JPH11502870A - テレフタル酸の製造方法 - Google Patents

テレフタル酸の製造方法

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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/09Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides from carboxylic acid esters or lactones

Abstract

(57)【要約】 本発明は、テレフタル酸の製造方法、さらに特に、次の工程:ポリエチレンテレフタレート(以下“PET”と呼ぶ)廃物スクラップ物質を加水分解してテレフタル酸二ナトリウムのスラリーを調製することからなる本発明の実施に従って、ポリエステル繊維染色コンプレックスにおける重量削減工程から排出されるアルカリ重量削減廃水を使用して高純度テレフタル酸を製造し回収する方法に関するものである。次に、水に溶解した前記スラリーを吸着させて不純物を除去し、次に酸―中和によってこの発明のテレフタル酸を得る。

Description

【発明の詳細な説明】 テレフタル酸の製造方法 発明の背景 発明の技術分野 本発明は、テレフタル酸の製造方法、さらに特に、次の工程:ポリエチレンテ レフタレート(以下“PET”と呼ぶ)廃物スクラップ物質を加水分解してテレ フタル酸二ナトリウムのスラリーを調製することからなる本発明の実施に従って 、ポリエステル繊維染色コンプレックスにおける重量削減工程から排出されるア ルカリ重量削減廃水を使用して高精製テレフタル酸を製造し回収する方法に関す るものである。次に、水に溶解した前記スラリーを吸着させて不純物を除去し、 次に酸―中和によってこの発明のテレフタル酸を得る。 “アルカリ重量削減廃水”は絹の性質をポリエステル繊維に与えるように、ま たポリエステル繊維を水酸化ナトリウムまたは他の塩基性水溶液で処理し、これ により繊維の一部が解重合化して染色能を改善するようにデザインされた重量削 減処理工程に排出された残留反応液である。前記アルカリ廃水は大量の水酸化ナ トリウムおよびテレフタル酸二ナトリウムを含むpH11を超える強アルカリ溶 液である。 過去には、染色プラントの密集した大きな工業団地から生じたかなりの量のア ルカリ重量削減廃水が、従来の廃水処理によって直接廃棄されていた。それ以外 は、塩酸または硫酸のような強酸を用いて中和したスラッジは埋め立て地または 海洋投棄に使用され、また残存する反応物は従来の廃水処理によって排出されて いた。従って、ポリエステル繊維のための従来の重量削減工程から生成したアル カリ重量削減廃水は重大な環境問題の原因となり、このような処理は汚染防止施 設のために大量の投資を必要とした。 さらに、最終消費者が使用した後に放出されるPET廃物スクラップ材料は、 ポリエステルスクラップ紡織繊維、PETスクラップボトル、PETスクラップ 容器、PETの重合過程で生じるPETスクラップチップ、あるいはポリエステ ル繊維、ヤーンおよび紡織繊維の製造過程から生じるポリエステルスクラップヤ ーンにあてはまる。個人の日常生活あるいは製造過程から絶え間なく放出される ところの、PETスクラップ再利用の必要性は、生産コストの縮小および環境問 題の軽減とい う観点において大きな問題となっている。最近、PETスクラップあるいはポリ エステル重量削減廃水からテレフタル酸を回収するために種々の方法が提案され ているが、しかし、PETスクラップおよびポリエステル重量削減廃水を用いて テレフタル酸を製造し回収する方法は現在まで報告されていない。 PETスクラップを用いる、テレフタル酸の製造および回収のための従来の方 法は次の通りである: 米国特許第3,120,561号および第4,578,502号中においては、PETを高温・高 圧下に加水分解し、急激に冷却・結晶化して、沈殿したテレフタル酸を回収した 。 米国特許第3,884,850号中においては、ビス(ヒドロキシエチル)テレフタレ ートを溶媒として使用して、PETからテレフタル酸を回収した。 英国特許第2,123,403号および日本国特許公開公報第3-16,328号中においては 、PETは活性炭の存在下に水といった溶媒とともに200℃から300℃で加 水分解し、そして減圧下に冷却してテレフタル酸を回収した。 米国特許第3,952,053号中においては、以下の二つの方法がPETからのテレ フタル酸の回収方法に関連している:a)硫酸とともに加水分解をし、テレフタ ル酸および硫酸からなる得られた混合液を、テレフタル酸を回収するために水で 沈殿させる。あるいは、b)PETを水酸化ナトリウム水溶液中に入れ、不溶物 を除去するために沈殿させ、硫酸を加えてテレフタル酸を沈殿させる。