JP3634678B2 - 車両用ガラスアンテナ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用の後部あるいは側部などの窓ガラスに設けたAMラジオ放送波受信用、FMラジオ放送波を受信するに好適であり、特にFMラジオ放送波受信時に前置増幅器が不要である車両用のアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、AM、FMなどのラジオ放送波、TV放送波を受信するための車両用ガラスアンテナが要望されるようになり、車両用後部窓ガラスに加熱用の導電線条とともに、アンテナ用の導電線条が広く使用されているが、このアンテナは加熱用の導電線条の上部あるいは下部余白部に設けるものであるから、占有面積がどうしても小さくせざるを得ず、受信感度を高くすることが困難であり、しかも車体に接近せざるを得ず、受信した電波が車体に漏洩したり、加熱用の給電ラインを通じてアース側、直流電源側などに漏洩してしまうので、前置増幅器などを受信機とアンテナ給電部の間に挿入していたが、コストが上がり、しかも強電界中では混変調などが発生する恐れもあるので、前置増幅器を使用せずに、受信可能なアンテナが模索されており、AM放送帯域内全体の受信感度を向上させる目的で実開平2−72010号公報、特開平7−111412号公報などに示される装置が提案されているが、FM放送波を受信するときには、アースに漏洩する電流を防ぐために、高周波コイルなどを挿入する装置が特開平3−104301号公報などとして出願されているが、ある程度の効果は期待できるものの、これだけではアンプレスとすることは困難である。
【0003】
AM放送波を受信するために、通常の同軸ケーブルなどを使用した場合、その長さが長くなると、長さの増加に応じて受信感度が低下する。
【0004】
その影響を少なくするために、近年、静電容量が30pF/m程度のフィーダ、例えば低容量の伝送フィーダーを使用するケースがあるが、その場合であっても、通常の同軸ケーブルなどに比較して感度低下は少ないものの長さは短い方がよい。
【0005】
一方、このようなフィーダによってFM放送波あるいはTV放送波などの超短波帯の放送波を受信するときには、受信機の入力インピーダンスとは異なるので長さによってインピーダンスが変化し、最適長さも異なってしまう。
【0006】
実際には、車種によって配線ルートが決まっており、その配線ルートに沿って配線すると、超短波帯受信時の受信感度が最大になる最適長さにすることも困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、任意のケーブル長であっても、AM放送波の受信感度の低下を防ぐだけでなく、FM放送波などの超短波帯の放送波を受信するときにも受信感度の低下を防ぎ、アンプレスとすることができるガラスアンテナ装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用ガラスアンテナ装置は、車両用窓ガラスに設けたガラスアンテナ(加熱用導電線兼受信アンテナを除く)と受信機の間を、受信機の入力インピーダンスとは異なる特性インピーダンスを有するフィーダによって接続された、AM放送波とFM放送波などの超短波帯の放送波を受信するための車両用ガラスアンテナ装置において、前記フィーダは任意の長さとして、ガラスアンテナと受信機の間に、コイルあるいはコンデンサを直列または並列に、あるいはこれらを組み合わせた回路を挿入し、超短波帯放送波受信時にアンテナと受信機のインピーダンスの整合損失を低減させてアンプレスとしたことを特徴とする車両用ガラスアンテナ装置である。
あるいは、本発明は、ガラスアンテナと受信機間に直列、あるいは並列に設けるコイルやコンデンサーの数値範囲としては、受信機の入力インピーダンスをZとすると、並列に接続したコンデンサーあるいはコイルのインピーダンスを1.5Z以上、直列に接続したコンデンサーあるいはコイルのインピーダンスを5Z以下としたことを特徴とする上述の車両用ガラスアンテナ装置である。
