JPH0347298B2 - - Google Patents

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JPH0347298B2
JPH0347298B2 JP58067794A JP6779483A JPH0347298B2 JP H0347298 B2 JPH0347298 B2 JP H0347298B2 JP 58067794 A JP58067794 A JP 58067794A JP 6779483 A JP6779483 A JP 6779483A JP H0347298 B2 JPH0347298 B2 JP H0347298B2
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JP
Japan
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weight
adhesive
mica
olefin
molded product
Prior art date
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Application number
JP58067794A
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English (en)
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JPS59193942A (ja
Inventor
Minoru Takaishi
Yozo Nagai
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP58067794A priority Critical patent/JPS59193942A/ja
Publication of JPS59193942A publication Critical patent/JPS59193942A/ja
Publication of JPH0347298B2 publication Critical patent/JPH0347298B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔〕 発明の目的 本発明はオレフイン系重合体混合物の成形物の
接着物に関する。さらにくわしくは、(A)オレフイ
ン系重合体、(B)分子中に少なくとも一個の不飽和
結合を有し、かつヒドロキシル基を有する有機化
合物、(C)有機過酸化物、(D)グラスフアイバーおよ
び(E)マイカからなる混合物の成形物の表面にイソ
シアネート基を有する接着剤を塗布し、その接着
剤により接着可能な物品とを接着させることによ
つて得られるオレフイン系重合体混合物の成形物
の接着物に関するものであり、接着強度が高く、
前記オレフイン系重合体の成形物同志あるいは該
成形物と他の物品(たとえば、木、紙、金属、極
性プラスチツク)との接着性がきわめてすぐれて
いるばかりでなく、成形物の剛性が良好であり、
かつそりが改良された混合物を提供することを目
的とするものである。 〔〕 発明の背景 オレフイン系樹脂(オレフイン系重合体)は周
知のごとく、成形性がすぐれているばかりでな
く、機械的強度、耐熱性、耐溶剤性および耐薬品
のごとき特性が良好であるため、広く工業的に製
造され、汎用樹脂として多方面にわたつて使用さ
れている。しかしながら、オレフイン系樹脂は分
子内に極性基を有さない(いわゆる非極性)ため
に化学的に極めて不活性な高分子物質である。さ
らに、結晶性が高いのみならず、溶剤類に対する
溶解性についても著しく低いため、溶着剤を用い
てオレフイン系樹脂同志、あるいはオレフイン系
樹脂と他の物品とを接着させるさい、接着性が極
めて低い。 以上の如く、オレフイン系樹脂は、成形性およ
び前記のごとき特性がすぐれているにもかかわら
ず、良好な接着性が要望されている分野(たとえ
