JPH113406A - 非接触icカードのリーダー/ライター - Google Patents

非接触icカードのリーダー/ライター

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JPH113406A
JPH113406A JP9153305A JP15330597A JPH113406A JP H113406 A JPH113406 A JP H113406A JP 9153305 A JP9153305 A JP 9153305A JP 15330597 A JP15330597 A JP 15330597A JP H113406 A JPH113406 A JP H113406A
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card
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JP9153305A
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Koichi Umezawa
功一 梅澤
Ryuichi Nemoto
隆一 根本
Masaaki Ando
公明 安藤
Takehiro Okawa
武宏 大川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の位置にICカードを簡単にセットするこ
とができる省電力型のリーダー/ライタを提供すること
にある。 【解決手段】 非接触のICカード100を置くためのテ
ーブル3と、該テーブル3の所定の位置に隣接して配置
され、前記ICカード100との間で、電磁結合により、
電力の送信および情報伝達を行う送受信アンテナ51
と、前記テーブル3の所定の位置に前記ICカード100
を案内するするガイド部5と、前記テーブル3に設けら
れれる前記ICカード100の位置を確認するためのセン
サー7と、前記センサー7の検出結果に基づいて前記送
受信アンテナ51からの送受信を起動させることができ
る制御部500を備えた非接触ICカードのリーダー/ラ
イター1。 【効果】 テーブルの所定の位置にICカードを簡単に位
置決めすることができ、更に省電力化が図れる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触のICカード
との間で、電磁結合により、電力の受信および情報信号
の送受信を行なうリーダー/ライターに関するものであ
り、特に、通信距離が数mmから10mm程度の密着型のリ
ーダー/ライターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プロセッサ等のICを内蔵したICカ
ードが電子マネー等の記憶媒体として注目をあつめてい
る。従来のICカードは、上位端末装置であるリーダー/
ライターとの情報伝達を接点を用いて行うものが主体で
あったが、最近では、接点の接触不良が少なくて信頼性
のある非接触式のICカードおよびリーダー/ライターの
開発が進められている。
【0003】非接触ICカードには、通信距離により、密
着型と近接型および遠隔型があるが、最近このうちの密
着型ICカードに関して、コイルの位置や形状、電気的特
性などを定めた国際標準規格 ISO10536 が制定され、
この規格に準拠したICカードおよびリーダー/ライター
の開発が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記国際標準規格によ
れば、ICカードとリーダー/ライターとの情報伝達を行
う際には、互いの送受信用アンテナの位置精度が2mm程
度に規定されているために、利用者にリーダー/ライタ
ーの所定の位置にICカードを正確に置いてもらう必要が
ある。これを怠ると誤動作につながるため、利用者に是
非とも実行してもらわなくてはならない。しかしなが
ら、位置精度を厳格に行おうとすると、従来の接触式の
ICカードのようにスロットに挿入する手間と同じにな
り、非接触というメリットを有効に活用することができ
ない。特に、近年のICカードは軽量化され、かつフレキ
シブルな構造を備えたものが開発されているため、前記
取扱性の課題は重要である。
【0005】本発明の第1の目的は、所定の位置にICカ
ードを簡単に置くことができるリーダー/ライターを提
供することにある。
【0006】本発明の第2の目的は、所定の位置にICカ
ードを簡単に置くことができる省電力型のリーダー/ラ
イターを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために、第1の発明に係るリーダー/ライターは、非
接触のICカードを置くためのテーブルと、該テーブルの
下部の所定の位置に隣接して配置され、前記ICカードと
の間で、電磁結合により、電力の送信および情報信号の
伝達を行う送受信アンテナと、前記テーブルの所定の位
置にICカードを案内するするガイド部とを備えるように
する。
【0008】前記第2の目的を達成するために、第2の
発明に係るリーダー/ライターは、非接触のICカードを
置くためのテーブルと、該テーブルの下部の所定の位置
に隣接して配置され、前記ICカードとの間で、電磁結合
により、電力の送信および情報信号の伝達を行う送受信
アンテナと、前記テーブルの所定の位置に前記ICカード
を案内するするガイド部と、前記テーブルに設けられれ
る前記ICカードの位置を確認するためのセンサーと、前
記センサーの検出結果に基づいて前記送受信アンテナか
らの送受信を起動させる制御部とを備えるようにする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る非接触のICカ
ードのリーダー/ライターの実施例を図1〜図23を参
照して詳細に説明する。
