JPH1140396A - プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置

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JPH1140396A
JPH1140396A JP10128897A JP12889798A JPH1140396A JP H1140396 A JPH1140396 A JP H1140396A JP 10128897 A JP10128897 A JP 10128897A JP 12889798 A JP12889798 A JP 12889798A JP H1140396 A JPH1140396 A JP H1140396A
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幸人 青田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動的にプラズマ放電を再現性良くかつ円滑
に生起させ、安定なプラズマ放電を維持し、放電が消滅
した場合にも速やかに再生起させる事ができるプラズマ
処理方法を提供すること。 【解決手段】 第2の高周波電力をインピーダンス整合
器を介して処理室に導入したのち、処理時の電力よりも
大きなマイクロ波電力を該処理室に導入してプラズマを
生起する放電生起工程と、前記第1の高周波電力を処理
時の値の近傍に低下させ、続いて第2の高周波電力を処
理時の値の近傍に上昇させたのち、プラズマ強度が所定
値になるように第1の高周波電力を調整する調整工程
と、前記インピーダンス整合器を整合動作させ、プラズ
マ強度が処理時の目標値になるように第1の高周波電力
を調整して、被処理基体をプラズマ処理するプラズマ処
理工程と、を有することを特徴とするプラズマ処理方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2種類の周波数の
高周波電力を用いてプラズマを生起するプラズマ処理方
法に関する。また、本発明は、放電を生起する際のこれ
らの電力の印加の手順を一定のシーケンスで制御して放
電生起を自動制御する方法に関する。本発明は、ロール
・ツー・ロール方式を用いた光起電力素子を大量生産す
る場合に効果的に適用される。
【0002】
【従来の技術】従来より、マイクロ波あるいはVHFを
真空室に導入すると同時に、RFを用いたRFバイアス
を基体又は真空室空間に印加することによりプラズマを
生起し、CVDやエッチング、アッシング等のプラズマ処
理を行うことが知られている。
【0003】このようなプラズマ処理として、RFバイ
アスを併用するマイクロ波プラズマCVD法による堆積膜
形成方法を光起電力素子の作製に適用した例がある。例
えば、特開平6-51228号公報においては、マイクロ波プ
ラズマ放電生起の手段として、放電領域に原料ガスを導
入して低圧に保ち、前記放電領域にマイクロ波電力とRF
電力の両方を導入することで、放電を生起させる方法が
記載されている。該公報には、マイクロ波によって得ら
れたプラズマにRF高周波をバイアスとして作用させるこ
とによって、堆積膜の膜質を向上させる効果があり、さ
らにDCバイアスに比較してRFバイアスではスパークが起
こりにくく、より高い高周波エネルギーをプラズマに作
用させることができる為、高品質の堆積膜が得られると
記載されている。
【0004】また、近年ではVHF領域の周波数を有す
る高周波を用いたVHFプラズマCVD法も検討されて
いる。例えば、特開平7−245269号公報では、V
HFプラズマCVD法を用い、高い処理速度で比較的大
面積の基体へ均一に堆積膜を形成することが可能である
としている。この周波数域においては、RFプラズマC
VD法に比べて原料ガスの利用効率が高く、堆積膜の形
成速度を高くできるという利点がある。さらに、VHF
放電はマイクロ波放電と比較して、可能な放電条件(圧
力、投入電力、原料ガス組成等)の範囲が広いため、堆
積膜の膜質制御をする上で自由度が大きいという利点も
ある。VHFプラズマCVD法は、アモルファスシリコ
ン膜の堆積にも適するが、特に、微結晶シリコン膜を堆
積する場合に、成膜条件の自由度の大きいVHFプラズ
マCVDを用いて結晶粒径や結晶粒界の構造を最適化す
ることで、良質の堆積膜を得ることが期待できる。
【0005】マイクロ波プラズマCVDおよびRFプラズマC
VDを用いて大面積の素子を作製する方法としては、米国
特許4,400,409号あるいは特開平3-30419号公報において
ロール・ツー・ロール方式の光起電力素子形成方法およ
び装置が開示されている。前記の装置では、複数のグロ
ー放電領域を設け、所望の幅で十分に長い帯状基体を、
前記グロー放電領域を順次貫通する経路に沿って前記帯
状基体の長手方向に連続的に搬送せしめることによっ
て、半導体接合を有する素子を連続形成することができ
ると記載されている。
【0006】特開平7−41954にはRFバイアスを用いない
マイクロ波プラズマ処理装置において、プラズマ放電が
停止した状態を検知し、プラズマ放電を自動復帰する方
法が記載されている。該方法では、放電停止状態の検知
は、放電空間の圧力、放電時の反射波パワー、放電空間
における電位、又は放電空間における電流値をモニター
することによっている。また、放電の復帰手段としては
放電維持パワーよりも大きいマイクロ波電力を導入する
か、真空室内圧を放電維持圧力よりも低くしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、プラズマ放電
の生起及び維持を自動化させる場合には以下のような問
題点があった。 最初に第1の高周波電力によるプラズマ放電を生起さ
せる際に、適当な大きさの第2の高周波電力を投入しな
がら成膜条件時の電力よりも過大な第1の高周波電力を
放電領域に投入する必要があるが、電力投入の順序およ
び第2の高周波のインピーダンス整合の調整タイミング
が不適当であると、放電領域でスパークが発生したり、
インピーダンス整合がずれて放電が消滅したりすること
等によって円滑な放電生起が困難となることがわかっ
た。このため実際には人間の勘に頼った生起方法とな
り、マイクロ波プラズマ放電を再現性良く生起させる手
順が定まらなかったために、自動装置を設計することが
難しかった。 第1の高周波電力によるプラズマ放電を開始した後、
成膜中に何らかの原因で放電が消滅した場合、で示し
た理由により放電を再び生起させることが困難となる場
合があった。このため、放電の再生起に時間がかかり、
堆積膜に不良部分が発生し、歩留まりを低下させる原因
となっていた。 同一の放電領域の中へ複数の導入手段から第1及び/
