JPH1138643A - 平版印刷版の製版方法 - Google Patents
平版印刷版の製版方法Info
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Abstract
印刷版の製版処理において、水洗処理時の乳剤層(ゼラ
チン)のウォッシュ・オフ性を向上させ、インキ受理性
及び保水性に優れたアルミニウム平版印刷版の製版方法
を提供する。 【解決手段】アルミニウム支持体とハロゲン化銀乳剤層
の間に物理現像核を有する平版印刷材料に、露光後少な
くとも現像処理及び水洗処理を施す平版印刷版の製版方
法において、前記水洗処理に用いられる水洗液に金属イ
オンキレート剤を含有させることを特徴とする平版印刷
版の製版方法。
Description
支持体とする銀錯塩拡散転写法を利用した平版印刷版の
製版方法に関するものである。
平版印刷版については、フォーカル・プレス、ロンドン
ニューヨーク(1972年)発行、アンドレ ロット
及びエディス ワイデ著、「フォトグラフィック・シル
バー・ハライド・ディヒュージョン・プロセシズ」、第
101頁〜第130頁に幾つかの例が記載されている。
を用いた平版印刷版には、転写材料と受像材料を別々に
したツーシートタイプ、あるいはそれらを一枚の支持体
上に設けたモノシートタイプの二方式が知られている。
ツーシートタイプの平版印刷版については、特開昭57
−158844号公報に詳しく記載されている。又、モ
ノシートタイプについては、特公昭48−30562
号、同51−15765号、特開昭51−111103
号、同52−150105号などの各公報に詳しく記載
されている。
持体とした銀錯塩拡散転写法を利用したモノシートタイ
プの平版印刷版(以降、アルミニウム平版印刷版と称
す)は、特開昭57−118244号、同57−158
844号、同63−260491号、特開平3−116
151号、同4−282295号、米国特許第4,56
7,131号、同第5,427,889号等の公報に詳
しく記載されている。
れ陽極酸化されたアルミニウム支持体上に物理現像核を
担持し、更にその上にハロゲン化銀乳剤層を設けた構成
に成っている。この平版印刷版の一般的な製版方法は、
露光後、現像処理、水洗処理(ハロゲン化銀乳剤層の除
去)、仕上げ処理の工程から成っている。
に金属銀画像部が形成され、次の水洗処理によってハロ
ゲン化銀乳剤層が除去されてアルミニウム支持体上に金
属銀画像部(以降、銀画像部と称す)が露出する。同時
に陽極酸化されたアルミニウム表面自身が非画像部とし
て露出する。
保護のためにアラビアゴム、デキストリン、カルボキシ
メチルセルロース、ポリスチレンスルホン酸等の保護コ
ロイドを含有する仕上げ液が塗布される。所謂、ガム引
きと云われる処理が施される。この仕上げ液は、定着液
やフィニッシング液とも称され、銀画像部を親油性にす
る化合物(以降、親油化剤と称す)を含有することも一
般的である。
おける重大な課題の1つとして、水洗処理時のハロゲン
化銀乳剤層のゼラチンの除去の問題がある。アルミニウ
ム平版印刷版において、ハロゲン化銀乳剤層の水洗除去
は、銀画像部及びアルミニウム表面自身で構成する非画
像部を完全に露出させるために極めて重要な工程であ
る。とりわけ、インキを受容する銀画像部は強い親油性
が必要であり、ゼラチン等の親油性を阻害する物質は完
全に排除する必要がある。
ジェット方式で吹き付けて乳剤層を剥離除去する方法、
または水洗液を吹き付けながらスクラブローラで乳剤層
を剥離する方法が一般的に採用されている。しかしなが
ら、このような物理的な剥離除去方法では、完全に乳剤
層を除去することは難しく、保水性やインキ受理性が低
下するという問題があった。
環し、水洗液中に溶出または分散した乳剤層構成成分
(ゼラチンや各種添加剤)を回収して、水洗液を再利用
することが行われている。しかしながら、水洗液中に溶
出または分散した乳剤層の成分は完全には回収すること
は難しい。従って、ランニング処理している間に、処理
装置の搬送ローラや絞りローラ及びスクラブローラに析
出物が付着し、平版印刷版の版面を傷つけるという問題
が発生した。
問題を解決し、水洗処理時の乳剤層(ゼラチン)のウォ
ッシュ・オフ性を向上させ、インキ受理性及び保水性に
優れたアルミニウム平版印刷版の製版方法を提供するこ
とにある。特にランニング処理におけるウォッシュ・オ
フ性の低下を抑制する。本発明の他の目的は、処理装置
のローラに析出物が付着するのを防止した製版方法を提
