JPS60166332A - 樹脂成形物の表面処理方法 - Google Patents

樹脂成形物の表面処理方法

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JPS60166332A
JPS60166332A JP2185884A JP2185884A JPS60166332A JP S60166332 A JPS60166332 A JP S60166332A JP 2185884 A JP2185884 A JP 2185884A JP 2185884 A JP2185884 A JP 2185884A JP S60166332 A JPS60166332 A JP S60166332A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (1)発明の目的 本発明はプロピレン系重合体組成物の成形物の表面に紫
外線を照射させることを特徴とする成形酸ビニル共重合
体、およびエチレン−アクリル酸エステル共重合体およ
び/またはエチレン−メタクリル酸エステル共重合体か
らなるプロピレン系重合体組成物の成形物の表面に18
49オングストロームおよび2537オングストローム
に波長ピークを有する低圧水鋼ランプからの紫外線を照
射させることを特徴とする樹脂成形物の表面処理方法に
関するものでib、該成形物の印刷性、接着性、塗装性
などの二次加工適性を向上させることt−目的とするも
のでおる。
[11)発明の背景 オレフィン系重合体(エチレン系重合体、プロピレン系
重合体およびエチレンまたはプロピレンを主成分とする
他のオレフィンとの共重合体)は′・−J )t+のご
とく、成形性がすぐれているばかシでなく、機械的強度
、耐熱性、耐溶剤性および耐薬品性のごとき特性が良好
であるため、広く工業的に製造され、汎用樹脂として多
方面にわたって使用すしている。これらの特性を有して
いるためにオレフィン系樹脂はバンパー、インスッルメ
ントパネル、フロントグリル、フェンダ−およびヘッド
ライトケースのごとき自動車部品への適用が近年開発さ
れ1いる。しかしながら、オレフィン系樹脂は分子内に
極性基を有さない(いわゆる非極性)ために化学的に極
めて不活性な高分子物質である。
さらに、結晶性が高いのみならず、溶剤類に対する溶解
性についても著しく低いため、塗装、接着などの分野に
使用する場合、塗装性および接着性が低い。
以上のごとく、オレフィン系樹脂は、成形性および11
1把のごとき特性がすぐれているにもかかわらず、良好
な接着性および塗装性が要望されている分野(たとえば
、自動車部品、家電部品)にオしノ1ン系樹脂を使用す
ることはおのずと限定があった。
オレフィン系樹脂の接着性および塗装性を解決するため
、可成9以前から下記のごとき種々の方法が提案されて
きた。
(、) オレフィン系樹脂またはその成形物を外部から
表面処理し、物理的または化学的な方法によって変性す
る方法(以下「変性方法」と云う)。
(b) オレフィン系樹脂に他の高分子物質または添加
剤を添加する方法(以下「添加方法」と云う)。
以下、これらの方法のうち、変性方法についてさらに詳
細に説明し、問題点を記述する。
この方法としては、[火焔処理法、プラズマ処理法、オ
ゾン処理法、コロナ放電処理法および紫外線または電子
線を用いて照射処理する方法」〔以下「変性方法(a)
」と云う〕ならびに「クロム酸混液および濃硫酸のごと
き鉱酸を用いて処理する方法およびオレフィン系樹脂ま
たはその成形物に極性基を含有する化合物などを用いて
架橋剤の存在下または不存在下でグラフト化などの化学
処理する方法」〔以F[変性方法(bJ Jと云う]が
あ1、、 タ、FL ノノメ火&(、L )’Ci ’
I; 系位キ脂 ま・こ1Lぞ・)成1し物の友面に極
et梧(、へ・、を化学的Vこ活F1なり11−と与え
、かつ物理的vLk而t 111而1ヒJ、J−とがC
きる。その結果、塗装性あ・よひ接着1′1)向にし、
′仁幼宋が得られるとηえしれる。
L2つ・しなから、この変性方法(幻を実施するためL
 i、1、被処理成形”吻の形状か務しく限定されるこ
こ、さらに処理汲・、)放置によ、C処理効果が著しく
経時的vc i(1・するばかり(lく、処理による活
性化度か6・lら〕“しも光分Cない場合が多い。その
1−1神々の、571価な処理装置を必要とするために
経済的I/cも不利があるなどの欠点を43する。