【0010】(第1の実施例)図1〜図12及び図23
は、本発明に係るリーダー/ライターの第1の実施例で
ある。先ず、図1の外観斜視図に基づいて、第1の実施
例の概要を説明する。
【0011】図1において、符号1で総括的に示すのは
リーダー/ライター2(図3で図示)の本体1、100
は非接触型のICカードである。前記本体1は、上面形状
を略長方形とする薄型の本体形状を備え、該本体1の上
面に前記ICカード100を置くためのテーブル3が形成
されている。前記テーブル3は本体1の上面の長手方向
の片側に片寄って形成され、かつ、片寄った端部が高
く、他方の内側が凹状となるように傾斜して形成されて
いる。そして、凹状に形成される前記テーブル3の3方
を囲むようにガイド部5が形成されている。前記ガイド
部5は、本体1の上端と前記テーブル3を傾斜面で連続
するように形成され、利用者が前記ICカード100を前
記テーブル3の所定の位置に置き易いようにする。
【0012】また、7は前記テーブル3の凹状の最下部
に配置されたホトセンサーであり、前記ICカード100
が前記テーブル3の所定の位置に置かれたか否かを検知
する。9は、前記テーブル3の中央に形成される溝であ
り、ICカード100の滑りを良好にするものである。1
1は、LEDであり、リーダー/ライター2が動作中の
状態で点灯する。13は情報伝達や電源の供給を受ける
接続コードである。また、テーブル3の下部の筐体内に
は、後述する送受信アンテナの役割をはたすコイル51
が隣接して設けられており、前記ICカード100に電力
の送信および情報信号の伝達を行う。
【0013】前記ICカード100は、後述するコイル5
1を備えた非接触方式のICカードである。この実施例で
は、例えば、図12に示すような、ICカード100の基
板にPETフイルムを使用した透明でフレキシビルな構
造を備えたものを採用している。図12において、10
1はコイル、110は集積回路、111は回路デバック
用のテスト用配線である。
【0014】さて、本実施例に係るリーダー/ライター
2によれば、利用者がICカード100をテーブル3の近
傍に置くようにすることで、 ICカード100を前記ガ
イド部5及び傾斜したテーブル3により、テーブル3の
所定の位置に簡単にセットすることができる。この際、
リーダー/ライター2は、 ICカード100が所定の位
置に置かれたことをホトセンサー7で検知してコイル5
1を動作するので、常にコイル51をドライブしている
必要がない。
【0015】以下、リーダー/ライター2及びICカード
100を詳細に説明する。
【0016】先ず、図2、図3及び図23を参照して、
リーダー/ライター2及びICカード100の装置構成を
説明する。
【0017】図2は非接触のICカード100とリーダ/
ライター2の装置構成図である。図2において、リーダ
ー/ライター2は総括的に示したリーダー/ライター制
御回路50によって、4.91MHzのクロック(電力供給用
のキャリア信号でもある)と、PSK変調を行なってICカ
ード100へのデータ(下りデータ)を発生させ、コイ
ル51をドライブしてICカード100側に電波(電磁
波)で伝達する。一方,非接触式のICカード100から
リーダー/ライター2へのデータ(上りデータ)はコ
イル51によって受信し復調再生を行なうまた,ICカー
ド100は,コイル101によって,上記信号を受信
し、電源回路102で直流電圧を発生させると同時に、
送信受信制御回路103によって、下りデータの復調と
上りデータの変調を行なう。復調された信号は、CPU1
04を介してメモリ105にデータを書き込む。前記メ
モリ105から読みだされた上りデータは、CPU104
と送信受信制御回路103を介してコイル101をドラ
イブする。
【0018】図3はリーダ/ライター2の詳細な装置構
成図である。図3において、52はリーダー/ライター
2を統括して制御するMPU(マイクロプロセッサ
ー)、53は4.91MHzのクロックを発生させるタイミン
グ発生回路、54はIS010536に定められた90度位相の
2相PSK変調を行なう変調回路、55と56は前記90
度位相のPSK変調(ディジタル信号)から正弦波を発生
させるためのサイン波発生回路1とサイン波発生回路
2、57と58は増幅回路1と増幅回路2である。前記
タイミング発生回路53、変調回路54、サイン波発生
回路1(55)とサイン波発生回路2(56)、増幅回
路1(57)と増幅回路2(58)を介して、91MHzの
クロックに対してデータ(下りデータ)でPSK変調を行
ない、ICカード100へのデータ(下りデータ)を発生
させ、コイル51をドライブしてICカード100側に電
波(電磁波)で伝達する。
【0019】また、非接触式のICカード100から リ
ーダー/ライター2へのデータ(上りデータ)はコイル
51によって受信し、増幅回路3(59)で増幅され、
フイルタ回路60で必要な波形を抽出して、二値化回路
61でディジタル信号に変換し、復調回路62でPSK 復
調を行って、データ(上りデータ)の復調再生を行な
う。
【0020】また、63はカード検出回路であり、ホト
センサー7から常に発信される光信号がICカード100
によって反射された光信号をホトセンサー7で受信した
ことを検知してMPU52に伝達する。64はLED1
1のドライバである。
【0021】なお、図3においては、コイル51に関連
する各部を示したものであり、電源やI/O等の各ユニ
ットは省略して示している。また、図3においては、コ
イル51を図12のICカード100に設けた1対のコイ
ル101と同様な1対のコイル51で示しているが、切
替えスイッチを備えて2対のコイル51を備えるように
してもよい。この2対のコイルによれば、1対のコイル
101が片寄って配置されているICカード100の挿入
方向を特定することなくデータ伝達を行うことができ
る。