供することにある。
ルミニウム支持体とハロゲン化銀乳剤層の間に物理現像
核を有する平版印刷版に、露光後少なくとも現像処理及
び水洗処理を施す平版印刷版の製版方法において、前記
水洗処理に用いられる水洗液に金属イオンキレート剤を
含有させることによって達成された。
ト剤を用いることによって、ゼラチンのウォッシュ・オ
フ性に効果のあることを見いだした。アルミニウム平版
印刷版の処理において、水洗液中に存在するアルミニウ
ム、カルシウム、マグネシウム、鉄等の金属イオンがゼ
ラチンのウォッシュ・オフ性を阻害していることを見い
だし本発明に至った。特に、ランニング処理におけるウ
ォッシュ・オフ性の低下を防止できる。また、後述する
ようにローラへの析出物付着防止にも効果のあることが
わかった。
本発明に用いられる金属キレート剤としては、公知のも
のを用いることができる。好ましくは、アミノポリカル
ボン酸、ポリリン酸、モノホスホノ(モノ,ジ,トリ)
カルボン酸、2個以上のホスホン酸基を有する化合物等
である。
以下に挙げる。アミノポリカルボン酸及びその塩として
は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、エチレンジ
アミン−N−(β−オキシエチル)−N,N’,N’−
三酢酸、プロピレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸ト
リナトリウム塩、シクロヘキサンジアミン四酢酸、イミ
ノ二酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、エチルエーテ
ルジアミン四酢酸、エチレンジアミンテトラプロピオン
酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ジヒド
ロキシエチルエチレンジアミン二酢酸、トリエチレンテ
トラミン六酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコ
ールエーテルジアミン四酢酸、ジアミノプロパン四酢酸
等が挙げられる。
7−53749号公報に記載の化合物が挙げられる。例
えば、下記の化合物である。
酸及びその塩としては、1−ヒドロキシ−1−ホスホノ
−エタン−1−カルボン酸、1−ヒドロキシ−1−ホス
ホノ−エタン−1,2−ジカルボン酸、1−ヒドロキシ
−1−ホスホノ−プロパン−1−カルボン酸、1−ヒド
ロキシ−1−ホスホノ−プロパン−1,2,3−トリカ
ルボン酸、1−ホスホノ−エタン−2−カルボン酸、1
−ヒドロキシ−1−ホスホノ−エタン−2−カルボン
酸、2−ホスホノ−ペンタン−2,5−ジカルボン酸、
2−メチル−4−ホスホノ−ブタン−1,4−カルボン
酸、2−ホスホノ−ブタン−1,4−ジカルボン酸カリ
ウム塩、2,3−ジメチル−2−ホスホノ−ブタン−
1,4−ジカルボン酸,1−ホスホノ−プロパン−1,
2,3−トリカルボン酸、2−ホスホノ−ブタン−2,
3,4−トリカルボン酸等が挙げられる。
しては、下記の化合物が挙げられる。
1リットル当り、1〜100g、好ましくは5〜50g
程度含有させる。
に固着する析出物(主に、マグネシウム、カルシウム、
アルミニウム等の成分からなる)の発生を防止するとい
う効果も有することがわかった。特に、スクラブローラ
のカバー(コットン等)上にこれらの析出物が堆積する
と、ウォッシュ・オフ性を阻害することがわかった。従
って、析出物発生を防止することは、この製版方法にお
いて、極めて意味がある。この析出防止には、特に、2
個以上のホスホン酸基を有する化合物が優れた効果を発
揮することを見いだした。
程度であるが、pH8以下が好ましく、特にpH7以下
が好ましい。水洗液には前記キレート剤の他に、pHを
4〜7、好ましくは5〜7の範囲に緩衝させる緩衝剤、
例えば燐酸塩緩衝剤、クエン酸塩緩衝剤またはそれらの
混合物を含有することができる。また、防腐剤を含有さ
せてもよい。更に水洗液にタンパク質分解酵素を含有さ
せることが好ましい。これによって、乳剤層の水洗除去
(ウォッシュ・オフ)がより効果的に行われる。
は、ゼラチンなどのタンパク質を加水分解できる植物性
または動物性酵素で、公知のものが用いられる。例え
ば、ペプシン、レンニン、トリプシン、キモトリプシ
ン、カテプシン、パパイン、フィシン、トロンビン、レ
ニン、コラゲナーゼ、ブロメライン、細菌プロティナー
ゼ(例えば、長瀬産業(株)製のビオプラーゼ)等が挙
げられる。この中でも特に、トリプシン、パパイン、フ
