JP2000182964A - 堆積膜形成方法および堆積膜形成装置 - Google Patents

堆積膜形成方法および堆積膜形成装置

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JP2000182964A JP10356249A JP35624998A JP2000182964A JP 2000182964 A JP2000182964 A JP 2000182964A JP 10356249 A JP10356249 A JP 10356249A JP 35624998 A JP35624998 A JP 35624998A JP 2000182964 A JP2000182964 A JP 2000182964A
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靖 藤岡
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Yuzo Koda
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Takahiro Yajima
孝博 矢島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、大面積の基板上に、膜厚方向に組成
の分布のある堆積膜を特性にばらつきなく連続的に形成
することができ、とりわけ良好な特性を持つ光起電力素
子等の機能性堆積膜を多量にかつ安価に形成することが
できる堆積膜形成方法および堆積膜形成装置を提供する
ことを目的としている。 【解決手段】本発明は、真空気密の可能な反応容器内に
その一面が帯状部材で構成される一つの成膜室または連
続した複数の成膜室を設け、前記成膜室内に複数の元素
を含有する反応ガスを導入し、前記成膜室内を排気手段
により排気して所望の圧力に維持し、前記成膜室内に高
周波電力を導入するとともにバイアス印加手段によって
バイアスを印加してプラズマを生起し、前記帯状部材を
連続的に搬送して前記帯状部材上に堆積膜を形成する堆
積膜形成方法または装置であって、前記バイアスの印加
を、複数のバイアス印加手段により前記帯状部材の搬送
方向に沿って増加または減少傾向を持つように印加し、
前記帯状部材に堆積される膜の膜厚方向で複数の元素の
組成比を変化させることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、堆積膜形成方法お
よび堆積膜形成装置に関し、特に、大面積に亘って均一
な高周波プラズマを生起させ、これにより引き起こされ
る反応により原料ガスを分解、励起させることによって
大面積の機能性堆積膜を連続的に形成する方法および装
置に関する。更に詳しくは、非晶質半導体を利用した大
面積の光起電力素子の形成方法および装置であって、特
に、積層型光起電力素子を形成する少なくとも水素を含
む非晶質シリコン・ゲルマニウム(以下a−SiGeと
略記)膜及び少なくとも水素を含む非晶質シリコン・カ
ーバイド(以降a−SiCと略記)膜の各々の膜中にお
ける上記元素の割合を理想的に制御し、光起電力素子の
改良をする方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基板上に光起電力素子等に用いる半導体
機能性堆積膜を連続的に形成する方法として、各種半導
体層を形成するための独立した成膜室を設け、これらの
各成膜室はゲートバルブを介したロードロック方式にて
連結され、基板を各成膜室へ順次移動して各種半導体層
を形成する方法が知られている。量産性を著しく向上さ
せる方法としては、米国特許第4,400,409号明
細書には、ロール・ツー・ロール(Roll to R
oll)方式を採用した連続プラズマCVD法が開示さ
れている。この方法によれば、長尺の磁性体帯状部材を
基板として、複数のグロー放電領域において必要とされ
る導電型の半導体層を堆積形成しつつ、基板をその長手
方向に連続的に搬送することによって、半導体接合を有
する素子を連続形成することができるとされている。
【0003】ところで、特に光起電力素子を用いた電力
用の太陽電池の設計にあたっては、太陽光を有効に光電
変換することが重要であり、殊に広いスペクトル分布を
有する太陽光を可能な限り広い波長範囲で光電変換でき
る層構成とすることが重要である。こうしたことを勘案
して、異なるエネルギーバンドギャップを有する複数の
半導体材料を用いる、光学的バンドギャップの連続変化
法が提唱されている。(以下グレーディドバンドギャッ
プ法と略記)該提案の太陽電池の層構成は、複数の光起
電力素子を積層したいわゆる電気的に直列な構造のもの
であり、個々の光起電力素子の特性が良くなければ全体
として高い光電変換効率の得られないものである。
【0004】図4はこうした積層型の太陽電池の一例を
取り挙げた模式図である。図4(b)において401は
帯状部材、裏面反射層として、402は金属層で具体的
には銀膜であり、403は下部電極層で具体的には酸化
亜鉛膜、404は下部光起電力素子(以下「ボトム・セ
ル」と略記)であり、具体的には材料としてa−SiG
