JPH1143646A - プラスチック基材用のプライマーレスシリコーンハードコート組成物並びに関連製品 - Google Patents

プラスチック基材用のプライマーレスシリコーンハードコート組成物並びに関連製品

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JPH1143646A
JPH1143646A JP10121899A JP12189998A JPH1143646A JP H1143646 A JPH1143646 A JP H1143646A JP 10121899 A JP10121899 A JP 10121899A JP 12189998 A JP12189998 A JP 12189998A JP H1143646 A JPH1143646 A JP H1143646A
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parts
silicone
substrate
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JP10121899A
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Gautam Ambalal Patel
ゴータマ・アンバラル・パテル
Warella Racela Browall
ウォレラ・レイスラ・ブラウォル
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General Electric Co
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    • C09D183/04Polysiloxanes
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐衝撃性に優れたプライマーレスシリコーン
ハードコート組成物の提供。 【解決手段】 (a)(i)シリカ平均粒度約10nm未
満のコロイドシリカ約5重量%〜約25重量%と(ii)オ
ルガノトリアルコキシシランとオルガノジアルコキシシ
ランとの混合物から誘導されるシリコーン樹脂約95重
量%〜約75重量%とを含んでなり、固形分約10重量
%〜約50重量%のシリコーン分散液の形態の樹脂溶液
100重量部;及び(b)ハードコート組成物とプラス
チック基材との付着性を向上させるのに好適な薬剤約1
〜約20重量部を含んでなるプライマーレスシリコーン
ハードコート組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般にプラスチック
基材用の保護コーティングに関する。より具体的には、
本発明は、シラン系組成物の部分縮合物と共にコロイド
シリカ分散液を成分とするハードコート組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】多種多様な熱可塑性プラスチック基材が
市販されており、どの材料を選ぶかはその材料のもって
いる性質によるところが大きい。例えば、ポリカーボネ
ート並びにポリ(メチルメタクリレート)のようなアク
リル系材料は、透明性、高い延性及び高い加熱撓み温度
のみならず寸法安定性という非常に魅力的な組合せの性
質を有していることが知られている。これらの材料の多
くは透明であるので、多種多様な用途でガラス代替物と
して使われている。ポリカーボネートなどの熱可塑性プ
ラスチックは、多くのガラスに比べると相対的に軽量で
破砕防止性であるという顕著な利点をもつ。
【0003】しかし、こうしたタイプの材料の使用には
若干の不都合もある。例えば、透明プラスチックの多く
は引掻傷や摩耗を生じ易く、そのため透明度が減少して
しまう。これらは化学薬品及び溶剤に対する耐性に比較
的乏しく、紫外(UV)光による分解を受けやすい。そ
うすると黄変及び基材表面のエロージョンが起こる可能
性がある。
【0004】熱可塑性プラスチック基材が損傷するのを
保護するための注目に値する方法では保護コーティング
を使用する。かかるコーティングは往々にして耐摩耗性
を改良するためのケイ素化合物を含んでおり、通常は熱
硬化又はUV線で硬化される。コーティング材料はUV
線吸収剤を含んでいてもよく、黄変の発生率を減少させ
るが、さもないと屋外暴露により黄変を生じかねない。
【0005】初期の保護コーティング系の具体例は米国
特許第4027073号(H.Clark)に記載され
