JPH1150394A - 紙塗工組成物用共重合体ラテックス - Google Patents

紙塗工組成物用共重合体ラテックス

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JPH1150394A
JPH1150394A JP9221132A JP22113297A JPH1150394A JP H1150394 A JPH1150394 A JP H1150394A JP 9221132 A JP9221132 A JP 9221132A JP 22113297 A JP22113297 A JP 22113297A JP H1150394 A JPH1150394 A JP H1150394A
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冨士夫 桜井
Osamu Ishikawa
理 石川
Yoshiaki Zama
義明 座間
Katsuhiko Tsuruoka
勝彦 鶴岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ソフトニップカレンダーにより高温でカレンダ
ー処理を行っても、得られる塗工紙の重要な性能である
接着強度を犠牲にすることなく、白紙光沢と改良が非常
に困難である耐ロール汚れ性を改良することが可能な塗
工組成物を与えることができる共重合体ラテックスを提
供すること。 【解決手段】(a)脂肪族共役ジエン系単量体20〜8
0重量%、(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体
0.5〜10重量%、および(c)これら単量体と共重
合可能な他の単量体20〜79.5重量%(ここで、単
量体(a)、(b)および(c)の合計量は100重量
%である)を共重合して得られる共重合体ラテックスで
あって、共重合体が−100〜50℃の範囲に少なくと
も2つのガラス転移点を有し、かつ最も高いガラス転移
点と最も低いガラス転移点との差が5℃以上であること
を特徴とするソフトニップカレンダー仕上げ塗工紙の塗
工組成物用共重合体ラテックス

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソフトニップカレ
ンダー仕上げ塗工紙の塗工組成物用共重合体ラテックス
に関し、さらに詳しくは、接着強度、耐カレンダーロー
ル汚れ性(以下、「耐ロール汚れ性」という)、白紙光
沢の優れたソフトニップカレンダー仕上げ塗工紙の塗工
組成物用共重合体ラテックスに関する。
【0002】
【従来の技術】塗工紙の製造工程で使用されるカレンダ
ーは、塗工紙に平滑性、白紙光沢を付与し、白紙外観を
向上させ、塗工紙の品質を高めるために用いられる。従
来のスーパーカレンダーは、原紙に塗工組成物をコータ
で塗布後、直接スーパーカレンダー仕上げを行うオンラ
イン処理ができず、生産性が悪い。そこで、オンライン
処理可能なソフトニップカレンダーが注目され 、スー
パーカレンダーに代えて、一部使用されている。
【0003】しかし、従来のスーパーカレンダーに代え
て、単にソフトニップカレンダーを用いても、白紙光沢
が出しにくい、加えて高温ロールで仕上げるためにロー
ルが汚れやすく操業性低下の原因となり耐ロール汚れ性
が問題となっている。上記のソフトニップカレンダーの
課題を、原紙に塗工される塗工組成物中の接着剤成分で
ある共重合体ラテックスの面から解決することが求めら
れている。通常ラテックスで、白紙光沢、耐ロール汚れ
性を改良すると、塗工紙の重要な性能である接着強度が
低下するという背反関係にある。さらに、ソフトニップ
カレンダーの耐ロール汚れ性の改良は、ロール温度が通
常100〜200℃(スーパーカレンダーのロール温度
は、通常100℃以下)と高く、非常に厳しい条件下で
の改良である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ソフ
トニップカレンダーによりカレンダー処理を行っても、
得られる塗工紙の重要な性能である接着強度を犠牲にす
ることなく、白紙光沢と改良が非常に困難である耐ロー
ル汚れ性を改良することが可能な塗工組成物を与えるこ
とができる共重合体ラテックスを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、(a)
脂肪族共役ジエン系単量体20〜80重量%、(b)エ
チレン系不飽和カルボン酸単量体0.5〜10重量%、
および(c)これら単量体と共重合可能な他の単量体2
0〜79.5重量%(ここで、単量体(a)、(b)お
よび(c)の合計量は100重量%である)を共重合し
て得られる共重合体ラテックスであって、共重合体が−
100〜50℃の範囲に少なくとも2つのガラス転移点
を有し、かつ最も高いガラス転移点と最も低いガラス転
移点との差が5℃以上であることを特徴とするソフトニ
ップカレンダー仕上げ塗工紙の塗工組成物用共重合体ラ
テックスが提供されて、上記目的が達成される。さら
に、本発明によれば、好ましいソフトニップカレンダー
仕上げ塗工紙の塗工組成物用共重合体ラテックスとし
て、上記共重合体ラテックスにおいて、共重合体が、
(a−1)脂肪族共役ジエン系単量体25〜100重量
%、(b−1)エチレン系不飽和カルボン酸単量体0〜
10重量%、および(c−1)これら単量体と共重合可
能な他の単量体0〜75重量%(ここで、単量体(a−
1)、(b−1)および(c−1)の合計量は100重
量%である)を重合して得られ、かつガラス転移点が−
100〜0℃の範囲にある(共)重合体部分A、ならび
に(a−2)脂肪族共役ジエン系単量体10〜60重量
%、(b−2)エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.
