JP3405445B2 - 車両用ガラスアンテナ装置 - Google Patents

車両用ガラスアンテナ装置

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JP3405445B2
JP3405445B2 JP24623298A JP24623298A JP3405445B2 JP 3405445 B2 JP3405445 B2 JP 3405445B2 JP 24623298 A JP24623298 A JP 24623298A JP 24623298 A JP24623298 A JP 24623298A JP 3405445 B2 JP3405445 B2 JP 3405445B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用の後部ある
いは側部などの窓ガラスに設けたAMラジオ放送波およ
びFMラジオ放送波を受信するのに好適であり、両放送
波に対して前置増幅器が不要である車両用のガラスアン
テナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、AM、FMなどのラジオ放送波、
TV放送波を受信するための車両用ガラスアンテナが所
望されるようになり、車両用後部窓ガラスに加熱用導電
線条とともに、アンテナ用の導電線条が広く使用されて
いるが、このアンテナは加熱用導電線条の上部あるいは
下部余白部に設けるものであるから、占有面積がどうし
ても小さくならざるを得ず、受信感度を高くすることが
困難であり、しかも車体に接近せざるを得ず、受信した
電波が車体に漏洩したり、加熱用の給電線を通じてアー
ス側、直流電源側などに漏洩してしまうため、前置増幅
器などを受信機とアンテナ給電部の間に挿入していた
が、強電界中では混変調などが発生する恐れもあり、し
かもコストが上がるので、前置増幅器を使用せずに、受
信可能なアンテナが模索されており、その中でAM放送
帯域内とFM放送帯域内の受信感度を向上させる目的で
特開平7−273525号、特開平8−97618、特
公平8−31730などが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開平8
−97618、特公平8−31730の受信装置は、A
M、FMラジオの受信感度を向上させるために受信帯域
内外に共振点を存在させるものであり、特開平7−27
3525号は、受信帯域におけるデフォッガーの対地イ
ンピーダンスを高くし、高周波電流の漏れを小さくして
AM、FMラジオの受信感度を向上させるためのもので
あるが、いずれも受信帯域外の隣接する低域側に隣接す
る周波数帯の領域に受信感度の極小点を少なくとも積極
的に存在させるようにしていないので、隣接する周波数
帯の電波が混信するのは、避けられない。
【0004】また、受信帯域外の高域側に隣接する周波
数の領域にも同様に受信感度の極小点が存在するように
なっていないので、スーパーへテロダイン受信機特有の
現象である、目的とする受信周波数より中間周波数(A
M帯は450KHz、FM帯は10.7MHz)の2倍
だけ高い周波数に信号があれば混信を受ける(この信号
を影像妨害信号という)ので、AM放送の場合受信周波
数の520KHz〜1630KHzに900KHzを加
算した1420KHz〜2530KHzの範囲に、FM
放送の場合受信周波数の76MHz〜90MHzに2
1.4MHzを加算した97.4MHz〜111.4M
Hzに影像妨害信号があれば特開平7−273525号
も特開平8−97618も特公平8−31730も混信
が避けられない。
【0005】このような問題点を解決するために、本出
願人は、50KHz〜520KHzの間と1630KH
z〜2530KHzに受信感度の極小点を有するように
したアンテナ装置を特願平9−199902号として出
願した。
【0006】しかしながら、特願平9−199902号