ており、そのコーティングはシラノールの部分縮合物の
低級脂肪族アルコール−水混合溶液中のコロイドシリカ
の分散液をベースとするものである。シリカ分散液と各
種シランを成分とする組成物はその他にも多数開発され
ている。かっては、それらの大半は、後から塗布される
保護コーティングの付着性を増すために基材にプライマ
ー塗料を使う必要があった。そうしたプライマー塗料は
往々にして溶剤ブレンド中のポリアクリル樹脂などのア
クリル系のものであった。
【0006】さらに開発が進んでプライマー層の必要性
はなくなったが、これは普通は基材に対する保護コーテ
ィング自体の付着性を高めることによる。例えば、米国
特許第5349002号には、カプロラクトン系ポリエ
ステルポリオールをコロイドシリカ充填オルガノポリシ
ロキサンハードコート組成物用の付着性向上剤として使
用することが記載されている。また、米国特許第541
1807号には、付着性向上剤としてアクリレート又は
メタクリレートエステルを含んだプライマーレスシリコ
ーン系ハードコート組成物が記載されている。
【0007】シリコーンハードコート組成物はその下の
基材を分解から保護するものの、特に基材が幾多のより
商業性の高い用途に使われるようになったことで、さら
に一段と大きな保護が要求されている。例えば、現在使
用されている大半のハードコート組成物はテーバー摩耗
試験のような標準的な評価法で実証されるような従来の
原因による摩耗に対しては確かに抵抗性をもつ。しか
し、そうしたハードコートは往々にして、飛んできた石
のような高衝撃源からかなりの損傷を受ける。石その他
の物体が、ヘッドライトのポリカーボネートレンズな
ど、自動車の塗装仕上その他の部品に対して引き起こし
かねない損傷については、Ramamurthy他のP
rogress in Organic Coatin
gs 25(1994)43〜71頁に記載されてい
る。グラベロメーター/薬品暴露試験(Gravelometer/ch
emical exposure test) で実証されるようなより高い基
準の耐摩耗性を要求する熱可塑性プラスチックの顧客の
数は増え続けている。このタイプの試験では、塗装した
熱可塑性プラスチックに石を高速で発射し、次いで1種
類又はそれ以上の溶剤その他の薬品で処理する。次い
で、その部品をチッピング(chipping)もしくは亀裂及び
化学的攻撃に起因する損傷について検査する。
【0008】大半のシリコーンハードコートにはその他
数多くの要件が確かに存在する。例えば、透明基材に対
して用いるときは、ハードコートは摩耗を受けた後も実
質的に透明のままでなければならない。さらに、ハード
コートは非常に柔軟でなければならない、例えば非常に
良好な歪−微小亀裂特性を有していなければならないこ
とも多々ある。ハードコートはまた大半の化学薬品及び
溶媒に対して実質的に耐性でなければならない。さら
に、コーティングはプライマー層を必要とせずに基材に
非常に良く付着すべきである。コーティングはまたUV
分解に対して安定で、しかも塗布及び硬化が比較的簡単
であるべきである。
【0009】
【発明の概要】本発明は上述のニーズに応えてなされた
ものである。一つの実施形態では、本発明は、下記成
分: (a)(i)シリカ平均粒度約10nm未満のコロイドシ
リカ約5重量%〜約25重量%と(ii)オルガノトリアル
コキシシランとオルガノジアルコキシシランとの混合物
から誘導されるシリコーン樹脂約95重量%〜約75重
量%とを含んでなり、固形分約10重量%〜約50重量
%のシリコーン分散液の形態の樹脂溶液100重量部;
及び(b)樹脂固形分100重量部当たり約1〜約20
重量部の、ハードコート組成物とプラスチック基材との
付着性を向上させるのに好適な薬剤を含んでなるプライ
マーレスシリコーンハードコート組成物に関する。
【0010】本明細書中では、特記しない限り、各種構
成成分は配合時の量について述べてたものである。本発
明の別の実施形態は、熱可塑性プラスチック基材とその
上に本発明のプライマーレスハードコート組成物を塗布
して硬化したものを含んでなる物品に関する。本発明の
ハードコート組成物は耐チッピング性で耐衝撃性に抜群
に優れており、そのため、かかるハードコートがなけれ
ば石その他の飛来物による損傷に非常に弱い部品を保護
するのに非常に有用である。
【0011】これらの実施形態に関するその他の詳細に
ついては以下に記載する。
【0012】
【発明の実施の形態】上述の通り、本発明の成分の一つ
は、オルガノトリアルコキシシランとオルガノジアルコ
