JPS62209150A - プロピレン系重合体組成物 - Google Patents

プロピレン系重合体組成物

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JPS62209150A
JPS62209150A JP5133586A JP5133586A JPS62209150A JP S62209150 A JPS62209150 A JP S62209150A JP 5133586 A JP5133586 A JP 5133586A JP 5133586 A JP5133586 A JP 5133586A JP S62209150 A JPS62209150 A JP S62209150A
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JP
Japan
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propylene
propylene polymer
weight
composition
ethylene
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Application number
JP5133586A
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English (en)
Inventor
Tomio Takada
高田 富夫
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Publication of JPS62209150A publication Critical patent/JPS62209150A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 亨二l−の’LJLfU。
本発明はプライマーを使用しなくてもポリウレタンとの
密着性がすぐれているばかりでなく、耐候性が良好なプ
ロピレン系重合体組成物に関する。さらにくわしくは(
A)(1)プロピレン系重合体またはプロピレン単独重
合体とエチレン−プロピレン系共重合ゴムとの混合物に
(2)分子中に少なくとも一個の不飽和結合を有し、か
つヒドロキシル基、(を含有する有機化合物および(3
) *機過酸化物を処理させることによって得られる変
性プロピレン系重合体、CB)プロピレン系重合体なら
びに(C)無機充填剤からなるプロピレン系重合体組成
物に関するものであり、剛性、耐衝撃性などの機械的特
性が従来のプロピレン系重合体と同等か、それ以」二の
特性を有するばかりでなく、耐候性も良好であり、プラ
イマー処理、表面処理などを施さなくてもポリウレタン
との密着性がすぐれているプロピレン系重合体組成物を
提供することを口的とするものである。
藍X立且l プロピレン系重合体(プロピレン弔独重合体、プロピレ
ン共重合体)は周知のごとく、成形性がすぐれているの
みならず、機械的特性、耐熱性、耐溶剤性、耐油性およ
び耐薬品性のごとき特性が良好であるため、広く工業的
に製造され、自動車、電機器具、電子機具などの工業部
品および日用品として多方面にわたって広く利用されて
いる。
このプロピレン系重合体を工業部品分野の多方面にわた
って用途を拡大するにともない、その開発分野に応じて
各種の特性を向上させた組成物が広く利用されている。
たとえば、剛性、耐熱性、寸法安定性、外a(ヒケなど
)などを向上させるためにプロピレン系重合体に各種の
無機充填剤などを添加させ、それぞれの所望の特性を満
足させ、多方面にわたって広く利用されていることはよ
く知られていることである。
また、プロピレン系重合体またはその組成物は111M
 U性を向丘させるために種々の紫外線吸収剤、紫外線
安定剤、醇化防止剤などを任意の処方で組み合わせて添
加していることも周知のことである。
しかしながら、近年自動車外装部品、二輪車部品などの
耐候性を特に必要とする分野にこのプロピレン系重合体
またはその組成物の利用が拡大するにともない、従来の
#候処方では問題視される傾向がでできている。
このことについて、−例として広く利用されている自動
車用バンパーについて説明する。
近年、自動車用バンパーは自動車の軽量化、コストダウ
ン志向のもとで、金属製あるいはポリウレタン製のバン
パーからプロピレンを主成分とするプロピレン系重合体
(プロピレン単独重合体、エチレン−プロピレンランダ
ムまたはブロック共重合体)またはプロピレン系重合体
を主成分とする組成物からつくられたバンパーが広く利
用されている。
自動車用バンパーはその利用上、特別に耐候性を有する
ことが要望されているため、バンパー用プロピレン系重
合体またはその組成物に紫外線吸収剤、紫外線安定剤、
