JPH11346112A - 自動車用ガラスアンテナ装置 - Google Patents

自動車用ガラスアンテナ装置

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JPH11346112A
JPH11346112A JP20992498A JP20992498A JPH11346112A JP H11346112 A JPH11346112 A JP H11346112A JP 20992498 A JP20992498 A JP 20992498A JP 20992498 A JP20992498 A JP 20992498A JP H11346112 A JPH11346112 A JP H11346112A
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antenna
coil
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stray capacitance
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Fumitaka Terajima
文貴 寺島
Koji Tabata
耕司 田畑
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】AM放送感度を自動車ごとに均一にし、生産性
を向上させ、AM放送感度を向上させる。 【解決手段】第1のコイル31とアンテナ導体6とで直
列共振を起こし、第2のコイル32とケーブルの浮遊容
量C3 とで並列共振を起こし、アンテナ導体6とデフォ
ッガ3との間にFM信号を減衰させるフィルタ回路が接
続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高感度でありしか
も所望の放送帯等の帯域内で感度の平坦性の高い自動車
用ガラスアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、AM放送帯及びFM放送帯受信用
のガラスアンテナにおいては、アンテナの感度の不足を
補償するため、アンテナ導体の給電点と受信機との間の
給電線の好適な部位に前置増幅器を挿入接続することが
行われていた。しかし、前置増幅器挿入のため強電界中
において、波形歪や混変調などが発生し、ノイズがその
まま増幅される問題があった。また、受信機とは別に前
置増幅器を設ける必要があるため、生産性が悪かった。
【0003】また、自動車の後部窓ガラス板に、ヒータ
線とヒータ線に給電するバスバとを有する通電加熱式の
デフォッガと、デフォッガとの間で直流電流の送受は行
われないが中高周波電流の送受は行われるように所定間
隔をおいて近接させて容量結合させた所定パターンのア
ンテナ導体とを設けた自動車用ガラスアンテナ装置が報
告されている(特開平2−239701)。
【0004】この従来技術では、バスバとデフォッガ用
の直流電源間にチョークコイルを接続して、チョークコ
イルのインピーダンスを大きくすることによって、直流
電源からデフォッガへの直流電流は流すが放送周波数帯
域等の高周波帯域の電流は遮断するようにしている。こ
の容量結合によって見かけ上、デフォッガはアンテナの
一部として機能するようになる。
【0005】また、アンテナ導体、デフォッガ、車体の
それぞれが相互に形成する主に静電容量からなるインピ
ーダンスと、チョークコイルのインピーダンスとによっ
て、所望の放送周波数帯域内に反共振の共振周波数が存
在するようにしている。また、アンテナ導体の給電点と
受信機との間に接続させた所定回路のインピーダンス
と、受信機の入力インピーダンスと、所定の回路からア
ンテナ導体側を見たインピーダンスとによって、所望の
放送周波数帯域内に共振点が存在するようにしている。
このようにしてこの従来技術は、感度を向上させてい
る。
【0006】しかし、この従来技術は、チョークコイル
のインピーダンスが反共振の共振周波数に影響し、チョ
ークコイルのインピーダンスを均一に製造することが困
難であり、自動車ごとの反共振の共振周波数のバラツキ
が大きい。そのため、所望の放送周波数帯域内に反共振
周波数が存在していた場合、感度が自動車ごとに均一に
ならず、生産性が悪いという欠点があった。また、この
従来技術では、アンテナの給電を1箇所から行っていた
ため、FM放送帯受信の際、指向性改善が困難であっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
前述の欠点の解消を目的とし、感度及び生産性に優れた