そしてテ レフタル酸の回収後に、エチレングリコールを有機溶媒によって抽出・蒸留させ た。 米国特許第4,355,175号中においては、PETを酸によって加水分解し、冷水 によって希釈し、ただちにろ過する。得られた溶液は水酸化アルカリ溶液中に溶 解し、不純物を除去するために沈殿させ、硫酸を加えてテレフタル酸を沈殿させ た。そして溶液をろ過し、水で洗浄し、乾燥することでテレフタル酸を回収した 。 米国特許第3,544,622号中においては、PETはエチレングリコールの存在下 に150℃にて水酸化ナトリウム溶液で鹸化反応させ、テレフタル酸二ナトリウ ムを調製した。そして、得られた溶液をろ過し、90℃以上でエチレングリコー ルあるいはテレフタル酸二ナトリウム水溶液で洗浄して、水に溶解した。活住炭 を90℃にて溶液に添加し、攪拌して、硫酸で中和した。そして、テレフタル酸 をろ過し、水で洗浄して、テレフタル酸を回収した。 欧州特許第497,662号中においては、PETは大気圧にて140から180℃ にてアルカリ金属/アルカリ土類金属水酸化物と反応させ、テレフタル酸アルカ リ金属/アルカリ土類金属塩を調製する。この物質を水に溶解させて、C3から C8のアルコールによって不純物を抽出し、次に酸で中和してからろ過してテレ フタル酸を回収した。 欧州特許第597,751号中においては、PETは溶媒を加えることなく混合押出 機の存在のもとに水酸化ナトリウムと反応させ、そして次に、得られたテレフタ ル酸二ナトリウムを水に溶解させ、活性炭に通してから硫酸によって中和した。 得られた溶液をろ過・洗浄してテレフタル酸を回収した。 米国特許第5,395,858号中においては、水酸化ナトリウム水溶液中に溶解した PETを加熱し、テレフタル酸二ナトリウムおよびエチレングリコールの両方を 調製する。このようにして得られたこれらの物質を、エチレングリコールの沸点 より高い温度に加熱し、溶液を蒸発させる。残留したテレフタル酸二ナトリウム を水に溶解し、酸で中和してテレフタル酸を回収する。 ポリエステル重量削減廃水を使用する従来のテレフタル酸の製造および回収方 法は次の通りである: 日本国公開特許公報第50-104,276号では、テレフタル酸アルカリ塩を硫酸で中 和しテレフタル酸を与えた。 日本国公開特許公報第60-19,784号では、限外濾過を導入して不純物を除去し 、硫酸で中和してテレフタル酸を得た。 日本国公開特許公報第60-163,843号では、アルカリ廃水を遠心分離し硫酸で中 和しテレフタル酸を与えた。 日本国公開特許公報第60-216,884号では、アルカリ廃水をイオン交換膜に通し てテレフタル酸を与えた。 日本国公開特許公報第60-233,033号では、アルカリ廃水を120℃で1.7気 圧にて中和しテレフタル酸を与えた。 日本国公開特許公報第61-43,139号では、低い濃度のアルカリ廃水をpH5な いし6およびpH4に二回調整しテレフタル酸を析出し次いで、遠心分離によっ てテレフタル酸を回収した。 日本国公開特許公報第61-43,140号では、溶液のpHが5.4になるまで塩酸をア ルカリ廃水に添加し活性炭で処理した。次いで、再び溶液に溶液のpHが2にな るまで塩酸を添加しテレフタル酸を得た。 ドイツ国持許公報第2,508,819号では、アルカリ廃水を硫酸で60ないし94 ℃にて処理しテレフタル酸を与えた。 米国特許第5,210,292号では、アルカリ廃水をpH6ないし9に調整し、冷却 して硫酸ナトリウムを除去し次いで、この物質を硫酸でpH2ないし4に調整し テレフタル酸を与えた。 これら報告された前記方法は、以下のようないくつかの問題を抱えたままであ る:a)これらの反応の大部分は高温・高圧にて実施される、b)これらは不純 物の除去および純度をモニターするためのなんらかの方法を例証することができ ていない、そしてc)テレフタル酸の純度は質測定のための適当な方法によって は分析されていない。加えて、最終的な回収段階であるテレフタル酸のろ過工程 において、テレフタル酸の粒子サイズは十分に大きなものでなければならない。 なぜなら、テレフタル酸の小粒子は固体および液体への分離が不十分な結果とな り、これは回収率の縮小をもたらし、かつ乾燥工程を困難にするからである。そ れにもかかわらず、前記報告された方法には、なんらテレフタル酸の粒子サイズ を大きくする段階は記述されていない。このような状況において、前記報告され た方法は、技術的および経済的に商業化には好ましくなく、さらにこれらは環境 的な問題を改善するためのたくさんの余地がある。なぜなら、前記報告された方 法は、回収工程中において生ずる副生成物の処理方法を示唆することができてい ないからである。 