【0022】ここで、本実施例に係るリーダー/ライタ
ー2は、利用者に目に触れ、操作されるリーダー/ライ
ター2の本体1の小型化を図るために、図3に示した装
置構成を2つの回路ユニットに分割している。1つは点
線65で示したヘッドユニット部であり、他の1つは点
線66で示した本体ユニット部である。本実施例では、
前記ヘッドユニット部65を前記本体1に内蔵し、前記
本体ユニット部66は前記本体1と分離した構造体、例
えばパソコンの増設ボード等に実装するようにする。
【0023】この分離した装置構成を図21で説明す
る。図23はリーダー/ライター2と、上位端末装置で
あるPC(パーソナルコンピュータ)500の構成を示
したものであり、(a)図は、ノート型PC500aに
採用したものを示し、(b)図はテーブルトップ型PC
500bに採用したものを示している。
【0024】(a)図に示す装置構成では、リーダー/
ライター2を、ヘッドユニット部65を備えた本体1
と、該本体1とコードを13を介して接続され、前記本
体ユニット部66を備えたリーダー/ライターコントロ
ーラの筐体501aとから構成し、前記筐体501aの
接続コード13aをノート型PC500aの入力I/O
入力ポート、例えばRS232CやPCMIA等に接続する。この
装置構成によれば、ノート型PC500aに影響を与え
ることなくリーダー/ライター2を簡単に接続でき、利
用者は、利用頻度の少ない前記筐体501aをブラック
ボックスとして、机の下等の見え部分に設置できるの
で、快適な操作環境を得ることができる。しかも、簡単
に分離できるので、携帯性を向上することができる。
【0025】また、(b)図に示す装置構成では、リー
ダー/ライター2を、ヘッドユニット部65を備えた本
体1と、該本体1とコード13を介して接続され、前記
本体ユニット部66を備えたボード501bとから構成
し、該ボード501bをPC用の増設ボードとして、テ
ーブルトップ型PC500bの拡張ボード挿入部に挿入
する。この装置構成によれば、本体ユニット部66をテ
ーブルトップ型PC500bの筐体内部に収納できるの
で設置スペースを小さくすることができる。
【0026】なお、前述実施例では、分離した構造を説
明したが、リーダー/ライター1を1つの筐体内に納め
てもよい。
【0027】次に、図1及び図4〜図9を参照して、リ
ーダー/ライター1の構造体を詳細に説明する。図4は
外観平面図、図5は外観正面図、図6は外観側面図、図
7はテーブル3の部分拡大斜視図、図8は概略構造を示
すA−A’断面図、図9は概略構造を示すB−B’断面
図である。
【0028】図1において、本体1の外観は、樹脂材料
で形成される上部をカバーする上カバー15と、樹脂材
料で形成される下部をカバーする下カバー17とから構
成され、図示しないネジで取付けられる。この実施例で
は、前記上カバー15を厚くし、前記下カバー17を薄
く形成することで、前記上カバー15の成形品を型変更
したりグラフイックを変更することで、多様なデザイン
の自由度を確保するようにしている。例えば、図1に示
す実施例の外観は、周囲中央に上下を分割する波形の溝
線を形成し、該溝線をマスキング塗装の見切り線とし
て、上下の塗装色を変えるようにしている。また、この
実施例では、図8、図9に示すように、テーブル3の下
部にコイル51を備えたアンテナ基板65aと、増幅回
路1、2(57、58)等を備えたメイン基板65b及
びLED11を図示しない取付けリブを介して下ケース
に取付けるようにしている。このため、薄い下カバー1
7に内部構造物を取付けるようにしているので、組立性
やメンテナンスを容易にしている。もちろん、この構造
は一実施例でありこれに限定されるものではない。
【0029】なお、図8、図9中、67は、コイル51
を支持し、かつ磁界効率を向上するためのフェライトコ
アである。同図では図12と同様なコイル51を2対装
着した実施例で示している。
【0030】図4及び図5において、本実施では、図5
を正面とした場合、本体1の横幅Wを80mm、奥行Dを
122mm、最頂部までの高さHを28mmとする薄型で偏
平な形状としている。本実施の上面形状は、図4に示す
平面図中、上面手前(図面下部)にテーブル3を形成
し、上面後方に広い凸円弧状の平面を備え、その中央の
最頂部近傍にLED11を備えた後部隆起部19を形成
している。そして、前記テーブル3の両側にはテーブル
3から上方に立ち上げた両側隆起部21が形成され、該
両側隆起部21は前記後部隆起部19に連続して、テー
ブル3の両側と後方の3方を囲むように形成されてい
る。
【0031】更に、前記両側隆起部21はテーブル3側
に向かって傾斜する凸円弧の傾斜面21aが形成され、
後部隆起部19の前部もまた同様に、テーブル3側に向
かって傾斜する凸円弧の傾斜面19aが形成されてい
る。そして前記傾斜面19aと傾斜面21aは緩やかに
連続して形成されて、ICカード100をテーブル3の所
定位置に誘導するガイド部5を構成している。この実施
例では、図5に示すように、両側隆起部21までの本体
の高さH2を24mm、テーブル3までの本体の高さH3
を22mmに設定している。なお、この実施例では、傾斜
面21aと傾斜面19aを凸円弧で形成しているが、こ
れに限定されるものではない、直線的でも凹円弧状でも
よい。
【0032】また、図7に示すように、ガイド部5とテ
ーブル3との間には垂直面で形成される立上部23が形
成されている。前記立上部23は、ガイド部5とテーブ
ル3との間に高さt0の大きさで一様に形成されるもの
である。即ち、ガイド部5は、前記傾斜面19aまたは
傾斜面21aと前記立上部23を備え、前記傾斜面19
aまたは傾斜面21aにより ICカード100を前記立
上部23に導き、前記立上部23は ICカード100を
テーブル3の所定の位置に導き支持するものである。ま
た、前記立上部23の高さt0は、大きすぎると前記傾