キシシランの混合物である。これらの物質については、
例えば米国特許第4914143号(G.Patel)
に記載されており、この米国特許の開示内容は文献の援
用によって本明細書の内容の一部をなす。本発明に好適
なオルガノトリアルコキシシランの多くは式 R'Si
(OR)3 に当てはまり、好適なオルガノジアルコキシシ
ランの多くは式 R'2Si(OR)2 を有する。オルガノ
トリアルコキシシランの場合には、各Rは炭素原子数約
1〜8のアルキル基及び炭素原子数約6〜20の芳香族
基からなる群から独立に選択され、各R' は炭素原子数
約1〜3のアルキル基及び炭素原子数約6〜13の芳香
族基からなる群から独立に選択される。オルガノジアル
コキシシランの場合、各Rは炭素原子数約1〜8のアル
キル基からなる群から独立に選択され、各R' は炭素原
子数約1〜3のアルキル基からなる群から独立に選択さ
れる。R及びR' に好適なアルキル基の具体例はメチ
ル、エチル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチルな
どである。R及びR' に好適な芳香族基(オルガノトリ
アルコキシシランの場合)の具体例はフェニル基であ
る。
【0013】いずれのシランに対しても好ましい実施形
態では、R及びR' は各々炭素原子数1〜3のアルキル
基、例えばメチル、エチル又はイソプロピルである。特
に好ましい実施形態では、オルガノトリアルコキシシラ
ンはメチルトリメトキシシラン及びメチルトリエトキシ
シランからなる群から選択され、オルガノジアルコキシ
シランはジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキ
シシラン及びジエチルジエトキシシランからなる群から
選択される。
【0014】本明細書中で述べたようなシラン類は公知
であり、そうした物質の製造方法も含めて様々な文献に
記載されている。これに関しては米国特許第39869
97号(Clark)、同第4027073号(Cla
rk)、同第4159206号(Armbruster
他)、同第4500669号(Ashlock他)及び
同第4624870号(Anthony)が参考にな
る。これらの米国特許の開示内容は文献の援用によって
本明細書の内容の一部をなす。さらに、その他にも例え
ばC.Eaborn著、Organosilicon
Compounds(Butterworths Sc
ientific Publications発行,1
960)などの文献にもこれに関する情報が記載されて
いる。この文献の開示内容も文献の援用によって本明細
書の内容の一部をなす。
【0015】本発明に好適なシラン混合物の具体例に
は、メチルトリメトキシシランとジメチルジメトキシシ
ラン、メチルトリエトキシシランとジメチルジエトキシ
シラン、並びにメチルトリメトキシシランとジメチルジ
イソプロポキシシランがある。所定の用途に最も適した
混合物を選択するに当たっては、原料コスト、入手性、
及び所望の性質など様々な因子が考慮される。往々にし
て、好ましい混合物はメチルトリメトキシシランとジメ
チルジメトキシシランの組合せである。
【0016】オルガノトリアルコキシシランとオルガノ
ジアルコキシシランとの比は普通は約95:5〜約6
0:40の範囲内にあり、好ましくは約85:15〜約
70:30の範囲内にある。これらの範囲内においてオ
ルガノジアルコキシシラン濃度が高いとハードコート組
成物の柔軟性及び耐衝撃性を向上するのに有用である
が、同時にその耐摩耗性を低下しかねない。このよう
に、生成物がある所定の性質をもつようにシラン比率を
調節することは本明細書中の教示内容に基づいて容易に
行うことができる。
【0017】本発明のハードコート組成物はさらに、樹
脂固形分100部を基準にして、約5重量%〜約25重
量%のコロイドシリカも含んでなる。好ましい実施形態
では、コロイドシリカの量は約10重量%〜約15重量
%の範囲内にある。コロイドシリカは通常は水性(例え
ば水)分散液或いは水性/有機溶剤分散液の形態にあ
る。該分散液は通常揮発性塩基で安定化される。
【0018】コロイドシリカ及びコロイドシリカ分散液
の調製及び使用は当技術分野において周知であり、例え
ばKirk−Othmer Encyclopedia
of Chemical Technology,
Vol.20, 3rd Edition及びR.Il
er著、Colloid Chemistry ofS
ilica and Silicates(Corne
