JP2001057504A - 自動車用ガラスアンテナ装置 - Google Patents

自動車用ガラスアンテナ装置

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JP2001057504A
JP2001057504A JP11256274A JP25627499A JP2001057504A JP 2001057504 A JP2001057504 A JP 2001057504A JP 11256274 A JP11256274 A JP 11256274A JP 25627499 A JP25627499 A JP 25627499A JP 2001057504 A JP2001057504 A JP 2001057504A
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Japan
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resonance
defogger
capacitor
band
antenna device
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JP11256274A
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Fumitaka Terajima
文貴 寺島
Koji Tabata
耕司 田畑
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型、低コストであり、長波放送帯、FM両放
送帯を良好に受信できる自動車用ガラスアンテナ装置を
提供する。 【解決手段】アンテナ導体3と受信機7間のコイル31
で直列共振を生じさせ、デフォッガ90と車体アース間
のチョークコイル9で並列共振を生じさせ、アンテナ導
体3とデフォッガ90間にFM信号遮断用の高周波チョ
ークコイル52を接続し、アンテナ導体3に励起される
FM信号の車体への漏れを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長波放送帯(LW
帯)(150〜280kHz)、中波放送帯(MW帯)
(530〜1630kHz)、日本のFM放送帯(76
〜90MHz)、米国のFM放送帯(88〜108MH
z)等の受信に適し、高感度、低ノイズであり、かつ、
低コストの自動車用ガラスアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、共振を利用して感度を向上させる
自動車用ガラスアンテナ装置として図7の自動車用ガラ
スアンテナ装置が提案されている(実公平4−5307
0)。この従来例では、自動車の後部窓ガラス板1にヒ
ータ線2とバスバ15a、15b、15cからなるデフ
ォッガ90を設けている。デフォッガ90の左側には下
側部バスバ15a、上側部バスバ15bを設けている。
下側部バスバ15aは車体アースに接続され、上側部バ
スバ15bには直流電源10の陽極に接続されている。
給電された電流は上側部バスバ15bから右側部バスバ
15cを通って下側部バスバ15aへとコの字状に流れ
る。図7に示したデフォッガは、いわゆるコの字状であ
る。
【0003】図7に示す自動車用ガラスアンテナ装置で
は、バスバ15a、15bとデフォッガ90用の直流電
源10との間にチョークコイル9を接続し、高周波帯域
にてチョークコイル9のインピーダンスを大きくするこ
とによって、直流電源10からデフォッガ90へ直流電
流は流すが放送帯域等の高周波帯域の電流は遮断するよ
うにし、デフォッガ90をアンテナとして利用してい
る。
【0004】また、中波放送帯において、デフォッガ9
0の対接地浮遊容量(以下、単に浮遊容量という)、コ
イル71及びチョークコイル9で並列共振させ、さら
に、コイル72、コンデンサ73及び抵抗74とで中波
放送帯の受信信号を通過させるようにしている。11は
ノイズカット用のコンデンサである。図7の従来例で
は、このような構成を採ることにより、感度向上と低ノ
イズ化を図っている。
【0005】しかし、この従来例を長波放送帯受信用に
利用すべく、長波放送帯で並列共振させようとすると、
コイル71及びチョークコイル9のインダクタンス値が
それぞれ5〜20mH程度と大きくなり過ぎ、コイル7
1及びチョークコイル9それぞれの寸法が大きくなって
小型化できず、さらに、コイル71及びチョークコイル
9それぞれに使用する導体線が太く長いものが必要とな
るのでコスト高になる問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の前
述の欠点の解消を目的とし、小型化及びコスト低減がで
き、高感度及び低ノイズの自動車用ガラスアンテナ装置
を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ヒータ線と該
ヒータ線に給電するバスバとを有する通電加熱式のデフ
ォッガと、アンテナ導体とが自動車の後部窓ガラス板に