ィシン、細菌プロティナーゼが好ましい。水洗液中への
酵素の含有量は、0.5〜50g/リットル程度が適当
である。
ン基を有する化合物を含有させるのが好ましい。メルカ
プト基またはチオン基を有する化合物としては、特公昭
48−29723号、特開昭58−127928号に記
載されているものが好ましく用いられる。特にメルカプ
ト基またはチオン基を有する5ないし6員環の含窒素複
素環化合物が好ましい。
ミダゾール、イミダゾリン、チアゾール、チアゾリン、
オキサゾール、オキサゾリン、ピラゾリン、トリアゾー
ル、チアジアゾール、オキサジアゾール、テトラゾー
ル、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、ト
リアジン等であり、又これらの環は2個以上の縮合生成
した環であってもよく、ベンゼン環やナフタリン環と縮
合したものであってもよい。
プト−4−フェニルイミダゾール、2−メルカプト−1
−ベンジルイミダゾール、2−メルカプト−1−ブチル
−ベンズイミダゾール、1,3−ジベンジル−イミダゾ
リジン−2−チオン、2−メルカプト−4−フェニルチ
アゾール、3−ブチル−ベンゾチアゾリン−2−チオ
ン、3−ドデシル−ベンゾチアゾリン−2−チオン、2
−メルカプト−4,5−ジフェニルオキサゾール、3−
ペンチル−ベンゾオキサゾリン−2−チオン、1−フェ
ニル−3−メチルピラゾリン−5−チオン、3−メルカ
プト−4−アリル−5−ペンタデシル−1,2,4−ト
リアゾール、3−メルカプト−5−ノニル−1,2,4
−トリアゾール、3−メルカプト−4−アセタミド−5
−ヘプチル−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプ
ト−4−アミノ−5−ヘプタデシル−1,2,4−トリ
アゾール、2−メルカプト−5−フェニル−1,3,4
−チアジアゾール、2−メルカプト−5−n−ヘプチル
−オキサチアゾール、2−メルカプト−5−nヘプチル
−オキサジアゾール、2−メルカプト−5−フェニル−
1,3,4−オキサジアゾール、2−ヘプタデシル−5
−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール、5−メル
カプト−1−フェニル−テトラゾール、3−メルカプト
−4−メチル−6−フェニル−ピリダジン、2−メルカ
プト−5,6−ジフェニル−ピラジン、2−メルカプト
−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−
アミノ−4−メルカプト−6−ベンジル−1,3,5−
トリアジン等が挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。
を有する化合物の含有量は、0.01〜10g/リット
ル程度が適当である。
物を水洗液に含有することによって、インキ受理性及び
耐刷性の向上が期待される。
化銀乳剤層を完全に除去するために用いるもので、通
常、25〜35℃の水洗液をジェット方式で吹き付ける
方法、または水洗液を吹き付けながらスクラブローラで
乳剤層を剥離する方法が採用されている。
薬、例えばポリヒドロキシベンゼン類、3-ピラゾリジノ
ン類、アルカリ性物質、例えば水酸化カリウム、水酸化
ナトリウム、水酸化リチウム、第3燐酸ナトリウム、あ
るいはアミン化合物、保恒剤、例えば亜硫酸ナトリウ
ム、粘稠剤、例えばカルボキシメチルセスロース、カブ
リ防止剤、例えば臭化カリウム、現像変成剤、例えばポ
リオキシアルキレン化合物、ハロゲン化銀溶剤、例えば
チオ硫酸塩、チオシアン酸塩、環状イミド、チオサリチ
ル酸、メソイオン性化合物等等の添加剤等を含ませるこ
とができる。現像液のpHは通常10〜14、好ましく
は12〜14である。更に銀画像を親油性にする親油化
剤を含有させることができる。親油化剤としては、前述
のメルカプト基またはチオン基を有する化合物が好まし
い。
理によって露出した銀画像部及び非画像部は、各々の親
油性及び親水性を高めるため、及び版面の保護のため
に、仕上げ液による処理が施される。仕上げ液には前記
メルカプト基またはチオン基を有する化合物、及び非画
像部の陽極酸化層の保護及び親水性向上のために、アラ
ビヤゴム、デキストリン、アルギン酸ナトリウム、アル
ギン酸のプロピレングリコールエステル、ヒドロキシエ
チル澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリスチレン
