JPH11340541A - 半導体磁気抵抗素子及びその製造方法 - Google Patents

半導体磁気抵抗素子及びその製造方法

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JPH11340541A
JPH11340541A JP10147607A JP14760798A JPH11340541A JP H11340541 A JPH11340541 A JP H11340541A JP 10147607 A JP10147607 A JP 10147607A JP 14760798 A JP14760798 A JP 14760798A JP H11340541 A JPH11340541 A JP H11340541A
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JP
Japan
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semiconductor
semiconductor magnetoresistive
electrode
film
short
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JP10147607A
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English (en)
Inventor
Shinichi Ota
新一 太田
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Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりも小型化が可能な半導体磁気抵抗素
子及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体磁気抵抗膜2は半導体基板1上に
所定形状に引き回し形成される。金属薄膜は半導体磁気
抵抗膜2上に形成され、短絡電極3及び素子電極4とな
る。線間領域Sは、引き回し形成される各半導体磁気膜
2間に形成され、50μmよりも小さい間隔を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転又は変位等の
検出に用いられる、半導体磁気抵抗素子及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体磁気抵抗素子としては、特
開平9−45975号公報等に開示されるものがある。
この半導体磁気抵抗素子は、シリコン(Si)からなる半
導体基板上に、インジウム(In)とアンチモン(Sb)と
を含む半導体磁気抵抗膜を略葛折状に形成し、前記半導
体磁気抵抗膜上の所定箇所に、クロム(Cr)や銅(Cu)
等の各金属薄膜により、電気信号の取り出し用の素子電
極(外部に引き出すための引き出し電極)及び抵抗値調
整用の短絡電極を形成し、前記素子電極の一部分が外部
に露出するように前記半導体磁気抵抗膜上を保護膜で覆
ってなるものである。
【0003】前述した半導体磁気抵抗素子の製造方法に
あっては、前記半導体基板となるシリコンウエハを真空
槽内に投入し、前記シリコンウエハ上に真空蒸着法(2
元蒸着法)によって半導体磁気抵抗層を形成し、その
後、前記シリコンウエハを前記真空槽から取り出し、略
葛折状の半導体磁気抵抗膜2が得られるようにフォトリ
ソグラフィ法等によって前記半導体磁気抵抗層をパター
ニングした後、適宜溶剤によってエッチング処理を行
う。
【0004】次に、前記シリコンウエハを再び前記真空
槽内に投入し、前記半導体磁気抵抗膜2上に前記金属薄
膜を真空蒸着法し、その後、前記シリコンウエハを前記
真空槽から取り出し、前記金属薄膜をパターニング処理
することによって、所定形状の前記短絡電極及び前記素
子電極を得る。そして、前記半導体磁気抵抗膜及び前記
短絡電極,前記素子電極上にポリイミド等の絶縁材料を
スピンコート等の手段によって塗布し、パターニング及
びエッチング処理し、焼成することによって前記保護膜
5を形成し、最終工程によって前記シリコンウエハをダ
イシングすることによって個々の半導体磁気抵抗素子が
得られるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる半導体磁気抵抗
素子は、前記半導体磁気抵抗膜をフォトソリグラフィ法
等によってパターニングし、その後エッチング処理を行
うことによって、略葛折状の前記半導体磁気抵抗膜を得
るものであるが、エッチング処理により葛折された前記
半導体磁気抵抗膜の線間は通常約50μm〜数百μmと
されており、この線間は素子サイズを決定づける大きな
要因となっている。従って、特に抵抗値の大きな半導体
磁気抵抗素子を得る場合、線間の下限が約50μmであ
るため、このサイズが素子小型化に対し支障を与えてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は前記
問題点に着目し、従来よりも小型化が可能な半導体磁気
抵抗素子及びその製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、半導体基板上に所定形状に引き回し形成さ
れる半導体磁気抵抗膜と、前記半導体磁気抵抗膜上に形
成される素子電極及び短絡電極と、引き回し形成される
前記各半導体磁気抵抗膜間に50μmよりも小さい間隔
で形成される線間領域と、を有するものである。
【0008】また、前記線間領域は、レーザあるいはイ