自動車用ガラスアンテナ装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1のコイ
ル、第2のコイル、自動車の窓ガラス板に設けられた第
1のアンテナ及び該窓ガラス板に設けられた第2のアン
テナを備え、第1のアンテナの浮遊容量をC1 、第2の
アンテナの浮遊容量をC2 とするとき、浮遊容量C1
値と浮遊容量C2 の値との和の値の容量と、第1のコイ
ルのインダクタンスとで第1の共振を生じさせ、浮遊容
量C1 の値と浮遊容量C2 との和の値の容量と、第2の
コイルのインダクタンスとで第2の共振を生じさせ、第
1の共振と第2の共振とは、第1の放送周波数帯の感度
を向上させるような共振周波数を有し、第1のアンテナ
と第2のアンテナとがインダクタンス素子を含む回路に
よって接続されており、インダクタンス素子は第1の放
送周波数帯より周波数が高い第2の放送周波数帯の通過
を阻止又は減衰するインダクタンス値を有することを特
徴とする自動車用ガラスアンテナ装置を提供する。
【0009】また、本発明は、第1のコイル、第2のコ
イル、自動車の窓ガラス板に設けられた第1のアンテナ
及び該窓ガラス板に設けられた第2のアンテナを備え、
さらに、第1のアンテナの受信信号を受信機に送るケー
ブルを備え、第1のアンテナの浮遊容量をC1 、ケーブ
ルの浮遊容量をC3 とするとき、浮遊容量C1 と第1の
コイルのインダクタンスとを共振要素として含む第1の
共振を生じさせており、浮遊容量C3 と第2のコイルの
インダクタンスとを共振要素として含む第2の共振を生
じさせており、第1の受信周波数帯の受信信号及び第1
の受信周波数帯より高周波数の第2の受信周波数帯の受
信信号が第1のアンテナより受信機に送られており、第
1の共振の共振周波数及び第2の共振の共振周波数は、
それぞれ第1の受信周波数帯の感度が向上するような周
波数であり、第1のアンテナと第2のアンテナとの間に
第2の受信周波数帯の受信信号を遮断又は減衰させるフ
ィルタ回路が電気的に接続されていることを特徴とする
自動車用ガラスアンテナ装置を提供する。
【0010】また、本発明は、第1のコイル、第2のコ
イル、自動車の窓ガラス板に設けられたアンテナ導体及
び該窓ガラス板に設けられた通電加熱式のデフォッガを
備え、デフォッガはヒータ線と該ヒータ線に給電するバ
スバとを有し、バスバと直流電源との間、及び、バスバ
と車体アースとの間、の少なくとも一方にチョークコイ
ルが接続されており、アンテナ導体の浮遊容量をC1
ケーブルの浮遊容量をC3 とするとき、浮遊容量C1
第1のコイルのインダクタンスとを共振要素として含む
第1の共振を生じさせており、浮遊容量C3 と第2のコ
イルのインダクタンスとを共振要素として含む第2の共
振を生じさせており、第1の受信周波数帯の受信信号と
第1の受信周波数帯より高周波数の第2の受信周波数帯
の受信信号とがアンテナ導体より受信機に送られてお
り、第1の共振の共振周波数及び第2の共振の共振周波
数は、それぞれ第1の受信周波数帯の感度が向上するよ
うな周波数であり、アンテナ導体とデフォッガとの間に
第2の受信周波数帯の受信信号を遮断又は減衰させるフ
ィルタ回路が電気的に接続されていることを特徴とする
自動車用ガラスアンテナ装置を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に従って詳細
に説明する。図1は本発明の自動車用ガラスアンテナ装
置の代表例の構成図である。図1において、1は自動車
の後部窓ガラス板、2はヒータ線、3はデフォッガ、3
aはデフォッガの分岐線、4はアンテナ導体の給電点、
5a、5b、5cはバスバ、6はアンテナ導体、6aは
アンテナ導体6のデフォッガ3との隣接部、7は共振回
路、8はリアクタンス回路、9はチョークコイル、10
は直流電源、11はコンデンサ、12a、12bは高周
波チョークコイル、19、23、26はコンデンサ、2
0は受信機、21はインダクタンス素子を含む回路(以
下、インダクタンス回路という。)、25は同軸ケーブ
ル等のケーブル、31は第1のコイル、32は第2のコ
イル、t1 はアンテナ導体6の出力、t2 はデフォッガ
3の出力である。
【0012】図1では、アンテナ導体6は第1のアンテ
ナとして機能し、デフォッガ3は第2のアンテナとして
機能する。コンデンサ19、23、26は必要に応じて
設けられるバイパス用コンデンサであり、1〜1000
0pFが通常使用される。
【0013】本発明では、第1の放送周波数帯と、第1
の放送周波数帯より周波数が高い第2の放送周波数帯と
