JP2000133596A - 堆積膜の形成装置及び形成方法 - Google Patents

堆積膜の形成装置及び形成方法

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JP2000133596A
JP2000133596A JP10301491A JP30149198A JP2000133596A JP 2000133596 A JP2000133596 A JP 2000133596A JP 10301491 A JP10301491 A JP 10301491A JP 30149198 A JP30149198 A JP 30149198A JP 2000133596 A JP2000133596 A JP 2000133596A
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gas
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abnormal discharge
deposited film
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Yuzo Koda
勇蔵 幸田
Yasushi Fujioka
靖 藤岡
Akira Sakai
明 酒井
Shotaro Okabe
正太郎 岡部
Tadashi Sawayama
忠志 澤山
Takahiro Yajima
孝博 矢島
Masahiro Kanai
正博 金井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマ中に異常放電が生じても、短時間で
プラズマを定常な一定状態に回復させ、プラズマを常に
安定な状態に維持することが可能な、堆積膜の形成装置
及び形成方法を提供する。 【解決手段】 本発明に係る堆積膜の形成装置は、原料
ガスを反応容器の放電空間内に導入し、該原料ガスに直
流又は交流電力を印加して該放電空間内にプラズマを発
生させ、所定の定常圧力となっている該反応容器中で所
望の基体上に堆積膜を形成する装置が、前記プラズマ中
に生じた異常放電を検知する手段と、該異常放電を検知
する手段と連動して、前記反応容器内に所定量の原料ガ
スをパルス状に導入する手段とを備えたことを特徴とす
る。また上記特徴の装置において、前記原料ガスをパル
ス状に導入する手段と連動して、前記反応容器内の圧力
を可変調整する手段を備えた形態がより好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、堆積膜の形成装置
及び形成方法に係る。より詳細には、反応容器の放電空
間内に生起したプラズマ中に異常放電が生じても、短時
間でプラズマを定常な一定状態に回復させることが可能
な、堆積膜の形成装置及び形成方法に関する。特に、本
発明に係る堆積膜の形成装置及び形成方法は、例えば、
太陽電池等の光起電力素子を構成する非単結晶半導体薄
膜を、導電性の帯状部材上に連続的に作製するために好
適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来、プラズマを使って薄膜を形成ある
いはエッチング等の処理を行う際に、プラズマ中に生じ
る異常放電を検出し、プラズマ処理プロセスへのフィー
ドバックを行う試みとしては、例えば、次に示す2つの
方法が知られている。
【0003】特開平8−92740号公報には、マグ
ネトロンスパッタ装置においてターゲットに印加される
バイアス電圧をモニタリングすることで異常放電を検知
し、異常判定時には放電電力の停止を行う装置が開示さ
れている。
【0004】特開平8−188873号公報には、マ
グネトロンスパッタ装置においてアーク放電制御装置を
設け、ターゲットにおけるアーク放電を抑制する方法お
よび装置が開示されている。
【0005】しかしながら、上記従来例では、プラズマ
中に生じる異常放電を検知してはいるものの、そのプラ
ズマ処理プロセスへのフィードバックの形態は、放電電
力の供給を停止することや放電電力の大きさを制御する
等、印加される電力へのフィードバックを行うものであ
ったし、比較的異常放電が起きやすいマグネトロンスパ
ッタ等のスパッタ装置に関するものであった。
【0006】また、このようなプラズマ中に生じる異常
放電は、スパッタ法に限らず、原料ガスのプラズマ放電
分解を用いた薄膜形成法、例えばCVD(Chemical Vap
er Deposition)法においても問題となっていた。通
常、プラズマ放電状態を長時間にわたって安定に均一に
維持することは容易なことではなく、実際にCVD法に
おいてもスパーク等の異常放電が生じて、プラズマ放電
切れを引き起こしたり、反応容器内の部品に溶断等のダ
メージを与える等の問題が残されており、このような問
題に対する解決法の開発が期待されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、反応
容器の放電空間内に生起したプラズマ中に異常放電が生
じても、短時間でプラズマを定常な一定状態に回復さ
せ、プラズマを常に安定な状態に維持することにより、
空間的にも時間的にも均一な薄膜を、再現性よく作製で
きる堆積膜の形成装置及び形成方法を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る堆積膜の形
成装置は、原料ガスを反応容器の放電空間内に導入し、
該原料ガスに直流又は交流電力を印加して該放電空間内
にプラズマを発生させ、所定の定常圧力となっている該
反応容器中で所望の基体上に堆積膜を形成する装置が、
