JP3069067B2 - 自動車用ガラスアンテナ装置 - Google Patents

自動車用ガラスアンテナ装置

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JP3069067B2
JP3069067B2 JP9264254A JP26425497A JP3069067B2 JP 3069067 B2 JP3069067 B2 JP 3069067B2 JP 9264254 A JP9264254 A JP 9264254A JP 26425497 A JP26425497 A JP 26425497A JP 3069067 B2 JP3069067 B2 JP 3069067B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノイズ低減が図ら
れた自動車用ガラスアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のラジオ用のアンテナとしては、
ロッドアンテナ又はホイップアンテナに代わるものとし
て、自動車の後部窓用のガラス板の室内側表面にAM
用、FM用、又はAM−FM兼用のアンテナ導体を設け
たガラスアンテナが広く普及している。
【0003】従来、このガラスアンテナとしては、図1
1のように自動車の後部窓用の透明なガラス板31の通
電加熱方式のデフォッガ32の上方に所定の線条パター
ンのアンテナ導体33を設け、上記通電加熱方式のデフ
ォッガ32の電源線34にチョークコイル35を挿入
し、バッテリ36からの電流は通すがデフォッガの導電
線条に誘起されたラジオ放送波等の高周波帯域の電波に
より発生する高周波電流はアースへ流れないようにし、
誘起された電流が漏れなくラジオ受信機へ送られるよう
にするとともに、アンテナ・ゲインの損失を補償するた
め、図1のようにアンテナ導体33の給電端子37とラ
ジオ受信機38との間の給電線39の好適な部位に前置
増幅器40を挿入したものが知られていた。
【0004】しかし、前置増幅器挿入のため強電界中に
おいては、混変調などが発生し、ノイズが高くなるとい
う問題点があった。また、この方式の場合にはラジオ受
信機とは別に前置増幅器を設置する必要があるため、か
なり高価となるという問題点や、ガラスアンテナの近傍
に前置増幅器を設置することは、前置増幅器用のスペー
ス確保等で自動車の設計上の制約条件を与えるという問
題点があった。したがって、このような前置増幅器を必
要とせず、しかも高利得で低ノイズの自動車用ガラスア
ンテナの開発が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術が
有していた問題点を解消し、高価な前置増幅器を必要と
せず、かつ高利得で、低ノイズの自動車用ガラスアンテ
ナ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の問題点を
解決すべくなされたものであり、ヒータ線とバスバとを
有するデフォッガが自動車の後部窓ガラス板に設けら
、バスバに接続されるデフォッガリード線直流電源
との間にチョークコイルが接続されている自動車用ガラ
スアンテナ装置において、デフォッガとは別に後部窓ガ
ラス板にアンテナ導体が設けられ、デフォッガとアンテ
ナ導体との間で直流電流の送受は行なわれないが高周波
電流の送受は行なわれるようにデフォッガとアンテナ導
体とが所定間隔をおいて近接されて容量結合されてお
り、チョークコイルの自己共振周波数が0.5〜2.0
MHzであることを特徴とする自動車用ガラスアンテナ
装置を提供する
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面にしたがって
詳細に説明する。図1において、1は乗用自動車の後部
窓用の透明なガラス板であり、このガラス板1の内側面
の被加熱領域には、多数本のヒータ線2と該ヒータ線2
の群の両端に接続される対向したバスバ3、3’とを有
する通電加熱式のデフォッガ4が設けられており、該デ
フォッガ4のバスバ3、3’にはデフォッガリード線
5、5’が接続されている。
【0008】図2に示したデフォッガ4はデフォッガ4
の両側のバスバの一方、例えば片側のバスバを所望のと
ころから上下に2つに分割し、下側部バスバ3’a、上