斜面19aの作用効果が軽減され、小さすぎると ICカ
ード100をテーブル3の所定の位置に安定支持するこ
とができない。そこで、この実施例では前記立上部23
の高さt0をICカード100の厚さ程度に設定してい
る。
【0033】なお、本実施例では前記立上部23を、ガ
イド部5の下端周囲に形成しているが、少なくともICカ
ード100を固定するテーブル3の所定の位置、または
前記所定の位置近傍に形成してもよい。例えば、この実
施例によれば、立上部23は、少なくとも後部隆起部1
9と、後部隆起部19近傍の両側隆起部21に形成すれ
ばよい。
【0034】図4に戻り、前記立上部23によって形成
される前記テーブル3の大きさは、横幅W1を72m
m、奥行D1を78mmに設定している。このテーブル3
の横幅W1は、図4の点線で示したICカード100の横
幅と略一致し、奥行D1はICカード100の奥行よりD
3(10mm程度)だけ小さく設定している。前記寸法D
3は、テーブル3に置かれたICカード100の端部を指
で摘まめるようにしたものである。この実施例では、前
記ICカード100の摘まみ易さをより向上するために、
テーブル3の端部に切欠部24を形成している。この切
欠部24は、中央が大きく、両側が小さくなるように
「唇形状」にテーブル3の端部を切り欠いたものであ
る。この切欠部24により、 ICカード100を摘まむ
指先を前記切欠部24の凹部内に挿入することができる
から、ICカード100の端部から飛び出す前記寸法D3
を小さくすることができる。しかも、切欠部24の切り
欠き部分は両側が小さくなっているので、ICカード10
0を摘まみ易さを維持しつつ、安定支持することができ
る。
【0035】また、図4に示すようにテーブル3の手前
側は、両側にΘ1開いた裾広がりの形状としている。こ
の裾広がり形状は、利用者がICカード100をテーブル
3に置き易くするためのものである。一般に、カウター
等にリーダー/ライターを設置した場合、人はテーブル
3の延長線上から真っ直ぐにICカード100をセットす
ることは少なく、右利きの人は右側に傾いて、左利きの
人は左側に傾いた方向からICカード100をセットす
る。特に、フレキシブルな構造を備えたICカード100
の場合は、 ICカード100の先端部をテーブル3に正
しく導くことが重要である。特に目の不自由な方には配
慮しなければならない点でもある。そこでこの実施例で
は、右利き、左利きにも対応できるようにテーブル3の
手前側は、両側に開いた裾広がりの形状としている。し
かも、裾広がりの形状を構成するガイド部5は円弧状に
形成され、かつ凸円弧状に連続しているので、スムーズ
にICカード100をテーブル3の所定の位置に導くこと
ができる。
【0036】図8において、この実施例に係るリーダー
/ライター1は、前記テーブル3を傾斜面とすることで
ICカード100がテーブル3の所定の位置に導き易く、
かつその所定の位置に安定支持されるようにしている。
図から明らかなように、前記テーブル3は、裾広がりの
形状を備えた端部側(図4中の下端側)を高く、他方の
端部(図4中の上部側)を低くするような傾斜面で形成
されている。この構造により、 テーブル3に置かれたI
Cカード100を重力を利用して、前記所定の位置であ
る前記他方の端部に導き易くする。前記傾斜角度Θ2は
大きすぎると、前記ICカード100はテーブル3を飛び
越えてしまい、また装置全体の大きさを大きくしてしま
う。また小さすぎると、前記作用効果を得ることができ
ない。そこで、この実施例は傾斜角度Θ2を4度に設定
することで、前記効果を得つつ、装置全体の薄型化を実
現している。
【0037】また、図8において、この実施例では、 I
Cカード100がテーブル3に置かれる所定の位置を前
記テーブル3の最も低い位置に設定している。つまり、
この実施例では、後部隆起部19の下端の立上部23
と、両側隆起部21の下端の立上部23との3方向から
支持された位置を所定の位置としている。本実施例で
は、前記所定の位置を検知するために、前記テーブル3
の最も低い位置に窓を形成し、この窓にホトセンサー7
を設けている。前記ホトセンサ7―は、前記窓から外側
に光信号を発信しており、該光信号が前記ICカード10
0により塞がれて、その光信号の反射光を検知すること
でICカード100が所定の位置に固定されたことを知る
ようにしている。
【0038】図4に戻り、テーブル3の長手方向の中央
には溝9が形成されている。この溝9は、 ICカード1
00に帯電した静電気や、 ICカード100とテーブル
3との間の空気を逃がすためのものである。この実施例
では、溝9をテーブル3の長手方向の中央に細く帯状に
形成することで、テーブル3の横方向(短手方向)から
ICカード100がテーブル3に投入されても、ICカ
ード100の端部が前記溝9に引っかからないようして
いる。一方、溝9をテーブル3の長手方向に沿った複数
の凹凸で形成し、かつ外方向に前記凹凸が抜けるように
形成することで、静電気や空気を逃がしてICカード10
0の滑り易さを向上している。
【0039】なお、本実施例では前記溝9を採用した
が、静電気や空気を逃がす形状の凹凸形状であればよ
い。例えば、複数の突起部を備えた凹凸形状でもよい。
また、横方向からのICカード100の端部が引っかから
ない細かな複数の突起部を備えた凹凸形状であれば、テ
ーブル3の全面に設けてもよい。
【0040】次に、図10はICカード100の装着事例
を示したものである。(a)図に示すように、本実施例
によれば、ICカード100の挿入方向がテーブル3から
左右方向、例えば、図のように左側にずれてもガイド部
5の左側の傾斜面19aにより、右側方向にずれが補正
されるように導かれる。そして、ICカード100の右側
端部は、(d)図のようにテーブル3を滑って右側のガ
イド部5の立上部23に当たって右側の位置が特定さ