前記プラズマ中に生じた異常放電を検知する手段と、該
異常放電を検知する手段と連動して、前記反応容器内に
所定量の原料ガスをパルス状に導入する手段とを備えた
ことを特徴とする。また、上記構成の装置において、前
記原料ガスをパルス状に導入する手段と連動して、前記
反応容器内の圧力を可変調整する手段を備えた形態がよ
り好ましい。
【0009】本発明に係る堆積膜の形成方法は、原料ガ
スを反応容器の放電空間内に導入し、該原料ガスに直流
又は交流電力を印加して該放電空間内にプラズマを発生
させ、所定の定常圧力となっている該反応容器中で所望
の基体上に堆積膜を形成する方法において、前記プラズ
マ中に生じた異常放電を検知するとともに、該異常放電
の検知と連動して、前記反応容器内に所定量の原料ガス
をパルス状に導入することを特徴とする。また、上記構
成の方法において、前記反応容器内への原料ガスのパル
ス状導入と連動して、前記反応容器内の圧力を可変調整
する形態がより好ましい。
【0010】すなわち、上記構成の装置及び方法では、
プラズマ中に生じた異常放電を検知し、該異常放電の検
知と連動して、反応容器内に所定量の原料ガスをパルス
状に導入することを特徴としている。このような構成に
より、異常放電は極短時間のうちに解消され、プラズマ
を所定の安定な状態に復帰させることができるので、空
間的にも時間的にも均一な薄膜を、再現性よく作製可能
な堆積膜の形成装置及び形成方法が得られる。また、前
記原料ガスのパルス状導入と連動して、前記反応容器内
の圧力を可変調整することにより、堆積膜に対する圧力
変動の影響も抑制することができる。
【0011】従って、本発明に係る装置及び形成によれ
ば、例えば数百メートルにもおよぶ長尺帯状部材上に半
導体層を形成する際に、長時間におよぶ成膜時間全体に
わたって、歩留り良く、均一で再現性が良い放電状態を
維持制御し半導体層を連続的に形成することが可能とな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下では、本発明に係る実施の形
態を図面を参照して説明する。
【0013】図1は、本発明に係る堆積膜の形成装置の
一例を示す模式的な断面図である。
【0014】図1の装置では、原料ガス供給管1117
を通して原料ガスが、反応容器である真空容器1101
の放電空間内に導入される。そして、直流又は交流電源
1111を用いて該原料ガスに直流又は交流電力を印加
し、該放電空間内にプラズマ1120を発生させる。そ
の際、所定の定常圧力となっている反応容器1101中
で所望の帯状部材1103からなる基体上に堆積膜を形
成する。
【0015】また、図1の装置は、プラズマ1120中
に生じた異常放電を検知する手段1113と連動して、
反応容器1101内に所定量の原料ガスをパルス状に導
入する手段115とを備えている。
【0016】その際、反応容器である真空容器1101
内の定常圧力としては100mTorr以下の圧力が望
ましく、原料ガスをパルス状に導入する手段1115を
用いた際の真空容器1101内の圧力は大きくとも20
0mTorr以下に抑えることが望ましい。
【0017】図6は、プラズマ1120中で異常放電が
検知され、これに連動して、原料ガスをパルス状に導入
した際の真空容器1101内におけるバイアス電流と時
間との関係を示したグラフである。例えば、バイアス電
力印加電極1105からモニタリングされる、プラズマ
1120中を流れるバイアス電流値が、定常放電時の値
に比べ、瞬間的に電流値が1.5倍以上に大きく増加す
る状態を異常放電が起こった状態と設定すれば、その異
常状態の瞬間を異常放電検知器1113にて検知され
る。その異常検知信号がパルス状ガス供給系1115へ
伝達され、真空容器1101内ヘパルス状ガスが自動的
かつ瞬間的に導入される。スパーク等の異常放電が起こ
ってからパルス状ガスが導入されるまでの物理的な時間
差は可能な限り短くする方が良く、長くとも1秒以内、
望ましくは1ミリ秒以内、さらに望ましくは1マイクロ
秒以内にすることが適当である。
【0018】本発明において、瞬間的に導入される原料
ガスからなるパルス状ガスの容量は、少なくとも10c
c以上の容量が望ましい。パルス状ガス容量の上限は、
真空容器1101の内部構造や真空容器1101内を減
圧するポンプ等からなる真空排気系の能力等に依存する
が、上記の通り真空容器1101内の圧力が200mT
orrを超えないような容量に決まる。パルス状ガス供
給系1115の形態としては、例えば、上述の容量を確
保できる、もしくは所望の容量に調整可能な構造を有す
るガス溜り容器(不図示)を用い、該ガス溜り容器と真
空容器1101とを繋ぐ配管の間にエア作動バルブ(不
図示)を設けることで実現できる。すなわち、異常放電
検出器1113からの信号により上記エア作動バルブを
動作させることで、真空容器1101内へパルス状ガス
が導入可能となる。しかしながら、これがパルス状ガス
を導入する手段1115として限定されるものではな
く、同様の機能が実現できる他の手段を作製、使用して
も差し支えない。
【0019】本発明は、上述したようなシステマチック
に構成された方法および装置から実現されるところの短
時間内における一連の連係動作によって、プラズマの異
常放電、例えばスパーク等の異常放電の前兆を見逃すこ
となく、異常放電を小さな状態にとどめそれ以上大きく
成長させることなく抑制したり、あるいは異常放電自体
を未然に防ぐといったことが可能となる。さらには、ス
パーク等の異常放電が起こった場合に引き起こされるプ
ラズマ放電切れといった状況も未然に防ぐことが可能に
なる。