ll University Press発行,195
5)に記載されている。これらの文献の開示内容は文献
の援用によって本明細書の内容の一部をなす。一般に、
コロイドシリカの使用量は至適レベルの耐摩耗性が達成
されるように調節されるが、耐摩耗性はある程度シリカ
の表面積に依存する。
【0019】本発明で使用することのできるコロイドシ
リカの水性分散液の幾つかは前述の米国特許第4914
143号及び同第3986997号、並びに米国特許第
5503935号(Patel)に記載されている。最
後に挙げた米国特許の開示内容は文献の援用によって本
明細書の内容の一部をなす。pHを最初に調節した後、
pHが適当なレベル(例えば約3〜約7.5)に安定化
するまで分散液をおいておく。次に、シランの部分縮合
物と分散液の形成を確実にするため組成物をエージング
してもよい。その他のコロイドシリカ分散液の製造方法
も、例えば米国特許第4177315号に示されている
ように可能である。この米国特許の開示内容は文献の援
用によって本明細書の内容の一部をなす。
【0020】本発明で用いるコロイドシリカは、透過型
電子顕微鏡とそれに続く画像分析で測定して、約10ナ
ノメートル(nm)(「ミリミクロン」とも呼ばれる)
未満の平均粒径を有していなければならない。好ましい
実施形態では、粒子体積を基準にして少なくとも約80
%のコロイドシリカ粒子が約6〜9nmの範囲内の直径
を有する。このような粒度の小さいコロイドシリカをオ
ルガノジアルコキシシランと併せて使用すると、米国特
許第4914143号に開示されているようなハードコ
ート組成物の「熱成形性 (thermoformability)」が大幅
に向上する。このような特性(例えば、昇温下での熱成
形後の亀裂がないこと)は、粒度の大きなコロイドシリ
カを用いたときに実証された結果とは対照的に、オルガ
ノジアルコキシ基の範囲を変えたときでも存在し続け
る。
【0021】好ましい実施形態では、成分(a)(ii)は約
95重量%〜約90重量%のシラン混合物を含んでな
る。さらに、成分(a)自体(すなわち、シリカとシラン
混合物との組合せ)は固形分約10重量%〜約50重量
%であるのが普通であり、好ましくは固形分約15重量
%〜約25重量%である。本発明のプライマーレスシリ
コーンハードコート組成物は一般に、ハードコートの塗
布される基材に対する付着性を向上させるための薬剤を
必要とする。好適な付着性向上剤の多くは先行技術文献
に記載されている。具体例には、米国特許第54118
07号に記載されているようなアクリレートエステル又
はメタクリレートエステルがある。この米国特許の開示
内容は文献の援用によって本明細書の内容の一部をな
す。こうしたタイプの物質は、ユニオン・カーバイド・
コーティング・レジンズ(Union Carbide Coating Resin
s)社からToneモノマーとして市販されている。この
タイプの好ましい付着性向上剤の具体例はカプロラクト
ンアクリレート及びカプロラクトンメタクリレートであ
る。これらは普通樹脂固形分100重量部を基準にして
約1重量部〜約20重量部の量で用いられる。ある好ま
しい実施形態では、これらは約3重量部〜約8重量部の
量で用いられる。
【0022】ポリエステルポリオールは本発明に有用な
付着性向上剤の別の群をなす。例として、カプロラクト
ン系ポリエステルポリオールが米国特許第534900
2号に記載されている(その開示内容は文献の援用によ
って本明細書の内容の一部をなす)。これらの物質の多
くは二官能性又は三官能性であり、ユニオン・カーバイ
ド社からToneポリオールとして市販されている。具
体的なグレードには、Tone 0200ジオール、T
one 0301トリオール及びTone 0310ト
リオールがある。その他にも、分子量、ヒドロキシ価、
融点、粘度などの種々異なる数多くのグレードが入手で
きる。これに代わるポリエステルポリオールは、ウレタ
ンで変性又はシリコーンで変性したタイプである。普
通、これらのタイプの付着性向上剤も、樹脂固形分10
0重量部を基準にして約1重量部〜約10重量部の量で
用いられる。
【0023】別のタイプの好適な付着性向上剤はアクリ
ル化ポリウレタン又はメタクリル化ポリウレタンであ
る。かかる物質は米国特許第5503935号(その開
示内容は文献の援用によって本明細書の内容の一部をな
す)に概説されている。これらは往々にして半固体又は
粘稠な物質であり、シリコーン分散液に直接添加でき
る。かかるポリウレタンは普通約400〜約1500の