ば、自動車部品、家電部品)にオレフイン系樹脂
を使用することはおのずと限定があつた。 オレフイン系樹脂の接着性を解決するため、可
成り以前から下記のごとき種々の方法が提案され
てきた。 (a) オレフイン系樹脂またはその成形物を外部か
ら表面処理し、物理的または化学的な方法によ
つて変性する方法(以下「変性方法」と云う)。 (b) オレフイン系樹脂に他の高分子物質または添
加剤を添加する方法 以下、これらの方法のうち、変性方法について
さらに詳細に説明し、問題点を記述する。 この方法としては、「火焔処理法、プラズマ処
理法、オゾン処理法、コロナ放電処理法および紫
外線または電子線を用いて照射処理する方法」
〔以下「変性方法(a)」と云う〕ならびに「クロム
酸混液および濃硫酸のごとき鉱酸を用いて処理す
る方法およびオレフイン系樹脂またはその成形物
に極性基を含有する化合物などを用いて架橋剤の
存在下または不存在下でグラフト化などの化学処
理する方法」〔以下「変性方法(b)」と云う〕があ
げられる。 これらの変性方法によつてオレフイン系樹脂ま
たはその成形物の表面に極性基に富んだ化学的に
活性なサイトを与え、かつ物理的に表面が粗面化
される。その結果、接着性の向上という効果が得
られると考えられる。 しかしながら、この変性方法(a)を実施するため
には、被処理成形物の形状が著しく限定されるこ
と、さらに処理後の放置によつて処理効果が著し
く経時的に低下するばかりでなく、処理による活
性化度がかならずしも充分でない場合が多い。そ
の上、種々の高価な処理装置を必要とするために
経済的にも不利があるなどの欠点を有する。 また、変性方法(b)のうち、鉱酸を用いる処理方
法では、使用する薬品が公害源となり易いのみな
らず、中和工程、水洗工程および乾燥工程のごと
き繁雑な後処理の工程が必要である。さらに、グ
ラフト化などの化学処理方法でも、乾燥工程が必
要であり、さらに単量体の塗布、グラフト化の雰
囲気などに細かい配慮を必要とするのみならず、
グラフト反応時間が比較的に長い。したがつて、
連続生産に適さないなどの欠点を有している。 以上のごとき、変性方法によつて接着性につい
てある程度は向上することができるが、いずれの
方法でも種々の欠点を有しているために満足し得
る改良方法とは云い難い。 さらに、オレフイン系重合体の成形物の表面に
接着性を付与させる方法として、接着剤を塗布す
る前に成形物の表面に塩素化ポリプロピレンまた
は無水マレイン酸をグラフト重合させたポリオレ
フインなどを主成分としたプライマーを塗布する
方法が開発されている。しかしながら、プライマ
ーを塗布する方法では、塗布または接着の工程が
一工程増えるためにコスト高となる。 前記のことも含めて、オレフイン系樹脂が有す
る前記のごとき特性および加工性をそこなわず、
かつ得られる接着物が強固な接着強度を有する満
足し得る方法はいまだ開発されていない。 〔〕 発明の構成 以上のことから、本発明者らは、オレフイン系
樹脂(オレフイン系重合体)またはその混合物の
成形物を強固に接着した接着物を得ることについ
て種々探索した結果、 (A) オレフイン系重合体、 (B) 「分子中に少なくとも一個の不飽和結合を有
し、かつヒドロキシル基を含有する有機化合物
(以下ヒドロキシル系化合物」と云う)、 (C) 有機過酸化物、 (D) グラスフアイバー および (E) 平均粒径が1〜100ミクロンであるマイカ からなる混合物であり、該オレフイン系重合
体、グラスフアイバーおよびマイカの合計量中
に占めるグラスフアイバーの混合割合は5〜40
重量%であり、マイカの混合割合は5〜40重量
%であるが、オレフイン系重合体の混合割合は
少なくとも40重量%であり、オレフイン系重合
体、グラスフアイバーおよびマイカの合計量
100重量部に対する混合割合は、ヒドロキシル
系化合物が0.1〜50重量%であり、かつ有機過
酸化物が0.01〜20重量%であるオレフイン系重
合体混合物の成形物の表面にイソシアネート基
