JP3421057B2 - 触媒の回収 - Google Patents
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Description
ボン酸を製造する液相酸化によって発生する、触媒を含
む液流の処理に関する。
またはこれらの混合物は、臭化物イオン源となる物質と
共に存在すると、パラキシレンなどのポリカルボン酸前
駆体から、テレフタル酸などのポリカルボン酸を生成す
る接触液相酸化における触媒作用を持つ。液相酸化は、
触媒系を溶かす溶媒として、酢酸などの低級脂肪族モノ
カルボン酸を用いて行われる。
脂肪族カルボン酸と、水、溶解した触媒成分、有機物
(ポリカルボン酸とその前駆体を含む)で構成された母
液中に結晶が存在するスラリーとして反応器から回収さ
れる。通常、母液から結晶を分離する前に晶析を行うこ
とにより、ポリカルボン酸のさらなる沈殿物を得る。固
液の分離は、完全な濾過や、EP−A−502628やWO−A−
93/24440に開示された洗浄システムなどによって行うこ
とができる。
来の方法によれば、母液とその触媒金属成分の大部分
は、酸化反応器にリサイクルされ、一部は、主として有
機物からなる不純物の反応系内での形成を防止するため
に排出される。排出された母液を処理して、酸化反応に
リサイクルするために前記脂肪族カルボン酸を回収する
と、高融点高粘度の残渣が残るが、この残渣中には、特
に金属、臭化物触媒成分および有機酸物質が含まれてい
る。
めには、このような残渣をさらに処理し、触媒金属を回
収して液相接触酸化プロセスに再利用する必要があるこ
とは、長年認識されてきた。触媒金属の回収法に関して
は、数多くの文献が提出されている。一般的な回収法の
一つは、残渣を水と接触させて所望の金属を抽出する工
程を含むものである。通常、金属触媒成分は溶解する
が、有機不純物の殆どが不溶のまま残留するような方法
で、残渣を水と接触させる。溶液を不溶成分から分離し
た後、溶液とアルカリ金属の炭酸塩または重炭酸塩とを
接触させ、触媒金属を炭酸塩や重炭酸塩として沈殿させ
て回収し、必要に応じてさらに処理して、酸化反応器へ
リサイクルする。このような手法は、例えば特公昭56−
25195号公報、特公昭54−37598号公報、特公昭46−1433
9号公報、および特開昭51−145486号公報などに開示さ
れており、触媒金属が溶解している溶液を不溶物から分
離するために、固液分離工程を必要とする。
る触媒含有残渣の処理に関するものであり、触媒金属回
収プロセスの改良を目的とするものである。
り発生し、25℃における水への溶解度が重量比にして1
%未満である、重金属触媒含有残渣の処理プロセスを提
供するものであり、このプロセスは、実質的に全ての残
渣を水溶媒に溶解させ、水溶媒中に金属塩形成アニオン
を介在させることによって金属触媒成分を沈殿させ、水
溶媒から沈殿物を分離することからなる。
炭酸イオンであることが好ましい。
金属の収量を増加させることができるが、これは、化学
的にまたは他の作用によって有機物を吸蔵した触媒金属
は、溶液中に取り込まれて、例えば炭酸塩および/また
は重炭酸塩として沈殿させることができることによる。
により発生する重金属触媒含有残渣の処理プロセスを提
供するものであり、このプロセスは、実質的に全ての残
渣を水溶媒中に溶解させ、炭酸塩および/または重炭酸
塩含有液を水媒体中に介在させることによって、金属触
媒成分を沈殿させることからなるが、ここで用いる炭酸
塩および/または重炭酸塩含有液は、金属またはアンモ
ニウムの水酸化物を、前記ポリカルボン酸を製造する酸
化反応より発生した二酸化炭素を含有する排ガスと、予
め接触させて得られたものである。
25℃で1重量%未満と、かなり低い物質の一つである。
て10%(または、少なくとも20%)は、ポリカルボン酸
水溶液の水素化により発生した有機物含有母液からなる
ことが望ましい。溶解工程に関与する水の大部分は、前
記母液中の水によるものと考えられる。従来の、水を用
いて残渣から所望の金属を抽出する触媒回収機構とは対
照的に、本発明の方法では、触媒金属を沈殿させる前に
実質的に全ての残渣を可溶化するため、残渣中に含まれ