あるいはまた、本発明は、受信機の入力インピーダンスをZとすると、並列に接続したコンデンサーのインピーダンスを1.5Z〜32Z、並列に接続したコイルのインピーダンスを3Z〜40Zとし、直列に接続したコンデンサーのインピーダンスを0.1Z〜2Z、直列に接続したコイルのインピーダンスを0.5Z〜5Zとしたことを特徴とする上述の車両用ガラスアンテナ装置である。
【0009】
さらに、本発明は、受信機の入力インピーダンスとは異なるインピーダンスを有する、例えば低容量のフィーダによってガラスアンテナとラジオ受信機を接続するので、AM放送波を受信するときには、フィーダは短い方が受信利得が高いが、指定のルートで配線してフィーダが長くなってもAM放送波の受信感度の低下を抑えることができる。
【0010】
さらにFM放送波、TV放送波などの超短波帯の電波を受信するときには、指定ルートで配線してもコイルあるいはコンデンサーを直列または並列に、あるいはこれらを組み合わせた回路を挿入してインピーダンスを調整するので、インピーダンス整合損失を低減し、受信感度を向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
アンテナ導体が配設される車両用の窓ガラスは、実施例に示すようなリア窓ガラスだけでなく、サイド窓ガラス、フロント窓ガラスでも勿論よい。
【0012】
リア窓ガラスにアンテナを形成する場合には車内面に銀ペーストをプリントして形成された防曇用のヒータの上部余白部あるいは下部余白部に設ければよい。
【0013】
また、サイド窓ガラスにアンテナを形成する場合には嵌め殺しの窓等に導電性のペーストをプリントして形成すれば良い。
【0014】
また、アンテナ導体は銀ペーストなどの導電ペーストをスクリーン印刷して形成したプリント線条によるものだけでなく、透明導電膜により形成されたアンテナ、銅などの金属細線を中間膜に埋め込んだワイヤアンテナなど各種のアンテナを採用することができる。
【0015】
フィーダとしては、50Ωあるいは75Ωの受信機の入力インピーダンスと同じ同軸ケーブルなどの従来使用されているフィーダ以外のものが採用可能である。
【0016】
図1は本発明のガラスアンテナ装置を示す要部概略図であり、図2(a)〜(h)は図1の補償回路7の変形例を示すものである。
【0017】
まず、図1、図2(a)で示すように、ガラスアンテナ2と受信機6間を接続するフィーダ5に補償するコイルL1あるいはコンデンサーC1を直列に接続する例について、図4に示すようにスミスチャートによって説明する。
【0018】
低容量のフィーダ5などを使用した場合には、そのインピーダンスは長さを変えることによって点Aと点Bを通る反射係数が一定の円周上を移動して変化する。
【0019】
任意の長さにおける受信機入力端からみたアンテナ側のインピーダンスは、低容量フィーダの長さによる受信利得の落ち込みが少なく、整合損失が少なくなるようにチューニングしたときの長さ(チューニング長)より短いときには反時計回りにこの反射係数が一定の円周上を変化し、チューニング長より長くなったときには時計回りにこの円周上を変化する。
【0020】
今、低容量フィーダ5の長さによる受信利得の落ち込みが少なく、整合損失が少なくなるようにチューニングしたときの長さ(チューニング長)におけるインピーダンスは点Aであり、そのインピーダンスが点Bに変化したとすると、ガラスアンテナと受信機の間にコイルL1あるいはコンデンサーC1を直列に挿入すると、任意長のフィーダ5のインピーダンスは、点Bを通る定抵抗円(最外層の円の右端に接する円)の円周上を移動する。
【0021】
すなわち、インピーダンスはガラスアンテナ2と受信機6間にコイルL1を直列に挿入すると時計回りに、コンデンサーC1を直列に挿入すると反時計回りにこの円周上を変化するので、図4のように、スミスチャートの下半分に点Bが存在するとき、すなわち任意長がチューニング長より短いときにはコイルL1を、点Bがスミスチャートの上半分に存在するとき、すなわち任意長がチューニング長より長いときにはコンデンサーC1を、それぞれ直列に挿入して、スミスチャートの中心Oを中心として半径OAの円内、すなわち円弧CDの間に変化させる。この半径OAの円内で表されるインピーダンスが良好な範囲であり、点Oに近いほど好ましい。