4 ft−、変性方法(b)のうし、W、酸を用いる処
理力θ、Cは、便lll−する薬品が公害線となり易い
のみなり4、中和1.、程、水先L8お・よび乾燥り程
のごとき繁雑な後処理の1.程が必要である。さらに、
グ・11化などの化学処理力法でも、乾燥工程が必要(
アリ、さらに、単駄体の塗布、グラフト化の)囲気など
に細かい配慮全必要とするのみならず、グラフト反応時
間が比較的に長い。したがって、連続生産に適さないな
どの欠点を有している。
さらに、添加方法としては、オレフィン系樹脂にゴム物
質および/または極性基を含有する樹脂を配合させるい
わゆる樹脂ブレンドによる方法ならびに充填剤(たとえ
ば、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、メルク、クレー)
のごとき添加する方法があげられる。しかし、この添加
方法で得られる組成物は、接着性、塗装性などを改良す
ることができたとしても、機械的強度、耐熱性などが低
下し、さらに加工性も低下するなどの欠点がある。
以上のごとく、変性方法および添加方法のいずれの方法
でも、塗装性および接着性につい一’c6る程度は向上
することができるが、いずれの7J法でも種々の欠点を
有しているために満足し得る改良方法とは云い難い。
さらに、オレフィン系重合体の成形物の表面に塗装性お
よび接着性全付与させる方法として、塗料または接着剤
を塗布する前に成形物の表面に塩素化ポリプロピレン筐
たは無水マレイン酸をグラフト重合させたポリオレフィ
ンなどを主成分としたプライマーを塗布する方法が開発
されている。
しかしながら、プライブーを塗布する方法では、塗布ま
たは接着の工程が一工程増えるためにコスト高となる。
これらのことから、本発明者の一部らは、これらの欠点
を有さす、印刷性、接着性および塗装性のすぐれたオレ
フィン系樹脂の成形物を得ることについて種々探索した
結果、 エチレン含有量が少なくとも2重量饅であり、メルトフ
ローインデックスが0.2F/io分以上であり、かつ
140℃における溶融赤外吸収スペクトルの720m−
’の吸光度と735crn−’の吸光度(I ys5)
との比(1735/ l720 )が0.8以下で6る
プロビレンーエチレンブロソク共重合体の成形物の表面
に1849オングストロームおよび2537オングスト
ロームに波長ピークを有する低圧水銀ランプからの紫外
線を照射させることを特徴とする樹脂成形物の表面処理
方法が、前記の欠点を有さす、印刷性および接着性がす
ぐれていることを見出し、以前に提案した。しかしなが
ら、塗装性、印刷性および接着性は実用上において、か
ならずしも満足すべきものではない。
〔■〕発明の構成 以上のことから、本発明者らは、これらの欠点を有さす
、印刷性、接着性および塗装性のすぐれたオレフィン系
樹脂の成形物を得ることについて種々探索した結果、 (4) メルトフローインデックス(JIS K −6
758にしたがい、温度が230℃および荷重が2、1
6 kgの条件で測定、以下)−MFI Jと云う)が
0.01〜100g/10分である結晶性プロピレン系
重合体100重量部、 ならびに (B) 酢酸ビニル含有率が5.0〜50重量%である
エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル酸エステルの
含有率が5.0〜40重量%であるエチレン−アクリル
酸エステル共重合体および/またはメタクリル酸エステ
ルの含有率が5.0〜40重量%であるエチレン−メタ
クリル酸エステル共重合体30〜28.0重量部からな
るプロピレン系重合体組成物の成形物の表面に1849
オングストロームおよび2537オングストロームに波
長ピークを有する低圧水銀ランプからの紫外線全照射さ
せること全特徴とする樹脂成形物の表面処理方法が、 前記の欠点を有さす、印刷性、接着性および塗装性のす
ぐれたプロピレン系重合体組成物の成形物が得られるこ
とを見出し、本発明に到達した。
(IV)発明の効果 本発明によって得られる紫外線を照射された成形物はそ
の製造方法も含めて下記のごとき効果を発揮する。
(リ 前記の変性方法によって得られる成形物に比べて
印刷性、接着性および塗装性がすぐれている。
(2)前記の添加方法のみによって得られる組成物の成
形物に比べ、接着性、印刷性および塗装性がすぐれてい
るはかシでなく、プライマーの塗布をしなくても、これ
らの効果が良好な成形物を得ることかできる。
(3) 前記の添加方法のみによって得られる組成物の
