JPS58154732A - オレフイン系重合体組成物の成形物の塗布方法 - Google Patents

オレフイン系重合体組成物の成形物の塗布方法

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JPS58154732A
JPS58154732A JP57036502A JP3650282A JPS58154732A JP S58154732 A JPS58154732 A JP S58154732A JP 57036502 A JP57036502 A JP 57036502A JP 3650282 A JP3650282 A JP 3650282A JP S58154732 A JPS58154732 A JP S58154732A
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alcohols
carbon atoms
olefin polymer
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Yozo Nagai
永井 洋三
Saburo Sekiguchi
関口 三郎
Minoru Takaishi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 口〕 発明の目的 本発明はオレフィン系重合体組成物の成形物の塗布方法
に関する。さらに詳しくは、(A)オレフィン系重合体
、(B)分子中に少なくとも一個の不飽和結合を有し、
かつヒドロキシル基を含有する有機化合物および(C)
有機過酸化物からなる組成物の成形物の表面にイソシア
ネート基を有する塗料を塗布させることを特徴とするオ
レフィン系重合体組成物の成形物の塗布方法に関し、極
めて接着性のすぐれた塗布物を提供することを目的とす
るものである。
■〕 発明の背景 オレフィン系樹脂は周知のごとく、成形性がすぐれてい
るばかりでなく、機械的強度、耐熱性、耐溶剤性および
耐薬品のごとき特性が良好であるため、広く工業的に製
造され、汎用樹脂として多方面にわたって使用されてい
る。これらの特性を有しているためにオレフィン系樹脂
はバンパー、インスツルメントパネル、フロントグリル
、フエどダーおよびヘッドライトケースのごとき自動車
部品への適用が近年開発されている。しかしながら、オ
レフィン系樹脂は分子内に極性基を有さない(いわゆる
非極性)ために化学的に極めて不活性な高分子物質であ
る。さらに、結晶性が高いのみならず、溶剤類に対する
溶解性についても著しく低いため、塗装、接着などの会
計に使用する場合、塗装性および接着性が非常に低い。
以上の如く、オレフィン系樹゛脂は、成形性および前記
のごとき特性がすぐれているにもかかわらず、良好な接
着性および塗装性が要望されている分野(たとえば、自
動車部品、家電部品)にオレフィン系樹脂を使用するこ
とはおのずと限定があった。
オレフィン系樹脂の接着性および塗装性を解決するため
、可成り以前から下記のごとき種々の方法が提案されて
きた。
仏)オレフィン系樹脂またはその成形物を外部から表面
処理し、物理的または化学的な方法によって変性する方
法(以下「変性方法」と云う)。
(b)  オレフィン系樹脂に他の高分子物質または添
加剤を°添加する方法(以下「添加方法」と云う)。
以下、これらの方法についてさらに詳細に説明し、1問
題点を記述する。
(1)変性方法 この方法としては、[火焔処理法、プラズマ処理法、オ
ゾン処理法、コロナ放電処理法および紫外線または電子
線を用いて照射処理する方法」〔以下「変性方法(a)
」と云う〕ならびに[クロム酸混液および濃硫酸のごと
き鉱酸を用いて処理する方法およびオレフィン系樹脂ま
たはその成形物に極性基を含有する化合物などを用いて
架橋剤の存在下または不存在下でグラフト化などの化学
処理する方法」〔以下「変性方法(b)」と云う〕があ
