JPH11508780A - 視覚情報を並行検出する方法及びそのための装置並びに前記方法の使用方法 - Google Patents

視覚情報を並行検出する方法及びそのための装置並びに前記方法の使用方法

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JPH11508780A JP8534541A JP53454196A JPH11508780A JP H11508780 A JPH11508780 A JP H11508780A JP 8534541 A JP8534541 A JP 8534541A JP 53454196 A JP53454196 A JP 53454196A JP H11508780 A JPH11508780 A JP H11508780A
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Abstract

(57)【要約】 人が実際に何を見ているかを確認するため、少なくとも一つのビデオカメラ(3)を備えた像受け入れ処理型コントロールシステムが設けられ、検出された像は、少なくともほぼ、人によって観察された視野と一致する。このため少なくとも一つの眼パラメータ、例えば少なくとも一方の眼(2)の視線方向及び(または)屈折力を決定し、決定されたパラメータに依存して像受け入れ処理型コントロールシステム(3)を制御する。両眼に割り当てられる像センサ(4)により、例えば瞳孔の中心の位置、従って眼軸を決定することができる。眼軸に応じて、頭部に位置調整可能に固定されている少なくとも1つのビデオカメラ(3)を方向調整する。場合によっては、眼の屈折力に依存してフォーカシングも調整する。像情報の並行検出は広範囲の分野に適用可能であり、特に点検業務及び治療に適用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 視覚情報を並行検出する方法及び装置 本発明は、請求項1に記載の方法及び請求項9に記載の装置に関するものであ る。 操作を極めて正確に行う必要のある機器を手動で操作する場合、処理の結果は 操作中の正確な観察に強く依存している。特に人間または動物の体を外科手術す る場合がそうである。手術者がメスの領域にある組織を正確に観察しないと、神 経束のような重要な構造を切断する危険がある。 危険ポテンシャルが高いシステム、例えば原子力発電所においては、組立作業 及び制御作業を優れた視覚検査により非常に正確に行わねばならない。宇宙飛行 、航空、及び複雑な地上システムにおける種々の操作及び制御任務においても正 確な観察は必要である。 人間が見ているものを検出可能にさせるという願望は古いものであるが、今日 まで満たされていない。視神経を走査することにより像情報を得ようとする試み は、信号処理及び像検知の大部分が脳ではじめて行われるので、成功していない 。 一人の人間が制御または検査すべき領域全体を撮影する1台または複数台のビ デオ監視カメラは、単に何が検出可能であるかを明らかにするにすぎず、観察し ている人間が何を検出するかを明らかにするものではない。人間の挙動ミスを分 析することができるようにするためには、検出可能なすべてのものを監視カメラ で記録するのが合目的である。しかし、これに加えて被観察物をも検出する必要 がある。 米国特許第4395731号明細書からは、外科手術において有用な顕微めが ねが知られている。手術領域は、眼の前方に取り付けられた二つのビデオカメラ により監視される。眼には、眼の直前に配置されているモニターまたは像面を介 してビデオカメラの像が供給される。従ってズーム光学系の使用により、手術領 域の一部を拡大させることができる。 眼は常に像源(例えばCRT)に向けられたままであるので、すぐに疲労する 。また、眼に供給される像を眼がいかに検知するかを決定することができない。 従って、はっきり見えさせるような眼網膜の領域に像源の重要な像領域が当たる ようにはこの重要な像領域を観察できない。二つのビデオカメラの焦点調節及び 方向調整により、一定の距離が予め設定されている。この一定の距離は、両ビデ オカメラと手術領域の間になければ、遠近法的に優れたピントの合った画像は得 られない。頭部が変位してこの距離が変化すると、モニター上に表示される画像 は不鮮明になり、及び(または)三次元画像が生じるように眼で観察することは できない。手動で位置調整することもできるが、短時 間の距離の変化にビデオカメラの方向を整合させるためには適していない。この 顕微めがねの他の欠点は、ビデオカメラの光学系とモニターの限定された大きさ とによって、視野が限定されることである。さらに、眼の運動による視野の変化 がビデオカメラまたはモニターの像領域に限定されていることも欠点である。 作業または点検している人間の観察結果を検出するために、この人間にカメラ から得られる像だけを供給するようにした光学システムは、この人間の観察能力 を強く制限するものであり、供給された像のどの領域が観察されるかを明らかに 示すものではない。 従って本発明の課題は、像情報が人間または任意の受光センサシステムにより いかに検出されるかを決定することである。 本発明による解決法によれば、人間の眼に並行に、または受光センサシステム に並行に作動する像受け入れ処理型コントロールシステム(bildaufnehmendes Ko ntrollsystem)が提案される。この像受け入れ処理型コントロールシステムによ れば、固有の調整可能なパラメータは、眼または第1の像受け入れ処理システム 或いは視覚情報に導く観察過程の測定パラメータにより制御される。従って本発 明によれば、主に、作業または点検(kontrollieren)している人間の観察を、 観察に並行して検出、表示、及び(または)記憶するような光学システムが使用 される。人間による観察を 検出するため、少なくとも、両眼の光軸の指向方向が測定され、その際得られた 値は、少なくとも一つのカメラまたは結像している立体角領域の指向方向を制御 するために使用される。有利には、光軸の決定は、頭部に対して相対的に位置固 定されていて、よって頭部とともに移動するような座標系内で行われる。各眼の 運動は眼の外側の6個の筋肉により行われるので、この筋肉の刺激を検知して、 これからそれぞれの眼の位置または眼の光軸を導出するセンサ装置を設けてよい 。しかし、眼の位置を検出する光学センサを各眼に付設するのが有利である。 眼の位置または眼の光軸の指向方向(頭部に結合されている座標系内で既知で ある)は、保持部を介して頭部に結合されている少なくとも1つの(有利には二 つの)カメラの指向方向を制御するために使用される。この場合少なくとも一つ のカメラは、眼の運動に応じて運動するとともに、頭部の運動により頭部に対し て相対的に運動を実施することができるように頭部と結合されている。もちろん 、結像される立体角領域を調整するために、位置調整可能な結像装置、特に位置 調整可能なミラーまたはこれに類似したものを備えた結像装置を使用してもよい 。 本発明は種々の分野に応用することができ、特にビデオテレフォンの分野に応 用することもできる。ビデオテレフォンの場合、対話相手はある程度利用者の眼 と同じ物を観察することができ、付加的に記録技術的操作を必要としない。 本発明の有利な実施形態では、頭部の側頭部領域の両側に、ほぼ眼の高さに、 CCDを備えたカメラが配置されている。いずれのカメラも、それぞれ近いほう の眼に付設されている。頭部に載置可能な保持部分には、カメラの運動を可能に する支持装置、特に例えばカルダン支持装置と、操作装置とが設けられている。 1台のカメの運動またはその光軸の運動は、例えばこのカメラの軸線にほぼ平行 に延び且つこのカメラと結合されているピンの運動によって行われる。この場合 ピンは、互いにほぼ垂直に配置されている二つの線形駆動部を用いてピンに対し て横方向に一つの面内で移動せしめられる。 カメラの位置は眼の位置から幾分ずれているので、カメラの指向方向を制御す る際には、幾何学的な修正を考慮しなければならない。この修正は、2台のカメ ラの軸線の交点が両眼の軸線の交点と同じ場所に位置することを保証するもので ある。両眼の軸線が平行な場合には、この修正は必要ない。 眼によって凝視される点を決定するためには、眼の凝視線が光軸と一致しない ことを考慮せねばならない。眼の光軸とは、眼の光学機構(角膜,虹彩、水晶体 )がほぼ回点対称となっているような軸線である。しかし網膜の受光領域、中心 窩はこの軸線よりも幾分横に 位置しているので、視軸または凝視線は光軸に対してわずかに傾斜している。こ れら二つの線のずれは、標準偏差として考慮することができ、或いは頭部の指向 方向を予め設定しておいて、既知の位置を持った1点を両眼によって凝視し、そ の際両眼の個々の光軸の方向を測定するようにして前記ずれを決定することがで きる。頭部の指向方向が既知であり、或いは目の位置及び予め設定されている凝 視点の位置に基づいて、凝視線は決定されており、したがって両眼の光軸と対応 する凝視線との間のずれを決定可能である。 片方の眼の光軸及び視軸の種々の指向方向を考慮する場合、センサにより決定 される光軸の方向を、既知のずれに基づいて凝視線の方向に換算することができ る。この場合カメラの軸線は凝視線の方向にしたがって凝視点へ方向づけられ、 その結果凝視点は像領域の中心に位置するようになる。しかしカメラが両眼の軸 線に応じて方向づけられるならば、凝視点は幾分像中心の横にある。この場合凝 視点の位置は、既知のずれに基づいてコントロールイメージの表示または評価の 際にマーキングするか、考慮することができる。 コントロール観察システムが三次元の像情報を含む必要がない場合には、1台 のカメラを用いる実施形態で十分である。この場合カメラは、額部分の中央にし て眼の上方に配置するのが有利である。このカメラの方向調整も、両眼の軸線の 交点、場合によっては視軸 の交点、或いは交点がない場合には両眼の軸線に平行に行う必要がある。 少なくとも一つのカメラの方向を調整する代わりに、例えば、頭部と結合され 、有利には前方へまっすぐに向けられるカメラ、特に広角光学系を備えたカメラ を使用してもよい。この場合、両眼の光軸の方向を測定することにより得られる 凝視線は、観察された像領域を決定するために使用される。個々の凝視点を連続 的にマーキングすることにより、または現在の凝視点のまわりに配置されている 像領域だけを表示することにより、管理されている(kontrolliert)人間が何を観 察しているかを検出できる。 フォト・ビデオカメラの分野からは、眼の光軸の指向方向を決定するための方 法及び装置が知られている。