図面の簡単な説明 本図は、本発明に従ったテレフタル酸の製造方法を示す概略図である。 発明の概要 従って、本発明の目的は、以下の手順からなる本発明の実施に従うテレフタル 酸の製造方法を提供することである:a)テレフタル酸を製造するように設計さ れたPETスクラップおよびアルカリ重量削減廃水を用い、前記アルカリ重量削 減廃水はPETを加水分解するのに非常に有用な水酸化ナトリウムだけでなく、 テレフタル酸をさらに回収するために経済的に実行可能なテレフタル酸二ナトリ ウムを含み、 b)加えて、溶媒および反応過程で排出される反応物質を再利用するためにフィ ードバックすることができるので、ゆえにテレフタル酸の生産コストを引き下げ る。 発明の詳細な説明 本発明は以下に示すようにさらに詳細に記述することができる。 本発明は以下の工程からなるPETスクラップの加水分解と結晶化工程からテ レフタル酸を製造し回収する方法によって特徴づけることができる: (a)PETスクラップをアルカリ重量削減廃水と湿潤剤とで加水分解し、テ レフタル酸二ナトリウムを調製する工程: (b)水に溶解したテレフタル酸二ナトリウムの水溶液を、固体および液体に 分離する工程;固体を前記(a)の加水分解工程にフィードバックしあるいは排 出し、一方で液体を次の吸着工程に移す; (c)テレフタル酸二ナトリウム水溶液を吸着し、酸で中和し、テレフタル酸 を得る工程; (d)テレフタル酸粒子を大きくするための結晶化工程; (e)そして、大きくしたテレフタル酸粒子を減圧下に冷却し、ろ過および乾 燥する工程。 本発明は、PETスクラップからテレフタル酸を製造するために連続して設置 された複数種のタンクについても関連し、これは以下のシステムによって特徴づ けられる:前記PETスクラップをアルカリ重量削減廃水をもちいて加水分解す る加水分解装置(1);テレフタル酸二ナトリウムを溶解する溶解装置(2); 遠心機(3);吸着タワー(4);テレフタル酸二ナトリウムを酸で中和してテ レフタル酸を調製する中和装置(5);テレフタル酸粒子を大きくする結晶化装 置(6);冷却装置(7);大きくしたテレフタル酸粒子をろ過するろ過装置( 8);ろ過したテレフタル酸を乾燥する乾燥装置(9)。 本発明を以下に述べるようにさらに詳細に記述する。 本発明によれば、排出したPETスクラップのかなりの量はアルカリ重量削減 廃水とともに加水分解され、テレフタル酸二ナトリウムのスラリーを調製する。 次に、得られた溶液を水に溶解し、不純物を吸着中に除去する。溶液を酸で中和 してテレフタル酸を調製し回収する。本発明の実施にあたって、さらに容易な方 法で高純度 のテレフタル酸を得ることができる。また、反応で排出された溶媒と原料はフィ ードバックすることができるので、生産コストの削減と環境問題の軽減を期待で きる。本発明によるテレフタル酸の製造工程をさらに詳細に図面によって説明す る: PETスクラップ(1ないし25重量%)、水酸化ナトリウム(1ないし30 重量%)、アルカリ重量削減廃水(40ないし49%)および湿潤剤(1ないし 30重量%)を、反応タンク(1)に満たし、次に1ないし20kg/cm2の圧力お よび30ないし200℃の温度で攪拌器(1a)によって攪拌し、60ないし3 00rpmの攪拌速度で30ないし120分にて加水分解反応を行った。 前記加水分解反応中において、PETスクラップの反応表面積を大きくするた めに、PETスクラップを細かい粒子に刻んで1cm3以下の微粉状にして、そし て次に反応タンク(1)に満たす。よって、もし反応タンク(1)中にPETス クラップを加水分解の全容量中の1重量%以下しか満たしていないと、経済的実 行可能性はなくなり、また25重量%を超える場合には、高濃度のテレフタル酸 塩のために反応を効率的なやり方で操作することが困難になる。また、本発明に 使用されるアルカリ重量削減廃物質は、ポリエステル繊維重量削減工程から生成 したアルカリ廃物質である。 アルカリ重量削減廃水の組成は重量削減割合および洗浄割合に、または重量削 減工程のタイプ(例えば、バッチ操作および連続操作)により異なる。一般に、 ポリエステル重量削減工程から排出されたアルカリ重量削減廃水(比重:1.0 ないし1.35、pH:11ないし14)は1ないし25%の水酸化ナトリウム 、1ないし20%のテレフタル酸二ナトリウム、エチレングリコール、ポリエス テル繊維の製造に使用される添加物、過剰な水および他の不純物を含む。従って 、アルカリ重量削減廃水の量はアルカリ重量削減廃水に含まれる水酸化ナトリウ ムの含量に従って変化することができ、さらに、アルカリ重量削減廃水と水酸化 ナトリウムの混合物をともに使用することができる。