5〜30重量%、および(c−2)これらと共重合可能
な他のビニル系単量体10〜89.5重量%(ここで、
単量体(a−2)、(b−2)および(c−2)の合計
量は100重量%である)を重合して得られ、かつガラ
ス転移点が−20〜50℃の範囲にある共重合体部分
B、からなることを特徴とするソフトニップカレンダー
仕上げ塗工紙の塗工組成物用共重合体ラテックスが提供
される。以下本発明を詳述するが、それにより本発明の
他の目的、利点および効果が明らかとなるであろう。
【0006】本発明の共重合体ラテックスは、包括的に
は、(a)脂肪族共役ジエン系単量体20〜80重量
%、(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.5〜
10重量%、および(c)これら単量体と共重合可能な
他の単量体20〜79.5重量%(ここで、単量体
(a)、(b)および単量体(c)の合計量は100重
量%である)を重合して得られ、共重合体が−100〜
50℃の範囲に少なくとも2つのガラス転移点を有し、
かつ最も高いガラス転移点と最も低いガラス転移点との
差が5℃以上である、ソフトニップカレンダー仕上げ塗
工紙の塗工組成物に用いられる共重合体ラテックスであ
る。
【0007】この共重合体ラテックスは、同一ラテック
ス粒子内に低いガラス転移点を有する(共)重合体と高
いガラス転移点を有する共重合体とが存在することで、
さらには、好ましくは、重合体粒子表面のゼータ電位が
−100〜−10mVであることで、目的とする性能が
得られる。すなわち、この共重合体ラテックスは、ラテ
ックス粒子中にガラス転移点の低い(共)重合体とガラ
ス転移点が高い重合体を有するために、接着強度を高い
レベルで維持することができ、かつ耐ロール汚れ性が改
良されている。さらには、好ましくは共重合体粒子表面
のゼータ電位を特定の範囲にすることで、塗料組成物に
適度な粘度を付与し、かつ塗料の安定性も良く、優れた
塗工操業性を与える
【0008】本発明の共重合体ラテックスは、さらに、
上記の包括的な共重合体ラテックスにおいて、以下の重
合体部分Aと重合体部分Bとを有することが好ましい。
そして重合体部分Aと重合体部分Bとが同一粒子内に存
在して異相構造を形成していることが好ましい。すなわ
ち、上記の好ましい重合体ラテックスは、(a−1)脂
肪族共役ジエン系単量体25〜100重量%、(b−
1)エチレン系不飽和カルボン酸単量体0〜10重量
%、および(c−1)これら単量体と共重合可能な他の
単量体0〜75重量%(ここで、単量体(a−1)、
(b−1)および(c−1)の合計量は100重量%で
ある)を重合して得られ、かつガラス転移点が−100
〜0℃の範囲にある(共)重合体部分A、ならびに(a
−2)脂肪族共役ジエン系単量体10〜60重量%、
(b−2)エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.5〜
30重量%、および(c−2)これらと共重合可能な他
のビニル系単量体10〜89.5重量%(ここで、単量
体(a−2)、(b−2)および(c−2)の合計量は
100重量%である)を重合して得られ、かつガラス転
移点が−20〜50℃の範囲にある共重合体部分B、を
有する共重合体ラテックスである。なお、上記「(共)
重合体」は、単独重合体および共重合体の少なくとも一
方であることを表す。
【0009】このように、特定の温度範囲において異な
るガラス転移点を有する重合体部分が同一粒子内に存在
して異相構造を形成することにより、本発明の共重合体
ラテックスの前記作用効果がより確実に達成される。
【0010】本発明の共重合体ラテックスに使用される
(a)脂肪族共役ジエン系単量体としては、1,3−ブ
タジエン、イソプレン、2−クロロ−1,3−ブタジエ
ン、クロロプレン等が挙げられるが、好ましくは1,3
−ブタジエンである。これらの(a)脂肪族共役ジエン
系単量体は、1種単独で、あるいは2種以上を併用する
ことができる。
【0011】かかる単量体(a)は、得られる重合体に
適度な柔軟性と伸びを与え、耐衝撃性を付与するために
必須の成分であり、その使用割合は全単量体に対して2
0〜80重量%、好ましくは25〜75重量%である。
この単量体(a)が20重量%未満であると、共重合体
が硬くなり過ぎ、接着強度が改良されない。一方、単量
体(a)成分が80重量%を越えると耐ロール汚れ性が
悪化する。
【0012】前記(b)エチレン系不飽和カルボン酸単
量体としては、例えばイタコン酸、アクリル酸、メタク
リル酸、フマル酸、マレイン酸等が挙げられる。これら
の単量体(b)は、1種単独で、あるいは2種以上を併