成形物に比べ、プロピレン系重合体が有している流動性
、剛性および伸び率のごとき機械的特性の低下がほとん
どなく、とりわけ耐衝撃性が非常にすぐれている。
(4)組成物の成形性がすぐれており、押出機のごとき
連続混線9機を使用して連続的に混練りすることができ
るため、製造コストが安価であるばかシでなく、均一な
組成物も簡易に得ることができる。
(5)フロピレン系重合体とエチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−アクリル酸エステル[f合体および/
またはエチレン−メタクリル酸エステル共重合体との相
溶性が良好であるため、成形物の層剥離が生じることが
ない。
(6)得られる成形物の外観が非常にすぐれているのみ
ならず、光沢も良好である。
(7)機械的強度(たとえば、剛性、耐衝撃性)が良好
である。
(8) 前記の変性方法(b)において発生する薬品に
よる公害源もなく、さらに後処理の工程も必要としない
ばかシでなく、安価な装置でかつ連続的に処理を行なう
ことができる。
(9)処理後の経時変化がない。
αO常温、常圧において処理が行なえるばかりでなく、
装置を工夫することによって、被処理物の形状t−Jる
程度に自由に選択することができる。
0υ 塗料、接着剤、印刷インキなどの選択幅が広い。
本発明によって得られるプロピレン系重合体組成物の成
形物の処理物は以上のごときすぐれた効果(特徴)を発
揮するため、塗装または印刷されて多方面にわたって利
用することができる。代表的な用途を下記に示す。
(1) バンパー、バンパーコーナーおよびフロントグ
リルのごとき自動車部品 (2) フェンダ−、レッグシールドおよびサイドカバ
ーのごとき二輪車部品 (3) オーディオ、テレビ、扇風機およびラジオカセ
ットのごとき家庭電器製品の部品 (4) ヘルメット (5)容器類 (6)家具類 (7) 日用品雑貨 (8)建材など 〔■〕発明の詳細な説明 囚 プロピレン系重合体 本発明において使われるプロピレン系重合体は結晶性で
アリ、プロピレン単独重合体ならびにプロピレンとエチ
レンおよび/lたは炭素数が4〜+2個(7)α−オレ
フィン(たとえば、ブテン−11ヘキセン−1,4−メ
チルペンテン〜1、オクテン)とのランダムまたはブロ
ック共重合体がらえらばれる。これらのプロピレン系重
合体のうち、ランダムおよびブロック共重合体のエチレ
ンおよびα−オレフィンの共重合割合は通常多くとも2
5重量%(好適には、20重量−以下)である。また、
MFIは0.01〜100117L 0分であり、o、
oi〜50 g/l 0分が望ましく、とシゎけo、i
〜soy、、’to分が好適である。側工が0.01g
710分未鶏のプロピレン基型・合体を使用するならば
、組成物を製造するさいに混練することが困難であり、
均一の組成物を得ることが難しい。かりに、均一の組成
物が得られたとしても、成形物の製造が不可能になるこ
とがある。一方、MFIが100g710分を越えたプ
ロピレン系重合体全使用すれば、混線性および成形性は
良好であるが、その反面すぐれた機械的強度を有する組
成物を得ることができない。
(B) エチレン−酢酸ビニル共重合体さらに、本発明
において用いられるエチレン−酢酸ビニル共重合体中の
酢酸ビニルの含有率は、5〜50重量%であり、特に1
0〜40重量%が好ましい。酢酸ビニルの含有率が5重
量%以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体を使用すれば
、改質の効果が満足すべきものではないから望ましくな
い。一方、酢酸ビニルの含有率が50重量%以りのエチ
レン−酢酸ビニル共重合体を使った場合、プロピレン系
重合体との相溶性が悪いため、組成物の物性が低下する
のみならず、層剥離などを生じるため好ましくない。
(Q エチレン−アクリル酸エステル共重合体およびエ
チレン−メタクリル酸エステル共重合体 また、本発明において使われるエチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体およびエチレンーメタクIJ /l/ 
酸ニスfル共重合体中のアクリル酸エステルまたはメタ
クリル酸エステルの含有率は、5〜40重量%であり、
とシわけ10〜30重量%が望まシイ。アクリル酸エス
テルまたメタクリル酸エステルの含有率が5重量−未満
のエチレン−アクリル酸エステル共重合体またはエチレ
ン−メタクリル酸エステル共重合体を用いる場合、改質
