘度数(IV)は、下式 IV(DCA)=6.67 x 10-4SV(DCA)+0.118 を用いて、標準粘度(SV)から算出される。 熱的性質: 例えば結晶融点Tm、結晶化温度範囲Tc、後-又は常温-結晶化温度TCN及びガ ラス転移温度Tgのような熱的性質は、加熱速度10℃/分の示差走査熱量計に よって測定される。 分子量及び多分散: 分子量MwとMn、及び多分散Mw/Mnは、ゲル透過クロマトグラフィー(GP C)によって測定される。 屋外暴露(両側に関して)、紫外線安定性: 紫外線安定性は、ISO 4982試験規格にしたがって以下のように試験さ れる: 試験用計測器 :Atlas Ci 65 Weather-O-Meter 試験条件 :ISO 4892、すなわち人工的屋外暴露 暴露時間 :1000時間(一つの側につき) 暴露 :0.5W/m2、340nm 温度 :63℃ 相対大気湿度 :50% キセノンランプ :硼珪酸塩製の内部及び外部フィルター 暴露サイクル :紫外線102分間、次にサンプルの散水と共に紫外線 18分間、次に紫外線更に102分間、など 以下の実施例及び比較実施例は、それぞれ、上記した独国特許出願で開示され ている押出ラインによって製造された単一層シートを用いている。 実施例1: その調製が、独国特許出願第195 35 180.0号で開示されていて、以 下の特性: 厚さ :4mm 第一面の表面光沢 :178 (測定角20°)第二面 :172 光透過率 :89.4% 明澄度 :99.7% 曇り度 :2.1% 1m2当たりの表面きず :無し 結晶化度 :0% 密度 :1.33g/cm3 23℃のシャルピー衝撃強さan :破壊無し 23℃のノッチ付アイスゾッド衝撃強さak :4.7kJ/m2 を有する、結晶可能ポリエチレンテレフタレートから製造されたアモルファス透 明シートを、以下のパラメーター: シートのサイズ :1000mm x 700mm シートの厚さ :4mm 成形面 :960mm x 660mm 熱成形深さ :200mm 予備乾燥 :0分(不必要) 金型温度 :50℃ ヒーター出力、上部加熱 :65% ヒーター出力 下部加熱 :45% 上部及び下部加熱による予備加熱/ 熱成形 :38秒 真空 :有り シート温度 :140℃ 噴霧水による冷却 :40秒 金型から取出すときの成形品の温度 :50℃ により、Illig Heilbronn から市販されているUA 100g 真空熱成形機において 熱成形する。全熱成形サイクル時間は、わずか78秒である。 成形品は以下の特性: 色 :透明 光透過率 :87.8% 曇り度 :3.4% 表面光沢 第一面 :150 (測定角20°) 第二面 :162 収縮 :0.5% 密度 :1.33g/cm3 結晶化度 :0% 23℃のシャルピー衝撃強さan :破壊無し 23℃のノッチ付アイスゾッド衝撃強さak :4.7kJ/m2 −40℃のシャルピー衝撃強さan :78kJ/m2 −40℃のノッチ付アイスゾッド衝撃強さak :2.4kJ/m2 を有する。 実施例2 結晶可能ポリエチレンテレフタレートから製造され、且つ前記ポリマーの重量 を基準として紫外線安定剤である2,2′−メチレンビス(6−(2−H−ベン ゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)− 含むアモルファス透明シートを、実施例1と同様にして熱成形する。紫外線安定 化されたシートは、以下の特性: 厚さ :4mm 表面光沢 第一面 :176 (測定角20°) 第二面 :174 光透過率 :89.1% 明澄度 :99.5% 曇り度 :2.3% 1m2当たりの表面きず :無し 結晶化度 :0% 密度 :1.33g/cm3 23℃のシャルピー衝撃強さan :破壊無し 23℃のノッチ付アイスゾッド衝撃強さak :4.6kJ/m2 を有する。 熱成形パラメーター、熱成形温度及び熱成形サイクル時間は、実施例1と同様 に選択する。 造形された紫外線安定化成形品は、以下の特性: 色 :透明 光透過率 :86.9% 曇り度 :3.6% 表面光沢 第一面 :148 (測定角20°) 第二面 :159 収縮 :0.5% 密度 :1.33g/cm3 結晶化度 :0% 23℃のシャルピー衝撃強さan :破壊無し 23℃のノッチ付アイスゾッド衝撃強さak :4.5kJ/m2 −40℃のシャルピー衝撃強さan :79kJ/m2 −40℃のノッチ付アイスゾッド衝撃強さak :2.2kJ/m2 を有する。 実施例3 結晶可能ポリエチレンテレフタレートから製造され、且つ前記ポリマーの重量 可溶性染料 Solvent Red 138 を2重量%含む、透明な赤色に着色されたアモル ファスシートを、実施例1と同様に熱成形する。 