用することもできる。
【0013】かかる単量体(b)の使用量は、全単量体
に対して0.5〜10重量%、好ましくは0.8〜8重
量%であり、さらに好ましくは1〜5重量%である。単
量体(b)が0.5重量%未満では、重合時のラテック
スの安定性が悪く、多量の凝固物の発生を招く。一方単
量体(b)が10重量%を超えると、ラテックス粘度が
大きく上昇し、作業性が悪化する。
【0014】また、前記(c)共重合可能な他の単量体
としては芳香族ビニル化合物、アルキル(メタ)アクリ
レート、シアン化ビニル化合物、酢酸ビニル、アクリル
アミド系化合物、N−メチロールアクリルアミド等が挙
げられる。
【0015】これらのうち、芳香族ビニル化合物として
は、例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、ビニルトルエン、クロルスチレン等が挙げら
れ、特にスチレンが好ましい。
【0016】アルキル(メタ)アクリレートとしては、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、オクチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)
アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステア
リル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アク
リレート、2−シアノエチル(メタ)アクリレート等が
挙げられ、特にメチルメタアクリレートが好ましい。
【0017】シアン化ビニル化合物としては、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられ、特にアク
リロニトリルが好ましい。
【0018】さらにアクリルアミド系化合物としては、
アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメチル
アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリルアミド等が挙げられる。
【0019】これら単量体(c)は単独で用いてもよい
し、2種以上を併用してもかまわない。
【0020】単量体(c)は、単量体(a)および単量
体(b)とを組み合わせて、主として目的に応じた適度
なガラス転移点を共重合体に与えるために使用するもの
であり、その使用割合は、全単量体の10〜79.5重
量%、好ましくは17〜74.2重量%である。(c)
成分が79.5重量%を超えると、共重合体が硬くなり
過ぎ、接着強度が劣る。
【0021】本発明のラテックスの共重合体は、−10
0〜50℃の間にガラス転移点が少なくとも2つ存在す
る。即ち、共重合体のガラス転移点は、2つ存在すれば
良く、勿論3つ以上存在していてもよい。そして最も高
いガラス転移点と最も低いガラス転移点との差は、5℃
以上、好ましくは8℃以上、さらに好ましくは15℃以
上である。この差が5℃未満であると、本発明の目的と
するバランスのよい性能が得られない。また、低いガラ
ス転移点として−100〜0℃に少なくとも1つ、高い
ガラス転移点として−20〜50℃に少なくとも1つ、
特には、低いガラス転移点として−70〜−5℃に少な
くとも1つ、高いガラス転移点として−15〜45℃に
少なくとも1つ存在することが好ましい。高いガラス転
移点が50℃を越えると接着強度が劣り、低いガラス転
移点が−100℃未満では耐ロール汚れ性が劣る。
【0022】本発明のラテックス共重合体の粒子表面ゼ
ータ電位は、好ましくは−100〜−10mV、さらに
好ましくは−90〜−10mVであり、−10mV以上
ではラテックス粒子の安定性が悪く、塗工組成物の分散
性が悪く、また凝集物を発生し易くなる。また−100
mV以下ではラテックスおよび塗料組成物の粘度が高く
なりすぎ、塗工操業性が低下する。
【0023】このように2つ以上のガラス転移点を有す
る共重合体のラテックスは、以下の(共)重合体部分A
と共重合体部分Bが同一粒子内に存在し、異相構造を形
成することが好ましい。(共)重合体部分Aは、(a−
1)脂肪族共役ジエン系単量体25〜100重量%、
(b−1)エチレン系不飽和カルボン酸単量体0〜10
重量%、および(c−1)共重合可能な他の単量体0〜
75重量%(ここで、単量体(a−1)、(b−1)お
よび(c−1)の合計量は100重量%である)を重合
体して得られ、かつガラス転移点が−100〜0℃にあ
る。共重合体部分Bは、(a−2)脂肪族共役ジエン系
単量体0〜60重量%、(b−2)エチレン系不飽和カ