eを用いている。404a〜404eは各々ボトム・セ
ルを構成する各層であり、n型a−Si、i型a−Si
(n/iバッファ層)、i型a−SiGe、i型a−S
iGe(p/iバッファ層)、p型微結晶(μC)−S
i層である。407は上部光起電力素子(以下「トップ
・セル」と略記)であり具体的には材料としてa−Si
を用いている。407a〜407cは各々トップ・セル
を構成する各層であり、n型a−Si、i型a−Si、
p型μC−Si層である。405は透明電極であり、具
体的にはITO、IO等の材料からなる。406は集電
電極である。図4において光は上部から入り、トップ・
セルのa−Si層、及びボトム・セルのa−SiGe層
に吸収されることにより光キャリアを発生させ、光電変
換を行なう。
【0005】ところで、a−Si及びa−SiGe膜中
で発生した光キャリア、具体的には電子とホールのペア
のうち電子は易動度が大きく比較的容易に全層を走行し
て光起電力に寄与できるのに対して、ホールは易動度が
小さく、例えばa−SiGe層中に発生したキャリアは
a−SiGe層中を走り切ることが出来ずに膜中にトラ
ップされてしまい、その結果、有効に起電力を取り出せ
ないという問題があった。こうした事態に対して、a−
SiGe膜の高品質化ひいてはホールの走行性の向上の
為に水素希釈法、三電極法等を利用した改善が試され、
ある程度の成果が出つつある。しかし、a−SiGe膜
に限ってみると、上記の様々な努力が試みられたにも拘
らず充分なホールの走行性を有する材料が得られたとは
今だ言い難い状況にある。
【0006】このようなことから、a−SiGe層中の
ホールの走行性を改善させる手段として最近提案されて
いる方法に、a−SiGe層の光学的バンドギャップの
連続変化法がある(以下グレーディドバンドギャップ法
と略記)。図5にグレーディド・バンドギャップ法によ
り作成されたa−SiGe膜のエネルギー・バンドの例
をあらわす模式図を示す。図5(a)において、光は左
側から入射する。501は伝導帯(Ec)のエネルギー
準位であり、502は価電子帯のエネルギー準位(E
v)である。図5(b)において、SiとGeの含有率
を連続的に変化させることにより、バンドギャップ(E
c−Ev)の大きい領域と小さい領域を作り出す事がで
きる。そして、その結果、光の入射側により強い内部電
界を作り出す。バンドギャップの狭い部所がp層側に寄
る構成としたのは、光がp層側から入射する為にp層側
により多くのキヤリアが発生し、又、発生したキャリア
のうちホールはp層側に移動するからである。
【0007】図5(b)においては、前述の強い内部電
界に助けられてホールは、a−SiGe膜内を走りきる
事が可能であるが、図5(a)に示すエネルギー変化箇
所のない従来のa−SiGe膜ではホールは走行できず
に、a−SiGe膜中にとどまってしまい起電力に寄与
しない。又、グレーディド・バンドギャップのa−Si
Ge層を作製する上で注意すべきことは、p層側界面及
びn層側界面においてはGeの含有率をほぼ0%とし
て、p層及びn層と良好なエネルギー・マッチングをと
り、良好な接合を形成することである。そこで、i型a
−Siをn層側界面に、i型a−SiGeをp層側界面
に挿入することで良好な接合を形成することによりキャ
リアの注入効率が増大し、結果として太陽電池効率も向
上する。以上説明した如く、図4(b)に示した構成の
a−Siトップ・セル、グレーディド・バンドギャップ
a−SiGeボトム・セルを重ねた積層型光起電力素子
が、現在、光起電力特性の良い太陽電池として、異なる
検討が試みられている。
【0008】因みに、特開平05−121338号公報
「堆積膜形成方法および堆積膜形成」には、ロール・ツ
ー・ロール(Roll to Roll)方式を採用し
たマイクロ波プラズマCVD法によりグレーディドバン
ドギャップのi型層の作製方法が開示されている。この
方法によれば、帯状基板の搬送方向に平行に原料ガスの
流れを設けて、ガス流を制御する方法で膜中のGe濃度
を変化させる事ができるとされている。また、近年で
は、RF(Radio Frequency)周波数よ
り高く、マイクロ波周波数より低い30MHz以上50
0MHz以下のいわゆるVHF(Very High
Frequency)領域の周波数を用いたVHFプラ
ズマCVD法が検討されている。この周波数域において
は、従来のRFプラズマCVD法に比べて原料ガスの利
用効率を高く、堆積膜の形成速度を高くはできるが、膜
の均質性という点で充分満足のいくものとは限らなかっ
た。そこでVHFプラズマCVD法においてDCバイア
ス電圧を印加して膜質の改善を目指した取り組みが米国
特許第4,406,765号明細書において開示されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいて、バッジ式の生産装置で自在に膜組成を変化さ
せ、どのようなプロファイルのグレーディド・バンドギ
ャップa−SiGe膜を作製する事が良いかについては
判明していたが、組成を時間的にではなく位置的に変化
させるロール・ツー・ロール(Roll to Rol
l)方式を採用したCVD法では、こうした理想的なグ