酸化防止剤などを添加し、耐候性を向上させたものが使
われているのが通常である。しかし、従来の耐候性を向
上させたプロピレン系重合体またはその組成物でさえも
、実車で数年を経ると、バンパーの表面にチョーキング
やクラック、変色などが発生し、充分にその用途の特性
を満足することにはいたっていない。
そこで、従来の耐候性処方の増量によって解決すること
も考えられる。これらを増量すると、成形時において完
全に均一に混合させることが困難であるばかりでなく、
バンパーの外観玉の問題点(たとえば、表面の光沢ムラ
、白化)の原因になるのみならず、成形後バンパーの表
面に添加した添加剤が浮き出し、外観性を悪化したり、
また実車による長期使用によって表面が白化するなどの
種々の問題がある。
このことは自動車のバンパーに限らず、自動車用/<ン
パー以外の外装部品(たとえば、二輪車のフェンダ−)
についても同様のことが云える。これらの現状のもとで
、耐候性が良好なプロピレン系重合体またはその組成物
の要請は自動車や二輪車の高級化志向や海岸地方、砂漠
地帯などの紫外線が強い地方における使用が多くなるに
つれてその傾向が強まりつつある。
さらに、プロピレン系重合体またはその組成物の成形物
にウレタン塗装を行なうにあたり、プロピレン系重合体
は分子内に極性基を有さない(いわゆる非極性)ために
ポリウレタンとの密着性がよくなく、そのために各種の
溶剤(特殊な合成溶剤も含む)を処理したり、溶剤蒸気
処理などの塗装前処理を実施し、プロピレン系重合体に
接着可能なブライマーを下塗りし、ポリウレタン塗料を
塗布させることが広く行なわれている。しかし、これら
の方法はいずれも、処理するための装置が必要であるば
かりでなく、それらの処理に可成りの時間を要するなど
の問題がある。また、前記のごとくプロピレン系重合体
は分子内に極性基を有さない高分子物質であるため、ポ
リウレタンを塗装するにあたり、一般にはちらかじめ成
形物を電気的処理法(たとえば、コロナ放電処理法、プ
ラズマ処理法)、機械的粗面化法、火炎処理法および酸
素またはオゾン処理法のごとき表面処理法によって処理
する方法がよく知られている。さらに、これらの表面処
理に先だって、表面をあらかじめアルコール、芳香族炭
化水素などの溶剤で洗%’7+することが推薦されてい
る。さらに、トリクレン、パークロルエチレン、ペンタ
クロルエチレンおよびトルエンのごとき有機溶剤中に凍
点に近い温度で成形品を浸漬または溶剤蒸気中に暴露す
る方法も知られている〔たとえば、高木謙行、佐々木平
三編集、゛プラスチック材料講座■、ポリプロピレン樹
脂°゛第216頁ないし第219頁、昭和44年、日刊
工業新聞社発行〕。
しかし、これらの方法はいずれも、前記のプライマー処
理と同様に処理するための装置が必要であるばかりでな
く、それらの処理に可成りの時間を要する。
−1が Lしよう   。 点 以上のことから、本発明はこれらの問題点(欠点)がな
く、すなわちプロピレン系重合体が有する種々の機械的
特性(たとえば、衝撃強度、剛性)を保持するかあるい
は向りさせるばかりでなく、成形性が良好であり、かつ
耐候性にもすぐれ、同時にプライマーを使わなくてもポ
リウレタンとの密着性が可能なプロピレン系重合体組成
物を得ることである。
1□■占  ・  るための  ゛よび”本発明にした
がえば、前記問題点は (A)(1)プロピレン系重合体またはプロピレン単独
重合体とエチレン−プロピレン系共重合ゴムとの混合物
 100重量部 に (2)「分子中に少なくとも一個の不飽和結合を有し、
かつヒドロキシル基を含有する有機化合物」 (以下「
ヒドロキシル系化合物」 と云う)0.1〜50重量部 および (3)有機過酸化物 0.01〜20重量部を処理させ
ることによって得られる変性プロピレン系重合体、 (B)プロピレン系重合体 ならびに (C)無機充填剤 からなる組成物であり、組成物中の変性プロピレン系重
合体の組成割合は5.0〜50重量%であり、かつ無機
充填剤の組成割合は2.0〜40重量%であるるプロピ
レン系重合体組成物、によって解決することができる。
以下、本発明を具体的に説明する。
(A)変性プロピレン系重合体 本発明の変性プロピレン系重合体は後記のプロピレン系
重合体またはプロピレン単独重合体とエチレン−プロピ
レン系共重合ゴムとの混合物にヒドロキシル系化合物お
よび有機過酸化合物を処理されることによって得られる
ものであり、その製造方法については特開昭58−15
4732号公報明細書に詳細に記載されている。
(1)プロピレン系重合体 本発明の変性プロピし・ン系重合体を製造するために使
われるプロピレン系重合体はプロピレン単独重合体、プ
ロピレンを主成分とするエチレンおよび/またはα−オ
レフィンとのブロック共重合体ならびにプロピレンを主
成分とするエチレンおよび/またはα−オレフィンとの
ランダム共重合体からえらばれる。これらのブロック共