る金属および有機物成分を溶解させる際に、有機物含有
水溶媒を使用することが可能となる。
またはそれらの混合中に、水溶媒中にアルカリ試薬を添
加して介在させると、ほぼ全ての残渣を水溶媒中に溶解
させることができる。試薬としては、水酸化アンモニウ
ムや、水酸化ナトリウムなどの金属水酸化物などが用い
られる。もしくは、前記炭酸塩および/または重炭酸塩
反応生成物を、単独アルカリ試薬として、または水酸化
アンモニウムや金属水酸化物などの一種以上の他のアル
カリ試薬との混合物として、水媒体中に介在させること
により、初期pHを上昇させることができる。前記炭酸塩
および/または重炭酸塩反応生成物を(水溶媒を残渣と
接触させる前または後で、水溶媒中に添加することによ
り)水溶媒中に介在させると、炭酸塩および/または重
炭酸塩として回収される金属の品質が向上し、有利と考
えられるが、これは明らかに、水酸化物のみを残渣の可
溶化初期に用いた場合と比較して、酸化混入が起こりに
くくなるためである。そのため、本発明の方法では、残
渣の可溶化開始時に、主要なまたは唯一のアルカリ試薬
として、前記炭酸塩および/または重炭酸塩反応生成物
を使用する。
部分的に(また、前記水素化反応から発生した母液によ
り構成される水溶媒が酸性成分を含有しており、応用可
能な場合には、この水溶媒のpHも)中和するのに十分な
だけ、好ましくは4.5から5.5(より好ましくは4.7から
5.3)の間に上昇させるために、アルカリ試薬を使用す
る。引き続いて、さらにpHを上昇させて触媒金属を沈殿
させると同時に、残留溶液の固体分離後のプロセスに適
合したpHを維持するために、炭酸塩および/または重炭
酸塩反応生成物を添加する。前記炭酸塩および/または
重炭酸塩反応生成物を添加することにより、pHを、例え
ば約6.5から約9までの間、好ましくは約7から8の間
まで、上昇させることが望ましい。例えば嫌気性消化な
どの、溶液のCOD含量を除去するための溶液の生物処理
を含むその後のプロセスにおいては、金属沈殿後に得ら
れる溶液のpHは、生物処理プロセスに適するように6.5
から8の間、好ましくは約7に調整すると良い。このよ
うに生物処理に適したpHを維持するために、さらに、水
素化反応により発生した母液、および/または鉱酸(例
えばHCl)などの他の酸性成分、および/または苛性ソ
ーダなどのアルカリ成分を添加することによってpHを調
整する。
発生する重金属触媒含有残渣の処理プロセスを提供する
ものであり、このプロセスは、実質的に全ての残渣を水
溶媒中に溶解させ、炭酸イオンおよび/または重炭酸イ
オンを添加した場合にCO2の放出が実質的に抑制される
ように、炭酸イオンおよび/または重炭酸イオンを水溶
媒中に介在させることによって、金属触媒成分を沈殿さ
せることからなる。
たは重炭酸イオンの添加量は、炭酸塩または重炭酸塩以
外のアルカリ試薬の添加により水溶媒のpHが上昇して、
炭酸イオンおよび/または重炭酸イオンが添加された場
合に、CO2の放出が実質的に抑制されるレベルに達する
量とする。
および/または重炭酸イオンの添加によるCO2が抑制さ
れる様に、残渣の希釈度を調整する。
も抑制することができる。
なければならなくなるが、水溶媒からの酢酸などの揮発
成分のストリッピングを回避する上でも、二酸化炭素の
放出抑制は有効である。また、二酸化炭素の放出を抑制
することにより、炭酸イオンおよび/または重炭酸イオ
ン添加時の放出に伴う、例えば泡立ちや液量コントロー
ルなどの種々の問題を、操作および/または制御せねば
ならないのを回避することができる。
した後、溶液は、嫌気性処理するか、湿式酸化した後に
必要に応じて嫌気性処理を行うとよい。
酸の製造により発生した重金属触媒含有残渣中の有機物
成分の廃棄プロセスを提供するものであるが、このプロ
セスは、生物処理に適するように前記残渣の酸性度を中
和した後、有機物を生物消化処理することからなり、中
和工程は、重金属をそれらの塩、好ましくは炭酸塩およ
び/または重炭酸塩として沈殿させるように、アルカリ
試薬の作用を利用して前記残渣を水溶媒中に溶解させる
工程を含む。
よって溶液をさらに処理する前に、重金属は溶液から