側部バスバ3’bを設け、この下側部バスバ3’aには
アース側のデフォッガリード線5を接続し、上側部バス
バ3’bには電源側のデフォッガリード線5’を接続し
て給電された電流が側部バスバ3’からバスバ3を
通って下側部バスバ3へとコの字状に流れるように
したものを例示したものである。
【0009】図示したデフォッガの例は、ガラス板の横
方向に線幅0.5〜2mmの細い通電加熱ヒータ線2を
多数本ほぼ平行に2〜4cmの間隔をおいて、導電性銀
ペーストをガラス板の車内側表面にプリントし、焼付け
て形成した通電加熱式のデフォッガである。
【0010】6は自動車の後部窓用ガラス板1の上記デ
フォッガ4の上部に設けられたAM−FM兼用タイプの
アンテナ導体である。図示した例においては、このアン
テナ導体6とデフォッガ4の一部の両者近接する部分で
あるアンテナ導体6a部とデフォッガ4a部とは容量結
合され、両者間で直流電流の送受は行なわれないが高周
波電流の送受は行なわれるように所定間隔をおいて近接
されている。このアンテナ導体6a部とデフォッガ4a
部とは、例えば1〜10mm程度の間隔をおいて離間さ
れている。
【0011】デフォッガ4アンテナ導体6との容量結
合によって見かけ上、アンテナの一部として機能するよ
うになる。特にラジオ放送のAM帯に対しては、デフォ
ッガ4もAM用アンテナの一部として機能し、AM帯用
アンテナの実効長が長くなり、受信電波を多く受けら
れ、感度が上昇する。なお、FM放送搬送波に対しては
上記アンテナ導体6が機能する。
【0012】上記した例は、アンテナ導体6とデフォッ
ガ4とを一部において近接させ、高周波電流の送受が行
なわれるようにした例であるが、勿論アンテナ導体とデ
フォッガとを10mm以上離して設け、高周波電流の送
受が行なわれないようにしてもよい。勿論、後部窓用ガ
ラス板にはデフォッガを設けなくてもよい。
【0013】上記したように、デフォッガ4とアンテナ
導体6とは、その一部において容量結合されるようにす
るため、また、それぞれの線条のプリント、焼付けが容
易となるように、デフォッガ4とアンテナ導体6とは、
後部窓用ガラス板と同一面、通常は室内側面に形成する
のが最適である。
【0014】アンテナ導体6のパターンとしては、自動
車の形状、ガラス板の形状、寸法、構成などによりFM
帯ラジオ放送、AM帯−FM帯の両ラジオ放送、又はF
M帯ラジオ放送のアンテナと兼用してテレビその他の放
送等用のアンテナとして最適な性能が得られるパターン
が適宜選択設計される。
【0015】図示した例は自動車の後部窓用ガラス板1
のデフォッガ4の上部にアンテナ導体6を設けたもので
あるが、これに限られずデフォッガ4の下部に設けても
よく、デフォッガの上下部に夫々設けてもよく、その他
の余白部に設けてもよい。
【0016】また、アンテナ導体としては前述したデフ
ォッガのヒータ線と同様に、ガラス板面に導電性銀ペー
ストを所定のパターンにプリントして焼付けた線条のプ
リントタイプのものが最も一般的であるが、これに限ら
れず所定パターンの透明電導膜や極細電導性ワイヤから
なるアンテナ導体であってもよい。
【0017】本発明においては、アンテナ導体6用の給
電点7と、自動車に搭載されたラジオ受信機8との間の
経路の所望の位置にリアクタンス二端子網回路9が接続
されている。
【0018】このリアクタンス二端子網回路は、基本的
に図3のように第1のコイル10、第1のコンデンサ1
1及び第2のコイル12の各素子により構成されたリア
クタンス回路よりなり、ラジオ受信機8及びリアクタン
ス二端子網回路9間はマッチングをとり、かつ給電点7
から見たリアクタンス回路のインピーダンスはFMラジ
オ搬送周波数全域、例えば70〜100MHzの帯域に
わたって誘導性が保たれ、かつほぼ一定値となるように
各素子の値が選択される。
【0019】また、このリアクタンス二端子網回路のイ
ンピーダンスは、FMラジオ搬送周波数全域にわたっ
て、その絶対値が70Ω〜130Ωの範囲にあり、ま
た、位相角度が+65度〜+85度の範囲にあることが
好ましい。
【0020】また、AMラジオ放送も低ノイズで充分な
性能を持って受信したい場合には、上記リアクタンス二
端子網回路のインピーダンスをAMラジオ搬送周波数全
域にわたってラジオ受信機の入力端からアンテナ導体を
見たインピーダンスが若干誘導性となるようにするのが
好ましい。
