JP2006268640A - 車載器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車載器を薄型化できるとともに、その車載器に使用するICカードの高い操作性も確保できる車載器及び車載器の取付構造を提供すること。
【解決手段】 ETC車載器1は、ICカードであるETCカード3が着脱可能に装着される箱状の装置であり、両面テープ5によって車両の壁部7の表面(取付面)9に貼り付けられる。特に、内部基板13(従ってカードコネクタ15)は、ETC車載器1の車両側壁部17に対して、所定角度で傾斜している。つまり、内部基板13及びカードコネクタ15は、底部側壁部25側よりも挿入側壁部23側の方が、車両側壁部17との距離が大きくなるように傾斜している。これによって、カードコネクタ15に出し入れされるETCカード3の移動経路も、車両側壁部17に対して前記角度で傾斜するように設定される。
【選択図】 図1

Description

例えばETCシステム(Electronic Toll Collection system:自動料金収受システム
)において使用される車載器及び車載器の取付構造に関する。
従来より、日本国内のETCシステムは、路上に設置された路上装置と双方向無線通信により料金収受を行うETC車載器とそれを決済するための料金決済用情報が記憶されたICカード(いわゆるETCカード)とで構成されている(特許文献1参照)。
ETC車載器とETCカードとを別々に備える構成とするのは、料金決済用情報がETC車載器と共に盗まれて、盗まれた料金決済用情報を他人が悪用して通行料金決済を不正に行うのを防ぐためである。
ところで、ETCシステムの普及に伴い、車両に設置するETC車載器は、その取付状態での見栄えを良くするために、小型化が求められている。特にETC車載器の小スペースへの取付を可能とする目的と取付状態での見栄えを良くするために、小型化・薄型化が求められている(特許文献2参照)。
上述したETC車載器の車室内における取付場所としては、コンソールボックス内や各小物入れ内、或いはフロントコンソールパネル等への貼り付けなどが挙げられる。
また、ETCシステムにおいては、ETCカードをETC車載器に挿入して使用するということから、車両取付状態でのECTカードの操作性を良くすることが不可欠である。
特開2000−099784号公報 (第3頁、図1) 特開2001−297348号公報 (第4頁、図2)
従って、ETC車載器の薄型化とETCカードの操作性とを両立させるために、従来では、図11(a)に示す様に、カードコネクタP1の内部基板P2に実装する電子部品P3を車両P4側(車両P4の取付面P5側)に配置して、ETCカードP6と取付面P5とのクリアランスを確保する方法が知られていたが、それに伴う問題もあった。
つまり、この場合は、内部基板P2に実装するカード用接点P7の向きから、ETC車載器P8に対してETCカードP6を裏向きに挿入する必要があり、挿入方向を間違えやすいという問題があった。
この欠点を改善する方法として、図11(b)に示す様に、カードコネクタP11の内部基板P12上の電子部品P13を外側(取付面P14と反対側)に配置する方法があるが、この場合には、ETCカードP15と取付面P14とのクリアランスが少なくなり、ECTカードP15がつかみににくくなって、ETCカードP15の操作性が低下するという問題があった。
この対策として、図11(c)に示す様に、ETC車載器P21と取付面P22との間に金属製ブラケットP23を配置して、車両P24側からネジP25等で固定する方法があるが、この場合は、ネジP25の先端が見えるので見栄えが悪くなるという問題があった。
また、別な対策として、図11(d)に示す様に、ETC車載器P31と取付面P32との間にくさび型のスペーサP33を配置する方法が考えられるが、この場合は、どうしてもETC車載器P31を薄くするには限界があり、無駄なスペースが増えてETC車載器P31が外側に大きく突出してしまう(製品高さがアップしてしまう)という問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、車載器を薄型化できるとともに、その車載器に使用する料金決済用カード等のICカードの高い操作性も確保できる車載器及び車載器の取付構造を提供することを目的とする。
・請求項1に係る車載器は、車両に取り付けられ、所定の移動経路に沿ってICカードの挿入及び取出が可能な車載器に関するものであり、この車載器では、ICカードの移動経路は、車載器の車両側を構成する車両側壁部に対して傾斜するとともに、移動経路の傾斜は、移動経路と車両側壁部との間隔がICカードの挿入側ほど(挿入側の反対側と比べて)大きくなるように設定されている。