を有する接着剤を塗布し、その接着剤により接
着可能な他の物品とを接着させることによつて
得られるオレフイン系重合体混合物の成形物の
接着物が、 強固に接着した接着物であることを見出し、本発
明に到達した。 〔〕 発明の効果 本発明によつて得られる接着物は、その製造方
法も含めて下記のごとき効果(特徴)を発揮す
る。 (1) 従来行なわれているような表面の前記のごと
き変性を行なわなくともすぐれた接着物を得る
ことができる。 (2) 成形物の表面にあらかじめプライマーを塗布
しなくとも良好な接着物を得ることができる。 (3) 成形物の表面の変性を行なわなくてもよいた
め、変性にともなう設備も必要とせず、かつ工
程の煩雑さもなく、さらに密着力の不安定要素
がなくなる。 (4) オレフイン系重合体混合物の成形物と接着剤
との接着力が、オレフイン系重合体にグラフト
したヒドロキシル系化合物と接着剤中のイソシ
アネート基の化学反応によるものであるため、
耐溶剤性などの二次物性が極めてすぐれてい
る。 (5) 接着力もすぐれている。 (6) 高い剛性および形状安定性が必要とされてい
る各種部品の芯材などとして最高であり、上記
のごとき塗布をほどこすことによつて、耐油性
が良好であり、かつ高い剛性と形状安定性をあ
わせもつ成形物を得ることができる。 本発明によつて得られる接着物は、その製造方
法も含めて上記のごとき効果(特徴)を発揮する
から、多方面にわたつて利用することができる。 代表的な用途を下記に示す。 (1) 冷凍機の壁体、冷蔵庫の外張、パネル、建物
のルーフパネル、ドアーの内装材および外装
材、 (2) テーブル、机などの表面、家具パネル、台所
のキヤビネツト (3) 自動車のインストルメント パネルおよび内
装材 〔〕 発明の具体的説明 (A) オレフイン系重合体 本発明において用いられるオレフイン系重合
体としては、エチレンの単独重合体、プロピレ
ンの単独重合体、エチレンとプロピレンとのラ
ンダムまたはブロツク共重合体ならびにエチレ
ンおよび/またはプロピレンと炭素数が多くと
も12個の他のα−オレフインとのランダムまた
はブロツク共重合体(α−オレフインの共重合
割合は多くとも20重量%)があげられる。これ
らのオレフイン系重合体の分子量は一般には、
2〜100万であり、2〜50万のものが好ましく、
特に5〜30万のオレフイン系樹脂が好適であ
る。また、低密度(0.900g/cm3)ないし高密
度(0.980g/cm3)のエチレン単独重合体、プ
ロピレン単独重合体、エチレンとプロピレンと
のランダムまたはブロツク共重合体ならびにエ
チレンまたはプロピレンと他のα−オレフイン
とのランダムまたはブロツク共重合体が望まし
い。 これらのオレフイン系重合体は遷移金属化合
物と有機アルミニウム化合物とから得られる触
媒系(いわゆるチーグラー触媒)、担保(たと
えば、シリカ)にクロームの化合物など(たと
えば、酸化クローム)を担持させることによつ
て得られる触媒系(いわゆるフイリツプス触
媒)または、ラジカル開始剤(たとえば、有機
過酸化物)を用いてオレフインを単独重合また
は共重合体することによつて得られる。 さらに、本発明においてはこれらのオレフイ
ン系重合体に少なくとも1個の二重結合を有す
る化合物(たとえば、不飽和カルボン酸、ビニ
ルシラン化合物)をグラフト重合することによ
つて得られる変性ポリオレフインも含まれる。 これらのオレフイン系重合体および変性ポリ
オレフインについては、それらの製造方法がよ
く知られているものである。 これらのオレフイン系重合体および変性ポリ
オレフインは、それぞれ単独で使用してもよ
く、二種以上併用してもよい。さらに、これら
のオレフイン系重合体および変性ポリオレフイ
ンのうち、二種以上を任意の割合で樹脂ブレン
ドして用いてもよい。 (B) ヒドロキシル系化合物 本発明において使われるヒドロキシル系化合
物は少なくとも一個の不飽和結合(二重結合、
三重結合)を含有し、かつヒドロキシル基を有
する有機化合物である。これらのうち、ヒドロ