レーディド・バンドギャップa−SiGe膜を作成する
事が困難であった。また、成膜チャンバーの底部の一部
にのみ集中して排気口を設けて、ガス流を制御する方法
や、Ge含有率の高い箇所で圧力が低くなるようにする
方法では、原料ガスの組成、圧力といった膜形成雰囲気
について、分布を持たせることを再現性よく実施するこ
とは困難であり、また、複数のガス供給・導入手段が必
要となり、その作製費用が嵩むといった点にも問題があ
った。
【0010】そこで、本発明では、上記した従来のもの
における課題を解決し、大面積の基板上に、膜厚方向に
組成の分布のある堆積膜を特性にばらつきなく連続的に
形成することができ、とりわけ良好な特性を持つ光起電
力素子等の機能性堆積膜を多量にかつ安価に形成するこ
とができる堆積膜形成方法および堆積膜形成装置を提供
することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するため、堆積膜形成方法および堆積膜形成装置をつ
ぎのように構成したことを特徴とするものである。すな
わち、本発明の堆積膜形成方法は、真空気密の可能な反
応容器内にその一面が帯状部材で構成される一つの成膜
室または連続した複数の成膜室を設け、前記成膜室内に
複数の元素を含有する反応ガスを導入し、前記成膜室内
を排気手段により排気して所望の圧力に維持し、前記成
膜室内に高周波電力を導入するとともにバイアス印加手
段によってバイアスを印加してプラズマを生起し、前記
帯状部材を連続的に搬送して前記帯状部材上に堆積膜を
形成する堆積膜形成方法であって、前記バイアスの印加
を、複数のバイアス印加手段により前記帯状部材の搬送
方向に沿って増加または減少傾向を持つように印加し、
前記帯状部材に堆積される膜の膜厚方向で複数の元素の
組成比を変化させることを特徴としている。また、本発
明の堆積膜形成装置は、帯状部材を連続的に搬送してプ
ラズマCVD法により前記帯状部材上に堆積膜を形成す
る堆積膜形成装置において、真空気密の可能な反応容器
と、前記反応容器内にその一面が帯状部材で構成される
一つの成膜室または連続した複数の成膜室と、前記成膜
室内に複数の元素を含有する原料ガスを導入する原料ガ
ス導入手段と、前記成膜室内に高周波電源からの高周波
電力を導入する高周波電力導入手段と、前記成膜室内を
排気する排気手段と、前記帯状部材の搬送方向に沿って
増加または減少傾向を持つようにバイアスを印加する複
数のバイアス印加手段とを有し、前記帯状部材に堆積さ
れる膜の膜厚方向で複数の元素の組成比を変化させて堆
積膜を形成することを特徴としている。そして、本発明
のこれらの方法および装置は、前記複数のバイアス印加
手段が、前記反応容器内に一つの成膜室が設けられたも
のにおいては、該一つの成膜室内に前記帯状部材の搬送
方向に沿って複数のバイアス印加手段を設置することに
より構成されていることを特徴としている。また、本発
明のこれらの方法および装置は、前記複数のバイアス印
加手段が、前記反応容器内に連続した複数の成膜室が設
けられたものにおいては、その各々の成膜室にバイアス
印加手段を設置することにより構成されていることを特
徴としている。また、本発明のこれらの方法および装置
は、前記高周波電力が、周波数帯が30MHz以上50
0MHz以下のVHF帯域の高周波電力であることを特
徴としている。また、本発明のこれらの方法および装置
は、前記印加されるバイアスが、DCバイアス電圧であ
ることを特徴としている。また、本発明のこれらの方法
および装置は、前記DCバイアス電圧が、前記帯状部材
に対して正電位のDCバイアス電圧であることを特徴と
している。また、本発明のこれらの方法および装置は、
前記印加されるバイアスが、RFバイアス電力であるこ
とを特徴としている。また、本発明の堆積膜形成方法
は、前記反応ガスの複数の元素が、各々光学的バンドギ
ャップの異なる半導体薄膜を形成し得る元素であること
を特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明は本発明者らのつぎのような知見に
基づくものである。すなわち、本発明者らは従来の薄膜
半導体機能性堆積膜の形成装置における上述の諸問題を
解決し、前記本発明の目的を達成すべく鋭意研究を重ね
た結果、導入する電磁波の周波数を高く設定することに
より、とりわけそれをVHF帯域に設定することによ
り、ガスの利用効率が高く、同時にある程度の堆積速度
が得られることを見いだした。この理由としては、30
MHz〜500MHzの周波数とすることにより、原料
ガスの分解性及び/又は分解した後の活性種の種類、割
合、数を最適に制御できるためであると推測される。
【0013】一般に高周波プラズマにおいて、導入する
電磁波の周波数に応じてプラズマ中の電子密度、或は該
電子のエネルギー、さらに電極に発生するセルフバイア
ス、基板に入射するイオンエネルギー等が変化する。例
えば、周波数が高くなると一般に電子温度は高くなり、
高エネルギー電子は増加する。また入射イオンエネルギ
ーは分布幅が狭くなり(但し分布の中心値は圧力、パワ
ー等によって変化する)、また電極のセルフバイアスは