設けられており、バスバと直流電源との間、及び、バス
バと車体アースとの間、の少なくとも一方にチョークコ
イルが接続されている自動車用ガラスアンテナ装置にお
いて、第1の共振用のコイルを備え、アンテナ導体のイ
ンピーダンスと第1の共振用のコイルのインダクタンス
とを共振要素として含む第1の共振を生じさせており、
デフォッガのインピーダンスとチョークコイルのインダ
クタンスとを共振要素として含む第2の共振を生じさせ
ており、少なくとも長波放送帯の受信信号がデフォッガ
より受信機に送られており、少なくともFM放送帯の受
信信号がアンテナ導体より受信機に送られており、第1
の共振の共振周波数及び第2の共振の共振周波数は、そ
れぞれ長波放送帯の感度が向上する周波数であり、デフ
ォッガと車体アースとの間に第2の共振用のコンデンサ
が電気的に接続されていることを特徴とする自動車用ガ
ラスアンテナ装置を提供する。
【0008】また、アンテナ導体とが自動車の後部窓ガ
ラス板に設けられ、バスバと直流電源との間、及び、バ
スバと車体アースとの間、の少なくとも一方にチョーク
コイルが接続されており、長波放送帯と、長波放送帯よ
り高周波数の受信周波数帯とを受信する自動車用ガラス
アンテナ装置において、第1の共振と第2の共振とを生
じさせており、第2の共振用のコンデンサを備え、チョ
ークコイルのインダクタンス、デフォッガのインピーダ
ンス及び第2の共振用のコンデンサの容量が第2の共振
の共振要素に含まれ、第1の共振の共振周波数及び第2
の共振の共振周波数は、それぞれ長波放送帯の感度が向
上する周波数であり、デフォッガと車体アースとの間に
第2の共振用のコンデンサが電気的に接続されているこ
とを特徴とする自動車用ガラスアンテナ装置を提供す
る。
【0009】また、ヒータ線と該ヒータ線に給電するバ
スバとを有する通電加熱式のデフォッガと、アンテナ導
体とが自動車の後部窓ガラス板に設けられており、バス
バと直流電源との間、及び、バスバと車体アースとの
間、の少なくとも一方にチョークコイルが接続されてお
り、アンテナ導体の受信信号が受信機に送られる自動車
用ガラスアンテナ装置において、アンテナ導体と受信機
との間に第1の共振用のコイルが配線及び/又は回路素
子を介して電気的に接続されており、デフォッガと車体
アースとの間、及び、アンテナ導体と車体アースとの
間、の少なくとも一方に第2の共振用のコンデンサが配
線及び/又は回路素子を介して電気的に接続されている
ことを特徴とする自動車用ガラスアンテナ装置を提供す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は自動車の後部窓ガラス板1
を使用した本発明の自動車用ガラスアンテナ装置の基本
的構成図である。図1において、2はヒータ線、3はア
ンテナ導体、4はアンテナ導体3の給電点、5a、5b
はバスバ、6は共振回路、7は受信機、7aはケーブ
ル、31は第1の共振用のコイル、32は第2の共振用
のコンデンサ、42はバイパスコンデンサ、45、48
はダンピング用の抵抗、47はエンジンノイズ等の自動
車ノイズの軽減用の抵抗、50は直流カット用のコンデ
ンサ、52は高周波チョークコイル、90はデフォッ
ガ、91はデフォッガ90に接続された引き出し線条の
先端に設けられた給電点である。以下の説明において、
特記しないかぎり、方向は図面上での方向をいう。
【0011】図1では、ヒータ線2とヒータ線2に給電
するバスバ5a、5bとを有する通電加熱式のデフォッ
ガ90と、アンテナ導体3とが自動車の後部窓ガラス板
1に設けられている。また、バスバ5bと直流電源10
との間、及び、バスバ5aと車体アースとの間、の両方
にチョークコイル9が接続されており、感度向上、ノイ
ズ低減のためには図1のように接続することが好まし
い。しかし、バスバ5bと直流電源10との間、又は、
バスバ5aと車体アースとの間、の片方にチョークコイ
ル9が接続されるようにしても使用できる。
【0012】図1では、アンテナ導体3及びデフォッガ
90の受信信号が受信機7に送られており、アンテナ導
体3と受信機7との間に第1の共振用のコイル31が配
線及びコンデンサ50を介して電気的に接続されてい
る。第1の共振用のコイル31の接続に関しては図1に
限定されず、アンテナ導体3と受信機7との間に第1の
共振用のコイル31が配線及び回路素子の少なくとも一
方を介して電気的に接続されていればよい。
【0013】ここで、回路素子とは、コンデンサ、コイ
ル、抵抗を始め、ダイオード、トランジスタ等の半導体
及び回路に使用するすべての素子をいう。また、配線と
は、電線をもって電気的に接続することをいう他、回路
基板に設けられている導体パターンやコネクタをもって
電気的に接続することをいい、図1において、アンテナ
導体3とデフォッガ90とが容量結合していることによ
る「アンテナ導体3とデフォッガ90とが電気的に接続
されていること」は配線に含まれない。以下同様とす
る。
【0014】図1では、デフォッガ90と車体アースと
の間に第2の共振用のコンデンサ32が配線及び抵抗4