決定された軸線の位置に基づいて、例えば、観察さ れた像領域に対して自動フォーカシングが行われる。軸線を決定するため、眼に は認知されない赤外線光で眼が照射され、反射した赤外線光または眼の像は像検 出(センサ)面に結像される。眼の像は、大体において、角質層(角膜)で反射 した光と、虹彩で反射した光から成っている。瞳孔を通って達した光の大部分は 反射しないので、イメージセンサとこれに接続されている像評価ユニットとを用 いて瞳孔と虹彩とのエッジ領域に関する相違を調べることができる。場合によっ ては、眼の方向に依存した虹彩の形状も決定され、且つ瞳孔 の中心は、像の中で楕円形または場合によっては円形の外側虹彩境界壁の二つの 主軸線の交点として設定される。この場合眼の光軸は、瞳孔の中心と事前に決定 される眼の回転中心とを通る線である。 眼の回転中心を決定するため、例えば頭部の指向方向と頭部の位置が固定され 既知である場合には、少なくとも順次眼によって凝視される二つの既知の凝視点 に対して凝視線の決定が行われる。凝視点は、カメラ及びセンサ用の保持部に固 定されて瞳孔の位置を決定するために用いられる二つのマーキング点であるのが 有利である。従って、頭部の指向方向とは関係なく決定を行うことができる。こ の場合眼の中心は、実質的に、凝視点によって設定される凝視線の交点付近にあ る。眼の回転中心が眼の光軸上にあるので、決定精度を高めるためには、凝視線 と眼の光軸とのずれに基づいて、上述したように修正を行う必要がある。両眼の 回転中心の間隔は、両眼の間隔に相当している。両眼が実質的に真っ直ぐに水平 方向前方を無限遠を見ている場合には、両虹彩はそれぞれ円形にて両センサ面上 に結像され、瞳孔の中心の間隔は同様に両眼の間隔に相当し、瞳孔の中心はそれ ぞれ変位ゼロ点にある。頭部の指向方向とは独立に両眼を平行に真っ直ぐに前方 へ指向させるためには、場合によっては眼の直前に、保持部と結合されるマーキ ング点が設けられる。この場合両眼は、それぞれの眼に割り当てられる二つのマ ーキング点が両眼の像の中で上下に位置する時に、前方へ向けて平行に方向づけ られている。 瞳孔と虹彩の間のエッジ領域を決定することにより、設定された絞りも既知で ある。絞りは、場合によってはコントロールシステムの絞りを制御するために測 定されるパラメータとして使用され、従って眼の中の絞りに応じて光の状態を変 化させる。このことは、カメラによって撮影される良好な像よりも、実際に眼に よって認知された像のほうにより興味があるような場合に有利である(例えば医 学的な応用)。像を記録するためのコントロールシステムにおいて最適な光特性 を持たせるため、絞りは自動的に調整されるが、利用者の明るさ及びピントに関 する実際の印象が選択的に失われることがある。 従来の眼の光軸を決定するための方法では、眼で反射した赤外線光が部分透過 性の赤外線ミラー(二色性のミラー、赤外線に対するその反射率は非常に高く、 可視光に対しては非常に小さい)によってカメラの光路から側方へイメージセン サのほうへ偏向せしめられる。これによって、カメラの像面への視界が阻害され ないことが保証される。これに対して本発明による解決法では、眼の視線は接眼 レンズを通して像表示面に向けられるのではなく、直接対象物に向けられる。し かし軸線を決定するためには、眼の前方に、少なくとも一つの赤外線ミラーが設 けられていなければならな い。この赤外線ミラーは、少なくとも眼の赤外線像を視野のエッジ側部に設けた イメージセンサのほうへ転向させる。しかし場合によっては、少なくとも一つの 側部赤外線源からミラーを介して赤外線観察光をも眼に供給する。 従来、眼の光軸の決定を使用する場合、眼はファインダ装置の接眼レンズのす ぐ近くにあるので、赤外線測定により決定される眼の像は周囲光の反射によって 阻害されず、或いはわずかしか阻害されない。本発明による装置では、眼は実質 的に保護されずに周囲光に曝される。周囲光による眼像の阻害及び眼像の評価の 阻害を阻止するため、特許出願DE4337098による作動態様によれば、赤 外線照明及び周囲光による位相と、周囲光だけによる位相との違いをベースにし て、像情報が評価される。欧州特許出願EP602895によれば、極めてコン パクトな軸決定センサが知られている。 本発明による装置では、眼はほとんど無制限に周囲光に曝されているので、眼 は好適に照明されており、場合によっては、可視光線に対して反応するイメージ センサ(CCD)を用いた瞳孔位置の決定を可能にする。従って、軸決定の際に 、赤外線による照明は必要ない。 眼の方向調整以外にも、水晶体の屈折力の調整による遠近調節も観察過程の他 の重要なパラメータである。 第1近似では、両眼の屈折力が常に凝視点に設定されていることを前提とするこ とができる。これに対応してカメラの光学系は、凝視点(その距離は両眼と凝視 線の指向方向との間隔に基づき(三角測量)決定可能である)にピントが合うよ うに制御される。三角測量を用いた凝視点距離決定は、少なくとも近接領域にお いては十分に正確である。場合によっては、カメラの光学系を凝視点の領域での オートフォーカスによりフォーカシングさせてもよい。 眼の屈折力を決定するため、眼屈折計が使用される。眼屈折計は、主に球面ジ オプトリー、非点収差と、非点収差軸とを測定する。非点収差とこれに付属の軸 とは少なくとも第1近似では観察過程の間に変化しないので、コントロールシス テムの屈折力を、測定されたパラメータを用いて制御するには、球面ジオプトリ ーだけを決定すればよい。このパラメータの測定は、眼が任意の方向に指向して いる場合にこのパラメータを決定しなければならない点に困難がある。 水晶体の屈折力の変化は、水晶体の形状の変化とともに生じる。水晶体の形状 変化は、特定の方向または切断面内においては、超音波検査法により決定するこ とができる。眼を光軸に沿って測定するため、超音波信号は予備経路(Vorlaufst recke)を経て水から眼へ当てられる。水晶体の厚さは、水晶体の両境界壁におけ るエコーの動作時間の差によって得られる。眼の場合 にも、一つの軸に沿った純正な動作時間の測定のほかに、像を与える超音波測定 法も使用される。この超音波測定法は、眼の断面を表示する。本発明による装置 では、眼はほぼ障害のない前方視界を持っていなければならない。従って、超音 波カップリングを設定する場合には、眼側から行なわねばならない。その際、現 在の屈折力を算出するために、少なくとも一つの断面図で表わされる水晶体の形 状を、眼の現在の軸線とともに使用する必要がある。 光を用いた測定に比べて超音波測定が持っている利点は、眼の内側を、従って 水晶体をも、ほぼ光軸に沿って、即ち眼が光を通す方向において分析できること である。その代わり測定精度は悪く、必要とする換算が多い。 眼の屈折力を光学的に測定する場合に重要なことは、検査されるべき眼にたい して屈折計を適当に調整し、両者の距離を正確に調整することである。さらに、 測定に対する眼の瞬きの悪影響を阻止することも重要である。特許出願DE29 37891から知られている屈折計は、第1ステップにおいて、凝視対象物のほ うへ方向づけられる被検査対象物としての眼に対して正確に調整される。その後 のステップにおいて、位置調整可能な試験像構造が、有利には定義どおりに方向 づけられた光線が、水晶体により網膜に結像せしめられる。眼から出て網膜で反 射した像の光及び試験像を位 置調整する際の光の変化が分析されて、平均ジオプトリー(球面)と、非点収差 (筒状)と、非点収差軸(筒軸)とが決定される。 運動可能な眼(その光軸は測定により既知である)の場合、赤外線試験像は現 在の眼の軸線に沿って網膜に結像できるようでなければならない。このため例え ば発光ダイオードアレイ、或いは後方から照明される液晶像面から試験像が発生 せしめられ、この試験像は光学系により転向せしめられ、場合によってはフォー カシングされて瞳孔を通って眼の中に案内される。網膜上への結像は、転向及び 例えばフォーカシングにより像記録装置または赤外線センサに供給される。試験 像が発光ダイオードアレイまたは像面の種々の領域から出ているので、適当な光 学系を用いれば、現在の光軸に沿って像を、場合によってはフォーカシングして 眼へ案内することができる。試験像のバリエーションにより、眼の光学系の結像 特性を決定することができる。もちろん眼の自由な視野の中に配置される光学要 素、特に転向要素或いは二色性ミラー(その構成は例えば日本国特許出願JP8 8865/1978から知られている)は、可視範囲の光を支障なく通過させる ことができねばならない。それぞれ逆の側から照明可能な、四分の一球形の二つ の凹状ミラーを用いれば、眼をその可能などの軸線方向からも照明することがで きる。 送受信マトリックスを備えた上述の測定システムの場合、試験像を伝送する代 わりに、送信をシーケンシャルに行ない、受信をパラレルに行なってもよい。こ の場合、例えばダイオードアレイの発光ダイオードの少なくとも一部分は相前後 してオンオフされ、散乱して戻った像は、有利には同様に決定される軸線の位置 とともに、少なくとも一つの遠近調節パラメータを決定するために使用される。 送受信マトリックスを備えたシステムを用いると、特に瞳孔の位置、従って軸線 の位置を決定することができる。 発光ダイオードアレイを使用する代わりに、方向を調整可能な、特に位置を調 整可能な少なくとも一つの赤外線ダイオードレーザーを使用してもよい。レーザ ー光線は、光学系により、且つ二色性絞り要素を介して、ほぼ現在の眼の軸線に 沿って方向づけられて網膜上に結像される。視野から外れて、場合によっては、 位置調整可能な光学系を通って案内される網膜の戻り散乱光は、少なくとも一つ の赤外線センサ、場合によってはセンサアレイに供給されねばならない。 見ている間に眼の光軸、瞳孔の幅及び遠近調節を連続的に決定することにより 、カメラを用いた像データの並行検出と、この像素材を用いた動力学的な視覚分 析とが可能になる。遠近調節誤差は、凝視点の位置を測定されたジオプトリーま たは遠近調節距離と比較することにより検知される。三次元的に移動せしめられ る凝視点を予め設定すると、眼がこれらの凝視点にいかに追従するかをコントロ ールすることができる。動力学的な視覚分析は、テキストまたは音符を読む場合 にも、特に器具のメータを読む場合にも眼の案内誤差を明らかにする。点検、誘 導、診察のような任務のほかにも、治療上の適用も可能である。検知された視覚 誤差の発生限界内での練習、特に例えば遠近調節の限界での練習、或いは両眼を ただ一つの点に正確に調整する際の問題(融像の問題)は、視覚特性を改善させ る。音楽教習では、音符の読み取りの良し悪しが記録され、記録に基づいて音符 読み取り力を分析することができる。