スルホン酸、ポリビニルアルコール等の保護コロイドを
含有することが好ましい。
ニウム支持体上に物理現像核及びハロゲン化銀乳剤層を
有する。ハロゲン化銀乳剤は、一般に用いられる塩化
銀、臭化銀、ヨウ化銀、塩臭化銀、塩ヨウ臭化銀、ヨウ
臭化銀等から選択されるが、塩化銀主体(塩化銀50モ
ル%以上のものを意味する)が好ましい。また乳剤のタ
イプとしてはネガ型、ポジ型のいずれでもよい。これら
のハロゲン化銀乳剤は必要に応じて化学増感あるいはス
ペクトル増感することができる。
は、各種ゼラチンが用いられるが、アルカリ処理ゼラチ
ンが好ましい。また、更にポリビニルピロリドン、各種
でんぷん、アルブミン、ポリビニルアルコール、アラビ
アガム、ヒドロキシエチルセルロース、等の親水性高分
子化合物を含有させることができる。用いられる親水性
コロイドとしては、現像後の剥離性を容易にするために
実質的に硬膜剤を含まない親水性コロイド層を用いるこ
とが望ましい。ハロゲン化銀乳剤層のゼラチン含有量は
1〜5g/m2、好ましくは2〜4g/m2程度である。
粗面化され陽極酸化されたアルミニウム板であり、好ま
しくは米国特許第5,427,889号公報に記載され
ているものが用いられる。
像核としては、公知の銀錯塩拡散転写法に用いられるも
のでよく、例えば金、銀等のコロイド、パラジウム、亜
鉛等の水溶性塩と硫化物を混合した金属硫化物などが使
用できる。保護コロイドとして各種親水性コロイドを用
いることもできる。これらの詳細及び製法については、
例えば、フォーカル・プレス、ロンドン ニューヨーク
(1972年)発行、アンドレ ロット及びエディス
ワイデ著、「フォトグラフィック・シルバー・ハライド
・ディヒュージョン・プロセシズ」を参照し得る。
化銀乳剤層の間に、特開平3−116151号公報記載
の水膨潤性中間層を設けてもよい。
国特許第5,427,889号公報に記載の方法に従っ
て、平均直径約5μmのプラトー上に直径0.03〜
0.30μmのピットを100μm2当たり約5,60
0個有し、かつ これらのピットの平均直径が0.08
μmである厚さ0.30mmのアルミニウム板を得た。
このアルミ板は粗面化処理後に陽極酸化したものであ
り、平均粗さ(Ra)は0.5〜0.6μmであった。
43号公報に記載の核液(A)の調整方法に準じて作成
した後、pHを6.8に調整した。この物理現像核液を
前記アルミニウム支持体に塗布、乾燥した。
して、アルカリ処理ゼラチンを用い、コントロールダブ
ルジェット法で平均粒径0.2μmの、ヘキサクロロイ
リジウム(IV)酸カリウムを銀1モル当り0.006m
molドープさせた塩ヨウ臭化銀乳剤(AgBr20モ
ル%、AgI0.4モル%)を作成した。更に、この乳
剤に硫黄金増感を施し、化27の増感色素を銀1g当り
3mg用いて分光増感した。
に界面活性剤を加え、前記物理現像核が塗布されたアル
ミニウム支持体上に銀量が2g/m2、ゼラチン(アル
カリ処理ゼラチン)が3g/m2になるように塗布、乾
燥して平版印刷材料を得た。
レーザーを光源とする出力機で画像出力し、次に製版用
プロセッサー(デュポン社製SLT−84N自動現像
機)で処理して平版印刷版を作成した。製版用プロセッ
サーは、現像処理工程(22℃、15秒間浸漬)、水洗
処理工程(33℃の水洗液を12秒間シャワー噴射しな
がらスクラブローラで乳剤層を剥離する)、仕上げ処理
工程(21℃、5秒間シャワー)及び乾燥工程から構成
されている。該製版用プロセッサーの水洗工程は水洗液
を30リットル貯溜するタンクと、タンクからポンプを
介して平版印刷材料に供給し乳剤層を剥離除去するユニ
ットと、タンクから系外に配置された濾過フィルターを
通して水洗水を循環させるユニットで構成されている。
濾過フィルターは円筒型の5μmのフィルターを用い
た。
用いて菊半サイズで100版処理した。
3.0に調整した。
0に調整した。
0に調整した。
して、ジエチレントリアミン5酢酸を20g加えた。
して、1−ヒドロキシ−1−ホスホノ−エタン−1−カ
ルボン酸を20g加えた。
して、化1の化合物を20g加えた。
して、化9の化合物を20g加えた。
して、化13の化合物を20g加えた。
合物を加えた。 2−メルカプト−5−nヘプチル−オキサジアゾール 0.5g モノエタノールアミン 6g タンパク質分解酵素(ビオプラーゼAL−15) 1g
に調整した。
1版目、50版目及び100版目について、印刷機ハイ
デルベルグMO(アルカラー給水装置付:Heidelberg社
製オフセット印刷機の商標)、インキ(大日本インキ株