透明な赤色に着色されたシートは、以下の特性: 厚さ :2mm 色 :透明な赤色 表面光沢 第一面 :130 (測定角20°) 第二面 :127 光透過率 :35.8% 明澄度 :99.1% 曇り度 :3.5% 1m2当たりの表面きず :無し 23℃のシャルピー衝撃強さan :破壊無し 23℃のノッチ付アイスゾッド衝撃強さak :4.1kJ/m2 結晶化度 :0% 密度 :1.33g/cm3 を有する。 熱成形パラメーター及び熱成形温度は、実施例1と同様に選択する。シートの 厚さが一層薄いので、熱成形サイクル時間は、ほんの37秒であり、その内訳は 、上部加熱及び下部加熱による予備加熱と熱成形作業とに必要とされる時間が1 7秒であり、噴霧水による冷却に必要とされる時間が20秒である。 成形品は、以下の特性: 色 :透明な赤色 光透過率 :34.9% 曇り度 :3.8% 表面光沢 第一面 :118 (測定角20°) 第二面 :126 収縮 :0.4% 密度 :1.33g/cm3 結晶化度 :0% 23℃のシャルピー衝撃強さan :破壊無し 23℃のノッチ付アイスゾッド衝撃強さak :4.0kJ/m2 −40℃のシャルピー衝撃強さan :69kJ/m2 −40℃のノッチ付アイスゾッド衝撃強さak :2.0kJ/m2 を有する。 実施例4 結晶可能なポリエチレンテレフタレートから製造され、且つ前記ポリマーの重 量を基準として二酸化チタンを6重量%含むアモルファスシートを、実施例1と 同様に熱成形する。 二酸化チタンはルチルタイプであり、Al23の無機被膜及びポリジメチルシ ロキサンの有機被膜で被覆されている。二酸化チタンは、0.2μmの平均粒径 を有する。 上記白色シートは、以下の特性: 厚さ :5mm 色 :白色 表面光沢 第一面 :119 (測定角20°) 第二面 :117 光透過率 :0% 白色度 :120 1m2当たりの表面きず :無し 23℃のシャルピー衝撃強さan :破壊無し 23℃のノッチ付アイスゾッド衝撃強さak :4.9kJ/m2 結晶化度 :0% を有する。 熱成形パラメーター及び熱成形温度は、実施例1と同様に選択する。シートの 厚さが一層厚いこと及び白色の熱吸収挙動に起因して、熱成形サイクル時間は、 95秒であり、その内訳は、上部加熱及び下部加熱による予備加熱と熱成形作業 とに必要とされる時間が50秒であり、噴霧水による冷却に必要とされる時間が 45秒である。 成形品は、以下の特性: 色 :白色 光透過率 :0% 表面光沢 第一面 :108 (測定角20°) 第二面 :113 白色度 :118 収縮 :0.6% 結晶化度 :0% 23℃のシャルピー衝撃強さan :破壊無し 23℃のノッチ付アイスゾッド衝撃強さak :4.8kJ/m2 −40℃のシャルピー衝撃強さan :88kJ/m2 −40℃のノッチ付アイスゾッド衝撃強さak :2.4kJ/m2 を有する。 比較実施例1: )を、実施例1と同様に熱成形する。 PMMAシートは、以下の特性: 厚さ :4mm 表面光沢 第一面 :138 (測定角20°) 第二面 :136 光透過率 :93.8% 明澄度 :99.8% 曇り度 :0.5% 1m2当たりの表面きず :無し 密度 :1.19g/cm3 23℃のシャルピー衝撃強さan :16kJ/m2 23℃のノッチ付アイスゾッド衝撃強さak :1.5kJ/m2 を有する。 熱成形パラメーター、熱成形温度及び熱成形サイクル時間は、実施例1と同様 である。成形品を製造することはできない。 厚さ4mmのPMMAシートだけが、以下の有意に不経済な条件: シートのサイズ :1000mm x 700mm シートの厚さ :4mm 成形面 :960mm x 660mm 熱成形深さ :200mm 予備乾燥 :125℃で10時間 金型温度 :50℃ ヒーター出力、上部加熱 :75% ヒーター出力 下部加熱 :65% 上部及び下部加熱による予備加熱/ 熱成形 :89秒 真空 :有り シート温度 :180℃ 噴霧水による冷却 :70秒 金型から取出すときの成形品の温度 :50℃ の下で熱成形することができる。 成形品を造形するための熱成形サイクル時間は、有意に一層長くて、159秒 であり、それによって、PETシートから製造されるアモルファス成形品と比較 して、通常用いられている連続熱成形機における生産性は有意に低下する。更に 、前記シートは、熱成形中に有意に高い温度を有していなければならず、その結 果として、エネルギーコストは、PETから製造されたアモルファス成形品と比 較して更に掛かる。特に、吸収された水を除去するために、熱成形プロセスの前 に、特別のオーブンにおいて100℃を超える温度で数時間、シートを乾燥させ る必要がある。