げられる。
これらの変性方法によってオレフィン系樹脂またはその
成形物の表面に極性基に富んだ化学的に活性なサイトを
与え、かつ物理的に表面が粗面化される。その結果、塗
装性および接着性の向上という効果が得られると考えら
れる。
しかしながら、この変性方法(a)を実施するためには
、被処理成形物の形状が著しく限定されること、さらに
処理後の放置によって処理効果が著しく経時的に低下す
るばかりでなく、処理による活性化度がかならずしも充
分でない場合が多い。その上、種々の高価な処理装置を
必要とするため番こ経済的にも不利があるなどの欠点を
有する。
また、変性方法(b)のうち、鉱酸を用いる処理方法で
は、使用する薬品が公害源となり易いのみならず、中和
工程、水洗工程および乾燥工程のごとき繁雑な後処理の
工程が必要5ある。さらに、グラフト化などの化学処理
方法でも、乾燥工程が必要であり、さらに単量体の塗布
、グラフト化の雰囲気などに細か°い配慮を必要とする
のみならず、グラフト反応時間が比較的に長い。したが
って、連続生産に適さないなどの欠点を有している。
(2)添加方法 この方法としては、オレフィン系樹脂に「ゴム物質およ
び/または極性基を含有する樹脂を添加するいわゆる樹
脂ブレンドによる方法」〔以下「添加方法(a)」と云
う〕および[充填剤(たとえば炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム、タルク、クレー、木粉)のごとき添加剤を添加
する方法]〔以下[添加方法(b)」と云う〕があげら
れる。
添加方法(、)のうち、オレフィン系樹脂にゴム物(混
練り)するさいに連続混合機(たとえば、押出機)を使
用して連続的に混練りを行なうことがほとんど不可能で
あるばかりでなく、得られる混合物の剛性および硬度の
ごとき機械的特性ならびに耐熱性などが著しく低下し、
さらには加工性も低下するなどの欠点がある。
一方、極性基を含有する樹脂をオレフィン系樹脂に添加
する方法では、この樹脂とオレフィン系樹脂との相溶性
が概して劣るために得られる組成物の成形物の機械的物
性(たとえば、強度、耐衝撃性)が低下するばかりでな
く、均一な組成物を得ることが難しく、極端な場合では
、層剥離を生じることもあるなどの欠点がある。
さらに、添加方法(blでは、オレフィン系樹脂が有す
る前記のすぐれた特性がそこなわれるのみばかりでなく
、成形性も低下し、接着性および塗装性についても、そ
の改良効果が極めて僅かである。
以上のごとく、変性方法および添加方法のいずれの方法
でも、塗装性および接着性についである程度は向上する
ことができるが、いずれの方法でも種々の欠点を有して
いるために満足し得る改良方法とは云い難い。
さらに、オレフィン系重合体の成形物の表面に塗装性お
よび接着性を付与させる方法として、塗料または接着剤
を塗布する前に成形物の表面に塩素化ポリプロピレンま
たは無水マレイン酸をグラフト重合させたポリオレフィ
ンなどを主成分としたプライマーを塗布する方法が開発
されている。
しかしながら、プライマーを塗布する方法では、塗布ま
たは接着の工程が一工程増えるためにコスト高となる。
前記のことも含めて、オレフィン系樹脂が有する前記の
ごとき特性および加工性をそこなわず、かつ形成された
塗膜が耐油性(特に、耐ガソリン性にすぐれた塗布方法
については満足すべき方法が開発されていない。
l 発明の構成 以上)ことから、本発明者らは、オレフィン系樹脂また
はその組成物の成形物の表面上に耐油性がすぐれている
ばかりでなく、接着性の良好な塗布物を製造することに
ついて種々探索した結果、(Al  オレフィン系重合
体 100重量部、(B)[分子中に少なくとも一個の
不飽和結合を有し、かつヒドロキシル基を含有する有機
化合物(以下「ヒドロキシル系化合物」と云う)0.1
〜50重量部 および (C1有機過酸化物 o、oi〜2o重量部からなる組