8を介して電気的に接続されている。第2の共振用のコ
ンデンサ32の接続に関しては図1に限定されず、デフ
ォッガ90と車体アースとの間に第2の共振用のコンデ
ンサ32が配線及び回路素子の少なくとも一方を介して
電気的に接続されていればよい。
【0015】図3は図1の装置の原理説明のための等価
回路図である。ただし、抵抗45、抵抗47及び抵抗4
8は説明を簡単化するため省略しており、抵抗45の箇
所は開放、抵抗47及び抵抗48の箇所は短絡としてい
る。
【0016】図3において、E1はアンテナ導体3の電
圧電源、E2はデフォッガ90の電圧電源、33はアン
テナ導体3の浮遊容量、34はデフォッガ90の浮遊容
量、35はケーブルの浮遊容量である。アンテナ導体3
とデフォッガ90とが近接して容量結合している場合に
は、この容量結合による近接容量は高周波チョークコイ
ル52と並列に接続される。
【0017】アンテナ導体3は主にFM放送帯の受信用
とすることが好ましく、FM放送帯で好適な受信性能が
得られるように導体長及び導体形状を設定することが好
ましい。アンテナ導体3を中波放送帯、短波放送帯、長
波放送帯、テレビVHF帯、テレビUHF帯及び電話帯
等の受信に利用してもよい。
【0018】デフォッガ90は、主に長波放送帯受信に
利用する。さらに、長波放送帯と中波放送帯とが周波数
が近いので、デフォッガ90を長波放送帯と中波放送帯
との受信に利用してもよい。なお、デフォッガ90は短
波放送帯、FM放送帯、テレビVHF帯、テレビUHF
帯及び電話帯等の受信機能をも有するが、図1の自動車
用ガラスアンテナ装置では、利用していない。
【0019】本発明においては、2つの共振を起こして
感度を向上させる。第1の共振については、アンテナ導
体3のインピーダンスと第1の共振用のコイル31のイ
ンダクタンスとが共振要素として含まれる。アンテナ導
体3のインピーダンスとは給電点4からアンテナ導体3
側を見たときのインピーダンスをいい、アンテナ導体3
のインピーダンスは主に浮遊容量33からなる。浮遊容
量33は通常10〜100pFである。
【0020】また、浮遊容量33と車体アースとの間に
並列に容量を接続して第1の共振の共振周波数を調整し
てもよい。この容量も第1の共振の共振要素となりう
る。なお、車体アースとは車体の導電部分をいい、通常
金属製の部分である。
【0021】また、アンテナ導体3とデフォッガ90と
が電気的に接続されているため、第1の共振にはデフォ
ッガ90のインピーダンスも影響し、第1の共振の共振
要素となりうる。デフォッガ90のインピーダンスとは
給電点91からデフォッガ90側を見たときのインピー
ダンスをいい、デフォッガ90のインピーダンスは主に
浮遊容量34からなる。浮遊容量34は通常50〜30
0pFである。
【0022】さらに、第1の共振には、第1の共振用の
コイル31周辺の配線の浮遊容量、ガラスアンテナと受
信機との間に接続されているケーブル7aの浮遊容量等
も影響し、第1の共振の共振要素となりうる。
【0023】共振回路6が後部窓ガラス板1に設けられ
ている場合、又は、共振回路6が後部窓ガラス板1近傍
に設けられている場合には、受信機7が通常自動車前部
に設けられているため、ケーブル7aの長さは数mにな
り、浮遊容量35の容量値は通常50〜300pFであ
る。
【0024】共振回路6内部に新たに回路素子を設けて
アンテナ導体3と受信機側とのインピーダンスマッチン
グを行ってもよい。長波放送帯の感度向上の点で、第1
の共振用のコイル31には通常10μH〜1mH程度の
ものが使用される。この範囲の中で、50〜500μH
が好ましく、65〜350μHがより好ましい。
【0025】本発明では、第2の共振を生じさせて長波
放送帯の感度が向上させている。第2の共振周波数を長
波放送帯の感度が向上する周波数とするとき、第2の共
振の共振要素となる容量が主に浮遊容量34のみである
と、チョークコイル9のインダクタンスを大きくしなけ
ればならない。そこで、第2の共振用のコンデンサ32
を追加して第2の共振用のコンデンサ32が第2の共振
の共振要素となる容量となることにより、チョークコイ
ル9のインダクタンスを比較的小さくできる。
【0026】チョークコイル9のインダクタンスは0.
5〜5.0mHの範囲が好ましい。この範囲内であれば
第2の共振周波数を長波放送帯の感度が通常向上する周
波数にでき、チョークコイル9を小型化できる。より好
ましい範囲は1.0〜3.0mHであり、特に好ましい
範囲は1.5〜3.0mHである。
【0027】図1において、第2の共振については、チ
ョークコイル9のインダクタンスと、デフォッガ90の
インピーダンス及び第2の共振用のコンデンサ32の容
量が共振要素として含まれ、主な共振要素となる。第2
の共振用のコンデンサ32には10〜5000pF程度
のものが通常使用できる。
【0028】しかし、浮遊容量34が通常50〜200
pF程度であることを考慮すると、第2の共振用のコン
デンサ32の容量値の好ましい範囲は50〜1200p
Fである。この範囲内であればチョークコイル9のイン
