JPS6071622A - オレフィン系重合体混合物の処理物 - Google Patents

オレフィン系重合体混合物の処理物

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JPS6071622A
JPS6071622A JP17822583A JP17822583A JPS6071622A JP S6071622 A JPS6071622 A JP S6071622A JP 17822583 A JP17822583 A JP 17822583A JP 17822583 A JP17822583 A JP 17822583A JP S6071622 A JPS6071622 A JP S6071622A
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olefin polymer
treated product
olefin
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weight
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JP17822583A
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Terumitsu Kotani
輝充 小谷
Mitsuhiro Imaizumi
光博 今泉
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Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 C1) 発明の目的 本発明は接着性のすぐれたオレフィン系重合体混合物の
処理物に関する。さらにくわしくは、(A)オレフィン
系重合体、(B)不飽和カルゲン酸および/まだはその
無水物、(C)アルキル基を有するアマイド系化合物な
らびに(D)有機過酸化物からなる混合物をグラフト反
応させて製造されたオレフィン系重合体混合物の処理物
に関するものであり、接着性のすぐれたオレフィン系重
合体混合物の処理物を提供することを目的とするもので
ある。
[11) 発明の背景 オレフィン系樹脂(オレフィン系重合体)は周知のごと
く、成形性がすぐれているはかシでなく、機械的強度、
附勢性、耐溶剤性および耐薬品のごとき特性が良好であ
るため、広く工業的に製造され、汎用樹脂として多方面
にわたって使用されている。しかしながら、オレフィン
系樹脂は分子内に極性基を有さない(いわゆる非極性)
ために化学的に極めて不活性な高分子物質である。さら
に、結晶性が高いのみならず、溶剤類に対する溶解性に
ついても著しく低いため、接着剤を用いてオレフィン系
樹脂同志、あるいはオレフィン系樹脂と他の物品とを接
着させるさい、接着性が極めて低い。
以上の如く、オレフィン系樹脂は、成形性および前記の
ごとき特性がすぐれているにもかかわらず、良好な接着
性が要望されている分野(たとえば、自動車部品、家電
部品)にオレフィン系樹脂を使用することはおのずと限
定がおった。
オレフィン系樹脂の接着性を解決するため、可成シ以前
から下記のごとき種々の方法が提案されてきた。
(a) オレフィン系樹脂またはその成形物を外部から
表面処理し、物理的または化学的な方法によって変性す
る方法(以下「変性方法」と云う)。
(b) オレフィン系樹脂に他の高分子物質または添加
剤を添加する方法(以下「添加方法」と云う)。
以下、これらの方法についてさらに詳細に説明し、問題
点を記述する。
(1)変性方法 この方法としては、「火焔処理法、プラズマ処理法、オ
ゾン処理法、コロナ放電処理法および紫外線または電子
線を用いて照射処理する方法」〔以下「変性方法(a)
」と云う〕ならびに「クロム酸混液および濃硫酸のごと
き鉱酸を用いて処理する方法およびオレフィン系樹脂ま
だはその成形物に極性基を含有する化合物などを用いて
架橋剤の存在下または不存在下でグラフト化などの化学
処理する方法−1〔以下[変性方法(b川と云う〕があ
げられる。
これらの変性方法によってオレフィン系樹脂またはその
成形物の表面に極性基に富んだ化学的に活性なサイトを
与え、かつ物理的に表面が粗面化される。その結果、接
着性の向上という効果が得られると考えられる。