【0022】
この場合に点Cと点Dにおける定在波比(VSWR)は中心Oからの距離であるので、チューニング長の場合の点AにおけるVSWRと同じとなり整合損失が同じであるが、インピーダンスを変化させて点Cと点Dよりさらに内側の抵抗分を示す直線に近づけるほどチューニング長の場合よりVSWRは小さくなり、整合損失をさらに低減させることができる。
【0023】
次いで、補償回路7として、図2(b)、図2(c)で示すように、ガラスアンテナ2と受信機6間を接続するフィーダ5にコイルL2あるいはコンデンサーC2を並列に接続する例について、受信機入力端からみたアンテナ側のインピーダンスを図5に示すようにスミスチャートによって説明する。
【0024】
低容量のフィーダ5などを使用した場合には、そのインピーダンスは長さを変えることによって点Aと点Bを通る反射係数が一定の円周上を移動して変化する。
【0025】
任意の長さにおけるフィーダ5のインピーダンスは、低容量フィーダ5の長さによる受信利得の落ち込みが少なく、整合損失が少なくなるようにチューニングしたときの長さ(チューニング長)より短いときには反時計回りにこの反射係数が一定の円周上を変化し、チューニング長より長くなったときには時計回りにこの円周上を変化する。
【0026】
今、低容量フィーダ5の長さによる受信利得の落ち込みが少なく、整合損失が少なくなるようにチューニングしたときの長さ(チューニング長)におけるインピーダンスは点Aであり、そのインピーダンスが点Bに変化したとすると、ガラスアンテナ2と受信機6の間にコイルL2またはコンデンサーC2を並列に挿入すると、任意長のフィーダ5のインピーダンスは、点Bを通る定コンダクタンス円(最外層の円の左端に接する円)の円周上を移動する。
【0027】
すなわち、インピーダンスはガラスアンテナ2と受信機6間にコンデンサーC2を並列に挿入すると時計回りに、コイルL2を並列に挿入すると反時計回りにこの円周上を変化するので、図5のように、スミスチャートの上半分に点Bが存在するとき、すなわち任意長がチューニング長より長いときにはコンデンサC2を、点Bがスミスチャートの下半分に存在するとき、すなわち任意長がチューニング長より短いときにはコイルL2を、それぞれ並列に挿入して、スミスチャートの中心Oを中心として半径OAの円内、すなわち円弧CDの間に変化させる。
【0028】
この場合に点Cと点Dにおける定在波比(VSWR)は中心Oからの距離であるので、チューニング長の場合の点AにおけるVSWRと同じとなり整合損失が同じであるが、インピーダンスを変化させて点Cと点Dよりさらに内側の抵抗分を示す直線に近づけるほどチューニング長の場合よりVSWRは小さくなり、整合損失をさらに低減させることができる。
【0029】
さらに、補償回路7として、図2(d)〜図2(g)で示すように、ガラスアンテナ2と受信機6間を接続するフィーダ5にコイルまたはコンデンサを直列に接続し、さらにその端部にコイルまたはコンデンサーを並列に接続する例について、フィーダのインピーダンスを図6に示すようにスミスチャートによって説明する。
【0030】
低容量のフィーダ5などを使用した場合には、受信機入力端からみたアンテナ側インピーダンスは長さを変えることによって点Aと点Bを通る反射係数が一定の円周上を移動して変化する。
【0031】
任意の長さにおけるフィーダのインピーダンスは、低容量フィーダ5の長さによる受信利得の落ち込みが少なく、整合損失が少なくなるようにチューニングしたときの長さ(チューニング長)より短いときには反時計回りにこの反射係数が一定の円周上を変化し、チューニング長より長くなったときには時計回りにこの円周上を変化する。
【0032】