又は第2の高周波電力を導入することで堆積膜の均一化
と大面積化を図っている装置の場合、いずれかの導入手
段によるの放電のみが消滅してしまう場合がある。
【0008】このように部分的に放電が消滅した状態で
は、堆積膜の膜厚が不均一になったり、膜厚不足になっ
たりして不良部分となるため、歩留まりを低下させてい
た。
【0009】また、本発明にはもう一つの課題がある。
即ち、前記ロール・ツー・ロール方式のプラズマCVD装
置を用いて光起電力素子を作製する場合、多数の放電領
域が長手方向に一列に設置されるため装置が長大にな
り、原料ガス供給系および排気系や電力供給系等が複雑
になる傾向がある。素子性能の再現性や装置の操作性を
向上させるためには、該装置の動作をできる限り自動化
することが望ましい。また、素子を大量生産し製造コス
トの削減を図る場合、該装置全体を自動的に運転して稼
働率や歩留まりを向上させることが必須である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、第2の高周波
電力(例えばRF)をバイアスとして併用する第1の高
周波電力(例えば、マイクロ波、VHF)によるプラズ
マ放電の円滑な生起を自動装置で行うプラズマ処理装置
を提供する。また処理中に放電が消滅した場合にこれを
検知して放電を自動的に生起させる事が可能なプラズマ
処理装置を提供する。また、処理中にプラズマ強度を測
定しながら第1の高周波投入電力を自動装置で随時調整
することによって安定したプラズマ処理を維持する。
【0011】本発明は、第1の高周波電力と該第1の高
周波電力よりも周波数の低い第2の高周波電力とを用い
てプラズマ処理する方法であって、処理時の電力よりも
小さな第2の高周波電力をインピーダンス整合器を介し
て処理室に導入した後、処理時の電力よりも大きな第1
の高周波電力を該処理室に導入してプラズマを生起する
放電生起工程と、前記第1の高周波電力の大きさを処理
時の値の近傍に低下させ、続いて前記第2の高周波電力
の大きさを処理時の値の近傍に上昇させた後、プラズマ
強度が所定値になるように前記第1の高周波電力の大き
さを調整する調整工程と、前記インピーダンス整合器を
整合動作させるとともに、プラズマ強度が処理時の目標
値になるように前記第1の高周波電力の値を調整して、
被処理基体をプラズマ処理するプラズマ処理工程と、を
有することを特徴とするプラズマ処理方法を提供する。
【0012】また、本発明は、プラズマ処理室と、該プ
ラズマ処理室に第1の高周波電力を導入する手段と、該
プラズマ処理室に該第1の高周波電力よりも周波数の低
い第2の高周波電力を導入する手段と、該プラズマ処理
室に処理ガスを導入する手段と、該処理室を減圧する手
段と、該処理室に生起するプラズマの強度を測定する測
定手段と、プラズマ放電を制御する放電制御装置とを有
するプラズマ処理装置であって、 前記放電制御装置
は、処理時の電力よりも小さな第2の高周波電力をイン
ピーダンス整合器を介して処理室に導入した後、処理時
の電力よりも大きな第1の高周波電力を該処理室に導入
してプラズマを生起する放電生起工程と、前記第1の高
周波電力の大きさを処理時の値の近傍に低下させ、続い
て前記第2の高周波電力の大きさを処理時の値の近傍に
上昇させた後、プラズマ強度が所定値になるように前記
第1の高周波電力の大きさを調整する調整工程と、前記
インピーダンス整合器を整合動作させるとともに、プラ
ズマ強度が処理時の目標値になるように前記第1の高周
波電力の値を調整して、被処理基体をプラズマ処理する
プラズマ処理工程と、が行われるように制御する手段を
有することを特徴とするプラズマ処理装置を提供する。
【0013】前記プラズマ処理工程においてプラズマ放
電の消滅を検知した場合に、前記インピーダンス整合器
を初期状態に設定し、再び放電生起工程を行うことが好
ましく、上記装置は、そのための検知手段、制御手段を
有していることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を用いて説明する。
【0015】なお、以下の実施の形態では、第1の高周
波としてマイクロ波、第2の高周波としてRFを用いた
場合について述べるが、第1の高周波としてVHFを用
いても、同様の作用効果が得られる。本明細書中で、R
Fとは1MHz以上20MHz未満の周波数を有する高
周波、VHFとは20MHz以上1GHz未満の周波数
を有する高周波、マイクロ波とは1GHz以上10GH
z未満の周波数を有する高周波を指す。
【0016】図1は本発明による成膜装置自動化のため
のプラズマ放電制御装置の構成の一例を示すブロック図
である。放電制御装置101は、入力器、出力器、演算
器(いずれも不図示)を有しており、入力器にはバイア
ス棒109にかかる電圧の直流成分を接地した際に流れ
る電流値Idcの検出回路107、装置全体の成膜制御
装置100が接続され、出力器には第1の高周波電力を
生成する手段としてのマイクロ波発振器104、第2の
高周波電力を生成する手段としてのRF発振器105、
整合器106、マスフローコントローラ(以下MFCと略
す)103および排気調整バルブ108が接続される。
【0017】放電制御装置101は、入力器からのIdc
測定値に基づいて、放電領域102に導入されるマイク
ロ波電力、RF電力、ガス流量、排気バルブの開度を調
整する機能と、整合器の固定動作/自動整合動作を切り
替える機能を有する。整合器106の出力にはバイアス
棒109が接続される。
【0018】〔装置の実施形態〕以下に、本発明のプラ
ズマ処理方法を実現するプラズマ処理装置の具体例を図
2を用いて説明する。
【0019】真空容器201内には、概ね直方体形状の
成膜容器202と基体200とで構成される放電領域2
03が配置されている。基体200は帯状基体でもよ
く、その場合帯状基体200は紙面に垂直な方向へ搬送
される。真空容器201と成膜容器202は電気的に接
続されており、アース電位にある。
【0020】また、帯状基体を所望の成膜温度にまで加
熱する基体加熱ヒーター204、ガス供給手段(不図
示)から供給される原料ガスを成膜室へ導入する原料ガ
ス導入管205、真空ポンプ等の排気手段(不図示)に
より成膜室を排気する排気管206、排気コンダクタン
スを調整するための排気調整バルブ207、マイクロ波
発振器208からのマイクロ波電力を成膜容器に供給す
るアプリケータ209、RF発振器210からのRF波
バイアス電力をプラズマに印加するバイアス棒212が
設置されている。
【0021】RF発振器210とバイアス棒212の間
には整合器211が接続され、マッチング/チューニン
グの2つのパラメータを変化させることで、RF発振器
とバイアス棒とのインピーダンス整合がとれるように調