ルボン酸単量体0.5〜30重量%、および(c−2)
共重合可能な他の単量体10〜99.5重量%(ここ
で、単量体(a−2)、(b−2)および(c−2)の
合計量は100重量%である)を重合して得られ、かつ
ガラス転移点が−20〜50℃にある。
【0024】(共)重合体部分Aに使用される(a−
1)脂肪族共役ジエン系単量体としては、前記(a)脂
肪族共役ジエン系単量体で例示した単量体を用いること
ができる。かかる単量体(a−1)の使用量は、25〜
100重量%、好ましくは35〜90重量%である。単
量体(a−1)が25重量%未満であると、共重合体が
硬くなり過ぎ、接着強度に劣る。
【0025】(共)重合体部分Aに使用される(b−
1)エチレン系不飽和単量体としては、前記(b)エチ
レン系不飽和単量体で例示した単量体を用いることがで
きる。かかる単量体(b−1)の使用量は0〜10重量
%、より好ましくは0〜7重量%である。単量体(b−
1)が10重量%を超えると、ラテックスの粘度が大き
く上昇し、作業性が悪化する。
【0026】また、(共)重合体部分Aに使用される
(c−1)共重合可能な他の単量体としては、前記
(c)共重合可能な他の単量体で例示した単量体を用い
ることができる。かかる単量体(c−1)の使用量は0
〜75重量%、好ましくは10〜65重量%である。単
量体(c−1)が75重量%を超えると、共重合体が硬
くなり過ぎ、接着強度が劣る。
【0027】(共)重合体部分Aのガラス転移点は、−
100〜0℃、好ましくは−80〜−5℃、さらに好ま
しくは−70〜−5℃にある。このガラス転移点が0℃
を越えると接着強度が劣る。
【0028】共重合体部分Bに使用される(a−2)脂
肪族共役ジエン系単量体としては、前記(a)脂肪族共
役ジエン系単量体で例示した単量体を用いることかでき
る。かかる(a−2)脂肪族共役ジエン系単量体の使用
量は、0〜60重量%、より好ましくは0〜55重量%
である。単量体(a−2)が60重量%を超えると耐ロ
ール汚れ性が劣る。
【0029】また、共重合体部分Bに使用される(b−
2)エチレン系不飽和単量体としては、前記(b)エチ
レン系不飽和単量体で例示した単量体と同様なものを用
いることができる。かかる単量体(b−2)の使用量
は、0.5〜30重量%、好ましくは1〜25重量%で
あり、より好ましくは2〜20重量%である。単量体
(b−2)が10重量%を超えると、ラテックスおよび
塗工組成物の粘度が大きく上昇し、作業性が悪化する。
【0030】さらに、共重合体部分Bに使用される(c
−2)共重合可能な他の単量体としては、前記(c)共
重合可能な他のビニル系単量体で例示した単量体を用い
ることができる。かかる単量体(c−2)の使用量は1
0〜89.5重量%、より好ましくは20〜89重量%
である。(c−2)成分が10重量%未満では耐ロール
汚れ性に劣る。
【0031】共重合体部分Bのガラス転移点は、好まし
くは−20℃〜50℃、好ましくは−15〜45℃、さ
らに好ましくは−10〜40℃にある。ガラス転移点が
−20℃より下がると耐ロール汚れ性が劣り、50℃を
越えると接着強度が低下する。
【0032】また、(共)重合体部分Aと共重合体部分
Bとの割合は全共重合体100重量部に対して、(共)
重合体部分Aが好ましくは5〜95重量部、より好まし
くは10〜90重量部、さらに好ましくは15〜80重
量部である。(共)重合体部分Aの割合が5重量部未満
であると接着強度が不足する場合があり、95重量部を
超えると耐ロール汚れ性に劣る。
【0033】本発明の共重合体ラテックスの粒子径は、
通常50〜350nm、好ましくは70〜350nm、
さらに好ましくは70〜250nmである。
【0034】本発明の共重合体ラテックスの最低造膜温
度は、好ましくは60℃未満であり、より好ましくは5
0℃未満、さらに好ましくは0〜40℃未満である。最
低造膜温度が60℃を超えると接着強度が劣る。
【0035】本発明で使用される単量体を乳化重合する
に際しては、公知の方法で、水性媒体中で乳化剤、重合
開始剤、分子量調節剤等を用いて製造することができ
る。
【0036】ここで、乳化剤としては、アニオン性界面
活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が単
独で、あるいは2種以上を併用して使用できる。
【0037】ここで、アニオン性界面活性剤としては、
例えば高級アルコールの硫酸エステル、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、脂肪族スルホン酸塩、ポリエチレング
リコールアルキルエーテルの硫酸エステル等が挙げられ
る。