成物の成形物の表面にインシアネート基を有する塗料を
塗布させることにより、成形物の表面上に耐油性がすぐ
れているのみならず、接着性が良好な塗布物を製造する
ことができることを見出し、本発明に到達した。
既 発明の効果 本発明による塗装方法にしたがえば、下記のごとき効果
を発揮する。
(1)従来性なわれているような表面の前記のごとき変
性を行なわなくともすぐれた塗布物を得ることができる
(2)成形物の表面にあらかじめプライマーを塗布しな
くとも良好な塗布物を得ることができる。
(3)成形物の表面の変性を行なわなくてもよいため、
変性にともなう設備も必要とせず、かつ工程の煩雑さも
なく、さらに密着力の不安定要素がなくなる。
(4)  プライマーを使用しなくてもよいから、プラ
イマーの欠点である耐油性などの二次物性も改善される
(5)塗膜密着力もすぐれている。
以上のごとく、本発明によって得られる塗布物は、耐油
性(%に、耐ガソリン性)が良好であるために耐油性が
要望されている自動車部品(たとえば、バンパー)など
に応用する□ことができる。
■ 発明の詳細な説明 (A)  オレフィン系重合体 本発明において用、いられるオレフィン系重合体としで
は、エチレンの単独重合体またはプロピレンの単独重合
体、エチレンとプロピレンとの共重合体、エチレンおよ
び/またはプロピレンと炭素数が多くとも7個の他のα
−オレフィンとの共重合体(α−オレフィンの共重合割
合は多くとも20重量係)があげられる。これらのオレ
フィン系重合体の分子量は、一般には、2〜100万で
あり、2〜50万のものが好ましく、特に5〜3゜万の
オレフィン系重合体が好適である。また、低密度および
高密度のエチレン単独重合体、プロピレン単独重合体、
エチレンとプロピレンとの共重合体ならびにエチレンま
たはプロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体が望
ましい。
これらのオレフィン系重合体は遷移金属化合物と有機ア
ルミニウム化合物とから得られる触媒系(いわゆるチー
グラー触媒)、担体(たとえば、シリカ)にクロームの
化合物など(たとえば、酸化クローム)を担持させるこ
とによって得られる触媒系(いわゆるフィリップス触媒
)またはラジカル開始剤(たとえば、有機過酸化物)を
用いてオレフィンを単独重合または共重合することによ
って得られる。
さらに、本発明においてはこれらのオレフィン系重合体
に少なくとも一個の二重結合を有する化合物(たとえば
、不飽和カルボン酸、−塩基カルボン酸、ビニルシラン
化合物)をグラフト重合することによって得られる変性
ポリオレフィンも含まれる。
これらのオレフィン系重合体および変性ポリオレフィン
については、それらの製造方法がよく知られているもの
である。
これらのオレフィン系重合体および変性ポリオレフィン
は、それぞれ単独で使用してもよく、二種以上併用して
もよい。さらに、これらのオレフィン系重合体および変
性ポリオレフィンのうち、二種以上を任意の割合で樹脂
ブレンドして用いてもよい。
(B)  ヒドロキシル系化合物 本発明において使われるヒドロキシル系化合物は少なく
とも一個の不飽和結合(二重結合、三重合物である。こ
の代表的なものとしては、二重結合を有するアルコール
、三重結合を有するアルコール、−価または二価の不飽
和カルボン酸と非置換二価アルコールとのエステル、該
不飽和カルボン酸と非置換三価アルコールとのエステル
、非置換四価アルコールとのエステルおよび非置換五節
以上アルコールとのエステルがあげられる。
(])二二重台を有するアルコール 該アルコールの好ましいものの代表例としては、その一
般式が下式〔(I)式〕で表わされるものであ、る。
(1)式において、R1およびR2は同一でも異種でも
よく、水素原子または炭素数が1〜24個の炭化水素基
である。
このアルコールのうち、好ましいものの代表例としては
、2.6−シメチルー7−オクテンー2−オールと2,