視覚特性の最適化は、例えばテニス、射撃 、サッカーのようなスポーツでも重要である。例えばコントロールセンターにい る人は、無線で利用者に直接指示を与えることができ、例えば特定の対象物を凝 視するよう支持することができる。 像を受け入れるするコントロールシステムを用いて検出するようにした本発明 の他の応用分野は、スクリーン上でメニュー区画を視線制御することである。こ の可能性は特に手術の場合に効果的であり、手術者はスクリーンで手術を行なう 。メニュー区画は、検知目的のために像処理システム内に記憶されているシンボ ルによって特徴づけるのが有利である。凝視点の領域におけるコントロールシス テムの像部分は、像処理により、記憶されているシンボルと比較可能である。こ のため、コントロールシステムの像情報もスクリーン情報も像処理しやすい。利 用者のコントロールされている眼が一つのメニュー区画またはそれに付属のシン ボルを所定の時間凝視すれば、或いは機械的または音響的に操作可能な切換え機 構を介して検知過程を発生させれば、観察されているシンボルは記憶されている 対応するシンボルに関係づけられる。関係づけを行なう場合、場合によっては別 のメニュー区画がスクリーン上に表示され、或いは命令が場合によっては操作に 基づいて出される。 視線制御される、接眼レンズによるメニュー区画の制御は、例えばビデオカメ ラの分野から知られている。この分野では、観察された領域を検出するためには 、或いは関係づけを行なうためには、眼の軸線だけを決定すればよい。自由に動 く頭部や眼の場合には、凝視線を正確に三次元空間内に配置し、場合によっては スクリーン面と交差させるためには、頭部に固定された座標系の原点と方向づけ 、及び同じ座標系内で眼の軸線または凝視線が既知でなければならない。眼の軸 線の決定のほかにも、頭部の運動を遠隔測定により監視せねばならない。凝視線 を三次元空間内に配置するためには、コストが大きく、少なくともメニュー区画 が小さい場合には、正確な区画が決定されない恐れがある。従って、観察された シンボルを所定のシンボルと比較するほうがほとんどの場合簡単であり、効率的 で ある。 上述した視線制御されるメニュー区画の制御にほぼ類似している他の応用例は 、コントロールされる器具のインジケータの検知である。器具を監視する際に重 要なことは、個々のインジケータを所定の時間間隔で少なくとも1回、コントロ ールしている人間によって読み取ることである。従ってコントロールシステムの 像素材は、所定の時間間隔で少なくとも1回、凝視領域に表示せねばならない。 これは、像処理を用いてコントロールすることができる。 像を受け入れるコントロールシステムを用いた本発明による検出方法及び装置 の他の応用分野は、観察されているスクリーン上での、視線制御されるカーソル 案内である。上述したように、凝視点領域にあるコントロールシステムの像部分 を像処理により、記憶されているシンボルと関係づける代わりに、観察されてい るスクリーン上に座標マークを設けることができる。この座標マークは、検出さ れる像内で像処理することにより決定可能である。凝視点の位置、または眼の指 向方向に対応して方向づけられるカメラによって撮影されるスクリーンの像の像 中心は、像スクリーン座標内で換算することができる。眼の凝視点の、従ってカ メラのスクリーン座標は、スクリーンまたはその制御部に伝送され、その結果凝 視点をその座標にしたがって、観察されているスクリーン上にカーソルの形で表 示させることができる。 観察されているスクリーン上で視線制御されるカーソル案内は、非常に多数の 応用性を持っている。手術者がスクリーンで手術を行なう手術の場合には、手術 者の視線カーソルは助手にとって指導の助けとなり、手術過程の理解またはその 説明及び指示の実行を容易にさせる。視線制御されるカーソルを用いると、メニ ュー区画を制御することができ、ズーム領域を局部化することができ、或いは像 を発生させている記録系の運動を、場合によっては手術補助器具により制御する ことができる。 もちろん、視線制御されるカーソル案内は、基本的には、公知のすべてのカー ソル案内、即ち広く知られているマウス案内の代用としても使用することができ る。これは特に身体障害者にとって有利である。眼さえ動かせば、視線制御され るカーソル案内によって多面的な、効率的なコンピュータ利用が可能である。 眼の場合、像の解像度は中心窩に像領域が結像される場合に最大である。この 領域を起点にして解像度はすべての方向において強く減少する。盲点の領域にお いて解像度は非常に小さい。カメラによって検出された像は、通常、像領域全体 にわたってほぼ同一の解像度を持っている。観察者によって得られる像情報を生 じさせるために、コントロールシステムの像情報を像処理により、眼の実際の解 像度を考慮して中心の像領 域から外側へ向けて減少させることができる。場合によってはコントロールシス テムのカメラの前方に、所望の解像度を生じさせる軟焦点レンズを設けてもよい 。解像度の減少処理を、記録されたコントロールシステムの像素材を分析する時 点で初めて像処理により行なうようにすれば、最適な観察を実際の観察と比較さ せ、特に眼のどの情報が喪失しているかを決定することができる。 この種の比較は、外科手術の賠償責任を判定する際に重要である。なぜなら過 失は、例えば切開ミスが生じる前にその危険性が検知されたとき、或いは手術者 のミスが目撃されてもそれに反応しないような場合に限られているからである。 本発明による他の像記録監視システムは、像を手術者からずれた視点から、しか も人間の眼を制限せずに記録し、場合によっては、手術者にとって入手しにくい 像情報を入手させる。 もちろん、像解像度を変更させる以外に、像を変化させる他の処理ステップ、 例えば輪郭の増幅またはマスクの挿入を行なってもよい。この場合、像を与える 他の方法の像素材を、像の評価のために使用することができる。眼の運動が非常 に短時間である場合には、場合によっては、カメラの移動のために緩衝方法を利 用し、記録される像のためにフィルタ方法を利用する必要がある。 網膜によって記録された像を脳内で処理することに 対応して、場合によっては像素材を処理する必要がある。コントラストを増幅し 、不鮮明を補正し、周辺情報をフィルタリングし、頭部及び外界の運動を補正す る必要がある。その結果静止像が生じる。像素材のほかに、場合によっては測定 されたパラメータがフィルタリングし、及び(または)処理され、その結果コン トロールシステムの最適な制御が可能になり、よって最適な像記録が可能になる 。 像を変化させる処理ステップによっても、他の視覚特性または視覚能力に対す る理解を得ることができる。このためコントロールシステムの像素材は、像処理 により他の視覚、例えば網膜剥離時の視覚、或いは動物の視覚(その眼は他の特 性を持っている)に整合させられる。 コントロールシステムを用いて眼のパラメータと像受け入れ処理を測定する以 外に、少なくとも一方の眼に、部分透過性の光学的転向要素を介して像を供給す るようにしてもよい。この場合、絞り込み可能な像は例えばコントロールシステ ムから出て、欠陥があるために見え方が悪くなっている眼の場合には、最適な視 覚特性においてどの像が見えるかを眼に対して示す。これに対応して、逆に、通 常の視覚を持った人に対しては、視覚に欠陥を持った人が獲得できる像素材を絞 り込むことができる。 外科手術の場合には、他の像付与方法による像を、 例えばレントゲン写真、超音波写真、コンピュータ断層写真、核磁気共鳴写真の ような像を、特に覗き込み可能な手術領域に重畳させて手術者に供給可能にする のが合目的な場合がある。その際、場合によっては、眼から見て、像を供給する 転向要素の後方に、電子的に切換え可能な閉鎖要素が設けられる。この閉鎖要素 は、例えば液晶の変化により透過状態から反射状態へ移行する。これにより、供 給された像を現在の背景に重畳させ、或いは背景なしに観察することが可能であ る。 コントロールシステムはズーム光学系を有していてもよく、その結果必要な場 合には、眼によって凝視された点の領域の拡大部分が検出される。ズーム領域を 一時的に絞り込むことによって、手術者は厄介な手術段階で直接観察から拡大部 分観察へ切換えることができる(公知の顕微眼鏡に比較可能)。眼の指向方向は、 ズーム領域の観察段階においては、コントロールシステムのカメラの光軸を移動 させるために使用されないのが有利であり、例えばスイス特許出願CH3217 /94−9に記載の手術用顕微鏡の場合のように、コントロールシステムのパラ メータをメニュー制御方式で調整するために利用するのがよい。カメラと観察領 域の間の距離に変動がある場合には、オートフォーカスにより自動的に補正され 、特にカメラの方向をわずかに変化させることによって補正される。 コントロールシステムは、ズーム像の検出と場合によってはその絞り込みのほ かに、可視光からずれた波長領域の像、特に赤外線領域の像、視野を拡大した像 及び(または)ステレオベースを変化させた像をも検出し、場合によっては眼に 供給する。 第1の像受け入れ処理システムとは、有利には少なくとも一つの眼、特に人間 または動物の眼である。しかし基本的にはすべての受光センサシステムが像受け 入れ処理コントロールシステムによりコントロールされ、場合によっては個別の センサ、複数のセンサを備えたシステム、有利にはセンサアレイ及び像受け入れ 処理装置が像受け入れコントロールシステムによりコントロールされる。センサ システムの少なくとも一つの方向軸線が検出されて、この方向に依存して少なく とも一つのカメラが方向調整されるのが有利である。第1の受光システムをコン トロールするために像受け入れ処理コントロールシステムを使用することにより 、シチュエーションに依存した第1の受光システムのコントロールが可能になる 。 もちろん、コントロールシステムの像情報と、場合によっては、第1の像受け 入れ処理システムにて測定されたパラメータとを記録してもよい。 本発明による方法に関する請求項に対応している、方法に関する請求項は、対 応する方法ステップを実施するための具体的な構成要件を有している。 次に、本発明の実施形態を説明するが、本発明はこれらの実施形態に限定され るものではない。 図1は 眼の軸線を決定するために眼の上方に配置した二つのセンサと眼の横 に配置した二つのビデオカメラとを備えた頭部の前面図である。 図2は ビデオカメラと眼軸センサと転向ミラーとを備えた頭部の側面図であ る。 図3は ビデオカメラと眼軸センサと転向ミラーと像絞り込み装置と切換え可 能な閉鎖要素とを備えた頭部の側面図である。 図4は 手で方向調整可能な第1のカメラと、コントロールカメラと、測定・ 制御・像記録装置とを備えたシステムの図である。 