(例えば、酸化反応器にリサイクルするために)分離さ
れるので、生物消化により産生するスラッジから、重金
属を実質的に排除することができる。従って、金属沈殿
工程は、残渣から有価触媒を回収すると同時に、生物消
化設備に供する沈殿物の中和前処理としての役割をも果
たす。
酸からなる溶液中、酸化剤として通常は空気、高酸素濃
度ガス、または実質的に純粋な酸素を使用し、例えばコ
バルトやマンガンなどの重金属や臭化物イオンからなる
溶解触媒系の存在下で、ポリカルボン酸の前駆体(例え
ば、テレフタル酸の場合にはp−キシレン)を酸化し
て、ポリカルボン酸を製造する工程を含む。生成したポ
リカルボン酸は、主として脂肪族カルボン酸からなる母
液中に結晶が存在するスラリーとして酸化反応器から抽
出する。母液は、結晶を(例えば、EP−A−502628およ
びWO−A−93/24440に開示されているような、完全な固
液分離および水洗浄ユニットを一つ以上使用することに
よって)分離した後に二つのフラクションに分離し、そ
れぞれ、酸化反応器にリサイクル、または、排出する。
排出した母液は、脂肪族カルボン酸を取り除いて(例え
ば、蒸発により)濃縮した後、残渣を前記水溶媒と接触
させる。
銅、クロムなど)を除去する際には、本発明の処理を行
った後に、従来技術、例えばGB特許Nos.1413488と13191
72などの示唆に従うような適当な条件で行うとよい。
ながら説明する。
ャートである。
チャートである。
出されるガスを洗浄する、スクラッバーの模式図であ
る。
よび重金属からなる触媒系を溶解させた酢酸溶媒の中
で、p−キシレン(pX)と空気(O2)とを反応させて、
テレフタル酸を製造する。重金属からなる触媒系には、
通常、コバルトとマンガン、および促進剤として臭素を
使用する。p−キシレン、酢酸および触媒は、供給混合
ドラム12を経て反応器に供給される。供給混合ドラム12
中では、これらの成分を、母液ドラム14からリサイクル
された母液(M/L)と混合している。酸素/空気は、供
給管(図示せず)を通して別々に反応器10に供給され
る。反応の詳細は、出願人が以前に提出した欧州特許出
願Nos.498591および502628に記載してあるが、これらの
開示事項は全て本願中に組み込まれている。通常、反応
は、温度が170−230℃、圧力が数kg/cm2−100kg/cm2、
例えば8−30kg/cm2で行う。
ル酸結晶が存在するスラリーとして、反応器10から回収
される。回収されたスラリーは、一つ以上の晶析容器
(図示せず)中で、減圧冷却して結晶化し、さらに多く
のテレフタル酸を沈殿させる。晶析プロセス後、スラリ
ーの温度は通常、ほぼ70から200℃となっている。次
に、スラリーは、固液完全分離プロセスを通過する。こ
のプロセスでは、結晶を母液から濾過分離し、水または
酢酸を洗浄溶媒として洗浄する。固液分離プロセスは、
装置18中、フィルタ上に析出したテレフタル酸結晶から
なる濾過ケークを通過させて、母液および洗浄溶媒を除
去するために、フィルタを挟んで圧力差が生じるような
加圧条件下で行う。圧力差は、フィルタの上流側を、気
体や蒸気で加圧することによってつくり出しても良い
し、スラリーおよび洗浄液を水力学的に加圧してつくり
出しても良い。完全な濾過と洗浄プロセスは、例えば、
欧州特許出願No.502628に開示されているようなベルト
フィルタを用いて、該特許中に記載されているような条
件下で行っても良いし、回転式吸引漏斗や、BHS−Fest
ドラムフィルタのような加圧式ドラムフィルタ、または
遠心器などを使用して行っても良い。図示した実施例に
おいては、濾過と洗浄プロセスは、回転式フィルタ中で
行っているが、所望に応じて、濾過ケークを水を用いて
向流洗浄しても良い。テレフタル酸結晶からなる濾過ケ
ークは、排出口20を経て装置18から取り除かれ、引き続
いての処理に供されるが、これらの処理としては、例え
ばポリエステル製造にそのまま(水素化によって精製せ
ずに)使用したり、本願中に全ての開示事項が組み込ま
れている出願人の国際出願No.WO/93/24440に開示されて
いるように、水素化などによる精製を行ってテレフタル