6−シメチルー7−オクテンー2−オールフォメートと
の混合物、炭素数が5〜8個ノアノアルケニルアルコー
ル−7’ロペン−1−オール、炭素数が6〜8個のアル
カシェノール、3.7−シメチルー1.6−オクタレニ
ン−3−オール、ブテン−2−ジオール−1,4,2,
6−シメチルー1−オクテン−3,8−ジオール、α−
ヒドロキシエチルオレイルアルコールおよび2.6−シ
メチルー2.3,6.7−ジエボキシー4−オクテンが
あげられる。
(2)三重結合を有するアルコール 該アルコールの望ましいものの代表例としては、その一
般式が下式〔(■)式〕で表わされるものである。
(R3−C茫c −R’ −) OH(II)(n)式
において、R3およびR4ハ同一でも異種でもよく、水
素原子または炭素数が1〜24個の炭化水素基である。
このアルコールのうち、望ましいものの代表例としでは
、2−プロピン−1−オール、炭素数が9−24個の脂
肪族不飽和アルコール、3−メチル−1−ブチン−3−
オール、3−メチル−1−ペンチン−3−オール、1−
ヘキシン−3−オール、3.5−ジメチル−1−ヘキシ
ン−3−オール ブチン−2−ジオール−1,4、ヘキ
シン−3−ジオール−2,5,3,4−ジメチル−1−
ペンチン−3,4−ジオール、2.5−ジメチル−3−
ヘキシン−2,5−ジオール、3,6−シメチルー4−
オクチン−3,6−ジオール、2゜4.7,9−テトラ
メチル−3,6−ジオール、1.1,4.4−テトライ
ソプロビル−2−ブチン−1,4−ジオール、2.7−
ジメチル−オクター3.5−ジイン−2,7−ジオール
および2.3,8.9−テトラメチル−4,6−ゾカジ
インー2.3,8.9−テトラオールがあげられる。
(3)非置換二価アルコールと不飽和カルボン酸とのエ
ステル 該エステルは一価の不飽和カルボン酸と非置換二価アル
コールとのエステルであり、好ましいものの代表例とし
ては、その一般式が下式((IID式〕で表わされるも
のである。
(1式において、R5は炭素数が2〜24個の不飽和炭
化水素基であり、R6は炭素数が2〜24個の炭化水素
基である。
このエステルのうち、好ましいものの代表例としては、
アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、多価アルコールと
脂肪族不飽和−塩基酸とのエステル(ただし、多価アル
コールは炭素数が3〜10個であり、2〜4個のヒドロ
キシ基を有する。脂肪族不飽和−塩基酸は炭素数が3〜
4個である)、メタクリル酸−2−ヒドロキシアルキル
(炭素数は2〜8個)、クロトン酸エチレングリコール
七ノエステル、エチレングリコール脂肪e(炭素数は8
〜24個)エステル、アクリル酸ヒドロキシグロビルエ
ステル、プロピレングリコールモノ脂肪酸(炭素数は8
〜24個)エステル、グロピレングリコールと炭素数が
18個の脂肪酸とのエステル、アルキレングリコール(
炭素数n 4〜24個)脂肪酸(炭素数は6〜24個)
モノエステル、2.2−ジアルキル−13−プロノシシ
オールモノ脂肪酸(炭素数は8〜24個)エステルおよ
びアルカン(炭素数は50〜60個)ポリオール脂肪酸
(炭素数は18個)のエステルがあげられる。
(4)非置換三価アルコールと不飽和カルボン酸とのエ
ステル 該エステルは一価の不飽和カルボン酸と非置換三価アル
コールとのエステルであり、望ましいものの代表例とし
ては、その一般式が下式〔(2)式〕で示されるもので
ある。
測成において、R?ば炭素数が2〜24個の不飽和炭化
水素基であり、R8は炭素数が2〜24個の炭化水素基
である。
このエステルのうち、望ましいものの代表例としては、
炭素数が3〜10個であり、2〜・1個のヒドロキシル
基を有する多価アルコールと炭素数が3または4個の脂
肪族不飽和−基酸とのエステル、グリセロールメタクリ
レート、アルカン酸(炭素数は8〜18個)3−(メタ
クリロイルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル、炭素数
が6〜24個の脂肪酸グリセリド、グリセリン脂肪酸(
炭素数は8〜24個)酢酸混合エステル、ポリメ素数は
3〜24個)エステル、トリメチロールプロパン脂肪酸
モノカルボン酸(炭素数は6〜24個)エステルトリメ
チロールプロパンまたはテトラメチロールメタンと脂肪
酸 (炭素数が8〜18個)とアクリル酸またはメタア
クリル酸の混合エステル、3−メチル−ペンタン−1,
3,5−)リオールモノまたはジ脂肪酸(炭素数は8〜
24個)エステル、炭素数が16〜18個のアルカンま
たはアルケンのトリオールまたは縮合物のアクリレート
またはメタクリレートおよびアルカン(炭素数は50〜
60個)ポリオール脂肪酸(炭素数は18個)エステル
があげられる。
(5)非置換四価アルコールと不飽和アルポン酸とのエ
ステル 該エステルは一価の不飽和カルボン酸と非置換四(tf
liアルコールとのエステルであり、好ましいものの代
表例としてはその一般式が下式〔M式〕で表わされるも
のである。
■式において、R9H炭素数が2〜24 個の不飽和炭
化水素基であり、RI0ハ炭素数が2〜24個の炭化水
素基である。
好ましいものの代表例としては、炭素数が3〜10個で
あり、2〜4個のヒドロキシル基を有する多価アルコー
ルと炭素数が3または4個の脂肪族不飽和−塩基酸エス
テル、ヒドロキシエチルグリセリンの炭素数が18個の
脂肪酸エステル、トリメヂロールブロバンまたはテトラ
メチロールメタンと炭素数が8〜18個の脂肪酸とアク
リル酸またはメタクリル酸との混合エステル、ポリメチ
ロールアルカンメタクリレート、ペンタエリスリトール
モノまたはジまたはトリ脂肪酸(炭素数は8〜24個)
エステル、およびアルカン(炭素数が50〜60個)ポ
リオール脂肪酸(炭素数は18個)エステルがあげられ
る。
(6)非直P五価以上のアルコールと不飽和カルボン酸
とのエステル 該エステルは一価の不飽和カルボン酸と非置換五個以上
のアルコールとのエステルであり、望ましいものの代表
例としては、その一般式が下式〔(2)式〕で表わされ
るものである。
M1式において、nは4以上であり、R11ハ炭素数が
2〜24個の不飽和炭化水素基であり、R12は炭素数
が2〜60個の炭化水素基である。
望マしいものの代表例としては、ポリメチロールアルカ
ンメタクリレート、ソルビトール脂肪酸ジエステル、ソ
ルビトールのアクリル酸またはメタクリル酸のエステル
、マンニトールまたはマンニタンと脂肪酸(炭素数は8
〜24個)とのエステルおよびアルカン(炭素数は50
〜60個)ポリオール脂肪酸(炭素数は18個)エステ
ルがあげられる。
(7)その他のエステル その他のエステルとしては、不飽和二価カルボン酸と非
置換多価アルコールとのエステルがあり、好ましいもの
の代表例としては、その一般式が下式〔細穴〕で表わさ
れるものがあげられる。
1 1 vIl)式において、mは1以上であり、R13は炭素
数が2〜50個の不飽和炭化水素基であり、RI4は炭
素数が2〜100個の炭化水素基である。
好tしいものの代表例としては、ペンタエリスリトール
またはジペンタエリスリトールニ塩基酸(マレイン酸、
アジピン酸、セパチン酸、フタール酸)脂肪酸(炭素数
は8〜21個)混合エステル、アルケニル(炭素数は8
〜50個)コへり酸多価アルコールエステルおよびペン
タエリスリトールアルケニル(炭素数は51〜1oo個
)コへり酸エステルがあげられる。
(C)  有機過酸化物 さらに、本発明において用いられる有機過酸化物は一般
にラジカル重合における開始剤および重合体の架橋剤と
して使われているものであり、1分間の半減期が100
 ℃以上のものが好ましく、とりわけ130 ’C以上
のものが好適である。上記の温度が100℃以下のもの
では、その取り扱いが蛯しいばかりでなく、使用した効
果もあまり認められないから望ましくない。好ましい有