ダクタンスを通常5.0mH以下にでき、かつ、第2の
共振周波数を長波放送帯の感度が通常向上する周波数に
できる。より好ましい範囲は100〜500pFであ
る。
【0029】抵抗48は第2の共振のダンピング調整用
の抵抗であり、抵抗48の抵抗値の好ましい範囲は20
0Ω〜25kΩである。この範囲内であれば長波放送帯
における最高感度と最低感度との差を通常10dB以下
にできる。抵抗48はアンテナ導体3とデフォッガ3と
の結合調整機能も有しており、設けられることが好まし
い。抵抗48が設けられる場合には、抵抗48が設けら
れない場合と比較して長波放送帯の感度が向上する。
【0030】図1、図2には示されていないが、第2の
共振のダンピングを調整するため、第2の共振用のコン
デンサ32に並列に抵抗を接続してもよいし、チョーク
コイル9に抵抗を接続してもよい。
【0031】また、アンテナ導体3とデフォッガ90と
が電気的に接続されているため、第2の共振にはアンテ
ナ導体3のインピーダンスも影響し、第2の共振の共振
要素となりうる。第2の共振には、アンテナ導体3周辺
の配線の浮遊容量、デフォッガ90周辺の配線の浮遊容
量、第2の共振用のコンデンサ32周辺の配線の浮遊容
量等も影響し、第2の共振の共振要素となりうる。共振
回路6の出力と受信機との間に接続されているケーブル
7aの浮遊容量も第2の共振に影響を与える。
【0032】図1では、第1の共振は直列共振であり、
第2の共振は並列共振である。本発明では、こうするこ
とが感度向上の観点から好ましい。しかし、本発明で
は、第1の共振は直列共振に限定されず、第2の共振も
並列共振に限定されない。したがって、第1の共振が並
列共振であり、第2の共振が直列共振であってもよい。
【0033】図1において、第1の共振の共振周波数及
び第2の共振の共振周波数は、長波放送帯の感度が向上
する周波数とする。すなわち、第2の共振である並列共
振周波数は100〜180kHzが好ましく、120〜
150kHzがより好ましい。
【0034】図1において、インダクタンス素子である
高周波チョークコイル52は、アンテナ導体3とデフォ
ッガ90とを通常FM放送帯で高周波的に分離し、アン
テナ導体3の導体の実効長を変化させず、FM放送帯で
感度を向上させる機能を有する。
【0035】また、高周波チョークコイル52が設けら
れてなく、高周波チョークコイル52の箇所が短絡され
ている場合、FM放送帯においてチョークコイル9が自
己共振周波数が低く容量性が通常現れるので、アンテナ
導体3に励起されたFM放送帯の受信信号が車体アース
に漏れるため、高周波チョークコイル52を設けてこれ
を防いでいる。換言すると、高周波チョークコイル52
は、長波放送帯の周波数を通過させ、FM放送帯の周波
数を遮断又は減衰するフィルタ回路としての機能を有す
る。なお、高周波チョークコイル52は、中波放送帯の
周波数も通過させる。
【0036】なお、フィルタ回路としては、回路が単純
であって安価であるため、図1に示す高周波チョークコ
イル52を用いることが好ましい。しかし、これに限定
されず、フィルタ回路を別の回路構成にしてもよい。フ
ィルタ回路の接続に関しては図1に限定されず、アンテ
ナ導体3とデフォッガ90との間にフィルタ回路が配線
及び回路素子の少なくとも一方を介して電気的に接続さ
れていればよい。
【0037】また、長波放送帯とFM放送帯とを受信放
送帯に含める場合には、高周波チョークコイル52は、
0.1〜100μHの範囲のインダクタンス値のものが
好ましい。高周波チョークコイル52のインダクタンス
値が0.1〜100μHの範囲の場合には0.1〜10
0μHの範囲外の場合と比較して、0.2dB以上FM
放送帯の感度が向上する。 FM放送帯の感度が向上の
点で、高周波チョークコイル52は、0.3〜20μH
の範囲のインダクタンス値のものがより好ましく、0.
8〜4.8μHの範囲のインダクタンス値のものが特に
好ましい。
【0038】高周波チョークコイル52の自己共振周波
数fRは、 FM放送帯の感度向上のために、FM放送帯
の最高周波数fHと、FM放送帯の最低周波数fLとの間
に、fH/15≦fR≦3fLの条件を満たすことが好ま
しく、なかでもfH/9≦fR≦2fLがより好ましく、
H/3.6≦fR ≦1.85fLが特に好ましい。
【0039】図1において、アンテナ導体3とデフォッ
ガ90とはできるだけ容量結合していない方が好まし
い。容量結合させる場合には、アンテナ導体3に励起さ
れたFM放送帯の受信信号がデフォッガ90、チョーク
コイル9を介して車体アースに漏れやすくなる。アンテ
ナ導体3とデフォッガ90とをできるだけ容量結合させ
ないため、アンテナ導体3とデフォッガ90との最短の
間隔を10mm以上とすることが好ましい。最短の間隔
が10mm以上の場合には、10mm未満の場合と比較
してFM放送帯の感度が0.5dB以上向上する。より
好ましくは、最短の間隔が20mm以上である。最短の
間隔が20mm以上の場合には、20mm未満の場合と
比較してFM放送帯の感度が0.5dB以上向上する。
【0040】上述の、アンテナ導体3とデフォッガ90