製のニューチャンピオン墨H)及び市販のPS版用給湿
液を用いて印刷を行い、印刷開始時のインキ受理性(イ
ンキ乗り)を評価した。保水性はインキを低粘度インキ
(大日本インキ株製のニューチャンピオン紫S)に変更
して印刷した。その結果を表1に示す。
変化の起きなくなる迄の枚数で評価した。保水性は上記
給湿液に最初イソプロピルアルコール(IPA)を15
%添加し、徐々にIPAを減少させたときの非画像部の
汚れを観察し、4段階で評価した。4は全く汚れ無し、
3は僅かに薄い汚れが確認される。2は部分的に汚れが
ある。1は全面に汚れが発生。
較に比べてインキ受理性及び保水性に優れていることが
分かる。水洗液に更にタンパク質分解酵素とメルカプト
化合物を含有させることによって、インキ受理性が更に
向上する。特に、本発明はランニング処理によるインキ
受理性及び保水性の低下が抑制できる。
サーの水洗工程におけるローラへの析出物の付着状況を
観察した。その結果を表2に示す。 (評価基準) ◎:全く付着なし。 ○:わずかに付着あり。 △:付着物が目立つが、版面には傷は生じない。 ×:かなり付着あり、版面に傷が生じる。
出物の付着を防止する効果があることがわかる。特に、
キレート剤として2個以上のホスホン酸基を有する化合
物は、その効果が極めて高い。
ム平版印刷版の製版処理において、水洗液に金属イオン
キレート剤を含有させることによって、水洗処理時の乳
剤層のウォッシュ・オフ性を向上させ、インキ受理性及
び保水性を向上させる。特にランニング処理におけるウ
ォッシュ・オフ性の低下を抑制することができる。ま
た、処理装置のローラへの析出物の付着を抑制すること
ができ、安定したランニング処理を可能にした。
Claims (4)
- 【請求項1】 アルミニウム支持体とハロゲン化銀乳剤
層の間に物理現像核を有する平版印刷材料に、露光後少
なくとも現像処理及び水洗処理を施す平版印刷版の製版
方法において、前記水洗処理に用いられる水洗液が金属
イオンキレート剤を含有することを特徴とする平版印刷
版の製版方法。 - 【請求項2】 前記金属イオンキレート剤が2個以上の
ホスホン酸基を有する化合物である請求項1に記載の平
版印刷版の製版方法。 - 【請求項3】 前記水洗液がタンパク質分解酵素を含有
する請求項1または2に記載の平版印刷版の製版方法。 - 【請求項4】 前記水洗液がメルカプト基またはチオン
基を有する含窒素複素環化合物を含有する請求項1、2
または3に記載の平版印刷版の製版方法。
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---|---|---|---|
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JPH1138643A true JPH1138643A (ja) | 1999-02-12 |
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JP19401297A Expired - Fee Related JP3736943B2 (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 平版印刷版の製版方法 |
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Cited By (4)
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EP1614540A1 (en) * | 2004-07-08 | 2006-01-11 | Agfa-Gevaert | Method for making a lithographic printing plate |
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US7425405B2 (en) | 2004-07-08 | 2008-09-16 | Agfa Graphics, N.V. | Method for making a lithographic printing plate |
-
1997
- 1997-07-18 JP JP19401297A patent/JP3736943B2/ja not_active Expired - Fee Related
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