整できる。また、整合器211はそれ自体で自動的に前
記パラメータを調整して整合動作を行う機能を有する。
【0022】成膜容器202の壁面の一部はメッシュ状
に穴が開いており、成膜容器202内にプラズマおよび
電磁波を閉じ込めるとともに、分解された原料ガスを排
出できるようになっている。
【0023】整合器211とバイアス棒212の途中に
はIdc検出回路216が接続されている。Idc検出
回路216は、チョークコイル213と抵抗器214で
構成され、(前述したように、)バイアス棒212にか
かる直流成分の電流値がIdc出力215に出力電圧と
して出力される。バイアス棒212にはRF電力が印加
されるが、イオン種よりも電子の方がはるかに質量が小
さいために、RF電界による力でバイアス棒に到達する
粒子は電子の方が過剰となり、バイアス棒が直流的にフ
ロートの場合はバイアス棒は負に帯電する。チョークコ
イル213で直流成分だけをアースに接地した場合はチ
ョークコイル213に電流(Idc)が流れる。このIdcはプ
ラズマの電離度にほぼ比例の関係にあるため、Idcをプ
ラズマ強度とみなすことができる。Idc検出回路として
は、抵抗器214を用いてチョークコイルを流れる直流
のIdc電流値を電圧に変換してIdc出力215へ出
力し、プラズマ強度を測定する。また、これを放電生起
検出手段として用いるときは、しきい値を設けてIdcが
しきい値以上になれば放電が生起したと判断すればよ
く、しきい値以下になれば放電が消滅あるいは一部消滅
したと判断すればよい。
【0024】また、図2の装置では、2個のアプリケー
タ209を用いてマイクロ波プラズマ放電をおこなって
いる。このようにアプリケータを複数個用いてマイクロ
波を複数の方向から印加することにより、基体200の
膜特性(基体として帯状基体を用いた場合その幅方向の
膜特性)を均一に保ちながら、成膜面積を大面積化する
ことができる。アプリケータを複数個用いる場合、すべ
てではなくそのうちの一部のアプリケータによって放電
しているプラズマが消滅する場合がある。このときには
プラズマ強度が低下して前記Idc検出回路の出力が低下
するため、Idcにしきい値を設けることでプラズマの一
部消滅が検出できる。
【0025】次に、図1の前記放電制御装置101の動
作を図3のフローチャートに示し、図1を参照しながら
説明する。
【0026】(準備段階)ステップ1では、成膜制御装
置100から放電制御装置101へ起動信号が発せられ
る。
【0027】ステップ2では、放電制御装置101が制
御する以外の、その他の成膜パラメータが準備できるま
で待機する。例えば、帯状基体の温度、原料ガスの流
量、放電領域の圧力が規定量になるまで待機する。
【0028】ステップ3では、整合器106のマッチン
グ/チューニングのパラメータを、初期値に設定し固定
する。この初期値は、成膜の安定時に最終的にインピー
ダンス整合された時点での値であって、予め実験的に決
定しておく。放電生起の初期段階において整合器106
のパラメータを固定することによって、自動整合動作の
不良によって放電を消滅させてしまうようなことがなく
なる。さらに整合器160のパラメータを初期値に設定
しておくことによって、放電生起直後もほぼインピーダ
ンスが整合された状態になる。以上の理由により再現性
が良くかつ円滑な放電生起が可能となる。
【0029】(放電生起段階)ステップ4では、RF発
振器105から少量のRF電力をバイアス棒109に印
加する。このときのRF電力を目標値1とする。マイク
ロ波放電に好適な成膜条件においては、RF電力のみで
は放電は生起しないため、この時点では、入射されたR
F電力のほとんどがRF発振器105側へ反射される状
態となる。
【0030】ステップ5では、成膜容器102内にマイ
クロ波電力を印加する。ステップ8にて、測定されたId
c測定値がしきい値1を超えた場合に、放電が生起した
と認識する。放電が生起するまでの間、ステップ5にて
マイクロ波実効電力を徐々に増加させる。
【0031】放電生起の手順を、図2に基づいて説明す
る。原料ガス導入管205を通して原料ガスを放電領域
203に導入し、排気調整バルブ207の開度を制御し
て放電領域203を所定の圧力に保つ。まず、バイアス
棒212にRF電力を少量印加する。好ましくは成膜条
件時の10%以下の電力を印加する。次に、マイクロ波
電力をアプリケータ209により印加する。成膜条件時
の電力と同じかそれ以上のマイクロ波電力を印加するこ
とで、プラズマが生起する。プラズマが生起したかどう
かは、後述のプラズマ強度測定手段にて確認できる。ま
た、プラズマが生起した直後の時点では、通常、成膜条
件時よりも過大なマイクロ波電力が印加されている。こ
の時点でRFバイアス電力を上昇させると、スパーク等
が起きやすく、またプラズマを消滅させやすいため、R
Fバイアス電力はこの時点では上昇させないのである。
【0032】ステップ6では、印加されるマイクロ波電
力が最大値に達した後にある時間が経過してもなお、放
電が生起しなかった場合には、この成膜条件では放電困
難であるとみなし、ステップ7にて放電生起をより容易
にするために、放電領域102の圧力を上昇させる処置
を取る。圧力を上昇させる方法としては2種類あり、1
つめはMFC103を調節して成膜領域102に導入する
原料ガスの流量を増加させる。複数種の原料ガスを用い
ている場合、増加させるガスはいずれの種類でもよい
が、そのなかでもとりわけ流量を変化させてもIdc測定
値の変化量が少ないH2ガスを増加させることが望まし
い。2つめの処置方法は、排気調整バルブ108の開度
を下げることにより、成膜領域102内部の圧力を上昇
させる。
【0033】(調整段階)放電が生起し、Idc測定値が
しきい値1を超えたことを検出した後、ステップ9にて
MFC103を調整しガス流量、または排気調整バルブ
108開度を調整して圧力を規定値に戻す。
【0034】ステップ10では、マイクロ波実効電力を
目標値2まで徐々に低下させる。目標値2は、安定放電し
た成膜条件時に投入される電力と同等でもよいが、この
段階は放電安定化までの過渡期であるので、放電の消滅
を防止するために成膜条件時の電力よりも若干大きくす
ることがより好ましい。具体的には、成膜時の電力の1
00〜200%の電力とすることが好ましく、120〜
180%の電力とすることがより好ましい。この値は、
実験的に決定する。
【0035】ステップ11では、RF実効電力を目標値
3まで徐々に上昇させる。目標値3は、安定放電した成
膜条件時に投入される電力と同等の値とすることが好ま
しいが、異常放電を防止するために、若干低い値として
もよい。具体的には、成膜条件時の電力の70%〜10