【0038】ノニオン性界面活性剤としては、通常のポ
リエチレングリコールのアルキルエステル型、アルキル
エーテル型、アルキルフェニルエーテル型等が用いられ
る。
【0039】両性界面活性剤としては、アニオン部分と
してカルボン酸塩、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、燐
酸エステル塩を、カチオン部分としてはアミン塩、第4
級アンモニュウム塩を持つものが挙げられ、具体的には
ラウリルベタイン、ステアリルベタイン等のベタイン
類、ラウリル−β−アラニン、ステアリル−β−アラニ
ン、ラウリルジ(アミノエチル)グリシン、オクチルジ
(アミノエチル)グリシン、等のアミノ酸タイプのもの
等が用いられる。
【0040】重合開始剤としては、過硫酸ナトリウム、
過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の水溶性重合開
始剤、過酸化ベンゾイル、ラウリルパーオキサイド、
2,2’−アゾビスイソブチルニトリル等の油溶性重合
開始剤、還元剤との組み合わせによるレドックス系重合
開始剤等が、それぞれ単独であるいは組み合わせで使用
できる。
【0041】分子量調節剤、キレート化剤、無機電解質
等も公知のものが使用できる。
【0042】分子量調節剤としては、クロロホルム、四
臭化炭素等のハロゲン化炭化水素類、n−ヘキシルメル
カプタン、n−オクチルメルカプタン、n−ドデシルメ
ルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、チオグリコー
ル酸等のメルカプタン類、ジメチルキサントゲンジサル
ファイド、ジイソプロピルキサントゲンジサルフィド等
のキサントゲン類、ターピノーレン、α−メチルスチレ
ンダイマー等通常の乳化重合で使用可能なものを全て使
用できる。なかでも、α−メチルスチレンダイマーの使
用が好ましく、α−メチルスチレンダイマー30〜95
重量%とその他の分子量調節剤5〜70重量%を組み合
わせて使用することがさらに好ましい。組み合わせて使
用するその他の分子量調節剤としては、メルカプタン
類、ターピノ−レンが好ましい。
【0043】重合方法としては、シード重合と同様に、
あらかじめ(共)重合体部分Aを別の重合容器で重合
し、その所定量を重合容器に添加した後、共重合体部分
Bを重合する方法、あるいは(共)重合体部分Aと共重
合体部分Bとを同一重合容器内で少なくとも2段の多段
階で重合する方法等が採られる。
【0044】単量体混合物を仕込む方法としては、単量
体混合物を全量一括で仕込む方法、単量体混合物の一部
を重合した後、その残りを連続的にあるいは断続的に添
加する方法、あるいは単量体混合物を重合の始めから連
続的に添加する方法等を採ることができる。また、これ
らの仕込み方法を組み合わせることもできる。
【0045】重合温度は、通常、(共)重合体部分Aを
重合する場合は、好ましくは0〜80℃、より好ましく
は5〜75℃、共重合体部分Bを重合する場合は、好ま
しくは10〜80℃、より好ましくは15〜75であ
る。重合時間は、通常10〜30時間である。
【0046】本発明における共重合体ラテックスが用い
られる紙塗工用組成物は、無機あるいは有機顔料に、前
記共重合体ラテックス、さらに必要に応じて他のバイン
ダー、種々の助剤を配合して使用される。前記共重合体
ラテックスの配合量は、通常、顔料100重量部に対し
て共重合体ラテックス1〜30重量部(固形分とし
て)、好ましくは3〜25重量部である。共重合体ラテ
ックスが1重量部未満であると、接着強度が著しく低下
し、一方30重量部を超えるとインク乾燥性の低下が著
しい。
【0047】前記無機顔料としてはクレー、硫酸バリウ
ム、酸化チタン、炭酸カルシウム、サチンホワイト、タ
ルク、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛等が、また有機顔
料としてはポリスチレンラテックス、尿素ホルマリン樹
脂等を挙げることができる。これらは目的に応じて、単
独でも、あるいは2種以上組み合わせても使用すること
ができる。
【0048】本発明の共重合体ラテックスを接着剤とす
る紙塗工用組成物の顔料接着剤として、本発明の共重合
体ラテックスに加えて、カゼイン、カゼイン変性物、澱
粉、澱粉変性物、ポリビニルアルコール、カルボキシメ
チルセルロース等の水溶性物質を必要に応じて組み合わ
せて使用できる。
【0049】本発明の共重合体ラテックスを接着剤とす
る紙塗工用組成物においては、一般に使用されている種
々の配合剤、例えば、耐水性改良剤、顔料分散剤、粘度
調節剤、着色顔料、蛍光染料およびpH調節剤を任意に
