JPH11347657A - 板材加工機の板材原点位置決め装置および同装置を用いた原点位置決め方法 - Google Patents

板材加工機の板材原点位置決め装置および同装置を用いた原点位置決め方法

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JPH11347657A
JPH11347657A JP10162599A JP16259998A JPH11347657A JP H11347657 A JPH11347657 A JP H11347657A JP 10162599 A JP10162599 A JP 10162599A JP 16259998 A JP16259998 A JP 16259998A JP H11347657 A JPH11347657 A JP H11347657A
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JP10162599A
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Inventor
Manabu Sugiyama
学 杉山
Yuji Akimoto
裕司 秋元
Katsumi Oyama
勝美 大山
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Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイズや重量に依らず、また、多少の傾きを
もって板材を載置しても、原点位置に整合位置決めでき
る板材加工機の板材原点位置決め装置および同装置を用
いた原点位置決め方法の提供。 【解決手段】 板材吸引部で板材31を吸着して板材加
工装置5のテーブル上に搬入し、該板材の隣接する2辺
を板材加工機のX軸基準線43とY軸基準線39とに整
合位置決めする装置において、前記板材吸引部に第1の
板材引き寄せ手段47aと第2の板材引き寄せ手段47
bとをX軸方向に離隔して設け、該第1の板材引き寄せ
手段と第2の板材引き寄せ手段を前記X軸基準線に対し
て斜め方向に進退自在に設けると同時に、該第2の板材
引き寄せ手段をY軸基準線に直角な位置まで回動自在に
設けたことを特徴とする板材加工機の板材原点位置決め
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は板材加工機の板材原
点位置決め装置および同装置を用いた原点位置決め方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、特開昭59−206124号公
報に開示されている搬入板材の位置決め装置の例を示し
たものである。
【0003】上述の搬入板材の位置決め装置は、板材加
工機であるパンチプレス101の側方に、搬入板材の位
置決め装置が設けてある。
【0004】上述のパンチプレス101は、C形の公知
のパンチプレスであって、上部フレーム103の突出端
部付近には、偏芯機構105によって駆動されるラム
(図示省略)が設けてあり、このラムに押圧されてパン
チ107を打撃する打撃子109が設けてある。
【0005】上述のパンチプレス101の下部フレーム
111の上面には、板材113を支承する固定テーブル
115が設けてある。また、前述のパンチ107に対応
するダイ119が設けてある。
【0006】前記固定テーブル115の両側(図8にお
いて左右)には、前記下部フレーム111に設けたY軸
方向のガイドレール123に案内されてY軸方向に移動
自在のサイドテーブル121が設けてある。
【0007】また、上述のサイドテーブル121に跨っ
て板材をXY軸にそって移動位置決め自在なNC制御に
よる板材位置決め装置125が設けてある。
【0008】上述の板材位置決め装置125は、前記サ
イドテーブル121に跨った状態で一体的に固定され、
Y軸方向に移動位置決め自在のY軸キャリッジ127
と、このY軸キャリッジ127の前面でX軸方向に移動
位置決め自在のX軸キャリッジ129とからなり、この