れ、そのままテーブル3の傾斜に沿って点線に示す所定
の位置に固定される。ICカード100を取り上げる場合
は、ICカードは非接触であるために、テーブル3から飛
び出した部分を指で摘まんで簡単に取り上げることがで
きる。この際、前記したように、 ICカ―ド100の飛
び出し量が小さくても切欠部24によりICカ―ド100
の端部を確り摘まむことができる。
【0041】(b)図において、本実施例では、ICカー
ド100の挿入方向が斜めにずれていてもテーブル3に
正しく導き易くなっている。図(b)は左利きの人が斜
め方向から挿入しようとしている状態を示している。こ
の状態では、テーブル3の手前が裾広がり形状となって
おり、またガイド5の裾広がり部が凸円弧状の傾斜面1
9aとなっているので、斜めに挿入されるICカード10
0は自然に白抜き矢印方向に導かれる。そして、ICカー
ド100の右側端部は、(d)図のように、テーブル3
を滑って右側のガイド5の裾広がり部の立上部23に当
たってその方向を真っ直ぐな方向に修正されて、右側の
位置が特定され、そのままテーブル3の傾斜に沿って点
線に示す所定の位置に固定される。
【0042】(c)図において、本実施例では、ガイド
5を3方向に設けているので、例えば、(c)図に示す
ように、左斜め後方からICカード100が挿入されて
も、左側のガイド5の傾斜面19aと後方の傾斜面21
aにより、矢印方向に導かれる。そして、ICカード10
0の右側端部は、(d)図のように、テーブル3を滑っ
て右側のガイド5の裾広がり部のの立上部23に当たっ
て、逆にテーブル3の傾斜に沿って点線に示す所定の位
置に固定される。
【0043】(d)図において、 テーブル3を滑るIC
カード100の端部は、テーブル3の中央の溝9により
邪魔されないので、前記(a)〜(c)の動作を円滑に
おこなうことができる。しかも、 ICカード100がテ
ーブル3に密着する時は、静電気や間の空気が溝9から
抜けるので、 ICカード100が非常に軽い場合でも、
せっかく所定の位置に導かれた ICカード100が静電
気や空気により再び浮いてずれるのを軽減することがで
きる。
【0044】次に、図11を参照してリーダー/ライタ
ー2の動作方法を説明する。図11は、ホトセンサー7
に基づく動作を示したフロー図である。先ず、リーダー
/ライター2は、コード13を介してホストとなる端末
装置に接続され、電源を供給されるとともに、情報伝達
可能に接続されている。また、上位端末には、リーダー
/ライター2の接続プログラムがインストールされてい
る。この状態ではホトセンサー7が起動し、常にテーブ
ル10に設けた窓から光信号を発信し(ステップ91
0)て、起動状態となっている。そして、ホトセンサー
7がICカード100により前記窓が塞がれホトセンサ7
ーに反射信号があるか否かを検知し(ステップ92
0)、 検知されれば、CPU52は上位端末に「ICカ
ード装着」を報告する(ステップ930)。検知しなけ
れば、ICカード100が装着されるまで待機させる。
【0045】制御部52は、「ICカード装着」の報告に
より上位端末から発信される電源供給指令及び通信用の
データ(下りデータ)を受け取り(ステップ940)、
LED11を点灯(ステップ950)し、コイル51を
ドライブして電源供給及び情報の伝達を開始する(ステ
ップ960)。やがて、上位端末からの情報(データ)
の伝達が終了(ステップ970)すると、CPU52は
コイル51の駆動を停止し、電源供給を停止(ステップ
980)し、LED11を消灯させる(ステップ99
0)。そして、CPU52は、ICカード100が取り
外された否かをホトセンサー7で監視し、検知されれば
再びステップ210の状態とし、検知されなければ現状
を維持する(ステップ995)。
【0046】この実施例によれば、リーダー/ライター
2は、 ICカード100がテーブル3の所定の位置にあ
る時、即ちICカード100との情報伝達が可能な時にの
みコイル51をドライブして情報伝達を行うので、常に
コイル51をドライブさせる必要がないので省電力とす
ることができる。また、このリーダー/ライター2の駆
動中は、LED11が点灯するので、駆動中に誤ってIC
カード100を取外す誤動作を軽減することができる。
しかも、前記LED11は、使用者の手の動作範囲外の
テーブル3の後方の最頂部近傍に設けられているので、
視認性が向上されている。
【0047】(第2の実施例)図13、図14は、本発
明に係る第2の実施例を示したものである。図13は外
観斜視図、図14は概略断面図である。
【0048】この実施例に係るリーダー/ライター2の
本体301は、本体形状を上面がフラットで薄型偏平な
箱型形状として、その上面に凹状のテーブル3を設けた
ものである。図において、前記テーブル3は本体上面の
長手方向の片側に片寄って形成され、かつ、片寄った端
部が高く、他方の内側が凹状となるように、その断面形
状がクサビ型を成すように傾斜して形成されている。そ
して、凹状に形成される前記テーブル3の3方を囲むよ
うにガイド部5が形成されている。前記ガイド部5は、
垂直面のみで構成されている。なお、他の部分において
は前記第1の実施例と同様につき説明を省略する。
【0049】この実施例によれば、本体上面をフラット
とすることで、全体をコンパクトな薄形としているの
で、収納性やコンパク性、あるいは梱包サイズを小さく
することができる。しかも、全体をシンプルな形態にし
て内部実装も効率良くできるから構造を簡単にすること
ができる。なお、この実施例ではガイド部5を垂直面の
みで構成したが、前記第1の実施例と同様、ガイド部5
の下部に立上部23を残してその上部を傾斜面としても
よい。
【0050】(第3の実施例)図15、図16は、本発
明に係る第3の実施例を示したものである。図15は外
観斜視図、図16は概略断面図である。
【0051】この実施例に係るリーダー/ライター2の