キシル基を含有する有機化合物の代表的なもの
としては、二重結合を有するアルコール、三重
結合を有するアルコール、一価または二価の不
飽和カルボン酸と非置換二価アルコールとのエ
ステル、該不飽和カルボン酸と非置換三価アル
コールとのエステル、非置換四価アルコールと
のエステルおよび非置換五価以上アルコールと
のエステルがあげられる。 二重結合を有するアルコールのうち好ましい
ものの代表例としては、その一般式が下式
〔()式〕で表わされるものである。 ()式において、R1およびR2は同一でも
異種でもよく、水素原子または炭素数が1〜24
個の炭化水素基である。 三重結合を有するアルコールのうち望ましい
ものの代表例としては、その一般式が下式
〔()式〕で表わされるものである。 (R3−C≡C−R4−)OH () ()式において、R3およびR4は同一でも
異種でもよく、水素原子または炭素数が1〜24
個の炭化水素基である。 また、非置換二価アルコールと不飽和カルボ
ン酸とのエステルは一価の不飽和カルボン酸と
非置換二価アルコールとのエステルであり、好
ましいものの代表例としては、その一般式が下
式〔()式〕で表わされるものである。 ()式において、R5は炭素数が2〜24個
の不飽和炭化水素基であり、R6は炭素数が2
〜24個の炭化水素基である。 さらに、非置換三価アルコールと不飽和カル
ボン酸とのエステルは一価の不飽和カルボン酸
と非置換三価アルコールとのエステルであり、
望ましいものの代表例としては、その一般式が
下式〔()式〕で示されるものである。 ()式において、R7は炭素数が2〜24個
の不飽和炭化水素基であり、R8は炭素数が2
〜24個の炭化水素基である。 また、非置換四価アルコールと不飽和カルボ
ン酸とのエステルは一価の不飽和カルボン酸と
非置換四価アルコールとのエステルであり、好
ましいものの代表例としては、その一般式が下
式〔()式〕で表わされるものである。 ()式において、R9は炭素数が2〜24個
の不飽和炭化水素基であり、R10は炭素数が2
〜24個の炭化水素基である。 さらに、非置換五価以上のアルコールと不飽
和カルボン酸とのエステルは一価の不飽和カル
ボン酸と非置換五価以上のアルコールとのエス
テルであり、望ましいものの代表例としては、
その一般式が下式〔()式〕で表わされるも
のである。 ()式において、nは4以上であり、R11
は炭素数が2〜24個の不飽和炭化水素基であ
り、R12は炭素性が2〜60個の炭化水素基であ
る。 その上、その他のエステルとしては、不飽和
二価カルボン酸と非置換多価アルコールとのエ
ステルがあり、好ましいものの代表例として
は、その一般式が下式〔()式〕で表わされ
るものがあげられる。 ()式において、mは1以上であり、R13
は炭素数が2〜50個の不飽和炭化水素基であ
り、R14は炭素数が2〜100個の炭化水素基で
ある。 これらのヒドロキシル系化合物の代表例とし
ては特願昭57−36502号明細書ならびに“既存
化学物質ハンドブツク”(化学工業日報社、昭
和54年発行)通商産業省基礎産業局化学品安全
課監修、第2版、第25頁、第27頁ないし第28
頁、第50頁ないし第55頁および第57頁ないし第
58頁に記載されている。 本発明において使われるヒドロキシル系化合
物のうち、好適なものの代表例としては、3−
ヒドロキシ−1−プロペン、4−ヒドロキシ−
1−ブテン、シス−4−ヒドロキシ−2−ブテ
ン、トランス−4−ヒドロキシ−2−ブテン、
3−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロペン、
シス−5−ヒドロキシ−2−ペンテン、トラン
ス−5−ヒドロキシ−2−ペンテン、シス−
1,4−ジヒドロキシ−2−ブテン、トランス
−1,4−ジヒドロキシ−2−ブテン、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、3−ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、2−ヒドロキシエチルクロトネー