今、低容量フィーダ5の長さによる受信利得の落ち込みが少なく、整合損失が少なくなるようにチューニングしたときの長さ(チューニング長)におけるインピーダンスは点Aであり、そのインピーダンスが点Bに変化したとすると、ガラスアンテナ2と受信機6の間にコイルL4、またはL5あるいはコンデンサーC3、またはC4を並列に挿入すると、任意長のフィーダ5のインピーダンスは、点Bを通る定コンダクタンス円(最外層の円の左端に接する円)の円周上を移動する。
【0033】
すなわち、インピーダンスはガラスアンテナ2と受信機6間にコンデンサーC3、またはC4を並列に挿入すると時計回りに、コイルL4、またはL5を並列に挿入すると反時計回りにこの円周上を変化するので、図6のように、スミスチャートの下半分に点Bが存在するとき、すなわち任意長がチューニング長より短いときにはコンデンサC3、またはC4を、点Bがスミスチャートの上半分に存在するとき、すなわち任意長がチューニング長より長いときにはコイルL4、またはL5を、それぞれ並列に挿入させるが、スミスチャートの中心Oを中心として半径OAの円内に到達しない場合には、図2(d)〜図2(g)に示したように、フィーダ5に並列に接続したコイルL4またはL5、またはコンデンサC3またはC4に、さらにコイルL3またはL6、またはコンデンサC5またはC6を直列に接続させ、前記並列に接続したコイルL4またはL5、またはコンデンサC3またはC4によって一旦点Bから点B’に移動させた状態で、直列に接続したコイルL3またはL4、またはコンデンサC5またはC6によって、任意長のフィーダのインピーダンスを、点B’、点C、点Dを通る定抵抗円(最外層の円の右端に接する円)の円周上を移動させ、スミスチャートの中心Oを中心として半径OAの円内に到達させる。
【0034】
この場合に点Cと点Dにおける定在波比(VSWR)は中心Oからの距離であるので、チューニング長の場合の点AにおけるVSWRと同じとなり整合損失が同じであるが、インピーダンスを変化させて点Cと点Dよりさらに内側の抵抗分を示す直線に近づけるほどチューニング長の場合よりVSWRは小さくなり、整合損失をさらに低減させることができる。
【0035】
以上は、ガラスアンテナ2と受信機6間にフィーダ5と補償回路7を設けたものであり、その接続順序としてガラスアンテナ2側にフィーダ5を接続し、受信機6側に補償回路7を接続したものであるが、フィーダ5と補償回路7との接続順序を逆にし、補償回路7をガラスアンテナ2側に接続し、フィーダ5を受信機6側に接続することもできる。
【0036】
例えば、ガラスアンテナ2の給電点側にコイル、またはコンデンサを直列または並列に接続、あるいはその組合せからなる補償回路7を接続し、該補償回路7と受信機6間をフィーダで接続してもよい。
【0037】
一例として図2(h)に示すコイルL7を直列に接続し、コンデンサーC7を並列に接続した補償回路について、図8に示すようにスミスチャートによって説明する。
【0038】
任意の値における受信機入力端からみたアンテナ側のインピーダンスは、整合損失が少なくなるようにチューニングしたときのインピーダンス値によってこの反射係数が一定の円周上を時計回り、または反時計回りに変化する。
【0039】
今、低容量フィーダ5の長さによる受信利得の落ち込みが少なく、整合損失が少なくなるようにチューニングしたときの長さ(チューニング長)におけるインピーダンスは点Aであり、そのインピーダンスが点Bに変化したとすると、点Aはフィーダの長さが変化することによってフィーダのインピーダンスO’を中心に反時計回りにE度回転したことになる。従って、ガラスアンテナ2とフィーダ5間に補償回路7を設ける場合は、A点をフィーダ5のインピーダンスO’を中心に時計回りにE度回転した位置B”に移動させておけば、フィーダ5によりスミスチャートの中心Oを中心として半径OAの円内に到達させることができる。
【0040】
このガラスアンテナとフィーダ間に補償回路7としてコイルまたはコンデンサをガラスアンテナの給電点に直列に接続したとき、インピーダンスは、点Aを通る定抵抗円(最外層の円の右端に接する円)の円周上を移動し、点Aから点B’に変化する。