しかしながら、との変性方法(a)を実施するためには
、被処理成形物の形状が著しく限定されること、さらに
処理後の放置によって処理効果が著しく経時的に低下す
るばかシでなく、処理による活性化度がかならずしも充
分でない場合が多い。その上、種々の高価な処理装置を
必要とするために経済的にも不利があるなどの欠点を有
する。
また、変性方法(b)のうち、鉱酸を用いる処理方法で
は、使用する薬品が公害源となり易いのみならず、中和
工程、水洗工程および乾燥工程のごとき繁雑な後処理の
工程が必要である。さらに、グラフト化などの化学処理
方法でも、乾燥工程が必要でオシ、さらに単量体の塗布
、グラフト化の雰囲気などに細かい配慮を必要とするの
みならず、グラフト反応時間が比較的に長い。したがっ
て、連続生産に適さないなどの欠点を有している。
(2)添加方法 この方法としては、オレフィン系樹脂に「ゴム物質およ
び/または極性基を含有する樹脂を添加するいわゆる樹
脂ブレンドによる方法」〔以下「添加方法(a)」と云
う〕および「充填剤(たとえば炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム、タルク、クレー、木粉)のごとき添加剤を添加
する方法」〔以下「添加方法(b)」と云う〕があげら
れる。
添加方法(、)のうち、オレフィン系樹脂にコ゛ム物質
を添加する方法では、一般にゴム物質は団塊状であるた
めにオレフィン系樹■旨との樹脂ブレンド(混練り)す
るさいに連続混合機(たとえば、押出機)を使用して連
続的に混練シを行なうことがほとんど不可能であるばか
りでなく、得られる混合物の剛性および硬度のごとき機
械的特性ならびに耐熱性などが著しく低下し、さらには
加工性も低下するなどの欠点がある。
一方、極性基を含有する樹脂をオレフィン系樹脂に添加
する方法では、この樹脂とオレフィン系樹脂との相溶性
が概して劣るために得られる組成物の成形物の機械的物
性(たとえば、強度、耐衝撃性)が低下するばかシでな
く、均一な組成物を得ることが難しく、極端な場合では
、層剥離を生じることもあるなどの欠点がある。
さらに、添加方法(b)では、オレフィン系樹脂が有す
る前記のすぐれた特性がそこなわれるのみばかりでなく
、成形性も低下し、接着性についても、その改良効果が
極めて僅かである。
以上のごとく、変性方法および添加方法のいずれの方法
でも、接着性についである程度は向上することができる
が、いずれの方法でも種々の欠点を有しているために満
足し得る改良方法とは云い雛い。
さらに、オレフィン系重合体の成形物の表面に接着性を
何カさせる方法として、接着剤を塗布する前に成形物の
表面に塩素化ポリプロピレンまたは無水マレイン酸をグ
ラフト重合させたポリオレフィンなどを主成分としたゾ
ライマーを塗布する方法が開発されている。しかしなが
ら、ゾライマ−を塗布する方法では、塗布または接着の
工程が一工程増えるためにコスト高となる。
前記のことも含めて、オレフィン系樹脂が有する前記の
ごとき特性および加工性をそこなわず、かつ得られる接
着物が強固な接着強度を有する満足し得る方法はいまだ
開発されていない。
[I[1) 発明の構成 以上のことから、本発明者らは、オンフィン系樹脂(オ
レフィン系重合体)まだはその混合物の成形物を強固に
接着した接着物を得ることについて種々探索した結果、 (A) オレフィン系重合体、 (B) 不飽和カルボン酸および/またはその無水物(
以下[カルボン酸系化合物」と云う)、(C) 少なく
とも一個のアルキル基を有するアマイド系化合物(以下
「アマイド系化合物」と云う) ならびに (D) 有機過酸化物 からなる混合物をグラフト反応させて処理物を製造させ
るにさいして該オレフィン系重合体100重量部に対す
るカルピン酸系fヒ合物およびアマイド系化合物の割合
はそれらの合計風として0.01〜20重量部であシ、
かつ有機過酸化物の割合は0.01〜20重量部であシ
、さらにカルボン酸化合物およびアマイド系化合物の合
計量中に占めるアマイド系化合物の割合は1.0〜90
モル係であることを特徴とするオレフィン系重合物の処
理物が、 種々の物品に対して接着性がすぐれていることを見出し
、本発明に到達した。
蹟〕 発明の効果 本発明によって得られる処理物は、その製造方法も含め
て下記のごとき効果(特徴)を発揮する。
(1)従来性なわれているような表面の前記のごとき変
