JPH11349696A - ナイロン樹脂組成物成形体 - Google Patents
ナイロン樹脂組成物成形体Info
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- JPH11349696A JPH11349696A JP10153454A JP15345498A JPH11349696A JP H11349696 A JPH11349696 A JP H11349696A JP 10153454 A JP10153454 A JP 10153454A JP 15345498 A JP15345498 A JP 15345498A JP H11349696 A JPH11349696 A JP H11349696A
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Abstract
性が良いためプライマー処理を行わずに直接塗装を施し
ても、得られた塗装面には光沢感があり外観性に優れて
いるナイロン樹脂組成物成形体を提供する。 【解決手段】 ナイロン樹脂組成物成形体の曲げ弾性率
が15GPa以上、成形体表面の60°入射角における
グロスメータ値が75%以上、成形体表面の濡れ指数が
38〜54dyn/cmである。
Description
光沢性に優れ、しかも塗装性が良いためコストダウンの
図れるナイロン樹脂組成物成形体に関し、特にドアミラ
ーステイなどの自動車部品や電動工具として好適に使用
できるナイロン樹脂組成物成形体に関する。
動工具は、光沢感のある外観性や、曲げ弾性率などの剛
性が求められているため、従来より、ナイロン樹脂にガ
ラス繊維やマイカなどの充填材を配合したナイロン樹脂
組成物にて形成されている。
ス繊維やマイカなどの充填材を多量に配合すると、成形
体の表面に充填材が浮き出してうねりが生じたり、凹凸
が生じたりして成形体表面の光沢感が低下する場合があ
る。また、このようなナイロン樹脂組成物からなる成形
体に、耐候性を付与したり、様々な色調を付与して外観
性を向上させる目的でウレタン系やエポキシ系の塗料を
塗布しても、成形体の表地が平滑でないためきれいな塗
装面が得られず、しかも塗料の密着性が悪いため、外観
性に劣るという問題があった。
際には、予め成形体の表地に下地処理(プライマー処
理)した後、ウレタン系やエポキシ系の塗料を塗装して
いた。このようなプライマー処理を行うと、成形体の塗
装面は滑らかで光沢感があり、塗料の密着性も良くなる
が、コスト高となるという問題があった。
解決し、剛性が高く、表面光沢性に優れ、塗装性が良い
ためプライマー処理を行わずに直接塗装を施しても塗料
の密着性が良く、しかも得られた塗装面には光沢感があ
り外観性に優れているナイロン樹脂組成物成形体を提供
するものである。
15GPa以上、成形体表面の60°入射角におけるグ
ロスメータ値が75%以上、成形体表面の濡れ指数が3
8〜54dyn/cmであることを特徴とするナイロン
樹脂組成物成形体を要旨とするものである。
以上とすることで、剛性に優れたナイロン樹脂組成物成
形体とすることができる。曲げ弾性率が15GPaより
も小さいと、剛性に劣るためドアミラーステイなどとし
て使用することができなくなる。
グロスメータ値を75%以上とすることで、光沢感のあ
る外観性の良い成形体とすることができるだけでなく、
塗装後の塗装面も光沢感のあるものとなる。
4dyn/cmであることが必要である。濡れ指数は塗
料の塗りやすさの指標となるものであり、成形体表面の
濡れ指数をこの範囲とすることで、塗装性が向上し、プ
ライマー処理を施さずに直接成形体の表面に塗装を施し
ても塗料の密着性が良く、しかも外観性の良い成形体が
得られ、コストダウンを図ることができる。なお、濡れ
指数が38dyn/cm未満であると、成形体表面を塗
装する際に塗料の表面張力が低すぎて液滴のようにはじ