【0020】本発明は、例えば、非単結晶半導体薄膜か
らなる堆積膜を、連続搬送可能な導電性帯状部材からな
る基体上に形成するときに好適な装置及び方法である。
【0021】このような帯状部材の具体例としては、ボ
ビンにロール状(コイル状)に巻かれたステンレス材等
が挙げられる。長時間にわたって帯状部材を連続搬送し
ながら薄膜を形成するが故に、上述のようなプラズマの
異常放電や放電切れを可能な限り未然に抑制または防止
することは、歩留り、コストといった観点から非常に重
要かつ効果的なことであり、さらには長尺である帯状部
材のいかなる部分を切り取ってみても同じ特性を有する
半導体薄膜を実現できることから均一性をいっそう向上
させることが可能となる。
【0022】本発明に係るプラズマを用いて形成する堆
積膜、とりわけ半導体薄膜等の原料ガスとしては、シリ
コン原子を含有したガス化し得る化合物、ゲルマニウム
原子を含有したガス化し得る化合物、炭素原子を含有し
たガス化し得る化合物等、及びこれら化合物の混合ガス
を挙げることができる。
【0023】シリコン原子を含有するガス化し得る化合
物としては、例えばSiH4、Si26、SiF4、Si
FH3、SiF22、SiF3H、Si38、SiD4
SiHD3、SiH22、SiH3D、SiFD3、Si
22、SiD3H、Si233が挙げられる。
【0024】ゲルマニウム原子を含有するガス化し得る
化合物としては、例えばGeH4、GeD4、GeF4
GeFH3、GeF22、GeF3H、GeHD3、Ge
2 2、GeH3D、Ge26、Ge26が挙げられ
る。
【0025】炭素原子を含有するガス化し得る化合物と
しては、例えばCH4、CD4、Cn2n+2(nは整数)
n2n(nは整数)、C22、C66、CO2、COが
挙げられる。
【0026】窒素含有ガスとしては、例えばN2、N
3、ND3、NO、NO2、N2Oが挙げられる。
【0027】酸素含有ガスとしては、例えばO2、C
O、CO2、NO、NO2、N2O、CH 3CH2OH、C
3OHが挙げられる。
【0028】本発明に係るプラズマを用いて形成する堆
積膜、とりわけ半導体薄膜の価電子制御を行うためにp
型層またはn型層に導入される物質としては周期率表第
III族原子及び第V族原子が挙げられる。
【0029】第III族原子導入用の出発物質として有
効に使用されるものとしては、具体的にはホウ素原子導
入用としてはB26、B410、B59、B511、B6
10、B612、B614等の水素化ホウ素、BF3、B
Cl3のハロゲン化ホウ素等を挙げることができる。こ
のほかにAlCl3、GaCl3、InCl3、TlCl3
等も挙げることができる。特にB26、BF3が適して
いる。
【0030】第V族原子導入用の出発物質として有効に
使用されるのは、具体的には燐原子導入用としてはPH
3、P24等の水素化燐、PH4I、PF3、PF5、PC
3、PCl5、PBr3、PBr5、PI3等のハロゲン
化燐が挙げられる。このほかAsH3、AsF3、AsC
3、AsBr3、AsF5、SbH3、SbF3、Sb
5、SbCl3、SbCl5、BiH3、BiCl3、B
iBr3等も挙げることができる。特にPH3、PF3
適している。
【0031】また前記ガス化し得る化合物を、H2、H
e、Ne、Ar、Xe、Kr等のガスで適宜希釈して堆
積室に導入しても良い。
【0032】
【装置例、実施例】以下では、本発明に係る堆積膜の形
成装置及び形成方法の装置例及び実施例として、光起電
力素子を構成する半導体層を連続的に製造する場合に適
用した例を示すが、本発明はこれらの実施例によって何
ら限定されるものではない。
【0033】(装置例)図1は、本発明に係る堆積膜の
形成装置を構成する真空容器及びこれに接続される回路
系の一例を示す系統図である。図1において、1101
は真空容器、1102はヒーター、1103は帯状部
材、1104はガスゲート、1105はバイアス電力印
加電極、1106はプラズマ電力印加電極、1107は
アースシールド、1108はコンダクタンスバルブ、1
109は排気口、1110はマッチングボックス、11
11は直流電力電源又は交流電源の一つである高周波電
力電源、1112はローパスフィルタ、1113は異常
放電検出器、1114はバイアス電力電源、1115は
パルス状ガス供給系、1116は定常放電用ガス供給
系、1117は原料ガス供給管、1118はバイアス電
力印加用ケーブル、1119は原料ガス供給メイン管、
1120はプラズマである。
【0034】図1の真空容器1101は、ガスゲート1
104を介して複数個連結された連続真空容器(後述す
る図3の装置を構成する真空容器)の一部である。長尺
の帯状部材1103を真空容器を貫通するようなかたち
で連続搬送することで、帯状部材1103上に所望の半
導体薄膜からなる積層構造を連続的に形成可能となる。
その中の一つの真空容器に着目して以下では説明を行
う。
【0035】定常状態のプラズマ1120を生起させる
ための原料ガスが、定常放電用ガス供給系1116より
原料ガス供給管1117を通って真空容器1101内へ
導入される。真空容器1101内の圧力は、コンダクタ
ンスバルブ1108を調整することにより所望の圧力に
維持される。プラズマ1120を生起させるための電力
は、直流又は交流電源1111よりマッチングボックス
1110を介してプラズマ電力印加電極1106ヘ印加
され、プラズマ1120が生起される。
【0036】プラズマ1120を生起させる時には、バ
イアス電力電源1114よりバイアス電力印加用ケーブ
ル1118を介して、真空容器1101内の放電空間に
設置されたバイアス電力印加電極1105へバイアス電