小さくなる。従って導入する電磁波の周波数によってプ
ラズマ中で生成される電子、イオン、ラジカル等(以後
これらを活性種と記す)の種類、割合、或はプラズマ自
体の安定性が変化する。
【0014】これらの変化が、本発明の構成が奏する効
果の一助となっているものと考えられる。例えばSiH
4ガスが電磁波により分解する場合、前述のようにイオ
ン、ラジカル等の活性種が生成するが、これらの活性種
はその種類によって、反応性が異なる。このうち不安定
(反応性の高い)な活性種は気相中での2次反応で失活
したり、或は基板表面上で比較的短時間で膜として堆積
してしまう。このような場合、堆積膜中のネットワーク
形成時の緩和時間が不十分となり、歪みの多い堆積膜と
なる場合が多い。一方、安定(反応性が低く比較的寿命
の長い)な活性種は、堆積膜中のネットワーク形成時の
緩和時間が十分得られ、歪みの少ない安定な堆積膜とな
る。従って、活性種の種類、割合、数等を比較的好まし
い条件に制御できるものと考えられる。
【0015】本発明において、VHF電力の導入手段と
しての電極におけるVHF電力の電力密度としては、好
ましくは0.01〜50W/cm2より好ましくは、
0.1〜30W/cm2、最適には0.5〜10Wcm2
である。電力密度が0.01W/cm2より小さいと、
本発明の効果が小さくなり、逆に50W/cm2より大
きいと、放電が不安定となり、異常放電を起こし易くな
る。また、電極の材質としては、電磁波を伝送可能なも
のであれば特に制限はなく、例えば、Al、Cr、M
o、Au、In、Nb、Te、V、Ti、Pt、Pb、
Fe、等の金属、およびこれらの合金、たとえばステン
レス(例えばJIS規格SUS300系、400系)等
が挙げられる。次に、成膜室内に堆積膜の原料となる物
質を複数種類含有する原料ガスとVHF波を一様に導入
し、基板の移動方向に複数個配置されたバイアス印加手
段にバイアスを印加してプラズマを生起させるので、基
板の移動方向に対して成膜条件が変化していることにな
り、基板の移動方向に関して異なる場所では、形成され
る堆積膜の組成が異なることになる。一方、基板は連続
的に移動していて、堆積膜も連続的に形成、成長してい
るから、結果として、基板上に形成される堆積膜は、膜
厚方向に組成が変化することになる。
【0016】本発明の堆積膜形成方法において、反応容
器内の成膜室は一つで、複数のバイアス印加手段を基板
搬送方向に並べて設置しても良いが、反応容器内に連続
した複数の成膜室内を設置し、各成膜室に複数のバイア
ス印加手段を設けて基板搬送方向に沿って増加または減
少するようにバイアスを印加することで基板の移動方向
に対して成膜条件を変化させることもできる。例えば、
バイアス導入手段に正の電位を加え、基板をアースに落
とした場合、バイアス導入手段と帯状部材との間に電界
が生じる。従って、プラズマの分布が、帯状部材の近く
と成膜室の内壁の近くとで異なるため、成膜に主体的に
寄与する中性ラジカル粒子の分布も帯状部材近くと成膜
室の内壁近くとでは異なってくる。その結果、適当な大
きさの電界を加えることにより、帯状部材上にできるだ
け選択的に、堆積膜を堆積できるようになる。つまり、
印加するDCバイアス電圧を変えることで、帯状部材上
にできるだけ選択的に組成を変えて堆積膜を形成でき
る。
【0017】なお、本発明において発生させる好ましい
電界の強度は、原料ガス等の種類によっても異なるが、
5V/cm以上500V/cm以下が好ましい。かかる
範囲の電界強度の場合、成膜速度の向上、及び膜の電気
特性の向上がより一層認められる。次に、印加するバイ
アスがRF電力の場合は、堆積室内のプラズマと基板の
間の電位を制御しているものと考えられる。VHF波プ
ラズマCVDによる堆積膜形成の場合、プラズマと基板
の間の電位差は小さいが、RFエネルギーをVHF波エ
ネルギーと同時に投入することによってプラズマと基板
の間の電位差(プラズマ側が+で、基板側が−)を大き
くすることができる。このようにプラズマ電位が基板に
対してプラスで高いことによって、VHF波エネルギー
で分解した活性種が基板上に堆積し、同時にプラズマ電
位で加速された+イオンが基板上に衝突し基板表面での
緩和反応が促進され良質な堆積膜が得られるものと考え
られる。つまり、印加するRFバイアス電力を変えるこ
とで、上述のプラズマ電位が変わり帯状部材上に組成を
変えて堆積膜を形成できる。なお、本発明において印加
するRF波の好ましい範囲としては、0.04〜2W/
cm3である。RF波の好ましい周波数の範囲としては
1MHz以上30MHz未満が挙げられる。かかる範囲
の電力密度の場合、成膜速度の向上、及び膜の電気特性
の向上がより一層認められる。
【0018】また、バイアス導入手段としての電極の材
質としては、電磁波を伝送可能なものであれば特に制限
はなく、例えば、Al、Cr、Mo、Au、In、N
b、Te、V、Ti、Pt、Pb、Fe、等の金属、お
よびこれらの合金、たとえばステンレス(例えばJIS
規格SUS300系、400系)等が挙げられる。本発
明では堆積膜の原料ガスとしては、例えば、シラン(S
iH4)、ジシラン(Si26)等のアモルファスシリ