図1は人間の頭部1を示し、頭部1には、眼2の横に配置される二つのビデオ カメラ3と、眼2の上方に配置される二つの測定装置が取り付けられる。測定装 置は例えば眼球指向方向検知センサ4を有しており、その測定または像受け入れ 処理から、瞳孔中心の位置を読み取ることができる。視像を眼球指向方向検知セ ンサ4に供給するため、及び場合によっては光、特に赤外線を眼球指向方向検知 センサ4から眼2に供給するため、両眼の前方に部分透過性の転向要素5または ミラーが、有利には二色性ミラーが設けられている。測定装置は、各眼の屈折力 を決定するための評価ユニ ットとセンサ装置を備えていてもよい。眼球指向方向検知センサ4と、部分透過 性のミラー5と、ビデオカメラ3とは、頭部1に取り付け可能な保持部6に固定 されている。 ビデオカメラ3を支持する支持装置として、互いにほぼ法線方向に位置してい る第1及び第2の運動軸線7a及び7bを備えたカルダン軸受け7を設けるのが 有利である。測定された眼球指向方向パラメータに応じてビデオカメラ3を所望 の方向へ、頭部または保持部6と結合されている座標系に対して相対的に指向さ せるため、各ビデオカメラ3に二次元の位置調整システム8が付設されている。 位置調整システム8は、例えば、後方へ延設されているビデオカメラ延設部を、 二つの(第1及び第2の)例えば運動軸線7a及び7bに沿って作用する線形駆 動部8a及び8bを用いて操作する。この場合第1の線形駆動部8aは保持部6 と結合されており、第1の棒9を移動させる。第1の棒9の端部領域には第2の 線形駆動部8bが固定されている。第2の線形駆動部8bは、第2の棒10を介 してビデオカメラ延設部と結合されている。 図2は、保持部6を取り付けた頭部1を横から見た図であり、従ってビデオカ メラ延設部11も図示されている。さらにこの側面図からは、部分透過性のミラ ー5の保持・方向調整部も見て取れる。眼球指向方向検知センサ4と位置調整シ ステム8とビデオカメラ3 から出ている導線は、測定・制御・像記録装置に接続されているのが有利である。 この測定・制御・像記録装置は、眼球の指向方向に対応する方向調整を保証し、及 び(または)測定された眼の屈折力に対応するビデオカメラ3のフォーカシング を保証する。さらに測定・制御・像記録装置は、眼球指向方向検知センサ4とビ デオカメラ3から送られてくる信号を処理及び(または)記憶する。 図3に図示した実施形態では、測定された眼のパラメータに応じて調整される ビデオカメラ3を用いた眼のパラメータの測定及び像撮影のほかに、場合によっ ては、少なくとも一方の眼に、部分透過性の第2の光学的転向要素12を介して 、保持部6と結合されている像源13の像が供給される。像を背景に重畳させ、 且つ眼だけに供給するようにするため、場合によっては、眼2から見て、像を供 給される転向要素12の後方に、電子ユニット14により切換え可能な閉鎖要素 15が設けられている。閉鎖要素15は、例えば液晶の変化により透過状態から 反射状態へ移行する。像源13及び電子ユニット14の制御は、前記測定・制御・ 像記録装置により行なう。 図4の実施形態では、像情報を受け入れるセンサシステムとコントロールシス テムとがそれぞれ少なくとも一つのビデオカメラを有している。一方の眼によっ て捕えられる像を捕捉可能にするのではなく、第1の ビデオカメラに並行してコントロールシステムは像を捕捉する。その際第1のビ デオカメラ16は、例えばガイドグリップ17を介して手動で動かされる。第1 のビデオカメラ16の指向方向を決定するため、この第1のビデオカメラ16に は方向決定ユニット18が付設されている。場合によっては、第1のビデオカメ ラ16の光学系のその都度の調整を、この第1のビデオカメラ16から出力され る光学系調整装置の信号から直接に決定可能にさせるか、またはこの第1のビデ オカメラ16に固定されている測定装置19により決定可能にさせる。 第1のビデオカメラ16の検出されたパラメータは、制御装置20に送られる 。制御装置20は、測定されたパラメータに応じて第2のビデオカメラ21を、 或いはその指向方向及び(または)その光学系の調整状態を制御する。この場合 指向方向は、例えば、第2のビデオカメラ21が固定されている指向方向調整装 置22により行なう。場合によっては、両ビデオカメラ16と21の保持部18 と22を保持装置23を介して互いに結合させてもよい。 さらに本発明の範囲内では、コントロールシステムがセンサシステム以外のパ ラメータを有していてもよい。例えば、センサシステム(例えばロボットのビデ オカメラ)が望遠ズーム範囲で作動し、他方コントロールシステムが広角範囲で 全体洞察機能を行なうよう にしてもよい。従って、コントロールシステムが特定の光波範囲でセンサシステ ムに並行に作動し、その際センサシステムは他の光波長範囲で作動するという利 点が得られる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年7月30日 【補正内容】 明細書 視覚情報を並行検出する方法及びそのための装置 並びに前記方法の使用方法 本発明は、請求項1に記載の方法及び請求項9に記載の装置に関するものであ る。 操作を極めて正確に行う必要のある機器を手動で操作する場合、処理の結果は 操作中の正確な観察に強く依存している。特に人間または動物の体を外科手術す る場合がそうである。手術者がメスの領域にある組織を正確に観察しないと、神 経束のような重要な構造を切断する危険がある。 危険ポテンシャルが高いシステム、例えば原子力発電所においては、組立作業 及び制御作業を優れた視覚検査により非常に正確に行わねばならない。宇宙飛行 、航空、及び複雑な地上システムにおける種々の操作及び制御任務においても正 確な観察は必要である。 人間が見ているものを検出可能にさせるという願望は古いものであるが、今日 まで満たされていない。視神経を走査することにより像情報を得ようとする試み は、信号処理及び像検知の大部分が脳ではじめて行われるので、成功していない 。 一人の人間が制御または検査すべき領域全体を撮影する1台または複数台のビ デオ監視カメラは、単に何 が検出可能であるかを明らかにするにすぎず、観察している人間が何を検出する かを明らかにするものではない。人間の挙動ミスを分析することができるように するためには、検出可能なすべてのものを監視カメラで記録するのが合目的であ る。しかし、これに加えて被観察物をも検出する必要がある。 米国特許第4395731号明細書からは、外科手術において有用な顕微めが ねが知られている。手術領域は、眼の前方に取り付けられた二つのビデオカメラ により監視される。眼には、眼の直前に配置されているモニターまたは像面を介 してビデオカメラの像が供給される。従ってズーム光学系の使用により、手術領 域の一部を拡大させることができる。 眼は常に像源(例えばCRT)に向けられたままであるので、すぐに疲労する 。また、眼に供給される像を眼がいかに検知するかを決定することができない。 従って、はっきり見えさせるような眼網膜の領域に像源の重要な像領域が当たる ようにはこの重要な像領域を観察できない。二つのビデオカメラの焦点調節及び 方向調整により、一定の距離が予め設定されている。この一定の距離は、両ビデ オカメラと手術領域の間になければ、遠近法的に優れたピントの合った画像は得 られない。頭部が変位してこの距離が変化すると、モニター上に表示される画像 は不鮮明になり、及び(または)三次元画像が生じるように眼で観察することは できない。手動で位置調整することもできるが、短時間の距離の変化にビデオカ メラの方向を整合させるためには適していない。この顕微めがねの他の欠点は、 ビデオカメラの光学系とモニターの限定された大きさとによって、視野が限定さ れることである。さらに、眼の運動による視野の変化がビデオカメラまたはモニ ターの像領域に限定されていることも欠点である。作業または点検している人間 の観察結果を検出するために、この人間にカメラから得られる像だけを供給する ようにした光学システムは、この人間の観察能力を強く制限するものであり、供 給された像のどの領域が観察されるかを明らかに示すものではない。 従って本発明の課題は、像情報が人間または任意の受光センサシステムにより 実際にいかに検出されるかを決定することである。 本発明による解決法によれば、米国特許第5341181号明細書から知られ ているような、人の眼に並行にまたは受光センサシステムに並行に作用を及ぼす 像受け入れ処理型コントロールシステム(bildaufnehmendes Kontrollsystem)が 提案される。即ちコントロールシステムの受け入れ情報は少なくともほぼ次のよ うに一致せしめられ、つまり眼または第1の像受け入れシステムの少なくとも一 つの光学的パラメータが検出され、これに応じてコントロールシステムの対応す る光学的パラメータが整合せしめられる。 しかしながら、前記米国特許明細書から知られているコントロールシステムは、 立体作動するただ1つのコントロールシステムに限定されているので、見られて いる像の光学的な幾何学的検出は不正確である。これに対して本発明による光学 系は、ステレオベース(通常は眼の間隔)と眼の凝視線の方向とに注目して、凝 視点を検出するために用いられる。凝視点が既知であれば、前記米国特許明細書 に記載のシステムに比べてはるかに正確に、作業または点検している(kontroll ieren)人の観察結果がパラレルに検出される。従って、眼のどの位置も新たに 検出される(請求項1及び9を参照)。有利な構成は従属項に記載されている。 光軸の決定は、頭部に対して相対的に不動で、よって頭部とともに移動する座標 系で行うのが有利である。各眼の運動は外側の6個の眼筋により行われるので、 この眼筋の刺激を検出して、これからその都度の眼の位置または眼の光軸を導出 させるセンサ装置を設けることができる 。 眼の位置または眼の光軸の指向方向(頭部に結合されている座標系内で既知で ある)は、保持部を介して頭部に結合されている少なくとも1つの(有利には二 つの)カメラの指向方向を制御するために使用される。この場合少なくとも一つ のカメラは、眼の運動に応じて運動するとともに、頭部の運動により頭部に対し て相対的に運動を実施することができるように頭部と結 合されている。もちろん、結像される立体角領域を調整するために、位置調整可 能な結像装置、特に位置調整可能なミラーまたはこれに類似したものを備えた結 像装置を使用してもよい。本発明は種々の分野に応用することができ、特にビデ オテレフォンの分野に応用することもできる。