力が印可される。
【0037】プラズマ1120の放電状態を監視してい
る異常放電検知器1113が、ローバスフィルタ111
2を介してバイアス電力印加電極1105に対し、バイ
アス電力電源1114と並列に接続されている。異常放
電検知器1113が、スパーク等のプラズマ放電状態の
異常を検知した場合には、すみやかにパルス状ガス供給
系1115へ信号が送られ、予め設定されたある一定量
のガス種を瞬間的に真空容器1101内へ導入すること
が可能な機構を有する。パルス状ガス供給系1115
は、ガス溜り容器とエア作動バルブから成り、ここでは
15ccの容器内容量を有するガス溜り容器を設け、該
ガス溜り容器と真空容器1101とを繋ぐ材料ガス供給
管との間にエア作動バルブを設けた構造とした。すなわ
ち、異常放電検出器1113からの信号により上記エア
作動バルブを動作させることで、真空容器1101内へ
一定量のパルス状ガスを瞬間的に導入可能となる。ガス
溜り容器内へためておくガス種として、SiH4とGe
4を体積比で50%ずつ混合したガスを用いた。
【0038】図2は、本発明に係る堆積膜の形成装置を
構成する真空容器及びこれに接続される回路系の他の一
例を示す系統図である。図2の真空容器は、バルブ自動
制御機構1221を設け、自動コンダクタンスバルブ1
208のバルブ開口量をバルブコントロールケーブル1
222を経由して自動制御可能な機構を有する点が図1
の真空容器と異なっている。
【0039】図2において、1201は真空容器、12
02はヒーター、1203は帯状部材、1204はガス
ゲート、1205はバイアス電力印加電極、1206は
プラズマ電力印加電極、1207はアースシールド、1
208は自動コンダクタンスバルブ、1209は排気
口、1210はマッチングボックス、1211は直流電
力電源又は交流電源の一つである高周波電力電源、12
12はローパスフィルタ、1213は異常放電検出器、
1214はバイアス電力電源、1215はパルス状ガス
供給系、1216は定常放電用ガス供給系、1217は
原料ガス供給管、1218はバイアス電力印加用ケーブ
ル、1219は原料ガス供給メイン管、1220はプラ
ズマ、1221はバルブ自動制御機構、1222はバル
ブコントロールケーブルである。
【0040】図2のバルブ自動制御機構は、異常放電検
出器1213からの信号により動作制御される。これに
より、異常放電検知器1213が、スパーク等のプラズ
マ放電状態の異常を検知した場合には、すみやかにパル
ス状ガス供給系1215および該バルブ自動制御機構へ
信号が送られ、予め設定されたある一定量のガス種を瞬
間的に真空容器1201内へ導入すると同時に、真空容
器1201内の圧力を定常放電時の圧力からの圧上昇
(変動)を大幅に抑制ことが可能な機構を有する。すな
わち、真空容器内圧力を大きくとも200mTorr以
下に抑えるように制御する。
【0041】図5は、本発明に係る堆積膜の形成装置を
構成する真空容器及びこれに接続される回路系の他の一
例を示す系統図である。図5の真空容器は、プラズマ放
電生起用電力として直流電力又は高周波電力に代えてマ
イクロ波電力を用いた点が図2の真空容器と異なってい
る。
【0042】図5において、5201は真空容器、52
02はヒーター、5203は帯状部材、5204はガス
ゲート、5205はバイアス電力印加電極、5206は
マイクロ波電力印加用アプリケータ、5207はスタブ
チューナー、5208は自動コンダクタンスバルブ、5
209は排気口、5210は導波管、5211は交流電
源の一つであるマイクロ波電力電源、5212はローパ
スフィルタ、5213は異常放電検出器、5214はバ
イアス電力電源、5215はパルス状ガス供給系、52
16は定常放電用ガス供給系、5217は原料ガス供給
管、5218はバイアス電力印加用ケーブル、5219
は原料ガス供給メイン管、5220はプラズマ、522
1はバルブ自動制御機構、5222はバルブコントロー
ルケーブルである。
【0043】図5の真空容器は、図2に示した真空容器
と同様に、バルブ自動制御機構5221と自動コンダク
タンスバルブ5208のバルブ開口量をバルブコントロ
ールケーブル5222を経由して自動制御可能な機構と
を有し、さらにバルブ自動制御機構5221を異常放電
検出器5213からの信号により動作制御する。これら
により、無電極放電の一手段であるところのマイクロ波
を使ったプラズマにおいても、異常放電検知器5213
を動作させ、スパーク等のプラズマ放電状態の異常を検
知した場合には、すみやかにパルス状ガス供給系521
5およびバルブ自動制御機構5221へ信号が送られ、
予め設定されたある一定量のガス種を瞬間的に真空容器
5201内ヘ導入すると同時に、真空容器5201内の
圧力を定常放電時の圧力からの圧上昇(変動)を大幅に
抑制ことが可能な機構を有する。すなわち、この機構
は、真空容器5201内の圧力を大きくとも200mT
orr以下に抑えるように制御する。
【0044】(実施例1)本例では、図1の構成からな
る真空容器をi型層作製用の真空容器として用いた、図
3に示すロール・ツー・ロール方式のプラズマCVD装
置により、図4に示すシングル型光起電力素子を作製し
た。
【0045】図3の装置は、帯状部材208の送り出し
用の真空容器201、第1の導電型層作製用の真空容器
202、i型層作製用の真空容器203、第2の導電型
層作製用の真空容器204、及び、帯状部材208の巻
き取り用の真空容器205を順に、ガスゲートを介して
接続した構成となっている。特に、真空容器203は、
図1に示すように、プラズマ放電生起用電力印加電極1
106に加えバイアス電力を同時併用して印加可能なバ