配合することができる。
【0050】本発明の共重合体ラテックスを接着剤とす
る紙塗工用組成物を塗工し、ソフトカレンダーで仕上げ
られた塗工紙は、オフセット印刷用紙、凸版印刷、グラ
ビア印刷等の各種印刷用紙に使用される。
【0051】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例に制約されるものではない。なお、実施例におい
て割合を示す「部」および「%」はそれぞれ重量部およ
び重量%を意味する。
【0052】(実施例1〜5) (共重合体ラテックスの製造)攪拌機を備え、温度調節
の可能なオートクレーブ中に水200部、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム0.5部、過硫酸カリウム
1.0部、重亜硫酸ナトリウム0.5部、および表1に
示した(共)重合体部分Aの単量体成分である1段目成
分を一括して仕込み、45℃で6時間反応させ、重合転
化率が70%以上であることを確認した(1段目の重
合)。その後、表1に示した共重合体部分Bの単量体成
分である2段目成分を60℃で7時間にわたって連続的
に添加して重合を継続させ、さらに連続添加終了後6時
間にわたって70℃で反応させた(2段目の重合)。最
終的な重合転化率は98〜99.5%あった。
【0053】
【表1】
【0054】(実施例6〜10) (共重合体ラテックスの製造)攪拌機を備え、温度調節
の可能なオートクレーブ中に水200部、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム0.5部、過硫酸カリウム
1.0部、重亜硫酸ナトリウム0.5部、および表2に
示した(共)重合体部分Aの単量体成分である第1段目
成分を一括して仕込み、45℃で6時間反応させ、重合
転化率が70%以上であることを確認した(1段目の重
合)。その後、表2に示した共重合体部分Bの単量体成
分である第2段目成分を60℃で7時間にわたって連続
的に添加して重合を継続させ、さらに連続添加終了後6
時間にわたって70℃で反応させた(2段目の重合)。
最終的な重合転化率は98〜99.5%あった。
【0055】
【表2】
【0056】得られた共重合体ラテックスについて、ガ
ラス転移点、ラテックス粒子径、トルエン不溶分および
ゼータ電位を以下の方法で求めた。その結果を表3に示
す。
【0057】a.ガラス転移点 得られた共重合体ラテックスを100℃で20時間真空
乾燥を行い、フィルムを作製した。この乾燥フィルムを
示差走査熱量計(DSC:デュポン社製)を用いてAS
TM法に準じて測定した。
【0058】実施例1〜10で得られた共重合体ラテッ
クスは、全て、DSCの測定から−100〜50℃の範
囲に2つのガラス転移点が観測された。
【0059】b.ラテックス粒子径 得られた共重合体ラテックスの平均粒子径は、大塚電子
社製の粒子径測定装置で、常法により求めた。
【0060】c.トルエン不溶分 共重合体ラテックスのトルエン不溶分は以下のようにし
て測定した。共重合体ラテックスをpH8.0に調製し
た後、イソプロパノールで凝固し、この凝固物を洗浄、
乾燥した後、所定量(約0.03g)の試料を所定量
(100ml)のトルエンに20時間浸漬する。その
後、120メッシュの金網で濾過し、得られる残存固形
分の仕込の全固形分に対する重量%を求める。 d.ゼータ電位 得られた共重合体ラテックスのゼータ電位はブルークヘ
イブンインスツルメント社製のゼータポテンシャルアナ
ライザーにて、常法により求めた。
【0061】
【表3】
【0062】(実施例11、12) (共重合体ラテックスの製造)実施例11、12におい
ては、実施例2、4の共重合体部分Aの単量体成分を2
回に分割(A1/A2)して添加した。
【0063】具体的には、攪拌機を備え、温度調節の可
能なオートクレーブ中に水200部および表4に示した
1段目成分のA1の成分を一括して仕込み、45℃で6
時間反応させ、重合率が70%以上であることを確認し
た。その後、表4に示した1段目成分のA2成分を添加
し、60℃、3時間にわたって重合を継続させた。次
に、表4に示した共重合体部分Bの単量体成分である2
段目成分を添加後、60℃で重合を継続させ、添加終了
3時間後〜8時間にわたって70℃で反応させた。最終
的な重合転化率は99%であった。
【0064】得られた共重合体ラテックスについて、同
様にガラス転移点、ラテックス粒子径、トルエン不溶分
およびゼータ電位を測定した。その結果を表5に示す。
【0065】(実施例13) (共重合体ラテックスの製造)実施例13においては、
実施例4の共重合体部分A、Bの単量体成分を2回に分