はFM放送波受信に対しては受信利得を高く設計されて
いなかった。本発明ではこのような点に鑑みてなされた
ものであり、隣接する帯域における混信を防ぎ、さらに
スーパーへテロダイン受信機の影像妨害信号による混信
を低減してAMラジオ放送波帯(中波帯)およびFMラ
ジオ放送波帯域全体の受信感度を高めることができる車
両用ガラスアンテナ装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用ガラスア
ンテナ装置は、車両用の窓ガラスに配設されたアンテナ
導体の給電部から、マッチング回路を介して同軸ケーブ
ルによってラジオ受信機に接続される車両用ガラスアン
テナにおいて、該マッチング回路は、前記アンテナ導体
と同軸ケーブルの間に挿入されるコイルL1と抵抗R1
とコンデンサーC1を並列に接続した第1の回路と、コ
イルL2とコンデンサーC2を直列に接続した第2の回
路と、コイルL3と抵抗R3の並列回路にコンデンサー
C3を直列に接続した第3の回路と、コイルL4とコン
デンサーC4を直列に接続した第4の回路からなり、第
1の回路の一端と第2の回路の一端と第3の回路の一端
をそれぞれアンテナ導体に接続し、第1の回路の他端と
第3の回路の他端と第4の回路の一端をそれぞれ同軸ケ
ーブルに直接あるいは抵抗R0を介して接続し、第2の
回路の他端と第4の回路の他端をそれぞれアースに接続
するとともに、中波放送波の下限周波数をMF1、上限
周波数をMF2、FM放送の下限周波数をVF1、上限
周波数をVF2としたときに、100KHz〜(MF1
−130)KHzの間の周波数mf0に受信感度の極小
点を、(MF1−130)KHz〜(MF1)KHzの
間の周波数mf1に受信感度の極大点を、(MF2−2
30)KHz〜(MF2)KHzの間の周波数mf2に
受信感度の極大点を、(MF2)KHz〜(MF2+1
000)KHzの間の周波数mf3に受信感度の極小点
を、60MHz〜(VF1−2)MHzの間の周波数v
f0に受信感度の極小点を、(VF1−2)MHz〜
(VF1)MHzの間の周波数vf1に受信感度の極大
点を、(VF2−2)MHz〜(VF2)MHzの間の
周波数vf2に受信感度の極大点を、(VF2)MHz
〜(VF2+22)MHzの間の周波数vf3に受信感
度の極小点を有するようにしたことを特徴とする。ま
た、コイルL2に並列に接続される抵抗R2と、コイル
L4に並列に接続される抵抗R4を付加してもよい。
【0008】各素子の定数は、R0が1Ω〜100Ω、
R1が500Ω〜20KΩ、R2が10KΩ〜500K
Ω、R3が500Ω〜10KΩ、R4が10KΩ〜50
0KΩ、L1が30μH〜150μH、L2が350μ
H〜650μH、L3が0.1μH〜5μH、L4が
0.5μH〜5μH、C1が20PF〜300PFが、
C2が500PF〜2000PF、C3が5PF〜10
0PF、C4が1PF〜50PFの範囲とすればよい。
【0009】また、第3の回路の他端と第4の回路の一
端の接続点とアースの間、あるいは抵抗R0の他端とア
ース間に、並列に接続されたコンデンサーC5と抵抗器
R5に、コイルL5を直列に接続した第5の回路と、並
列に接続されたコンデンサーC6と抵抗器R6に、コイ
ルL6を直列に接続した第6の回路を付加するとともに
(MF2)KHz〜(MF2+1000)KHzの間の
周波数mf4に受信感度の極小点を、(VF2)MHz
〜(VF2+22)MHzの間の周波数vf4に受信感
度の極小点を有するようにしてもよい。この場合の各素
子の定数は、R5が50KΩ〜500KΩ、R6が50
KΩ〜500KΩ、L5が350μH〜650μH、L
6が0.5μH〜5μH、C5が1PF〜50PF、C
6が1PF〜50PFの範囲とすればよい。
【0010】中波放送波の下限周波数をMF1(日本の
場合522KHz、欧州の場合531KHz)、上限周