との最短の間隔の条件については、アンテナ導体3とデ
フォッガ90との略平行部分の長さが100mm以上の
場合に通常適用される。上述の、アンテナ導体3とデフ
ォッガ90との最短の間隔の条件については、アンテナ
導体3とデフォッガ90との略平行部分の長さが100
mm以上の場合に通常適用される。
【0041】なお、後部窓ガラス板1の縦寸法が短いた
め、アンテナ導体3とデフォッガ90との最短の間隔を
10mm未満にしなければならない場合には、後述する
図2に示すように、バスバ5aと車体アースとの間、バ
スバ5bと車体アースとの間の両方に高周波チョークコ
イルを挿入接続することが好ましい。アンテナ導体3に
励起されたFM放送帯の受信信号を高周波チョークコイ
ルにより遮断して車体アースに漏れないようにするため
である。
【0042】図2は、図1の自動車用ガラスアンテナ装
置を発展させてダイバーシティ受信を行うようにしたも
のである。図2において、53はコンデンサ、60は高
周波チョークコイル、t1は受信機7の第1の入力、t2
は受信機7の第2の入力である。受信機7では、第1の
入力t1と第2の入力t2との間の、FM放送帯の受信信
号のうち、強い方を選択する。
【0043】コンデンサ53は必要に応じて設けられ、
長波放送帯の受信信号を遮断又は減衰させる機能を有す
る。コンデンサ53の容量値は10〜500pFの範囲
が好ましく、30〜150pFの範囲がより好ましい。
コンデンサ53の容量値が10pF以上の場合には10
pF未満の場合と比較して、第2の入力t2におけるF
M放送帯の感度が1dB以上向上する。コンデンサ53
の容量値が500pF以下の場合には500pF超の場
合と比較して、第1の入力t1における長波放送帯の感
度が1dB以上向上する。
【0044】なお、第2の共振用のコンデンサ32を介
して、FM放送帯の受信信号が車体アースに漏れ、FM
放送帯の感度が落ちる。これを防ぐために、第2の共振
用のコンデンサ32に高周波チョークコイル60を直列
に接続してもよい。この高周波チョークコイル60には
通常0.1〜100μH程度が使用される。
【0045】図2の自動車用ガラスアンテナ装置では、
高周波チョークコイル12a、12bをバスバとチョー
クコイル9との間に接続することが好ましい。このよう
に接続するのは、図1の装置では、デフォッガ90に励
起されたFM放送帯の受信信号を使用していないが、図
2の自動車用ガラスアンテナ装置では、デフォッガ90
に励起されたFM放送帯の受信信号を第2の入力t2
使用するため、高周波チョークコイル12a、12bに
てデフォッガ90に励起されたFM放送帯の受信信号の
車体アースへの漏れを防止するためである。
【0046】図2では、受信機7の第2の入力t2を共
振回路6の内部から取出している(コンデンサ53の左
端が共振回路6の内部に接続されている)。しかし、第
2の入力t2の取出し箇所は共振回路6の内部に限定さ
れず、デフォッガ90のどの箇所から取出してもよい。
また、デフォッガ90より下方の余白部にアンテナ導体
3とは別のアンテナ導体を設けて第1の入力t1と別の
アンテナ導体との間でダイバーシティ受信を行ってもよ
い。
【0047】本発明において2つの共振を生じさせるの
は、1つの共振のみでは幅広い受信周波数帯域をカバー
しきれないからである。したがって本発明では長波放送
帯域を2つの共振で分担させ感度の平坦化を図る。な
お、中波放送帯も受信する場合には長波放送帯から中波
放送帯までの周波数帯域を2つの共振で分担させ感度の
平坦化を図る。感度の平坦化とは、長波放送帯域内で最
高感度と最低感度との差を小さくすることをいう。
【0048】図4は共振回路6の変更例の回路図であ
る。図4において、41、44、50は直流カット用の
コンデンサ、42はバイパスコンデンサ、43は直流カ
ット用又は結合用のコンデンサ、45、48、49はダ
ンピング用の抵抗、55は結合調整用の抵抗、56は結
合調整用のコンデンサである。
【0049】図4の共振回路では、デフォッガ90の受
信信号は、抵抗47、高周波チョークコイル52、コン
デンサ43を介して受信機側に伝達される。ただし、ア
ンテナ導体3とデフォッガ90とが容量結合されている
場合には、デフォッガ90の受信信号は近接容量を介し
ても受信機側に伝達される。
【0050】バイパスコンデンサ42は必要に応じて設
けられ、第1のコイルによりFM放送帯の受信信号が遮
断される場合には、FM放送帯を通過させて、受信機側
に送る機能を有する。コンデンサ43、56はアンテナ
導体3とデフォッガ90との結合を調整するためのもの
であり、必要に応じて設けられる。また、感度の平坦化
を調整するものとして、抵抗45、48、49、55は
必要に応じて設けられる。この他に共振調整用のコンデ
ンサ等を設けてもよい。
【0051】コンデンサ41、44、50、54は必要
に応じて設けられ、通常100pF〜50μFが使用さ
れる。バイパスコンデンサ42には通常1〜1000p
Fが使用される。コンデンサ43には通常5〜500p
Fが使用される。抵抗45、49、55には通常50Ω