割(A1/A2、B1/B2)して添加した。B2成分
は連続添加した。具体的には、攪拌機を備え、温度調節
の可能なオートクレーブ中に水200部および表4に示
した1段目成分のA1を一括して仕込み、45℃で6時
間反応させ、重合率が70%以上であることを確認し
た。その後、表4に示した1段目成分A2を添加し、6
0℃、3時間にわたって重合を継続させた。次に、表4
に示した2段目成分のB1の成分を60℃で添加して重
合を継続させ、重合率が70%以上であることを確認し
た。その後、表4に示した2段目成分のB2成分を連続
添加し、60℃、3時間にわたって重合を継続させた。
添加終了後10時間にわたって70℃で反応させた。最
終的な重合転化率は99%であった。得られた共重合体
ラテックスについて、同様にガラス転移点、ラテックス
粒子径、トルエン不溶分およびゼータ電位を測定した。
その結果を表6に示す
【0066】(実施例14,15) (共重合体ラテックスの製造)実施例14、15におい
ては、実施例7、9の共重合体部分Bの単量体成分を2
回に分割(B1/B2)して添加した。具体的には、攪
拌機を備え、温度調節の可能なオートクレーブ中に水2
00部および表4に示した(共)重合体部分Aの単量体
成分である1段目成分を一括して仕込み、45℃で6時
間反応させ、重合率が70%以上であることを確認し
た。その後、表4に示した2段目成分のB1を添加し、
60℃、3時間にわたって重合を継続させた。次に、表
4に示した2段目成分B2の成分を添加して重合を継続
せた。添加終了後10時間にわたって70℃で反応させ
た。最終的な重合転化率は99%であった。
【0067】(比較例1〜3) (共重合体ラテックスの製造)実施例1〜5と同様にし
て、攪拌機を備え、温度調節の可能なオートクレーブ中
に水100部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
0.3部、過硫酸カリウム0.8部、重亜硫酸ナトリウ
ム0.5部、および表5に示した1段目成分を仕込み、
45℃で7時間反応させ、70℃に昇温し、さらに7時
間にわたって反応させた。最終的な重合転化率は99%
であった。得られたラテックスから測定された、ガラス
転移点、粒子径、トルエン不溶分、ゼータ電位を表6に
示す。
【0068】
【表4】
【0069】
【表5】
【0070】
【表6】
【0071】実施例1〜15、比較例1〜3の共重合体
ラテックスの評価 下記の方法で評価し、評価結果を表7に示す。 (紙塗工用組成物の調整)実施例1〜15で製造した共
重合体ラテックスを用いて、下記の処方によりオフセッ
ト印刷用の紙塗工用組成物を調製した。 配合 カオリンクレー 65.0部 炭酸カルシウム 35.0部 分散剤 0.2部 水酸化ナトリウム 0.1部 澱粉 4.0部 ラテックス(固形分として) 10.0部 水 全固形分が60%となるように適当量添加 この紙塗工用組成物を塗被原紙上に、塗工量が片面1
5.0±0.5g/m2となるように、電動式ブレード
コーター(熊谷理機工業製)で塗工し、150℃の電気
式熱風乾燥機にて15秒間乾燥した。得られた塗工紙を
温度23℃、湿度50%の恒温恒湿槽に1昼夜放置し、
その後、線圧100kg/cm,ロール温度150℃の
条件でソフトニップカレンダー処理を4回行った。得ら
れた塗工紙の性能評価は以下の方法により行った。
【0072】1)ドライピック強度 RI印刷機で印刷したときのピッキングの程度を肉眼で
判定し、5段階で評価した。ピッキング現象の少ないも
のほど高得点とした。数値は測定回数6回の平均値で示
した。
【0073】2)ウェットピック強度 RI印刷機を用いて、塗工紙表面を吸水ロールで湿して
から、RI印刷機で印刷したときのピッキングの程度を
肉眼で判定し、5段階で評価した。ピッキング現象の少
ないものほど高得点とした。数値は測定回数6回の平均
値で示した。
【0074】3)白紙光沢 塗工紙表面を村上式光沢計を使用して、75度の角度で
測定した。白紙光沢の値は、数値の大きい程良好であ
る。
【0075】4)べとつき防止性(耐ロール汚れ性の評
価) ラテックスをポリエチレンテレフタレートフィルム上に
No.18ロッドにより塗布し、120℃で30秒間、
乾燥し、皮膜を形成させる。この皮膜と黒羅紗紙を合わ
せて、グロスカレンダーにより線圧200kg/m,温
度150℃の条件下で圧着させる。両者をひきはがし
て、黒羅紗紙のラテックスへの転写の程度を目視で5段
階で評価する。転写の少ないものほどべとつきが少なく
高得点とした。数値は測定回数6回の平均値で示した。
【0076】
【表7】
【0077】表7の結果から、以下のことが明らかであ