コン形成原料ガス、ゲルマン(GeH4)等の他の機能
性堆積膜形成原料ガス又は、それらの混合ガスが挙げら
れる。希釈ガスとしては水素(H2)、アルゴン(A
r)、ヘリウム(He)、等が挙げられる。
【0019】また、堆積膜のバンドキャップ巾を変化さ
せる等の特性改善ガスとして、窒素(N2)、アンモニ
ア(NH3)等の窒素原子を含む元素、酸素(O2)、酸
化窒素(NO)、酸化二窒素(N2O)等酸素原子を含
む元素、メタン(CH4)、エタン(C26)、エチレ
ン(C24)、アセチレン(C22)、プロパン(C3
8)等の炭化水素、四フッ化ケイ素(SiF4)、六フ
ッ化ニケイ素(Si26)、四フッ化ゲルマニウム(G
eF4)等のフッ素化物又はこれらの混合ガスが挙げら
れる。また、ドーピングを目的としてジボラン(B
26)、フッ化硼素(BF3)ホスフィン(PH3)等の
ドーパントガスを同時に放電空間(成膜空間)に導入し
ても本発明は同様に有効である。
【0020】帯状部材の材質としては、例えば、ステン
レス、Al、Cr、Mo、Au、In、Nb、Te、
V、Ti、Pt、Pd、Fe等の金属、これらの合金又
は表面を導電処理したポリカーボネート等の合成樹脂、
ガラス、セラミック、紙等が本発明では通常使用され
る。帯状部材の短手方向は、10mm以上が好ましく、
特に、20mm以上500mm以下が最適である。帯状
部材の長さには特に制限はなく、帯状部材を用いた連続
成膜にも適用できる。本発明での堆積膜形成時の帯状部
材の温度はいずれの温度でも有効だが、特に20℃以上
500℃以下が好ましく、50℃以上450℃以下がよ
り良好な効果を示すためより好ましい。また、放電圧力
は、5〜100mtorrの範囲が好ましく、5mto
rrより低圧では、放電の維持が困難となり、100m
torrより高圧では、ポリシラン等の不都合な副生成
物が生じる恐れがある。
【0021】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する
が、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるも
のではない。 [実施例1]実施例1においては、図1に示したi型層
形成装置を、図3に示したロール・ツー・ロール方式に
よる連続堆積膜形成装置のi型層反応容器を用いて、i
型層のみを帯状基板上に連続成膜した。まず、ステンレ
ス(SUS304BA)からなる帯状基板303(幅4
0cm×長さ200m×厚さ0.125mm)を十分に
脱脂、洗浄し、基板送り出し容器にこの帯状基板303
を巻いたボビン301を装着し、帯状基板303を、基
板巻取り容器333まで通し、帯状基板303がたるま
ないように張力調整を行なった。そして、基板送り出し
容器302、各成膜容器336,338,343,34
5,347、基板巻取り容器333のそれぞれを、不図
示のメカニカルブースターポンプ/ロータリーポンプで
荒引きし、油拡散ポンプ(不図示)によって5×10-6
Torr以下の高真空にまで排気した。そののち、ヒー
ター340により帯状基板303の表面温度が320℃
になるように温度制御を行ない、加熱、脱ガスを行なっ
た。
【0022】十分に脱ガスが行なわれたところで、各排
気管321に接続された油拡散ポンプ(不図示)を作動
させながら、各原料ガス導入管から堆積膜形成用の原料
ガスを成膜室に導入した。同時に、各ガスゲート31
4,322に、ゲートガスとして、それぞれ流量が50
0sccmのH2ガスを供給し、このゲートガス及びi
型層以外の反応容器を排気するようにした。成膜容器3
43内の圧力が安定したところで、VHF電源316よ
り、周波数100MHzのVHF波を成膜容器343内
に導入した。更にDCバイアス電源317により、バイ
アス電極341に+100VのDCバイアス電圧を印加
し、バイアス電極339には別のDCバイアス電源32
0により+300VのDCバイアス電圧を印加した。こ
の結果、グロー放電が生起し、プラズマが発生した。次
に、基板送り出し容器302から基板巻取り容器333
の方向に向け、すなわち図3の図示矢印方向に、帯状基
板303の移動を開始した。このときの移動速度は、6
35mm/minであった。10分間にわたり、帯状基
板303を連続的に移動させつつ、帯状基板303の上
に、i型のa−SiGe:Hからなる堆積膜の形成を表
1に示す条件により行なった。
【0023】
【表1】 この実施例1でa−SiGe:Hからなる堆積膜が形成
された部分について、2次イオン質量分析計(SIM
S)(CAMECA社製、imf−3型)を用い、深さ
方向の元素分布を測定した。その結果、図6に示した深
さ方向分布が得られ、図5(b)に示したのと同様のバ
ンドギャッププロファイルとなっていることがわかっ
た。なお、図6において、横軸は時間で表されている
が、2次イオン質量分析においては、経過時間と深さが
比例するので、図6の横軸を表面からの深さと考えて差
し支えない。
【0024】[実施例2]実施例2においては、実施例
1で用いた図1のi型層形成装置を用い、図3のロール
・ツー・ロール方式による堆積膜形成装置を用いて光起
電力素子を作製した。図3のロール・ツー・ロール方式