性を行なわなくともすぐれた接着物を得ることができる
(2)成形物の表面にあらかじめゾライマーを塗布しな
くとも良好な接着物を得ることができる。
(3)成形物の表面の変性を行なわなくてもよいため、
変性にともなう設備も必要とせず、かつ工程の煩雑さも
なく、さらに密着力の不安定要素がなくなる。
(4)種々の物品との接着性もすぐれている。
本発明によって得られる処理物は、その製造方法も含め
て上記のごとき効果(特徴)を発揮するから、多方面に
わたって利用することができる。
代表的な用途を下記に示す。
(1)冷凍機の壁体、冷蔵庫の外部、・ぐネル、建物の
ルーフパネル、ドアーの内装材および外装42、(2)
 テーブル、机などの表面、家具ノ9ネル、台所のキャ
ビネット (3) 自動車のインストルメントパネルおよび内装材 〔■〕 発明の詳細な説明 (A) オレフィン系重合体 本発明において用いられるオレフィン系重合体トシては
、エチレンの単独重合体、プロピレンの単独重合体、エ
チレンとプロピレンとのランタムまたはブロック共重合
体ならびにエチレンおよび/またはプロピレンと炭素数
が多くとも】2個の他のα−オレフィンとのランダムま
だはブロック共重合体(α−オレフィンの共重合割合は
多くとも20重量%)があげられる。これらのオレフィ
ン系重合体のメルトインデックス(JIS K−676
0にしたがい、温度が190℃および荷重が2.16k
l)の条件で測定、以下「M、1.Jと云う)またはメ
ルトフローインデックス(JIS K−6758にした
がい、温度が230℃および荷重が2.16 kgの条
件で測定、以下「MF■」と云う)が0.01〜100
.9/10分のものが好ましく、特に0.02〜Boi
lllO分のものが好適である。M、1.=!だはIl
i’lFIが0.01g/10分未満のオレフィン系重
合体を使用するならば、得られる処理物の成形性がよく
ない。一方、100g/10分を越えたオレフィン系重
合体を用いると、得られる処理物の成形物の機械的特性
が低い。さらに、低密度(0,900,9/crn5)
ないし高密度(0,98017cm3)のエチレン単独
重合体もしくはエチレンと少量の前記α−、tl/フィ
ンとの共重合体あるいはプロピレン単独重合体またはプ
ロピレンとエチレンおよび/もしくはr也のα−オレフ
(ンとのランダムもしくはブロック共重合体が望ましい
これらのオレフィン系重合体は遷移金属化合物と有機ア
ルミニウム化合物とから得られる触媒系化クローム)を
担持させることによって得られる触媒系(いわゆるフイ
リッゾス触媒)またはラジカル開始剤(たとえば、有機
過酸化物)を、用いてオレフィンを単独重合または共重
合することによって得られる。
(B) カルボン酸系化合物 また、本発明において使われるカルボン酸系化合物の代
表例としては、炭素数が多くとも10個でアシ、少なく
とも一個の二重結合を有する一塩基カルボン酸(たとえ
ば、アクリル酸、メタアクリル酸)および炭素数が多く
とも15個であシ、少なくとも一個の二重結合を有する
二基基カルボン酸(たとえば、マレイン酸)ならびに該
二基基カルボン酸の無水物(たとえば、無水マレイン酸
、無水ハイミック酸があげられる。これらの不飽和カル
ボン酸またはその誘導体のうち、とシわけマレイン酸お
よび無水マレイン酸が好ましい。
(C) アマイド系化合物 さらに、本発明において用いられるアマイド系化合物の
代表例とすては、その一般式が下式〔(■)式〕で表わ
されるものがあげられる。
(1)式において R1は水素原子まだは炭素数が1〜
3個のアルキル基であシ、R2およびR3は同一でも異
種でもよく、水素原子または炭素数が1もしくは2個の
アルキル基であるが’ R+ 、 R2およR5は同時
には水素原子−cに れらのアマイド系化合物のうち、代表列としては、N、
N−ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、 
N、N−ジエチルホルムアミドおよびN−メチルホルム
アミドがあげられる。
(D) 有機過酸化物 また、本発明において使用される有機過酸化物は一般に
ラジカル重合における開始剤および重合体の架橋剤とし
て使われているものであシ、1分間の半減期が100℃
以上のものが好ましく、とりわけ130℃以上のものが
好適である。上記の温度が100℃以下のものでは、そ
の取シ扱いが難しいばかりでなく、使用した効果もあま