X軸キャリッジ129には板材を把持する複数のクラン
プ131が装着してある。
【0009】上述のY軸キャリッジ127をパンチプレ
ス101のフレームのコラム133側に最も後退させた
状態において、前記複数のクランプ131に設けた板材
ストッパーの前端を結ぶ直線がX軸方向基準線135で
あって、また、前記サイドテーブル121に設けた出没
自在の基準ブロック137の固定テーブル側の端面から
前記X軸方向基準線135に対する垂線がY軸方向基準
線139である。また、このX軸方向基準線135とY
軸方向基準線139との交点が機械的な座標の原点であ
る。
【0010】上述の如き、パンチプレス101に板材を
供給すると共に、前記X軸基準線135とY軸方向基準
線139に、板材の隣接する直交2辺を整合させる旋回
式板材搬入位置決め装置145がパンチプレス101の
側方に設けてある。
【0011】材搬入位置決め装置145は、加工済みの
製品の取り出し、および素材の供給をも行うものである
が、素材である板材113を前記サイドテーブル121
上に供給した後、この板材をX軸方向基準線135とY
軸方向基準線139に、板材の隣接する直交2辺を整合
させる機能を有している。
【0012】前記材搬入位置決め装置145は、基柱1
61、アーム143および複数の真空吸着パッドなどの
吸着装置163を昇降自在に保持する保持体165を支
承する支持体167などから構成されている。
【0013】前記アーム143は基柱161に対して揺
動自在かつ伸縮自在に設けてある。また、前記支持体1
67には、前述の吸着装置163とは別に作動して板材
を整合位置決めするための吸着装置169(詳細図省
略)が設けてある。
【0014】前記サイドテーブル121上に板材113
を載置した後、上述の材搬入位置決め装置145によ
り、板材の隣接する直交2辺を前記X軸方向基準線13
5とY軸方向基準線139とに整合させる場合について
図9により説明する。
【0015】図9Aに示す如く、前述のサイドテーブル
121上に板材113を搬入載置した後、吸着装置16
9によって吸着して、アーム143を矢印の方向に収縮
させる。なお、アーム143はX軸と角度α(α<β)
をなしている。
【0016】板材113はクランプ131a、131b
に設けた基準ブロック(図示省略)と、サイドテーブル
121に設けた基準ブロック137に押圧されて位置決
めされることになる。
【0017】また、実開平3−36322号公報には、
同様にパンチプレスに対して板材を供給し、その板材を
整合位置決めするための板材搬入位置決め装置が開示さ
れている。
【0018】この実開平3−36322号公報の材搬入
位置決め装置においては、板材を整合位置決めするため
の吸着装置をX軸方向に離隔させて2個設けた例が開示
されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術におい
ては、パンチプレスのテーブル上に載置された板材の向
きによっては、例えば、板材が斜めに載置された場合に
は、板材を整合位置決めするための吸着装置で何回引き
寄せても、X軸方向基準線とY軸方向基準線に板材の隣
接する直交2辺を整合させることができない。
【0020】また、板材のサイズが大きかったり、板厚
があって重量がある場合にも整合が容易でなかった。
【0021】本発明は上述の如き問題点を解決するため
に成されたものであり、本発明の課題は、サイズや重量
に依らず、また、多少の傾きをもって板材を載置して
も、原点位置に整合位置決めできる板材加工機の板材原
点位置決め装置および同装置を用いた原点位置決め方法
を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として、請求項1に記載の板材加工機の板材原点位置決
め装置は、板材吸引部で板材を吸着して板材加工装置の
テーブル上に搬入し、該板材の隣接する2辺を板材加工
機のX軸基準線とY軸基準線とに整合位置決めする装置
において、前記板材吸引部に第1の板材引き寄せ手段と
第2の板材引き寄せ手段とをX軸方向に離隔して設け、