ビデオテレフォンの場合、対話相 手はある程度利用者の眼と同じ物を観察することができ、付加的に記録技術的操 作を必要としない。本発明の有利な実施形態では、頭部の側頭部領域の両側に、 ほぼ眼の高さに、CCDを備えたカメラが配置されている。いずれのカメラも、 それぞれ近いほうの眼に付設されている。頭部に載置可能な保持部分には、カメ ラの運動を可能にする支持装置、特に例えばカルダン支持装置と、操作装置とが 設けられている。1台のカメの運動またはその光軸の運動は、例えばこのカメラ の軸線にほぼ平行に延び且つこのカメラと結合されているピンの運動によって行 われる。この場合ピンは、互いにほぼ垂直に配置されている二つの線形駆動部を 用いてピンに対して横方向に一つの面内で移動せしめられる。 カメラの位置は眼の位置から幾分ずれているので、カメラの指向方向を制御す る際には、幾何学的な修正を考慮しなければならない。この修正は、2台のカメ ラの軸線の交点が両眼の軸線の交点と同じ場所に位置 することを保証するものである。両眼の軸線が平行な場合には、この修正は必要 ない。 眼によって凝視される点を決定するためには、眼の凝視線が光軸と一致しない ことを考慮せねばならない。眼の光軸とは、眼の光学機構(角膜,虹彩、水晶体 )がほぼ回点対称となっているような軸線である。しかし網膜の受光領域、中心 窩はこの軸線よりも幾分横に位置しているので、視軸または凝視線は光軸に対し てわずかに傾斜している。これら二つの線のずれは、標準偏差として考慮するこ とができ、或いは頭部の指向方向を予め設定しておいて、既知の位置を持った1 点を両眼によって凝視し、その際両眼の個々の光軸の方向を測定するようにして 前記ずれを決定することができる。頭部の指向方向が既知であり、或いは目の位 置及び予め設定されている凝視点の位置に基づいて、凝視線は決定されており、 したがって両眼の光軸と対応する凝視線との間のずれを決定可能である。 片方の眼の光軸及び視軸の種々の指向方向を考慮する場合、センサにより決定 される光軸の方向を、既知のずれに基づいて凝視線の方向に換算することができ る。この場合カメラの軸線は凝視線の方向にしたがって凝視点へ方向づけられ、 その結果凝視点は像領域の中心に位置するようになる。しかしカメラが両眼の軸 線に応じて方向づけられるならば、凝視点は幾分像中心の横にある。この場合凝 視点の位置は、既知のずれ に基づいてコントロールイメージの表示または評価の際にマーキングするか、考 慮することができる。 コントロール観察システムが三次元の像情報を含む必要がない場合には、1台 のカメラを用いる実施形態で十分である。この場合カメラは、額部分の中央にし て眼の上方に配置するのが有利である。このカメラの方向調整も、両眼の軸線の 交点、場合によっては視軸の交点、或いは交点がない場合には両眼の軸線に平行 に行う必要がある。 少なくとも一つのカメラの方向を調整する代わりに、例えば、頭部と結合され 、有利には前方へまっすぐに向けられるカメラ、特に広角光学系を備えたカメラ を使用してもよい。この場合、両眼の光軸の方向を測定することにより得られる 凝視線は、観察された像領域を決定するために使用される。個々の凝視点を連続 的にマーキングすることにより、または現在の凝視点のまわりに配置されている 像領域だけを表示することにより、管理されている(kontrolliert)人間が何を観 察しているかを検出できる。 フォト・ビデオカメラの分野からは、眼の光軸の指向方向を決定するための方 法及び装置が知られている。決定された軸線の位置に基づいて、例えば、観察さ れた像領域に対して自動フォーカシングが行われる。軸線を決定するため、眼に は認知されない赤外線光で眼が照射され、反射した赤外線光または眼の像は像検 出 (センサ)面に結像される。眼の像は、大体において、角質層(角膜)で反射し た光と、虹彩で反射した光から成っている。瞳孔を通って達した光の大部分は反 射しないので、イメージセンサとこれに接続されている像評価ユニットとを用い て瞳孔と虹彩とのエッジ領域に関する相違を調べることができる。場合によって は、眼の方向に依存した虹彩の形状も決定され、且つ瞳孔の中心は、像の中で楕 円形または場合によっては円形の外側虹彩境界壁の二つの主軸線の交点として設 定される。この場合眼の光軸は、瞳孔の中心と事前に決定される眼の回転中心と を通る線である。 眼の回転中心を決定するため、例えば頭部の指向方向と頭部の位置が固定され 既知である場合には、少なくとも順次眼によって凝視される二つの既知の凝視点 に対して凝視線の決定が行われる。凝視点は、カメラ及びセンサ用の保持部に固 定されて瞳孔の位置を決定するために用いられる二つのマーキング点であるのが 有利である。従って、頭部の指向方向とは関係なく決定を行うことができる。こ の場合眼の中心は、実質的に、凝視点によって設定される凝視線の交点付近にあ る。眼の回転中心が眼の光軸上にあるので、決定精度を高めるためには、凝視線 と眼の光軸とのずれに基づいて、上述したように修正を行う必要がある。両眼の 回転中心の間隔は、両眼の間隔に相当している。両眼が実質的に真っ直ぐに水平 方向前方を無限遠を見てい る場合には、両虹彩はそれぞれ円形にて両センサ面上に結像され、瞳孔の中心の 間隔は同様に両眼の間隔に相当し、瞳孔の中心はそれぞれ変位ゼロ点にある。頭 部の指向方向とは独立に両眼を平行に真っ直ぐに前方へ指向させるためには、場 合によっては眼の直前に、保持部と結合されるマーキング点が設けられる。この 場合両眼は、それぞれの眼に割り当てられる二つのマーキング点が両眼の像の中 で上下に位置する時に、前方へ向けて平行に方向づけられている。 瞳孔と虹彩の間のエッジ領域を決定することにより、設定された絞りも既知で ある。絞りは、場合によってはコントロールシステムの絞りを制御するために測 定されるパラメータとして使用され、従って眼の中の絞りに応じて光の状態を変 化させる。このことは、カメラによって撮影される良好な像よりも、実際に眼に よって認知された像のほうにより興味があるような場合に有利である(例えば医 学的な応用)。像を記録するためのコントロールシステムにおいて最適な光特性 を持たせるため、絞りは自動的に調整されるが、利用者の明るさ及びピントに関 する実際の印象が選択的に失われることがある。 従来の眼の光軸を決定するための方法では、眼で反射した赤外線光が部分透過 性の赤外線ミラー(二色性のミラー、赤外線に対するその反射率は非常に高く、 可視光に対しては非常に小さい)によってカメラの光 路から側方へイメージセンサのほうへ偏向せしめられる。これによって、カメラ の像面への視界が阻害されないことが保証される。これに対して本発明による解 決法では、眼の視線は接眼レンズを通して像表示面に向けられるのではなく、直 接対象物に向けられる。しかし軸線を決定するためには、眼の前方に、少なくと も一つの赤外線ミラーが設けられていなければならない。この赤外線ミラーは、 少なくとも眼の赤外線像を視野のエッジ側部に設けたイメージセンサのほうへ転 向させる。しかし場合によっては、少なくとも一つの側部赤外線源からミラーを 介して赤外線観察光をも眼に供給する。 従来、眼の光軸の決定を使用する場合、眼はファインダ装置の接眼レンズのす ぐ近くにあるので、赤外線測定により決定される眼の像は周囲光の反射によって 阻害されず、或いはわずかしか阻害されない。本発明による装置では、眼は実質 的に保護されずに周囲光に曝される。周囲光による眼像の阻害及び眼像の評価の 阻害を阻止するため、特許出願DE4337098による作動態様によれば、赤 外線照明及び周囲光による位相と、周囲光だけによる位相との違いをベースにし て、像情報が評価される。欧州特許出願EP602895によれば、極めてコン パクトな軸決定センサが知られている。 本発明による装置では、眼はほとんど無制限に周囲光に曝されているので、眼 は好適に照明されており、場合によっては、可視光線に対して反応するイメージ センサ(CCD)を用いた瞳孔位置の決定を可能にする。従って、軸決定の際に 、赤外線による照明は必要ない。 眼の方向調整以外にも、水晶体の屈折力の調整による遠近調節も観察過程の他 の重要なパラメータである。第1近似では、両眼の屈折力が常に凝視点に設定さ れていることを前提とすることができる。これに対応してカメラの光学系は、凝 視点(その距離は両眼と凝視線の指向方向との間隔に基づき(三角測量)決定可 能である)にピントが合うように制御される。三角測量を用いた凝視点距離決定 は、少なくとも近接領域においては十分に正確である。場合によっては、カメラ の光学系を凝視点の領域でのオートフォーカスによりフォーカシングさせてもよ い。 眼の屈折力を決定するため、眼屈折計が使用される。眼屈折計は、主に球面ジ オプトリー、非点収差と、非点収差軸とを測定する。非点収差とこれに付属の軸 とは少なくとも第1近似では観察過程の間に変化しないので、コントロールシス テムの屈折力を、測定されたパラメータを用いて制御するには、球面ジオプトリ ーだけを決定すればよい。このパラメータの測定は、眼 が任意の方向に指向している場合にこのパラメータを決定しなければならない点 に困難がある。 水晶体の屈折力の変化は、水晶体の形状の変化とともに生じる。水晶体の形状 変化は、特定の方向または切断面内においては、超音波検査法により決定するこ とができる。眼を光軸に沿って測定するため、超音波信号は予備経路(Vorlaufst recke)を経て水から眼へ当てられる。水晶体の厚さは、水晶体の両境界壁におけ るエコーの動作時間の差によって得られる。眼の場合にも、一つの軸に沿った純 正な動作時間の測定のほかに、像を与える超音波測定法も使用される。この超音 波測定法は、眼の断面を表示する。本発明による装置では、眼はほぼ障害のない 前方視界を持っていなければならない。従って、超音波カップリングを設定する 場合には、眼側から行なわねばならない。その際、現在の屈折力を算出するため に、少なくとも一つの断面図で表わされる水晶体の形状を、眼の現在の軸線とと もに使用する必要がある。 光を用いた測定に比べて超音波測定が持っている利点は、眼の内側を、従って 水晶体をも、ほぼ光軸に沿って、即ち眼が光を通す方向において分析できること である。その代わり測定精度は悪く、必要とする換算が多い。 眼の屈折力を光学的に測定する場合に重要なことは、検査されるべき眼にたい して屈折計を適当に調整し、 両者の距離を正確に調整することである。さらに、測定に対する眼の瞬きの悪影 響を阻止することも重要である。特許出願DE2937891から知られている 屈折計は、第1ステップにおいて、凝視対象物のほうへ方向づけられる被検査対 象物としての眼に対して正確に調整される。