酸中の不純物を減少させた後にポリエステル製造に使用
することなどを含むものが考えられる。
濾過母液は、その大部分が酢酸(通常、重量比にして85
−95%)と水(通常、重量比にして5−15%)から構成
されている。母液にはまた、反応の副産物および中間体
である可溶性有機物、反応触媒、テレフタル酸残渣も含
まれている。さらに、このようなフィルタを用いた場合
には、洗浄液も母液と混合することが多い。回収された
母液は、分離器24に供給され、濾過および洗浄装置18に
おいて圧力差を創出するために用いられた気体(窒素な
ど)から、液体が分離される。気体は、管26を通して、
母液は管28を通して回収される。母液は、二つのフラク
ションに分画され、一方は、管30と母液ドラム14を経て
反応器に還流されてリサイクルされ、もう一方は、系中
の不純物レベルを許容範囲内に維持するために管32を経
てプロセスから排出される。リサイクルされる母液の割
合は、通常、0.7から0.99(0.7から0.95など)の範囲で
あり、従って、排出される母液の割合は、0.3から0.01
(0.3から0.05など)である。
ト38に送られ、そこで溶媒(酢酸)の大部分が煮沸除去
されて、管40を経て酢酸回収プロセス(蒸留カラム)に
供給される。残液は、エバポレータ42に送られて濃縮さ
れる。エバポレータ42では、底部を液体に維持したま
ま、さらに酢酸を揮散させて管44を経て酢酸回収システ
ムに送り、残液は管46を経て触媒回収廃液処理システム
(図2参照)に供給する。残液には、特に、コバルト、
マンガン、臭素触媒成分が、酸性有機物と共に含有され
ている。
46を経て攪拌槽50に送られ、管52を経て供給された5重
量%濃度の苛性ソーダ溶液と、管54、56を経て供給され
た水溶媒と合流する。図2では多様な成分が別々に攪拌
槽50に供給されるように示されているが、残液は攪拌槽
50よりも前段階にあるスラリー受器中で、一部の水溶媒
と共にスラリー状に形成されていても良い。水溶媒の少
なくとも一部、例えば、少なくとも重量比にして10%
は、炭素などの不活性担体上に担持されたプラチナおよ
び/またはパラジウム貴金属存在下で粗酸水溶液を水素
化して、粗テレフタル酸を精製するプラントから発生し
た母液からなることが望ましい。粗テレフタル酸の精製
に適したプラントについては、EP−A−498591、EP−A
−502628およびWO−A−93/24440中に開示されている。
これらの先行特許公報に記載されているように、水素化
後、溶液は一連の晶析工程を経て、水性母液中に精製テ
レフタル酸結晶が存在したスラリーとなり、このスラリ
ーは濾過、洗浄される。得られた濾過母液(一次母液)
は、攪拌槽50に送る水溶媒として使用される。もしく
は、一次母液を冷却または蒸留して、純度は低いが、さ
らなるテレフタル酸結晶を沈殿させ、二次母液から分離
した後、酢酸中でスラリー状にして、酸化反応器にリサ
イクルする。このようにして得られた二次母液は、触媒
回収システムにおける水溶媒として使用できる。所望に
応じて、水溶媒は、一次および二次母液の両方から形成
しても良い。二次母液を利用する利点は、一次母液に比
べて有機物含有量が低いことである。通常、槽に供給さ
れる母液は主として水からなるが、同時に少量の酢酸、
安息香酸、パラトルイル酸、テレフタル酸および酢酸マ
ンガンと酢酸コバルトを含有している。
性ソーダを添加してpHを例えば5程度まで上昇させ、金
属および有機物を溶解させる。得られた溶液は、槽50中
に溶解せずに残存している固体の流出を防止するため
に、阻流板を備えた出口を介して沈殿槽58にオーバーフ
ローさせる。下記のようにスクラッバーから得られた炭
酸ナトリウムおよび/または炭酸水素ナトリウムも、管
104を介して槽58へ供給されるが、この際の供給速度
は、主として炭酸塩および/または重炭酸塩として存在
する触媒金属の沈殿を促すため、pHが約6.5から9に上
昇するような速度とする。実際には、触媒金属の顕著な
沈殿はpHが約6以上にならなければ開始しないことを、
出願人は確認している。pH6を超えると、沈殿は急速に
増加して、pHが8に達した時点でほぼ完了する。pHが7.