り認められないから望ましくない。好ましい有機過酸化
物の代表例としては、■、J−ビスー第三第三級−ブチ
ル−オキシ−3,3,5−)リメチルシクロヘキサンの
ごときケトソノ4−オキシド、ジクミルパーオキシドの
ごときジアルキルパーオキシド、2.5−ジメチルヘキ
サン−2,5−ハイドロパ−オキ7ドのごトキハイドロ
パーオキシド、ベンゾイルパーオキシドのごときジアシ
ルパーオキシドおよび2.5−ジメチル−2,5−ジベ
ンゾイルパーオキシヘキサンのごときA’−オキシエス
テルがあげられる。
(E) 混合割合 本発明のオレフィン系重合体混合物を製造するにあたり
、100重量部のオレフィン系重合体に対するカルボン
酸系化合物およびアマイド系化合物の割合はそれらの合
計量として0.01〜20重置部であり、005〜10
重量部が好ましく、特に0.1〜50重量部が好適でお
る。100重量部のオレフィン系重合体に対するカルが
ン酸系化合物およびアマイド系化合物の割合がそれらの
合計■とじて001重量部未満では、接着性の良好な処
理物が得られない。一方、20重量部を越えたとしても
、使用量に応じて接着性の改良効果が認められないばか
りでなく、オレフィン系重合体が有する本来の特性がそ
こなわれるために好ましくない。
また、100重量部のオレフィン系重合体に対する有機
過酸化物の混合割合は0.01〜20重量部であり、0
02〜15重量部が望ましく、とシわけ0.05〜10
重量部が好適である。100重量部のオレフィン系重合
体に対する有機過酸化物の混合割合が0.01重量部未
満では、接着性のすぐれた混合物の処理物が得られない
。一方、20重量部を越えると、オレフィン系重合体が
本来有する良好な機械的特性が低下するため、いずれの
場合でも望ましくない。
さらに、カルボン酸系化合物およびアマイド系化合物の
合計量中に占めるアマイド系化合物の割合は1.0〜9
0モル係であり、20〜85モルチが好ましく、殊に5
0〜80モル係が好適である。
カルボン酸系化合物およびアマイド系化合物の合計量中
に占めるアマイド系化合物の割合が10モル係未満でも
、90モル係を越える場合でも、いずれも接着性の良好
な処理物が得られないために望ましくない。
(0混合物の処理方法 本発明の混合物の処理物を製造するには、種々の公知の
方法(たとえば、溶液法、溶融法)によるいずれの方法
を採用することができる。
これらの方法のうち、溶液法によって製造する場合、無
極性有機溶媒中にオレフィン系重合体。
カルゼン酸系化合物、アマイド系化合物および有機過酸
化物を投入して加熱させることによって製造することが
できる。このさい、使われる無極性有機溶媒は使われる
オレフィン系重合体、カルボン酸系゛化合物、アマイド
系化合物および有機過酸化物と処理条件下で反応しない
ものである。さらに、0℃においては液体であるが、沸
点が250℃以下のものが望ましい。無極性有機溶媒の
代表例トシては、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トル
エン、キシレン、クロルベンゼンおヨヒテトラクロルエ
タンがあげられる。処理温度は通常室温(20℃)〜2
50℃であシ、特に50〜220℃が好ましい。また、
処理時間は使われる有機過酸化物、カルボン酸系化合物
およびアマイド系化合物の種類およびそれらの使用量な
らびに処理温度によって異なるが、一般には10分ない
し10時間であり、とりわけ20分ないし5時間が望ま
しい。
また、溶融法によって製造する場合、一般の合成樹tl
旨の分野において使用されている溶融混線機(たとえば
、押出機)を用いてオレフィン系化合物、カルボン酸系
化合物、アマイド系化合物および有機過酸化物を溶融混
練しながら処理することによって製造することができる
。このさい、混線温度は使われるオレフィン系重合体お
よび有機過酸化物の種類によって異なるが、オレフィン
系重合体の融点以上ないし250℃以下の温度範囲であ
る。エチレンを主成分とする重合体の場合では、通常1
40℃〜220℃である。また、プロピレンを主成分と
する重合体の場合では、一般には180℃〜240℃で
ある。
以上のいずれの方法によっても本発明の混合物の処理物
を製造することができるが、溶液法で製造する場合では
、処理した後に使用した無極性有機溶媒を得られた混合
物の処理物から除去(洗浄、乾燥などによシ)する必要