機過酸化物の代表例としては、1.1−ビス−第三級−
ブチルパーオキシ−3,3,5−)リメチルシクロヘキ
サンのごときケトンパーオキシド、ジクミルパーオキシ
ドのごときジアルキルパーオキシド、2.5−ジメチル
ヘキサン−3s−、Aイドロバ−オキシドのごときへイ
ドロバーオキシド、ベンゾイルパーオキシドのごときジ
アシルパーオキシドおよび2.5−ジメチル−2,5−
ジベンゾイルパーオキシヘキサンのごときパーオキシエ
ステルがあげられる。
(l配合割合 本発明の組成物を製造するにあたり、100重量部のオ
レフィン系重合体に対するヒドロキシル系化合物の配合
割合は01〜50重量部であり、02〜30重量部が好
ましく、特に03〜20重量部が好適である。100重
量部のオレフィン系重合体に対するヒドロキシル系化合
物の配合割合が01重量部以下では、密着性の改良効果
が不十分である。一方、50重量部以上使用したとして
も、使用量に応じた密着性の改良効果が認められず、む
しろオレフィン系重合体が有する本来の特性がそこなわ
れるために好ましくない。
また、100重量部のオレフィン系重合体に対する有機
過酸化物の配合割合は001〜20重量部であり、0.
05〜10重量部が望ましく、とりわけ01〜7重量部
が好適である。100重量部のオレフィン系重合体に対
する有機過酸化物の配合割合が0.01重量部以下では
、密着性の改善効果が低いばかりでなく、組成物の密着
強度の耐久性も低下する。一方、20重量部以上では、
該重合体が有する本来のすぐれた機械的特性が低下する
ため、いずれの場合でも望ましくない。
0)組成物および成形物の製造 本発明の組成物を製造するには、オレフィン系重合体、
ヒドロキシル系化合物および有機過酸化物を前記の配合
割合の範囲内になるように均一に配合すればよい。この
組成物を製造するにあた□す、組成成分の一部をあらか
じめ混合していわゆるマスターハツチ2を製造し、この
マスターハツチト残りの組成成分とを製造して前記の配
合成分になるように組成物を製造してもよい。
また、該組成物はオレフィン系重合体、ヒドロキシ系化
合物好よび有機過酸化物からなるものでもよいが、組成
物の使用目的に応じてこれらの組成成分にさらに、酸素
、熱および紫外線に対する安定剤、金属劣化防止剤、難
燃化剤、着色剤、電気的特性改良剤、充填剤、帯電防止
剤、滑材、加工性改良剤および粘着性改良剤のごとき添
加剤を本発明の組成物が有する特性をそこなわない範囲
であるならば配合してもよい。
この組成物を製造する1には、オレフィン系重合体の業
界において一般に使われているヘンシェルミキサーのご
とき混合機を使ってトライブレンドしてもよく、バンバ
リーミキサ−、ニーグー、ロールミルおよびスクリュ一
式押出機のごとき混合機を用いて溶融混練することによ
って製造することもできる。このさい、あらかじめトラ
イブレンドし、得られる混合物をさらに溶融混練するこ
とによって一層均一な組成物を得ることができる。
以上の溶融混練りの場合、高い温度で実施すると、オレ
フィン系重合体が劣化することがある。しかし、使用さ
れるオレフィン系重合体とヒドロキシ系化合物とがグラ
フト重合するために用いられる有機過酸化物が分解する
温度で実施しなければならない。以上のことから、使わ
れる有機過酸化物の種類によって異なるが1.この溶融
混練りは一通には160〜300℃において実施される
このようにして製造された組成物をオレフィン系重合体
の分野において通常行なわれている押出成形法、射出成
形法およびプレス成形法のごとき加工方法によって種々
の成形物を製造すればよい。
このさい、前記のようにして得られた組成物(グ、 ラ
ット物)が溶融する温度以上で実施する必要がある。し
かし、可成り高い温度で行なった場合、オレフィン系重
合体か劣化することがあるために分解を生じない温度以
下で実施しなければならないととは当然である。