を受信する。インダクタンス回路21は、第1の放送周
波数帯の周波数を通過させる機能を有し、第2の放送周
波数帯の周波数の通過を阻止又は減衰する機能を有す
る。換言すれば、第2の放送周波数帯において、インダ
クタンス回路21は、第2の放送周波数帯の周波数の通
過を阻止又は減衰するインピーダンスを有し、フィルタ
回路として機能する。
【0014】このようにすることにより、第1の放送周
波数帯の受信の際には、アンテナ導体6とデフォッガ3
とを接続させることにより、感度向上させることがで
き、第2の放送周波数帯の受信の際には、アンテナ導体
6とデフォッガ3とを別々のアンテナとして機能させ
て、アンテナ導体6単独の指向性を使用できる。さら
に、インダクタンス回路21により、アンテナ導体6に
励起する第2の放送周波数帯の受信信号の通過が阻止さ
れ又はこの受信信号が遮断、減衰されるため、この受信
信号がデフォッガ3を介して車体アースに漏れ、第2の
放送周波数帯の感度が低下することが少ない。
【0015】ここで、第2の放送周波数帯の周波数の通
過を阻止するインピーダンスとは、受信機側の入力イン
ピーダンスの5倍超をいい、第2の放送周波数帯の周波
数の通過を減衰するインピーダンスとは受信機側の入力
インピーダンスの2倍超をいう。インダクタンス回路2
1のインピーダンスを第2の放送周波数帯において受信
機側の入力インピーダンスの2倍超とする場合には、2
倍以下とする場合と比較して、ダイバーシティ感度が1
dB以上通常向上する。インダクタンス回路21のイン
ピーダンスを第2の放送周波数帯において受信機側の入
力インピーダンスの5倍超とする場合には、5倍以下と
する場合と比較して、ダイバーシティ感度が1dB以上
通常向上する。ダイバーシティ感度とは、自動車を36
0度回転させ、アンテナ導体6の出力t1 の受信信号と
デフォッガ3の出力t2 の受信信号のうち、強い方を選
択し平均した感度をいう。
【0016】第2の放送周波数帯を受信する場合、図1
に示すように、アンテナ導体6の出力t1 とデフォッガ
3の出力t2 の両方を受信機20に入力して使用しても
よいし、どちらか1つを受信機20に入力して使用して
もよい。アンテナ導体6の出力t1 とデフォッガ3の出
力t2 の両方を受信機20に入力して使用する場合に
は、アンテナ導体6の受信信号とデフォッガ3の受信信
号のうち、強い方を選択して受信機で使用するダイバー
シティ受信を行う。
【0017】また、図2は図1の原理説明のためのもの
であって図1の等価回路図である。E1 はアンテナ導体
6の電圧電源、E2 はデフォッガ3がアンテナとして機
能する際の電圧電源、C1 は給電点4からアンテナ導体
6側を見た場合の浮遊容量(静電容量)、C2 はバスバ
5bからデフォッガ3側を見た場合の浮遊容量であり、
3 はケーブル25の浮遊容量であり、ケーブル25以
外の配線の浮遊容量等の他の要素は、通常の受信に与え
る影響が少なく、無視省略して電気的現象を考えるもの
とする。
【0018】本発明では、2以上の共振を起こして感度
を向上させる。インダクタンス回路21は、第1の放送
周波数帯の周波数を通過させる機能を有するため、第1
の放送周波数帯又はその近傍において、アンテナ導体6
とデフォッガ3とが接続され、主に浮遊容量C1 と浮遊
容量C2 との和(浮遊容量C1 の値と浮遊容量C2 の値
との和の値)と、主に第1のコイル31のインダクタン
スとで第1の共振が起きる。浮遊容量C1 及び浮遊容量
2 の少なくとも一方に並列に人為的にコンデンサ又は
容量成分を接続して第1の共振を調整してもよい。換言
すれば、浮遊容量C1 と浮遊容量C2 との和と、第1の
コイルのインダクタンスとを共振要素として含む第1の
共振が生じる。第1のコイル31は1μH〜1mH程度
が通常使用される。
【0019】また、ケーブル25の長さが長い(通常、
50cm以上)場合には、浮遊容量C3 が大きくなるた
め、浮遊容量C3 も第1の共振に大きな影響を与える。
ケーブル25の長さが長い場合の例として、共振回路7
が後部窓ガラス板1に又は後部窓ガラス板1の近傍に設
けられており、受信機20が前部座席近傍又はハンドル
近傍に設けられている例が挙げられる。
【0020】また、主に第1のコイル31のインダクタ
ンスと第2のコイル32のインダクタンスとの和(第1
のコイル31のインダクタンスの値と第2のコイル32
のインダクタンスの値との和の値)と、主に浮遊容量C
1 と浮遊容量C2 との和とで第2の共振を起させる。第
1のコイル31と第2のコイル32とを比較すると、第
2のコイル32の方が第1のコイル31より第2の共振
に与える影響が通常大きい。