該第1の板材引き寄せ手段と第2の板材引き寄せ手段を
前記X軸基準線に対して斜め方向に進退自在に設け、前
記第1、第2板材引き寄せ手段の駆動手段を個別に作動
可能に設けたことを要旨とするものである。
【0023】請求項2に記載の板材加工機の板材原点位
置決め装置は、板材吸引部で板材を吸着して板材加工装
置のテーブル上に搬入し、該板材の隣接する2辺を板材
加工機のX軸基準線とY軸基準線とに整合位置決めする
装置において、前記板材吸引部に第1の板材引き寄せ手
段と第2の板材引き寄せ手段とをX軸方向に離隔して設
け、該第1の板材引き寄せ手段と第2の板材引き寄せ手
段を前記X軸基準線に対して斜め方向に進退自在に設け
ると同時に、該第2の板材引き寄せ手段をY軸基準線直
角にな位置まで回動自在に設けたことを要旨とするもの
である。
【0024】請求項3に記載の板材加工機の板材原点位
置決め方法は、板材吸引部に第1の板材引き寄せ手段と
第2の板材引き寄せ手段とをX軸方向に離隔して設け、
該第1の板材引き寄せ手段と第2の板材引き寄せ手段を
前記X軸基準線に対して斜め方向に進退自在に設けると
同時に、該第2の板材引き寄せ手段をY軸基準線に直角
な位置まで回動自在に設けてなる板材加工機の板材原点
位置決め装置において、次のステップからなることを要
旨とするものである。
【0025】1.第1の板材引き寄せ手段で板材を斜め
方向(原点方向)に引き寄せる。 2.X軸基準ストッパーと第1クランプのY軸基準スト
ッパーとに板材が当接しているか否かを検出。当接を確
認した場合は次ステップ3に移行し、当接が確認されな
い場合はステップ1に移行しステップ1以下を実施す
る。 3.第2クランプのY軸基準ストッパーに板材が当接し
ているか否かを検出。当接を確認した場合は次ステップ
4に移行し、当接が確認されない場合はステップ5に移
行する。 4.原点位置決めを完了する。 5.第2の板材引き寄せ手段で板材を縦方向(Y=0の
方向)に引き寄せる。 6.第2クランプのY軸基準ストッパーに板材が当接し
ているか否かを検出。当接を確認した場合はステップ4
に移行し、当接が確認されない場合はステップ1に移行
し、ステップ1以下を実施する。
【0026】請求項4に記載の板材加工機の板材原点位
置決め方法は、板材吸引部に第1の板材引き寄せ手段と
第2の板材引き寄せ手段とをX軸方向に離隔して設け、
該第1の板材引き寄せ手段と第2の板材引き寄せ手段を
前記X軸基準線に対して斜め方向に進退自在に設けてな
る板材加工機の板材原点位置決め装置において、次のス
テップからなることを要旨とするものである。
【0027】1.第1の板材引き寄せ手段と第2の板材
引き寄せ手段を同時に作動させて板材を斜め方向(原点
方向)に引き寄せる。 2.X軸基準ストッパーと、第1および第2クランプの
Y軸基準ストッパーとに板材が当接しているか否かを検
出。3点全てに当接している場合には原点位置決めを完
了とする。何れかが当接していない場合には、ステップ
3状態によって実行内容を選択実施する。
【0028】3A.板材が第1クランプのY軸基準スト
ッパーに当接していない場合、第1の板材引き寄せ手段
のみを作動させる。 3B.板材が第2クランプのY軸基準ストッパーに当接
していない場合、第2の板材引き寄せ手段のみを作動さ
せる。 3C.板材が第1、第2クランプのY軸基準ストッパー
の両方に当接していない場合、再度、第1の板材引き寄
せ手段と第2の板材引き寄せ手段を同時に作動させる。
【0029】4.3A、3Bまたは3Cステップの後、
前ステップ2に移行しステップ2以下を実施する。した
がって、請求項1に記載の板材加工機の板材原点位置決
め装置によれば、第1の板材引き寄せ手段と第2の板材
引き寄せ手段を個別に作動させることにより、板材が斜
めに載置された場合、或いは、原点位置決め中に斜めに
なってしまった場合でも、X軸基準線とY軸方向基準線
に板材の隣接する直交2辺を確実に整合することができ
る。
【0030】請求項2に記載の板材加工機の板材原点位
置決め装置によれば、第2の板材引き寄せ手段をY軸基