波数をMF2(日本の場合1629KHz、欧州の場合
1602KHz)、としたときに、中波放送の下限近傍
である(MF1−130)KHz〜(MF1)KHzの
間の周波数mf1において、マッチング回路によりアン
テナ導体とアースの間の浮遊容量C0と、同軸ケーブル
とアースの間の浮遊容量CXなどの合成容量と並列共振
させ、上限近傍である(MF2−230)KHz〜(M
F2)KHzの間の周波数mf2において、マッチング
回路によりアンテナ導体とアースの間の浮遊容量C0
と、同軸ケーブルとアースの間の浮遊容量CXなどの合
成容量と直列共振させて、それぞれ受信感度の極大点を
存在させることにより中波帯全域の受信利得を向上さ
せ、FM放送の下限周波数をVF1(日本の場合76M
Hz、欧州の場合87.5MHz)、上限周波数をVF
2(日本の場合90MHz、欧州の場合108MH
z)、としたとき、FM放送の下限近傍である(VF1
−2)MHz〜(VF1)MHzの間の周波数vf1に
おいて、マッチング回路によりC3と、アンテナ導体と
アースの間の浮遊容量C0と、同軸ケーブルとアースの
間の浮遊容量CXなどの合成容量と並列共振させ、上限
近傍である(VF2−2)MHz〜(VF2)MHzの
間の周波数vf2において、マッチング回路によりC3
と、アンテナ導体とアースの間の浮遊容量C0と、同軸
ケーブルとアースの間の浮遊容量CXなどの合成容量と
直列共振させて、それぞれ受信感度の極大点を存在させ
ることによりFM放送波帯全域の受信利得を向上させ
る。
【0011】また、一般のアンテナは勿論、ガラスアン
テナの特性として、周波数の高い電波に対する受信感度
が高くなる傾向があるので、周波数の低い方の受信感度
を周波数の高い方の受信感度の極大点より高くなるよう
にしてあるが、そのためにもし周波数の低い方の受信感
度の極大点となる周波数mf1が、中波放送帯域内にあ
るとザーという雑音が増大する恐れがあるので、本願発
明は、中波放送波下限周波数MF1より低い周波数の帯
域の周波数mf1に受信感度の極大点が存在するように
しており、帯域外であっても近傍であるから、この受信
感度の極大点と中波放送帯域内の上限周波数MF2の近
傍の 周波数mf2における受信感度の極大点によって
中波放送波帯域全体の受信感度を向上させている。
【0012】さらに、中波放送帯域外の100KHz〜
(MF1−130)KHzの間の周波数mf0およびF
M放送帯域外の60MHz〜(VF1−2)MHzの間
の周波数vf0に受信感度の極小点を存在させることに
より、中波放送およびFM放送受信時に近傍の電波によ
る混信をそれぞれ低減させることができる。
【0013】また、中波放送帯域外の(MF2)KHz
〜(MF2+1000)KHzの間の周波数mf3およ
びFM放送帯域外の(VF2)MHz〜(VF2+2
2)MHzの間の周波数vf3に受信感度の極小点を存
在させることにより妨害信号の混入を低減することがで
きる。
【0014】また、中波放送波帯においてスーパーへテ
ロダイン受信機特有の現象である、目的とする受信周波
数より中間周波数(450KHz)の2倍だけ高い周波
数に信号があれば混信を受ける(この信号を影像妨害信
号という)ので、受信周波数の520KHz〜1630
KHzに900KHzを加算した1420KHz〜25
30KHzの範囲に影像妨害信号があれば混信が避けら
れないので、少なくとも帯域の上限周波数MF2までは
除いて、MF2より高く、(MF2+1000)KHz
の間の周波数mf3に受信感度の極小点を存在させるこ
とにより影像妨害信号による混信を軽減できる。
【0015】また、FM放送波帯においてスーパーへテ
ロダイン受信機特有の現象である、目的とする受信周波
数より中間周波数(10.7MHz)の2倍だけ高い周
波数に信号があれば混信を受ける(この信号を影像妨害
信号という)ので、受信周波数の76MHz〜90MH
zに21.4Hzを加算した97.4MHz〜111.