これによって、本発明では、車載器と車両との間にスペーサを配置しない場合などでも、ICカードと車両の取付面との間に十分なクリアランスを確保できるので、ICカードがつかみ易くなる。よって、製品高さを低減できるとともに、ICカードの操作性を向上できという顕著な効果を奏する。
つまり、本発明では、車載器内部でICカードの移動経路を傾斜させるので、従来の様に、車載器自体を傾斜させる場合やスペーサを配置する場合などに比べて、車載器が外側にそれほど張り出さなくても、ICカードを操作する際の十分なクリアランスを確保できる。従って、ICカードの高い操作性と、車載器を取り付けた場合の外側への突出の抑制とを実現でき、見栄えも良くすることができる。
ここで、前記車載器の形状としては、例えば略直方体の薄板形状で、車両側壁部が車載器の厚み方向の壁部を構成しているものを採用できる。
尚、ICカードの移動経路とは、平板であるICカードが所定の移動方向(即ち挿入方向及び取出方向)に沿って移動する平面によって形成される経路である。
・請求項2の車載器では、車載器に収容した内部基板は、ICカードの移動経路に沿って配置され、内部基板の表面にICカードを収容するカードコネクタがICカードの移動経路に沿って取り付けられている。
本発明は、内部基板とカードコネクタの配置状態を例示したものであり、これにより、ICカードの移動経路が規定される。
尚、カードコネクタとは、ICカードが出し入れされ、その接触端子と接触して、ICに対して情報の読み取りや書き込みが可能となる装置である。
・請求項3の車載器では、内部基板の車両側壁部側にカードコネクタが取り付けられ、カードコネクタ側と反対側に複数の電子部品が配置されている。また、ICカードの挿入側に配置される電子部品の高さ寸法より、挿入側と反対側に配置される電子部品の高さ寸法が大きく設定されている。
本発明では、ICカードの移動経路が傾斜して設定されているので、その傾斜によって生じた空間に対応するように電子部品が配置されている。つまり、内部基板が車載器の外側の壁部に接近している場所では、背の低い電子部品が配置され、一方、内部基板が車載器の外側の壁部から離れている場所では、背の高い電子部品が配置される。これにより、背の高い電子部品がある場合でも、車載器の厚みを増すことなく、コンパクトに格納することができる。
・請求項4の車載器では、車載器の車両側壁部に、車両側に突出するスペース用凸部(例えば台座)が設けられている。このスペース用凸部は、車両側壁部と車両との間隔が、ICカードの挿入側ほど大きくなるように設定されている。
従って、この様なスペース用凸部がないもの比べて、より大きなクリアランスを確保できるので、ICカードの操作性が一層向上するという効果がある。尚、スペース用凸部の分だけ車載器が外側に突出するが、ICカードの移動経路の傾斜によって、必要なクリアランスの確保がなされているので、従来の様なスペーサを備えた車載器に比べるとその突出を十分に小さく抑えることができる。
・請求項5の車載器では、スペース用凸部の内部側が中空であり、そのスペース用凸部には、車載器を車両に取り付けるための板状のブラケット(例えば金属ブラケット等の取付部材)が係止する取付開口部が設けられている。
このブラケットの係止部分(例えばその突起)を車載器の取付開口部に掛けることにより、車載器が車両から脱落しにくいという利点がある。また、ブラケットの例えば突起が取付開口部に係止した場合でも、スペース用凸部は車載器から突出した中空の構造であるので、ブラケットと車載器の内部構成とが干渉しないという効果がある。
・請求項6の車載器では、取付開口部のICカードの挿入側と反対側に、取付開口部を部分的に覆う覆い部が設けられている。
このため、取付開口部から車載器内部にほこりが入ることを抑制できる。
・請求項7の車載器では、車載器の車両側壁部に、車両にネジによって固定されるブラケット(例えば樹脂ブラケット)が嵌め込まれる嵌合凹部が設けられている。
従って、車載器を車両に取り付ける際に、ブラケットを嵌合凹部に嵌め込むことにより、ブラケットと車載器が一体化し、位置ずれも生じにくく、見栄えも良いという利点がある。
・請求項8の車載器では、車載器の車両側壁部に、車両側に突出してブラケットと接合される接合用凸部が設けられ、この接合用凸部の外周側には嵌合凹部が設けられている。
従って、車載器とブラケットとを、確実に結合するとともに接合することができる。