準線に平行になるまで回動させ、第1の板材引き寄せ手
段により板材を斜め方向に移動させ、第2の板材引き寄
せ手段でY軸方向に移動させることにより、板材が斜め
に載置された場合、或いは、原点位置決め中に斜めにな
ってしまった場合でも、X軸基準線とY軸方向基準線に
板材の隣接する直交2辺を確実に整合することができ
る。
【0031】請求項3または請求項4に記載の板材加工
機の板材原点位置決め方法によれば、板材が斜めに載置
された場合、或いは、原点位置決め中に斜めになってし
まった場合でも、X軸基準線とY軸方向基準線に板材の
隣接する直交2辺を確実に整合することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
によって説明する。
【0033】図1〜図3は本発明に係わる板材原点位置
決め装置を備えた板材搬入搬出装置を配備した板材加工
機を示したものである。上述の板材加工機はブリッジ型
のフレームを備えた公知のタレットパンチプレスであっ
て、本願発明に係わる部分以外の構成についての詳細な
説明は省略する。
【0034】さて、図1、図2を参照するに、タレット
パンチプレス5の左側に隣接して板材原点位置決め装置
1を備えた板材搬入搬出装置3が配置してある。
【0035】板材搬入搬出装置3は、段違いの並行レー
ル7、9に案内されてY軸方向に移動自在に設けてあ
り、モータ11により循環駆動されるチェーン13に引
かれてY軸方向に移動する。
【0036】前記板材搬入搬出装置3には搬入装置外枠
組15が設けてあり、この外枠組み15の内側をX軸方
向に進退自在の中間スライド17が設けてあり、さら
に、この中間スライド17からX軸方向に進退自在のプ
ラテン19が設けてある。
【0037】上述の中間スライド17は前記搬入装置外
枠組15に固定した流体圧シリンダー21によってX軸
方向に往復運動を行うように設けてある。
【0038】また、前記プラテン19には、リンク機構
25と流体圧シリンダー27とで上下方向(Z軸方向)
に水平姿勢を維持したまま上下動するバキュームカップ
支持板29が取り付けてあり、このバキュームカップ支
持板29に板材31を吸着するための複数のバキューム
カップ33が取り付けてある。
【0039】なお、前記プラテン19はチェーン23と
スプロケットを用いた公知の機構によって、中間スライ
ド17の移動量の2倍の距離を進退する様に設けてあ
る。
【0040】上述の如き構成の板材搬入搬出装置3によ
り、板材搬入搬出装置3は図2に示す位置において、バ
キュームカップ支持板29を下降させて、パレット(図
示省略)上のに積載された板材の最上段の板材31をバ
キュームカップ33で吸着して持ち上げ(図1の状
態)、Y軸方向に移動してからX軸方向に水平移動し
て、タレットパンチプレス5のテーブル上に板材31を
搬送した後、板材31を水平姿勢の状態のままテーブル
上の適宜な位置に載置することができる。
【0041】すなわち、タレットパンチプレス5のX軸
キャリッジ35に複数個(通常は2個)装着された第1
クランプ37a、第2クランプ37bのY軸基準ストッ
パー(図示省略)の端面を結んだ直線(Y軸基準線)3
9と、前記テーブルのX軸方向の左側端部に出没自在に
設けたX軸基準ストッパー41の内側を通りY軸に並行
な直線(X軸基準線)43から適宜離隔した位置に搬入
載置される。
【0042】なお、Y軸基準線39とX軸基準線43の
交点がタレットパンチプレス5の機械的な基準原点45
である。
【0043】また、前記バキュームカップ支持板29に
は、前記複数のバキュームカップ33に加えて、板材の
隣接する2辺を板材加工機のX軸基準線43とY軸基準
線39とに整合位置決めする板材原点位置決め装置1が
設けてある。
【0044】上述の板材原点位置決め装置1は、図3〜
図5に示す如き一対の板材引き寄せ手段(47a,47
b)からなる板材吸引部を備えており、前記X軸基準ス
トッパー41に近接した位置に第1の板材引き寄せ手段
47aを設け、この板材引き寄せ手段47aからX軸方
向に適宜に離隔した位置に第2の板材引き寄せ手段47