ト、2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘ
キシルアクリレート、2,3,4,5,6−ペ
ンタヒドロキシヘキシルメタクリレート、2,
3,4,5−テトラヒドロキシペンチルアクリ
レートおよび2,3,4,5−テトラヒドロキ
シペンチルメタクリレートがあげられる。 (C) 有価過酸化物 さらに、本発明において用いられる有機過酸
化物は一般にラジカル重合における開始剤およ
び重合体の架橋剤として使われているものであ
り、1分間の半減期が100℃以上のものが好ま
しく、とりわけ130℃以上のものが好適である。
上記の温度が100℃以下のものでは、その取り
扱いが難しいばかりでなく、使用した効果もあ
まり認められないから望ましくない。好ましい
有機過酸化物の代表例としては、1,1−ビス
−第三級−ブチルパーオキシ−3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサンのごときケトンパーオ
キシド、ジクミルパーオキシドのごときジアル
キルパーオキシド、2,5−ジメチルヘキサン
−2,5−ハイドロパーオキシドのごときハイ
ドロパーオキシド、ベンゾイルパーオキシドの
ごときジアシルパーオキシドおよび2,5−ジ
メチル−2,5−ジベンゾイルパーオキシヘキ
サンのごときパーオキシエステルがあげられ
る。 (D) グラスフアイバー また、本発明において使用されるグラスフア
イバーは、通常単繊維径は0.5〜20ミクロンで
あり、特に0.5〜15ミクロンのものが好ましい。
単繊維径が0.5ミクロン未満のグラスフアイバ
ーを使用すると、混練時および成形時に折れる
こともあるために望ましくない。一方、20ミク
ロンを越えたものを用いると、得られる混合物
の剛性を向上させることが難しいために好まし
くない。また、カツト長は一般には0.03〜15mm
であり、とりわけ0.05〜10minのものが望まし
い。カツト径が0.03mm未満のグラスフアイバー
を使つて混合物を製造するならば、得られる混
合物の剛性を改良することが困難なために好ま
しくない。一方、15mmを越えたものを用いる
と、混練時および成形時に折れることもあるた
めに好ましくない。本発明において使われるグ
ラスフアイバーは通常ゴム業界や合成樹脂の業
界において充填剤または補強剤として広く使用
されているものであり、酢酸ビニル系樹脂など
と収束されたものおよびシラン系化合物または
チタネート系化合物てカツプリング処理された
ものも用いることができる。また、これらのグ
ラスフアイバーを磨砕させることによつて製造
されるいわゆるミルドグラスフアイバーも使用
することができる。 (E) マイカ さらに、本発明において用いられるマイカは
一般に天然産の板状鉱物であり、化学組織は複
雑であるが、主として白雲母、金雲母または黒
雲母と呼ばれているものである。密度は通常は
2.8g/cm3前後である。また、その平均粒径は
1〜100ミクロンであり、とりわけ2〜70ミク
ロンのものが望ましい。さらに、アスペクト比
が20ないし70のものが前記の効果を発揮するた
めに効果的である。 (F) 混合割合 本発明の混合物を製造するにあたり、オレフ
イン系重合体、グラスフアイバーおよびマイカ
の合計量中に占めるグラスフアイバーの混合割
合は5〜40重量%であり、5〜35重量%が好ま
しく特に10〜35重量%が好適である。オレフイ
ン系重合体、グラスフアイバーおよびマイカ合
計量中に占めるグラスフアイバーの混合割合が
5重量%未満では、得られる混合物の剛性を向
上させることができない。一方、40重量%を越
えて混合させると、成形物を製造させるさい、
成形性が乏しく、たとえ成形物を製造したとし
ても成形物の外観がよくない。 また、オレフイン系重合体、グラスフアイバ
ーおよびマイカの合計量中占めるマイカの混合
割合は5〜40重量%であり、5〜35重量%が望