イアス電力印加電極1105を併設し、かつ、ローパス
フィルタ1112、異常放電検出器1113、パルス状
ガス供給系1115を備えた放電炉構造の真空容器とし
た。
【0046】以下では、光起電力素子の作製方法を、作
製手順に従い詳述する。
【0047】(1)基板送り出し機構を有する真空容器
201に、十分に脱脂洗浄を行い、下部電極として、ス
パッタリング法により、銀薄膜を100nm、ZnO薄
膜を1μm蒸着してあるSUS430BA製帯状部材2
08(幅120mm×長さ200m×厚さ0.13m
m)の巻きつけられたボビン217をセットし、該帯状
部材208をガスゲート、各非単結晶層作製用真空容器
を介して、帯状部材巻き取り機構を有する真空容器20
5まで通し、たるみのない程度に張力を調整した。
【0048】(2)各真空容器201、202、20
3、204、205を不図示の真空ポンプで1×10-4
Torr以下まで真空引きした。
【0049】(3)各ガスゲート206に各ゲートガス
導入管214よりゲートガスとしてH2を各々700s
ccm流しながら、各ランプヒータ209により帯状部
材208の温度が、真空容器202では350℃に、真
空容器203では350℃に、真空容器204では30
0℃に、なるように加熱した。
【0050】(4)ガス導入管212を通して、3つの
真空容器202,203、204には次に示す異なるガ
スを導入した。すなわち、真空容器202には、SiH
4ガスを60sccm、PH3ガス(H2で2%に希釈し
たもの)を50sccm及びH2ガスを500sccm
を、真空容器203には、SiH4ガスを100scc
m及びH2ガスを200sccmを、真空容器204に
は、SiH4ガスを20sccm、BF3ガス(H2で2
%に希釈したもの)を100sccm及びH2ガスを1
000sccmを、導入した。
【0051】(5)真空容器201内の圧力が、圧力計
216で1.0Torrになるようにコンダクタンスバ
ルブ220で調整した。真空容器202内の圧力が、圧
力計216で1.5Torrになるように不図示のコン
ダクタンスバルブで調整した。真空容器203内の圧力
が、圧力計216で0.02Torrになるように不図
示のコンダクタンスバルブで調整した。真空容器204
内の圧力が、圧力計216で1.6Tоrrになるよう
に不図示のコンダクタンスバルブで調整した。真空容器
205内の圧力が、圧力計216で1.0Torrにな
るようにコンダクタンスバルブ220で調整した。
【0052】(6)その後、真空容器202内のプラズ
マ電力印加電極223には400WのRF電力を、真空
容器203内のプラズマ電力印加電極224には200
WのVHF電力及びバイアス電力印加電極226には+
200VのDCバイアス電力を、真空容器204内のプ
ラズマ電力印加電極225には800WのRF電力を、
それぞれ導入した。
【0053】(7)次に、帯状部材208を図中の矢印
の方向に搬送させることにより、帯状部材208上に第
1の導電型層、i型層及び第2の導電型層を順に積層形
成させた。
【0054】その際、真空容器203内では、異常放電
検知器1113を用いてi型層形成時におけるプラズマ
放電状態を監視した。そして、異常が検知された場合に
は、パルス状ガス供給系1115へ信号を送ることで速
やかかつ自動的に真空容器203内へパルス状ガスを導
入し、スパーク等の異常放電を抑制しながら、帯状部材
208の最初から最後まで連続して薄膜形成を続けた。
ここで、プラズマの異常放電と判断する基準は、薄膜形
成時に常時モニタを行っているバイアス電力印加電源1
114からプラズマ1120中へ流れる電流が、スパー
ク等の無い定常放電時における値に比べ、瞬時に1.5
倍以上の電流値に跳ね上がる状態とした(第6図)。す
なわち、定常放電時に比べ異常に過剰な電流が流れた状
態のことである。なお、スパーク等が起こった後パルス
状ガス導入を行うまでの時間差は、1ミリ秒以下に設定
した。
【0055】(8)次に、第2の導電型層上に、透明電
極としてITO(In23+SnO 2)を真空蒸着にて
80nm形成し、さらに集電電極として、Alを真空蒸
着にて2μm形成することにより、シングル型光起電力
素子(素子−実1)を作製した。
【0056】以上の工程(1)〜(8)で述べた各作製
条件を、表1に示した。
【0057】
【表1】
【0058】(比較例1)本例では、異常放電の検出お
よびフィードバック機構を持たない従来型の放電炉構造
の真空容器をi型層作製用の真空容器として用いた点が
実施例1と異なる。すなわち、図1の構成から、ローパ
スフィルタ1112、異常放電検出器1113、パルス
状ガス供給系1115を取り除いた真空容器を用いた。
【0059】他の点は実施例1と同様として、シングル
型光起電力素子(素子−比1)を作製した。
【0060】実施例1及び比較例1の光起電力素子の作
製時における異常放電回数、放電切れ回数、歩留りを調
べた。スパーク等の異常放電回数および放電切れ回数
は、帯状部材長500mを、搬送速度1000mm/分
にて連続搬送した間に起こった総回数をそれぞれカウン
トした。また、歩留りは、実施例1及び比較例1で作製
した帯状部材上の光起電力素子(素子−実1)及び(素
子−比1)を、10mおきに5cm角の面積で切出し、
その暗状態でのシャント抵抗を測定し、抵抗値が1×1
3Ω・cm2以上のものを良品としてカウントし、この
カウント数が測定した全数中に示す比率を求めた。これ
らに結果を、表2に纏めて示した。
【0061】
【表2】
【0062】表2から、(素子−実1)では(素子−比
1)に比べて、異常放電回数が0.25倍に減少し、放