範囲内の分子量を有する。アクリル化ウレタンの市販品
の例は、SNPEシミー (SNPE Chimie)社(フランス)
のActilane CB−32、並びにラドキュア・
スペシャルティーズ(Radcure Specialties) 社(ケンタ
ッキー州ルーイビル)のEbecryl 8804であ
る。メタクリル化ウレタンの市販品の例は、エコー・レ
ジンズ・アンド・ラボラトリ(Echo Resins & Laborator
y)のM−407である。この物質はイソホロンジイソシ
アネートと2−ヒドロキシエチルメタクリレートとの付
加物であり、約482の分子量を有する。アクリル化及
びメタクリル化ポリウレタンは各々普通樹脂固形分10
0重量部を基準にして約1重量部〜約15重量部の量で
用いられる。
【0024】本発明に好適なさらに別のタイプの付着性
向上剤は反応性又は相互作用性部位を有する(数平均)
分子量約1000〜約10000のアクリル系共重合体
である。このような物質(普通は熱硬化性である)も米
国特許第5503935号に記載されている。これらは
シリコーン分散液に直接添加することができる。反応性
又は相互作用性部位はヒドロキシル部位とすることがで
き、約30〜約160の範囲内のヒドロキシ価、約4未
満の酸価及び約1000〜約10000の分子量(数平
均)を与える。このような共重合体の幾つかはMark
他著Encyclopedia of Polymer
Science and Engineering,
Vol.4(John Wiley & Sons発
行,1986)374〜375頁に記載されている。こ
れらは各種コモノマーのラジカル重合で合成することが
できる。K.J. Saunders著、Organi
cPolymer Chemistry(Chapma
n Hall(ロンドン)発行,1973)に記載され
ている通り、共重合体が適当な組合せの性質をもつよう
にするために様々なモノマーを使用することができる。
簡単にいうと、アクリロニトリルやメチルメタクリレー
トのようなモノマーは典型的には共重合体に硬さを与
え、エチルアクリレートや2−エチルヘキシルアクリレ
ートのようなモノマーは柔軟性を与える。さらに、ジメ
チルアミノエチルメタクリレートやアクリル酸のような
モノマーは重合に適した反応性部位を与えるのが普通で
ある。一般に、付着性向上剤として好ましいアクリル系
共重合体の幾つかは、アミン、カルボン酸、アミド、エ
ポキシ、ヒドロキシ又はアシルオキシ基を含んでいる。
【0025】好ましいアクリル系共重合体の市販品の例
は、SCジョンソン・ワックス社(S.C. Johnson Wax C
o.)のJoncryl(商標)アクリル系ポリオール、
並びにローム・アンド・ハース社(Rohm and Haas Compa
ny) のアクリロイドアクリル樹脂である。米国特許第5
503935号に記載されている通り、好適なアクリル
系共重合体の幾つかはヒドロキシアルキルアクリレート
系のものであり、シラノールとの反応性又は相互作用部
位を与える。本発明に好適なアクリル系共重合体の製造
技術の具体例は、Journal of Coatin
g Technology, Vol.59, No.
746(March, 1987)51〜56頁のKa
math他の論文に見いだすことができる。アクリル共
重合体は普通樹脂固形分100重量部を基準にして約1
重量部〜約15重量部の量で用いられる。
【0026】本発明のハードコート組成物はその他様々
な成分を各成分の機能に有効な量で含んでいてもよい。
これらの成分の具体例には、硬化触媒(例えばテトラ−
n−ブチルアンモニウムアセテート)、ラジカル開始
剤、ヒンダードアミン光安定剤、酸化防止剤、染料、顔
料、流れ調整剤、均展剤及び離型剤がある。酸化アンチ
モン、酸化セリウム、酸化アルミニウム又は二酸化チタ
ンなどの、コロイド金属酸化物が存在していてもよい。
【0027】本発明のある実施例で非常に有用なもう一
つの成分は紫外線(UV)安定剤である。紫外線安定剤
はUV「吸収剤」と呼ばれることもある。これらの物質
の多くは、所望とあれば、有機溶剤の溶液の形で供給す
ることができる。有用なUV吸収剤の例は米国特許第5
391795号、同第4914143号、同第4544
582号、同第4308317号及び同第427880
4号(これらの開示内容は文献の援用によって本明細書
の内容の一部をなす)に記載されている。(UV吸収剤
の混合物も使用できる。)例示的な部類には、ヒドロキ
シベンゾフェノン類、ベンゾトリアゾール類、シアノア