かれてしまい、塗布性が悪く、成形体の表面を均一に塗
装することが難しくなり、塗装後の成形体の外観性に劣
るものとなる。一方、濡れ指数が54dyn/cmを超
えるものは、樹脂組成物を単に射出成形加工する方法で
は得られにくい。
明する。しかし、本発明はこれらの実施例のみに限定さ
れるものではない。なお、以下の実施例、比較例におけ
る各種物性値の測定は以下の方法により実施した。
D790に記載の方法に準じて測定した。
値(%):グロスメータ値は光沢性の指標になるもので
あり、JIS−K7105に記載の方法に準じて測定し
た。測定機器としては、MURAKAMI COLOR
LAB社製のグロスメータ、型番GM−30を用い、
測定法としてはC光源の入射角を60°として正反射の
光速を受光器で測定した。
−K6768に記載の方法に準じて測定した。なお、濡
れ指数標準薬としては、31〜54dyn/cmのぬれ
指数標準薬(和光純薬工業社製)を用いた。
mm、厚み3mmの平板状の試験片を作製し、オリジン
電気(株)社製のプラネットpH4を20〜25μm厚
に塗布し、100℃×30分の乾燥条件で焼き付けた。
そして、JIS−K5400に記載のクロスカットテー
プ法に準じて塗料の密着性を評価した。
下のように評価した。 10点:はがれが全くない。 8点:交点にはがれがなく、Xカット部にわずかにはが
れがある。
向に1.5mm以内のはがれがある。 4点:Xカット部の交点からいずれかの方向に3.0m
m以内のはがれがある。
にはがれがある。 0点:Xカット部よりも大きくはがれる。
ン6(ユニチカ社製、A1030BRL)32重量部と
非晶性の非晶性ナイロン1(ユニチカ社製、CX−30
00)8重量部とを用い、剛性を上げる目的で充填材と
してガラス繊維(日本電気硝子社製、T−289)60
重量部を用いた。
わせて100重量部に対し、添加剤として、離型剤であ
るモンタン酸エステルワックス(ヘキスト社製、ヘキス
トワックスE)0.05重量部と、塗料との密着性の向
上に関与すると思われるエポキシ化合物として単官能型
のフェニルグリシジルエーテル(ナガセ化成工業社製、
デナコールEX−141)0.3重量部とを配合した。
添加剤とを、シリンダー温度を250℃に設定した内径
37mmの2軸押出機(東芝機械社製、TEM−37B
S)を用いて溶融混練し、ストランド状に押出し、冷却
した後、切断することにより樹脂ペレットを作製した。
で12時間真空乾燥した。この樹脂ペレットをシリンダ
ー温度250℃、金型温度110℃に設定した射出成形
機(東芝機械社製、型番IS−100E)を用いて、曲
げ弾性率を測定するための長さ127mm、幅12.7
mm、厚み3.2mmの平板状の樹脂成形体と、グロス
メータ値、濡れ指数、塗装密着性を測定するための長さ
90mm、幅50mm、厚み2mmの平板状の樹脂成形
体とを射出成形した。
メータ値、濡れ指数、塗装密着性の測定結果を表1に示
す。
GPaでグロスメータ値が81%となり、剛性が高く光
沢感のあるものが得られた。また、充填材としてのガラ
ス繊維を60重量部と多量に配合したにもかかわらず、
濡れ指数が40dyn/cmと本発明の範囲となったの
は、離型剤であるモンタン酸エステルワックスの添加量
が少量であったためと思われる。このような濡れ指数を
有する為、プライマー処理を施さずに直接成形体表面に
塗料を塗装しても塗装性の良いものが得られた。また、
塗装密着性の評価が10点と高いものになったのは、エ
ポキシ化合物として単官能型のフェニルグリシジルエー
テルを添加したためと思われる。さらに、塗装後の成形
体のグロスメータ値は90%と高い光沢性を有し、外観
性の良いものが得られた。
6(デュポン社製、ザイテル101)24重量部と非晶
性の非晶性ナイロン2(EMS社製、G21)16重量
部とを用い、剛性を上げる目的で充填材としてガラス繊
維50重量部とマイカ(クラレ社製、325−KI)1