0%の電力とすることが好ましい。マイクロ波電力を低
下させたこの時点で、RFバイアス電力を上昇させるこ
とで、スパーク等の発生がなくなり、安定した放電を持
続させることができる。
【0036】ステップ12では、プラズマ強度を制御し
て成膜条件時の目標値の近傍、望ましくは目標値の10
0〜150%になるようにステップ13にてマイクロ波
実効電力を調整する。ここで、プラズマ強度の制御方法
としては2種類あり、前者はIdc測定値が目標値3の近
傍になるようにマイクロ波入射電力を調整する方法であ
る。後者はマイクロ波電力の実効値=(入射電力−反射
電力)が目標値4近傍になるようにマイクロ波入射電力
を調整する方法である。以上のいずれかの方法で、マイ
クロ波電力を低下させる。
【0037】この段階ではRFのインピーダンス整合が
暫定としての初期値にあるために整合が理想的でなく過
渡期にあるため、放電の消滅を防止するためにプラズマ
強度を成膜時の目標値よりも若干高め具体的には目標値
の100〜150%に調整することが望ましい。図2に
示したように複数のアプリケータ209からマイクロ波
を印加している場合は、堆積膜の膜厚および膜質が均一
になるように、それぞれのアプリケータへ印加するマイ
クロ波実効電力の比を適宜調整するとよい。
【0038】ステップ14ではRF電力を成膜条件時の
目標値となるように調整するとともに、整合器106の
動作を、固定動作から自動整合動作へと移行させる。高
周波発振器と負荷の間のインピーダンスを自動的に整合
する方法は一般的に行われているが、本発明のようにマ
イクロ波乃至VHFプラズマ中にバイアス電力としてR
Fを印加する場合、マイクロ波乃至VHFプラズマを生
起させて安定させるまでの間は、プラズマの状態が不安
定なために、RFの自動整合が不安定となる。そこで、
プラズマが安定した時点、すなわちマイクロ波電力が成
膜時の目標値になるよう調整が終了した時点以降で自動
整合動作へ移行させることで、整合器を常に安定に動作
させることが可能となる。
【0039】(安定放電段階)ステップ15では、最終
的にプラズマ強度が成膜時の目標値になるようにマイク
ロ波電力を調整する。プラズマ強度の制御方法はステッ
プ12と同様であるが、Idc測定値が目標値4になるよ
うに、またはマイクロ波電力の実行値が目標値5になる
ように、成膜中に常にプラズマ強度の測定を行い、ステ
ップ17にてマイクロ波入射電力を調整する。
【0040】ステップ16では、Idc検出回路によっ
て成膜中に放電が消滅したことを認識した場合、ステッ
プ3へ戻って、再び放電生起の動作を行う。しきい値2
を設け、Idc測定値がしきい値2を下回ると放電が消
滅したと認識する。
【0041】さらに、安定放電段階において放電が消滅
したことがIdc検出回路107によって確認された場合
には、再び放電生起段階に戻って放電させることで、連
続成膜装置を停止することなく継続して成膜することが
できる。
【0042】(立ち下げ段階)ステップ18では、成膜
装置全体の制御装置100から成膜終了の指令を受ける
と、ステップ19にて放電制御装置101の立ち下げ動
作を行い、マイクロ波電力、RFバイアス電力を停止す
る。
【0043】ステップ20では、放電制御装置101の
動作終了信号を成膜装置全体の制御装置100へ返す。
【0044】(光起電力素子への適用例)次に、本発明
の方法をロール・ツー・ロール方式のプラズマCVD装置
に適用してpin接合を有する光起電力素子を作成する例
を図4を用いて説明する。
【0045】図4において、400は帯状基体、401
は送出し容器、402は送出しボビン、403は巻取り
容器、404は巻取りボビン、405は第1ドープ層形
成容器、406はi層形成容器、407は第2ドープ層
形成容器、408は基体加熱ヒーター、409はガス加
熱ヒーター、410はガスゲート、411は原料ガス導
入管、412はゲートガス導入管、413はガス排気
口、414は排気調整バルブ、415は搬送ローラー、
416はカソード、417はRF発振器、418はマイ
クロ波発振器、419は導波管、420はマイクロ波ア
プリケータ、421はバイアス棒である。また、i層形
成容器406にはマイクロ波プラズマCVD法で堆積膜を
形成する成膜容器422が内蔵され、ドープ層形成容器
405および407にはRFCVD法で堆積膜を形成する
成膜容器423および424が内蔵される。425〜4
27は放電領域である。
【0046】それぞれの容器401、403、405〜
407はガスゲート410によって接続されている。帯
状基体400は、送出し容器401から巻取り容器40
3に搬送される間に3つの堆積膜形成容器405〜40
7を通過して、その表面に3層の機能性堆積膜、例えば
pin構造の光起電力素子用半導体膜が形成される。
【0047】帯状基体400は、半導体膜作成時に必要
とされる温度において変形、歪みが少なく、所望の強度
を有し、導電性を有するものであることが好ましい。前
記帯状基体の厚さとしては、搬送時に張力を加えられて
も形状を維持する強度を発揮する範囲内であれば、コス
ト、収納スペース等を考慮して可能な限り薄い方が望ま
しい。前記帯状基体の幅については特に制限されること
はなく、半導体膜作製手段あるいは作製容器等のサイズ
によって決定される。前記帯状基体の長さについては特
に制限されることはないが、ロール状に巻き取られる程
度の長さであることが好ましい。また、長尺のものを溶
接等によってさらに長尺化したものであってもよい。
【0048】各形成容器405〜407内で基体加熱ヒ
ーター408によって帯状基体400は所定の成膜温度
にまで加熱される。また、ガス供給手段(不図示)から
原料ガス導入管411を通して供給される原料ガスは放
電領域425〜427へ供給され、ガス排気口413を
通して排気手段(不図示)によって排気される。排気調
整バルブ414によって排気速度を調整することで、放
電領域425〜427内を所望の圧力に維持する。
【0049】マイクロ波CVD法を用いる形成容器406
内の放電領域426には、マイクロ波発振器418から
導波管419を通して原料ガスにマイクロ波電力を印加
するアプリケータ420と、プラズマにRF電力を印加
するバイアス棒421が設けられ、供給された原料ガス
を分解してマイクロ波CVD法による堆積膜の形成がおこ
なわれる。また、2個のアプリケータ420を用いるこ
とで、帯状基体400の幅方向における堆積膜特性の均
一性を向上させている。便宜上、これら2個のアプリケ
ータ420が設置されている方向を、それぞれフロント
側、リア側と呼ぶことにする。
【0050】RFCVD法を用いる形成容器405および
407内の放電領域425、427には、原料ガスにR
F電力を印加するカソード416が設けられ、RFCVD