【0021】また、アンテナ導体6及びデフォッガ4は
通常導電性銀ペーストをガラス板面にプリント印刷し、
焼付けることによって形成されたものが用いられるが、
この場合隣接するアンテナ導体6a部及びデフォッガ4
a部との間において、プリントされた銀のマイグレーシ
ョン等が起こり、両者が短絡する危険性がある。この場
合、ラジオ受信機8に大電流が流れてしまうので、これ
を防ぐために、アンテナ導体6の給電点7とリアクタン
ス二端子網回路9との間に直流阻止用のコンデンサ17
を挿入してもよい。
【0022】そして、本発明においては、デフォッガ4
のデフォッガリード線5,5’間に、直流電源25から
デフォッガ4への電流は流すがラジオ放送周波数帯域等
の高周波帯域の電流は遮断するように、リアクタンス回
路モジュール18を挿入するのがAMラジオ放送も感度
よく受信できるようにする点から好ましい。
【0023】このリアクタンス回路モジュール18によ
りデフォッガ4のヒータ線2とバスバ3、3’とを高周
波的に浮かすことができ、ヒータ線2及びバスバ3、
3’に誘起されたラジオ放送等の高周波帯域の電波によ
る電流がアースへ流れるのを防止でき、誘起された電流
を漏れなくラジオ受信機に送ることができる。
【0024】リアクタンス回路モジュール18内の19
は高周波用のチョークコイルであり、ラジオ放送帯等の
高周波帯において高インピーダンスとなり、また、磁気
残留防止となる特性を有するもの、例えば、磁気コアに
バイファイラ巻をした高周波チョークコイル、又は、閉
磁路からの電流によって生じるコイルの磁束を互いに打
ち消す方向に巻かれている高周波チョークコイル、又
は、磁気飽和度の高いコアを用いる高周波チョークコイ
ルなどが使用される。このチョークコイルとしては、自
己共振周波数が約0.5〜2.0MHzであるものが採
用され、特には1.0〜1.5MHzの範囲のものが最
適である。このチョークコイルとしては、自己共振周波
数が約0.5〜2.0MHz、特には1.0〜1.5M
Hzの範囲のものが最適である。
【0025】本発明の自動車用ガラスアテナ装置にお
けるガラス板は、一般に自動車の後部窓のデザイン上か
ら長方形や略台形や扇形のものが使用されるが、図10
(a)、(b)、(c)のように、横方向の長さA1
2 の平均長さAavを縦方向の高さB1 、B2 の平均高
さBavの1.7倍以上、好ましくは1.7倍〜4倍程度
とすることにより、FMラジオ搬送波に対する受信感度
及び無指向性、特に無指向性が向上することが、実験的
に確かめられた。
【0026】本発明の自動車用ガラスアテナ装置、特
にFMラジオ放送受信用又はFM−AM兼用ラジオ放送
受信用の乗用自動車の後部窓用の自動車用ガラスアンテ
ナ装置の一態様の図4のタイプのリアクタンス二端子網
回路において、コイル10は160〜500μH、コイ
ル10の浮遊容量とコンデンサ11の容量との加算値は
5〜15pF、コイル13は120〜260μH、コイ
ル13の浮遊容量とコンデンサ15の容量との加算値は
64〜100pF、抵抗14は800〜1200Ω、特
に好ましくは900〜1100Ω、コイル12は0.3
〜1.2μH、特に好ましくは0.5〜1.0μH、こ
のコイル12の浮遊容量は0.5pF以下、そしてコン
デンサ17は1000〜1000pFの値とするのが好
ましい。勿論、これらの値は代表的な範囲について例示
したものであり、対象とする自動車用ガラスアンテナ装
置に応じて最適な性能が得られるように変更できる。
【0027】
【作用】本発明の自動車用ガラスアンテナ装置のAMラ
ジオ搬送周波数帯域の作用は以下の通りであると考えら
れる。例えば、図1に示すチョークコイル等のコイルに
ついては、自己共振周波数近傍の周波数ではコイルのイ
ンピーダンスが高くなるため、図1におけるアンテナと
して機能するデフォッガとアースとの間のインピーダン
スが大きくなり、デフォッガに励起された受信信号がよ
り大きくなる。したがって、コイルの自己共振周波数
0.5〜2.0MHzの範囲がAMラジオ放送受信の際
に受信感度向上に寄与する。また、図1に示す自動車用
ガラスアンテナ装置のFMラジオ搬送周波数帯域の作用
は以下の通りであると考えられる。自己共振周波数が
1.0〜1.5MHzのチョークコイル19は、該FM
ラジオ搬送周波数帯ではインピーダンスがきわめて小さ