ましく、とりわけ10〜35重量%が好適である。
オレフイン系重合体、グラスフアイバーおよび
マイカの合計量中に占めるマイカの混合割合が
5重量%未満では、得られる混合物の剛性を向
上させることができない。一方、40重量%を越
えて混合させた場合では、成形物を製造するさ
い、成形性が乏しく、たとえ成形物を製造した
としても成形物の外観がよくない。 さらに、オレフイン系重合体、グラスフアイ
バーおよびマイカの合計量中に占めるオレフイ
ン系重合体の混合割合は少なくとも40重量%で
あり、45重量%以上が好ましく、特に50重量%
以上が好適である。オレフイン系重合体、グラ
スフアイバーおよびマイカの合計量中に占める
オレフイン系重合体の混合割合が40重量%未満
では、均一の混合物を製造することが困難であ
り、たとえ均一な混合物が得られたとしても、
成形性が乏しい。 本発明の混合物を製造するにあたり、100重
量部のオレフイン系重合体、グラスフアイバー
およびマイカの合計量(総和)に対するヒドロ
キシル系化合物の混合割合は0.1〜50重量部で
あり、0.2〜30重量部が好ましく、特に0.3〜20
重量部が好適である。100重量部のオレフイン
系重合体、グラスフアイバーおよびマイカの合
計量(総和)に対するヒドロキシル系化合物の
混合割合が0.1重量部以下では、密着性の改良
効果が不十分である。一方、50重量部以上使用
したとしても、使用量に応じた密着性の改良効
果が認められず、むしろオレフイン系重合体が
有する本来の特性がそこなわれるために好まし
くない。 また、100重量部のオレフイン系重合体、グ
ラスフアイバーおよびマイカの合計量(総和)
に対する有機過酸化物の混合割合は0.01〜20重
量部であり、0.05〜10重量部が望ましく、とり
わけ0.1〜7重量部が好適である。100重量部の
オレフイン系重合体、グラスフアイバーおよび
マイカの合計量(総和)に対する有機過酸化物
の混合割合が0.01重量部以下では、密着性の改
善効果が低いばかりでなく、混合物の密着強度
の耐久性も低下する。一方、20重量部以上で
は、該重合体が有する本来のすぐれた機械的特
性が低下するため、いずれの場合でも望ましく
ない。 (G) 混合物および成形物の製造 本発明の混合物を製造するには、オレフイン
系重合体、ヒドロキシル系化合物、有機過酸化
物、グラスフアイバーおよびマイカを前記の混
合割合の範囲内になるように均一に混合すれば
よい。この混合物を製造するにあたり、混合成
分の一部をあらかじめ混合していわゆるマスタ
ーバツチを製造し、このマスターバツチと残り
の混合成分とを製造して前記の混合成分になる
ように混合物を製造してもよい。 また、該混合物はオレフイン系重合体、ヒド
ロキシル系化合物、有機過酸化物、グラスフア
イバーおよびマイカからなるものでもよいが、
混合物の使用目的に応じてこれらの混合成分に
さらに、酸素、熱および紫外線に対する安定
剤、金属劣化防止剤、難燃化剤、着色剤、電気
的特性改良剤、充填剤、帯電防止剤、滑材、加
工性改良剤および粘着性改良剤のごとき添加剤
を本発明の混合物が有する特性をそこなわない
範囲であるならば配合してもよい。 この混合物を製造するには、オレフイン系重
合体の業界において一般に使われているヘンシ
エルミキサーのごとき混合機を使つてドライブ
レンドしてもよく、バンバリーミキサー、ニー
ダー、ロールミルおよびスクリユー式押出機の
ごとき混合機を用いて溶融混練することによつ
て製造することもできる。このさい、あらかじ
めドライブレンドし、得られる混合物をさらに
溶融混練することによつて一層均一な混合物を
得ることができる。以上の溶融混練りの場合、
高い温度で実施すると、オレフイン系重合体が
劣化することがある。しかし、使用されるオレ
フイン系重合体とヒドロキシル系化合物とがグ
ラフト重合するために用いられる有機過酸化物
が分解する温度で実施しなければならない。以
上のことから、使われる有機過酸化物の種類に
よつて異なるが、この溶融混練りは一通には