法による堆積膜の形成がおこなわれる。また、原料ガス
導入管411から導入された原料ガスをガス加熱ヒータ
ー409で加熱することで堆積膜特性の向上を図ってい
る。加熱ヒーター408および409で成膜容器422
〜424を加熱することで、成膜前に成膜容器422〜
424をベーキングし、不純物ガスを低減することがで
きる。
【0051】ガスゲート410は、各容器401、40
3、405〜407を分離独立させ、かつ、前記帯状基
体400をそれらの中を貫通させて連続的に搬送する目
的で設けたものである。また、異なる組成の良質な薄膜
を多層形成するために、ゲートガス導入管412からゲ
ートガスを導入することで、隣り合う容器の原料ガスが
混合することを防いで、雰囲気的に分離独立させること
ができる。ゲートガスとしては、H2、He、Ar等が
用いられる。
【0052】以上に説明した装置の原料ガス供給手段
(不図示)、排気手段(不図示)、基体加熱ヒーター40
8、ガス加熱ヒーター409、RF発振器417、マイ
クロ波発振器418、帯状基体を搬送させるモーター
(不図示)はシーケンサーやコンピュータ等の成膜制御
装置(不図示)によって制御され、プログラムによって
自動運転できる。
【0053】前記自動運転の各工程を図4を参照して説
明する。帯状基体400が巻かれた送出しボビン402
を送出し容器401にセットし、空の巻取りボビン40
4を巻取り容器403にセットし、各成膜容器422〜
424の清掃、メンテナンスを大気中でおこなった後、
自動工程が開始される。 1)排気工程 排気手段により、全ての形成容器401、403、40
5〜407を1Torr程度の圧力にまで減圧する。 2)加熱工程 基体加熱ヒーター408およびガス加熱ヒーター409
により、成膜容器422〜424を所定の温度にまで加
熱する。この加熱は成膜容器422〜423および形成
容器405〜407の壁面に吸着した水分、酸素等の不
純物ガスを脱離させるベーキングの目的がある。 3)成膜工程 原料ガス導入管411から原料ガスを、ゲートガス導入
管412からゲートガスを導入し、帯状基体400一定
の速度で搬送させながら、成膜容器422〜424でプ
ラズマ放電を開始させて、連続的に帯状基体400に膜
を堆積させる。また、この工程において、形成容器40
6においては前述した本発明のマイクロ波放電制御装置
を動作させて、自動的にマイクロ波プラズマ放電を生起
させる。帯状基体400が巻取りボビン404に所定の
位置まで巻き取られた時点で、全てのプラズマ放電を停
止させる。また、搬送も停止させる。 4)冷却工程 各成膜容器422〜424を、清掃、メンテナンス可能
な温度にまで放冷することで冷却する。成膜時には成膜
容器422〜424内に副次的に発火性の反応堆積物が
溜まることがあるため、容器を大気開放した時に発火し
ないように予め冷却する。 5)パージ工程 各形成容器401、403、405〜407を大気開放
する前に内部の原料ガスを窒素ガスに置換する。 6)ベント工程 大気圧になるまで窒素ガスを各形成容器401、40
3、405〜407に導入する。
【0054】以上の自動工程が終了した後、巻取りボビ
ン404に巻き取られた帯状基体400を取り出す。こ
の後、不図示の膜堆積装置によって帯状基体400上に
透明電極膜を堆積することで薄膜光起電力素子が完成す
る。
【0055】なお、本発明はプラズマCVD以外のプラ
ズマ処理、例えばプラズマエッチング等にも適用するこ
とができる。
【0056】
【実施例】
(実施例1)図1の構成の自動制御装置の構成を備え
た、図4に示したロール・ツー・ロール方式のプラズマ
CVD装置を用い、図3に示す手順に従って、自動工程
により、以下の条件で帯状基体の表面上に、pin型アモ
ルファスシリコンの光起電力素子を作製した。以下、図
3および図4を参照して説明する。なお、本実施例で
は、第1の高周波電力としてマイクロ波電力を、第2の
高周波電力としてRF電力を用いた。
【0057】帯状基体400としては、予め不図示のロ
ール・ツー・ロール方式のスパッタ式膜形成装置で帯状
基体400上に裏面反射層としてアルミニウムの薄膜
(厚さ0.1μm)と、酸化亜鉛(ZnO)の薄膜(厚
さ1.0μm)を堆積してある幅350mm、長さ30
0m、厚さ0.2mmのSUS430を使用した。
【0058】帯状基体400を、送出し容器401から
送出され、ガスゲート410で接続された3つの成膜容
器405〜407を通過して、巻取り容器403で巻き
取られるようにセットした。
【0059】各容器401、403、405〜407を
排気調整バルブ414を通して不図示の排気手段により
1Torr台まで排気した後、引き続き排気しながらガ
ス導入管411、412からHeガスをそれぞれ100
sccmづつ流し、排気調整バルブ414を制御して、
各容器401、403、405〜407の圧力を不図示
の圧力計で測定して1.0Torrに保った。さらに、
基体加熱ヒーター408とガス加熱ヒーター409をそ
れぞれ300℃に加熱して、この状態のまま5時間ベー
キングを行って不純物ガスを脱離させた。
【0060】次に、ガス導入管411、412から流し
ていたHeガスを停止し、不図示のガス混合器から表1
に示す組成の原料ガスを、原料ガス導入管411から各
成膜容器422〜424へ導入した。各ガスゲートには
ゲートガス導入管412からH2ガスをそれぞれ100
0sccm流した。帯状基体400の搬送速度は100
0mm/minとした。高周波電力投入手段について
は、マイクロ波CVD法を用いる成膜容器422では、
発振周波数2.45GHzのマイクロ波発振器418か
ら導波管419、マイクロ波アプリケータ420を介し
て成膜領域にマイクロ波電力を印加するとともに、発振
周波数13.56MHzのRF発振器417から整合器
428を介してバイアス棒421にバイアス電力を印加
した。バイアス棒421としては、SUS304からな
る直径20mm、長さ30cmの円柱状の棒を用いた。
また、RF高周波CVD法を用いる成膜容器423、4
24では、RF発振器417から整合器428を介して
カソード416へRF電力を印加した。このようにして
放電領域425〜427にプラズマ放電を生成し、帯状
基体400上にn型アモルファスシリコン膜、i型アモ
ルファスシリコンゲルマニウム膜、p型微結晶シリコン
膜を連続的に形成した。各成膜容器の安定成膜時の成膜
条件は表1に示す条件とした。
【0061】本実施例では、図3のステップ15〜17
における、成膜中のプラズマ強度の制御方法を、Idc
測定値(目標値4)が3.5Aで一定となるようにマイ
クロ波入射電力を調整する方法とした。プラズマが消滅
したことを検知するIdc測定値(しきい値2)を3.