前記加水分解反応から、ア ルカリ重量削減廃水の総量に含まれる水酸化ナトリウムの濃度は反応物の全容量 につき5ないし30重量%である;もし反応物の全容量中5重量%以下の水酸化 ナトリウムを含むなら、反応中の転化収量は低く、また30重量%を超える場合 には、生産コストの増加および必然的に生じる副生成物の量のために経済的実行 可能性はなくなる。また、本 発明によれば、湿潤剤はC1からC4のアルコールおよび表面活性剤を含むグルー プから選択される。 前記湿潤剤を反応物の全容量の1重量%以下含む場合には、反応率は低下し、 また30重量%を超える場合には、水含有量の相対的減少によってテレフタル酸 二ナトリウムの濃度が増加し、増加した粘度によって効率的なやり方で反応を操 作することが困難になる。加えて、もし、前記加水分解の反応温度が30℃以下 あるいは反応圧力が1kg/cm2以下なら、反応速度は非常に低下し、これによって 経済的に実行可能注がなくなる。対照的に、もし前記加水分解反応の温度が20 0℃を超えるかあるいは反応圧力も20kg/cm2を超えるならば、高い反応温度お よび圧力を維持するために設備投資費用はさらに上昇し、さらにエネルギーコス トを含めてこの製法は経済的に実行可能性がなくなる。 前記加水分解反応後に、PETはテレフタル酸二ナトリウムに転化された。室 温においてはテレフタル酸二ナトリウムの水への溶解度が約13重量%であるか ら、スラリー形状で存在することができる。 テレフタル酸二ナトリウムの溶液を反応タンク(1)から溶解タンク(2)へ 移す。前記溶液に水を加え、攪拌器(2a)によって60ないし300rpm、 10ないし60分間、大気圧、20ないし100℃にて一定に攪拌し、テレフタ ル酸二ナトリウムの水溶液を水に溶解する。よって、前記反応器からのテレフタ ル酸二ナトリウム水溶液につき重量で0.5から3.0倍の水を使用する。もし 水が重量にして0.5倍以下ならば、テレフタル酸二ナトリウムは制約なく水に 溶解するわけではなく、また仮に制約なく溶解できたとしても、前記溶液の粘度 は非常に高くなり、そのため次の吸着工程が効率的なやり方で実施することがで きなくなり、一方重量で3.0倍を超える場合には、溶解タンクおよび吸着タワ ーの大きさがともに使用する水の漸進的増加に比例して大きくなってしまう。従 って、追加の反応のための運転コストを含む特別な設備投資コストが不可避とな る。 溶解タンク(2)中での反応は、好ましくは大気圧および20ないし100℃ の温度で行われる。次の吸着工程でのよりよい吸着効率を確保するために、10 0℃を超える溶解条件は好ましくない。加えて、溶解工程で蒸発したアルコール および水は、凝縮して反応タンク(1)にフィードバックされる。 溶解タンク(2)を経たテレフタル酸二ナトリウム水溶液も、遠心機(3)に よって固体と液体に分離される;未反応体および不溶性物質を含んだ固体は、反 応タンク(1)にフィードバックあるいは排出され、一方、液体は吸着タワー( 4)に移される。 吸着タワー(4)は、PET中に含まれている不純物(たとえば、金属、金属 化合物、有機物質、ごみ、等)を除去する役割をになう。最終生成物であるテレ フタル酸の純度は、基本的に吸着タワー(4)の除去効率に依存して決定される 。本発明によれば、吸着タワー(4)の充填剤として、アルカリ溶液中で安定で ある活性炭が、その吸着率を考慮して使用のために選択され、単位体積あたりの 活性炭の表面積は、好ましくは500から1,500m2/gであるべきである。吸 着タワー(4)の反応は、好ましくは0.01から10.0kg/cm2の圧力および 20から100℃の温度であり、これによって不純物の除去効率をさらに高める ことができる。 吸着タワー(4)中の望ましい滞留時間は、1から60分であるが、滞留時間 は反応圧力に従って長くあるいは短く調節できる。 吸着タワー(4)を経た、テレフタル酸二ナトリウムの水溶液は、中和タンク (5)に移され酸によって中和される。中和タンク(5)中で攪拌器(5a)に よって攪拌される間に、前記溶液を、塩酸、硫酸、硝酸および燐酸といった強酸 とゆっくり混合した。次に、テレフタル酸二ナトリウムを中和して、テレフタル 酸およびナトリウム塩を生成する。中和反応中に、二つの当量点が形成される; 一番目の当量点は前記溶液のpHが9.0から6.0の間で認められ、ここでは 水酸化ナトリウムを酸によって中和してナトリウム塩を生成しており、また、二 番目の当量点は前記溶液のpHが4.0から2.0の間に認められ、ここではテ レフタル酸二ナトリウムを酸によって中和してテレフタル酸を生成する。前記中 和反応のあいだ、それゆえ、前記溶液のpHが4.0から2.0になるまで、酸 を絶え間なく供給しなければならない。 前記中和反応後、得られたナトリウム塩はその水に対する比較的大きな溶解性 のために自由に水に可容であり、一方、ウェットケーキ状のテレフタル酸が結晶 化する。