クリレート類、ベンジリデンマロネート類及びトリアジ
ン類がある。
【0028】ある好ましい実施形態では、UV吸収剤は
用いたシランのいずれか又は双方と共反応し得るもので
ある。かかる物質は上記の米国特許第4914143
号、並びに米国特許第4680232号及び同第437
4674号(これらの開示内容も文献の援用によって本
明細書の内容の一部をなす)にも記載されている。具体
例にはシリル化ベンゾフェノン型の物質、例えば4−
[γ−(トリメトキシシリル)プロポキシ]−2−ヒド
ロキシベンゾフェノン及び4−[γ−(トリエトキシシ
リル)プロポキシ]−2−ヒドロキシベンゾフェノンな
どがある。
【0029】個々のコーティング系についてUV吸収剤
の至適量を決定することは当業者が容易になし得ること
である。普通、約4重量%〜約20重量%(溶剤は除
外、シランの総重量を基準)のUV吸収剤が用いられる
が、約10重量%〜約15重量%の量が往々にして好ま
しい。本発明のハードコート組成物の製造技術は当技術
分野において公知であり、既に挙げた文献の多くに記載
されている。一般に、上記2種類のシランを任意には加
水分解触媒の存在下で予備混合し、次いで水性コロイド
シリカを加える。水性コロイドシリカ成分は任意には、
用いる有機溶剤の一部を含んでいてもよい。これらの段
階の間の反応温度は通常約20℃〜約40℃の範囲内で
ある。さらに、シランを加水分解するのに普通約4〜約
6時間が必要とされ、その結果最初の二相混合物が単一
の液相へと転化し、その液相中にコロイドシリカが均一
に分散する。加水分解はさらに約12〜18時間続けて
おくのが普通であり、平衡化時間は合計約16〜24時
間となるが、熱を加えることによって合計平衡化時間を
約3〜8時間へと短縮するなどこうした時間に若干の変
更を加えることも可能である。
【0030】UV吸収剤を使用する場合には、UV吸収
剤は加水分解の終了時点で有機溶剤の残りと共に添加す
るのが普通である。その他の添加剤の多くもこの時点で
添加できる。ある実施形態では、所望に応じて有機ジア
ルコキシシランを最初は加えずにおいて後で加えること
もできる。この種の反応に関して加水分解の途中及び後
に関与する化学は当技術分野で公知である。一般に、加
水分解でヒドロキシル置換基が生じてシランからシラノ
ールができると、縮合反応が始まってケイ素−酸素−ケ
イ素結合を生じるが、米国特許第4914143号に記
載されている通り、完全な縮合は普通は起こらない。そ
こで、一部の組成物はしばしば「部分縮合物」と呼ばれ
れる。全体の反応系が幾分ダイナミックであるという点
で、組成物全体はさらに個々の成分の反応生成物を含ん
でいることを理解すべきである(本明細書中で規定する
各種の重量百分率は配合時の組成物を基準にしたもので
ある)。
【0031】組成物を製造する際の追加段階も当技術分
野において公知であり、適宜溶剤による固形分の調節及
びpHの調節などがある。上述の通り、本発明は、ハー
ドコート組成物を基材に塗布してできた物品を包含す
る。物品の最終用途に応じて、様々なプラスチック基材
(熱可塑性又は熱硬化性)を本発明に使用し得る。非限
定的な例には、ポリカーボネート類、アクリル樹脂、ポ
リフェニレンエーテル系基材、ポリエステル類、ポリス
ルホン類、ポリイミド類(例えばポリエーテルイミド
類)、酢酸セルロース、ポリ{ジエチレングリコールビ
ス(アリルカーボネート)}、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン(ABS)ポリマーなど、並びに部分
的に又は完全にこれらのいずれかをベースとしたブレン
ド又は共重合体がある。
【0032】時として、透明熱可塑性プラスチック基材
が特に重要とされる。例としては、ポリ(メチルメタク
リレート)のようなアクリル樹脂並びにビスフェノール
A系のもののようなポリカーボネートがある。ポリカー
ボネート類のもつ物理的と機械的性質の組合せのため
に、ポリカーボネート類は概して多大な重要性をもつ。
ハードコート組成物を基材に塗布する方法は当業者の熟
知している事項である。例示的な技術としては、スプレ
ー塗、浸漬塗、ローラー塗、流し塗りなどがある。かか
るコーティングは次いで様々な方法で硬化し得る。例え
ば熱硬化、又は赤外もしくはマイクロ波エネルギーを利
用した硬化などである。熱硬化段階中に、重合、縮合及
び部分縮合物の架橋が起こって塗膜を形成する。塗膜の
厚さは物品の最終用途によるところが大きい。厚さ(硬
化後)は普通約1ミクロン〜約15ミクロンの範囲内で