0Aに設定した。また、プラズマを生起させる前に印加
する高周波バイアス電力(目標値1)は50Wとし、最
初にプラズマが生起したときのマイクロ波実効電力は、
フロント側とリア側それぞれで、おおよそ800Wと8
00Wであった。この時のIdc測定値は2.0Aであ
ったため、プラズマの生起を検知するIdc測定値(し
きい値1)を1.5Aと定めた。
【0062】また、ステップ6におけるプラズマ生起困
難時のタイムアウト時間を5秒に設定したが、本実施例
では5秒以内にプラズマが生起したため、ステップ7は
実行されなかった。目標値2はフロント側、リア側共に
300W、目標値3は800Wとした。
【0063】成膜工程として連続的に膜形成を約5時間
おこない、全長300mの帯状基体のうち、250mに
Pin接合を有する半導体層を形成することができた。
以後、半導体層が得られた250mの部分を有効部分と
呼ぶことにする。
【0064】上記の手順で得られた半導体層を堆積した
帯状基体を巻取り容器403から取り出し、不図示のス
パッタ方式の膜形成装置でITO(インジウム錫酸化
物)透明導電膜(膜厚800Å)を形成した後、帯状基
体400を不図示の切断機によって送り出しながら搬送
方向に100mmごとに切断してサンプルとし、Agの
ペーストをスクリーン印刷することにより集電電極を形
成して、図5の模式断面図に示す光起電力素子を作製し
た。図5において、500は帯状基体、501は裏面反
射層、502はn型半導体層、503はi型半導体層、
504はp型半導体層、505はITO透明導電膜、5
06は集電電極である。
【0065】形成された光起電力素子の特性評価を、AM
値1.5、エネルギー密度100mW/cm2の擬似太陽
光を照射したときの光電変換率ηを測定して評価をおこ
なった。表2にその評価結果を示す。また、帯状基体の
有効部分250mのうち、10m毎にサンプルを抽出し
て測定し、26個のサンプル特性の最大値と最少値の差
を均一性として評価した。サンプルの有効面積は350mm
×100mmであった。
【0066】また、成膜中にプラズマが消滅したことに
よる堆積膜不良部分以外の割合、即ち良品の割合を良品
率として評価した。プラズマの消滅回数もカウントし
た。
【0067】(比較例1)本例では、図1に示す放電制
御装置101を用いずに、実施例1と同様の成膜をおこ
なった。表1に示す成膜条件も同様である。実施例1と
相違する点は、マイクロ波発振器、RF発振器、MF
C、排気調整バルブを手動操作にて制御したこと、整合
器106を常に自動整合動作するように設定したこと、
の2点である。評価方法は実施例1と同様である。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】以上の実験から、次に示す結果が得られ
た。 1)比較例1では、成膜中にプラズマが消滅して、放電
の再生起をおこなった場合に、手動で操作をおこなった
ことと、整合器106の動作が不安定になって再生起に
時間がかかったために、不良部分が多く発生して良品率
が低下した。放電の生起から安定までの時間は平均して
180秒であった。一方、実施例1では、放電の再生起
は円滑におこなわれたため、放電の生起から安定までの
時間は平均して40秒であり、良品率が向上した。 2)比較例1では、成膜中のプラズマ強度を、Idc測
定値を目視で確認しながらマイクロ波実効電力を調整し
たために、精度良く調整できず、均一性が低下した。一
方、実施例1では、放電制御装置101でIdc測定値
をマイクロ波実効電力にフィードバックすることで、前
記電力の精度が向上し、均一性が向上した。
【0071】(実施例2)本実施例では、図3のステッ
プ15〜17における、成膜中のプラズマ強度の制御方
法を、マイクロ波実効電力(目標値5)が250Wで一
定となるようにマイクロ波入射電力を調整する方法とし
た。その他の装置構成は、実施例1と同様とした。安定
成膜時の成膜条件は表3に示す条件とした。
【0072】また、本実施例では、ステップ6におい
て、マイクロ波電力が電源の最大出力に達してから5秒
間経過してもなお放電が生起しなかったため、ステップ
7においてH2ガスを1500sccmにまで増加させるこ
とで放電が生起できた。この時の放電領域の圧力は15
mTorrであった。この後、ステップ9にてH2ガスを表1
に示す流量にまで減少させた。評価方法は実施例1と同
様である。
【0073】(比較例2)本例では、図1に示す放電制
御装置101を用いずに、実施例2と同様の成膜をおこ
なった。表3に示す成膜条件も同様である。実施例2と
相違する点は、マイクロ波発振器、RF発振器、MF
C、排気調整バルブを手動操作にて制御したこと、整合
器106を常に自動整合動作するように設定したこと、
の2点である。評価方法は実施例1と同様である。
【0074】
【表3】
【0075】
【表4】
【0076】以上の実験から、比較例2と比べて実施例
2の均一性は高く、マイクロ波実効電力を一定としてプ
ラズマ強度の調整をおこなうことによっても、成膜初期
から成膜終了時まで、安定した特性を得ることができる
ことがわかった。また、放電の生起から安定までの時間
は、比較例2では平均して190秒、実施例2では平均
して40秒であったため、不良部分が減少して良品率が
向上した。
【0077】(実施例3)本実施例では、プラズマ処理
するための第1の高周波として、VHFを用いた。図4
に示す装置との装置構成上の相違点を、図6を用いて説
明する。なお、図6中の図4と同じ部材には同じ符号を
付して説明を省略する。図6は、図4の成膜容器422
に代えて用いられる成膜容器601及びその関連部材を
説明するための模式的な概略上面図である。図6に示す
ように、マイクロ波発振器418に代えて発振周波数1
00MHzのVHF発振器602を、導波管419に代
えて同軸ケーブル603及び整合器604を、マイクロ
波アプリケータ420に代えて棒状アンテナ605を用
いている点が図4に示す装置とは異なる。また、棒状ア
ンテナ605はバイアス棒421と同じ寸法形状であ
り、放電領域606においてバイアス棒421と平行に
設置した。前記アンテナとバイアス棒421との間隔は
帯状基体搬送方向へ15mmとした。その他の装置構成
は、実施例1と同様とした。安定成膜時の成膜条件は表
5に示すものとした。
【0078】本実施例では、図3のステップ15〜17
における、成膜中のプラズマ強度の制御方法を、Idc
測定値(目標値4)が3.0Aで一定となるようにVH
F入射電力を調整した。また、しきい値1を1.0A、
しきい値2を2.5A、バイアス電力の目標値1を50
Wとして成膜をおこなった。評価方法は実施例1と同様
である。評価結果を表6に示す。
【0079】
【表5】
【0080】(比較例3)本例では、図1に示す放電制
御装置101を用いずに実施例3と同様の成膜を行っ