5の場合に、良好に金属回収が行われる。
を用いた場合、一部の金属が酸化物として沈殿する(特
に、酸化マンガンおよび/または水酸化マンガン)こと
がある。酸化物は不純物と見なされるため、好ましく
は、槽50の苛性ソーダの少なくとも一部を、管104から
供給された同起源の炭酸ナトリウムおよび/または炭酸
水素ナトリウムと置換することが望ましい。しかしなが
ら、苛性ソーダの使用が、pHが約5.5(望ましくは4.7か
ら5.3)に達するまでの間に限定されている限り、不純
物である酸化物/水酸化物の生成はほぼ回避できること
がわかった。その後、pHを6以上にするには、炭酸ナト
リウムおよび/または炭酸水素ナトリウムを使用する。
このようにしてpHを上昇させた場合には、触媒金属生成
物は、自由流動性の紫色の粉体として回収される。一
方、pHが中性に達するまで苛性ソーダを使用した場合に
は、懸濁物としても、濾過固体としても、炭酸塩とは全
く違った外観を呈する物質が得られる。この場合には、
細かな黒色の懸濁物が得られるが、これは濾過が困難
で、フィルタ上に褐色または黒色の濾過ケークを形成す
るが、金属酸化物/水酸化物の存在に起因するものと考
えられている。
装置62を通過し、固体を含有する下層液と上層液とに分
離される。下層液は、ポンプによってバッファ汚泥槽
(図示せず)に送られ、フィルタプレスを通過して、触
媒金属炭酸塩/重炭酸塩を含有する比較的乾燥したケー
クを形成する。このようにして回収された触媒金属は、
炭酸塩および/または重炭酸塩として管64を経て酸化反
応器10に送られるか、もしくはリサイクルされる前に、
例えば酢酸との反応により酢化物に変換される。装置62
は、例えば遠心器や、もしくは、フィルタプレスが不要
なキャンドル濾過器などから形成される。
た母液がさらに添加混合されて、最終中和槽70に送ら
れ、必要に応じて管72を通じて酸(例えばHClなどの鉱
酸)またはアルカリ(苛性ソーダなど)を添加して溶液
のpHを調整し、管74を経てその後の処理プラントに供給
される。特に、母液がEP−A−498591、EP−A−502628
およびWO−A−93/24440に開示された方法に従ってリサ
イクルされる場合には、通常、不純物レベルを許容範囲
内に維持するために精製プラントから排出された母液量
に相当する量の母液が、管54を介して供給される。排出
された母液は、CODが高いため、廃棄に先立って処理を
おこなわねばならないが、このような処理にはpHの調整
が必要なことが多い。
液中には有機物が含まれているにも関わらず、この排出
物を触媒金属の回収に使用する媒体として使用すること
が可能であることがわかる。全ての排出母液を残渣溶解
槽50に送るよりも、管56と68として示されているように
二つのフラクションに分画して、この工程での装置の大
きさやコストを軽減する方が望ましい。その他に、溶解
工程(槽50)に関与する母液の量に影響する要素として
は、溶解工程でpHが増加するにつれて発生するCO2の放
出がある。所定量の液に、pHが低い段階でナトリウム
(もしくはその他のアルカリ金属)の炭酸塩および/ま
たは重炭酸塩を添加した場合、溶液中に残存しうるCO2
の総量は(従って、沈殿工程において有効な炭酸イオン
の量もまた)、pHが高い段階で添加した場合に比べて減
少する。
トリウムの投入によって、CO2が溶液から失われるのを
避けるためには、溶液からのCO2の放出が抑制されるよ
うな条件を維持することが望ましい。これは、pH(例え
ばpHは約5が適当である)および/または溶解プロセス
中の希釈度を制御することによって達成できる。装置の
サイズやコストを考慮すれば、溶解工程で用いる母液の
量は最小限にすることが望ましいように思われるが、全
般的には、CO2の放出が問題であると確認された場合、C
O2の放出を抑制するために十分な量の母液が関与してい
ることが望ましい。
のプロセスに適合するように、pHは6.5から8、好まし
くは7に調整される。その後のプロセスは、様々なもの
であり得るが、例えば嫌気性処理(例えばUASBプロセス
−上向流式スラッジブランケット法)後、好気性処理
(活性汚泥処理など)または、ZIMPROやLOPROXとして知
られたプロセスによる湿式酸化処理を行うことなどが考
えられる。
炭酸塩として、スクラッバーから得られたものを使用し
ても良い。図3は、テレフタル酸の製造プラントからの