がある。したがって、溶融法によって本発明のオレフィ
ン系重合体混合物の処理物を製造することが望ましい。
溶融法によって混合物の処理物を製造するにおたり、処
理を完全にするために60秒以上で処理するが好適であ
シ、とシわけ90秒以上で処理するのが効果的である。
本発明の処理物を製造するにあたり、オレフィン系重合
体、カルボン酸系化合物、アマイド系化合物および有機
過酸化物からなる混合物を処理させることによって製造
してもよいが、処理物の使用目的に応じてこれらの混合
成分にさらに、酸素、熱および紫外線に対する安定剤、
金属劣化防止剤、ill[を燻化剤、着色剤、電気的特
性改良剤、充填剤、帯電防止剤、滑剤、加工性改良剤お
よび粘着性改良剤のごとき添加剤を本発明の処理物が有
する特性をそこなわない範囲であるならば配合してもよ
い。
本発明の処理物を溶融法によって製造するにあたり、直
接混合成分を前記の方法にしだがって溶融混練させるこ
とによって製造することができるが、あらかじめこれら
の混合成分をヘン/エルミキサーのごとき混合機を使っ
てドラ゛イブレンドし、得られる混合物を溶融混練させ
ることによって一層均一な処理物を製造することができ
る。また、これらの混合物をあらかじめ溶融混練させる
ことによって処理物を製造し、づらに溶融混練させるこ
とによって均一な処理物を製造することもできる。
(G)成形物の製造など このようにして製造された処理物をオレフィン系重合体
の分野において通常行なわれている押出成形法、射出成
形法およびプレス成形法のことき加工方法によって種々
の形状を有する成形物を製造すればよい。このさい、前
記のようにして得られた処理物が溶融する温度以上で実
施する必要がある。しかし、可成り高い温度で行なった
場合、処理物が劣化することがあるために分解を生じな
い温度以下で実施しなければならないことは当然である
さらに、これらの成形物は前記の処理物をそのまま成形
してもよく、処理物に前記の添加剤を配合させた配合物
を成形させることによって製へすることができる。
以上のようにして得られた成形物に下記のごとき物質の
形状物を接着させることによって密着性(接着性)のす
ぐれた接着物を製造することができる。接着可能な物質
としては、金属(たとえば、アルミニウム、鉄、銅、そ
れらの合金)、ガラス、紙、繊維、木、皮革、コ゛ム類
(たとえば、ネオプレンゴム、ウレタンゴム、ブタジェ
ン系ゴム、天然ゴム)、極性基含有樹脂(たとえば、、
 ABC樹脂、ホIJ xステル、ポリアミド、ポリア
クIJ 0 二l−1)ル、前記オレフィン系重合体)
があげられる。また、形状物としては、薄状物(たとえ
ば、箔、紙類、フィルム)、シート状物、ボート状物、
板状物、・やイブ状物、棒状物、容器状物、球状物、箱
状物、その他複雑な形状を有するものがあげられる。さ
らに、二層に限られることもなく、形状物および/まだ
は本発明−によって得られる処理物の成形物をそれぞれ
二種以上用いることによって多層物を製造することがで
きる。この接着物は加熱圧着させることによって製造さ
れる。このさい、加熱温度は通常]、] 0〜280℃
である。
さらに、本発明によ−って得られる処理物の成形物に一
般に使用されている塗料を塗布させることができる。塗
料としては、イソ7アネート基を有する樹脂塗料(たと
えば、溶剤型ウレタン塗料。
水性ビニルウレタン系塗料)、エポキシ樹脂系塗料、ア
クリル樹脂系塗料、アルキル樹脂系塗料。
アルキッド樹脂系虫刺およびフタル酸樹脂系塗料があげ
られる。
〔■ 実施例および比較例 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較13’llにおいて、剥離強度
は試片より幅が15而の短冊上の試片を切9取り、その
試片の一端からフィルム状物を強引に剥した後、熱可塑
性樹脂の引張試験などで一般に使われている引最試験機
を用いて引張速度が300mm/分。
剥離角度が90度および温度が20℃の条件のもとてフ
ィルムを剥離してその時の剥離強度とした。
なお、実施11>IJおよび比較列において使用したオ
レフィン系重合体、アマイド系化合物、カルバーン酸系
化合物および有機過酸化物の種順および物1’lEを下
記に示す。
C(A) オレフィン系重合体〕 オレフィン系重合体として、密度が0.9509/cr
n3である高密度ポリエチレン[M、L 1.0 、!