bを設けてある。
【0045】なお、第1、第2の板材引き寄せ手段47
a、47bは、両方同時でも、それぞれ個別でも作動で
きる様に設けてある。
【0046】上述の第2の板材引き寄せ手段47bは、
例えば、次の様な構成としても構わない。 前記バキュ
ームカップ支持板29にアーム部材49を水平方向に回
動可能に軸支し、このアーム部材49の先端部に下方に
開口部を備え水平方向に延伸したT溝51を設け、この
T溝51にスライド部材53を摺動自在係合して設け、
このスライド部材53を水平方向に進退させるための駆
動手段として、前記アーム部材49に固定したシリンダ
ー55のピストンロッド57の先端部にスライド部材5
3の端部を連結して設ける。
【0047】前記スライド部材53には、板材を吸着す
るバキュームカップ59がシリンダー60を介して設け
てある。また、前記アーム部材49の回転軸部61には
歯車63を固定して設け、この歯車63に係合するラッ
ク65を前記バキュームカップ支持板29の下面に水平
方向に移動可能に設け、このラック65を水平方向に駆
動する適宜なアクチュエーター(例えば、空圧シリンダ
ー「図示省略」)に連結してある。
【0048】なお、第1の板材引き寄せ手段47aの構
成は、第2の板材引き寄せ手段47bの回転軸部61に
設けた回動機構(回転軸部61の歯車63およびラック
65)を除外して、回転軸をバキュームカップ支持板2
9に固定して設けたものでるが、第2の板材引き寄せ手
段47bと同一の構成としても構わない。
【0049】板材引き寄せ手段35bを上述の如き構成
とすることにより、タレットパンチプレスのテーブルに
板材31が斜めに載置された場合、或いは、原点位置決
め中に斜めになってしまった場合でも、次の二つの方法
によりX軸基準線43とY軸基準線39に板材の隣接す
る直交2辺を確実に位置決め(整合)することができ
る。
【0050】始めに、第1の原点位置決め方法につい
て、図6のフローチャートを参照しながら説明する。ス
テップ1において、第1の板材引き寄せ手段で板材を斜
め方向(原点方向)に引き寄せる。
【0051】次のステップ2において、X軸基準ストッ
パーと第1クランプのY軸基準ストッパーとに板材が当
接しているか否かを検出。当接を確認した場合は次のス
テップ3に移行し、当接が確認されない場合はステップ
1に移行しステップ1以下を実施する。
【0052】ステップ3において、第2クランプのY軸
基準ストッパーに板材が当接しているか否かを検出。当
接を確認した場合は次のステップ4に移行し、当接が確
認されない場合はステップ5に移行する。
【0053】ステップ4において、原点位置決めを完了
する。
【0054】ステップ5において、第2の板材引き寄せ
手段で板材を縦方向(Y軸方向のY=0の方向)に引き
寄せる。
【0055】ステップ6において、第2クランプのY軸
基準ストッパーに板材が当接しているか否かを検出。当
接を確認した場合はステップ4に移行し、当接が確認さ
れない場合はステップ1に移行し、ステップ1以下を実
施する。
【0056】次に、第2の原点位置決め方法について、
図7のフローチャートを参照しながら説明する。
【0057】ステップ1において、第1の板材引き寄せ
手段と第2の板材引き寄せ手段を同時に作動させて板材
を斜め方向(原点方向)に引き寄せる。
【0058】次のステップ2において、X軸基準ストッ
パーと、第1および第2クランプのY軸基準ストッパー
とに板材が当接しているか否かを検出。3点全てに当接
している場合には原点位置決めを完了とする。何れかが
当接していない場合には、ステップ3の状態によって実
行内容を選択実施する。
【0059】板材が第1クランプのY軸基準ストッパー
に当接していない場合、ステップ3Aに移行し、第1の
板材引き寄せ手段のみを作動させて板材を斜め方向(原
点方向)に引き寄せる。
【0060】板材が第2クランプのY軸基準ストッパー
に当接していない場合、ステップ3Bに移行し、第2の
板材引き寄せ手段のみを作動させて板材を斜め方向(原
点方向)に引き寄せる。