・請求項9の車載器では、車載器は、ETCシステム(Electronic Toll Collection system:自動料金収受システム)において使用される。
本発明は、車載器の適用されるシステムを例示したものである。
・請求項10の車載器の取付構造では、ブラケットは、車両に接合されるとともに、車載器の取付開口部に掛けられ、更に車載器に接合されている。
本発明は、車載器の取付構造を例示したものであり、これにより、板状のブラケットを用いて、車載器を車両に確実に取り付けることができる。
・請求項11の車載器の取付構造では、ブラケットは、車両にネジ止めされるとともに、車載器の嵌合凹部に嵌め込まれ、更に車載器に接合されている。
本発明は、車載器の取付構造を例示したものであり、これにより、ブラケットを用いて、車載器を車両に確実に取り付けることができるとともに、ネジの部分を見えなくすることにより、取り付けの際の見栄えも良くすることができる。
尚、上述した各請求項の発明は、ETCシステムを利用した有料道路の通行料金の決済のみに限らず、クレジットカードやプリペイドカード、その他のICカードを利用してドライブスルーでの買物、ガソリンスタンド、有料駐車場等の料金の精算を車載器と路上装置間の双方向通信によって電子的に行うような自動料金決済システムなどの適用することができる。
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施形態は、下記の実施形態に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第1実施形態]
本実施形態のETC車載器について、図1及び図2を参照して説明する。尚、図1はETC車載器の概略構成を破断して示す説明図、図2はETC車載器の内部構造を示す説明図である。
図1に示すように、本実施形態のETC車載器1は、ICカードであるETCカード3が着脱可能に装着される箱状の装置であり、両面テープ5によって車両の壁部7の表面(取付面)9に貼り付けられている。
このETC車載器1は、主として、厚みの薄い略直方体形状の車載器ケース11と、車載器ケース11に収容された平板状の内部基板13と、内部基板13の表面に取り付けられたカードコネクタ15とから構成されている。
前記車載器ケース11は、樹脂製であり、車両側の(同図下方の)板状の車両側壁部17と、車両側壁部17と対向する(同図上方の)板状の外側壁部19と、ETCカード3の挿入口21が形成された(同図左方の)板状の挿入側壁部23と、挿入側壁部23と対向する(同図右方の)板状の底部側壁部25と、(同図の紙面方向の)板状の両側壁部27、29(図2参照)とから構成されている。尚、車載器ケース11は、下方が開口した箱状の上側ケース11aと上方が開口した箱状の下側ケース11bとをネジ(図示せず)により一体に固定したものである。
前記内部基板13の一方の面(外側壁部19側の面)には、複数の電子部品31が取り付けられ、他方の面(車両側壁部17側の面)には、前記カードコネクタ15が取り付けられている。
このカードコネクタ15は、ETCカード3の挿入及び取り出しが可能な厚みの薄い箱状の装置であり、内部基板13に対して積層されるようにネジ(図示せず)により固定されている。
また、カードコネクタ15の内部には、ETCカード3のIC(図示せず)と接触する接点端子33が配置されている。ここでは、ETCカード3は表向きに挿入される構成であるので、接点端子33はカードコネクタ15の内部の上面に配置されており、ETCカード3がカードコネクタ15に挿入された場合には、この接点端子33がETCカード3の上面に露出したICの端子(図示せず)に接触する。
特に、本実施形態では、内部基板13(従ってカードコネクタ15)は、ETC車載器1の車両側壁部17に対して、所定角度(例えば2°)で傾斜している。つまり、内部基板13及びカードコネクタ15は、同図右側の底部側壁部25側よりも左側の挿入側壁部23側の方が、車両側壁部17との距離が大きくなるように傾斜している。
これによって、カードコネクタ15に出し入れされるETCカード3の移動経路も、車両側壁部17に対して前記角度で傾斜するように設定される。
また、内部基板13の外側壁部19側の表面には、複数の電子部品31が配置されているが、内部基板13の傾斜によって、内部基板13と外側壁部19との間隔は、挿入側壁部23側(同図左側)の方が狭くなっているので、挿入側壁部23側には背の低い電子部品31が配置され、底部側壁部25側には、背の高い電子部品31が配置されている。