電切れ回数が0.05倍に減少し、歩留りが1.13倍
に向上することが分かる。つまり、表2の結果は、比較
例1の光起電力素子(素子−比1)に対して、実施例1
の光起電力素子(素子−実1)が、異常放電回数および
放電切れ回数といったプラズマ放電の安定性を示す要素
において、さらには歩留りにおいても優れていることを
示している。従って、本発明に係る方法によれば、従来
より均一性、生産性ともに優れた半導体薄膜素子を安定
して作製できることが明らかとなった。
【0063】(実施例2)本例では、i型層作製用の真
空装置として、図1の真空容器に代えて図2の真空装置
を用いた点が実施例1と異なる。すなわち、図2の真空
容器は、実施例1で用いたi型層形成用真空装置(図
1)に、異常放電検知器1213からの信号により連動
するバルブ自動制御機構1221を設け、バルブコント
ロールケーブル1222を介して自動コンダクタンスバ
ルブ1208を自動制御できるような追加して機構を追
加したものである。この機構により、プラズマ1220
の異常放電を検知した場合、その信号に連動してパルス
状ガスを真空容器1201内へ導入すると同時に、バル
ブ自動制御機構1221により、真空容器1201内の
圧力が200mTorrを超えないよう積極的に自動コ
ンダクタンスバルブ1208を制御することができる。
【0064】他の点は実施例1と同様として、シングル
型光起電力素子(素子−実2)を作製した。
【0065】表3は、(素子−実2)における異常放電
回数、放電切れ回数、歩留りを実施例1と同様の手法を
用いて評価した結果である。比較素子としては、実施例
1と同様の(素子−比1)を使用した。
【0066】
【表3】
【0067】表3から、(素子−実2)では(素子−比
1)に比べて、異常放電回数が0.17倍に減少し、放
電切れが全く無くなり、歩留りが1.21倍に向上する
ことが分かる。つまり、表3の結果は、比較例1の光起
電力素子(素子−比1)に対して、実施例2の光起電力
素子(素子−実2)が、異常放電回数および放電切れ回
数といったプラズマ放電の安定性を示す要素において、
さらには歩留りにおいても優れていることを示してい
る。また、表2に示した(素子−実1)の結果と比べて
も、本例に係る(素子−実2)は全てにおいて優れてい
る。従って、本例で追加した機構、すなわち、異常放電
検知器1213からの信号により連動するバルブ自動制
御機構1221を設け、バルブコントロールケーブル1
222を介して自動コンダクタンスバルブ1208を自
動制御できるような機構を備えることによって、実施例
1の構成より更に安定した半導体薄膜の作製が可能とな
ることが証明された。
【0068】(実施例3)本例では、実施例1の装置構
成において光起電力素子を作製する際、パルス状ガス導
入用ガス容量を変えることにより、パルス状ガスが導入
される瞬間の真空容器内最高到達圧力を変化させた点
が、実施例1と異なる。
【0069】他の点は実施例1と同様として、シングル
型光起電力素子を作製した。
【0070】その際、定常の放電状態における各々放電
容器内圧力はコンダクタンスバルブを調整することで変
化させ、所望の定常圧力に維持された後はその位置で固
定した。パルス状ガス導入時における真空容器内の瞬間
的な圧力上昇、すなわち容器内最高到達圧力は、ガス溜
り容器の容量およびそこへ溜めるガス量を調整すること
で変化させた。容器内最高到達圧力は、真空計からの出
力をモニタすることで計測した。上述の各々の圧力条件
下で作成した各光起電力素子にAM1.5(100mW
/cm2)の光を照射したときの光電変換効率を測定し
た。表4に、定常放電時圧力とパルス状ガス導入時最高
到達圧力を変えて作製した光起電力素子の光電変換効率
の評価結果を示した。
【0071】表4における記号は、○印が良好な場合
(光電変換効率が、0.8以上)、▲印が劣る場合(光
電変換効率が0.8未満0.6以上)、×印が不良の場
合(光電変換効率が、0.6未満)を示している。ただ
し、ここでいう光電変換効率とは、本実験における最高
値を示した条件下(定常放電時圧力10mTorrパル
ス状ガス導入時最高到達圧力50mTorr)の光電変
換効率を1.0とした時の相対値である。
【0072】また、本実験のすべての条件下において、
スパーク等のプラズマの異常放電は抑制できることが確
認された。
【0073】
【表4】
【0074】表4から、バルス状ガス導入時の瞬間的な
i型層容器内最高到達圧力が、おおむね200mTor
rを超えると、光電変換効率が低下していることが分か
った。すなわち、パルス状ガス導入時における瞬間的な
圧力上昇が起こったとしても、その真空容器内圧力を2
00mTorr以下に抑えることによって、本発明の効
果が安定して得られることが見出された。
【0075】(実施例4)本例では、実施例1の装置構
成において光起電力素子を作製する際、プラズマの異常
放電が生じてからパルス状ガスを導入するまでの時間差
を変化させた点が、実施例1と異なる。この時間差は、
異常放電検知器からパルス状ガス供給系へ送られる信号
の遅延時間を調整することで、0.1マイクロ秒〜10
秒の範囲で変化させた。
【0076】他の点は実施例1と同様として、シングル
型光起電力素子を作製した。
【0077】図7は、プラズマの異常放電が生じてから
パルス状ガスを導入するまでの時間差と、プラズマの放
電切れ回数との関係を示すグラフである。図7より、時
間差が1秒を超えた領域では、時間差が大きくなり異常
放電時における放電切れ抑制効果が減少する傾向にある
ことが分かった。すなわち、パルス状ガス導入により異
常放電時の放電切れ抑制効果を出すためには、時間差