4MHzの範囲に影像妨害信号があれば混信が避けられ
ないので、VF2より高く、(VF2+22)MHzの
間の周波数vf3に受信感度の極小点を存在させること
により影像妨害信号による混信を軽減できる。
【0016】
【発明の実施の形態】アンテナ導体が配設される車両用
の窓ガラスは、実施例に示すようなリアガラスだけでな
く、サイドガラス、フロントガラスでも勿論よい。リア
窓ガラスにアンテナを形成する場合には銀ペーストをプ
リントして形成された防曇用のヒーターの上部余白部あ
るいは下部余白部に設ければよい。
【0017】アンテナ導体は、実施例に示すように、銀
ペーストをプリント焼成して形成されるプリントアンテ
ナだけでなく、透明伝導膜により形成されたアンテナ、
銅などの金属細線を中間膜に埋め込んだワイヤアンテナ
など各種のアンテナを採用することが出来る。
【0018】マッチング回路は、図1に示すように、ア
ンテナ導体とアースの間の浮遊容量C0と、同軸ケーブ
ルとアースの間の浮遊容量CXなどの合成容量と直列共
振するコイルL1と、コイルL1に並列に接続された抵
抗R1と、コンデンサーC1と、コンデンサーC3を介
して直列共振するコイルL3と、コイルL3と並列に接
続された抵抗R3と、コンデンサーC3とコイルL1な
どの接続点とアース間に接続されるコイルL2と抵抗R
2の並列回路に直列に接続されるコンデンサーC2から
なる直列回路と、コイルL1などと抵抗器R0の接続点
とアース間に接続されるコイルL4と抵抗R4の並列回
路に直列に接続されるコンデンサーC4からなる直列回
路から構成する。
【0019】コイルL1は、アンテナ導体とアースの間
の浮遊容量C0と、同軸ケーブルとアースの間の浮遊容
量CXなどの合成容量と周波数mf2において直列共振
させて同軸ケーブルに流れる高周波信号が最大になるよ
うに、すなわち受信機に最大の高周波信号が供給される
ようにするものであり、30μH〜150μHの範囲と
すればよい。
【0020】コイルL2は、コンデンサーC2と直列共
振させ、周波数mf0において受信感度の極小点を形成
し、さらにコンデンサーC2とアンテナ導体とアースの
間の浮遊容量C0と、同軸ケーブルとアースの間の浮遊
容量CXなどの合成容量と並列共振させ周波数mf1に
おいて受信感度の極大点を形成するものであり、350
μH〜650μHの範囲とすればよい。
【0021】コイルL3は、コンデンサーC1とコンデ
ンサーC3などの合成容量と並列共振させ、周波数vf
3において受信感度の極小点を形成するとともに、コン
デンサーC3と、アンテナ導体とアースの間の浮遊容量
C0と、同軸ケーブルとアースの間の浮遊容量CXなど
の合成容量と、周波数vf2において直列共振させて同
軸ケーブルに流れる高周波信号が最大になるように、す
なわち受信機に最大の高周波信号が供給されるようにす
るものであり、0.1μH〜5μHの範囲とすればよ
い。
【0022】コイルL4は、コンデンサーC4と直列共
振させ、周波数vf0において受信感度の極小点を形成
し、さらにコンデンサーC4とアンテナ導体とアースの
間の浮遊容量C0と、同軸ケーブルとアースの間の浮遊
容量CXなどの合成容量と並列共振させ、周波数vf1
において受信感度の極大点を形成するものであり、0.