尚、内部基板13は、図2に示す様に、その紙面方向の両端部が、車載器ケース11の両側壁部27、29から内部側に突出する規制凸部35によって上下方向から挟まれており、それによって、内部基板13の位置が規定されることにより、前記傾斜が設定されている。
この様に、本実施形態では、ETCカード3の移動経路が、車載器ケース11の車両側壁部17に対して傾斜するように設定されるとともに、その傾斜は、移動経路と車両側壁部17との距離が、底部側壁部25側よりも挿入側壁部23側の方が大きくなるように設定されている。
従って、ETCカード3を表向きに挿入する構成としても、製品高さが大きくなることがなく、ETCカード3の先端、即ちETCカード3が人の指によって持たれる側の先端(図1左方)と車両の表面との距離(クリアランス)を、十分に確保することができる。よって、ETC車載器1の小型化及び薄型化や製品高さの低減を実現することができるとともに、ETCカード3の操作性を高めることができる。
つまり、本実施形態では、従来の様に、車載器1自体を傾けたりスペーサを使用したりしてクリアランスを確保するのではないので、車載器1が車両表面から大きく突出することがない。よって、ETCカード3の操作性を確保できるとともに、車載器1が邪魔になりにくく、見かけも良くなるという利点がある。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のETC車載器について、図3及び図4を参照して説明するが、前記実施形態と同様な説明は省略する。尚、図3はETC車載器の概略構成を破断して示す説明図、図4はETC車載器を車両の取付側より示す斜視図である。
図3に示すように、本実施形態のETC車載器41は、前記第1実施形態と同様に、車載器ケース43、内部基板45、カードコネクタ47などを備えるとともに、ETCカード49の移動経路の傾斜も、前記第1実施形態と同様に設定されている。
特に、本実施形態では、車載器ケース43の車両側、即ち車両側壁部51の車両側の表面に、車両側に突出する台座(スペース用凸部)53が設けられ、このスペース用凸部53と車両の壁部55とが両面テープ57によって接合されている。
このスペース用凸部53は、図4に示す様に、車載器ケース43と一体に成形された樹脂製であり、前記図3に示す様に、その高さ(上下方向の寸法)は、同図右方の底部側壁部59側よりも左方の挿入側壁部61側が大きくなるように設定されている。従って、スペース用凸部53の縦断面形状はクサビ形状となっている。
この様に、本実施形態では、車載器ケース43の車両側の表面に、スペース用凸部53が設けられているので、前記第1実施形態よりも大きなクリアランスを確保できるという利点がある。よって、ETCカード49の操作性が一層優れている。
尚、本実施形態の場合、スペース用凸部53の分だけETC車載器41が外側に突出するが、ETCカード49の移動経路の傾斜によって、必要なクリアランスの確保がなされているので、従来のスペーサを用いた車載器に比べるとその突出を十分に小さく抑えることができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態のETC車載器について、図5及び図6を参照して説明するが、前記実施形態と同様な説明は省略する。尚、図5はETC車載器の概略構成を破断して示す説明図、図6は金属ブラケットを示す説明図である。
図5に示すように、本実施形態のETC車載器61は、前記第1実施形態と同様に、車載器ケース63、内部基板65、カードコネクタ67などを備えるとともに、ETCカード69の移動経路の傾斜も、前記第1実施形態と同様に設定されている。
特に、本実施形態では、車載器ケース63の車両側、即ち車両側壁部71から車両側に突出するようにスペース用凸部73が設けられ、このスペース用凸部73の内部側は中空となっている。
前記スペース用凸部73は、車載器ケース63と一体に成形された樹脂製であり、その下方に突出する高さは、同図右方の底部側壁部75側よりも左方の挿入側壁部77側が大きくなるように設定されている。
このスペース用凸部73は、板状の金属ブラケット79の一方の面(図3の上方)に両面テープ81によって接合されており、金属ブラケット79の他方の面(図3の下方)は両面テープ83によって車両の壁部85に接合されている。
また、ETC車載器61は、車両に取り付けられる際には、同図左方(挿入口87側)が上方となるように配置されるので、スペース用凸部73の車両側の平面部89には、金属ブラケット79のL字状の突起91(図6参照)が掛けられる取付開口部93が設けられている。更に、取付開口部93の底部側壁部75側には、取付開口部93の周囲を囲む様に、バルコニー状の覆い部95が設けられている。