が、長くとも1秒以下に設定されなければならないこと
が見出された。
【0078】図8は、プラズマの異常放電が生じてから
パルス状ガスを導入するまでの時間差と、作製した光起
電力素子の光電変換効率との関係を示すグラフである。
ここで、光起電力素子の光電変換効率は、AM1.5
(100mW/cm2)の光を照射して測定した。図8
において、光電変換効率のふるまいを見てみると、3つ
の領域に分けて見ることができる。まず、一つめは、時
間差が10秒から1ミリ秒までの領域であり、二つめ
は、時間差が1ミリ秒から1マイクロ秒までの領域であ
り、三つめは1マイクロ秒よりも短い時間の領域であ
る。時間差が短くなっていくにしたがって、光電変換効
率は良好な方向へ変化していくことが判明した。
【0079】従って、図7と図8の結果を総合して考え
ると、異常放電が起こってから、パルス状ガスを導入す
るまでの時間差は、長くとも1秒以下、望ましくは1ミ
リ秒以下、さらに望ましくは1マイクロ秒以下に設定す
ることにより、本発明の効果がより一層得られることが
分かった。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
反応容器の放電空間内に生起したプラズマ中に生じた異
常放電を検知するとともに、この検知と連動して、反応
容器内に所定量の原料ガスをパルス状に導入することに
よって、該プラズマを長時間にわたって一定の状態に安
定して維持できるので、作製する堆積膜の歩留まり及び
スループットを大幅に向上でき、さらには欠陥の少ない
堆積膜を大量に再現性よく形成することが可能な、堆積
膜の形成装置及び形成方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る堆積膜の形成装置を構成する真空
容器及びこれに接続される回路系の一例を示す系統図で
ある。
【図2】本発明に係る堆積膜の形成装置を構成する真空
容器及びこれに接続される回路系の他の一例を示す系統
図である。
【図3】本発明に係る堆積膜の形成装置の一例を示す模
式的な断面図である。
【図4】本発明に係る実施例において作製したシングル
型光起電力素子の模式的な断面図である。
【図5】本発明に係る堆積膜の形成装置を構成する真空
容器及びこれに接続される回路系の他の一例を示す系統
図である。
【図6】プラズマ中で異常放電が検知され、これに連動
して、原料ガスをパルス状に導入した際の真空容器内に
おけるバイアス電流と時間との関係を示したグラフであ
る。
【図7】プラズマの異常放電が生じてからパルス状ガス
を導入するまでの時間差と、プラズマの放電切れ回数と
の関係を示すグラフである。
【図8】プラズマの異常放電が生じてからパルス状ガス
を導入するまでの時間差と、作製した光起電力素子の光
電変換効率との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
201、202、203、204、205 真空容器、 206 ガスゲート、 208 帯状部材、 209 ランプヒータ、 211 排気口、 212 ガス導入管、 214 ゲートガス導入管、 215 排気口、 216 真空計、 217 送り出しボビン、 218 巻き取りボビン、 220 コンダクタンスバルブ、 221、222 ステアリングローラー、 223、224、225 プラズマ電力印加電極、 226 バイアス電力印加電極、 1101 真空容器、 1102 ヒーター、 1103 帯状部材、 1104 ガスゲート、 1105 バイアス電力印加電極、 1106 プラズマ電力印加電極、 1107 アースシールド、 1108 コンダクタンスバルブ、 1109 排気口、 1110 マッチングボックス、 1111 直流電力電源または高周波電力電源、 1112 ローパスフィルタ、 1113 異常放電検出器、 1114 バイアス電力電源、 1115 バルス状ガス供給系、 1116 定常放電用ガス供給系、 1117 材料ガス供給管、 1118 バイアス電力印加用ケーブル、 1119 材料ガス供給元メイン管、 1120 プラズマ、 1201 真空容器、 1202 ヒーター、 1203 帯状部材、 1204 ガスゲート、 1205 バイアス電力印加電極、 1206 プラズマ電力印加電極、 1207 アースシールド、 1208 自動コンダクタンスバルブ、 1209 排気口、 1210 マッチングボックス、 1211 直流電力電源または高周波電力電源、 1212 ローパスフィルタ、 1213 異常放電検出器、 1214 バイアス電力電源、 1215 パルス状ガス供給系、 1216 定常放電用ガス供給系、 1217 材料ガス供給管、 1218 バイアス電力印加用ケーブル、 1219 材料ガス供給元メイン管、 1220 プラズマ、 1221 バルブ自動制御機構、 1222 バルブコントロールケーブル、 4001 SUS基板、 4002 Ag薄膜、 4003 ZnO薄膜、 4004 第1の導電型層、 4005 i型層、 4006 第2の導電型層、 4007 ITO、 4008 集電電極、 5201 真空容器、 5202 ヒーター、 5203 帯状部材、 5204 ガスゲート、 5205 バイアス電力印加電極、 5206 マイクロ波電力印加用アプリケータ、 5207 スタブチューナー、 5208 自動コンダクタンスバルブ、 5209 排気口、 5210 導波管、 5211 マイクロ波電力電源、 5212 ローパスフィルタ、 5213 異常放電検出器、 5214 バイアス電力電源、 5215 パルス状ガス供給系、 5216 定常放電用ガス供給系、 5217 材料ガス供給管、 5218 