の効果が満足すべきものではないから好ましくない。一
方、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルの
含有率が40重量−を越えたエチレン−アクリル酸エス
テル共重合体またはエチレン−メタクリル酸エステル共
重合体を使用すると、プロピレン系重合体との相溶性が
悪いため、組成物の物性が低下するばかりか、層剥離を
生じるため望ましくない。
該共重合体の単量体であるアクリル酸エステルはアクリ
ル酸また社メタクリル酸と炭素が1〜8個のアルコール
から得られるものである。
本発明において使われる前記エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体およびエ
チレン−メタクリル酸エステル共重合体のメルトインデ
ックス(JISK−6760にしたがい、温度が190
℃および荷重が2.16kSFの条件で測定、以下rM
、1.Jと云う)は通常005〜100g/10分であ
シ、0.1〜80g710分が望ましい。
本発明を実施するにあたり、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体およびエ
チレン−メタクリル酸エステル共重合体は単独で用いて
もよく、二種以上を併用してもよい。
本発明のプロピレン系重合体およびエチレン系重合体は
遷移金属化合物(たとえは、チタン系化合物または担体
(たとえば、マグネシウム化合物、その処理物)に遷移
金属化合物を担持させることによって得られる担体担持
触媒と有機金属化合物(4とえは、有機アルミニウム化
合物とから得られる触媒系(いわゆるチーグラー触媒)
を用いて単独重合または共重合させることによって得ら
れる。さらに、エチレン−酢酸ビニル共重合体、・エチ
レン−アクリル酸エステル共重合体およびエチレン−メ
タクリル酸エステル共重合体はラジカル開始剤(たとえ
ば、有機過酸化物)を用いてエチレンと酢酸ビニルまた
はアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルとを
共重合あるいは共重合させることによって得られる。こ
れらのプロピレン系重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体およびエ
チレン−メタクリル酸エステル共重合体は、いずれも工
業的に生産され、多方面にわたって利用されているもの
である。
(ロ)組成割合 本発明のプロピレン系重合体100重量部に対するエチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エス
テル共重合体およびエチレン−メタクリル酸エステル共
重合体の組成割合はそれらの合計量として3.0〜28
.0重量部であシ、5.0〜28,0重量部が望ましく
、とりわけ5.0〜25.0重量部が好適である。10
0重量部のプロピレン系重合体に対するエチレン−酢酸
ビニル共重合体、および/またはエチレン−アクリル酸
エステル共重合体およびエチレン−メタクリル酸エステ
ル共重合体の組成割合がそれらの合計量として3.0重
量部未満では、改質の効果がt歇とんとない。一方、2
8.0重量部を越えると、増量効果がないはか9か、得
られる組成物の剛性、強度および耐熱性が満足すべきも
のではないために好ましくない。
(6)混合方法 本発明の組成物を製造するにあたり、プロピレン系重合
体ならびVtエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−アクリル酸エステル共重合体および/またはエチレン
−メタクリル酸エステル共重合体を混合するのみで目的
を達成することができるけれども、プロピレン系重合体
が有している緒特性を本質的に損なわない範囲内(通常
、プロピレン系重合体に対して30重量−以下)で他の
樹脂やゴム類を添加することができる。さらに、必要に
応じて、プロピレン系重合体に一般に使われている酸素
、光または熱に対する安定剤、難燃化剤、充填剤、補強
剤、加工性改良剤、滑剤、帯電防止剤および顔料のごと
き添加剤を添加してもよいことはもちろんのことである
また、該組成物を得るには、タンブラ−、リボンプレン
ダーおよびヘンセルミキサーのごとき混合機を使ってト
ライブレンドしてもよく、マタバツ式混線)機(たとえ
ば、バンバリーミキサ−)を用いて混練シすることがで
きるが、前記したごとく連続式混合機を使用して連続的