重合体でもランダム共重合体でもエチレンおよびα−オ
レフィンの共重合割合はそれらの合計量として多くとも
20重量%(好ましくは、15重量%以下)である、ま
た、α−オレフィンの炭素数は4〜12である。該α−
オレフィンの代表例としては、ブテン−1,ヘキセン−
1,4−メチルヘキセン−1およびオクテン−1があげ
られる。
これらのプロピレン系重合体は工業的に生産され、多方
面にわたって利用されているものである。また、これら
のプロピレン系重合体の物性および製造方法はよく知ら
れているものである。
また、該プロピレン系重合体のかわりに、プロピレンぐ
い、独重合体に後記のエチレン−プロピレン系共重合ゴ
ムを後記の組成割合で混合したものも使用することがで
きる。このさい、使用される工チレンープロピレン系共
重合ゴムは、エチレンおよびプロピレンを主成分とする
ものである。このエチレン−プロピレン共重合ゴムとし
ては、エチレンとプロピレンとを共重合させることによ
って得られる共重合ゴムならびにエチレンとプロピレン
とを主成分として、 1.4−ペンタジェン、1.5−
ヘキサジエンおよび3,3−ジメチル−1,5−へキサ
ジエンのごとき二個の二重結合を末端に含有する直鎖も
しくは分岐鎖のジオレフィン、 1,4−へキサジエン
およびB−メチル−1,5−ヘプタジエンのごとき末端
に含む直鎖もしくは分岐鎖ジオレフィンまたはビシクロ
(2,2,1)−へブテン−2(ノルボルネン)および
その誘導体(たとえば、エチリデンノルボルネン)のご
とき環状ジエン炭化水素のような二重結合を有する巾量
体を少量(一般には、1Qii、1%以下)共重合させ
ることによって得られる多元共重合ゴムに大別される。
以上の共重合ゴムの場合でも、多元共重合ゴムの場合で
も、プロピレンの含有酸は20〜50重着%である。ま
た、ムーニー粘度〔ML1+4゜(100°C)〕は1
0〜50であり、 10〜40が好ましく、特に15〜
40が好適である。ムーニー粘度が10未満のエチレン
−プロピレン系共重合ゴムを用いると、成形性は良好で
あるが、後記のウレタン塗料との密着強度の改善が充分
でない。一方、50を越えたものを使うと、成形物の表
面にフローマークなどが発生し、外観上好ましくない。
本発明の変性プロピレン系重合体を製造するにあたり、
前記プロピレン単独重合体およびこのエチレン−プロピ
レン系共重合ゴムの合計量中に占めるエチレン−プロピ
レン系共重合ゴムの割合は通常多くとも40重量%であ
り、1〜40重量%が望ましく、とりわけ2〜35重量
%が好適である。プロピレン単独重合体およびエチレン
−プロピレン系共重合ゴムの合計量中に占めるエチレン
−プロピレン系共重合ゴムの割合が40重量%を越える
と、塗膜との密着強度は良好であるが、成形物の表面に
フローマークが発生するのみならず、光沢性が低下する
このプロピレン系重合体のメルトフローレート(JIS
  K7210にしたがい、条件14で測定、以下r 
MFRJと云う)は成形性、得られる組成物の機械的特
性などの点から、通常0.01〜100g/10分であ
り、0.01〜80 g / 10分が好ましく、特に
0.02〜60 g / 10分のものが好適である。
(2)ヒドロキシル系化合物 さらに、ヒドロキシル系化合物は少なくとも一個の不飽
和結合(二重結合、三重結合)を有し。
かつヒドロキシル基を含有する化合物である。この代表
的なものとしては、二重結合を有するアルコール、三重
結合を有するアルコール、−価または二価の不飽和カル
ボン酸と非置換二価アルコールとのエステル、該不飽和
カルボン酸と非置換三価アルコールとのエステル、非置
換四価アルコールとのエステルおよび非置換三価以上ア
ルコールとのエステルがあげられる。
(3)有機過酸化物 また、有機過酸化物は一般にラジカル重合における開始
剤および重合体の架橋剤として使われてし)スt、m−
ys諷+l   lAm1m主1rJlfllA<10
fl”l”!ト」トノものが好ましく、とりわけ130
℃以上のものが好適である。上記の温度が 100℃以
下のものでは、その取り扱いが難しいばかりでなく、使
用した効果もあまり認められないから望ましくない。
(4)混合割合 本発明の混合物を製造するにあたり、プロピレン系重合
体100i量部に対するヒドロキシル系化合物の混合割
合は0.1〜50重量部であり、0.2〜30重量部が
好ましく、特に0.3〜20重量部が好適である。プロ
ピレン系重合体100重量部に対するヒドロキシル系化
合物の混合割合が0.1重量部以下では2T:層性の改
良効果が不十分である。一方、50重量部以上使用した
としても、使用量に応じた密着性の改良効果が認められ
ず、むしろプロピレン単独重合体が有する本来の特性が
そこなわれるために好ましくない。
また、プロピレン系重合体100重量部に対する有機過
酸化物の混合割合は0.O1〜20玉量部であり、0.