バイアス電力印加用ケーブル、 5219 材料ガス供給元メイン管、 5220 プラズマ、 5221 バルブ自動制御機構、 5222 バルブコントロールケーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岡部 正太郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 澤山 忠志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 矢島 孝博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 金井 正博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5F045 AC01 AC05 AC11 AC12 AC14 AC16 AC17 AC19 AD07 AE17 AE19 AE21 AF10 BB20 CA13 DP22 DQ15 EE19 EH06 EH19 GB08

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料ガスを反応容器の放電空間内に導入
    し、該原料ガスに直流又は交流電力を印加して該放電空
    間内にプラズマを発生させ、所定の定常圧力となってい
    る該反応容器中で所望の基体上に堆積膜を形成する装置
    が、 前記プラズマ中に生じた異常放電を検知する手段と、該
    異常放電を検知する手段と連動して、前記反応容器内に
    所定量の原料ガスをパルス状に導入する手段とを備えた
    ことを特徴とする堆積膜の形成装置。
  2. 【請求項2】 前記原料ガスをパルス状に導入する手段
    と連動して、前記反応容器内の圧力を可変調整する手段
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の堆積膜の形
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記基体は導電性の帯状部材であること
    を特徴とする請求項1に記載の堆積膜の形成装置。
  4. 【請求項4】 前記反応容器内の定常圧力は100mT
    orr以下とし、かつ、前記原料ガスをパルス状に導入
    する手段を用いた際の前記反応容器内の圧力は大きくと
    も200mTorr以下とする手段を備えていることを
    特徴とする請求項1に記載の堆積膜の形成装置。
  5. 【請求項5】 前記プラズマ中に生じた異常放電を検知
    する手段と前記原料ガスをパルス状に導入する手段との
    作動時間差を1秒以下とする手段を備えていることを特
    徴とする請求項1に記載の堆積膜の形成装置。
  6. 【請求項6】 前記プラズマ中に生じた異常放電を検知
    する手段と前記原料ガスをパルス状に導入する手段との
    作動時間差を1ミリ秒以下とする手段を備えていること
    を特徴とする請求項1に記載の堆積膜の形成装置。
  7. 【請求項7】 前記プラズマ中に生じた異常放電を検知
    する手段と前記原料ガスをパルス状に導入する手段との
    作動時間差を1マイクロ秒以下とする手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の堆積膜の形成装置。
  8. 【請求項8】 原料ガスを反応容器の放電空間内に導入
    し、該原料ガスに直流又は交流電力を印加して該放電空
    間内にプラズマを発生させ、所定の定常圧力となってい
    る該反応容器中で所望の基体上に堆積膜を形成する方法
    において、 前記プラズマ中に生じた異常放電を検知するとともに、
    該異常放電の検知と連動して、前記反応容器内に所定量
    の原料ガスをパルス状に導入することを特徴とする堆積
    膜の形成方法。
  9. 【請求項9】 前記反応容器内への原料ガスのパルス状
    導入と連動して、前記反応容器内の圧力を可変調整する
    ことを特徴とする請求項8に記載の堆積膜の形成方法。
  10. 【請求項10】 前記基体として導電性の帯状部材を用
    い、該帯状部材を長手方向に連続搬送させることを特徴
    とする請求項1に記載の堆積膜の形成方法。
  11. 【請求項11】 前記反応容器内の定常圧力は100m
    Torr以下とし、かつ、前記原料ガスをパルス状導入
    した際の前記反応容器内の圧力は大きくとも200mT
    orr以下とすることを特徴とする請求項1に記載の堆
    積膜の形成方法。
  12. 【請求項12】 前記プラズマ中に生じた異常放電を検
    知する手段が作動してから、前記原料ガスをパルス状に
    導入する手段が作動するまでの時間差を、1秒以下とす
    ることを特徴とする請求項1に記載の堆積膜の形成方
    法。
  13. 【請求項13】 前記プラズマ中に生じた異常放電を検
    知する手段が作動してから、前記原料ガスをパルス状に
    導入する手段が作動するまでの時間差を、1ミリ秒以下
    とすることを特徴とする請求項1に記載の堆積膜の形成
    方法。
  14. 【請求項14】 前記プラズマ中に生じた異常放電を検
    知する手段が作動してから、前記原料ガスをパルス状に
    導入する手段が作動するまでの時間差を、1マイクロ秒
    以下とすることを特徴とする請求項1に記載の堆積膜の
    形成方法。
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