蒸気が抜出すことができるように、オーブン中のすべての空気は 、1時間当たり約6倍の空気で入替えなければならない。予備乾燥しないと、P MMAシートから製造された成形品は、含有水の結果として、許容することがで きない表面きずを有することになる。 有意に一層長い熱成形サイクル時間で、予備乾燥されたPMMAシートから製 造された成形品は、以下の特性: 色 :透明 光透過率 :90.1% 曇り度 :2.3% 表面光沢 第一面 :112 (測定角20°) 第二面 :120 収縮 :3% 密度 :1.19g/cm3 結晶化度 :0% 23℃のシャルピー衝撃強さan :15kJ/m2 23℃のノッチ付アイスゾッド衝撃強さak :1.4kJ/m2 −40℃のシャルピー衝撃強さan :再現性のある値 −40℃のノッチ付アイスゾッド衝撃強さak :測定不可能(強い散乱) を有する。 アモルファスPET成形品と比較して、製造された成形品は、室温でも、有意 に大きな収縮、有意に不良な衝撃強さ及びノッチ付衝撃強さを有する。更に、鋭 い縁を有する危険な破片が破壊時に生じ易い。 比較実施例2: GE Plasticsから市販されている透明なアモルファスポリカーボネートシート PCシートは、以下の特性: 厚さ :4mm 表面光沢 第一面 :176 (測定角20°)第二面 :174 光透過率 :89% 明澄度 :99.1% 曇り度 :0.5% 1m2当たりの表面きず :無し 密度 :1.20g/cm3 23℃のシャルピー衝撃強さan :破壊無し 23℃のノッチ付アイスゾッド衝撃強さak :10kJ/m2 を有する。 実施例1と同等な、予備乾燥無し、熱成形パラメーター、低い熱成形温度及び 短い熱成形サイクル時間では、成形品を製造することはできない。 厚さ4mmのPCシートだけが、以下の有意に不経済な条件: シートのサイズ :1000mm x 700mm シートの厚さ :4mm 成形面 :960mm x 660mm 熱成形深さ :200mm 予備乾燥 :126℃で11時間 金型温度 :70℃ ヒーター出力、上部加熱 :80% ヒーター出力 下部加熱 :80% 上部及び下部加熱による予備加熱/ 熱成形 :85秒 真空 :有り シート温度 :190℃ 噴霧水による冷却 :70秒 金型から取出すときの成形品の温度 :70℃ の下で熱成形することができる。 実施例と比較して、PCシートから成形品を造形するための熱成形サイクル時 間は、有意に長く、それにより、通常用いられている連続熱成形機における生産 性は有意に低下する。更に、前記シートは、熱成形中に有意に高い温度を有して いなければならず、その結果として、エネルギーコストは、PETから製造され たアモルファス成形品と比較して更に掛かる。PMMAの場合のように、PCの 場合にも、吸収された水を除去するために、熱成形プロセスの前に、ファン付き オーブンにおいて125±3℃の温度で数時間、シートを予備乾燥させる必要が ある。蒸気が抜出すことができるように、オーブン中のすべての空気は、1時間 当たり約6倍の空気で入替えなければならない。予備乾燥しないと、PCシート から製造された成形品は、含有水の結果として、許容不可能な外観を有すること になる。 有意に経済性の低い仕方で、予備乾燥されたPCシートから製造された成形品 は、以下の特性: 色 :透明 光透過率 :87.2% 曇り度 :3.1% 表面光沢 第一面 :148 (測定角20°) 第二面 :159 収縮 :約5% 密度 :1.20g/cm3 結晶化度 :0% 23℃のシャルピー衝撃強さan :破壊無し 23℃のノッチ付アイスゾッド衝撃強さak :9kJ/m2 −40℃のシャルピー衝撃強さan :破壊無し −40℃のノッチ付アイスゾッド衝撃強さak :5kJ/m2 を有する。 アモルファスPET成形品と比較して、製造された成形品は、有意に大きな収 縮を有する。 比較実施例3: 約35%の結晶化度を有する成形品を、欧州特許出願第0 471 528号の 実施例1と同様に製造する。欧州特許出願第0 471 528号で開示されてい るように、ここでも、熱成形サイクル時間は、アモルファスPET成形品のそれ に比べて有意に長い。更に、金型は、結晶化が起こるように、約160℃の温度 を有していなければならない。そのような高い金型温度は、通常の水加熱(wate r heating)を用いて達成することはできない。ここでは、オイル加熱又は電気 加熱された金型が必要であるが、高温であるので、エポキシ樹脂製又は木材製で はなく、アルミニウム製でなければならない。 