あり、好ましくは約5ミクロン〜約10ミクロンであ
る。
【0033】ハードコートはいったん硬化してしまえ
ば、例えば砂利や石のような飛来する岩石様破片による
損傷から基材を保護する。下記の実施例に記載するよう
に、かかるハードコートの性能の評価は、岩石様破片へ
の暴露後に有機溶剤での処理を伴う場合が多々ある。
【0034】
【実施例】以下の実施例は単に例示的なものにすぎず、
特許請求の範囲に記載された発明の範囲を限定する種類
のものとして解釈すべきではない。ここでは、コーティ
ング組成物についての固形分(百分率)は次のようにし
て求めた。すべての成分の樹脂溶液約1〜2gをアルミ
ニウム皿に入れて秤量し、150℃で約1時間加熱して
揮発成分をすべて除去する。樹脂固形分の百分率は、
(固形分重量/樹脂溶液重量)×100として算出でき
る。
【0035】シリコーンハードコート組成物の複数の試
料を米国特許第4914143号及び同第499037
6号(その開示内容は文献の援用によって本明細書の内
容の一部をなす)の記載にそって調製した。表に示す通
り、試料Aはジメチルジメトキシシラン(約2.6重量
%)及びメチルトリメトキシシランを共に含んでおり、
本発明の範囲に属する。試料Aに用いたコロイドシリカ
は5nmの平均粒度を有していた。試料Aは付着性向上
剤も含んでおり、プライマーレス耐衝撃性塗膜の製造に
用いた。試料B及びCは対照試料であり、ジメチルジメ
トキシシランを含んでおらず、粒度の大きなコロイドシ
リカを含んでいた。
【0036】コーティング組成物A及びBをポリカーボ
ネート製ヘッドライトレンズに塗布し、130℃で30
分間硬化して、プライマーレス単層塗膜を製造した。組
成物Cは自然乾燥ウェットオンウェットアクリル系プラ
イマー層で下塗りしたレンズ上に塗布し、同様に硬化し
て二層塗膜を製造した。塗装レンズを用いて完全なヘッ
ドランプ装置を作り、ボッシュ(Bosch) 社及びプジョー
(Peugeot) 社で利用されているPSA−B257110
試験によって評価した。この試験は、まずグラベロメー
ターを用いて試料に衝撃を与え、次いでヘプタン61.
5%、トルエン12.5%、キシレン6.0%、トリク
ロロエチレン12.5%及びテトラクロロエチレン7.
5%からなる溶剤混液を試料に噴霧することからなる。
このヘッドランプを点灯し、様々な荷重に付してクラッ
キングその他の塗膜の破壊が起こるときの破壊荷重を求
めた。結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表に示す通り、グラベロメーター/薬品暴
露試験の結果によれば本発明のコーティング組成物
(A)は対照試料Cに比べ格段に改良されている。追加
の試験をドイツ連邦共和国のヘラ(Hella) 社で行った。
これは「Hella」試験と呼ばれる。ここでは、塗装
レンズ(ヘッドランプ装置の一部として)にグラベロメ
ーターで衝撃を加え、次にフロントガラス用クリーナー
で洗浄した。次いでランプを点灯し、亀裂発生までの或
いはその他の塗膜破壊(例えばチッピング、剥れ、層間
剥離)が起こるまでに要する時間について観察した。H
ella試験の結果は完全な再現性をもつものではない
が、幾つかの観察結果は妥当であった。この試験では試
料Aが最も耐衝撃性であり、48時間の試験後に何の破
壊もみられなかった。対照的に、粒度の大きなコロイド
シリカを利用し、ジメチルジメトキシシランを含んでい
ないプライマーレス対照試料Bは約24時間後に破壊し
た。プライマーを含んでいて、本発明の重要な成分を除
いた対照試料Cはほんの約1時間で破壊した。
【0039】例示のため、好ましい実施形態を開示して
きたが、以上の説明は本発明の範囲を限定するものでは
ない。したがって、当業者であれば、本発明の技術的思
想及び範囲を逸れることなく、様々な修正、適合及び代
案を思いつくであろう。本明細書中で引用した特許明細
書、論文及び書物の開示内容はすべて文献の援用によっ
て本明細書の内容の一部をなす。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 175:14)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分: (a)(i)シリカ平均粒度約10nm未満のコロイドシ
    リカ約5重量%〜約25重量%と(ii)オルガノトリアル
    コキシシランとオルガノジアルコキシシランとの混合物
    から誘導されるシリコーン樹脂約95重量%〜約75重