この様に、本実施形態では、車載器ケース63の車両側の表面に、スペース用凸部73が設けられているので、前記第1実施形態よりも大きなクリアランスを確保できるという利点がある。よって、ETCカード69の操作性が一層優れている。
尚、本実施形態の場合も、スペース用凸部73分だけETC車載器61が外側に突出するが、ETCカード69の移動経路の傾斜によって、必要なクリアランスの確保がなされているので、従来のスペーサを用いた車載器に比べるとその突出を十分に小さく抑えることができる。
また、本実施形態では、金属ブラケット79に車載器ケース63を掛けるという構成により、ETC車載器61が脱落しにくいという利点があるが、金属ブラケット79の突起91を掛ける取付開口部93は、車載器ケース63から突出する中空のスペース用凸部73に設けられているので、金属ブラケット79の突起91とETC車載器61の内部構成とが干渉しないという効果がある。
更に、取付開口部93の底部側壁部75側には、覆い部95が設けられているので、取付開口部93から内部にほこりが侵入しにくいという利点がある。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態のETC車載器について、図7〜図10を参照して説明するが、前記実施形態と同様な説明は省略する。尚、図7はETC車載器の概略構成を破断して示す説明図、図8はその要部を拡大して示す説明図、図9はETC車載器の車両側を示す斜視図、図10は樹脂ブラケットを示す斜視図である。
図7に示すように、本実施形態のETC車載器101は、前記第1実施形態と同様に、車載器ケース103、内部基板105、カードコネクタ107などを備えるとともに、ETCカード109の移動経路の傾斜も、前記第1実施形態と同様に設定されている。
特に、本実施形態のETC車載器101は、以下に述べる様に、例えばコンソールボックス内などに取り付けることが好適な構造を有している。
具体的には、まず、本実施形態では、車載器ケース103の車両側、即ち車両側壁部111から車両側(例えばコンソールボックス内の壁面等)に突出するように、(接合用凸部でもある)スペース用凸部113が設けられている。
このスペース用凸部113は、図9に示す様に、車載器ケース103と一体に成形された樹脂製であり、その突出する高さは、底部側壁部115側よりも挿入側壁部117側の方が大きくなるように設定されている。
また、スペース用凸部113の外周側には、後述する樹脂ブラケット119が嵌合する嵌合凹部121が、略コ字状に設けられている。
前記樹脂ブラケット119は、図10に示す様に、一方が開口する箱状の部材であり、3箇所にネジ孔121を備えている。尚、この樹脂ブラケット119は、同図の上方の厚み(外周壁129の高さ)が若干大きくなるように構成されている。
従って、本実施形態では、図8に示す様に、ネジ123によって樹脂ブラケット119を車両の壁部127に固定し、この樹脂ブラケット119に車載器ケース103を嵌め込む。つまり、樹脂ブラケット119によってスペース用凸部113を覆うとともに、樹脂ブラケット119の外周壁129が嵌合凹部121に嵌合するよう組み合わせる。そして、スペース用凸部113の車両側の表面と樹脂ブラケット119の内側面とを両面テープ131で接合し、ETC車載器101を車両に取り付ける。
尚、樹脂ブラケット119と嵌合凹部121の底面121aとの間には、若干の隙間があるように構成されているので、樹脂ブラケット119と車載器ケース103とを両面テープ131を介して押圧して接合する際のクリアランスが確保されている。
この様に、本実施形態では、前記第1実施形態と同様に、ETCカード109の移動経路の傾斜による効果を奏するとともに、樹脂ブラケット119を介して車載器ケース103を車両側に取り付ける構造であるので、前記第1実施形態よりも大きなクリアランスを確保できるという利点がある。よって、ETCカード109の操作性が一層優れている。
尚、本実施形態の場合も、樹脂ブラケット119分だけETC車載器101が外側に突出するが、ETCカード109の移動経路の傾斜によって、必要なクリアランスの確保がなされているので、従来の車載器に比べるとその突出を十分に小さく抑えることができる。
また、本実施形態では、樹脂ブラケット119を嵌合凹部121に嵌め込む構造により、ネジ123の先端が隠れるので見栄えが良くなる。しかも、樹脂ブラケット119の挿入側壁部117側には隙間が無くなるので、樹脂ブラケット119と車載器ケース103とが一体化しているように見え、その点からも見栄えが良くなる。