5μH〜5μHの範囲とすればよい。
【0023】コンデンサーC1は、コイルL1と並列共
振させ周波数mf3に受信感度の極小点を形成するもの
であり20PF〜300PFの範囲とすればよい。
【0024】図4において、コイルL5はコンデンサー
C5と直列共振させ、周波数mf4において受信感度の
極小点を形成するものであり、350μH〜650μH
の範囲とすればよい。
【0025】コイルL6は、コンデンサーC6と直列共
振させ、周波数vf4において受信感度の極小点を形成
するものであり、0.5μH〜5μHの範囲とすればよ
い。
【0026】抵抗R0、R1,R2,R3,R4は、い
ずれもダンピング抵抗でありそれぞれ周波数mf1,m
f2,vf1,vf2における受信感度の極大点、周波
数mf0,mf3,vf0、vf3における受信感度の
極小点の大きさを調節するものであり、R0は1Ω〜1
00Ω、R1は500Ω〜20KΩ、R2は10KΩ〜
500KΩ、R3は500Ω〜10KΩ、R4は10K
Ω〜500KΩの範囲とすればよい。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説
明する。図1〜図3は本発明の実施例1を示す図であ
り、図1はガラスアンテナ装置を示す要部概略図、図
2、図3はそれぞれ本発明のアンテナの受信周波数と受
信感度の関係を示す周波数特性図である。図4〜図6は
本発明の実施例2を示す図であり、図4はガラスアンテ
ナ装置を示す要部概略図、図5、図6はそれぞれ本発明
のアンテナの受信周波数と受信感度の関係を示す周波数
特性図である。
【0028】実施例1 図1に示すように、車両用の後部窓ガラスを構成する板
ガラス1の車内側に、アンテナ用の導電線条2を銀ペー
ストによりスクリーン印刷、焼成して形成する。アンテ
ナが形成された後部窓ガラスを自動車に装着後、マッチ
ング回路3を介して同軸ケーブル4によりラジオ受信機
5に接続する。
【0029】マッチング回路3は、前記アンテナ導体と
アースの間の浮遊容量C0と、同軸ケーブルとアースの
間の浮遊容量CXなどの合成容量と直列共振する70μ
HのコイルL1と、コイルL1に並列に接続された5K
Ωの抵抗R1と、50PFのコンデンサーC1と、25
PFのコンデンサーC3を介して直列共振する0.2μ
HのコイルL3と、コイルL3と並列に接続された2K
Ωの抵抗R3と、コンデンサーC3とコイルL1などの
接続点とアース間に接続される500μHのコイルL2
と100KΩの抵抗R2の並列回路に直列に接続される
1500PFのコンデンサーC2からなる直列回路と、
コイルL1などと6Ωの抵抗器R0の接続点とアース間
に接続される1μHのコイルL4と100KΩの抵抗R
4の並列回路に直列に接続される5PFのコンデンサー
C4からなる直列回路から構成する。
【0030】なお、アンテナ導体とアースの間の浮遊容
量をC0、同軸ケーブルとアースの間の浮遊容量をCX
で表す。
【0031】このようにして得られたアンテナ装置によ
り100KHz〜3000KHzおよび70MHz〜1
20MHzの帯域を受信してマッチング回路を付加しな
い場合の利得を0dBとしたときの利得差で示すと図2
および,図3のようになった。
【0032】この結果から明らかなように、ほぼ170
KHz(mf0)と、ほぼ2.2MHz(mf3)と、
ほぼ74MHz(vf0)と、ほぼ100MHz(vf
3)に受信感度の極小点が存在しており、さらにほぼ4
40KHz(mf1)と、ほぼ1600KHz(mf
2)と、ほぼ75MHz(vf1)と、ほぼ88MHz
(vf2)に受信感度の極大点が存在しており、その結
果中波放送波帯で平均10dB、FM放送波帯では、平
均5dB向上している。
【0033】実施例2 図4に示すように、車両用の後部窓ガラスを構成する板
ガラス1の車内側に、アンテナ用の導電線条2を銀ペー
ストによりスクリーン印刷、焼成して形成する。
【0034】アンテナが形成された後部窓ガラスを自動
車に装着後、マッチング回路3を介して同軸ケーブル4
によりラジオ受信機5に接続する。マッチング回路3
は、前記アンテナ導体とアースの間の浮遊容量C0と、