その後のステップにおいて、位置調 整可能な試験像構造が、有利には定義どおりに方向づけられた光線が、水晶体に より網膜に結像せしめられる。眼から出て網膜で反射した像の光及び試験像を位 置調整する際の光の変化が分析されて、平均ジオプトリー(球面)と、非点収差 (筒状)と、非点収差軸(筒軸)とが決定される。 運動可能な眼(その光軸は測定により既知である)の場合、赤外線試験像は現 在の眼の軸線に沿って網膜に結像できるようでなければならない。このため例え ば発光ダイオードアレイ、或いは後方から照明される液晶像面から試験像が発生 せしめられ、この試験像は光学系により転向せしめられ、場合によってはフォー カシングされて瞳孔を通って眼の中に案内される。網膜上への結像は、転向及び 例えばフォーカシングにより像記録装置または赤外線センサに供給される。試験 像が発光ダイオードアレイまたは像面の種々の領域から出ているので、適当な光 学系を用いれば、現在の光軸に沿って像を、場合によってはフォーカシングして 眼へ案内することができる。試験像のバリエーション により、眼の光学系の結像特性を決定することができる。もちろん眼の自由な視 野の中に配置される光学要素、特に転向要素或いは二色性ミラー(その構成は例 えば日本国特許出願JP88865/1978から知られている)は、可視範囲 の光を支障なく通過させることができねばならない。それぞれ逆の側から照明可 能な、四分の一球形の二つの凹状ミラーを用いれば、眼をその可能などの軸線方 向からも照明することができる。 送受信マトリックスを備えた上述の測定システムの場合、試験像を伝送する代 わりに、送信をシーケンシャルに行ない、受信をパラレルに行なってもよい。こ の場合、例えばダイオードアレイの発光ダイオードの少なくとも一部分は相前後 してオンオフされ、散乱して戻った像は、有利には同様に決定される軸線の位置 とともに、少なくとも一つの遠近調節パラメータを決定するために使用される。 送受信マトリックスを備えたシステムを用いると、特に瞳孔の位置、従って軸線 の位置を決定することができる。 発光ダイオードアレイを使用する代わりに、方向を調整可能な、特に位置を調 整可能な少なくとも一つの赤外線ダイオードレーザーを使用してもよい。レーザ ー光線は、光学系により、且つ二色性絞り要素を介して、ほぼ現在の眼の軸線に 沿って方向づけられて網膜上に結像される。視野から外れて、場合によっては、 位置調整可能な光学系を通って案内される網膜の戻り散乱光は、少なくとも一つ の赤外線センサ、場合によってはセンサアレイに供給されねばならない。 見ている間に眼の光軸、瞳孔の幅及び遠近調節を連続的に決定することにより 、カメラを用いた像データの並行検出と、この像素材を用いた動力学的な視覚分 析とが可能になる。遠近調節誤差は、凝視点の位置を測定されたジオプトリーま たは遠近調節距離と比較することにより検知される。三次元的に移動せしめられ る凝視点を予め設定すると、眼がこれらの凝視点にいかに追従するかをコントロ ールすることができる。動力学的な視覚分析は、テキストまたは音符を読む場合 にも、特に器具のメータを読む場合にも眼の案内誤差を明らかにする。点検、誘 導、診察のような任務のほかにも、治療上の適用も可能である。検知された視覚 誤差の発生限界内での練習、特に例えば遠近調節の限界での練習、或いは両眼を ただ一つの点に正確に調整する際の問題(融像の問題)は、視覚特性を改善させ る。音楽教習では、音符の読み取りの良し悪しが記録され、記録に基づいて音符 読み取り力を分析することができる。視覚特性の最適化は、例えばテニス、射撃 、サッカーのようなスポーツでも重要である。例えばコントロールセンターにい る人は、無線で利用者に直接指示を与えることができ、例えば特定の対象物を凝 視するよう指示することができる。 像を受け入れるするコントロールシステムを用いて検出するようにした本発明 の他の応用分野は、スクリーン上でメニュー区画を視線制御することである。こ の可能性は特に手術の場合に効果的であり、手術者はスクリーンで手術を行なう 。メニュー区画は、検知目的のために像処理システム内に記憶されているシンボ ルによって特徴づけるのが有利である。凝視点の領域におけるコントロールシス テムの像部分は、像処理により、記憶されているシンボルと比較可能である。こ のため、コントロールシステムの像情報もスクリーン情報も像処理しやすい。利 用者のコントロールされている眼が一つのメニュー区画またはそれに付属のシン ボルを所定の時間凝視すれば、或いは機械的または音響的に操作可能な切換え機 構を介して検知過程を発生させれば、観察されているシンボルは記憶されている 対応するシンボルに関係づけられる。関係づけを行なう場合、場合によっては別 のメニュー区画がスクリーン上に表示され、或いは命令が場合によっては操作に 基づいて出される。 視線制御される、接眼レンズによるメニュー区画の制御は、例えばビデオカメ ラの分野から知られている。この分野では、観察された領域を検出するためには 、或いは関係づけを行なうためには、眼の軸線だけを決定すればよい。自由に動 く頭部や眼の場合には、凝視線を正確に三次元空間内に配置し、場合によっては ス クリーン面と交差させるためには、頭部に固定された座標系の原点と方向づけ、 及び同じ座標系内で眼の軸線または凝視線が既知でなければならない。眼の軸線 の決定のほかにも、頭部の運動を遠隔測定により監視せねばならない。凝視線を 三次元空間内に配置するためには、コストが大きく、少なくともメニュー区画が 小さい場合には、正確な区画が決定されない恐れがある。従って、観察されたシ ンボルを所定のシンボルと比較するほうがほとんどの場合簡単であり、効率的で ある。 上述した視線制御されるメニュー区画の制御にほぼ類似している他の応用例は 、コントロールされる器具のインジケータの検知である。器具を監視する際に重 要なことは、個々のインジケータを所定の時間間隔で少なくとも1回、コントロ ールしている人間によって読み取ることである。従ってコントロールシステムの 像素材は、所定の時間間隔で少なくとも1回、凝視領域に表示せねばならない。 これは、像処理を用いてコントロールすることができる。 像を受け入れるコントロールシステムを用いた本発明による検出方法及び装置 の他の応用分野は、観察されているスクリーン上での、視線制御されるカーソル 案内である。上述したように、凝視点領域にあるコントロールシステムの像部分 を像処理により、記憶されているシンボルと関係づける代わりに、観察されてい るスクリーン上に座標マークを設けることができる。この座標マークは、検出さ れる像内で像処理することにより決定可能である。凝視点の位置、または眼の指 向方向に対応して方向づけられるカメラによって撮影されるスクリーンの像の像 中心は、像スクリーン座標内で換算することができる。眼の凝視点の、従ってカ メラのスクリーン座標は、スクリーンまたはその制御部に伝送され、その結果凝 視点をその座標にしたがって、観察されているスクリーン上にカーソルの形で表 示させることができる。 観察されているスクリーン上で視線制御されるカーソル案内は、非常に多数の 応用性を持っている。手術者がスクリーンで手術を行なう手術の場合には、手術 者の視線カーソルは助手にとって指導の助けとなり、手術過程の理解またはその 説明及び指示の実行を容易にさせる。視線制御されるカーソルを用いると、メニ ュー区画を制御することができ、ズーム領域を局部化することができ、或いは像 を発生させている記録系の運動を、場合によっては手術補助器具により制御する ことができる。 もちろん、視線制御されるカーソル案内は、基本的には、公知のすべてのカー ソル案内、即ち広く知られているマウス案内の代用としても使用することができ る。これは特に身体障害者にとって有利である。眼さ え動かせば、視線制御されるカーソル案内によって多面的な、効率的なコンピュ ータ利用が可能である。 眼の場合、像の解像度は中心窩に像領域が結像される場合に最大である。この 領域を起点にして解像度はすべての方向において強く減少する。盲点の領域にお いて解像度は非常に小さい。カメラによって検出された像は、通常、像領域全体 にわたってほぼ同一の解像度を持っている。観察者によって得られる像情報を生 じさせるために、コントロールシステムの像情報を像処理により、眼の実際の解 像度を考慮して中心の像領域から外側へ向けて減少させることができる。場合に よってはコントロールシステムのカメラの前方に、所望の解像度を生じさせる軟 焦点レンズを設けてもよい。解像度の減少処理を、記録されたコントロールシス テムの像素材を分析する時点で初めて像処理により行なうようにすれば、最適な 観察を実際の観察と比較させ、特に眼のどの情報が喪失しているかを決定するこ とができる。 この種の比較は、外科手術の賠償責任を判定する際に重要である。なぜなら過 失は、例えば切開ミスが生じる前にその危険性が検知されたとき、或いは手術者 のミスが目撃されてもそれに反応しないような場合に限られているからである。 本発明による他の像記録監視システムは、像を手術者からずれた視点から、しか も人間の眼を制限せずに記録し、場合によっては、手術者にとって入手しにくい 像情報を入手させる。 もちろん、像解像度を変更させる以外に、像を変化させる他の処理ステップ、 例えば輪郭の増幅またはマスクの挿入を行なってもよい。この場合、像を与える 他の方法の像素材を、像の評価のために使用することができる。眼の運動が非常 に短時間である場合には、場合によっては、カメラの移動のために緩衝方法を利 用し、記録される像のためにフィルタ方法を利用する必要がある。 網膜によって記録された像を脳内で処理することに対応して、場合によっては 像素材を処理する必要がある。コントラストを増幅し、不鮮明を補正し、周辺情 報をフィルタリングし、頭部及び外界の運動を補正する必要がある。その結果静 止像が生じる。像素材のほかに、場合によっては測定されたパラメータがフィル タリングし、及び(または)処理され、その結果コントロールシステムの最適な 制御が可能になり、よって最適な像記録が可能になる。 像を変化させる処理ステップによっても、他の視覚特性または視覚能力に対す る理解を得ることができる。このためコントロールシステムの像素材は、像処理 により他の視覚、例えば網膜剥離時の視覚、或いは動物の視覚(その眼は他の特 性を持っている)に整合させられる。 コントロールシステムを用いて眼のパラメータと像受け入れ処理を測定する以 外に、少なくとも一方の眼に、部分透過性の光学的転向要素を介して像を供給す るようにしてもよい。この場合、絞り込み可能な像は例えばコントロールシステ ムから出て、欠陥があるために見え方が悪くなっている眼の場合には、最適な視 覚特性においてどの像が見えるかを眼に対して示す。