05〜lO屯量部が望ましく、とりわけ0.1〜7重量
部が好適である。プロピレン系重合体 100重量部に
対する有機過酸化物の混合割合が0.01重量部以下で
は、密着性の改善効果が低いばかりでなく、9合物の密
着強度の耐久性も低下する。一方、20重量部以北では
、該重合体が有する本来のすぐれた機械的特性が低下す
るため、いずれの場合でも望ましくない。
(5)変性プロピレン系重合体の製造方法本発明の変性
プロピレン系重合体を製造するには、以上のプロピレン
系重合体、ヒドロキシル系化合物および有機過酸化物を
以上の混合割合で処理(加熱)させることによって製造
することができる。このさい、プロピレン系重合体、ヒ
ドロキシル系化合物および有機過酸化物を混合させなが
ら処理してもよいが、あらかじめこれらをトライブレン
ドで混合するか、または比較的低温(ヒドロキシル系化
合物が反応しない温度)で混練し、得られる混合物を後
記のごとく加熱させることによって得られる。
処理を高い温度で実施すると、プロピレン系重合体が劣
化することがある。しかし、使用されるプロピレン系重
合体とヒドロキシル系化合物とがグラフト重合するため
に用いられる有機過酸化物が分解する温度で実施しなけ
ればならない。以上のことから、使われる有機過酸化物
の種類によって異なるが、この処理は一般には160〜
300℃(好ましくは、 170〜280°C)におい
て実施される。
前記ヒドロキシル系化合物および有機過酸化物の一般式
や代表例ならびに混合方法および処理方法などについて
は特開昭58−154732号公報明細書に詳細に記載
されている。
(B)プロピレン系重合体 また1本発明の組成物をこの変性プロピレン系重合体と
ともに用いられるプロピレン系重合体はMFRを除き、
前記変性プロピレン系重合体を製造するさいに使用した
プロピレン系重合体と同種である(しかし、変性プロピ
レン系重合体を製造するさいに用いたものと同一である
必要はない)。
これらのプロピレン系重合体のうち、ブロック共重合体
およびランダム共重合体が好んで使用される。
このプロピレン系重合体のMFRは通常1.0〜100
 g/10分であり、 1.0〜80 g / 10分
が望ましく、とりわけ2.0〜eo g / 10分が
好適である。
MFRが1.0g/lo分未満のプロピレン系重合体を
使うならば、前記変性プロピレン系重合体との混練性が
悪いばかりでなく、得られる組成物の成形性がよくない
、一方、100 g / 10分を越えたプロピレン系
重合体を使うと、得られる組成物の機械的強度がよくな
い。
(C)無機充填剤 さらに、本発明において使われる無機充填剤は一般に合
成樹脂およびゴムの分野において広く使われているもの
である。これらなお無機充填剤としては、酸素および水
と反応しない無機化合物であり、混線時および成形時に
おいて分解しないものが好んで用いられる。該無機充填
剤としては、アルミニウム、銅、鉄、鉛およびニッケル
のごとき金属、これらの金属およびマグネシウム、カル
シウム、バリウム、亜鉛、ジルコニウム、モリブデン、
ケイ素、アンチモン、チタンなどの金属の酸化物、その
水和物(水酸化物)、硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩のごと
き化合物、これらの複塩ならびにこれらの混合物に大別
される。該無機充填剤の代表例は特願昭59−8535
号明細書に記載されている。これらの無機充填剤のうち
、粉末状のものはその径が30ミクロン以下(好適には
10ミクロン以下)のものが好ましい。また#am状の
ものでは、径が1〜500 ミクロン(好適には1〜3
00 ミクロン)であり、長さが0.1〜ears(好
適には0.1〜5 am)のものが望ましい。さらに、
平板状のものは径が30ミクロン以下(好適には10ミ
クロン以下)のものが好ましい、これらの無機充填剤の
うち、特に平板状(フレーク状)のものおよび粉末状の
ものが好適である。好適な無機充填剤としては、タルク
、マイカ、シリカ、ガラス繊維、グラファイトなどがあ
げられる。
(D)組成割合 本発明の組成物中に占める変性プロピレン系重合体の組
成割合は5.0〜50重量%であり(すなわち、プロピ
レン系重合体の組成割合は95〜50重量%)、 5.