【0021】浮遊容量C1 及び浮遊容量C2 の少なくと
も一方に並列に人為的にコンデンサ又は容量成分を接続
して第2の共振を調整してもよい。換言すれば、浮遊容
量C1 と浮遊容量C2 との和と、第2のコイルのインダ
クタンスとを共振要素として含む第2の共振を生じさせ
ている。第2のコイル32は、1μH〜1mH程度が通
常使用される。
【0022】また、ケーブル25の長さが長い(通常、
50cm以上)場合には、浮遊容量C3 が大きくなるた
め、浮遊容量C3 が第2の共振に与える影響が大きくな
る。換言すれば、浮遊容量C3 と第2のコイルのインダ
クタンスとを共振要素として含む第2の共振が生じるこ
ととなる。
【0023】第1の共振、第2の共振にはアンテナ導体
6の配線の浮遊容量もわずかながら影響する。例えば、
第1のコイル31及び第2のコイル32等の配線の浮遊
容量である。第1の共振の共振周波数、第2の共振の共
振周波数は、第1の放送周波数帯域のほぼ中心周波数を
境として、それぞれ両者が同じ側に存在しないように、
すなわち一方は第1の放送周波数帯域のほぼ中心周波数
より低い周波数に、他方は高い周波数にすることが好ま
しい。
【0024】以上のように本発明で2つの共振を起こさ
せるのは、1つの共振のみでは、幅広い受信周波数帯域
をカバーしきれないからである。したがって、本発明で
は第1の放送周波数帯域をほぼ中心周波数で2つに分け
てそれぞれを2つの共振とで分担させ感度の平坦化を図
ることが好ましい。
【0025】なお、第1の共振の共振周波数、第2の共
振の共振周波数は、ともに、第1の放送周波数帯域内に
存在することが感度向上の面で好ましい。第1の共振の
共振周波数、第2の共振の共振周波数が、ともに、第1
の放送周波数帯域内に存在する場合には、存在しない場
合と比較して第1の放送周波数帯全域の感度が通常10
dB程度以上向上する。
【0026】図3は共振回路7の応用例の代表的回路図
である。図3において、34は高周波コイル、35はバ
イパス用のコンデンサ、33、36、37はダンピング
用の抵抗、38は共振調整用のコンデンサである。
【0027】高周波コイル34、コンデンサ35、3
8、抵抗36、37は、必要に応じて設けられる。共振
回路7は図3に示すものに限定されず、ダンピング用の
抵抗、共振調整用のコンデンサ等を他に設けてもよい。
コンデンサ35、高周波コイル34は、必要に応じて設
けられ、第1の放送周波数帯と第2の放送周波数帯とを
受信する場合に設けられる。
【0028】アンテナ導体6と受信機20との間には、
第1のコイル31とコンデンサ35とが並列接続された
ものを接続している。図1の場合と同様に、第1のコイ
ル31のインダクタンス値は少なくとも第1の放送周波
数帯において低インピーダンスであることが好ましい。
【0029】本発明において、低インピーダンスとは、
アンテナ導体6の受信信号が受信機側に流れやすい範囲
内のインピーダンスをいい、通常、受信機側の入力イン
ピーダンスの5倍以下をいう。また、受信機側の入力イ
ンピーダンスとは、通常、受信機の入力インピーダンス
をいう。しかし、受信機の入力とアンテナとの間にイン
ピーダンス変換器が接続されている場合には、インピー
ダンス変換器の入力インピーダンスをいう。高インピー
ダンスとは、アンテナ導体6の受信信号が受信機側に流
れにくい範囲内のインピーダンスをいい、通常、受信機
側の入力インピーダンスの5倍超をいう。
【0030】第1の放送周波数帯がAM放送である場
合、AM放送受信の際の受信機側の入力インピーダンス
は、通常、1〜10kΩである。そのため、例えば、受
信機側の入力インピーダンスが5kΩである場合には、
25kΩ以下が低インピーダンスとなり、25kΩ超が
高インピーダンスとなる。
【0031】また、第2の放送周波数帯がFM放送であ
る場合、FM放送受信の際の受信機側の入力インピーダ
ンスは、通常、50又は75Ωである。そのため、例え
ば、受信機側の入力インピーダンスが50Ωである場合
には、250Ω以下が低インピーダンスとなり、250
Ω超が高インピーダンスとなる。
【0032】コンデンサ35は第2の放送周波数帯にて
低インピーダンスとなる。換言すると、コンデンサ35
は第2の放送周波数帯の受信信号を通過させるような容
量値を有する。したがって、アンテナ導体6に励起され
た第2の放送周波数帯の受信信号はコンデンサ35を介
して受信機に送られる。コンデンサ35の容量値は、通
常、1〜1000pF程度が採用される。例えば、第1
の放送周波数帯がAM放送帯、第2の放送周波数帯がF
M放送帯である場合、コンデンサ35の容量値は、5.