(約塗布方法 以上のようにして得られた成形物の表面にイソシアネー
ト基を有する塗料を厚みが1〜500ミクロン(乾燥時
において)になるように均一に塗布させることによって
本発明の目的を達成することができる。
塗布方法は特殊な方法ではなく、金属や合成樹脂の成形
物の表面に一般に行なわれている方法を適用すればよく
、その代表的な方法としては、スプレーガンを用いて塗
布する方法、刷毛塗による方法、ロールコータ−などを
用いて塗布する方法があげられる。
本発明の塗布方法によれば、たとえばウレタン塗装の場
合など、密着性がすぐれ、塗布面9光沢が良好であるば
かりでなく、耐候性および耐ガソリン性がすぐれた成形
物を得ることができるから自動車用部品などへの応用が
可能である。
また、塗布されたイソシアネート基を有する塗膜を利用
してさらにその上へのメタライジング、異種材料の積層
などにも好適である。
叶 実施例および比較例 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、メルト・インデッ
クスC以下「M、 I 、J  と云う)はJISK−
6760にしたがい、温度が190°Cおよび荷重が2
.16 kfの条件で測定した。また、メルト・フロー
・インデックス(以下1”MFIJと云う)はJIS 
 K−6758にしたがい、温度力(230°Cおよび
荷重が2.16 kiの条件で測定した。
また、塗膜剥離強度テストは試片より幅が101111
の短冊上の試片を切り出し、その試片の一端力・ら一部
分の塗膜を強引に剥した後、プラスチックの引張試験な
どで使用されている引張試験機を用いて引張速度が50
wIIZ分、剥離角度が180度および温度が20°C
の条件のもとて塗膜を剥離してその時の塗膜剥離強度(
9710m )とした1、さらに、耐ガソリン性は、塗
膜面にNTカッターで角度が30度でクロスカットを入
れ、常温(約20°C)において24時間ガソリン中に
それぞれの試験片を浸漬した後、塗膜面の変化を観察し
た。
また、耐水性についても耐ガソリン性の試験片と同様に
クロスカットを入れ、それぞれの試験片を40″Cの微
温水中に240時間浸漬した後、塗膜面の変化を観察し
た。
−なお、実施例および比較例において、配合成分である
オレフィン系重合体、コ°ム状物およびタルりは下記の
物理的性質を示すものを用いた。
〔プロピレン単独重合体〕
オレフィン系重合体として密度がo9oog/σ3であ
り、かつMFIが4.0II/Io分であるプロピレン
単独重合体〔以下「PP(1)」と云う〕を使用した。
〔ブロックプロピレン共重合体〕
また、オレフィン系重合体としてエチレンの含有量が1
20重量%であり、かつMFI力(2,0F/10分で
あり、密度が0.(iQQ 9 /cyn3である〕。
ロピレンーエチレンブロック共重1[[下[PP(2)
jと云う〕を使った。
〔低密度エチレン単独重合体〕
さらに、オレフィン系重合体として密度が09E」と云
う)を用いた。
〔エチレン−プロピレン共重合コム〕
ゴム状物としてエチレン含有量が72重量%であり、か
つMFIが0.8.j9710分であり、力)つ密度が
0.86g/crn であるエチレン−プロピレン〔タ
ルク〕 平均粒径が20ミクロンであるタルクを使用した。
〔ヒドロキシル系化合物〕
ヒドロキシル系化合物として、2−ヒドロキシエチルア
クリレート〔以下[化合物(Alと云う]、2−ヒドロ
キシプロピルメタクリレート〔以下「化合物(B)」と
云う〕および3.6−シメチルー4ーオクチン−3,6
−ジオール〔以下「化合物(C)コと云う〕を用いた。
〔有機過酸化物〕
有機過酸化物として、ペンゾイルノぐーオキサイド〔以
下「BPOJと云う〕およびジクミルレノく一オキサイ
ド〔以下「DCP」と云う〕を使用した6実施例 1〜
10、 比較例 1〜3 第3表に配合量が表わされる配合成分をそれぞれあらか
じめスーパーミキサーを使って10分間混合した。得ら