本体401は、上面の手前側を低く、上面後方を高くす
るように横長形状のテーブル3を配置した横形の形態と
したものである。図において、この実施例は、側面形状
を手前側が低く後側が高くなうように略クサビ形の形状
に形成している。そして、本体401の上面に設けたテ
ーブル3を使用者側に傾けて設けるようにしている。前
記した第1の実施例ではテーブル3に置かれたICカード
100を使用者と反対側、例えば店側の店員に見せるよ
うに、セットしていたが、この実施例では利用者にICカ
ード100を見え易くするように配置する。このため、
利用者はICカード100を本体401にセットした状態
で使用するICカード100を再確認できるので、複数の
ICカード100を持っているいる人に有効である。ま
た、 ICカード100を人に見せたくない場合にも有効
である。
【0052】この実施例では、前記形態を実現するため
に、上面を手前に傾斜させ、その上面の手前と両側に連
続するU字状のガイド部5を形成し、前記ガイド部5の
内側にテーブル3を形成している。テーブル3は、下端
部が深く、上端部が浅くなるように形成され、更に前記
ガイド部5は両側を、傾斜面21aと立上部23とで構
成し、下部を立上部23のみで構成することで、両側
(左右方向)位置ずれを修正し易くし、下部はテーブル
3からICカード100が滑り落ちないように配慮してい
る。そして、この実施例では、より使い易さを向上する
ために、テーブル3を横長としてICカード100を横位
置にセットするようにし、更にテーブル3の傾斜を大き
くしてICカード100が立つようしている。
【0053】更に、テーブル3の上端部は段差部402
が形成されている。この段差部302はICカード100
の取出し易さを向上するものであり、この実施例では、
テーブル3の上端部の中央を切り欠くことで左利き、右
利きに対応するようにしている。なお、右利き用であれ
ば右側を切り欠き、左利き用であれば左側を切り欠く。
更に中央を残して両側を切り欠いて両用にしてもよい。
なお、他の部分については第1の実施例と同様に付き説
明を省略する。
【0054】この実施例によれば、ICカードを置くため
のテーブル3が利用者に見え易い位置に設けられている
ので、所定の位置にICカードを置き易すい。しかも、利
用者はICカードを横位置で手首のスナップを使って後方
より手前に挿入することができるので位置決めが容易で
ある。また、LED11は、見え易い位置に配置される
ので視認性が良好となり誤操作防止に効果がある。
【0055】(第4の実施例)図17、図18は、本発
明に係る第4の実施例を示したものである。図17は外
観斜視図、図18は概略断面図である。
【0056】この実施例に係るリーダー/ライター2の
本体501は、本体上面に配置される略矩形状のテーブ
ル3の1つの角部502を最下部として、対角線に位置
する角部503を最頂部となるように、テーブル3を斜
めに傾斜させて設けている。そして、ガイド部5は前記
最下部の角部502を構成する2辺に跨るようにL型形
状に形成する。この場合、ガイド部5は、特に傾斜面を
設けることなく、立上部23のみで形成する。そして、
ホトセンサ7を前記角部502のテーブル3に配置する
ようにする。また、最頂部の角部503は、安全性とIC
カード100の取出し易さを考慮して切欠部504を形
成する。
【0057】この実施例によれば、最頂部の角部503
を構成する2辺の方向が開放されているので、左右方向
から位置決めを気にせずテーブル3に挿入することがで
きる。しかも、挿入されたICカード100は、最下部の
角部502を構成するL型形状のガイド部5により、ど
ちらに片寄ってもガイド部5にの一辺に捕らえられ、そ
のままガイド部5の傾斜によりICカード100の角部が
前記角部502に導かれるので、極めて位置決めが容易
にできる。更に、取出す場合は、ICカードの最頂部を指
で保持することができるので、右利き左利きに対応でき
る。そして前記第3の実施例と同様な効果を得ることが
できる。
【0058】(その他の実施例)図19は、本発明に係
る他の実施例を示したものであり、テンキー603を備
えたリーダー/ライター2の部分断面が示された外観斜
視図である。図19において、この実施例に係るリーダ
ー/ライター2の本体601は、テンキー603を備え
たベース部605に角度調整可能なテーブル3を備えた
テーブル部602とから構成されるリーダー/ライター
2である。この実施例では、電子通貨の決済に使用され
るICカード100の使用実態を考慮して、決済時に必要
な暗証番号を入力するテンキー603を本体605の上
面手前に設けている。また、ベース部605の上面後方
にはテーブル部602が揺動可能に取付けられている。
テーブル部602は両側の下部に回転軸604を備え
て、この回転軸604を中心に上端を後方に倒すように
揺動させることができる。
【0059】更に、図示しない回転位置固定手段によ
り、適宜テーブル部602を所定の位置で固定すること
ができる。そして、テーブル部602の前面には図15
で説明したと同様なテーブル3及びガイド部5が設けら
れている。また、テーブル部602には図65で説明し
たヘッド部65が設けられ、ベース部605側には本体
ユニット部66とテンキー603が設けられ、ヘッド部
65とベース部との接続は前記回転軸604の開口部を
介して行われる。
【0060】この実施例によれば、リーダー/ライター
2の本体701が設置されるカウンタ等の高さに対応し
てテーブル3の角度を自在に調節でき、しかも、ICカー
ド100とテンキー603が近接して配置されているの
で、使い勝手を向上することができる。なお、同様な回
転構造を使用して、前記本体605を壁に取付けて使用
するようにしてもよい。この実施例を図20、21で説
明する。
【0061】図20、図21は、前記図19の実施例と