0重量部との合わせて60重量部とを用いた。
わせて100重量部に対し、添加剤として、離型剤であ
るステアリン酸カルシウム(堺化学社製)0.1重量部
を配合した。
添加剤とを、シリンダー温度を280℃に設定した内径
37mmの2軸押出機(東芝機械社製、TEM−37B
S)を用いて溶融混練し、ストランド状に押出し、冷却
した後、切断することにより樹脂ペレットを作製した。
で12時間真空乾燥した。この樹脂ペレットをシリンダ
ー温度280℃、金型温度110℃に設定した射出成形
機(東芝機械社製、型番IS−100E)を用いて、曲
げ弾性率を測定するための長さ127mm、幅12.7
mm、厚み3.2mmの平板状の樹脂成形体と、グロス
メータ値、濡れ指数、塗装密着性を測定するための長さ
90mm、幅50mm、厚み2mmの平板状の樹脂成形
体とを射出成形した。
メータ値、濡れ指数、塗装密着性の測定結果を表1に示
す。
GPaでグロスメータ値が82%となり、剛性が高く光
沢感のあるものが得られた。また、充填材としてのガラ
ス繊維およびマイカを合わせて60重量部と多量に配合
したにもかかわらず、濡れ指数が41dyn/cmと本
発明の範囲内となったのは、離型剤として用いたステア
リン酸カルシウムの配合量が少なかったためと思われ
る。このような濡れ性を有するため、プライマー処理を
施さずに直接成形体表面に塗料を塗装しても、塗装性の
良いものが得られた。また、塗装密着性の評価も8点と
実使用に耐えうるものが得られた。さらに、塗装後の成
形体のグロスメータ値は90%と高い光沢性を有し、外
観性の良いものが得られた。
ン6(ユニチカ社製、A1030BRL)28重量部と
非晶性の非晶性ナイロン2(EMS社製、G21)12
重量部とを用い、剛性を上げる目的で充填材としてガラ
ス繊維(日本電気硝子社製、T−289)45重量部と
タルク(日本タルク社製、K−1)15重量部との合わ
せて60重量部を用いた。
わせて100重量部に対し、添加剤として、離型剤であ
る酸化ポリエチレンワックス(ヤスハラケミカル社製)
0.05重量部と、塗料との密着性の向上に関与すると
思われるエポキシ化合物として単官能型のフェニルグリ
シジルエーテル(ナガセ化成工業社製、デナコールEX
−141)0.3重量部とを配合した。
添加剤とを、シリンダー温度を250℃に設定した内径
37mmの2軸押出機(東芝機械社製、TEM−37B
S)を用いて溶融混練し、ストランド状に押出し、冷却
した後、切断することにより樹脂ペレットを作製した。
で12時間真空乾燥した。この樹脂ペレットをシリンダ
ー温度250℃、金型温度110℃に設定した射出成形
機(東芝機械社製、型番IS−100E)を用いて、曲
げ弾性率を測定するための長さ127mm、幅12.7
mm、厚み3.2mmの平板状の樹脂成形体および、グ
ロスメータ値、濡れ指数、塗装密着性を測定するための
長さ90mm、幅50mm、厚み2mmの平板状の樹脂
成形体を射出成形した。
メータ値、濡れ指数、塗装密着性の測定結果を表1に示
す。
GPaでグロスメータ値が81%となり、剛性が高く光
沢感のあるものが得られた。また、充填材としてガラス
繊維とタルクとを合わせて60重量部と多量に配合した
にもかかわらず、濡れ指数が39dyn/cmと本発明
の範囲内となったのは、離型剤である酸化ポリエチレン
ワックスの添加量が少量であったためと思われる。この
ような濡れ指数を有するため、プライマー処理を施さず
に直接成形体表面に塗料を塗装しても塗装性の良いもの
が得られた。また、塗装密着性の評価が8点と実使用に
耐えうるものが得られたのは、エポキシ化合物として単
官能型のフェニルグリシジルエーテルを添加したためと
思われる。さらに、塗装後の成形体のグロスメータ値は
90%と高い光沢性を有し、外観性の良いものであっ
た。
ン6(ユニチカ社製、A1030BRL)24重量部と