結晶化したテレフタル酸の粒子サイズが小さいため、テレフタル酸を固 体およ び液体の分離方法(たとえば、遠心分離あるいはろ過)によっては効率的に分離 することができない。もし分離されたとしても、その回収率は相当低く、それゆ え商業的利用では経済的に実施可能性はない。本発明によれば、それゆえ、前記 中和工程によって得られたテレフタル酸のスラリーを、結晶化タンク(6)に充 填して、テレフタル酸の粒子サイズを充分に大きくする。 一連の1から5の結晶化タンク(6)を連結し、それぞれの結晶化タンク(6 )は、温度を段階的に低くできるような方法で設置される。前記構造によって、 粒子を段階的に大きくすることができ、従ってミクロ粒子を減らすことができる 。 結晶化の降下温度は好ましくは30から50℃であり、各結晶化タンク(6) を完全に通過するために必要な全保持時間は好ましくは20ないし60分である 。テレフタル酸の粒径を大きくする前記工程でのラインでは、結晶化タンク(6 )は以下の詳述によって操作できる:120から300℃の温度、2から86kg /cm2の圧力、および60から300rpmの攪拌速度。さらに、テレフタル酸結 晶化の工程が高温高圧で行われるので、過剰の酸は結晶化タンク(6)の腐蝕の 原因となる。 この関係において、前記中和工程を通過したテレフタル酸のスラリーに含まれ る任意の酸は10重量%以下にする必要がある。ステンレススチールタイプ31 6またはチタニウムのような強い腐蝕耐性物質を結晶化タンクに選沢する必要が ある。 前記結晶化タンク(6)中で十分に大きくしたテレフタル酸を、次の冷却タン ク(7)へ充填し、0.1から1.0kg/cm2の圧力および60から90℃の温度 にて減圧下に冷却する。それゆえ、スラリー中に含まれているアルコールを水と ともに蒸発させる。蒸発したアルコールおよび水を凝縮し、次に反応タンク(1 )にフィードバックする。 冷却したテレフタル酸のスラリーを、フィルター(8)へ移して固体を液体か ら分離する。フィルター(8)の操作温度は、テレフタル酸のスラリー温度に依 存し、好ましくはその温度を60から80℃に維持する。圧力は好ましくは0. 1から0.8kg/cm2である。固体および液体の前記分離方法に基づいて、ウェッ トケーキ状のテレフタル酸を分離し、水とともにナトリウム塩を液体として分離 する。ろ過されたテレフタル酸を水で洗浄する。洗浄の効率を考慮すると、好ま しくはテレ フタル酸(30ないし80℃)に対して0.5から1.2倍の水を使用する。 ろ過されたテレフタル酸を乾燥機(9)に移して、0.5から1.0kg/cm2の 圧力および100から150℃の温度で10から120分間乾燥し、本発明の最 終生成物であるテレフタル酸を得る。 さらに、前記ろ過工程から出されたろ液を、水の蒸発によって濃縮し、あるい は水を蒸発せずに、二極性膜を使用してろ液を電気透析機(10)に直接充填し 、酸および水酸化ナトリウムの塩基にそれぞれ分離する。このようにして分離お よび回収した各酸および塩基は、中和タンク(5)および反応タンク(1)へそ れぞれフィードバックする。さらに詳細な方法では、前記ろ液に含まれている酸 性金属/土類金属塩(たとえば、塩化ナトリウムあるいは硫酸ナトリウム)を電 解処理する。次に、カチオン膜を通り抜けたNa+イオンを、OH-イオンに結合 させて、水酸化ナトリウムを形成する。 さらに、アニオン膜を通り抜けたC1イオンやSO4 2-イオンといった酸のア ニオンをH+イオンに結合させて、塩酸あるいは硫酸といった酸を形成する。 上記のように、本発明は、それぞれの製造段階から放出する溶媒を含んだフィ ードバックする反応原料を再利用するための工程を提供することを意図しており 、従って生産コストを削減し、かつ廃棄スクラップ物質によってもたらされる環 境問題を減少する。 さらに、前記製造工程から分離され回収されたテレフタル酸を、98%あるい はさらによい収量で得ることができる。本発明をさらに詳細に以下の実施例によ って説明するが、請求の範囲はこれらの実施例によって制限されるわけではない 。実施例1 550mlのアルカリ重量削減廃水、200gのメタノールおよび10gの微 粉状にしたPETを反応タンク(1)に充填し、8kg/cm2の圧力および150℃ の温度で120分間、混合物を攪拌器によって攪拌した(300rpm)。 反応タンク(1)中の反応溶液を溶解タンク(2)へ移し、400gの水を加 え、大気圧および65℃の温度で10分間、攪拌器(2a、60rpm)によっ て攪拌した。ここでは、蒸発したアルコールおよび水を凝縮して反応器(1)へ フィードバックした。 溶解タンク(2)を経たテレフタル酸二ナトリウム水溶液を、遠心機(3)で 固体および液体にそれぞれ分離した。固体は反応タンク(1)にフィードバック した。