排出ガスを、徐々に加圧しながら接触酸化して、排ガス
中の臭化メチルを臭素および/または臭化水素に変換し
て処理した後に、洗浄するための洗浄装置の一形態を示
している。排出ガス流は、例えば、本願中に全ての開示
事項が組み込まれている出願人のEP−A−498591および
/またはEP−A−502628などに開示された方法に従っ
て、p−キシレンを液相酸化してテレフタル酸を製造す
る際に、反応装置に取り付けられた天吊式濃縮システム
から得られる。排出ガス流は、通常、圧力が10から16ba
ra程度、温度が約40℃であり、窒素、水蒸気、一酸化炭
素、二酸化炭素および酸素と共に、特に、臭化メチル、
酢酸、ベンゼンなどの揮発性有機物を含んでいることが
多い。
補助剤と混合されて接触燃焼装置に送られる。燃焼補助
剤として利用し易いものは、テレフタル酸製造プロセス
において副産物として生成する酢酸メチルである。様々
な他の燃焼補助剤、特に酸素を含有するような補助剤
を、酢酸メチルの代わりに、または酢酸メチルと共に使
用することができる。用いられる燃焼補助剤の総量は、
接触燃焼装置から排出される燃焼ガス流の温度が400℃
以上になる程度の量である。接触燃焼装置で用いる触媒
は、臭化メチルを臭素とHBrにほぼ完全に変換し得るも
ので、燃焼補助剤(必要な場合)と共に機能して、ほぼ
完全に他の酢酸などの有機物を酸化し、所望の排出温度
を作り出すために発熱する酸化触媒にふさわしいものな
ら、どのようなものでも良い。通常、使用する触媒は、
不活性担体上に担持されたプラチナおよび/またはパラ
ジウムなどの貴金属触媒からなる。担体としては、モノ
リス状またはペレット状のセラミックや金属が使用でき
る。市販触媒で適したものは、Johnson MattheyやEngel
hardやDegussaなどの触媒製造者から入手可能である。
から600℃程度、圧力は、ほんの僅かに処理前のガスよ
りも低下しており、例えば未処理ガス流の圧力が10から
16baraの場合には約9.5から15.5baraとなる。処理され
たガスは、エキスパンダを通過するが、この中でガス流
中の含有エネルギーが機械エネルギーに変換され、例え
ば、加圧下で製造プロセスの酸化反応器に空気を供給す
るためのエアコンプレッサの入力エネルギーや、或い
は、プラントの内外に供給するための発電用などとし
て、テレフタル酸製造プロセスで適当に用いられる。エ
キスパンダの出口側では、ガス流の温度は、通常、140
から200℃(約170℃など)で、圧力は、ほぼ大気圧程度
の約1.2baraなどである。適用される温度および圧力条
件は、臭化メチルから接触燃焼中に発生した臭素および
HBrが気体のまま維持される程度であり、これによって
露点腐食の危険性を回避することができる。このように
すれば、コスト面での不利益を免れることができるが、
さもなければ、エキスパンダの前段階で洗浄設備を使用
したり(その結果、エキスパンダにより取り出せるエネ
ルギー量も減少する)、エキスパンダの建設に高価な物
質を使用したりせねばならず、コスト面で不利となる。
去処理し、大気中への放出物中にはこれらの成分が殆ど
含まれないようにする。このようなプロセスは、ガス流
の過熱した温度を低下させたり、図3の洗浄装置中でガ
ス流と適当な水性洗浄溶媒とを接触させBr2とHBrを除去
することによって達成されるため、排出ガス中の臭素含
有量は4ppm未満となり、1ppmを維持することも可能であ
る。洗浄装置は、二つの充填区画82、84を有する容器80
からなる。充填物としては、従来からのラッシヒリング
やPall ringsなどが使用できる。二つの区画82、84の間
には、液体収集トレー86が配置されている。HBrを除去
処理した後、排出ガス(配管を湿らすための導入された
水と共に)は、容器80の基部にある入口88に供給される
が、注入された気体/液体混合物が入り口88の正面の容
器壁部分に衝突するのを避けるために、容器基部中には
プレート(図示せず)が具備されており、気体および液
体はこのプレートに衝突する。ガスは、容器中を上昇し
て、充填区画84、82を横切って出口90から容器を後に
し、大気中などに放出される。
のに適したものならば、どんなものでも良い。洗浄液
は、導入管96、上部区画82、排出管92、ポンプ94と導入
管96を結んだループの周りを循環するため、液体の流れ
は、容器80を上方に移動する気体とは逆向きとなる。容
器80の下部では、洗浄液の二次的再循環流が確立されて