【0041】
すなわち、インピーダンスはガラスアンテナ2にコイルを直列に挿入すると時計回りに、コンデンサを直列に挿入すると反時計回りにこの円周上を変化するので、図8のように、スミスチャートの下半分に点Bが存在するときにはコイルL7を、点Bがスミスチャートの上半分に存在するときコンデンサを、それぞれ直列に挿入させる。
【0042】
さらに、コイルまたはコンデンサを並列に接続し、該コイルまたはコンデンサによって点B’と点B”を通る定コンダクタンス円(最外層の円の左端に接する円)の円周上をコイルの場合反時計回り、コンデンサの場合時計回りに、スミスチャートの点B’から点B”へ移動させる。
【0043】
ここで、補償回路7と受信機6間に低容量フィーダ5を接続すると、任意長のフィーダ長の長さによって時計回り、反時計回りにE度回転し、インピーダンスが点B”から点D、点Cを通る円の円周上を移動し、そのインピーダンスを、スミスチャートの中心Oを中心として半径OAの円内に到達させることができる。
【0044】
この場合に点Cと点Dにおける定在波比(VSWR)は中心Oからの距離であるので、チューニング長の場合の点AにおけるVSWRと同じとなり整合損失が同じであるが、インピーダンスを変化させて点Cと点Dよりさらに内側の抵抗分を示す直線に近づけるほどチューニング長の場合よりVSWRは小さくなり、整合損失をさらに低減させることができる。
【0045】
以上説明した各実施の形態について、ガラスアンテナと受信機間に直列、あるいは並列に設けるコイルやコンデンサーの数値範囲としては、受信する周波数帯等によって異なるが、受信機の入力インピーダンスをZとした場合に、受信した電波が車体に漏洩するのを防ぐため並列に接続したコンデンサーあるいはコイルのインピーダンスを1.5Z以上、受信した電波が遮断されないようにするため直列に接続したコンデンサーあるいはコイルのインピーダンスを5Z以下の範囲とすると受信時に高利得が得られて好ましい。
【0046】
さらにまた、補償回路を有効に作用するためにはコンデンサーを並列に接続した場合についてはインピーダンスを1.5Z〜32Z、コイルを並列に接続した場合についてはインピーダンスを3Z〜40Zとし、コンデンサーを直列に接続した場合についてはインピーダンスを0.1Z〜2Z、コイルを直列に接続した場合についてはインピーダンスを0.5Z〜5Zとすると、一層好ましい。
【0047】
また、図9に示すように、前記車両用ガラスアンテナ装置にAM放送波用マッチング回路9を組み合わせることもできる。
【0048】
この場合、AM放送波が補償回路7に混入しAM放送波受信利得改善効果が無くならないよう、AMカットコンデンサ11を補償回路7の入力側および、または出力側に挿入し、AM放送波と超短波放送波を分波する必要がある。AMカットコンデンサ11はAM帯でのインピーダンスが高く(500Ω以上)なるようなものであればよく、コンデンサを直列に接続するような補償回路7であれば、補償コンデンサでAMカットコンデンサ11を兼ねることもできる。また、アンテナを熱線に直接接続するような場合には直流カットコンデンサ10を設けてもよい。
【0049】
FM放送波などの超短波帯の電波に対して高インピーダンスとなる高周波コイルは、必ずしもなくてもよいが、本発明と組み合わせると、対地に漏洩する電流を抑制できるので、アンプレスの観点からはより好ましい。
【0050】
以上、アンテナ2のパターンによりA点の位置、またフィーダ長さによりB点の位置が決定されるので、上記補償回路7については、フィーダ長さにより決まるB点の位置を決め、コイル、コンデンサ、またはこれらを直列あるいは並列に組み合わせた補償回路7を決定すればよい。
【0051】
【実施例】
以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
【0052】
図1は本発明のガラスアンテナ装置を示す要部概略図、図2(a)〜(h)は、本発明のガラスアンテナ装置の別の実施例を示す要部概略図、図3は図1のアンテナの周波数と受信感度の関係を示す周波数特性図である。