に混線シすることもできる。また、これらの方法を併用
する(たとえば、トライブレンドした後、連続的に混練
シする)ことによってさらに均一に混合することもでき
る。
(ト)成形方法 得られた混合物(組成物)はプロピレン系重合体の諸物
性が本質的に変化しないため、プロピレン系重合体の成
形において一般に用いられている射出成形法、押出成形
法および吹込み成形法を適用することによって所望の成
形物を作成することができる。
(G) 紫外線照射方法 以上のようにして得られた組成物の成形物に紫外線照射
全実施するには、1849オングストロームおよび25
37オングストロームにそれぞれピークを有する紫外線
照射装置が使われる。1849オングストロームの波長
は使われる前記のプロピレン−エチレンブロック共重合
体を化学的に改質のためのオゾンを発生するために有効
であり、一方2537オングストロームの波長は該ブロ
ック共重合体が有するC−U基およびC−C基の切断に
有効であると思われる。1849オングストロームノ波
長の紫外線が放射しない照射装置(たとえば、高圧水銀
ランプ)を使用した場合、前記の効果が極めて小さい。
この1849オングストロームの波長は短波長のため、
処理雰囲気中における減衰が著しく、前記のプロピレン
ーエチレンブロソク共重合体の分子切断が不充分となる
ために2537オングストロームの波長が是非必要であ
る。
照射面に対する紫外線の強度は0.1〜100碑ンiが
好ましく、特に0.5〜50誠た2が好適である。
かシに照射面の紫外線の強度が0.1 mW/cm2に
達しない状態で照射した場合、前記の処理効果が乏しい
。一方、100 mW/cm2f越えて照射した場合、
被処理物の表面に脆弱層が生成するために好ましくない
。以上のことから、被処理物の照射面が前記の紫外線の
強度の範囲になるように紫外線発生装置のエネルギーお
よび発生装置から照射面までの距離などを適宜選択して
行なうことが必要である。
また、照射時間は通常05ないし60分であシ、とりわ
け0.75ないし30分が望ましい。0.5分未満照射
すると紫外線の照射効果が乏しく、一方60分越えて照
射したとしても、得られる成形物の処理物の効果がさら
に向上することはない。
本発明によって得られる処理物は、その照射面に一〇H
基、−COOH基などの官能基金布しているためにこれ
らの官能基との塗布性、相溶性または反応性を有してい
る塗料による塗布、接着性による接着、印刷を照射面に
容易に、しかも強固に実施することができる。これらの
塗布、接着および印刷は特殊な方法でなく、一般に行な
われている方法全適用すれとよい。前記の官能性との塗
布性、相溶性および反応性との関係から、ウレタン樹脂
、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ポリ
エステル樹脂を主成分とする塗料、接着剤およびインキ
が好都合である。
し■〕実施例および比較例 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
実施例および比較例において、塗膜剥離強度テストは試
片より幅が10WrMの短冊上の試片を切)出し、その
試片の一端から一部分の塗膜を強引に剥した後、プラス
チ、りの引張試験などで用いられている引張試験機を用
いて引張速度が50fflZ分、剥離角度が180度お
よび温度が20℃の条件のもとで塗膜を剥離してその時
の強度を塗膜剥離強度(9/ 10 ta+とした。ま
た、アイゾツト衝撃強度はASTM D−256にした
がい、ノツチ付で測定した。さらに、曲げ弾性率はAS
TM D−790にしたがって測定した。
なお、実施例および比較例において使用した配合成分で
あるプロピレン系重合体、エチレン−酢酸ヒニル共重合
体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体およびエチ
レン−メタクリル酸エステル共重合体の物性を下記に示
す。
〔(5) プロピレン系重合体〕 プロピレン系重合体として、密度が0.900 fl/
crn3であるグロビレンーエテレンプロソク共重合体
(MFI 9.1 g/ 10分、以下rpp Jと云
う〕を使用した。
((B) エチレン−酢酸ビニル共重合体〕エチレンー
酢酸ビニル共重合体として、酢酸ビニル含有率が3.1
重量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体(M、1.