同様に、本体701を、ベース部702と、該ベース部
701に回転可能に取付けられるテーブル部703とか
ら構成した卓上と壁面取付け兼用の実施例を示したリー
ダー/ライター2である。図20は外観斜視図、図21
は概略断面図である。図において、この実施例では、ベ
ース部702に壁面取付部(取付け穴)704を設ける
ことで、ドア近傍の壁面に取付けることができるから、
例えばICカード100を身分証明、あるいは鍵として本
リーダー/ライター2に読み込んで利用することができ
る。したがって、この実施例では、テーブル3が垂直面
に近い状態となるために、テーブル3の下部705を袋
状に形成し、テーブル3の両側に上部が第1の実施例と
同様に端部側(上側)が開いたガイド部705を設けて
いる。また、前記袋状の下部705は、図21に示すよ
うに、ホトセンサー7が設けられた袋状の奥部706は
ICカード100と略同じ厚さのスリットとし、袋状の入
口707はテーブル3と対向する端部をアール形状とす
る傾斜面708とする袋が開いた形状としている。
【0062】このため、利用者は前記ガイド部705と
傾斜面708を介してICカード100を投げ込むように
投入することができる。投入されたICカード100は傾
斜面708により折れ曲がることがなく袋状の奥部70
6に導かれる。そして、この状態では、ICカード100
がテーブル3と平行に位置決められるので、ICカードが
立った状態あるいは、前方にある程度倒れた状態でも情
報の伝達を行うことができる。
【0063】また、この実施例では前記図19の実施例
と同様にテーブル部703を回転構造としているので、
卓上に設置されてもテーブル3の角度を任意に調整する
ことができる。特に、この実施例では、低い位置に設置
してテーブル3を立ち姿勢にしてもICカード100が挟
まれた状態となるので、ICカード100を所定の位置に
固定することができるから、情報伝達や取扱性が極めて
良好である。
【0064】なお、この実施例では、ICカード100を
縦姿勢で装着することで、ICカード100を安定確保し
つつ袋状への出し入れを向上させている。また、この構
造に加えて、 ICカード100の所定の位置に固定用の
穴あるいは切り欠き等の固定手段を形成し、動作中に前
記固定手段を固定ピンで固定して取り外しできないよう
にしてもよい。このようにすれば、動作中の誤動作を軽
減することができる。
【0065】図23は、本発明に係る他の実施例を示し
たものであり、ポス端末装置に取付けた状態のリーダー
/ライター2外観図を示している。この発明に係るリー
ダー/ライター2は、単独の入出力装置として、あるい
は前記したテンキーを備えた、入出力装置として、ある
いは他の端末装置に組み込んで使用してもよい。例え
ば、図20は、スパー等の販売店に設置されるポス端末
装置802の顧客側にリーダー/ライター2の本体80
1を設けたものである。この実施例によれば、顧客は、
買い物の明細をポス端末装置802の顧客表示部803
で確認し、現金の支払いを前記本体801を介しておこ
なうことができる。
【0066】また、図20の実施例では組み込みタイプ
で説明したが、例えば本体を構成する上ケースを薄くし
てつば状にして周囲に張り出させ、下ケースを小さな箱
状として形成し、組み込む端末装置側の開口部に前記下
ケースを挿入して取付けるような汎用タイプに応用して
もよい。
【0067】このように、前記した実施例によれば、IC
カードを置く時に、位置決めするためのガイド(溝、段
差)を設けたので、送受信アンテナとICカードに設けた
送受信アンテナとの位置制度及び再現性を向上すること
ができる。
【0068】また、ガイド部の山の部分にテーパを付け
たことにより、ICカードの位置決めを容易にしている。
また、テーブルの入口部分を広くすることで、ICカード
の挿入と位置決めを容易にしている。
【0069】また、ICカードの置かれるテーブルの滑ら
して位置決めする部分に溝を設け、ICカードを滑りやす
くすることで、静電気などでICカードがテーブルに付か
ないようにしている。
【0070】また、ICカードの端部がテーブルから10
mm程度出っ張るように形成することで、ICカードの端部
をつまむことができるのでICカードを持ち易くすること
ができる。
【0071】また、カードの出っ張る部分のテーブルの
端部に逃げを設けることで、指の摘まみ易さを向上して
いる。
【0072】また、反射型のホトセンサーをガイド部の
奥の部分に設け、ICカードが奥まで確り位置決めされた
ことをセンサで検知し、その後ICカードに対してクロッ
ク(電力)を送信し、通信を開始させるので省電力化が
図れる。また、ホトセンサーによる検知によれば、軽量
化したICカードでも光の反射で安価で精度良く検知する
ことができる。
【0073】また、本体の上部に発光ダイオード(ラン
プ)を設け、通信を行っているときにこれを点灯させる
ようにすることで、動作状態を知ることができる。
【0074】更に、テーブルの手前を高く、センサ側
(奥側)を低く傾斜させることで、ICカードの位置決め
を容易にしている。
【0075】なお、本実施例では、軽量化されたICカー
ドを簡単に検知するためにホトセンサーを使用したが、
他のスイッチで検知してもよい。
【0076】
【発明の効果】第1の発明によれば、テーブルの所定の
位置にガイド部を介してICカードを簡単に位置決めする
ことができる。
【0077】また、第2の発明によれば、テーブルの所
定の位置にガイド部を介して簡単に位置決めされたICカ
ードを検知して、送受信アンテナを駆動させて ICカー
ドと情報伝達することができるので省電力か図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るリーダー/ライタ
ーの外観斜視図。
【図2】本発明の第1の実施例に係るリーダー/ライタ
ーと非接触のICカード100との装置構成図。