【0061】板材が第1、第2クランプのY軸基準スト
ッパーの両方に当接していない場合、ステップ3Cに移
行し、再度第1の板材引き寄せ手段と第2の板材引き寄
せ手段を同時に作動させて板材を斜め方向(原点方向)
に引き寄せる。
【0062】上述のステップ3A、3Bまたは3Cを実
行の後、前ステップ2に移行し、ステップ2以下を実施
する。
【0063】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、第1の
板材引き寄せ手段と第2の板材引き寄せ手段を別個に作
動させることが可能であり、請求項2に記載の発明によ
れば、第2の板材引き寄せ手段をY軸基準線と直角にな
るように回動できるので、板材の状況に合わせて第1の
板材引き寄せ手段と第2の板材引き寄せ手段を共に斜め
方向に作動させる第1の原点位置決め方法と、第2の板
材引き寄せ手段をY軸基準線に直角になるように回動さ
せ、第1の板材引き寄せ手段は板材を斜め方向に移動さ
せるために使用し、第2の板材引き寄せ手段は板材をY
軸基準線に直角となる方向に移動させるために使用する
第2の原点位置決め方法とに使い分けることができる。
【0064】請求項3または請求項4に記載の発明によ
れば、板材が斜めに載置された場合、或いは、原点位置
決め中に斜めになってしまった場合でも、X軸基準線と
Y軸方向基準線に板材の隣接する直交2辺を確実に整合
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる板材原点位置決め装置を備えた
板材搬入搬出装置を配備したタレットパンチプレスの立
面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】板材搬入搬出装置により、図1、図2のタレッ
トパンチプレスのテーブル上に板材を搬入して載置した
状態を示した図。
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図。
【図5】図4におけるV矢視図。
【図6】本発明に係わる原点位置決め方法の手順の一つ
を示すフローチャート。
【図7】本発明に係わる原点位置決め方法の別の手順を
示しすフローチャート。
【図8】板材加工機へ搬入した板材の板材位置決め装置
の従来例。
【図9】従来の板材位置決め装置により、板材の隣接す
る直交2辺をX軸方向基準線とY軸方向基準線とに整合
させる場合の説明図。
【符号の説明】
1 板材原点位置決め装置 3 板材搬入搬出装置 5 タレットパンチプレス 7、9 並行レール 11 モータ 13 チェーン 15 外枠組 17 中間スライド 19 プラテン 21 流体圧シリンダー 25 リンク機構 27 流体圧シリンダー 29 バキュームカップ支持板 31 板材 33 バキュームカップ 35 X軸キャリッジ 37(a,b) 第1、第2クランプ 39 Y軸基準線 41 X軸基準ストッパー 43 X軸基準線 45 基準原点 47a 第1の板材引き寄せ手段 47b 第2の板材引き寄せ手段 49 アーム部材 51 T溝 53 スライド部材 55、60 シリンダー 57 ピストンロッド 59 バキュームカップ 61 回転軸部 63 歯車 65 ラック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材吸引部で板材を吸着して板材加工装
    置のテーブル上に搬入し、該板材の隣接する2辺を板材
    加工機のX軸基準線とY軸基準線とに整合位置決めする
    装置において、前記板材吸引部に第1の板材引き寄せ手
    段と第2の板材引き寄せ手段とをX軸方向に離隔して設
    け、該第1の板材引き寄せ手段と第2の板材引き寄せ手
    段を前記X軸基準線に対して斜め方向に進退自在に設
    け、前記第1、第2板材引き寄せ手段の駆動手段を個別
    に作動可能に設けたことを特徴とする板材加工機の板材
    原点位置決め装置。
  2. 【請求項2】 板材吸引部で板材を吸着して板材加工装
    置のテーブル上に搬入し、該板材の隣接する2辺を板材