第1実施形態のETC車載器の概略構成を破断して示す説明図である。 第1実施形態のETC車載器の内部構造を示す説明図である。 第2実施形態のETC車載器の概略構成を破断して示す説明図である。 第2実施形態のETC車載器を車両の取付側より示す斜視図である。 第3実施形態のETC車載器の概略構成を破断して示す説明図である。 第3実施形態のETC車載器に用いられる金属ブラケットを示す斜視図である。 第4実施形態のETC車載器の概略構成を破断して示す説明図である。 第4実施形態のETC車載器の要部を拡大して示す説明図である。 第4実施形態のETC車載器を車両の取付側より示す斜視図である。 第4実施形態のETC車載器に用いられる樹脂ブラケットを示す斜視図である。 従来技術の説明図である。
符号の説明
1、41、61、101…ETC車載器
3、49、69、109…ETCカード
11、43、63、103…車載器ケース
13、45、65、105…内部基板
15、47、67、107…カードコネクタ
17、51、71、111…車両側壁部
31…電子部品
79…金属ブラケット
119…樹脂ブラケット

Claims (11)

  1. 車両に取り付けられ、所定の移動経路に沿ってICカードの挿入及び取出が可能な車載器において、
    前記ICカードの移動経路を、前記車載器の前記車両側を構成する車両側壁部に対して傾斜させるとともに、
    前記移動経路の傾斜を、前記移動経路と前記車両側壁部との間隔が、前記ICカードの挿入側ほど大きくなるように設定したことを特徴とする車載器。
  2. 請求項1に記載の車載器において、
    前記車載器に収容した内部基板を、前記ICカードの移動経路に沿って配置するとともに、前記内部基板の表面に、前記ICカードを収容するカードコネクタを、前記ICカードの移動経路に沿って取り付けたことを特徴とする車載器。
  3. 請求項2に記載の車載器において、
    前記内部基板の車両側壁部側に前記カードコネクタを取り付けて、前記カードコネクタ側と反対側に複数の電子部品を配置するとともに、前記ICカードの挿入側の電子部品の高さ寸法を、前記挿入側と反対側の電子部品の高さ寸法より小さく設定したことを特徴とする車載器。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の車載器において、
    前記車載器の車両側壁部に、前記車両側に突出するスペース用凸部を設けるとともに、前記車両側壁部と前記車両との間隔が、前記ICカードの挿入側ほど大きくなるように、前記スペース用凸部を構成したことを特徴とする車載器。
  5. 請求項4に記載の車載器において、
    前記スペース用凸部の内部側を中空にするとともに、前記スペース用凸部には、前記車載器を前記車両に取り付けるための板状のブラケットが係止する取付開口部を設けたことを特徴とする車載器。
  6. 請求項5に記載の車載器において、
    前記取付開口部の前記ICカードの挿入側と反対側に、前記取付開口部を部分的に覆う覆い部を設けたことを特徴とする車載器。
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載の車載器において、
    前記車載器の車両側壁部に、前記車両にネジによって固定されるブラケットが嵌め込まれる嵌合凹部を設けたことを特徴とする車載器。
  8. 請求項7に記載の車載器において、
    前記車載器の車両側壁部に、前記車両側に突出して前記ブラケットと接合される接合用凸部を設けるとともに、前記嵌合凹部を前記接合用凸部の外周側に設けたことを特徴とする車載器。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の車載器において、
    前記車載器は、ETCシステムにおいて使用されることを特徴とする車載器。
  10. 請求項5又は6に記載の車載器を用いた車載器の取付構造において、
    前記ブラケットを前記車両に接合し、前記ブラケットを前記車載器の取付開口部に掛けるとともに、前記ブラケットを前記車載器に接合したことを特徴とする車載器の取付構造。
  11. 請求項7又は8に記載の車載器を用いた車載器の取付構造において、
    前記ブラケットを前記車両にネジ止めし、前記車載器の嵌合凹部に前記ブラケットを嵌め込むとともに、前記ブラケットを前記車載器に接合したことを特徴とする車載器の取付構造。
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