0〜33pFの範囲が好ましい。
【0033】高周波コイル34は、アンテナ導体6に励
起された第2の放送周波数帯の受信信号が車体アースに
漏れないようにするためのものである。第1の放送周波
数帯受信の場合には、通常、高周波コイル34が低イン
ピーダンスとなる。高周波コイル34は、通常、0.1
〜100μH程度が使用される。
【0034】高周波コイル34は、第2の放送周波数帯
で高インピーダンスとなるものであり、第2のコイル3
2は第2の放送周波数帯では、通常、自己共振周波数が
低く、インダクタンスを失うので高周波コイル34がこ
れを代行する。なお、第2のコイル32のみで第1の放
送周波数帯から第2の放送周波数帯までの広い周波数帯
域を高インピーダンスにできれば高周波コイル34は不
要であり、省略できる。ダンピング用の抵抗36は、第
1の共振のQ(クオリティファクタ)調整用であり、ダ
ンピング用の抵抗33、37は、第2の共振のQ調整用
である。
【0035】また、本発明では、アンテナ導体6、デフ
ォッガ3、後部窓の開口部すなわち車体の3要素がそれ
ぞれ相互に形成する主に静電容量からなるインピーダン
スとリアクタンス回路8内の主にチョークコイルのイン
ピーダンスによって第1の放送周波数帯等の帯域外にお
いて反共振現象を発生させることが好ましい。ここで、
車体開口部とは窓ガラス板がはめ込まれる車体の開口部
であって車体アースとなるべきものをいい、金属等の導
電性材料で構成されているものをいう。
【0036】リアクタンス回路8を利用し反共振を起こ
させる場合、反共振周波数より低い周波数域では急激に
感度が減衰するため、第1の放送周波数帯域より低い周
波数に反共振の共振周波数を存在させることが好まし
い。反共振させることにより、デフォッガ3に誘起され
た受信電流が車体アースに流れるのを防止し、感度を向
上させる。
【0037】アンテナ導体6のパターンとしては、自動
車の形状、ガラス板の形状、寸法及び構成等によりAM
放送、FM放送、AM放送とFM放送の両ラジオ放送共
用又はテレビその他の放送等用のアンテナとして最適な
性能が得られるパターンが適宜選択、設計される。
【0038】また、図1に示すアンテナ導体6には補助
アンテナ導体は付設されていないが、これに限定され
ず、位相調整及び指向性調整のために、アンテナ導体の
導体パターン又は給電点に、接続導体を介して又は介さ
ずに、略T字状、略L字状、ループ等の補助アンテナ導
体が付設されていてもよい。
【0039】窓ガラス板1に設けられるアンテナ導体6
の位置については、図1を例にとると、窓ガラス板1の
デフォッガより上下左右部の余白部のどこにアンテナ導
体を設けてもよく、図1に示す位置に限定されない。ま
た、窓ガラス板1に設けられるアンテナ導体の数は限定
されない。
【0040】窓ガラス板1に設けられるアンテナ導体
は、AM放送帯用又はFM放送帯用に限定されず、テレ
ビVHF帯用、テレビUHF帯用及び電話用等に応用で
きる。また、自動車に設けられるアンテナ導体の数は限
定されず、また、本発明のガラスアンテナと、ポールア
ンテナ等の他のアンテナ及び/又は他のガラスアンテナ
との間でダイバーシティ受信を行ってもよい。給電点は
図1では後部窓ガラス板1の左周縁部に配設されてい
る。しかし、これに限定されず、後部窓ガラス板1のど
の位置に配設されていてもよく、例えば、後部窓ガラス
板1の左右中央の上下周縁部に配設されていてもよい。
【0041】図1に示す本発明においては、バスバ5
a、5bとデフォッガ用の直流電源10間にチョークコ
イル9及び高周波チョークコイル12a、12bを挿入
し、高周波帯域にてチョークコイル9及び高周波チョー
クコイル12a、12bのインピーダンスを大きくする
ことによって、直流電源10からデフォッガへの直流電
流は流すが放送周波数帯域等の高周波帯域の電流は遮断
するようにしている。
【0042】このようにして、チョークコイル9及び高
周波チョークコイル12a、12bによりデフォッガの
ヒータ線2とバスバ5a、5b、5cとを車体アースか
ら高周波的に絶縁でき、ヒータ線2及びバスバ5a、5
b、5cに誘起されたラジオ放送周波数帯域等の高周波
帯域の受信電流が車体アースへ流れるのを防止できて、
この受信電流を漏れなくデフォッガ3の出力t2 を介し
て受信機20に送ることができる。
【0043】また、中波帯、例えば、AM放送帯のみを
受信する場合であれば、高周波チョークコイル12a、
12bは、通常、不要であり、チョークコイル9のみで
よく、FM放送帯等の高周波帯のみを受信する場合であ
れば、高周波チョークコイル12a、12bのみでよ
い。また、中波帯及びFM放送帯両方を受信する場合で
あっても、チョークコイル9、高周波チョークコイル1