160〜300℃において実施される。 このようにして製造された混合物をオレフイ
ン系重合体の分野において通常行なわれている
押出成形法、射出成形法およびプレス成形法の
ごとき加工方法によつて種々の成形物を製造す
ればよい。このさい、前記のようにして得られ
た混合物(グラフト物)が溶融する温度以上で
実施する必要がある。しかし、可成り高い温度
で行なつた場合、オレフイン系重合体が劣化す
ることがあるために分解を生じない温度以下で
実施しなければならないことは当然である。 (H) 接着方法 以上のようにして得られた成形物の表面にイ
ソシアネート基を有する接着剤(たとえば、溶
剤型ウレタン接着剤、水性ビニルウレタン系接
着剤)を塗布し、その接着面に該接着剤により
接着可能な物質の形状物を接着することによつ
て本発明の接着物を得ることができる。この物
質としては、金属(たとえば、アルミニウム、
鉄、銅、それらの合金)、ガラス、紙、繊維、
木、皮革、ゴム類(たとえば、ネオプレンゴ
ム、ウレタンゴム、ブタジエン系ゴム、天然ゴ
ム)、極性基含有樹脂(たとえば、ABC樹脂、
ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニト
リル、前記オレフイン系重合体)があげられ
る。また、形状物としては、薄状物(たとえ
ば、箔、紙類、フイルム)、シート状物、ポー
ト状物、板状物、パイプ状物、棒状物、容器状
物、球状物、箔状物、その他複雑な形状を有す
るものがあげられる。さらに、二層に限られる
こともなく、多層も可能である。 〔〕 実施例および比較例 以下、実施例によつて本発明をさらにくわしく
説明する。 なお、実施例および比較例において、メルト・
インデツクス(以下「M.I.」と云う)はJIS K−
6760にしたがい、温度が190℃および荷重が2.16
Kgの条件で測定した。また、メルト・フロー・イ
ンデツクス(以下「MFI」と云う)はJIS K−
6758にしたがい、温度が230℃および荷重が2.16
Kgの条件で測定した。さらに、接着強度はオレフ
イン系重合体の混合物の成形物を10cm×2cmの短
ざく状に切り出し、その端部に3cm×2cmの部分
に接着剤を塗布した。この接着剤の部分に実施例
または比較例において得られたオレフイン系重合
体混合物の成形物、銅板または木材片をはり合
せ、引張速度が50mm/分にて引張り、破壊時の引
張りせん断応力を測定した。さらに、そりについ
ては、厚さが2.3mmおよび径が125mmの円板を径が
1mmのセンターゲートで成形し、最大の変形量を
測定して評価した。また、剛性の測定は曲げ弾性
率にて行ない、ASTM D−790にしたがつて測
定した。 なお、実施例および比較例において、混合成分
であるオレフイン系重合体、ヒドロキシル系化合
物、有機過酸化物、グラスフアイバーおよびマイ
カは下記の物理的性質および種類を示すものを用
いた。 〔プロピレン単独重合体〕 オレフイン系重合体として密度が0.900g/cm3
であり、かつMFIが4.0g/10分であるプロピレ
ン単独重合体〔以下「PP(1)」と云う〕を使用し
た。 〔ブロツクプロピレン共重合体〕 また、オレフイン系重合体としてエチレンの含
有量が12.0重量%であり、かつMFIが2.0g/10
分であり、密度が0.900g/cm3であるプロピレン
−エチレンブロツク共重合体〔以下「PP(2)」と
云う〕を使つた。 〔高密度エチレン単独重合体〕 さらに、オレフイン系重合体として密度が
0.961g/cm3であり、かつM.I.が12g/10分であ
る高密度エチレン単独重合体(以下「HDPE」と
云う)を用いた。 〔ヒドロキシル系化合物〕 ヒドロキシル系化合物として、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート〔以下「化合物(A)」と云う〕、
2−ヒドロキシプロピルメタクリレート〔以下
「化合物(B)」と云う〕および3,6−ジメチル−
4−オクチン−3,6−ジオール〔以下「化合物