た。表5に示す成膜条件も同様である。実施例3と相違
する点は、VHF発振器、RF発振器、MFC、排気調
整バルブを手動操作にて制御したこと、整合器106を
常に自動整合動作するように設定したこと、の2点であ
る。評価方法は実施例1と同様である。評価結果を表6
に示す。
【0081】
【表6】
【0082】以上の実験から、次に示す結果が得られ
た。 1)比較例3では、成膜中にプラズマが消滅して、放電
の再生起を行なった場合に、手動で操作を行なったこと
と、整合器106の動作が不安定になって再生起に時間
がかかったために、不良部分が多く発生して良品率が低
下した。放電の生起から安定までの時間は平均して20
0秒であった。一方、実施例3では、放電の再生起は円
滑に行われたため、放電の生起から安定までの時間は3
0秒であり、良品率が向上した。 2)比較例3では、成膜中のプラズマ強度をIdcを目
視で確認しながらVHF実効電力を調整したために、精
度良く調整出来ず、均一性が低下した。一方、実施例3
では、放電制御装置でIdc測定値をVHF実効電力に
フィードバックすることで、前記電力の精度が向上し、
均一性が向上した。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、自動装置を用いて自動
的にプラズマ放電を再現性良くかつ円滑に生起させ、安
定化させることができる。放電が消滅しても速やかに再
生起させることができる。この方法を帯状基体上に光起
電力素子を形成する装置に適用した場合全自動運転が可
能となり、光起電力素子の生産性向上とコストダウンに
寄与する。さらに、帯状基体の全長にわたって安定した
光起電力特性を得ることができ、不良部分を最少にでき
るため、歩留まりが向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による成膜自動化のためのマイクロ波放
電制御装置の装置構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明のプラズマ処理装置の一例を示す模式的
な概略断面図である。
【図3】図1に示すプラズマ放電制御装置の動作を説明
するためのフローチャートである。
【図4】本発明のプラズマ処理方式をロール・ツー・ロ
ール方式のプラズマCVD装置をに適用した場合の一例
を示す模式的な概略断面図である。
【図5】光起電力素子の構造の一例を示す模式的な概略
断面図である。
【図6】VHFを用いたプラズマ処理装置について説明
するための模式的な概略上面図である。
【符号の説明】
100 成膜制御装置 101 放電制御装置 102、203、425〜427 放電領域 103 マスフローコントローラー(MFC) 104、208、418 マイクロ波発振器 105、210、417 RF発振器 106、211、428 整合器 107、216 Idc検出回路 108 排気調整バルブ 109、212、421 バイアス棒 200、400、500 帯状基体 201 真空容器 202、422〜424、601 成膜容器 204、408 基体加熱ヒーター 205、411 原料ガス導入管 206、413 排気管 207、414 排気調整バルブ 209、420 アプリケータ 213 チョークコイル 214 抵抗器 215 Idc出力 401 送出し容器 402 送出しボビン 403 巻取り容器 404 巻取りボビン 405 n層形成容器 406 i層形成容器 407 p層形成容器 409 ガス加熱ヒーター 410 ガスゲート 412 ゲートガス導入管 415 搬送ローラー 416 カソード 419 導波管 501 裏面反射層 502 n型層 503 i型層 504 p型層 505 ITO透明電極 506 集電電極 602 VHF発振器 603 同軸ケーブル 604 整合器 605 棒状アンテナ 606 放電領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金井 正博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の高周波電力と該第1の高周波電力
    よりも周波数の低い第2の高周波電力とを用いてプラズ
    マ処理する方法であって、 処理時の電力よりも小さな第2の高周波電力をインピー
    ダンス整合器を介して処理室に導入した後、処理時の電
    力よりも大きな第1の高周波電力を該処理室に導入して
    プラズマを生起する放電生起工程と、 前記第1の高周波電力の大きさを処理時の値の近傍に低
    下させ、続いて前記第2の高周波電力の大きさを処理時
    の値の近傍に上昇させた後、プラズマ強度が所定値にな
    るように前記第1の高周波電力の大きさを調整する調整
    工程と、 前記インピーダンス整合器を整合動作させるとともに、
    プラズマ強度が処理時の目標値になるように前記第1の
    高周波電力の値を調整して、被処理基体をプラズマ処理
    するプラズマ処理工程と、を有することを特徴とするプ
    ラズマ処理方法。
  2. 【請求項2】 前記プラズマ処理工程においてプラズマ
    放電の消滅を検知した場合に、前記インピーダンス整合
    器を初期状態に設定し、再び放電生起工程を行うことを
    特徴とする請求項1記載のプラズマ処理方法。
  3. 【請求項3】 前記調整工程において前記第1の高周波
    電力を処理時の値の近傍に低下させることにより処理時
    の値の100%〜200%とし、前記第2の高周波電力
    を処理時の値の近傍に上昇させることにより処理時の値
    の70%〜100%とすることを特徴とする請求項1記
    載のプラズマ処理方法。
  4. 【請求項4】 前記調整工程において前記プラズマ強度
    の所定値が、プラズマ強度の処理時の目標値の100%
    〜150%であることを特徴とする請求項1記載のプラ
    ズマ処理方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の高周波電力の印加手段とアー
    ス電位との間に流れる電流の直流成分を検知することに
    より、前記プラズマ強度を測定することを特徴とする請
    求項1記載のプラズマ処理方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の高周波電力の入射電力と反射
    電力との差を検知することにより、前記プラズマ強度を
    測定することを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理
    方法。
  7. 【請求項7】 前記放電生起工程において、処理ガス導
    入量を増大させて処理室内圧を上昇させた後にプラズマ
    を生起することを特徴とする請求項1記載のプラズマ処
    理方法。