2a、12b両方の機能を満足するコイルがあれば、か
かるコイルのみでよい。
【0044】図1に示したデフォッガ3では、デフォッ
ガ3の両側のバスバの右側のバスバを所望のところから
上下に2つに分割し、下側部バスバ5a、上側部バスバ
5bを設けている。下側部バスバ5aには車体アースの
リード線を接続し、上側部バスバ5bには電源側のリー
ド線を接続している。給電された電流は上側部バスバ5
bからバスバ5cを通って下側部バスバ5aへとコの字
状に流れる。図1に示したデフォッガは、いわゆるコの
字状であるが、本発明にかかるデフォッガはこれに限定
されず、いわゆるハの字状デフォッガであっても、本発
明に利用できる。
【0045】また、アンテナ導体6、ヒータ線2とバス
バ5a、5b、5cとは、通常、導電性銀ペースト等の
導電性金属含有ペーストを窓ガラス板1の車内側表面に
プリントし、焼付けて形成する等により製造するが、か
かる形成方法に限定されず、銅線等の導電性の線状体又
は箔状体を窓ガラス板1の車内側又は車外側表面に形成
してもよく、窓ガラス板1の内部に設けてもよい。
【0046】また、本発明において、アンテナ導体が設
けられる窓ガラス板は後部窓ガラス板に限定されず、サ
イド窓ガラス板、前部窓ガラス板、ルーフ窓ガラス板等
でもよく、アンテナ導体が設けられる窓ガラス板にデフ
ォッガが設けられていなくともよい。
【0047】図4はインダクタンス回路21の代表例の
回路図である。図4において、40は結合用コイル、4
1、43は抵抗、42はコンデンサである。図4に示す
ようにインダクタンス回路21は結合用コイル40を含
む回路である。しかし、インダクタンス回路21は第2
の放送周波数帯の周波数の通過を阻止又は減衰するイン
ピーダンスを有し、フィルタ回路として機能する回路で
あれば図4に示す回路構成に限定されない。
【0048】結合用コイル40は、インダクタンス素子
としての機能を有し、第2の放送周波数帯の通過を阻止
又は減衰するインダクタンス値を有する。言い換えれ
ば、第2の放送周波数帯において、受信機側の入力イン
ピーダンスの2倍超のインピーダンスとなるように結合
用コイル40のインダクタンス値を設定することが好ま
しい。また、受信機側の入力インピーダンスの5倍超の
インピーダンスとなるように結合用コイル40のインダ
クタンス値を設定することがより好ましい。
【0049】第2の放送周波数帯がFM放送帯以上の高
い周波数帯域である場合、結合用コイル40のインダク
タンス値は0.1〜100μHの範囲が通常使用され
る。また、第2の放送周波数帯がFM放送帯である場
合、結合用コイル40のインダクタンス値は0.5〜2
0μHの範囲が好ましい。この範囲内の場合には、この
範囲外の場合と比較してFM放送帯の感度が0.3dB
以上通常向上する。また、結合用コイル40のインダク
タンス値は1.0〜2.8μHの範囲がより好ましい。
この範囲内の場合には、この範囲外の場合と比較してF
M放送帯の感度が0.5dB以上通常向上する。
【0050】結合用コイル40の自己共振周波数fR
ついて述べると、第2の放送周波数帯の最高周波数をf
H 、第2の放送周波数帯の最低周波数をfL とすると
き、fH /15≦fR ≦3fL の条件を満足することが
好ましい。fR がこの範囲内の場合には、この範囲外の
場合と比較して第2の放送周波数帯の感度が0.5dB
以上通常向上する。また、fH /9≦fR ≦2fL の条
件を満足することがより好ましい。fR がこの範囲内の
場合には、この範囲外の場合と比較して第2の放送周波
数帯の感度が0.5dB以上通常向上する。
【0051】なお、高周波チョークコイルを等価回路で
表すと、コイルとコンデンサとの並列回路となり、該コ
イルと該コンデンサとの並列共振周波数が自己共振周波
数となる。
【0052】抵抗41、43はアンテナ導体6とデフォ
ッガ3との結合状態を調整するための抵抗であり、必要
に応じて設けられ、抵抗43の抵抗値は1Ω〜10kΩ
の範囲が通常使用される。コンデンサ42は、直流電圧
阻止用又はバイパス用のコンデンサであり、必要に応じ
て設けられ、1〜10000pFが通常使用される。イ
ンダクタンス回路21を簡単化するために、結合用コイ
ル40のみ設けるようにしてもよい。
【0053】また、直流電源10からデフォッガ3に直
流電流を供給するリード線がエンジンノイズ等の車両ノ
イズを拾ってS/N比の悪化を招く。抵抗41は、この
S/N比悪化を防止する機能をも有する。特にAM放送
帯の低域のS/N比悪化を防止する機能を有する。すな
わち、抵抗41はエンジンノイズ等の車両ノイズの軽減
する機能を有する。
【0054】抵抗41の抵抗値は10Ω〜1kΩが好ま
しく、50〜500Ωが好ましい。第1の放送周波数帯
をAM放送帯とするとき、抵抗41の抵抗値を10Ω〜