同軸ケーブルとアースの間の浮遊容量CXなどの合成容
量と直列共振する70μHのコイルL1と、コイルL1
に並列に接続された5KΩの抵抗R1と、50PFのコ
ンデンサーC1と、25PFのコンデンサーC3を介し
て直列共振する0.2μHのコイルL3と、コイルL3
と並列に接続された2KΩの抵抗R3と、コンデンサー
C3とコイルL1などの接続点とアース間に接続される
500μHのコイルL2と100KΩの抵抗R2の並列
回路に直列に接続される1500PFのコンデンサーC
2からなる直列回路と、コイルL1などと6Ωの抵抗器
R0の接続点とアース間に接続される1μHのコイルL
4と100KΩの抵抗R4の並列回路に直列に接続され
る5PFのコンデンサーC4からなる直列回路から構成
するとともに、前記抵抗器R0と同軸ケーブルの接続点
とアース間に、並列に接続された7PFのコンデンサー
C5と300KΩの抵抗器R5に、600μHのコイル
L5を直列に接続した回路と、R0と同軸ケーブルの接
続点とアース間に、並列に接続された1PFのコンデン
サーC6と200KΩの抵抗器R6に、2μHのコイル
L6を直列に接続した回路を付加したものである。
【0035】このようにして得られたアンテナ装置によ
り100KHz〜3000KHzおよび70MHz〜1
20MHzの帯域を受信してマッチング回路を付加しな
い場合の利得を0dBとしたときの利得差で示すと図5
および、図6のようになった。
【0036】この結果から明らかなように、ほぼ170
KHz(mf0)と、ほぼ2.2MHz(mf3)と、
ほぼ2.5MHz(mf4)と、ほぼ74MHz(vf
0)と、ほぼ100MHz(vf3)と、ほぼ112M
Hz(vf4)に受信感度の極小点が存在しており、さ
らにほぼ440KHz(mf1)と、ほぼ1600KH
z(mf2)と、ほぼ75MHz(vf1)と、ほぼ8
8MHz(vf2)に受信感度の極大点が存在してお
り、その結果中波放送波帯で平均10dB、FM放送波
帯では、平均6dB向上し、各受信周波数帯域外の高域
側の減衰域の帯域が広くなっており、より影像妨害信号
による混信を軽減できる。
【0037】
【発明の効果】本発明のガラスアンテナ装置によれば、
隣接する帯域の混信を防ぎ、さらにスーパーへテロダイ
ン受信機の影像妨害信号による混信を低減することによ
り、中波放送波帯とFM放送波帯の全体の受信感度およ
びS/N比を高めることができる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるガラスアンテナ装置
を示す要部概略図である。
【図2】本発明の実施例1におけるAM帯アンテナの受
信周波数と受信感度の関係を示す周波数特性図である。
【図3】本発明の実施例1におけるFM帯アンテナの受
信周波数と受信感度の関係を示す周波数特性図である。
【図4】本発明の実施例2におけるガラスアンテナ装置
を示す要部概略図である。
【図5】本発明の実施例2におけるAM帯アンテナの受
信周波数と受信感度の関係を示す周波数特性図である。
【図6】本発明の実施例2におけるFM帯アンテナの受
信周波数と受信感度の関係を示す周波数特性図である。
【符号の説明】
1 板ガラス 2 アンテナ用の導電線条 3 マッチング回路 4 同軸ケーブル 5 ラジオ受信機
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−158003(JP,A) 特開 平4−298123(JP,A) 特開 平11−68604(JP,A) 特開 平11−88215(JP,A) 特開 平11−312915(JP,A) 特開 平11−103260(JP,A) 特公 平8−31730(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/18 H01Q 1/32 H03H 7/46

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用の窓ガラスに配設されたアンテナ導
    体の給電部から、マッチング回路を介して同軸ケーブル