これに対応して、逆に、通 常の視覚を持った人に対しては、視覚に欠陥を持った人が獲得できる像素材を絞 り込むことができる。 外科手術の場合には、他の像付与方法による像を、例えばレントゲン写真、超 音波写真、コンピュータ断層写真、核磁気共鳴写真のような像を、特に覗き込み 可能な手術領域に重畳させて手術者に供給可能にするのが合目的な場合がある。 その際、場合によっては、眼から見て、像を供給する転向要素の後方に、電子的 に切換え可能な閉鎖要素が設けられる。この閉鎖要素は、例えば液晶の変化によ り透過状態から反射状態へ移行する。これにより、供給された像を現在の背景に 重畳させ、或いは背景なしに観察することが可能である。 コントロールシステムはズーム光学系を有していてもよく、その結果必要な場 合には、眼によって凝視された点の領域の拡大部分が検出される。ズーム領域を 一時的に絞り込むことによって、手術者は厄介な手術 段階で直接観察から拡大部分観察へ切換えることができる(公知の顕微眼鏡に比 較可能)。眼の指向方向は、ズーム領域の観察段階においては、コントロールシ ステムのカメラの光軸を移動させるために使用されないのが有利であり、例えば スイス特許出願CH3217/94−9に記載の手術用顕微鏡の場合のように、 コントロールシステムのパラメータをメニュー制御方式で調整するために利用す るのがよい。カメラと観察領域の間の距離に変動がある場合には、オートフォー カスにより自動的に補正され、特にカメラの方向をわずかに変化させることによ って補正される。 コントロールシステムは、ズーム像の検出と場合によってはその絞り込みのほ かに、可視光からずれた波長領域の像、特に赤外線領域の像、視野を拡大した像 及び(または)ステレオベースを変化させた像をも検出し、場合によっては眼に 供給する。 第1の像受け入れ処理システムとは、有利には少なくとも一つの眼、特に人間 または動物の眼である。しかし基本的にはすべての受光センサシステムが像受け 入れ処理コントロールシステムによりコントロールされ、場合によっては個別の センサ、複数のセンサを備えたシステム、有利にはセンサアレイ及び像受け入れ 処理装置が像受け入れコントロールシステムによりコントロールされる。センサ システムの少なくとも一つの方向軸線が検出されて、この方向に依存して少なく とも一つのカメラが方向調整されるのが有利である。第1の受光システムをコン トロールするために像受け入れ処理コントロールシステムを使用することにより 、シチュエーションに依存した第1の受光システムのコントロールが可能になる 。 もちろん、コントロールシステムの像情報と、場合によっては、第1の像受け 入れ処理システムにて測定されたパラメータとを記録してもよい。 本発明による方法に関する請求項に対応している、方法に関する請求項は、対 応する方法ステップを実施するための具体的な構成要件を有している。 次に、本発明の実施形態を説明するが、本発明はこれらの実施形態に限定され るものではない。 図1は 眼の軸線を決定するために眼の上方に配置した二つのセンサと眼の横 に配置した二つのビデオカメラとを備えた頭部の前面図である。 図2は ビデオカメラと眼軸センサと転向ミラーとを備えた頭部の側面図であ る。 図3は ビデオカメラと眼軸センサと転向ミラーと像絞り込み装置と切換え可 能な閉鎖要素とを備えた頭部の側面図である。 図4は 手で方向調整可能な第1のカメラと、コントロールカメラと、測定・ 制御・像記録装置とを備えたシステムの図である。 図1は人間の頭部1を示し、頭部1には、眼2の横に配置される二つのビデオ カメラ3と、眼2の上方に配置される二つの測定装置が取り付けられる。測定装 置は例えば眼球指向方向検知センサ4を有しており、その測定または像受け入れ 処理から、瞳孔中心の位置を読み取ることができる。視像を眼球指向方向検知セ ンサ4に供給するため、及び場合によっては光、特に赤外線を眼球指向方向検知 センサ4から眼2に供給するため、両眼の前方に部分透過性の転向要素5または ミラーが、有利には二色性ミラーが設けられている。測定装置は、各眼の屈折力 を決定するための評価ユニットとセンサ装置を備えていてもよい。眼球指向方向 検知センサ4と、部分透過性のミラー5と、ビデオカメラ3とは、頭部1に取り 付け可能な保持部6に固定されている。 ビデオカメラ3を支持する支持装置として、互いにほぼ法線方向に位置してい る第1及び第2の運動軸線7a及び7bを備えたカルダン軸受け7を設けるのが 有利である。測定された眼球指向方向パラメータに応じてビデオカメラ3を所望 の方向へ、頭部または保持部6と結合されている座標系に対して相対的に指向さ せるため、各ビデオカメラ3に二次元の位置調整システム8が付設されている。 位置調整システム8は、例えば、後方へ延設されているビデオカメラ延設部を、 二つの(第1及び第2の)例えば運動軸線7a及び7 bに沿って作用する線形駆動部8a及び8bを用いて操作する。この場合第1の 線形駆動部8aは保持部6と結合されており、第1の棒9を移動させる。第1の 棒9の端部領域には第2の線形駆動部8bが固定されている。第2の線形駆動部 8bは、第2の棒10を介してビデオカメラ延設部と結合されている。 図2は、保持部6を取り付けた頭部1を横から見た図であり、従ってビデオカ メラ延設部11も図示されている。さらにこの側面図からは、部分透過性のミラ ー5の保持・方向調整部も見て取れる。眼球指向方向検知センサ4と位置調整シ ステム8とビデオカメラ3から出ている導線は、測定・制御・像記録装置に接続さ れているのが有利である。この測定・制御・像記録装置は、眼球の指向方向に対応 する方向調整を保証し、及び(または)測定された眼の屈折力に対応するビデオ カメラ3のフォーカシングを保証する。さらに測定・制御・像記録装置は、眼球 指向方向検知センサ4とビデオカメラ3から送られてくる信号を処理及び(また は)記憶する。 図3に図示した実施形態では、測定された眼のパラメータに応じて調整される ビデオカメラ3を用いた眼のパラメータの測定及び像撮影のほかに、場合によっ ては、少なくとも一方の眼に、部分透過性の第2の光学的転向要素12を介して 、保持部6と結合されている像源13の像が供給される。像を背景に重畳させ、 且つ眼だけに供給するようにするため、場合によっては、眼2から見て、像を供 給される転向要素12の後方に、電子ユニット14により切換え可能な閉鎖要素 15が設けられている。閉鎖要素15は、例えば液晶の変化により透過状態から 反射状態へ移行する。像源13及び電子ユニット14の制御は、前記測定・制御・ 像記録装置により行なう。 図4の実施形態では、像情報を受け入れるセンサシステムとコントロールシス テムとがそれぞれ少なくとも一つのビデオカメラを有している。一方の眼によっ て捕えられる像を捕捉可能にするのではなく、第1のビデオカメラに並行してコ ントロールシステムは像を捕捉する。その際第1のビデオカメラ16は、例えば ガイドグリップ17を介して手動で動かされる。第1のビデオカメラ16の指向 方向を決定するため、この第1のビデオカメラ16には方向決定ユニット18が 付設されている。場合によっては、第1のビデオカメラ16の光学系のその都度 の調整を、この第1のビデオカメラ16から出力される光学系調整装置の信号か ら直接に決定可能にさせるか、またはこの第1のビデオカメラ16に固定されて いる測定装置19により決定可能にさせる。 第1のビデオカメラ16の検出されたパラメータは、制御装置20に送られる 。制御装置20は、測定されたパラメータに応じて第2のビデオカメラ21を、 或 いはその指向方向及び(または)その光学系の調整状態を制御する。この場合指 向方向は、例えば、第2のビデオカメラ21が固定されている指向方向調整装置 22により行なう。場合によっては、両ビデオカメラ16と21の保持部18と 22を保持装置23を介して互いに結合させてもよい。 さらに本発明の範囲内では、コントロールシステムがセンサシステム以外のパ ラメータを有していてもよい。例えば、センサシステム(例えばロボットのビデ オカメラ)が望遠ズーム範囲で作動し、他方コントロールシステムが広角範囲で 全体洞察機能を行なうようにしてもよい。従って、コントロールシステムが特定 の光波範囲でセンサシステムに並行に作動し、その際センサシステムは他の光波 長範囲で作動するという利点が得られる。 請求の範囲 1.光学的情報を受け入れる立体的センサシステムの情報受け入れ処理の像情報 を検出する方法であって、センサシステム(2,16)に並行に像受け入れ処理 型コントロールシステム(3,21)を配置し、このコントロールシステム(3 ,21)の受け入れ情報を、センサシステム(2,16)の受け入れ情報と少な くともほぼ一致せるようにして、センサシステム(2,16)の少なくとも一つ の光学的パラメータを継続的または間欠的に検出し、検出結果に応じてコントロ ールシステム(3,21)の対応する光学的パラメータを整合させるようにした 方法において、センサシステム(2,16)のステレオベース(眼の場合には両 眼の間隔)及びセンサシステム(2,16)の二つの立体的なセンサ部分の指向 方向(眼の場合には眼(2)の指向方向)から凝視点を決定し、この凝視点に対 して、像受け入れ処理型コントロールシステム(3,21)(カメラの場合には 少なくとも一つのカメラ(3)、有利には二つのカメラ(3))を指向させる こ とを特徴とする方法。 2.センサシステム(2,16)の二つの立体的なセ ンサ部分の指向方向を決定する際、少なくとも一つの光学系により定義される少 なくとも1つの光軸を検出する ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。 3.センサシステム(2,16)の二つの立体的なセンサ部分の指向方向の決定 をセンサ(4)を用いて行い、コントロールシステムを利用者の頭部と結合させ 、決定した方向を、 少なくとも一つの、有利には二つのカメラ(3)の方向を調 整するために使用することを特徴とする、請求項2に記載の方法。 4.以下のステップの少なくとも一つを実施すること、即ち a)一方の眼(2)の指向方向を決定する際に、眼(2)の像を、有利には可 視光範囲で、場合によっては赤外線範囲で、眼(2)の前に配置される、有利に は少なくとも可視光線に対して部分透過性の第1の転向要素(5)を介して、視 野の中央領域から切り離して、眼像記録装置(4)に、有利にはCCDに供給し 、その際像から光軸を決定するため、瞳孔の位置及び特に瞳孔の中心を決定する こと、 b)眼(2)が前方へまっすぐに向けられているときに眼(2)の位置または 瞳孔の中心の位置を決定するため、特に眼の間隔及び(または)眼の回転中心の 位置を決定するため、眼を有利には頭部と結合されているマーキング点に指向さ せるよう な調整ステップを実施すること、 c)眼の指向方向に軸線を割り当てるため、眼の光軸を眼の回転中心と瞳孔の 実際の中心とによって設定すること、 d)各眼(2)の視軸または凝視軸を、角度修正により眼の指向方向から決定 し、その際角度修正のために、場合によっては標準修正を適用し、特に少なくと も一つの所定の凝視点を凝視する際の角度決定により決定可能であるような修正 を適用すること、 特徴とする、請求項3に記載の方法。 