0.18gの未反応PETが前記固体中に含まれていたので、PETの反 応率は98.2%であることが容易にわかる。 遠心機(3)を経た液体を、吸着タワー(4)に移して0.01kg/cm2の圧力 および30℃の温度で1分間吸着した。吸着タワー(4)には1,500m2/gの 表面積をもつ活性炭を充填した。 吸着タワー(4)を経たテレフタル酸二ナトリウムの水溶液を、中和タンク( 5)へ移した。次に、中和タンク中で攪拌器(5a)によって溶液を攪拌し、塩 酸をゆっくり、溶液のpHが4.0になるまで絶え間なく加えた。SEMによっ てモニターした結果として、前記中和工程で形成されたテレフタル酸粒子の粒子 サイズ(10から15μm)は非常に小さかった。 これに連続して、前記中和溶液を結晶化タンク(6)に充填して、テレフタル 酸の粒子サイズを大きくした。結晶化タンク(6)はステンレススチールタイプ 316あるいはチタニウムであり、以下の反応の必要条件をもつ:150℃の温 度、5kg/cm2の圧力、および60rpmの攪拌速度。 前記結晶化タンク(6)中の十分に大きくしたテレフタル酸のスラリーを、次 の冷却タンク(7)に充填し、1kg/cm2の圧力である減圧下、90℃の温度で冷 却した。ここでは、蒸発したメタノールおよび水を濃縮し、反応タンク(1)へ フィードバックした。冷却したテレフタル酸のスラリーをフィルター(8)に移 し、圧力0.8kg/cm2および80℃の温度で、固体と液体のそれぞれに分離した 。次に、ウェットケーキ状であるテレフタル酸を回収した。ろ過したテレフタル 酸を乾燥機(9)に充填し、圧力1kg/cm2および150℃の温度で10分間乾燥 して、18.9gのテレフタル酸を得た。 さらに、前記フィルター(8)から放出したろ液を、3室タイプの二極性膜を もつ電気透析器(10)に充填し、前記ろ液中に含まれている塩化ナトリウムを 電解して塩酸および水酸化ナトリウムに分離した。次に、前記アルカリおよび酸 の各々を、それぞれ反応タンク(1)あるいは中和タンク(5)へフィードバッ クした。実施例2 455gのアルカリ重量削減廃水、水酸化ナトリウム135g、300gのメ タノール、1gの界面活性剤(SURMAX CS 727、Chemax Inc. )、および微粉状にしたPETスクラップ150gを反応タンク(1)に充填し 、混合物を5kg/cm2の圧力および100℃の温度で120分間、攪拌機(100 rpm)によって攪拌した。 反応タンク(1)中の反応溶液を、溶解タンク(2)に移し、水1,000gを加 え、大気圧および80℃の温度で60分間、攪拌機(2a、300rpm)によ って攪拌した。ここから、蒸発したアルコールおよび水を凝縮して反応器(1) にフィードバックした。 溶解タンク(2)を経たテレフタル酸二ナトリウムの水溶液を、遠心分離機( 3)のもと、固体および液体にそれぞれ分離した。固体を反応タンク(1)へフ ィードバックした。16gの未反応PETが前記固体に含まれており、従ってP ETの反応率は89.3%であることが容易に理解できた。 遠心機(3)を通り抜けた液体を、吸着タワー(4)に移し、圧力0.1kg/c m2および温度90℃で60分間、吸着した。吸着タワー(4)には、表面積1, 500m2/gの活性炭をつめてある。 吸着タワー(4)を経たテレフタル酸二ナトリウムの水溶液を、中和タンク( 5)に移した。次に、その溶液を中和タンク中で攪拌器(5a)によって攪拌し 、溶液のpHが4.0になるまで97%硫酸をゆっくりと絶え間なく加えた。S EMによってモニターした結果として、前記中和工程で形成されたテレフタル酸 粒子の粒子サイズ(10から20μm)は非常に小さかった。 これに連続して、前記中和溶液を結晶化タンク(6)に充填して、テレフタル 酸の粒子サイズを大きくした。結晶化タンク(6)はステンレススチールタイプ 316で二つの連続した結晶化タンクとつながっており、それぞれの結晶化タン クは以下の反応の必要条件をもつ:150℃の温度、5kg/cm2の圧力、および3 00rpmの攪拌速度。全部の結晶タンク(6)を通り抜ける全滞留時間は、6 0分間であった。 前記結晶化タンク(6)中の十分に大きくしたテレフタル酸のスラリーを、次 の冷却タンク(7)に充填し、1kg/cm2の圧力である減圧下、60℃の温度で冷 却 した。ここから、蒸発したメタノールおよび水を凝縮して反応タンク(1)にフ ィードバックした。冷却したテレフタル酸のスラリーをフィルター(8)に移し 、反応圧力0.5kg/cm2および60℃の温度で、固体と液体のそれぞれに分離し た。そして、ウェットケーキ状のテレフタル酸を回収した。 ろ過したテレフタル酸を乾燥機(9)に充填し、圧力1kg/cm2および100℃ の温度で60分間乾燥して、123gのテレフタル酸を得た。 