    量%とを含んでなり、固形分約10重量%〜約50重量
    %のシリコーン分散液の形態の樹脂溶液100重量部;
    及び (b)ハードコート組成物とプラスチック基材との付着
    性を向上させるのに好適な薬剤約1〜約20重量部を含
    んでなるプライマーレスシリコーンハードコート組成
    物。
  2. 【請求項2】 前記オルガノトリアルコキシシランとオ
    ルガノジアルコキシシランとの比が約95:5〜約6
    0:40の範囲内にある、請求項1記載のハードコート
    組成物。
  3. 【請求項3】 前記オルガノトリアルコキシシランが式
    R'Si(OR)3 (式中、Rは炭素原子数約1〜8のア
    ルキル基及び炭素原子数約6〜20の芳香族基からなる
    群から選択され、各R' は炭素原子数約1〜3のアルキ
    ル基及び炭素原子数約6〜13の芳香族基からなる群か
    ら選択され)を有する、請求項1記載のハードコート組
    成物。
  4. 【請求項4】 前記オルガノジアルコキシシランが式
    R'2Si(OR)2 (式中、Rは炭素原子数約1〜8の
    アルキル基からなる群から選択され、各R' は炭素原子
    数約1〜3のアルキル基からなる群から選択され)を有
    する、請求項1記載のハードコート組成物。
  5. 【請求項5】 前記成分(b)の付着性向上剤が、 (I) アクリレートエステル又はメタクリレートエステ
    ル、 (II) カプロラクトン系ポリエステルポリオール、 (III) アクリル化又はメタクリル化ポリウレタン、 (IV) 反応性又は相互作用性部位を有する分子量(数平
    均)約1000〜約10000のアクリル系共重合体か
    らなる群から選択される、請求項1記載のハードコート
    組成物。
  6. 【請求項6】 成分(I)がカプロラクトンアクリレート
    であり、成分(II)がポリカプロラクトンジオール及びポ
    リカプロラクトントリオールからなる群から選択される
    ものであり、成分(III) のアクリル化又はメタクリル化
    ポリウレタンが約400〜約1500の範囲内の分子量
    を有するものである、請求項5記載のハードコート組成
    物。
  7. 【請求項7】 1種類以上の紫外線吸収剤をさらに含ん
    でなる、請求項1記載のハードコート組成物。
  8. 【請求項8】 (A)熱可塑性プラスチック基材、並び
    に (B)下記成分: (a)(i)シリカ平均粒度約10nm未満のコロイドシ
    リカ約5重量%〜約25重量%と(ii)オルガノトリアル
    コキシシランとオルガノジアルコキシシランとの混合物
    から誘導されるシリコーン樹脂約95重量%〜約75重
    量%とを含んでなり、固形分約10重量%〜約50重量
    %のシリコーン分散液の形態の樹脂溶液100重量部;
    及び (b)樹脂固形分100重量部当たり約1〜約20重量
    部の、ハードコート組成物とプラスチック基材との付着
    性を向上させるのに好適な薬剤を含んでなるプライマー
    レスシリコーンハードコート組成物を含んでなる物品。
  9. 【請求項9】 硬化プライマーレスシリコーンハードコ
    ート組成物で塗装した熱可塑性プラスチック基材であっ
    て、該ハードコート組成物が、下記成分: (a)(i)シリカ平均粒度約10nm未満のコロイドシ
    リカ約5重量%〜約25重量%と(ii)オルガノトリアル
    コキシシランとオルガノジアルコキシシランとの混合物
    から誘導されるシリコーン樹脂約95重量%〜約75重
    量%とを含んでなり、固形分約10重量%〜約50重量
    %のシリコーン分散液の形態の樹脂溶液100重量部;
    及び(b)樹脂固形分100重量部当たり約1〜約20
    重量部の、ハードコート組成物とプラスチック基材との
    付着性を向上させるのに好適な薬剤を含んでなるもので
    あって、該ハードコート組成物が上記の塗装した基材を
    まず飛来する岩石様破片に暴露し次いで有機溶剤混液と
    接触させたときの実質的にすべての損傷から該塗装基材
    を保護する、塗装熱可塑性プラスチック基材。
  10. 【請求項10】 前記基材がポリカーボネート系の基材
    である、請求項9記載の塗装熱可塑性プラスチック基
    材。
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