いるが、この流れもまた気体の流れとは逆向きであり、
排出管98、ポンプ100、還流管102から構成されている。
使用済みの洗浄液は管104を経てシステムから排出さ
れ、沈殿槽58(図2)に供給される一方で、これを補う
液が管106から供給される。単位時間あたりに容器に送
られる洗浄液の量は、一般的には排出される量よりもか
に多く、その比は、例えば少なくとも20:1、或いは少な
くとも30:1(典型的には、40:1程度)である。排出管10
8は、ポンプ94の出口と管102とを接続しており、収集ト
レー86に溜まった洗浄液は、下方の再循環液流に送られ
る。入り口付近が腐食されるのを防止するため、少量の
洗浄液が、例えばポンプ100から、管110を経て入り口88
へ送られる。
ほぼ完全に臭素が除去された後に、容器から放出される
ことがわかる。洗浄液としては、苛性ソーダの使用が好
ましい。苛性ソーダは、洗浄容器中で、排出ガス中に含
まれる二酸化炭素の水酸化物に吸収される結果、炭酸ナ
トリウムと炭酸水素ナトリウムに変換される。洗浄プロ
セスから得られた炭酸(水素)ナトリウムは、前述のよ
うに触媒金属の回収に使用され、洗浄液は有効利用され
る。
製造プラントから排出されたものを使用し、天吊式攪拌
子を備えた溶解容器、同じく天吊式攪拌子を備えた沈殿
容器、真空濾過布を用いた減圧ブフナー型フィルタの回
収濾過器からなる実験装置を用いて処理した。残渣試料
の成分組成は、以下の表1に示す通りである。
ール、TAはテレフタル酸、4CBAは4−カルボキシベンズ
アルデヒド、IPAはイソフタル酸、OPAはオルソフタル
酸、BAは安息香酸、TMAはトリメリト酸、BPTCはビフェ
ニルトリカルボン酸、p−TOLはパラメチル安息香酸で
ある。
を溶解させるため、5%w/wの苛性ソーダと共に溶解容
器に注入した。基本的に、重量比にして4部の希釈残渣
と5部の2M苛性ソーダとを一緒に溶解容器中に投入し、
残渣を溶解させた。得られた溶液は、沈殿容器に移送
し、図3を参照しながら説明した排ガス洗浄システムか
ら回収された(管104)苛性洗浄液と同様の組成、すな
わち3.2% w/w Na2CO3/4.8% w/w NaHCO3の供給液と混
合した。得られた沈殿物は、濾過により回収した。実験
操作は、以下の表2に示すように、温度、pH、滞留時間
などが異なった条件下で行った。
で乾燥して金属および有機物の存在量を分析し、また、
プロセス濾液中に回収触媒が存在するスラリー試料を基
質として、英国Northwell Drive、Luton、Bedfordshire
のCoulter Electronics Limited社製Coulter LS130レー
ザー回折計および液体モジュールに接続したPIDS粒子サ
イズ分析計を用いて、粒子サイズを測定した。金属含有
量は、原子吸光によって測定し、有機物は高速液体クロ
マトグラフィーを用いて定量した。体積平均粒子サイズ
は、分析した試料中に含まれていた粒子数ではなく、物
質の占有体積を基準とした、粒子の平均サイズを意味す
る。5%分位値とは、試料中の微細粉含有量の尺度であ
る。すなわち、測定された粒子サイズ分布において、や
はり数ではなく体積を基準とした総試料の5%が、その
サイズ(ミクロン単位)未満の粒子であることを示す。
従って、5%分位の数値が低いということは、微細粉含
有量が高いことを意味する。このような測定は、試料中
の小さな粒子を測定するため、粒子サイズの平均を測定
するよりも感度の高い試験であり、表面的には平均粒子
サイズの測定値がほぼ同程度の試料についても、かなり
の差が認められることがある。平均粒子サイズが小さ
く、さらに特に5%分位値が小さいということは、回収
触媒が非常に細かく、望ましくない金属水酸化物によっ
て構成されていることの多い微細粉が、高い比率で含有
されていることを示す。微細粉含有量の高い試料は、一
般に、濾過も困難である。
得られたものであり、「生成物」とは濾過によって回収
された沈殿物をいう。
ケーク中に回収された金属%を、残渣中に存在する金属
を基準として%で示したものである。
と、表3の結果から、炭酸塩および/または重炭酸塩の
添加に先立って溶解相pHを6にするために苛性ソーダを
使用すると、有機不純物含有量が著しく増加し、粒子サ
イズが非常に小さくなって微細粉比率が高くなると同時
に、鉄の含有量も増加することがわかる。実施例1およ