実施例1
図1に示すように、車両用の側部窓ガラスを構成する板ガラス1の車内側に、アンテナ用の導電線条2と、複数の加熱用導電線条3と、加熱用導電線条3の両側に配設されるバスバー4、4’を銀ペーストによりスクリーン印刷、焼成して形成する。
【0053】
アンテナが形成された側部窓ガラスを自動車に装着後、低容量のフィーダ5によりAM放送波とFM放送波を受信するラジオ受信機6に接続する。
【0054】
そして200nHの補償コイルL1を直列に設けた補償回路7をラジオ受信機側に挿入する。
【0055】
防曇加熱用の回路として、一方のバスバー4から2μHの高周波コイルLa、1.5mHのチョークコイルCH、スイッチSWを介して直流電源8に接続し、他方のバスバー4’から2μHの高周波コイルLb、1.5mHのチョークコイルCHを介してアースに接続する。
【0056】
このケースでは適正の配線ルートに沿ったフィーダ5の長さは3.8mであり、76MHz〜90MHzのFM放送波を受信したときの周波数−受信感度特性は図3の△印(40cm短縮)に示すようになり、周波数88MHzあたりに受信感度の落ち込み(ディップ)がある。
【0057】
そこでフィーダ5の長さを変えてディップを補償し、この部分の受信感度が高くなるようにチューニングすると4.2m必要となる場合であり(図3の□印でチューニングとして表す)、200nHの補償コイルL1を受信機6側に挿入すると図3の○印(コイル補正後)で示すようになり最適チューニング(ケーブル長さ4.2m)の受信感度に近似した特性、すなわち、ディップの部分の受信感度を向上させていることがわかる。
【0058】
しかもこの受信感度は補償コイルL1を挿入しない場合(40cm短縮)と比較して2dBも向上していることがわかる。
【0059】
また、このアンテナ装置によりAM放送波を受信したところ、良好に受信することができることを確認した。
実施例2
図2(c)に示すように、ガラスアンテナ2と受信機6間にコンデンサーC2を並列に接続した補償回路7を設けた場合のスミスチャートを図5に示す。
【0060】
いま、ガラスアンテナ2と受信機6間を低容量のフィーダ5で接続し、その受信機入力端からみたアンテナ側インピーダンスはフィーダ5の長さを変えることによって点Aと点Bを通る反射係数が一定の円周上を移動して変化するが、低容量フィーダ5の長さによる受信利得の落ち込みが少なく、整合損失が少なくなるようにチューニングしたときの長さ(チューニング長)におけるインピーダンスは点Aであり、その長さより長くするとインピーダンスは点Bに移動し、該点Bはスミスチャートの上半分に存在する。
【0061】
さらに、ガラスアンテナ2と受信機6間にコンデンサーC2を並列に挿入すると、そのフィーダ5のインピーダンスは、点Bを通る定コンダクタンス円(最外層の円の左端に接する円)の円周上を移動するが、インピーダンスはガラスアンテナ2と受信機6間にコンデンサーC2を並列に挿入したので、この円周上を時計回りに変化し、図5のように、点Bから、スミスチャートの中心Oを中心として半径OAの円内、すなわち円弧CD間に納まるように変化させることができる。
実施例3
図2(d)に示すように、ガラスアンテナ2と受信機6間にコイルL3を直列、コンデンサーC3を並列に接続した場合のスミスチャートを図6に示す。
【0062】
いま、ガラスアンテナ2と受信機6間を低容量のフィーダ5で接続し、その受信機入力端からみたアンテナ側インピーダンスはフィーダの長さを変えることによって点Aと点Bを通る反射係数が一定の円周上を移動して変化するが、低容量フィーダ5の長さによる受信利得の落ち込みが少なく、整合損失が少なくなるようにチューニングしたときの長さ(チューニング長)におけるインピーダンスは点Aであるが、その長さより短くするとインピーダンスはスミスチャートの下半分に存在する点Bに移動する。
【0063】