さらに、前記フィルター(8)から放出したろ液を、3室タイプの二極性膜を もつ電気透析器(10)に充填し、前記ろ液中に含まれている硫酸ナトリウムを 電解して硫酸および水酸化ナトリウムに分離した。そして、前記アルカリおよび 酸の各々を、それぞれ反応タンク(1)あるいは中和タンク(5)へフィードバ ックした。実施例3 650gのアルカリ重量削減廃水、40gの水酸化ナトリウム、200gのメ タノール、および110gの微粉状にしたPETを反応タンク(1)に充填し、 混合物を20kg/cm2の圧力および200℃の温度で60分間、攪拌機(100r pm)によって攪拌した。 反応タンク(1)中の反応溶液を、溶解タンク(2)に移し、水2,500gを加 え、大気圧および100℃の温度で30分間、攪拌機(2a、200rpm)に よって攪拌した。ここから、蒸発したアルコールおよび水を凝縮して反応器(1 )にフィードバックした。 溶解タンク(2)を経たテレフタル酸二ナトリウムの水溶液を、遠心分離器( 3)のもと、固体および液体にそれぞれ分離した。固体を反応タンク(1)へフ ィードバックした。3.9gの未反応PETが前記固体に含まれており、従って PETの反応率は96.5%であることが容易に理解できた。 遠心機(3)を経た液体を、吸着タワー(4)に移し、圧力1kg/cm2および温 度90℃で60分間、吸着した。吸着タワー(4)には、表面積1,500m2/gの活 性炭をつめてある。 吸着タワー(4)を通り抜けたテレフタル酸二ナトリウムの水溶液を、中和タ ンク(5)に移す。次に、その溶液を中和タンク中で攪拌器(5a)によって攪 拌し、 溶液のpHが4.0になるまで97%硫酸をゆっくりと絶え間なく加えた。SE Mによってモニターした結果として、前記中和工程で形成されたテレフタル酸粒 子の粒子サイズ(10から20μm)は非常に小さかった。 続いて、前記中和溶液を結晶化タンク(6)に充填して、テレフタル酸の粒子 サイズを大きくした。結晶化タンク(6)はステンレススチールタイプ316あ るいはチタニウムで五つの連続した結晶化タンクとつながっており、それぞれの 結晶化タンクは以下の必要条件をもつ:86kg/cm2の圧力、および100から2 00rpmの攪拌速度。さらに、一番目の結晶化タンクの温度は次のような構成 で300℃に決定された。すなわち、前記結晶化タンクの温度は30から50℃ に段階的に下げられ、全部の結晶化タンク(6)を通り抜ける全滞留時間は、1 80分間であった。 前記結晶化タンク(6)中の十分に大きくしたテレフタル酸のスラリーを、次 の冷却タンク(7)に充填し、1kg/cm2の圧力である減圧下、90℃の温度で冷 却した。ここから蒸発したメタノールおよび水を凝縮して反応タンク(1)にフ ィードバックした。冷却したテレフタル酸のスラリーをフィルター(8)に移し 、圧力0.1kg/cm2および80℃の温度で、固体と液体のそれぞれに分離した。 次に、ウェットケーキ状のテレフタル酸を回収した。ろ過したテレフタル酸を乾 燥機(9)に充填し、反応圧力0.8kg/cm2および120℃の温度で120分間 乾燥して、99.6gのテレフタル酸を得た。 さらに、前記フィルター(8)から放出したろ液を、3室タイプの二極性膜を もつ電気透析器(10)に充填し、前記ろ液中に含まれている硫酸ナトリウムを 電解して硫酸および水酸化ナトリウムに分離した。次に、前記アルカリおよび酸 の各々を、それぞれ反応タンク(1)あるいは中和タンク(5)へフィードバッ クした。実験 前記実施例1から3で得られたテレフタル酸のそれぞれは、以下の方法によっ て分析された。 (1)純度:PETから得られたテレフタル酸については、高圧液相クロマトグ ラフィー(HPLC)でその不純物の濃度をモニターするために、μ−bondapak C18カラムを導入した。 (2)平均粒子サイズ:篩分け分析方法およびSEMを導入して平均粒子サイズ を測定した。 (3)透過率:水酸化カリウム水溶液中にテレフタル酸を溶解することによって 調製した溶液を用いて、SPECTRONIC601(MILTON ROY)分光 計を導入して、その340nmにおける透過率を測定した。 (4)明度:DIANO MATCH SCAN II比色計を導入して、明度の値 L、aおよびbを測定した。 (5)金属含有量:XRF(X線屈折蛍光)を導入して、Co、MnおよびFe の金属含量を測定した。 前記表の結果は、実施例1から2で得られたテレフタル酸の純度が幾分低かっ たことを示すが、これは、PET製造工程中にイソフタル酸を添加したためであ る。イソフタル酸を含むテレフタル酸は、ポリエステル樹脂を調製するにおいて 有用である。 従って、本発明によって再生したテレフタル酸には全く金属が含まれず、また 高純度を維持するので、ポリエステル樹脂を調製するにおいて非常に役立つ。 加えて、前記比較例1および2においてはテレフタル酸の質についての分析方 法 については記述していないので、実施例で得られた値と比較することはできない 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08J 11/16 ZAB C08J 11/16 ZAB