〜100kΩが使用される。
【0052】また、直流電源10からデフォッガ90に
直流電流を供給するリード線がエンジンノイズ等の自動
車ノイズを拾ってS/N比の悪化を招く。抵抗47は必
要に応じて設けられ、このS/N比悪化を防止する機能
を有する。特に長波放送帯の低域のS/N比悪化を防止
する機能を有する。すなわち、抵抗47はエンジンノイ
ズ等の自動車ノイズを軽減する機能を有する。
【0053】抵抗47の抵抗値は10Ω〜1kΩが好ま
しく、50〜500Ωが好ましい。抵抗47の抵抗値を
10Ω〜1kΩとする場合には、10Ω〜1kΩの範囲
外の場合と比較して、長波放送帯のS/N比が1dB以
上向上する。抵抗47の抵抗値を50〜500Ωとする
場合には、50〜500Ωの範囲外の場合と比較して、
長波放送帯のS/N比が1dB以上向上する。
【0054】前述したとおり、図4において、コンデン
サ41、42、43、44、50、54、抵抗45、4
7、48、49、55は必要に応じて設けられ、省略で
きる。ここで、コンデンサ42、56、44の省略、抵
抗45、49、55の省略とは開放とすることであり、
コンデンサ41、43、50、54の省略、抵抗47、
48の省略とは短絡とすることである。
【0055】図8は図1とは別の共振回路6の変更例の
回路図である。図8では、アンテナ導体3とデフォッガ
90とは省略して記載されている。図8において、A、
B、C、Dは、線路上の箇所を示す。図1では、車体ア
ースとは反対側の第2の共振用のコンデンサ32の一端
(箇所C)が給電点91に配線を介して電気的に接続さ
れているが、図8では、箇所Cがアンテナ導体3とは反
対側のコンデンサ50の一端(箇所B)に配線を介して
電気的に接続されている。
【0056】換言すると、アンテナ導体3と車体アース
との間に第2の共振用のコンデンサ32がコンデンサ5
0、抵抗48及び配線を介して電気的に接続されてい
る。第2の共振用のコンデンサ32の接続に関しては図
8に限定されず、アンテナ導体3と車体アースとの間に
第2の共振用のコンデンサ32が配線及び回路素子の少
なくとも一方を介して電気的に接続されていればよい。
また、箇所Cが箇所Dに配線及び回路素子の少なくとも
一方を介して電気的に接続されていても使用できる。
【0057】図8のように接続されていても、抵抗47
の抵抗値が非常に小さい、例えば、数十Ω以下の場合に
は、第1の共振の作用及び第2の共振の作用について
は、図1の共振回路6の場合と同様であり、前述した図
1についての条件をすべて図8の共振回路6に適用でき
る。ただし、図1の共振回路6は抵抗47の抵抗値を大
きくできるのでノイズ低減がしやすいため、図1の共振
回路6は図8の共振回路6より好ましい。
【0058】図2においては、バスバ5a、5bとデフ
ォッガ90用の直流電源10との間にチョークコイル9
及び高周波チョークコイル12a、12bを挿入し、放
送帯域にてチョークコイル9及び高周波チョークコイル
12a、12bのインピーダンスを大きくすることによ
って、直流電源10からデフォッガ90への直流電流は
流すが放送帯域の電流は遮断するようにしている。
【0059】このようにして、チョークコイル9及び高
周波チョークコイル12a、12bによりデフォッガ9
0のヒータ線2とバスバ5a、5bとを車体アースから
高周波的に絶縁でき、デフォッガ90に誘起された放送
帯の受信電流が車体アースへ流れるのを防止できて、こ
の受信電流を漏れなく受信機に送れる。チョークコイル
9は通常0.1〜10mH程度が使用される。
【0060】高周波チョークコイル12a、12b及び
高周波チョークコイル60は、放送帯のうちFM放送帯
のような高い周波数帯において、高インピーダンスとな
るもので、通常はソレノイド又は磁気コアを使用する。
これらはFM放送帯のような高い周波数帯及びその周波
数帯の近傍では誘導性のインダクタンスを有する。
【0061】FM放送帯のような高い周波数帯におい
て、チョークコイル9の自己共振周波数が低く、チョー
クコイル9のインピーダンスに容量性が現れて通常低イ
ンピーダンスとなるので、高周波チョークコイル12
a、12bがこれを代行する。高周波チョークコイル1
2a、12bは0.1〜100μH程度が通常使用され
る。
【0062】FM放送帯のような高い周波数帯におい
て、チョークコイル9のインピーダンスに容量性が現れ
てこず、高インピーダンスとなる場合には、高周波チョ
ークコイル12a、12bは不要である。また、チョー
クコイル9、高周波チョークコイル12a、12b両方
の機能を満足するコイルがあれば、このようなコイルの
みでよい。
【0063】図1、2に示したデフォッガ90は、いわ
ゆる略ハの字状であるが、本発明にかかるデフォッガ9
0はこれに限定されず、図7に示すようないわゆる略コ
の字状デフォッガ90であっても、本発明に利用でき
る。アンテナ導体3は、窓ガラス板1のデフォッガ90
よりも上、下、左、又は右の余白部のどこに設けてもよ
く、図1に示す位置に限定されない。また、窓ガラス板
1に設けられるアンテナ導体の数は特に限定されない。