いので、デフォッガ4はこのガラスアンテナ装置が搭載
された自動車の車体と同電位であり、リアクタンス二端
子網回路9が図3〜5のような構成の場合、図6のよう
な等価回路と表現され、コンデンサ20の容量性インピ
ーダンスとコイル21の誘導性インピーダンスが加算さ
れ、+65〜+85度の位相を持ち、それに抵抗22の
純抵抗分を加えて、70〜130Ωのインピーダンスを
持つようになる。
【0028】リアクタンス二端子網回路9とラジオ受信
機8を接続する同軸ケーブルの特性インピーダンスは通
常容量性の50Ωであり、一方ラジオ受信機8の入力イ
ンピーダンスは通常100Ω前後であるので、リアクタ
ンス二端子網回路9とラジオ受信機8、特にFMラジオ
受信機との電気的整合がよくなり、充分な受信感度を確
保できる。
【0029】また、アンテナ導体6は自動車車体24及
びデフォッガ4との間で容量性となるので、リアクタン
ス二端子網回路9の誘導性によって打消しあって効率の
よいFMラジオ電波の受信が得られる。
【0030】外来FMラジオ電波は、大地に対して、自
動車の車体及びデフォッガ4に受信電流が流れ、それ
が、アンテナ導体6に誘導される。したがって、受信す
る電界強度の指向性は、車体形状、ガラス板形状、デフ
ォッガのヒータ線の配線パターン、形状、アンテナ導体
のパターン、形状に支配される。給電点7からアンテナ
を見たインピーダンスを70〜130Ω、特に好ましく
は90〜110Ωとし、特にガラス板はその水平方向の
長さを高さ方向の長さの1.7倍以上となるようにする
と、上記指向性が一段と良好となる。
【0031】本発明の自動車用ガラスアンテナ装置にお
いて、AMラジオ放送を受信しても感度良く、低ノイズ
で受信できるが、この場合のAMラジオ搬送周波数帯域
の作用は以下のとおりであると考えられる。
【0032】自己共振周波数の高いデフォッガ4の電源
線に挿入されるチョークコイル19のため、デフォッガ
4とアース間のインピーダンスが高くなるので、デフォ
ッガ4はアースとは切り離された形となる。直流電源2
5による雑音はチョークコイル19に加えて、コンデン
サ26によって吸収される。デフォッガ4とアンテナ導
体6とを、そのパターンの一部の導線を隣接して並行に
設けると、容量結合によって、デフォッガ4はアンテナ
の一部と見なすことができる。リアクタンス二端子網回
路9が図4の場合、AMラジオ搬送周波数では、図7の
等価回路となる。
【0033】図7のリアクタンス二端子網回路は給電点
7から見たアンテナ・インピーダンスとラジオ受信機8
の該AMラジオ搬送周波数全域にわたって、都合よく電
気整合することができる。
【0034】
【実施例】以下、実施例にしたがって説明する。図2に
おいて、自動車後部窓用のガラス板1の下部にデフォッ
ガ4を設け、デフォッガ4はバスバ3’bを経て、1
2ボルトの直流電源25から、12Aの電流が供給され
る。コンデンサ26は電源25から発生する雑音がアン
テナ導体に伝搬するのを防ぐために設けられたものであ
り、リアクタンス回路モジュール18のチョークコイル
19の自己共振周波数は1.0MHzである。
【0035】ガラス板1の上部にアンテナ導体6を設
け、給電点7を経て、リアクタンス二端子網回路に接続
され、ラジオ受信機8に接続される。このラジオ受信機
8はFMラジオ放送、又はFM−AMラジオ放送が受信
可能なものである。
【0036】受信可能な搬送周波数は400KHz〜
1.7MHz及び70〜100MHzである。リアクタ
ンス二端子網回路としては図4のとおりの構成のものが
使用されている。図4において、コンデンサ17は10
000pF、コイル10は330μH、コイル10の浮
遊容量とコンデンサ11の容量の加算値は10pF、コ
イル13は180μH、コイル13の浮遊容量とコンデ
ンサ15の容量の加算値は82pF、抵抗14は1K
Ω、コイル12は1.0μHで浮遊容量を小さくするた
めに、空心で0.47φの銅線を7mmφ7ターン巻い
たものであり、浮遊容量0.2pFであるものを用い
た。
【0037】図5は図4を変更したもので、FMラジオ
放送を感度よくかつ低ノイズで受信できるようにすると
ともにAMラジオ搬送周波数においても周波数によらず
一定のインピーダンスを持つように工夫したものであ
る。
【0038】図5において、コイル13は150μH、
コイル16は150μH、コンデンサ15は33pF、