さらに、ガラスアンテナ2と受信機6間にコンデンサーC3を並列に挿入したので、そのフィーダ5のインピーダンスは、点Bを通る定コンダクタンス円(最外層の円の左端に接する円)の円周上を時計回りに移動するが、この場合、スミスチャートの中心Oを中心として半径OAの円内を通過しないので、図2(d)に示したように、コイルL3を直列に接続させることによって、スミスチャートの中心Oを中心として半径OAの円内を通過させるようにした。
【0064】
すなわち、一旦点Bから点B’に移動させた状態で、直列に接続したコイルL3によって、任意長のフィーダのインピーダンスを、点B’、点C、点Dを通る定抵抗円(最外層の円の右端に接する円)の円周上を時計回りに移動させ、スミスチャートの中心Oを中心とした半径OAの円内に到達、すなわち円弧CDの間に変化させる。
実施例4
図2(e)に示すように、ガラスアンテナ2と受信機6間にコンデンサC4を並列に接続し、さらにコンデンサーC5を直列に接続した場合のスミスチャートを図7に示す。
【0065】
今、ガラスアンテナ2と受信機6間を低容量のフィーダ5で接続し、その低容量フィーダ5の長さによる受信利得の落ち込みが少なく、整合損失が少なくなるようにチューニングしたときの長さ(チューニング長)における受信機入力端からみたアンテナ側インピーダンスは点Aであるが、その長さより長くするとインピーダンスはスミスチャートの上半分に存在する点Bに移動する。
【0066】
さらに、ガラスアンテナ2と受信機6間にコンデンサC4を並列に挿入したので、そのフィーダ5のインピーダンスは、点Bを通る定コンダクタンス円(最外層の円の左端に接する円)の円周上を時計回りに移動するが、この場合、スミスチャートの中心Oを中心として半径OAの円内を通過しないので、図2(e)に示したように、コンデンサC4を並列に接続させ、さらに別のコンデンサC5を直列に接続させることによって、スミスチャートの中心Oを中心として半径OAの円内を通過させるようにした。
【0067】
すなわち、一旦点Bから点B’に移動させた状態で、直列に接続したコンデンサC5によって、任意長のフィーダ5のインピーダンスを、点B’、点D、点Cを通る定抵抗円(最外層の円の右端に接する円)の円周上を反時計回りに移動させ、スミスチャートの中心Oを中心とした半径OAの円内に到達、すなわち円弧CDの間を通過するように変化させる。
【0068】
以上、いずれの実施例においても、点Cと点Dにおける定在波比(VSWR)は中心Oからの距離であるので、チューニング長の場合の点AにおけるVSWRと同じとなり整合損失が同じであるが、インピーダンスを変化させて点Cと点Dよりさらに内側の抵抗分を示す直線に近づけ、点Oに接近させるほどチューニング長の場合よりVSWRは小さくなり、整合損失をさらに低減させることができ、好ましい。
実施例5
実施例5は、フィーダ5と補償回路7との接続順序を他の実施例と比べて逆にしたもので、ガラスアンテナ2と受信機6間のガラスアンテナ2側に、図2(h)に示すように、コイルlL7を直列、コンデンサC7を並列に接続した補償回路7を接続し、補償回路7と受信機間6にフィーダ5を接続した場合のスミスチャートを図8に示す。
【0069】
今、ガラスアンテナ2と受信機6間を低容量のフィーダ5で接続し、その低容量フィーダ5の長さによる受信利得の落ち込みが少なく、整合損失が少なくなるようにチューニングしたときの長さ(チューニング長)におけるインピーダンスは点Aであるが、その長さより短くするとインピーダンスはスミスチャートの下半分に存在する点BにフィーダのインピーダンスO’を中心にE度回転する。
【0070】
ガラスアンテナ2とフィーダ5間にコイルL7を直列に挿入したので、そのフィーダ5のインピーダンスは、点A、点B’を通る定抵抗円(最外層の円の右端に接する円)の円周上を時計回りに移動するが、この場合、スミスチャートの中心Oを中心として半径OAの円内を通過するがよりO点に近づけるため、コンデンサC7を並列に接続し、該コンデンサC7によって点B’と点B”を通る定コンダクタンス円(最外層の円の左端に接する円)の円周上を時計回りに移動させ、スミスチャートの点B’から点B”へ移動させる。
【0071】