非晶性の非晶性ナイロン1(ユニチカ社製、CX−30
00)16重量部とを用い、剛性を上げる目的で充填材
としてガラス繊維(日本電気硝子社製、T−289)4
5重量部とマイカ(クラレ社製、325−KI)15重
量部との合わせて60重量部を用いた。
わせて100重量部に対し、添加剤として、離型剤であ
るモンタン酸エステルワックス(ヘキスト社製、ヘキス
トワックスE)0.05重量部と、塗料との密着性の向
上に関与すると思われるエポキシ化合物1(ナガセ化成
工業社製、デナコールEX−141)0.3重量部とを
配合した。
添加剤とを、シリンダー温度を250℃に設定した内径
37mmの2軸押出機(東芝機械社製、TEM−37B
S)を用いて溶融混練し、ストランド状に押出し、冷却
した後、切断することにより樹脂ペレットを作製した。
で12時間真空乾燥した。この樹脂ペレットをシリンダ
ー温度250℃、金型温度110℃に設定した射出成形
機(東芝機械社製、型番IS−100E)を用いて、曲
げ弾性率を測定するための長さ127mm、幅12.7
mm、厚み3.2mmの平板状の樹脂成形体と、グロス
メータ値、濡れ指数、塗装密着性を測定するための長さ
90mm、幅50mm、厚み2mmの平板状の樹脂成形
体とを射出成形した。
メータ値、濡れ指数、塗装密着性の測定結果を表1に示
す。
GPaでグロスメータ値が80%となり、剛性が高く光
沢感のあるものが得られた。また、充填材としてのガラ
ス繊維とマイカとをあわせて60重量部と多量に配合し
たにもかかわらず、濡れ指数が40dyn/cmと本発
明の範囲となったのは、離型剤であるモンタン酸エステ
ルワックスの添加量が少量であったためと思われる。こ
のような濡れ指数を有するため、プライマー処理を施さ
ずに直接成形体表面に塗料を塗装しても、塗装性の良い
ものが得られた。また、塗装密着性の評価が8点と実使
用に耐え得るものになったのは、エポキシ化合物として
単官能型のフェニルグリシジルエーテルを添加したため
と思われる。さらに、塗装後の成形体のグロスメータ値
は90%と高い光沢性を有し、外観性の良いものが得ら
れた。
6(デュポン社製、ザイテル101)28重量部と、非
晶性の非晶性ナイロン2(EMS社製、G21)12重
量部とを用い、剛性を上げる目的で充填材としてガラス
繊維30重量部とタルク(日本タルク社製、K−1)3
0重量部との合わせて60重量部を用いた。
わせて100重量部に対し、添加剤として、離型剤であ
るステアリン酸カルシウム(堺化学社製)0.1重量部
と、塗装密着性の向上に関与すると思われるエポキシ化
合物1(ナガセ化成工業社製、デナコールEX−14
1)0.3重量部とを配合した。
添加剤とを、シリンダー温度を280℃に設定した内径
37mmの2軸押出機(東芝機械社製、TEM−37B
S)を用いて溶融混練し、ストランド状に押出し、冷却
した後、切断することにより樹脂ペレットを作製した。
で12時間真空乾燥した。この樹脂ペレットをシリンダ
ー温度280℃、金型温度110℃に設定した射出成形
機(東芝機械社製、型番IS−100E)を用いて、曲
げ弾性率を測定するための長さ127mm、幅12.7
mm、厚み3.2mmの平板状の樹脂成形体と、グロス
メータ値、濡れ指数、塗装密着性を測定するための長さ
90mm、幅50mm、厚み2mmの平板状の樹脂成形
体とを射出成形した。
メータ値、濡れ指数、塗装密着性の測定結果を表1に示
す。
GPaでグロスメータ値が81%となり、剛性が高く光
沢感のあるものが得られた。また、充填材としてのガラ
ス繊維およびタルクを合わせて60重量部と多量に配合
したにもかかわらず、濡れ指数が42dyn/cmと本
発明の範囲内となったのは、離型剤であるステアリンサ
ンカルシウムの添加量が少なかったためと思われる。こ
のような濡れ指数を有するため、プライマー処理を施さ
ずに直接成形体表面に塗料を塗装しても、塗装性の良い
ものが得られた。また、塗装密着性の評価が10点と高