抵抗14は680Ωである。そのAMラジオ周波数にお
ける等価回路を示すと図7のとおりとなる。
【0039】図3は図4を変更したもので、簡易型であ
る。図3において、コイル10は270μHであり、
Mラジオ搬送周波数帯域における等価回路を示すと図9
のとおりとなる。
【0040】
【発明の効果】本発明の自動車用ガラスアンテナ装置で
デフォッガ直流電源との間に接続されたチョーク
イルの自己共振周波数を0.5〜2.0MHzの範囲に
するため、AMラジオ搬送周波数帯域近傍において、
フォッガ直流電源との間のインピーダンスが大きくな
り、デフォッガに励起された受信信号がより大きくな
り、AMラジオ放送を感度よく受信できるようになる。
また、本発明におけるリアクタンス二端子網回路は単純
な回路からなるマッチング回路であり、従来のように前
置増幅器を使用した場合に比べ、各所での反射、逆流が
起こることが少なく、ラジオ受信機に入る電気信号の波
形のみだれが少なく、ラジオ受信機に入る時の送信信号
とラジオ信号の忠実度、すなわち再現性を高めることが
でき、良好で安定した受信性能を得ることができる。
【0041】また、併せてAMラジオ放送を低雑音で受
信できるようにすることができ、M用アンテナとして
ばかりでなく、自動車用のAM−FM兼用アンテナとし
て最適である。また、本発明におけるリアクタンス二端
子網回路は、四端子網回路に比べ、高いノイズ低減効果
が得られ、また、マッチング効果も充分である。
【0042】しかも、従来法において必要とされた前置
増幅器を必要とせず、簡易なリアクタンス二端子網回路
で実現できるので、コストを低減でき、また、自動車へ
の取付け、保守等が容易となるとともに、コンパクト化
することができ、自動車の設計上自由度が拡大されると
いう利点が発揮され、さらにリアクタンス素子のみで構
成されるので、前置増幅のごとく直流電源の供給は不要
であり、さらに大幅なコストダウンを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の実施例全体を示す概略説明図。
【図2】本発明装置の実施例全体を示す概略説明図。
【図3】本発明装置に適用されるリアクタンス二端子網
回路の具体的構成図。
【図4】本発明装置に適用されるリアクタンス二端子網
回路の具体的構成図。
【図5】本発明装置に適用されるリアクタンス二端子網
回路の具体的構成図。
【図6】図3〜5のリアクタンス二端子網回路のFMラ
ジオ搬送周波数帯域の等価回路図。
【図7】図4のリアクタンス二端子網回路のAMラジオ
搬送周波数帯域の等価回路図。
【図8】図5のリアクタンス二端子網回路のAMラジオ
搬送周波数帯域の等価回路図。
【図9】実施例における図3のリアクタンス二端子網回
路のFMラジオ搬送周波数帯域の等価回路図。
【図10】(a)、(b)、(c)は本発明装置に適用
されるガラス板の平面図。
【図11】従来例の自動車用ガラスアンテナ装置の全体
を示す概略説明図。
【符号の説明】
1:ガラス板 2:ヒータ線 3、3’:バスバ 4:デフォッガ 5:デフォッガリード線 6:アンテナ導体 7:給電点 8:ラジオ受信機 9:リアクタンス二端子網回路 10:第1のコイル 11:第1のコンデンサ 12:第2のコイル 13:コイル 14:抵抗 15:コンデンサ 16:コイル 17:コンデンサ 25:直流電源19 :チョークコイル 28:コンデンサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータ線とバスバとを有するデフォッガが
    自動車の後部窓ガラス板に設けられ、バスバに接続され
    るデフォッガリード線直流電源との間にチョークコイ
    ルが接続されている自動車用ガラスアンテナ装置におい
    て、デフォッガとは別に後部窓ガラス板にアンテナ導体が設
    けられ、 デフォッガとアンテナ導体との間で直流電流の送受は行
    なわれないが高周波電流の送受は行なわれるようにデフ
    ォッガとアンテナ導体とが所定間隔をおいて近接されて
    容量結合されており、 チョーク コイルの自己共振周波数が0.5〜2.0MH
    zであることを特徴とする自動車用ガラスアンテナ装
    置。
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