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の工程からなる本発明の実施にしたがって、ポリエチレンテレフタレー トを加水分解および結晶化しテレフタル酸を得る、テレフタル酸の製造方法。 (a)PETスクラップを、アルカリ重量削減廃水および湿潤剤によって加水 分解して、テレフタル酸二ナトリウムを調製する工程; (b)水に溶解しているテレフタル酸二ナトリウムの水溶液を、固体および液 体として分離する工程;固体は前記(a)加水分解工程にフィードバックされる かあるいは放出され、一方、液体は次の吸着工程に移される: (c)テレフタル酸を得るために、テレフタル酸二ナトリウムの水溶液を、吸 着および酸で中和する工程; (d)テレフタル酸粒子を大きくする結晶化工程; (e)そして、大きくしたテレフタル酸粒子を減圧下に冷却し、ろ過および乾 燥する工程。 2.段階(a)において、使用のため、ポリエチレンテレフタレート廃物スクラ ップ原料に、ポリエステル紡織繊維スクラップ、ポリエチレンテレフタレートス クラップボトル、ポリエチレンテレフタレートスクラップ容器、ポリエチレンテ レフタレートの重合工程で生じるポリエチレンテレフタレートスクラップチップ 、あるいはポリエステル繊維、ヤーンおよび紡織繊維の製造過程から生じるポリ エステルスクラップヤーンを包含することができる、請求項1記載のテレフタル 酸の製造方法。 3.加水分解の全容量中に、1から25重量%の前記ポリエチレンテレフタレー トスクラップが加えられている、請求項1あるいは2記載のテレフタル酸の製造 および回収方法。 4.段階(a)において、アルカリ重量削減廃水はポリエステル織物重量削減工 程から排出される廃水を使用する、請求項1記載のテレフタル酸製造方法。 5.加水分解の全容量中に、5から30重量%の、前記アルカリ重量削減廃水か らの水酸化ナトリウムを含んでいる、請求項4記載のテレフタル酸の製造方法。 6.前記アルカリ重量削減廃水が1から20重量%の水酸化ナトリウム湿潤剤を 含んでいる、請求項5記載のテレフタル酸の製造方法。 7.前記アルカリ重量削減廃水に水酸化ナトリウムを添加した、請求頃5記載の テ レフタル酸製の造方法。 8.加水分解の全容量中に、1から30重量%の前記湿潤済を含んでいる、請求 項1記載のテレフタル酸の製造方法。 9.前記段階(a)を、1から20kg/cm2の圧力および30から200℃の温度 で行う、請求項1記載のテレフタル酸の製造方法。 10.前記段階(b)において、テレフタル酸二ナトリウム水溶液について0. 5から3.0倍の重量の水を使用するところの、請求項1記載のテレフタル酸の 製造方法。 11.前記段階(d)において、1から5個の結晶化タンクを連続して連結し、 それぞれの結晶化タンクの温度を30ないし50℃に段階的に降下するように行 われる、請求項1記載のテレフタル酸の製造方法。 12.前記結晶化タンクを2から86kg/cm2の圧力および120から300℃の 温度に一定に維持するところの、請求項11記載のテレフタル酸の製造方法。 13.前記段階(e)が0.1から1.0kg/cm2の圧力および60から90℃の 温度で行われるところの、請求項1記載のテレフタル酸の製造方法。 14.段階(e)中において、排出されるアルコールおよび水を前記(a)加水 分解段階にフィードバックする、請求項1あるいは13記載のテレフタル酸の製 造方法。 15.段階(e)中から放出されたろ液を、二極性膜を使用した電気透析機に充 填し、酸および水酸化ナトリウムにそれぞれ分離し;その酸を前記段階(c)へ フィードバックし、また水酸化ナトリウムを段階(a)へフィードバックする、 請求項1記載のテレフタル酸の製造方法。 16.前記PETスクラップをアルカリ重量削減廃水で加水分解する加水分解装 置(1);テレフタル酸二ナトリウムを溶解する溶解装置(2);遠心機(3) ;吸着タワー(4);テレフタル酸二ナトリウムを酸で中和してテレフタル酸を 生成する中和装置(5);テレフタル酸粒子を大きくする結晶化装置(6);冷 却装置(7);大きくしたテレフタル酸粒子をろ過するろ過装置(8);ろ過し たテレフタル酸を乾燥する乾燥装置(9);で構成される、テレフタル酸をポリ エチレンテレフタレート廃物スクラップ原料から製造するための、連続して設置 される装置。
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