び2を、実施例5および6と比較すると、苛性ソーダを
あまり使用せずに溶解相のpHを4.5とした場合には、生
成物質の粒子サイズおよび有機物含有量はほぼ同じであ
るが、鉄の含有量は依然として高いことがわかる。
残渣試料を用いて実験を行った。この際、第一実験で
は、溶解容器中に5% w/w NaOHを、沈殿容器中に3.2%
w/w Na2CO3/4.8% w/w NaHCO3(回収洗浄液とほぼ同組
成)を使用し、第二実験では、両方の容器中に3.2%w/w
Na2CO3/4.8% w/w NaHCO3を使用した。各実験における
諸条件を、表4に示す。表5および6は、それぞれ第一
および第二実験から得られた分析結果と、金属重量比を
表している。
解相に供給された金属の、回収沈殿物中に存在する金属
に対するパーセントで示されている。
は、溶解および沈殿工程で炭酸塩を単独で用いた場合に
高く、この場合には金属回収率もまた低いことがわか
る。重量比からは、炭酸塩のみを使用した場合に濾過に
よって除去される量が増加することが示唆されるにもか
かわらず、二つの生成物中の鉄の含有量はほぼ同程度で
ある。しかしながら、このような情報は、測定濃度が高
いためにより正確と考えられるCo/Mn重量比から得られ
る情報よりも、重要性が低いと思われる。
溶解容器中の脱塩水に溶解させ、同バッチの残渣試料を
使用し、以下を用いて実験を行った。
程で、排出液として発生した、典型的な水性母液(PPM
L)試料 何れの実験においても、添加した水の量は(脱塩水、
水性母液の何れの形態としても)ほぼ同量であった。
溶解容器中に苛性ソーダを、沈殿容器中に炭酸塩および
/または重炭酸塩を使用して、実施例Aと同様に行った
(実験の諸条件については、表7参照)。
体クロマトグラフィー)分析の結果を、表8に示す。
全てppmである。
沈殿物中の有機不純物量の差は、それ程顕著なものでは
ないと見なせる。すなわち、実際的に、水素化プロセス
からの水性母液を使用することは、回収される沈殿物の
品質に、物質的影響を与えないと考えられる。
料を使用し、希釈液としては水を用いて、沈殿工程の温
度の影響、特に回収されたCo/Mn生成物中に存在する鉄
不純物の量に注目して調べた。結果を、以下の表9に示
す。
成物中の鉄不純物の量に大きな影響を与えることがわか
る。そのため、沈殿工程の操作は、70℃以下の温度で行
うことが望ましく、より望ましくは65℃以下、典型的に
は20から60℃の温度で行うと良い。沈殿工程の温度は、
沈殿工程で投入されるアルカリ試薬(洗浄液など)の温
度によって調整できる。所望に応じて、沈殿工程の間、
沈殿容器を冷却し、回収触媒生成物中の鉄の含有量を減
少させるような温度を維持するようにすると良い。
Claims (2)
- 【請求項1】コバルトおよびマンガン重金属触媒含有残
渣を、主として85〜95重量%の酢酸、5〜15重量%の水
を含んでおり、残りの部分がコバルト、マンガンおよび
臭素を含んでいる反応パージ流から回収する方法であっ
て、 (a)酢酸を沸騰させて、コバルト、マンガン、臭素お
よび酸性有機物を含む残留液を得る工程、 (b)さらに酢酸を蒸発させることにより残留液を濃縮
して流体状のエバポレータボトムプロダクトを形成する
工程、 (c)前記エバポレータボトムプロダクトを、酢酸、安
息香酸、パラトルイル酸、テレフタル酸および酢酸コバ
ルトおよび酢酸マンガンの1つ以上を含む水性供給流
と、60℃〜80℃の温度でおよび得られる混合物を4.7か
ら5.3のpH値に調整するのに有効な量の水酸化ナトリウ
ムの存在下で混合して、混合物中に存在する実質的にす
べてのコバルトおよびマンガンを溶解させる工程、 (d)前記(c)の工程で得られた混合物に、金属の炭
酸塩または重炭酸塩、または金属の炭酸塩または重炭酸
塩と水酸化アンモニウムとの混合物を、前記混合物のpH
値を6から9より小さい値の範囲に上げるのに十分な量
で加えて、それらの対応する炭酸塩または重炭酸塩とし
てコバルトおよびマンガンの沈殿物を得る工程、 (e)コバルトおよびマンガンを回収する工程、 を具備することを特徴とする方法。 - 【請求項2】前記工程(d)における炭酸塩または重炭
酸塩が炭酸ナトリウムまたは重炭酸ナトリウムであり、
混合物のpH値を7.5から8の範囲に上げることを特徴と
する請求項1に記載の方法。
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