【図3】本発明の第1の実施例に係るリーダー/ライタ
ーの装置構成図。
【図4】本発明の第1の実施例に係るリーダー/ライタ
ーの外観平面図。
【図5】本発明の第1の実施例に係るリーダー/ライタ
ーの外観正面図。
【図6】本発明の第1の実施例に係るリーダー/ライタ
ーの外観側面図。
【図7】本発明の第1の実施例に係るリーダー/ライタ
ーのテーブル部分拡大図。
【図8】図5に示すA−A’断面図。
【図9】図6に示すB―B’断面図。
【図10】本発明の第1の実施例に係るリーダー/ライ
ターの使用状態図。
【図11】本発明の第1の実施例に係るリーダー/ライ
ターの動作フロー図。
【図12】本発明の第1の実施例に係るリーダー/ライ
ターの使用するICカードの外観斜視図。
【図13】本発明の第2の実施例に係るリーダー/ライ
ターの外観斜視図。
【図14】本発明の第2の実施例に係るリーダー/ライ
ターの断面図。
【図15】本発明の第3の実施例に係るリーダー/ライ
ターの外観斜視図。
【図16】本発明の第3の実施例に係るリーダー/ライ
ターの側面図。
【図17】本発明の第4の実施例に係るリーダー/ライ
ターの外観斜視図。
【図18】本発明の第4の実施例に係るリーダー/ライ
ターの断面図。
【図19】本発明の他の実施例を示す外観斜視図。
【図20】本発明の他の実施例を示す外観斜視図。
【図21】本発明の他の実施例を示す概略断面図。
【図22】本発明の他の実施例を示す外観斜視図。
【図23】本発明の第1の実施例に係るリーダー/ライ
ターの装置構成図。
【符号の説明】
1…リーダー/ライターの本体、2…リーダー/ライタ
ー、3…テーブル、5…ガイド部、7…ホトセンサ、9
…溝、11…LED、24…切欠部、50…制御部、5
1…送受信アンテナ(コイル)、100…は非接触型の
ICカード。
フロントページの続き (72)発明者 大川 武宏 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非接触のICカードのリーダー/ライターに
    おいて、非接触のICカードを置くためのテーブルと、該
    テーブルの下部の所定の位置に隣接して配置され、前記
    ICカードとの間で、電磁結合により、電力の送信および
    情報信号の伝達を行う送受信アンテナと、前記テーブル
    の所定の位置にICカードを案内するするガイド部とを備
    えたことを特徴とするリーダー/ライター。
  2. 【請求項2】非接触のICカードのリーダー/ライターに
    おいて、非接触のICカードを置くためのテーブルと、該
    テーブルの下部の所定の位置に隣接して配置され、前記
    ICカードとの間で、電磁結合により、電力の送信および
    情報信号の伝達を行う送受信アンテナと、前記テーブル
    の所定の位置に前記ICカードを案内するするガイド部
    と、前記テーブルに設けられる前記ICカードの位置を確
    認するためのセンサーと、前記センサーの検出結果に基
    づいて前記送受信アンテナからの送受信を起動させる制
    御部とを備えたことを特徴とするリーダー/ライター。
  3. 【請求項3】前記テーブルは、フラット面で形成され、
    該フラット面の一方が高く、対角線上に位置する前記フ
    ラット面の他方が低くなるように傾斜して設けられてい
    ることを特徴とする請求項1項、2項記載のリーダー/
    ライター。前記ガイド部
  4. 【請求項4】前記センサーはホトセンサーであり、前記
    傾斜したテーブルの低い位置に設けられていることを特
    徴とする請求項3項記載のリーダー/ライター。
  5. 【請求項5】前記ガイド部は、前記テーブルから上方に
    隆起した隆起部であることを特徴とする請求項1〜請求
    項4の何れかのリーダー/ライター。
  6. 【請求項6】前記ガイド部は、前記テーブルから上方に
    隆起した垂直面と該垂直面から外側に傾斜して立ち上が
    った傾斜面とで構成されることを特徴とする請求項1〜
    請求項4の何れかのリーダー/ライター。
  7. 【請求項7】前記テーブルは略矩形状であり、その一辺
    が最下部に位置するように形成され、ガイド部は、前記
    最下部に位置する一辺とその両側に位置する二辺に形成
    されていることを特徴とする請求項3または請求項4の
    何れかのリーダー/ライター。
  8. 【請求項8】前記テーブルは略矩形状であり、1つの角
    部が最下部に位置するように形成され、ガイド部は、前
    記最下部に位置する1つの角部を構成する二辺に形成さ
    れていることを特徴とする請求項3または請求項4の何
    れかのリーダー/ライター。
  9. 【請求項9】テーブル面の両側に形成された前記ガイド
    部は、テーブル面の最頂部側を上方に行くにしたがって
    広くなるように形成していることを特徴とする請求項7
    のリーダー/ライター。
  10. 【請求項10】前記テーブルは、傾斜方向の中央に凹部
    を備えていることを特徴とする請求項8または請求項9
    の何れかのリーダー/ライター。
  11. 【請求項11】前記テーブルは、両側がICカードと略同
    じ大きさであり、上下方向の大きさはICカードの長さよ
    り小さく設定されていることを特徴とする請求項3また
    は請求項4の何れかのリーダー/ライター。
  12. 【請求項12】動作状態を表す表示部を備え、前記制御
    部は、前記センサーの検出結果に基づいて前記送受信ア
    ンテナからの送受信を起動させるとともに、前記表示部
    を点灯させることをことを特徴とする請求項2のリーダ
    ー/ライター。
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