による堆積膜形成装置において、送り出し用真空容器3
02、n層反応容器347、n/iバッファ層(i型
層)反応容器345、i層反応容器343、p/iバッ
ファ層(i型層)反応容器338、p層反応容336、
巻き取り用真空容器333はガスゲート304,30
9,314,322,327,332で接続され排気管
305,310,321,323,328より排気ポン
プ(不図示)で真空に排気されている。帯状部材303
は送り出し用ボビン301に巻かれておりn型反応容器
347、n/iバッファ層(i型層)反応容器345、
i層反応容器343、p/iバッファ層(i型層)反応
容器338、p型反応容器336へ搬送される。そして
各真空容器内で成膜等の処理が行なわれた帯状部材30
3は巻き取り用ボビン334により巻き取られる。ここ
でガスゲート304,309,314,322,32
7,332より掃気用ガスが流されており各真空容器間
でガスが混入するのを防いでいる。
【0025】帯状部材303は各成膜室上部を通過しな
がら、各反応容器のヒーターにより所望の温度に加熱さ
れている。n層反応容器347では、高周波電力はRF
電源307から、高周波電極306を通して成膜室内部
へ導入され原料ガスを分解・励起しプラズマを発生させ
る。ここではn型非晶質シリコン膜を形成する。n/i
バッファ層(i型層)反応容器345では同様にしてi
型非晶質シリコン膜を形成する。p/iバッファ層(i
型層)反応容器338では同様にしてi型非晶質シリコ
ンゲルマ膜を形成する。またp層反応容器336では同
様にしてp型非晶質シリコン膜を形成する。図3に示す
装置を用いてp,p/i,i,n/i,nの5層からな
る光起電力素子を作製し、その光電変換効率を測定する
ことによって評価した。AM−1.5(100mW/c
2)光照射下に設置し、光電変換効率を測定した。
p,p/i,i,n/i,n型光起電力素子の構成を図
4(a)に示す。まず、ステンレス基板401上に裏面
反射層として、銀膜402を7500Å、酸化亜鉛膜4
03を1μmをこの順に堆積した。その後、n型非晶質
シリコン膜404aを約300Å、n/iバッファ層
(i型層)としてi型非晶質シリコン膜404bを約1
00Å、前述のi型層としてa−SiGe膜404cを
約1000Å、p/iバッファ層(i型層)としてi型
a−SiGe膜404dを約100Å、p型非晶質シリ
コン膜404eを約50Å、この順に堆積した。それぞ
れの膜の形成条件を表2に示した。帯状部材の搬送速度
は635mm/分とした。
【0026】
【表2】 続いて、反射防止膜兼表面電極として酸化インジウムス
ズ膜405を700Å堆積し、最後に集電電極406と
してCr2000Å、Ag8000Å、Cr200Åを
この順に堆積した。作製したセルを2次イオン質量分析
計(SIMS)(CAMECA社製、imf−3型)を
用い、深さ方向の元素分布を測定した。その結果、i層
の光入射側にRFプラズマによるa−SiGe:H膜を
積層した事により図5(c)に示したのと同様のバンド
ギャッププロファイルとなっていることがわかった。
【0027】(比較例2−1)図3においてバイアス電
極341,339に印加するDCバイアスが+100V
で同一であること以外は実施例2と全く同様に、実施例
2と同様の手順で表2の条件で基板303上に図4
(a)に示したp,p/i,i,n/i,nの5層から
なる光起電力素子を作製した。比較例2−1の光起電力
素子の測定結果を基準1.00にして、特性のバラツキ
と光電変換効率の比較を行なった。表3に示すように、
比較例2−1の光起電力素子に対して、実施例2の光起
電力素子は、光電変換効率に優れており、本発明の形成
方法により作製した光起電力素子が優れた特性を有する
ことが判明し、本発明の効果が実証された。
【0028】
【表3】 [実施例3]実施例3においては、図2のi層反応容器
を用い、図3のロール・ツー・ロール方式により実施例
2と同様の手順で表2の条件でp,p/i,i,n/
i,nの5層からなる光起電力素子を作製した。図2と
図1との違いは、i層反応容器201内に帯状基板20
2の搬送方向に成膜室を独立に3つ並べてあり、成膜室
221,220,219,にはそれぞれVHF電源20
7,210,213を高周波電極204,211,21
5に接続する。成膜室221,220,219にはそれ
ぞれ原料ガス導入管208により、同一の原料ガスを供
給する。更に各成膜室のバイアス電極203,216,
217にRFバイアス電源206,209,212を接
続し、RFバイアス電力を印加する構成とした。RFバ
イアス電源は周波数13.56MHzのRFバイアス電
源を用いて、バイアス電極203に100W、バイアス
電極216に200W、バイアス電極217に300W
印加した。i層以外の構成は実施例2と同様である。
【0029】(比較例3−1)i層成膜室に印加するR
Fバイアス電力が、帯状基板の搬送方向に関係なく10
0Wの同一の電力を印加する以外は実施例3と同様の手
順で表2の条件でp,p/i,i,n/i,nの5層か
らなる光起電力素子を作製した。実施例2と同様に光電
変換効率を測定し、比較例3−1の測定結果を基準1.