1kΩとする場合には、10Ω〜1kΩの範囲外の場合
と比較して、AM放送帯のS/N比が1dB以上向上す
る。抵抗41の抵抗値を50〜500Ωとする場合に
は、50〜500Ωの範囲外の場合と比較して、AM放
送帯のS/N比が1dB以上向上する。
【0055】図7に示す本発明の自動車用ガラスアンテ
ナ装置は図1とは別の実施例であって、比較的実用的な
装置である。図7において、インダクタンス回路21は
結合用コイル40と抵抗41との直列接続回路である。
図7では、ダイバーシティ受信を行っていない。
【0056】また、図7の装置の場合には、アンテナ導
体6とデフォッガ3とは容量結合していない方が好まし
い。容量結合させる場合には、アンテナ導体6に励起し
た高域周波数帯の受信信号がデフォッガ3、チョークコ
イル9を介して車体アースに漏れやすくなる。したがっ
て、できるだけ容量結合させないため、アンテナ導体6
とデフォッガ3との最短の間隔は10mm以上であるこ
とが好ましい。
【0057】
【実施例】「例1(実施例)」自動車の後部窓ガラス板
を使用して、図1に示すような自動車用ガラスアンテナ
装置を製作した。共振回路7は図3のものを採用した。
ただし、コンデンサ38、抵抗33は設けなかった(コ
ンデンサ38の箇所は開放、抵抗33の箇所は短絡)。
インダクタンス回路21については図4において結合用
コイル40のみ設けたものを使用した。表1に各回路定
数を挙げる。
【0058】
【表1】
【0059】AM放送帯についての感度の測定結果を図
5に示す。図5において870mmの長さのポールアン
テナがほぼ0dBである。FM放送帯については870
mmの長さのポールアンテナとほぼ同等(±2dB以
内)であった。また、第1の共振の共振周波数はほぼ1
450kHz、第2の共振の共振周波数はほぼ500k
Hzであった。また、リアクタンス回路8を利用した反
共振の共振周波数はほぼ300kHzであった。FM放
送帯についての感度の測定結果を図6に示す。
【0060】「例2〜9(実施例)」結合用コイル40
の電気的特性を表1に示す値に変更した。FM放送帯の
平均感度を例1と比較したデータ(例1より低下したデ
ータ)も表1に示す。
【0061】
【表2】
【0062】
【発明の効果】本発明では、アンテナ導体の給電点と受
信機との間に前置増幅器を挿入接続する必要がないた
め、前置増幅器挿入のため強電界中において、波形歪や
混変調などが発生し、ノイズがそのまま増幅されるとい
う問題がなく、生産性がよい。また、本発明では、第1
の共振と第2の共振とを起こさせることにより、第1の
放送周波数帯の感度を向上でき、かつ、優れた平坦性で
受信できる。アンテナの給電を2箇所から取ることもで
きるため、FM放送帯等の高周波帯を受信する場合、指
向性改善が容易に達成できる。
【0063】また、本発明をデフォッガを設けた後部窓
ガラス板に適用し、デフォッガをアンテナとして利用す
る場合、インダクタンス回路により、アンテナ導体に励
起する第2の放送周波数帯の受信信号の通過が阻止され
又は減衰されるため、この受信信号がデフォッガを介し
て車体アースに漏れ、第2の放送周波数帯の感度が低下
することが少ない。さらに、リアクタンス回路を利用し
た反共振を起こさせる際、チョークコイルのインピーダ
ンスが自動車ごとにばらつく場合であっても、第1の放
送周波数帯域内に反共振の共振周波数を存在させること
なく第1の放送周波数帯の感度を向上できるため、感度
が自動車ごとに均一になり、生産性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用ガラスアンテナ装置の代表例
の構成図
【図2】図1の等価回路図
【図3】共振回路7の応用例の代表的回路図
【図4】インダクタンス回路21の代表的回路図
【図5】AM放送帯における実施例の感度の周波数特性
【図6】FM放送帯における実施例の感度の周波数特性
【図7】別の実施例の構成図
【符号の説明】
1:自動車の後部窓ガラス板 2:ヒータ線 3:デフォッガ 4:アンテナ導体の給電点 5a、5b、5c:バスバ 6:アンテナ導体 7:共振回路 8:リアクタンス回路 9:チョークコイル 10:直流電源 11:コンデンサ 12a、12b:高周波チョークコイル 20:受信機 25:ケーブル 31:第1のコイル 32:第2のコイル 34:高周波コイル 35:バイパス用のコンデンサ 36、37:ダンピング用の抵抗 38:共振調整用のコンデンサ C1 :給電点4からアンテナ導体6側を見た場合の浮遊
容量 C2 :バスバ5bからデフォッガ3側を見た場合の浮遊
容量 C3 :ケーブル25の浮遊容量 E1 :アンテナ導体6の電圧電源 E2 :デフォッガ3がアンテナとして機能する際の電圧
電源