れた各混合物をベント付押出機(径 50謳)を用いて
混練しながらペレットを製造した。得られたそれぞれの
ペレットを5オンス射出成形機を使って230℃の温度
において射出成形し、平板状の試片(120X150m
、厚さ2調)を作成した。
このようにして得られた各試片の片面に二液性ウレタン
塗料(日本ピーケミカル社製、商品名R−257)を塗
膜剥離テスト用として35〜40ミクロンになるように
スプレーガンを用いて吹付けた。ついで、90℃の温度
において30分間加熱乾燥を行なった。室温にして1昼
夜放置した後、各試料の塗膜剥離強度テストを行なった
それらの結果を第1表に示す。さらに、それぞれの耐ガ
ソリン性および耐水性のテストを行なった。
それらの結果を第1表に示す。なお、これらのテ1  
ストにおいて、塗膜の変化の状態を下記のように示す。
○ 全く変化なし、 △ 一部剥離、 × 全面剥離、 比較例 4 PP(1)を前記と同様に射出成形し、平板状の試片を
製造した。この試片の片面にあらかじめ熱硬化性ポリプ
ロピレン用プライマー(日本ピーケミカル社製、商品名
 RB−291、■プライマー)を膜厚が13〜15ミ
クロンになるように均一にスプレーガンを使って吹付け
た後、90℃の温度において30分間加熱乾燥を行なっ
た。ついで、このプライマー塗布面に前記と同様に二液
性ウレタン塗料を塗布し、90°Cの温度において30
分間加熱乾燥を行なった。この塗膜の剥離強度は160
g/c′rnであった。耐水性のテストを行なったが、
塗膜に変化を認めることができなかった。
しかし、耐ガソリン性のテストを行なったところ、塗膜
が全面剥離した。
特許出願人 昭和電工株式会社 代理人 弁理士菊地精−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 仏)オレフィン系重合体 100重量部、(Bl  分
    子中に少なくとも一個の不飽和結合を有し、かつヒドロ
    キシル基を含有する有機化合物 01〜50重量部 および (C)有機過酸化物 0.01〜20重量部からなる組
    成物の成形物の表面にイソシアネート基を有する塗料を
    塗布させることを特徴とするオレフィン系重合体組成物
    の成形物の塗布方法。
JP57036502A 1982-03-10 1982-03-10 オレフイン系重合体組成物の成形物の塗布方法 Granted JPS58154732A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6128533A (ja) * 1984-07-19 1986-02-08 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd ポリオレフインの接着性の改良方法
JPS61272217A (ja) * 1985-05-29 1986-12-02 Ube Ind Ltd ポリオレフイン樹脂組成物
JPH01197534A (ja) * 1988-02-02 1989-08-09 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd 加硫ゴム
JPH04339814A (ja) * 1991-01-29 1992-11-26 Toyoda Gosei Co Ltd 塗膜密着性に優れたポリプロピレン系樹脂成形品

Citations (1)

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JPS5738827A (en) * 1980-08-18 1982-03-03 Sumitomo Chem Co Ltd Painting of molding comprising polyolefin composition

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