5.さらに、少なくとも一つの眼(2)の屈折力を眼屈折計を用いて決定し、そ の際主に球面ジオプトリーと、場合によっては非点収差及び非点収差軸を決定す ることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか一つに記載の方法。 6.コントロールシステムの少なくとも一つのカメラ(3)の焦点を調整するた め、以下の方法ステップの少なくとも一つを実施すること、即ち a)焦点を、カメラ(3)と眼(2)によって凝視される凝視点との距離に調 整すること、 b)焦点を、凝視点に指向せしめられたカメラ(3)に自動的に調整すること 、 c)焦点を、少なくとも一つの眼(2)において測定される屈折力に応じて調 整すること、 を特徴とする、請求項1から5までのいずれか一つに記載の方法。 7.コントロールシステムの像情報と、場合によっては、像を受け入れる第1の システムにおいて測定されたパラメータとを記録することを特徴とする、請求項 2から6までのいずれか一つに記載の方法。 8.少なくとも一つの眼(2)に、部分透過性の第2の光学的転向要素(12) を介して像を供給し、この場合の像は、例えばコントロールシステムからの像、 または超音波レントゲン分析方法、CT分析方法、PET分析方法、及びこれら に比較可能な分析方法等の、像を与える他の方法から得られる像であることを特 徴とする、請求項3から7までのいずれか一つに記載の方法。 9.上記請求項のいずれか一つに記載の第1の立体センサシステム(2,16) の受け入れ情報を検出するための像受け入れ処理装置であって、 センサシステム (2,16)に平行に、少なくとも一つのビデオカメラ(3,21)を備えたコ ントロールシステム(3,21)が設けられ、コントロールシステム(3,21 )の光学的パラメータが、センサシステム(2,16)の光学的パラメータに少 なくともほぼ整合されており、コントロールシステムがトラッキング装置(8, 22)を有し、トラッキング装置(8,22)は、作動状態で、センサシステム (2, 16)の少なくとも一つの光学的パラメータの変位または変化を検出し、且つ作 動状態で、コントロールシステムの少なくとも一つのパラメータの調整を合同方 式でトラッキングするようにした像受け入れ処理装置において、コントロールシ ステムが、センサシステムの両立体部分のステレオベースの間隔を固定するため の固定装置と、両立体部分を方向づける装置とを有している ことを特徴とする装 置。 10.少なくともコントロールシステムが、受光センサシステム(2,16)の パラメータを決定可能にさせる測定装置(4)を有し、 像を受け入れるコントロ ールシステム(3,21)の少なくとも一つの制御パラメータが、測定されたパ ラメータに依存して調整可能であることを特徴とする、請求項9に記載の装置。 11.測定装置(4)が、 a)センサシステム(2,16)の少なくとも一つの光軸を検出するための 光軸検出器 、及び(または) b)センサシステム(2,16)の光学系の焦点調節を検出するための少な くとも一つの屈折力検出器 を有していることを特徴とする、請求項10に記載の像記録装置。 12.トラッキング装置(8,22)が、 a)コントロールシステム(3,21)の少なくとも一つの光軸、特に少な くとも一つのビデオカメラ(3,21)の指向方向、及び(または) b)コントロールシステム(3,21)の光学系の少なくとも一つの焦点調 節、特にビデオカメラの焦点 を後調整可能であるように整合していることを特徴とする、請求項9から11 までのいずれか一つに記載の像記録装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.光学的情報を受け入れる眼またはビデオカメラ等のセンサシステムの情報受 け入れ処理の像情報を検出する方法において、センサシステム(2,16)に平 行に、像を記録するビデオカメラ等のコントロールシステム(3,21)を設け 、センサシステム(2,16)の少なくとも一つの光学的パラメータが有利には 継続的にまたは間欠的に検出され、且つこれに依存してコントロールシステム( 3,21)の対応する光学的パラメータが整合されるように、コントロールシス テム(3,21)の情報受け入れ処理をセンサシステム(2,16)の情報受け 入れ処理と少なくともほぼ一致させることを特徴とする方法。 2.センサシステム(2,16)が、少なくとも一つの光学系と像受け入れ面と を備えた第1の像受け入れシステムであり、前記少なくとも一つの光学系により 少なくとも一つの光軸を決定してこの光軸の指向方向を第1のパラメータとして 検出可能とし、前記少なくとも一つの光軸を、コントロールシステム(3,21 )の光軸の指向方向を制御するために使用することを特徴とする、請求項1に記 載の方法。 3.第1の像受け入れシステムが、二つの眼(2)を備えた人間または動物の視 覚系であり、眼(2)の 指向方向をセンサ(4)を用いて特定して、特定した方向を、頭部と結合される コントロールシステムの少なくとも一つの、有利には二つのカメラ(3)、特にビ デオカメラの方向を調整するために使用することを特徴とする、請求項2に記載 の方法。 4.以下のステップの少なくとも一つを実施すること、即ち a)一方の眼(2)の指向方向を特定する際に、眼(2)の像を、有利には可 視光範囲で、場合によっては赤外線範囲で、眼(2)の前に配置される、有利に は少なくとも可視光線に対して部分透過性の第1の転向要素(5)を介して、視 野の中央領域から切り離して、眼像記録装置(4)に、有利にはCCDに供給し 、その際像から光軸を特定するため、瞳孔の位置及び特に瞳孔の中心を特定する こと、 b)眼(2)が前方へまっすぐに向けられているときに眼(2)の位置または 瞳孔の中心の位置を特定するため、特に眼の間隔及び(または)眼の回転中心の 位置を特定するため、眼を有利には頭部と結合されているマーキング点に指向さ せるような調整ステップを実施すること、 c)眼の指向方向に軸線を割り当てるため、眼の光軸を眼の回転中心と瞳孔の 実際の中心とによって設定すること、 d)各眼(2)の視軸または凝視軸を、角度修正により眼の指向方向から特定 し、その際角度修正のために、場合によっては標準修正を適用し、特に少なくと も一つの所定の凝視点を凝視する際の角度決定により特定可能であるような修正 を適用すること、 e)眼(2)の間隔及び眼(2)の指向方向から、少なくとも一つのカメラ( 3)を、有利には2台のカメラ(3)を指向させる凝視点を特定すること、 を特徴とする、請求項3に記載の方法。 5.少なくとも一つの眼(2)の屈折力を眼屈折計を用いて決定し、その際主に 球面ジオプトリーと、場合によっては非点収差及び非点収差軸を決定することを 特徴とする、請求項1から4までのいずれか一つに記載の方法。 6.コントロールシステムの少なくとも一つのカメラ(3)の焦点を調整するた め、以下の方法ステップの少なくとも一つを実施すること、即ち a)焦点を、カメラ(3)と眼(2)によって凝視される凝視点との距離に調 整すること、 b)焦点を、凝視点に指向せしめられたカメラ(3)に自動的に調整すること 、 c)焦点を、少なくとも一つの眼(2)において測定される屈折力に応じて調 整すること、 を特徴とする、請求項1から5までのいずれか一つに記載の方法。 7.コントロールシステムの像情報と、場合によっては、像を受け入れる第1の システムにおいて測定されたパラメータとを記録することを特徴とする、請求項 2から6までのいずれか一つに記載の方法。 8.少なくとも一つの眼(2)に、部分透過性の第2の光学的転向要素(12) を介して像を供給し、この場合の像は、例えばコントロールシステムからの像、 または超音波レントゲン分析方法、CT分析方法、PET分析方法、及びこれら に比較可能な分析方法等の、像を与える他の方法から得られる像であることを特 徴とする、請求項3から7までのいずれか一つに記載の方法。 9.眼、ビデオカメラ等の第1のセンサシステム(2,16)の情報受け入れ処 理を検出するための像受け入れ処理装置、特に請求項1から8までのいずれか一 つに記載の方法を実施するための像受け入れ処理装置において、センサシステム (2,16)に平行に、少なくとも一つのビデオカメラ(3,21)またはこれ に類似したものを備えたコントロールシステム(3,21)が設けられ、コント ロールシステム(3,21)の光学的パラメータが、センサシステム(2,16 )の光学的パラメータに少なくともほぼ整合されており、コントロールシステム がトラ ッキング装置(8,22)を有し、トラッキング装置(8,22)は、作動状態 で、センサシステム(2,16)の少なくとも一つの光学的パラメータの変位ま たは変化を検出し、且つ作動状態で、コントロールシステムの少なくとも一つの パラメータの調整を合同方式で(kongruent)トラッキングすることを特徴とする 装置。 10.受光センサシステム(2,16)のパラメータを決定可能にさせる少なく とも一つの測定装置(4)が設けられ、像を受け入れるコントロールシステム( 3,21)の少なくとも一つの制御パラメータが、測定されたパラメータに依存 して調整可能であることを特徴とする、請求項9に記載の装置。 11.測定装置(4)が、 a)センサシステム(2,16)の少なくとも一つの光軸、特に少なくとも 一つの眼(2)の指向方向、及び(または) b)センサシステム(2,16)の光学系の少なくとも一つの焦点調節、特 に少なくとも一つの眼(2)の屈折力を決定可能にさせる ことを特徴とする、請求項10に記載の像記録装置。 12.トラッキング装置(8,22)が、 a)コントロールシステム(3,21)の少なくとも一つの光軸、特に少な くとも一つのビデオカメラ(3,21)の指向方向、及び(または) b)コントロールシステム(3,21)の光学系の少なくとも一つの焦点調 節、特にビデオカメラの焦点を調整可能にさせる ことを特徴とする、請求項9から11までのいずれか一つに記載の像記録装置 。
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