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のコイル、第2のコイル、自動車の窓
    ガラス板に設けられた第1のアンテナ及び該窓ガラス板
    に設けられた第2のアンテナを備え、 第1のアンテナの浮遊容量をC1 、第2のアンテナの浮
    遊容量をC2 とするとき、浮遊容量C1 の値と浮遊容量
    2 の値との和の値の容量と、第1のコイルのインダク
    タンスとで第1の共振を生じさせ、浮遊容量C1 の値と
    浮遊容量C2 との和の値の容量と、第2のコイルのイン
    ダクタンスとで第2の共振を生じさせ、 第1の共振と第2の共振とは、第1の放送周波数帯の感
    度を向上させるような共振周波数を有し、 第1のアンテナと第2のアンテナとがインダクタンス素
    子を含む回路によって接続されており、インダクタンス
    素子は第1の放送周波数帯より周波数が高い第2の放送
    周波数帯の通過を阻止又は減衰するインダクタンス値を
    有することを特徴とする自動車用ガラスアンテナ装置。
  2. 【請求項2】第1のコイル、第2のコイル、自動車の窓
    ガラス板に設けられた第1のアンテナ及び該窓ガラス板
    に設けられた第2のアンテナを備え、 さらに、第1のアンテナの受信信号を受信機に送るケー
    ブルを備え、 第1のアンテナの浮遊容量をC1 、ケーブルの浮遊容量
    をC3 とするとき、浮遊容量C1 と第1のコイルのイン
    ダクタンスとを共振要素として含む第1の共振を生じさ
    せており、 浮遊容量C3 と第2のコイルのインダクタンスとを共振
    要素として含む第2の共振を生じさせており、 第1の受信周波数帯の受信信号及び第1の受信周波数帯
    より高周波数の第2の受信周波数帯の受信信号が第1の
    アンテナより受信機に送られており、 第1の共振の共振周波数及び第2の共振の共振周波数
    は、それぞれ第1の受信周波数帯の感度が向上するよう
    な周波数であり、 第1のアンテナと第2のアンテナとの間に第2の受信周
    波数帯の受信信号を遮断又は減衰させるフィルタ回路が
    電気的に接続されていることを特徴とする自動車用ガラ
    スアンテナ装置。
  3. 【請求項3】第1のアンテナと受信機との間に第1のコ
    イルが電気的に接続されており、第2のアンテナと車体
    アースとの間に第2のコイルが電気的に接続されている
    請求項1又は2記載の自動車用ガラスアンテナ装置。
  4. 【請求項4】第1のコイル、第2のコイル、自動車の窓
    ガラス板に設けられたアンテナ導体及び該窓ガラス板に
    設けられた通電加熱式のデフォッガを備え、 デフォッガはヒータ線と該ヒータ線に給電するバスバと
    を有し、バスバと直流電源との間、及び、バスバと車体
    アースとの間、の少なくとも一方にチョークコイルが接
    続されており、 アンテナ導体の浮遊容量をC1 、ケーブルの浮遊容量を
    3 とするとき、 浮遊容量C1 と第1のコイルのインダクタンスとを共振
    要素として含む第1の共振を生じさせており、 浮遊容量C3 と第2のコイルのインダクタンスとを共振
    要素として含む第2の共振を生じさせており、 第1の受信周波数帯の受信信号と第1の受信周波数帯よ
    り高周波数の第2の受信周波数帯の受信信号とがアンテ
    ナ導体より受信機に送られており、 第1の共振の共振周波数及び第2の共振の共振周波数
    は、それぞれ第1の受信周波数帯の感度が向上するよう
    な周波数であり、 アンテナ導体とデフォッガとの間に第2の受信周波数帯
    の受信信号を遮断又は減衰させるフィルタ回路が電気的
    に接続されていることを特徴とする自動車用ガラスアン
    テナ装置。
  5. 【請求項5】アンテナ導体と受信機との間に第1のコイ
    ルが電気的に接続されており、デフォッガと車体アース
    との間に第2のコイルが電気的に接続されている請求項
    4記載の自動車用ガラスアンテナ装置。
  6. 【請求項6】第1の共振が直列共振であり、第2の共振
    が並列共振である請求項1、2、3、4又は5記載の自
    動車用ガラスアンテナ装置。
  7. 【請求項7】アンテナ導体、デフォッガ、後部窓の開口
    部の3要素がそれぞれ相互に形成する主に静電容量から
    なるインピーダンスと主にチョークコイルのインピーダ
    ンスによって反共振現象を発生させる請求項4、5又は
    6記載の自動車用ガラスアンテナ装置。
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