本発明においては、アンテナ導体3以外に自動車に設け
られるアンテナ導体の数は限定されない。また、本発明
のガラスアンテナ装置、ポールアンテナ等の他のアンテ
ナ装置又は他のガラスアンテナ装置との間でダイバーシ
ティ受信を行ってもよい。
【0064】
【実施例】「例1」自動車の後部窓ガラス板を使用し、
図1に示すガラスアンテナ装置を製作した。抵抗47、
コンデンサ50は設けず、抵抗47、コンデンサ50の
箇所をそれぞれ短絡した。図4におけるコンデンサ43
は設けた。各回路定数は表1のとおりである。アンテナ
導体3はFM放送帯を受信できるように導体長、導体形
状を調整した。アンテナ導体3の下部とヒータ線2の最
上線との間隔を21mmと長くした。この場合、アンテ
ナ導体3とデフォッガ90とは、ほとんど容量結合して
いなかった。図5の太い実線は長波放送帯近傍の周波数
−感度特性を示す。図6の太い実線は長波放送帯及び中
波放送帯近傍の周波数−感度特性を示す。なお、長さ8
70mmのポールアンテナの感度は100〜2100k
Hzにおいて67dB程度であった。
【0065】「例2〜3」抵抗48の値を220Ω(例
2)及び22kΩ(例3)に変更した以外は、例1とま
ったく同様の仕様としたガラスアンテナ装置を製作し
た。周波数−感度特性を図5、6の細い実線(例2)及
び破線(例3)に示す。
【0066】
【表1】
【0067】「例4〜9」各回路定数を表2のとおりと
した以外は、例1とまったく同様の仕様としたガラスア
ンテナ装置を製作した。長波放送帯及び中波放送帯近傍
の周波数−感度特性について、例4のものは図9に、例
5のものは図10に、例6のものは図11に、例7のも
のは図12に、例8のものは図13に、例9のものは図
14に、それぞれ示す。
【0068】なお、表2において、A欄には第2の共振
用のコンデンサ32の容量値(単位pF)、B欄には第
1の共振用のコイル31のインダクタンス値(単位μ
H)、C欄には高周波チョークコイル52のインダクタ
ンス値(単位μH)、D欄には高周波チョークコイル5
2の自己共振周波数(単位MHz)、E欄にはバイパス
コンデンサ42の容量値(単位pF)、F欄にはコンデ
ンサ43の容量値(単位pF)、G欄には抵抗45の抵
抗値(単位kΩ)、H欄には抵抗48の抵抗値(単位k
Ω)、J欄にはチョークコイル9のインダクタンス値
(単位mH)、K欄にはチョークコイル9の自己共振周
波数(単位MHz)、L欄にはデフォッガ90の浮遊容
量34の容量値(単位pF)、M欄にはアンテナ導体3
の浮遊容量33の容量値(単位pF)、N欄にはケーブ
ル7aの浮遊容量(単位pF)を示す。
【0069】
【表2】
【0070】
【発明の効果】本発明では、アンテナ導体のインピーダ
ンスと第1の共振用のコイルのインダクタンスとを共振
要素として含む第1の共振を生じさせ、デフォッガのイ
ンピーダンスと第2の共振用のコンデンサとを共振要素
として含む第2の共振を生じさせており、2共振を利用
するため長波放送帯の感度に優れ、チョークコイル9の
寸法を小さくでき、さらに、コスト低減も達成できる。
【0071】また、アンテナ導体とデフォッガとの間
に、FM放送帯の受信信号を遮断又は減衰させるフィル
タ回路を電気的に接続する場合には、アンテナ導体に励
起されるFM放送帯の受信信号が車体アースに漏れるこ
とが少なく、FM放送帯の感度が低下することが少な
い。
【0072】さらに、長波放送帯受信の際には、アンテ
ナ導体とデフォッガの両方を利用できるため長波放送帯
の感度に優れ、FM放送帯受信の際には、アンテナ導体
のみの実効長を利用できるためFM放送帯の感度に優れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用ガラスアンテナ装置の一実施
例の構成図
【図2】本発明の自動車用ガラスアンテナ装置の別の実
施例の構成図
【図3】図1の装置において、アンテナ導体3、デフォ
ッガ90と共振回路6の作用を説明する等価回路図
【図4】共振回路6の変更例の回路図
【図5】例1、2、3の長波放送帯の周波数−感度特性
【図6】例1、2、3の長波放送帯及び中波放送帯近傍
の周波数−感度特性図
【図7】従来例の自動車用ガラスアンテナ装置の構成図
【図8】図1とは別の共振回路6の変更例の回路図
【図9】例4の長波放送帯及び中波放送帯近傍の周波数
−感度特性図
【図10】例5の長波放送帯及び中波放送帯近傍の周波
数−感度特性図
【図11】例6の長波放送帯及び中波放送帯近傍の周波
数−感度特性図
【図12】例7の長波放送帯及び中波放送帯近傍の周波
数−感度特性図
【図13】例8の長波放送帯及び中波放送帯近傍の周波
数−感度特性図
【図14】例9の長波放送帯及び中波放送帯近傍の周波
数−感度特性図
【符号の説明】
1:自動車の後部窓ガラス板 2:ヒータ線 3a:アンテナ導体 3b:デフォッガ 4a、4b:給電点 5a、5b:バスバ 6:共振回路 7:受信機 7a:ケーブル 9:チョークコイル 10:直流電源 31:第1の共振用のコイル 32:第2の共振用のコンデンサ 33:アンテナ導体3の浮遊容量 34:デフォッガ90の浮遊容量 35:ケーブル7aの浮遊容量 41:直流カット用コンデンサ 42:バイパスコンデンサ 43:直流カット用又は結合用のコンデンサ 45:ダンピング用の抵抗 47:抵抗 52:高周波チョークコイル 90:デフォッガ E1:アンテナ導体3の電圧電源 E2:デフォッガ90の電圧電源