約35%の結晶化度を有するPET成形品は、以下の特性: 色 :白色(結晶化の結果) 光透過率 :34% 曇り度 :誘導された結晶化の結果 明澄度 として測定不可能 表面光沢 第一面 :90 (測定角20°) 第二面 :98 収縮 :約6% 密度 :1.37g/cm3 結晶化度 :約35% 23℃のシャルピー衝撃強さan :87kJ/m2 23℃のノッチ付アイスゾッド衝撃強さak :2.3kJ/m2 を有する。 約35%の結晶化度を有するPET成形品は、結晶化の結果として常に不透明 である。而して、透明な又は透明に着色された態様を提供することはできない。 更に、この成形品は、室温でも、大きな収縮、有意に不良なノッチ付衝撃強さ及 び衝撃強さを示す。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年9月19日 【補正内容】 1.主成分が結晶化可能なポリエチレンテレフタレートである1 〜 20mm の厚さを有するアモルファスシートを、120 〜 160℃の温度まで加熱する 工程、熱成形する工程、冷却する工程及び成形品を取出す工程を含む、アモルフ ァス成形品を製造する方法。 2.アモルファスシートが、1 〜 10mmの厚さを有する請求項1記載の方 法。 3.アモルファスシートを、熱風炉又は赤外線放熱器によって加熱する請求項 1又は2記載の方法。 5.アモルファスシートを、前記シート温度が130 〜 145℃になるまで 加熱する請求項4記載の方法。 6.熱成形中の金型の温度を、80℃未満に保つ請求項1 〜 5のいずれか一 つに記載の方法。 7.熱成形中の金型の温度を、60℃未満に保つ請求項6記載の方法。 8.空気又は空気/噴霧水を用いて成形品を冷却する請求項1 〜 7のいずれ か一つに記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AU,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,HU,JP,KR,MX,NO,NZ,P L,RO,RU,SG,SI,TR,UA,US

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.主成分が結晶化可能なポリエチレンテレフタレートである1 〜 20mm の厚さを有するアモルファスシートを、加熱する工程、熱成形する工程、冷却す る工程及び成形品を取出す工程を含む、アモルファス成形品を製造する方法。 2.アモルファスシートが、1 〜 10mmの厚さを有する請求項1記載の方 法。 3.アモルファスシートを、熱風炉又は赤外線放熱器によって加熱する請求項 1又は2記載の方法。 4.アモルファスシートを、前記シート温度が120 〜 160℃になるまで 加熱する請求項1 〜 3のいずれか一つに記載の方法。 5.アモルファスシートを、前記シート温度が130 〜 145℃になるまで 加熱する請求項4記載の方法。 6.熱成形中の金型の温度を、80℃未満に保つ請求項1 〜 5のいずれか一 つに記載の方法。 7.熱成形中の金型の温度を、60℃未満に保つ請求項6記載の方法。 8.空気又は空気/噴霧水を用いて成形品を冷却する請求項1 〜 7のいずれ か一つに記載の方法。 9.成形品の温度が80℃未満であるときに、成形品を取出す請求項1 〜 8 のいずれか一つに記載の方法。 10.成形品の温度が60℃未満であるときに、成形品を取出す請求項9記載 の方法。 11.用いられるポリエチレンテレフタレートが、120℃ 〜 158℃の後 (常温)結晶化温度TCNを有する請求項1記載の方法。 12.主成分が結晶可能なポリエチレンテレフタレートであり、DIN 67 530にしたがって測定された表面光沢が90を超えている、1 〜 20mmの 厚さを有するアモルファス熱成形品。 13.ISO 179/IDにしたがうシャルピー衝撃強さanの測定中に破壊 が起こらない請求項12記載の成形品。 14.ISO 180/1Aにしたがって測定されたノッチ付アイスゾッド衝 撃強さakが、3.0 〜 8.0kJ/m2である請求項12又は13記載の成形品。 15.透明な、透明に着色されている又は不透明に着色されている請求項12 〜 14のいずれか一つに記載の成形品。 16.少なくとも一種類の紫外線安定剤を含む請求項12 〜 15のいずれか 一つに記載の成形品。 17.紫外線安定剤の濃度が、結晶可能なポリエチレンテレフタレートの重量 を基準として、0.01 〜 5重量%である請求項16記載の成形品。 18.用いられるポリエチレンテレフタレートが、120℃ 〜 158℃の後 (常温)結晶化温度TCNを有する請求項12記載の成形品。 19.屋内又は屋外もしくは冷蔵システムにおける請求項12 〜 18のいず れか一つに記載のアモルファス熱成形品の使用。
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