7/10分。
以下[pla)jと云う〕、密度が0.900.9 /
cm’であるフ0ロピレン単独重合体(MFI 2.0
 g/l 0分。
以下「PP」と云う)および密度が0.916 g/c
m3であるエチレン−ブテン−1共重合体〔主鎖原子1
000個に対するエチル基の数30個、M、I。
3.0g/l−0分、以下rPE(B)Jと云う〕を使
用した。
〔(B) カルボン酸系化合物〕
カルボン酸系化合物として、無水マレイン酸(以下「M
AA Jと云う)を使った。
〔(C) アマイド系化合物〕
アマイド系化合物として、N、N−ジメチルアセトアミ
ド〔以下「化合物(1)」と云う〕およびN、N−ジメ
チルホルムアミド〔以下「化合物(2)」と云う〕を用
いた。
〔(9)有機過酸化物〕 有機過酸化物として、ジクミルパーオキサイド(以下[
DCP Jと云う)およびベンゾイル・ぐ−オキサイド
(以下1− BPOjと云う)を使用した。
実施例1〜7.比較列1〜4 第1表に種類が示されるオレフィン系重合体100重量
部、第1表に種類および配合量が示されるMAA (た
だし、比較例3では配合せず)、第1表に種類およびM
AAとアマイド系化合物との合計量中に対するアマイド
系化合物の割合(モル%)が示されているアマイド系化
合物(ただし、比較[tU 1および2では配合せず、
比較列3では100重量部のオレフィン系重合体に対し
て0.25重肛部を配合)ならびに0.5重量部の有機
過酸化物(第1表に種類が表わされている)をあらかじ
めヘンシェルミキサーを使って5分間トライブレンドを
行なった。得られた各混合物をベント伺押出機(径40
 mm )を用いて樹脂温度が200℃の条件で混練し
ながらの処理物(ペレット)を製造した。
得られた被レットを樹脂温度が200℃の条件でTダイ
を使用してそれぞれ厚さが80ミクロンのフィルムを成
形した。得られた各フィルムとアルミニウム箔(厚さ3
0ミクロン)とを第1表に予熱温度が示される温度にあ
らかじめ予熱した後、ステンレス板を使って温度が18
0℃および圧力が1 kg / th2の条件で1秒間
加熱・加圧することによって接着物を製造した。得られ
た各接着物の剥離強度の測定を行なった。それらの結果
を第1表に示す。
(以下余白) 以上の実施例および比較例の結果から、オレフィン系重
合体をカルボン酸系化合物およびアマイド系化合物を併
用させることによって得られる処理物がアルミニウム箔
との密着性(剥離強度)がすぐれていることが明らかで
ある。かりに、これらのうちいずれかを使用しなければ
、得られる処理物がアルミニウム箔との密着性が不充分
であることも明白である。
特許出願人 昭和電工株式会社 代理 人 弁理士菊地精−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 囚 オレフィン系重合体、 (B) 不飽和カルボン酸および/またはその無水物、 (C) 少なくとも一個のアルキル基を有するアマイド
    系化合物 ならびに の)有機過酸化物 からなる混合物をグラフト反応させて処理物を製造させ
    るにさいして該オレフィン系重合体100重量部に対す
    る不飽和カルボン酸、その無水物およびアルキル基を有
    するアマイド系化合物の割合はそれらの合計量として0
    .01〜20重量部であり、かつ有機過酸化物の割合は
    0.01〜20重量部であり、さらに不飽和カルぎン酸
    、その無水物およびアルキル基を有するアマイド系化合
    物の合計量に占めるアルキル基を有するアマイド系化合
    物の割合は1.0〜90モルチであることを特徴とする
    オレフィン系重合体混合の処理物。
JP17822583A 1983-09-28 1983-09-28 オレフィン系重合体混合物の処理物 Pending JPS6071622A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1991012283A1 (en) * 1990-02-19 1991-08-22 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Process for producing thermoplastic elastomer

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