(C)」と云う〕を用いた。 〔有機過酸化物〕 有機過酸化物として、ベンゾイルパーオキサイ
ド〔以下「BPO」と云う〕およびジクミルパー
オキサイド〔以下「DCP」と云う〕を使用した。 〔グラスフアイバー〕 グラスフアイバーとして、単繊維径が11ミクロ
ンであり、カツト長が3mmのグラスフアイバー
(以下「GF」と云う)を用いた。 〔マイカ〕 マイカとしては、平均粒径が7ミクロンであ
り、アスペクト比が30のマイカを用いた。 実施例1〜9、比較例1〜10 第1表に配合量が示される配合成分をそれぞれ
あらかじめスーパーミキサーを使つて10分間混合
した。得られた各混合物をベント付押出機(径50
mm)を用いて混練しながらペレツトを製造した。
得られたそれぞれのペレツトを5オンス射出成形
機を使つて230℃の温度において射出成形し、平
板状の試片(120×150mm、厚さ2mm、以下「樹脂
部の試片」と云う)を作成した。 この平板状の試片を10cm×2cmの短ざく状に切
削した後、二液からなる常温硬化型の溶剤型ポリ
ウレタン系接着剤(コニシ社製、商品名、ボンド
KU−10)および二液硬化型水性ビニルウレタ
ン系接着剤(中央理化工業社製、商品名 リカボ
ンド CR−100)を用い、やはり同じ大きさの短
ざく状に切削した各実施例もしくは比較例におい
て使つた樹脂部の試片〔以下「(A)」と云う〕、銅
板〔厚さ 1mm、以下「(B)」と云う〕または木材
(ラワン材、厚さ 5mm、以下「(C)」と云う〕と
をはりあわせ、室温にて24時間放置した後、接着
強度を測定した。それらの結果を第2表に示す。
【表】
【表】
【表】 なお、比較例7ないし9によつて得られた各組
成物を実施例1と同様に成形物の製造を試みた
が、いずれも成形物を製造することができなかつ
た。 比較例 10 60重量部のPP(1)、20重量部のGFおよび20重量
部のマイカからなる組成物を前記と同様に射出成
形し、平板上の試片を製造した。この試片の片面
にあらかじめ熱硬化性ポリプロピレン用プライマ
ー(日本ピーケミカル社製、商品名 RB−291、
改 プライマー)を膜厚が13〜15ミクロンにな
るように均一にスプレーガンを使つて吹付けた
後、90℃の温度において30分間加熱乾燥を行なつ
た。ついで、このプライマー塗布面に前記と同様
に二液からなる常温硬化型ポリウレタン系接着剤
(ボンド KU−10)を使用し、前記の(A)、(B)ま
たは(C)の試片とはりあわせ、室温にて24時間放置
した後、接着強度は、(A)では2.5Kg/cm2、(B)では
2.7Kg/cm2および(C)では2.6Kg/cm2であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) オレフイン系重合体、 (B) 分子中に少なくとも一個の不飽和結合を有
    し、かつヒドロキシル基を含有する有機化合
    物、 (C) 有機過酸化物、 (D) グラスフアイバー および (E) 平均粒径が1〜100ミクロンであるマイカか
    らなる混合物であり、該オレフイン系重合体、
    グラスフアイバーおよびマイカの合計量中に占
    めるグラスフアイバーの混合割合は5〜40重量
    %であり、マイカの混合割合は5〜40重量%で
    あるが、オレフイン系重合体の混合割合は少な
    くとも40重量%であり、オレフイン系重合体、
    グラスフアイバーおよびマイカの合計量100重
    量部に対する混合割合は、ヒドロキシル基を含
    有する有機化合物が0.1〜50重量部であり、か
    つ有機過酸化物が0.01〜20重量部であるオレフ
    イン系重合体混合物の成形物の表面にイソシア
    ネート基を有する接着剤を塗布し、その接着剤
    により接着可能な物品とを接着させることによ
    つて得られるオレフイン系重合体混合物の成形
    物の接着物。
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