00にして、特性バラツキと光電変換効率の比較を行な
った。表4に示すように、比較例3−1の光起電力素子
に対して、実施例3の光起電力素子は光電変換効率に優
れており、本発明の作製装置により作製した光起電力素
子が優れた特性を有することが判明し、本発明の効果が
実証された。
【0030】
【表4】 [実施例4]実施例4においては、図4(b)に示す、
p,p/i,i,n/i,nの5層を積層した上にp,
i,nの3層を積層したダブルセル構成の光起電力素子
を作製した。作製にあたっては、図3に示す連続堆積膜
形成装置の第2の不純物層形成用真空容器336と基板
巻取り容器333との間に、この連続堆積膜形成装置の
真空容器347,343,336と同様の構成とした堆
積膜形成用の真空容器を3つ順次直列に接続したものを
挿入した構成の装置を用いた。各真空容器の接続にはガ
スゲートを用いて、掃気用ガスを流して各真空容器間で
ガスが混入するのを防いでいる。また、ボトムセルのi
層の作製には実施例2と同様に図1のDCバイアスを印
加する構成として、バイアス電極104に+100V、
バイアス電極111に+400Vを印加して光起電力素
子の作製を行った。まず、実施例2と同様のボトムセル
を作製し、その後、トップセルとしてn型非晶質シリコ
ン膜407aを約150Å、i型非晶質シリコン膜40
7bを約1000Å、p型非晶質シリコン膜404eを
約50Å、この順に堆積した。それぞれの膜の形成条件
を表5に示す。
【0031】
【表5】 (比較例4−1)i層成膜室にDCバイアスを印加する
が、帯状基板の搬送方向に関係なく同一の電圧+100
Vを印加する以外は実施例4と同様の手順で表5の条件
でp,p/i,i,n/i,nの5層を積層した上に
p,i,nの3層を積層したダブルセル構成の光起電力
素子を作製した。実施例2と同様に光電変換効率を測定
し、比較例4−1の測定結果を基準1.00にして、特
性バラツキと光電変換効率の比較を行なった。表6に示
すように、比較例4−1の光起電力素子に対して、実施
例4の光起電力素子は光電変換効率に優れており、本発
明の作製装置により作製した光起電力素子が優れた特性
を有することが判明し、本発明の効果が実証された。
【0032】
【表6】
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
堆積膜の原料となる複数の元素を含有する反応ガスを成
膜室内に導入し、バイアスの印加を、複数のバイアス印
加手段により前記帯状部材の搬送方向に沿って増加また
は減少傾向を持つように印加するように構成して、連続
して移動する基板の移動方向の異なる場所での成膜条件
を異ならせ、大面積の基板上に、膜厚方向に組成の分布
のある堆積膜を特性にばらつきなくかつ連続的に形成す
ることが可能となり、とりわけ良好な特性を持つ光起電
力素子等の機能性堆積膜を多量にかつ安価に形成するこ
とができる堆積膜形成方法および堆積膜形成装置を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における堆積膜形成方法の実施
に使用されるi型層形成装置の構成を示す概略断面図で
ある。
【図2】本発明の実施例における堆積膜形成方法の実施
に使用される別のi型層形成装置の構成を示す概略断面
図である。
【図3】図1に示すi型層形成装置を組み込んだ連続堆
積膜形成装置の構成を示す概略断面図である。
【図4】(a),(b)は太陽電池の構成を示す概略断
面図である。
【図5】(a)〜(c)はi型半導体層のバンドギャッ
ププロファイルを示す説明図である。
【図6】i型半導体層の深さ方向の元素分布図である。
【符号の説明】
101,201,336,338,343,345,3
47:反応容器 102,202,303,401:帯状部材 103,315:金属メッシュ 104,111,203,216,217,339,3
41:バイアス電極 105,205,214,305,310,321,3
23,328:排気管 106,208,308,313,318,326,3
31:原料ガス導入管 107,109,317,320:DC電源 108,207,210,213,316:VHF電源 110,204,211,215,306,311,3
19,324,329:高周波電極 112,218,335,337,340,344,3
46:ヒーター 113,219,220,221:成膜室 206,209,212:RFバイアス電源 301:送り出し用ボビン 302:送り出し用真空容器 304,309,314,322,327,332:ガ
スゲート 307,312,325,330:RF電源 333:巻き取り用真空容器 334:巻き取り用ボビン 402:銀膜 403:酸化亜鉛膜 404a,407a:n型非晶質シリコン膜 404b:i型非晶質シリコン膜(n/iバッファ層
(i型層)) 404c:i型非晶質シリコンゲルマニウム膜 404d:i型非晶質シリコンゲルマニウム膜(p/i
バッファ層(i型層)) 404e,407c:p型非晶質シリコン膜 405:透明電極(酸化インジウムスズ膜) 406:集電電極 407b:i型非晶質シリコン膜 501:伝導帯(Ec)のエネルギー準位 502:価電子帯(Ev)のエネルギー準位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岡部 正太郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 幸田 勇蔵 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 矢島 孝博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 金井 正博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 4K030 AA06 AA17 BA09 BA30 CA02 CA17 FA01 FA03 GA14 JA17 JA18 KA08 KA20 KA30 LA16 5F045 AA08 AB01 AB04 AB06 AC01 AC02 AC11 AC12 AD04 AD05 AD06 AD07 AD08 AD09 AE15 AE17 AE19 AF10 CA13 DA52 DA58 DA63 DP22 DQ15 EH20 HA24 5F051 AA05 BA14 CA03 CA16 CA22 CA23 CA26 DA04 DA12 DA15 FA04 GA02