0〜40重量%が好ましく、特に7.0〜40屯量%で
ある0組成物中に占める変性プロピレン系重合体の組成
割合が5.0重着%未満では、得られる組成物がポリウ
レタンとの密着性がよくない、一方、50重量%を越え
て配合したとしても。
使用量に応じて密着性や耐候性の改良効果を発揮するこ
とができないのみならず、むしろ得られる組成物の機械
的強度がよくない。
また、本発明において得られる組成物中に占める無機充
填剤の組成割合は2.0〜40重量%であり、 2.5
〜35重量%が好ましく、特に5,0〜3o重11に%
が好適である。この組成物中に占める無機充填剤の組成
割合が2.0!r1′量%未満では、得られる組成物の
曲げ弾性率が改善されない、一方、40重州%を越える
と、組成物の耐衝撃性がよくないばかりでなく、成形時
にシルバーおよびフローマークの発生の原因になること
がある。このシルバーの発生を防止するために組成物の
!I9前乾燥という手段も有るが、バンパーのごとき大
型成形物を大量生産するにおいては得策でない。
該組成物中のプロピレン系重合体の組成割合は少なくと
も30重量%が望ましく、とりわけ50重量%以」二が
好適である0組成物中のプロピレン系重合体の組成割合
が30重量%未満では、組成物の曲げりp性率および#
衝撃性のバランスが悪くなる。
(E)組成物の製造、成形方法など 本発明の組成物を製造するには、前記変性プロピレン単
独重合体、プロピレン系重合体および無機充填剤を前記
の組成割合の範囲内になるように通常のオレフィン系重
合体の分野において実施されている混合方法を適用して
均一になるように混合すればよい、このさい、同時に全
組成成分を混合してもよく、組成成分の一部をあらかじ
め混合し、いわゆるマスターパッチを製造し、このマス
ターバッチと残りの組成成分を混合してもよい。
このさい、オレフィン系重合体に一般に配合(添加)さ
れている熱、酸素または紫外線に対する安定剤、金属劣
化防止剤、可塑剤、難燃化剤、滑剤、充填剤、着色剤、
帯電防Ih剤および電気的特性改良剤のごとき添加剤を
組成物の物性が本質的に損なわない範囲で組成物の使用
目的に応じて配合してもよい。
このようにして得られる組成物は通常ペレット状に成形
され、それぞれの熱可塑性樹脂の分野において一般に行
なわれている射出成形法、押出成形法などの成形方法に
よって所望の成形物に製造される。
前記の組成物を製造するさいに溶融混練する場合でも、
成形する場合でも、使われる重合体の融点よりも高い温
度であるが、熱分解しない温度である。これらのことか
ら、一般には180〜3oo’c(好適には、 190
〜250℃)で実施される。
一般に、オレフィン系重合体はポリウレタンとの密着性
が極めて悪いためにオレフィン系重合体またはその組成
物の成形物にポリウレタン塗料を塗布する場合、あらか
じめプライマーを塗布・乾燥し、ポリウレタン塗料を塗
布しなければならない、しかし、本発明のプロピレン系
重合体組成物はポリウレタンとの密着性がすぐれている
ため、成形物の表面にプライマーを塗布しなくとも、成
形物の表面に直接ポリウレタンを塗布することができる