すなわち、コイルL7を直列に接続させ、さらにコンデンサC7を並列に接続させることによって、スミスチャートの中心Oを中心として半径OAの円内を通過させるようにした。
すなわち、直列に接続したコイルL7によって一旦点Aから点B’に移動させた状態で、並列に接続したコンデンサC7によって、点B’から点B”に移動させ、さらにフィーダ5により点B”をフィーダ5のインピーダンスO’を中心に反時計回りにE度回転することによりの任意長のフィーダのインピーダンスを、スミスチャートの中心Oを中心とした半径OAの円内に到達する。
【0072】
この場合に点Cと点Dにおける定在波比(VSWR)は中心Oからの距離であるので、チューニング長の場合の点AにおけるVSWRと同じとなり整合損失が同じであるが、インピーダンスを変化させて点Cと点Dよりさらに内側の抵抗分を示す直線に近づけるほどチューニング長の場合よりVSWRは小さくなり、整合損失をさらに低減させることができる。
【0073】
【発明の効果】
本発明のガラスアンテナ装置によれば、低容量フィーダを使用してAM放送波の受信感度の低下を防ぐだけでなく、FM放送波などの超短波帯の放送波を受信するときにも受信感度の低下を防ぐことができ、アンプレスとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラスアンテナ装置を示す要部概略図。
【図2】(a)〜(g)本発明の別のガラスアンテナ装置を示す要部概略図。
【図3】本発明のアンテナの周波数と受信感度の関係を示す周波数特性図。
【図4】図1の回路を説明するための受信機の入力インピーダンスで正規化したスミスチャート。
【図5】図2(a)の回路を説明するための受信機の入力インピーダンスで正規化したスミスチャート。
【図6】図2(d)の回路を説明するための受信機の入力インピーダンスで正規化したスミスチャート。
【図7】図2(e)の回路を説明するための受信機の入力インピーダンスで正規化したスミスチャート。
【図8】図2(h)の回路を説明するための受信機の入力インピーダンスで正規化したスミスチャート。
【図9】本発明にAM放送波用マッチング回路を組み合わせた装置を示す要部概略図。
【符号の説明】
1 板ガラス
2 アンテナ用の導電線条
3 加熱用導電線条
4、4’ バスバー
5 フィーダ
6 ラジオ受信機
7 補償回路
8 直流電源
9 AMマッチング回路
10 直流カットコンデンサ
11 AMカットコンデンサ

Claims (3)

  1. 車両用窓ガラスに設けたガラスアンテナ(加熱用導電線兼受信アンテナを除く)と受信機の間を、受信機の入力インピーダンスとは異なる特性インピーダンスを有するフィーダによって接続された、AM放送波とFM放送波などの超短波帯の放送波を受信するための車両用ガラスアンテナ装置において、前記フィーダは任意の長さとして、ガラスアンテナと受信機の間に、コイルあるいはコンデンサを直列または並列に、あるいはこれらを組み合わせた回路を挿入し、超短波帯放送波受信時にアンテナと受信機のインピーダンスの整合損失を低減させてアンプレスとしたことを特徴とする車両用ガラスアンテナ装置。
  2. ガラスアンテナと受信機間に直列、あるいは並列に設けるコイルやコンデンサーの数値範囲としては、受信機の入力インピーダンスをZとすると、並列に接続したコンデンサーあるいはコイルのインピーダンスを1.5Z以上、直列に接続したコンデンサーあるいはコイルのインピーダンスを5Z以下としたことを特徴とする請求項1記載の車両用ガラスアンテナ装置。
  3. 受信機の入力インピーダンスをZとすると、並列に接続したコンデンサーのインピーダンスを1.5Z〜32Z、並列に接続したコイルのインピーダンスを3Z〜40Zとし、直列に接続したコンデンサーのインピーダンスを0.1Z〜2Z、直列に接続したコイルのインピーダンスを0.5Z〜5Zとしたことを特徴とする請求項記載の車両用ガラスアンテナ装置。
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