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空気密の可能な反応容器内にその一面が
    帯状部材で構成される一つの成膜室または連続した複数
    の成膜室を設け、前記成膜室内に複数の元素を含有する
    反応ガスを導入し、前記成膜室内を排気手段により排気
    して所望の圧力に維持し、前記成膜室内に高周波電力を
    導入するとともにバイアス印加手段によってバイアスを
    印加してプラズマを生起し、前記帯状部材を連続的に搬
    送して前記帯状部材上に堆積膜を形成する堆積膜形成方
    法であって、 前記バイアスの印加を、複数のバイアス印加手段により
    前記帯状部材の搬送方向に沿って増加または減少傾向を
    持つように印加し、前記帯状部材に堆積される膜の膜厚
    方向で複数の元素の組成比を変化させることを特徴とす
    る堆積膜形成方法。
  2. 【請求項2】前記複数のバイアス印加手段が、前記反応
    容器内に一つの成膜室が設けられたものにおいては、該
    一つの成膜室内に前記帯状部材の搬送方向に沿って複数
    のバイアス印加手段を設置することにより構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の堆積膜形成方法。
  3. 【請求項3】前記複数のバイアス印加手段が、前記反応
    容器内に連続した複数の成膜室が設けられたものにおい
    ては、その各々の成膜室にバイアス印加手段を設置する
    ことにより構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の堆積膜形成方法。
  4. 【請求項4】前記高周波電力が、周波数帯が30MHz
    以上500MHz以下のVHF帯域の高周波電力である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に
    記載の堆積膜の形成方法。
  5. 【請求項5】前記印加されるバイアスが、DCバイアス
    電圧であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいず
    れか1項に記載の堆積膜の形成方法。
  6. 【請求項6】前記DCバイアス電圧が、前記帯状部材に
    対して正電位のDCバイアス電圧であることを特徴とす
    る請求項5に記載の堆積膜の形成方法。
  7. 【請求項7】前記印加されるバイアスが、RFバイアス
    電力であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいず
    れか1項に記載の堆積膜の形成方法。
  8. 【請求項8】前記反応ガスの複数の元素が、各々光学的
    バンドギャップの異なる半導体薄膜を形成し得る元素で
    あることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1
    項に記載の堆積膜の形成方法。
  9. 【請求項9】帯状部材を連続的に搬送してプラズマCV
    D法により前記帯状部材上に堆積膜を形成する堆積膜形
    成装置において、 真空気密の可能な反応容器と、前記反応容器内にその一
    面が帯状部材で構成される一つの成膜室または連続した
    複数の成膜室と、前記成膜室内に複数の元素を含有する
    原料ガスを導入する原料ガス導入手段と、前記成膜室内
    に高周波電源からの高周波電力を導入する高周波電力導
    入手段と、前記成膜室内を排気する排気手段と、前記帯
    状部材の搬送方向に沿って増加または減少傾向を持つよ
    うにバイアスを印加する複数のバイアス印加手段とを有
    し、 前記帯状部材に堆積される膜の膜厚方向で複数の元素の
    組成比を変化させて堆積膜を形成することを特徴とする
    堆積膜形成装置。
  10. 【請求項10】前記複数のバイアス印加手段が、前記反
    応容器内に一つの成膜室が設けられたものにおいては、
    該一つの成膜室内に前記帯状部材の搬送方向に沿って複
    数のバイアス印加手段を設置することにより構成されて
    いることを特徴とする請求項9に記載の堆積膜形成装
    置。
  11. 【請求項11】前記複数のバイアス印加手段が、前記反
    応容器内に連続した複数の成膜室が設けられたものにお
    いては、その各々の成膜室にバイアス印加手段を設置す
    ることにより構成されていることを特徴とする請求項9
    に記載の堆積膜形成装置。
  12. 【請求項12】前記高周波電源が、周波数帯を30MH
    z以上500MHz以下のVHF帯域の高周波電力を出
    力する高周波電源であることを特徴とする請求項9〜請
    求項11のいずれか1項に記載の堆積膜の形成装置。
  13. 【請求項13】前記バイアス印加手段が、DCバイアス
    電圧を印加する手段であることを特徴とする請求項9〜
    請求項12のいずれか1項に記載の堆積膜の形成装置。
  14. 【請求項14】前記DCバイアス電圧が、前記帯状部材
    に対して正電位のDCバイアス電圧であることを特徴と
    する請求項13に記載の堆積膜の形成装置。
  15. 【請求項15】前記バイアス印加手段が、RFバイアス
    電力を印加する手段であることを特徴とする請求項9〜
    請求項12のいずれか1項に記載の堆積膜の形成装置。
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