(プライマーを使用すると、一層密着性が向上する)。
−・び 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、曲げ弾性率はAS
TM  0790にしたがって測定し、アイゾツト衝撃
強度はASTM  025Bにしたがって測定し、塗膜
密着強度は平板試験片(厚さ 2II1m、130×1
30m11)を1.1.1− hリクロルエタンの蒸気
中に30秒間置き、充分乾燥させた後、ハイウレタン塗
料(日本ビーケミカル社製、商品名 R257,ソリッ
ド)を乾燥時の厚さが20〜30ミクロンになるように
塗布した。約15分間放置した後、ウレタン塗料(日本
ピーケミカル社製、商品名、R2Se 、  ワラカー
トップ)を乾燥時の厚さが30〜40ミクロンになるよ
うに塗布し、90℃において30分間乾燥した。
ついで、恒室温(温度 23°c、 i度 65%)中
で48時間放置させた。得られた塗布物(試験片)を1
0mm幅に切断し、試験片の樹脂部より塗膜の一部(約
10101l1を強制的に剥離させた後、残りの密着部
を引張試験機を用いて50■/分の速度で塗膜に対して
逆方向(180度)に引張り、剥離強度を測定すること
によって求めた。さらに、耐候性試験は前記平板試験片
を50emX 50+amに切断し、サンシャイン・ウ
ェザオメータ(スガ試験機製)を使ってブラックパネル
温度が83℃および降雨条件が12分/60分の条件で
照射し、それぞれの照射時間で取り出し、サンプルの外
観の変化を観察し、その結果を下記のように示す。
0: 変化なし O: わずかにチョーキング発生 Δ: クラック発生 X: 激しくクラック発生 なお、実施例および比較例において使った変性プロピレ
ン系重合体およびエチレン−プロピレン共重合体、熱、
酸素または紫外線に対する安定剤、無機充填剤、その他
の組成物ならびにこれらの物性および製造方法を下記に
示す。
〔(A)変性プロピレン弔独重合体〕
変性プロピレン屯独重合体として、 MFRが0.5g
/10分であるプロピレン単独重合体85重量部とムー
ニー粘度(ML、100°C)が201+4 の無定形エチレン−プロピレン共重合体15重量部に3
0重量部の2−ヒドロキシエチルメタアクリレートおよ
び0.7電縫部の2,2°−ビス(第三級−ブチルパー
オキシイソプロピル)ベンゼンをあらかじめヘンシェル
ミキサーを使って5分間トライブレンドを行なった。得
られた混合物をベント付押出4’! (径 85Ia+
、シリンダ一温度 160〜200℃)を使って混練さ
せることによって得られたもの(以下「変性PPJと云
う)を使用した。
〔(B)エチレン−プロピレンブロック共重合体〕エチ
レン−プロピレンブロック共重合体として、 MFRが
15 g / 10分であるエチレン−プロピレンブロ
ック共重合体〔エチレン含有量8.8重量%、以下rP
P(A) J と云う〕、 MFRが1.5g/10分
であるエチレン−プロピレンブロック共重合体〔エチレ
ン含有量 10.1重量%、以下rPP(B) Jと云
う〕、 MFRが100 g / 10分であるエチレ
ン−プロピレンブロック共重合体〔エチレン含有量8.