  8. 【請求項8】 前記放電生起工程において、排気調整バ
    ルブの開度を減少させて処理室内圧を上昇させた後にプ
    ラズマを生起することを特徴とする請求項1記載のプラ
    ズマ処理方法。
  9. 【請求項9】 前記インピーダンス整合器の初期状態
    は、プラズマ処理工程において前記第2の高周波電力の
    反射電力が最小の値をとるような状態であることを特徴
    とする請求項1記載のプラズマ処理方法。
  10. 【請求項10】 前記放電生起工程、調整工程、プラズ
    マ処理工程は、この順に自動的に行われることを特徴と
    する請求項1記載のプラズマ処理方法。
  11. 【請求項11】 前記放電生起工程において導入する第
    2の高周波電力の大きさは、プラズマ処理工程において
    導入する該第2の高周波電力の大きさの10%以下であ
    ることを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の高周波電力はマイクロ波周
    波数又はVHF周波数の高周波電力であることを特徴と
    する請求項1記載のプラズマ処理方法。
  13. 【請求項13】 前記第2の高周波電力はRF周波数の
    高周波電力であることを特徴とする請求項1記載のプラ
    ズマ処理方法。
  14. 【請求項14】 プラズマ処理室と、該プラズマ処理室
    に第1の高周波電力を導入する手段と、該プラズマ処理
    室に該第1の高周波電力よりも周波数の低い第2の高周
    波電力を導入する手段と、該プラズマ処理室に処理ガス
    を導入する手段と、該処理室を減圧する手段と、該処理
    室に生起するプラズマの強度を測定する測定手段と、プ
    ラズマ放電を制御する放電制御装置とを有するプラズマ
    処理装置であって、 前記放電制御装置は、 処理時の電力よりも小さな第2の高周波電力をインピー
    ダンス整合器を介して処理室に導入した後、処理時の電
    力よりも大きな第1の高周波電力を該処理室に導入して
    プラズマを生起する放電生起工程と、 前記第1の高周波電力の大きさを処理時の値の近傍に低
    下させ、続いて前記第2の高周波電力の大きさを処理時
    の値の近傍に上昇させた後、プラズマ強度が所定値にな
    るように前記第1の高周波電力の大きさを調整する調整
    工程と、 前記インピーダンス整合器を整合動作させるとともに、
    プラズマ強度が処理時の目標値になるように前記第1の
    高周波電力の値を調整して、被処理基体をプラズマ処理
    するプラズマ処理工程と、 が行われるように制御する手段を有することを特徴とす
    るプラズマ処理装置。
  15. 【請求項15】 前記プラズマ処理工程においてプラズ
    マ放電の消滅を検知する検知手段と、該検知手段がプラ
    ズマ放電の消滅を検知した場合に、前記インピーダンス
    整合器を初期状態に設定し、再び放電生起工程を行うよ
    うに制御する手段と、を有することを特徴とする請求項
    14記載のプラズマ処理装置。
  16. 【請求項16】 前記調整工程において前記第1の高周
    波電力を処理時の値の近傍に低下させる際に該第1の高
    周波電力を処理時の値の100%〜200%に制御する
    手段と、前記第2の高周波電力を処理時の値の近傍に上
    昇させる際に該第2の高周波電力を処理時の値の70%
    〜100%に制御する手段とを有することを特徴とする
    請求項14記載のプラズマ処理装置。
  17. 【請求項17】 前記調整工程における前記プラズマ強
    度の所定値を、プラズマ強度の処理時の目標値の100
    %〜150%に制御する手段を有することを特徴とする
    請求項14記載のプラズマ処理装置。
  18. 【請求項18】 前記第2の高周波電力の印加手段とア
    ース電位との間に流れる電流の直流成分を検知すること
    により前記プラズマ強度を測定する手段を有することを
    特徴とする請求項14記載のプラズマ処理装置。
  19. 【請求項19】 前記第1の高周波電力の入射電力と反
    射電力との差を検知することにより前記プラズマ強度を
    測定する手段を有することを特徴とする請求項14記載
    のプラズマ処理装置。
  20. 【請求項20】 前記放電生起工程において処理ガス導
    入量を増大させて処理室内圧を上昇させた後にプラズマ
    を生起する手段を有することを特徴とする請求項14記
    載のプラズマ処理装置。
  21. 【請求項21】 前記放電生起工程において、排気調整
    バルブの開度を減少させて処理室内圧を上昇させた後に
    プラズマを生起する手段を有することを特徴とする請求
    項1記載のプラズマ処理装置。
  22. 【請求項22】 前記インピーダンス整合器の初期状態
    はプラズマ処理工程において前記第2の高周波電力の反
    射電力が最小の値をとるような状態に設定されているこ
    とを特徴とする請求項14記載のプラズマ処理装置。
  23. 【請求項23】 前記放電制御装置は、前記放電生起工
    程、調整工程、プラズマ処理工程を、この順に自動的に
    行わうように制御することを特徴とする請求項14記載
    のプラズマ処理装置。
  24. 【請求項24】 前記放電生起工程において導入する第
    2の高周波電力の大きさを、プラズマ処理工程において
    導入する該第2の高周波電力の大きさの10%以下に制
    御する手段を有することを特徴とする請求項14記載の
    プラズマ処理装置。
  25. 【請求項25】 前記第1の高周波電力を導入する手段
    は、マイクロ波周波数又はVHF周波数の高周波電力を
    導入する手段であることを特徴とする請求項14記載の
    プラズマ処理装置。
  26. 【請求項26】 前記第2の高周波電力を導入する手段
    は、RF周波数の高周波電力を導入する手段であること
    を特徴とする請求項14記載のプラズマ処理装置。
  27. 【請求項27】 前記第1の高周波電力の導入手段は複
    数のアプリケータを有することを特徴とする請求項14
    記載のプラズマ処理装置。
  28. 【請求項28】 前記第1の高周波電力の導入手段はア
    ンテナを有することを特徴とする請求項14記載のプラ
    ズマ処理装置。
  29. 【請求項29】 請求項14記載のプラズマ処理装置を
    少なくとも一つ含む複数のプラズマ処理装置が連結さ
    れ、該複数のプラズマ処理装置の内部を帯状の被処理基
    体が延通していることを特徴とするプラズマ処理装置。
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