    によってラジオ受信機に接続される車両用ガラスアンテ
    ナにおいて、該マッチング回路は、コイルL1と抵抗R
    1とコンデンサーC1を並列に接続した第1の回路と、
    コイルL2とコンデンサーC2を直列に接続した第2の
    回路と、コイルL3と抵抗R3の並列回路にコンデンサ
    ーC3を直列に接続した第3の回路と、コイルL4とコ
    ンデンサーC4を直列に接続した第4の回路からなり、
    第1の回路の一端と第2の回路の一端と第3の回路の一
    端をそれぞれアンテナ導体に接続し、第1の回路の他端
    と第3の回路の他端と第4の回路の一端をそれぞれ同軸
    ケーブルに直接あるいは抵抗R0を介して接続し、第2
    の回路の他端と第4の回路の他端をそれぞれアースに接
    続するとともに、中波放送波の下限周波数をMF1、上
    限周波数をMF2、FM放送の下限周波数をVF1、上
    限周波数をVF2としたときに、100KHz〜(MF
    1−130)KHzの間の周波数mf0に受信感度の極
    小点を、(MF1−130)KHz〜(MF1)KHz
    の間の周波数mf1に受信感度の極大点を、(MF2−
    230)KHz〜(MF2)KHzの間の周波数mf2
    に受信感度の極大点を、(MF2)KHz〜(MF2+
    1000)KHzの間の周波数mf3に受信感度の極小
    点を、60MHz〜(VF1−2)MHzの間の周波数
    vf0に受信感度の極小点を、(VF1−2)MHz〜
    (VF1)MHzの間の周波数vf1に受信感度の極大
    点を、(VF2−2)MHz〜(VF2)MHzの間の
    周波数vf2に受信感度の極大点を、(VF2)MHz
    〜(VF2+22)MHzの間の周波数vf3に受信感
    度の極小点を有するようにしたことを特徴とする車両用
    ガラスアンテナ装置。
  2. 【請求項2】コイルL2に並列に接続される抵抗R2
    と、コイルL4に並列に接続される抵抗R4を付加した
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用ガラスアンテナ
    装置。
  3. 【請求項3】各素子の定数を、R0が1Ω〜100Ω、
    R1が500Ω〜20KΩ、R2が10KΩ〜500K
    Ω、R3が500Ω〜10KΩ、R4が10KΩ〜50
    0KΩ、L1が30μH〜150μH、L2が350μ
    H〜650μH、L3が0.1μH〜5μH、L4が
    0.5μH〜5μH、C1が20PF〜300PFが、
    C2が500PF〜2000PF、C3が5PF〜10
    0PF、C4が1PF〜50PFの範囲となるようにし
    たことを特徴とする請求項1記載のガラスアンテナ装
    置。
  4. 【請求項4】第3の回路の他端と第4の回路の一端の接
    続点とアースの間、あるいは抵抗R0の他端とアース間
    に、並列に接続されたコンデンサーC5と抵抗器R5
    に、コイルL5を直列に接続した第5の回路と、並列に
    接続されたコンデンサーC6と抵抗器R6に、コイルL
    6を直列に接続した第6の回路を付加するとともに(M
    F2)KHz〜(MF2+1000)KHzの間の周波
    数mf4に受信感度の極小点を、(VF2)MHz〜
    (VF2+22)MHzの間の周波数vf4に受信感度
    の極小点を有するようにしたことを特徴とする請求項1
    〜請求項3のいずれかに記載の記載の車両用ガラスアン
    テナ装置。
  5. 【請求項5】各素子の定数を、R5が50KΩ〜500
    KΩ、R6が50KΩ〜500KΩ、L5が350μH
    〜650μH、L6が0.5μH〜5μH、C5が1P
    F〜50PF、C6が1PF〜50PFの範囲となるよ
    うにしたことを特徴とする請求項4記載のガラスアンテ
    ナ装置。
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