5重量%、以下rPP(C) J と云う〕を使った。
〔(C)プロピレン単独重合体〕
プロピレン単独重合体として、MFRがto g / 
t。
分であるプロピレン単独重合体〔以下rPP(D) J
と云う〕を用いた。
〔(D)エチレン−プロピレンランダム共重合体〕エチ
レン−プロピレンブロック共重合体として、エチレン含
有量が3.1fii%であるエチレン−プロピレンラン
ダム共重合体〔以下rpp(E) Jと云う〕を使用し
た。
〔(E)安定剤〕
各種安定剤として、ビス(2,2,El、8−テトラメ
チル−4−ピペリジンセバケート〔以下「安定剤(1)
」 と云う〕、 2(3−第三級−ブチル−5−メチル
−2−ヒドロキシフェニル−5−クロロベンゾトリアゾ
ール〔以下「安定剤(2)」と云う〕およびテトラ〔メ
チレン−3−(3,5−ジ第三級−ブチルー4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネートコメタン〔以下「安定剤
(3)」と云う〕を使った。
〔(F)無機充填剤〕
無機充填剤として、平均粒径が2.0ミクロンであるタ
ルク、平均粒径が2.0ミクロンである炭酸カルシウム
(以下rcaco  Jと云う)および平均粒径が約7
ミクロンであ翫ウオラストナイトを使用した。
実施例 1〜13、比較例 1〜4 第4表にそれぞれの配合量が示されている変性プロピレ
ン単独重合体ならびにエチレン−プロピレンブロック共
重合体、プロピレン単独重合体およびエチレン−プロピ
レンランダム共重合体(PP系樹脂として)および無機
充填剤(種類および配合量を第1表に示す)ならびにこ
れらの合計量100重量部に対して種類および配合量が
第1表に示されている各種安定剤をスーパーミキサーを
使って5分間混合した。得られた各混合物をベント付二
軸押出機(シリンダ一温度  180〜200°C1径
 30■)を用いて混練させながらペレット(組成物)
を製造した。各ベレットを5オンスの射出成形機を使用
して平板(厚さ 2mm、  130−X130 mm
)ならびに曲げりr他車測定用試片およびアイゾツト衝
撃強度測定用試片を製造した。得られた各試片の塗膜密
着強度、ごばん目試験、アイゾツト衝撃強度(温度 2
3℃)、#候性試験および曲げりi性率の測定を行なっ
た。それらの結果を第2表に示す。
(以下余白) 以上の実施例および比較例の結果から、本発明によって
得られるプロピレン系重合体組成物は、機械的強度(曲
げりl性率、耐衝撃性)がすぐれているばかりでなく、
加工性が良好であり、さらにポリウレタンとの密着性に
ついてもすぐれていることは明白である。さらに、最も
特徴のある効果は、熱、酸素および紫外線に対する安定
剤を加えることにより、相乗効果とも云える効果を発揮
することは明らかである。
匹ユカ」 本発明によって得られるプロピレン系重合体組成物は、
従来のプロピレン系重合体組成物に比べて、下記のごと
き効果を発揮する。
(1)加工性および成形性が同等か、それ以上である。
(2)耐候性が前記のごとき相乗効果を発揮して良好で
ある。
(3)ポリウレタン塗料との密着性がすぐれており、ポ
リウレタン塗料を表面に塗布させることによってブライ
マーの下塗り工程を省略することができる。
(4)一般に実施されている活性化処理法(たとえば、
コロナ放電処理、プラズマ処理法、紫外線処理法)を成
形物の表面に施すことによって、ポリウレタン塗料との
密着性を満足すべき程度にすることが可能である。
本発明のプロピレン系重合体組成物は以上のごとき効果
を発揮するために多方面にわたって利用することができ
る0代表的な用途として、自動車のバンパー、バンパー
コーナーなどの外91品、ドアーライナーなどの内装部
品およびフェンダ−のごとき二輪車部品などがあげられ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)(1)プロピレン系重合体またはプロピレン単独
    重合体とエチレン−プロピレン系共重合ゴムとの混合物
    100重量部に (2)分子中に少なくとも一個の不飽和結合を有し、か
    つヒドロキシル基を含有する有機化合物0.1〜50重
    量部 および (3)有機過酸化物0.01〜20重量部 を処理させることによって得られる変性プロピレン系重
    合体、 (B)プロピレン系重合体 ならびに (C)無機充填剤 からなる組成物であり、組成物中の変性プロピレン系重
    合体の組成割合は5.0〜50重量%であり、かつ無機
    充填剤の組成割合は2.0〜40重量%であるプロピレ
    ン系重合体組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6475551A (en) * 1987-09-17 1989-03-22 Showa Denko Kk Propylene polymer composition

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54160449A (en) * 1978-06-08 1979-12-19 Showa Denko Kk Polypropylene resin composition having improved adhesiveness
JPS59179551A (ja) * 1983-03-29 1984-10-12 Ube Ind Ltd 金属用接着剤
JPS59184247A (ja) * 1983-04-05 1984-10-19 Showa Denko Kk オレフイン系重合体混合物

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