いものになったのは、エポキシ化合物として単官能型の
フェニルグリシジルエーテルを添加したためと思われ
る。さらに、塗装後の成形体のグロスメータ値は90%
と高い光沢性を有し、外観性の良いものが得られた。
ン6(ユニチカ社製、A1030BRL)32重量部と
非晶性の非晶性ナイロン1(ユニチカ社製、CX−30
00)8重量部とを用い、前記ナイロン樹脂の剛性を上
げる目的で充填材としてガラス繊維(日本電気硝子社
製、T−289)60重量部を用いた。
わせて100重量部に対し、添加剤として、離型剤であ
るモンタン酸エステルワックス(ヘキスト社製、ヘキス
トワックスE)0.1重量部のみを配合した。
添加剤とを、シリンダー温度を250℃に設定した内径
37mmの2軸押出機(東芝機械社製、TEM−37B
S)を用いて溶融混練し、ストランド状に押出し、冷却
した後、切断することにより樹脂ペレットを作製した。
で12時間真空乾燥した。この樹脂ペレットをシリンダ
ー温度250℃、金型温度110℃に設定した射出成形
機(東芝機械社製、型番IS−100E)を用いて、曲
げ弾性率を測定するための長さ127mm、幅12.7
mm、厚み3.2mmの平板状の樹脂成形体と、グロス
メータ値、濡れ指数、塗装密着性を測定するための長さ
90mm、幅50mm、厚み2mmの平板状の樹脂成形
体とを射出成形した。
メータ値、濡れ指数、塗装密着性の測定結果を表1に示
す。
GPaでグロスメータ値が81%となり、剛性が高く光
沢感のあるものが得られた。しかし、濡れ指数は36d
yn/cmと本発明の範囲の下限よりも小さくなり、プ
ライマー処理を施さずに直接成形体表面に塗料を塗装す
ると、塗装性に劣るものとなった。また、実施例1と比
較して、濡れ性の低下が大ききのは、離型剤として添加
したモンタン酸エステルワックスの量が多すぎたためと
思われる。また、塗装密着性の評価が4点と低くなった
のは、エポキシ化合物が配合されていなかったためと思
われる。さらに、塗装後の成形体はグロスメータ値が8
2%と低く、外観性に劣るものとなった。
6(デュポン社製、ザイテル101)24重量部と非晶
性の非晶性ナイロン2(EMS社製、G21)16重量
部とを用い、前記ナイロン樹脂の剛性を上げる目的で充
填材として、ガラス繊維50重量部とマイカ(クラレ社
製、325−KI)10重量部との合わせて60重量部
を用いた。
わせて100重量部に対し、添加剤として、離型剤であ
る酸化ポリエチレンワックス(ヤスハラケミカル社製)
0.2重量部のみを配合した。
添加剤とを、シリンダー温度を280℃に設定した内径
37mmの2軸押出機(東芝機械社製、TEM−37B
S)を用いて溶融混練し、ストランド状に押出し、冷却
した後、切断することにより樹脂ペレットを作製した。
で12時間真空乾燥した。この樹脂ペレットをシリンダ
ー温度280℃、金型温度110℃に設定した射出成形
機(東芝機械社製、型番IS−100E)を用いて、曲
げ弾性率を測定するための長さ127mm、幅12.7
mm、厚み3.2mmの平板状の樹脂成形体と、グロス
メータ値、濡れ指数、塗装密着性を測定するための長さ
90mm、幅50mm、厚み2mmの平板状の樹脂成形
体とを射出成形した。
メータ値、濡れ指数、塗装密着性の測定結果を表1に示
す。
GPaでグロスメータ値が82%となり、剛性が高く光
沢感のあるものが得られた。しかし、濡れ指数は35d
yn/cmと本発明の範囲の下限よりも小さくなり、プ
ライマー処理を施さずに直接成形体表面に塗料を塗装す
ると塗装性に劣るものとなった。また、実施例2と比較
して、濡れ性が低下しているのは、離型剤である酸化ポ
リエチレンワックスの添加量が多すぎたためと思われ
る。また、塗装密着性の評価が2点と低く、実使用に耐
えうるものではなかったのは、エポキシ化合物が配合さ
れていなかったためと思われる。さらに、塗装後の成形