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータ線と該ヒータ線に給電するバスバと
    を有する通電加熱式のデフォッガと、アンテナ導体とが
    自動車の後部窓ガラス板に設けられており、バスバと直
    流電源との間、及び、バスバと車体アースとの間、の少
    なくとも一方にチョークコイルが接続されている自動車
    用ガラスアンテナ装置において、 第1の共振用のコイルを備え、 アンテナ導体のインピーダンスと第1の共振用のコイル
    のインダクタンスとを共振要素として含む第1の共振を
    生じさせており、 デフォッガのインピーダンスとチョークコイルのインダ
    クタンスとを共振要素として含む第2の共振を生じさせ
    ており、 少なくとも長波放送帯の受信信号がデフォッガより受信
    機に送られており、 少なくともFM放送帯の受信信号がアンテナ導体より受
    信機に送られており、 第1の共振の共振周波数及び第2の共振の共振周波数
    は、それぞれ長波放送帯の感度が向上する周波数であ
    り、 デフォッガと車体アースとの間に第2の共振用のコンデ
    ンサが電気的に接続されていることを特徴とする自動車
    用ガラスアンテナ装置。
  2. 【請求項2】ヒータ線と該ヒータ線に給電するバスバと
    を有する通電加熱式のデフォッガと、アンテナ導体とが
    自動車の後部窓ガラス板に設けられ、バスバと直流電源
    との間、及び、バスバと車体アースとの間、の少なくと
    も一方にチョークコイルが接続されており、長波放送帯
    と、長波放送帯より高周波数の受信周波数帯とを受信す
    る自動車用ガラスアンテナ装置において、 第1の共振と第2の共振とを生じさせており、 第2の共振用のコンデンサを備え、 チョークコイルのインダクタンス、デフォッガのインピ
    ーダンス及び第2の共振用のコンデンサの容量が第2の
    共振の共振要素に含まれ、 第1の共振の共振周波数及び第2の共振の共振周波数
    は、それぞれ長波放送帯の感度が向上する周波数であ
    り、 デフォッガと車体アースとの間に第2の共振用のコンデ
    ンサが電気的に接続されていることを特徴とする自動車
    用ガラスアンテナ装置。
  3. 【請求項3】チョークコイルのインダクタンス、デフォ
    ッガのインピーダンス及び第2の共振用のコンデンサの
    容量が第2の共振の主な共振要素となり、 第2の共振が並列共振である請求項1又は2に記載の自
    動車用ガラスアンテナ装置。
  4. 【請求項4】アンテナ導体と受信機との間に第1の共振
    用のコイルが配線及び/又は回路素子を介して電気的に
    接続されており、 デフォッガと車体アースとの間、及び、アンテナ導体と
    車体アースとの間、の少なくとも一方に第2の共振用の
    コンデンサが配線及び/又は回路素子を介して電気的に
    接続されている請求項1〜3のいずれかに記載の自動車
    用ガラスアンテナ装置。
  5. 【請求項5】ヒータ線と該ヒータ線に給電するバスバと
    を有する通電加熱式のデフォッガと、アンテナ導体とが
    自動車の後部窓ガラス板に設けられており、バスバと直
    流電源との間、及び、バスバと車体アースとの間、の少
    なくとも一方にチョークコイルが接続されており、アン
    テナ導体の受信信号が受信機に送られる自動車用ガラス
    アンテナ装置において、 アンテナ導体と受信機との間に第1の共振用のコイルが
    配線及び/又は回路素子を介して電気的に接続されてお
    り、 デフォッガと車体アースとの間、及び、アンテナ導体と
    車体アースとの間、の少なくとも一方に第2の共振用の
    コンデンサが配線及び/又は回路素子を介して電気的に
    接続されていることを特徴とする自動車用ガラスアンテ
    ナ装置。
  6. 【請求項6】アンテナ導体とデフォッガとの間にFM放
    送帯の受信信号を遮断又は減衰させるフィルタ回路が電
    気的に接続されている請求項1〜5のいずれかに記載の
    自動車用ガラスアンテナ装置。
  7. 【請求項7】第2の共振用のコンデンサの容量値が50
    〜1200pFである請求項1〜6のいずれかに記載の
    自動車用ガラスアンテナ装置。
  8. 【請求項8】第2の共振用のコンデンサと車体アースと
    の間に、抵抗値200Ω〜25kΩの抵抗が挿入接続さ
    れている請求項1〜7のいずれかに記載の自動車用ガラ
    スアンテナ装置。
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