る。本発明の共重合体ラテックスは、ラテックス評価に
よるべとつき防止性(耐カレンダーロール汚れ性の指
標)に優れ、かつそのラテックスを用いて調製された塗
工用組成物により塗工処理を行い、引き続き高温(ロー
ル温度:150℃)下にソフトニップカレンダー処理を
行った塗工紙は、白紙光沢、接着強度(ドライピック強
度、ウエットピック強度)が高水準に維持されていた。
一方、ブタジエン成分が多く、−10℃ と低いガラス
転移点を1つ有する共重合体からなるラテックスを用い
た場合(比較例1)、ウエットピック強度が低く、白紙
光沢および耐ロール汚れ性にも劣る。ブタジエン成分を
少なくし、より高いガラス転移点を1つ有する共重合体
からなるラテックスを用いた場合(比較例2,3)、白
紙光沢および耐ロール汚れ性は向上するが、ドライピッ
ク強度およびウエットピック強度はいずれも低下し、こ
れらの性能を高水準にバランスさせることができない。
【0078】
【発明の効果】ソフトニップカレンダーにより高温でカ
レンダー処理を行っても、得られる塗工紙の重要な性能
である接着強度を犠牲にすることなく、白紙光沢と改良
が非常に困難である耐ロール汚れ性を改良することが可
能な塗工組成物を与えることができる重合体ラテックス
が提供される。従って、該ラテックスを用いることによ
り、原紙に塗工組成物を塗布後、引き続くカレンダー処
理をオンラインで行う塗工紙製造工程において、操業性
(耐カレンダー汚れ性)と塗工紙品質を両立することが
可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鶴岡 勝彦 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)脂肪族共役ジエン系単量体20〜
    80重量%、(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体
    0.5〜10重量%、および(c)これら単量体と共重
    合可能な他の単量体20〜79.5重量%(ここで、単
    量体(a)、(b)および(c)の合計量は100重量
    %である)を共重合して得られる共重合体ラテックスで
    あって、 共重合体が−100〜50℃の範囲に少なくとも2つの
    ガラス転移点を有し、かつ最も高いガラス転移点と最も
    低いガラス転移点との差が5℃以上であることを特徴と
    するソフトニップカレンダー仕上げ塗工紙の塗工組成物
    用共重合体ラテックス。
  2. 【請求項2】 共重合体が、(a−1)脂肪族共役ジエ
    ン系単量体25〜100重量%、(b−1)エチレン系
    不飽和カルボン酸単量体0〜10重量%、および(c−
    1)これら単量体と共重合可能な他の単量体0〜75重
    量%(ここで、単量体(a−1)、(b−1)および
    (c−1)の合計量は100重量%である)を重合して
    得られ、かつガラス転移点が−100〜0℃の範囲にあ
    る(共)重合体部分A、ならびに(a−2)脂肪族共役
    ジエン系単量体10〜60重量%、(b−2)エチレン
    系不飽和カルボン酸単量体0.5〜30重量%、および
    (c−2)これらと共重合可能な他のビニル系単量体1
    0〜89.5重量%(ここで、単量体(a−2)、(b
    −2)および(c−2)の合計量は100重量%であ
    る)を重合して得られ、かつガラス転移点が−20〜5
    0℃の範囲にある共重合体部分B、からなることを特徴
    とする請求項1記載のソフトニップカレンダー仕上げ塗
    工紙の塗工組成物用共重合体ラテックス。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002226508A (ja) * 2001-02-01 2002-08-14 Asahi Kasei Corp 共重合体ラテックスおよび紙塗工用組成物
JP2003055900A (ja) * 2001-08-09 2003-02-26 Asahi Kasei Corp 防湿紙用塗工組成物。
JPWO2005092969A1 (ja) * 2004-03-25 2008-05-22 Jsr株式会社 共重合体ラテックス組成物、紙塗工用組成物および塗工紙
KR101495392B1 (ko) * 2011-11-18 2015-02-24 주식회사 엘지화학 카르본산 변성 니트릴계 공중합체 조성물 및 이로부터 제조된 딥 성형품

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