体のグロスメータ値は83%と低く、外観性に劣るもの
であった。
ン6(ユニチカ社製、A1030BRL)50重量部を
用い、前記ナイロン樹脂の剛性を上げる目的で充填材と
してガラス繊維(日本電気硝子社製、T−289)50
重量部を用いた。
わせて100重量部に対し、添加剤として、離型剤であ
るモンタン酸エステルワックス(ヘキスト社製、ヘキス
トワックスE)0.1重量部のみを配合した。
添加剤とを、シリンダー温度を250℃に設定した内径
37mmの2軸押出機(東芝機械社製、TEM−37B
S)を用いて溶融混練し、ストランド状に押出し、冷却
した後、切断することにより樹脂ペレットを作製した。
で12時間真空乾燥した。この樹脂ペレットをシリンダ
ー温度250℃、金型温度110℃に設定した射出成形
機(東芝機械社製、型番IS−100E)を用いて、曲
げ弾性率を測定するための長さ127mm、幅12.7
mm、厚み3.2mmの平板状の樹脂成形体と、グロス
メータ値、濡れ指数、塗装密着性を測定するための長さ
90mm、幅50mm、厚み2mmの平板状の樹脂成形
体とを射出成形した。
メータ値、濡れ指数、塗装密着性の測定結果を表1に示
す。
GPaと高い剛性が得られたものの、ナイロン樹脂とし
て結晶性のナイロン6のみしか配合されていなかったた
め、成形体のグロスメータ値が63%となり、光沢感に
劣るものとなった。また、比較例1と同様に、離型剤の
添加量が多すぎたため、濡れ指数は36dyn/cmと
本発明の下限よりも低くなり、プライマー処理を施さず
に直接成形体表面に塗料を塗装すると塗装性に劣るもの
となった。また、エポキシ化合物が配合されていなかっ
たため、塗装密着性の評価が4点と低く、塗装密着性に
劣るものとなった。さらに、塗装後の成形体のグロスメ
ータ値も65%と低く、外観性に劣るものであった。
ン6(ユニチカ社製、A1030BRL)70重量部を
用い、剛性を上げる目的で充填材としてガラス繊維(日
本電気硝子社製、T−289)30重量部を用いた。
わせて100重量部に対し、添加剤として、離型剤であ
るモンタン酸エステルワックス(ヘキスト社製、ヘキス
トワックスE)0.1重量部とステアリン酸カルシウム
(堺化学社製)0.1重量部とを配合した。
添加剤とを、シリンダー温度を250℃に設定した内径
37mmの2軸押出機(東芝機械社製、TEM−37B
S)を用いて溶融混練し、ストランド状に押出し、冷却
した後、切断することにより樹脂ペレットを作製した。
で12時間真空乾燥した。この樹脂ペレットをシリンダ
ー温度250℃、金型温度110℃に設定した射出成形
機(東芝機械社製、型番IS−100E)を用いて、曲
げ弾性率を測定するための長さ127mm、幅12.7
mm、厚み3.2mmの平板状の樹脂成形体と、グロス
メータ値、濡れ指数、塗装密着性を測定するための長さ
90mm、幅50mm、厚み2mmの平板状の樹脂成形
体とを射出成形した。
メータ値、濡れ指数、塗装密着性の測定結果を表1に示
す。
75%となり、光沢感はあるものの、充填材の配合割合
が少なすぎたため曲げ弾性率が8GPaと本発明の範囲
の下限よりも低くなり、剛性に劣るものとなった。ま
た、離型剤としてモンタン酸エステルワックスとステア
リン酸カルシウムとが添加され、その添加量が多かった
ため、濡れ指数が本発明の範囲の下限よりも小さくなっ
た。その結果、プライマー処理を行うことなく直接に成
形体の表面に塗装すると塗装性に劣るものとなった。ま
た、エポキシ化合物が配合されていなかったため、塗装
密着性の評価が4点と低く、実使用に耐えうるものでは
なかった。さらに、塗装後の成形体の表面はグロスメー
タ値も78%と低く、外観性に劣るものであった。
として、結晶性のナイロン6(ユニチカ社製、A103
0BRL)の樹脂ペレットのみを100重量部用いた。
℃、金型温度110℃に設定した射出成形機(東芝機械
社製、型番IS−100E)を用いて、曲げ弾性率を測