    加工機のX軸基準線とY軸基準線とに整合位置決めする
    装置において、前記板材吸引部に第1の板材引き寄せ手
    段と第2の板材引き寄せ手段とをX軸方向に離隔して設
    け、該第1の板材引き寄せ手段と第2の板材引き寄せ手
    段を前記X軸基準線に対して斜め方向に進退自在に設け
    ると同時に、該第2の板材引き寄せ手段をY軸基準線直
    角にな位置まで回動自在に設けたことを特徴とする板材
    加工機の板材原点位置決め装置。
  3. 【請求項3】 板材吸引部に第1の板材引き寄せ手段と
    第2の板材引き寄せ手段とをX軸方向に離隔して設け、
    該第1の板材引き寄せ手段と第2の板材引き寄せ手段を
    前記X軸基準線に対して斜め方向に進退自在に設けると
    同時に、該第2の板材引き寄せ手段をY軸基準線に直角
    な位置まで回動自在に設けてなる板材加工機の板材原点
    位置決め装置において、次のステップからなることを特
    徴とする板材加工機の板材原点位置決め方法。 1.第1の板材引き寄せ手段で板材を斜め方向(原点方
    向)に引き寄せる。 2.X軸基準ストッパーと第1クランプのY軸基準スト
    ッパーとに板材が当接しているか否かを検出。当接を確
    認した場合は次ステップ3に移行し、当接が確認されな
    い場合はステップ1に移行しステップ1以下を実施す
    る。 3.第2クランプのY軸基準ストッパーに板材が当接し
    ているか否かを検出。当接を確認した場合は次ステップ
    4に移行し、当接が確認されない場合はステップ5に移
    行する。 4.原点位置決めを完了する。 5.第2の板材引き寄せ手段で板材を縦方向(Y=0の
    方向)に引き寄せる。 6.第2クランプのY軸基準ストッパーに板材が当接し
    ているか否かを検出。当接を確認した場合はステップ4
    に移行し、当接が確認されない場合はステップ1に移行
    し、ステップ1以下を実施する。
  4. 【請求項4】 板材吸引部に第1の板材引き寄せ手段と
    第2の板材引き寄せ手段とをX軸方向に離隔して設け、
    該第1の板材引き寄せ手段と第2の板材引き寄せ手段を
    前記X軸基準線に対して斜め方向に進退自在に設けてな
    る板材加工機の板材原点位置決め装置において、次のス
    テップからなることを特徴とする板材加工機の板材原点
    位置決め方法。 1.第1の板材引き寄せ手段と第2の板材引き寄せ手段
    を同時に作動させて板材を斜め方向(原点方向)に引き
    寄せる。 2.X軸基準ストッパーと、第1および第2クランプの
    Y軸基準ストッパーとに板材が当接しているか否かを検
    出。3点全てに当接している場合には原点位置決めを完
    了とする。何れかが当接していない場合には、ステップ
    3の状態によって実行内容を選択実施する。 3A.板材が第1クランプのY軸基準ストッパーに当接
    していない場合、第1の板材引き寄せ手段のみを作動さ
    せる。 3B.板材が第2クランプのY軸基準ストッパーに当接
    していない場合、第2の板材引き寄せ手段のみを作動さ
    せる。 3C.板材が第1、第2クランプのY軸基準ストッパー
    の両方に当接していない場合、再度第1の板材引き寄せ
    手段と第2の板材引き寄せ手段を同時に作動させる。 4.ステップ3A、3Bまたは3Cの後、前ステップ2
    に移行しステップ2以下を実施する。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001269735A (ja) * 2000-03-27 2001-10-02 Amada Co Ltd 板材加工機におけるワークの原点位置決め方法及びその装置
JP2021020264A (ja) * 2019-07-25 2021-02-18 新東工業株式会社 拘束装置およびロボット

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