401710分、以下rEvべ1)」と云う〕、酢酸ビ
ニル含有率が33重量%のエチレンー酢酸ビニル共重合
体CM、1.3011/1o分、以下[EVA(2) 
Jと云う〕および酢酸ビニル含有率が55重量%。エチ
レン−酢酸ビニル共重合体[: M、L 15 g/I
 0分、以下r EVA(3) Jと云う〕を用いた。
〔(C) エチレン−アクリル酸エステル共重合体〕エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体として、アクリル
酸エチルの含有率が3.0重量−のエチレン−アクリル
酸エステル共重合体+1. M、1. x21/lo分
、以下r EEA(1) Jと云う〕、アクリル酸エチ
ルの含有率が18重量%のエチレン−アクリル酸エチル
共重合体CM、1.6.0 g/l 0分、以下r E
gA(11)Jと云う〕およびアクリル酸エチルの含有
率が50重量%のエチレン−アクリル酸エチル共重合体
〔MI。
2.5g/l(1分、以下r EEA (Ill) J
と云う〕を使用した。
〔(D) エチレン−メタクリル酸エステル共重合体〕
エチレン−メタクリル酸エステル共重合体として、メタ
クリル酸メチルの含有率が3.1重量%であるエチレン
−メタクリル酸メチル共重□合(4(M、! 。
15、!9/10分、以下r EMMA(a) Jと云
う〕、メタクリル酸メチルの含有率が19重量%である
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(M、1.6.
2 g/10分、以下[EMMA(b月と云う〕および
メタクリル酸メチルの含有率が40重量%であるエチレ
ン−メタクリル酸メチル共重合体[M、1.29g/1
0分、以下r gMMA(c月と云う〕を使った・実施
例1〜5、比較例1〜14 第1表に種類が示されるプロピレン系重合体100重量
部ならびに他の混合成分として第1表に種類が示される
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸
エステル共重合体またはエチレン−メタクリル酸エステ
ル共重合体(それぞれの配合量を第1表に示す)をあら
かじめヘンセルミキサーを使って5分間トライブレンド
を行なった。得られた各混合物をベント付押出機(径4
0 tan 、スクリュー フルフライト型、 L/D
=20)を使用して樹脂温度が230℃において溶融・
混練しながらペレット(組成物)全製造した。得られた
それぞれのベレットを5オンス射出成形機(東北機械社
製、型式l5−8B )を用いて230℃の樹脂温度に
おいて射出成形し、’F版板状試片(100XIOf1
.1′152I1m)′ft作成した。
このようにしC青られたt−れぞれの試片を低圧水銀灯
(岩崎電気社製、型式QGL −40型、40ワツト、
波長1849X、25:37X )5本を使って20分
間照射(紫外線強度10 mW/cm” )を行なった
(ただし、比較例12ないし14では照射せず)。
得られたそれぞれの試片のMFI、塗膜剥離強度、曲げ
弾性率および一アイゾ、ト衝撃強度の測定を行なった。
それらの結果を第1表に示す。
以上の実施例および比較例の結果から、本発明の組成物
に紫外線を照射させることによってグライマを使用しな
くても接着性、印刷性および塗装性がすぐれているばか
りでなく、プロピレン系重合体が有している流動性およ
び剛性の低下がほとんどなく、さらに耐衝撃性が非常に
向上していることは明らかである。
特許出願人 昭和電工株式会社 代理人弁理士菊地精−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (2) メルトフローインデックスが0.01〜100
    !j/10分である結晶性プロピレン系重合体100重
    量部 ならびに (B) 酢酸ビニル含有率が5.0〜50重量−である
    エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル酸エステルの
    含有率が5.0〜40重量%であるエチレン−アクリル
    酸エステル共重合体および/またはメタクリル酸エステ
    ルの含有率が5.0〜40重量%であるエチレン−メタ
    クリル酸エステル共重合体3.0〜28.0重量部 からなるプロピレン系重合体組成物の成形物の表面に1
    849オ/ゲストロームおよび2537オングストロー
    ムに波長ピークを有する低圧水鋼ラングからの紫外線を
    照射させることを特徴とする樹脂成形物の表面処理方法
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