定するための長さ127mm、幅12.7mm、厚み
3.2mmの平板状の樹脂成形体と、グロスメータ値、
濡れ指数、塗装密着性を測定するための長さ90mm、
幅50mm、厚み2mmの平板状の樹脂成形体とを射出
成形した。
メータ値、濡れ指数、塗装密着性の測定結果を表1に示
す。
ていなかったため曲げ弾性率が3GPaと本発明の範囲
の下限よりも低く、剛性に劣るものとなった。また、充
填材が配合されていなかったため、グロスメータ値が9
2%と高く光沢感があり、濡れ指数が45dyn/cm
と本発明の範囲内であり、しかも塗装密着性の評価は1
0点と高く塗装性に優れたものであったが、上述のよう
に剛性に劣るため、実使用に耐えうるものではなかっ
た。
a以上とすることで、剛性に優れたナイロン樹脂組成物
成形体とすることができる。また、成形体表面の60°
入射角におけるグロスメータ値を75%以上とすること
で、光沢感のある外観性の良い成形体とすることがで
き、しかも成形体の表面に塗装を施しても、塗装面に光
沢感のあるものが得られる。さらに、成形体表面の濡れ
指数を38〜54dyn/cmとすることで、塗装性が
向上し、プライマー処理を行うことなく直接に成形体の
表面に塗装できるため、コストダウンを図ることがで
き、外観性の良いナイロン樹脂組成物成形体が得られ
る。
形体は、オフィス家具、クレセントノブ、各種取っ手類
などの住宅分野や、サンルーフデフレクタ、ドアミラー
ブラケット、ドアミラーステイ、ルーフレールレッグ、
ルーフレールなどの自動車部品として好適に使用でき、
なかでも特にドアミラーステイとして好適に使用できる
ものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 曲げ弾性率が15GPa以上、成形体表
面の60°入射角におけるグロスメータ値が75%以
上、成形体表面の濡れ指数が38〜54dyn/cmで
あることを特徴とするナイロン樹脂組成物成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10153454A JPH11349696A (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | ナイロン樹脂組成物成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10153454A JPH11349696A (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | ナイロン樹脂組成物成形体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11349696A true JPH11349696A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15562916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10153454A Pending JPH11349696A (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | ナイロン樹脂組成物成形体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11349696A (ja) |
Citations (12)
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-
1998
- 1998-06-03 JP JP10153454A patent/JPH11349696A/ja active Pending
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