オンビームで形成してなるものである。
【0009】また、半導体基板上に半導体磁気抵抗膜
と、素子電極及び短絡電極となる金属薄膜とを順次積層
形成して素子部を構成し、前記素子部をレーザあるいは
イオンビームを用いて、50μmよりも小さな間隔を有
する線間領域を形成してなる半導体磁気抵抗素子の製造
方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、半導体磁気抵抗素子及
びその製造方法に関し、半導体基板1となるシリコンウ
エハ上に半導体磁気抵抗膜2となる半導体磁気抵抗層
と、短絡電極3及び素子電極4となる金属薄膜とを順次
積層形成して素子部を構成し、前記素子部を収束レーザ
ビームあるいはイオンビームを用いて、50μmよりも
小さな間隔、例えば10μmの線間領域Sを形成するこ
とができ、従来の半導体磁気抵抗素子に比べ小型化が可
能となる。
【0011】また、線間領域Sの10μmを達成し、従
来の線間50μmの葛折の長さ及び電極面積の同じ素子
に対して、約20%の素子サイズ低減を図ることができ
る。また、素子サイズの低減を図ることで、1枚のシリ
コンウエハから生成される半導体磁気抵抗素子の取り数
を増やすことができ生産性を向上させることが可能とな
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明を添付図面に記載の実施例に基
づき説明する。
【0013】図1は本発明の実施例の半導体磁気抵抗素
子を示す斜視図、図2は前記半導体磁気抵抗素子の製造
方法を示す流れ図である。
【0014】図1において、1は、シリコン(Si)から
なる半導体基板である。2は、半導体基板上に形成さ
れ、磁気抵抗変化率の高いインジウムアンチモン(InS
b)やインジウムヒ素(InAs)等からなり、後述する製
造方法によって形成される略葛折状の半導体磁気抵抗膜
であり、略葛折状のとなる各半導体磁気抵抗膜2の線間
は10μmの微少距離となる線間領域Sを有している。
3は、半導体磁気抵抗膜2の所定位置に形成され、銅
(Cu)やアルミ(Al)等の金属薄膜からなる短絡電極で
ある。4は、半導体磁気抵抗膜2の両端部にそれぞれ形
成され、短絡電極3と同材料からなる素子電極である。
5は、素子電極4のが露出し、かつ短絡電極3及び半導
体磁気抵抗膜2上を覆うように形成されるポリイミド等
の絶縁材料からなる保護膜である。以上の各部によって
半導体磁気抵抗素子が構成される。
【0015】次に、図2を用いて、本発明における半導
体磁気抵抗素子の製造方法を説明する。
【0016】先ず、半導体基板1となるシリコンウエハ
(Si)上に、分子線エピタキシ法等の手段によって膜厚
3〜5μmの半導体磁気抵抗膜2となる半導体磁気抵抗
層を形成する(ステップS1)。
【0017】次に、前記半導体磁気抵抗層上を覆うよう
に、短絡電極3及び素子電極4となる銅やアルミ等の膜
厚0.1μm〜1μmの金属薄膜を真空蒸着法やスパッ
タリング法等によって形成し素子部を得る(ステップS
2)。
【0018】次に、前記金属薄膜を図1で示すような所
定形状の短絡電極3及び素子電極4が得られるようにフ
ォトリソグラフィ法等によってパターニング処理し(ス
テップS3)、その後、適宜溶剤を用いて前記金属薄膜
のエッチング処理を行う(ステップS4)。
【0019】前記工程によって素子電極3及び短絡電極
4を得た後、収束YAGレーザビームもしくはイオンビ
ームを走査し、図1で示すような素子部形状(略葛折形
状)になるように、前記素子部周辺と、線間領域Sとを
形成する(ステップS5)。
【0020】次に、前記シリコンウエハ上に、スピンコ
ート等の手段を用い、ポリイミド等の絶縁材料(保護膜
材)を塗布し(ステップS6)、フォトリソグラフィ法
等によってパターニング処理した後(ステップS7)、
適宜溶剤を用いてエッチング処理を行い所定形状の保護
膜5を形成する(ステップS8)。そして、前記シリコ
ンウエハを高温槽に投入し、熱処理(保護膜焼成)を施
すことにより硬質な保護膜5が得られる(ステップS
9)。
【0021】そして、最終工程による前記シリコンウエ
ハのダイシングによって、個々の半導体磁気抵抗素子が
得られる(ステップS10)。
【0022】かかる半導体磁気抵抗素子は、前記半導体
磁気抵抗層を、収束YAGレーザビームもしくはイオン
ビームを走査して所定形状の半導体磁気抵抗膜(素子
部)2を形成するため、50μmよりも小さな微少距離
間隔(例えば、10μm)となる線間領域Sを有する半
導体磁気抵抗素子を得ることが可能となり、従来の半導
体磁気抵抗素子に比べ小型化が可能となる。また、線間
領域Sの10μmを達成し、従来の線間50μmの葛折
の長さ及び電極面積の同じ素子に対して、約20%の素
子サイズ低減を図ることができる。また、素子サイズの
低減を図ることで、1枚のシリコンウエハから生成され
る半導体磁気抵抗素子の取り数を増やすことができ生産
性を向上させることが可能となる。
【0023】また、本実施例では、短絡電極3及び素子
電極4をパターニング及びエッチング処理によって形成
するようにしたが、収束YAGレーザビームもしくはイ
オンビームを用いることによって、短絡電極3及び素子
電極4となる前記金属薄膜と下地となる前記半導体磁気
抵抗層と同時に除去されることになるため、前記金属薄
膜のパターン形成を、略葛折形状の長辺に沿った方向に
ついては行わなくとも良く、パターニング処理における
制約が1次元少なくなり、製造工程を簡素化できるとい
った利点を有している。
【0024】尚、本実施例の前記半導体磁気抵抗層を分
子線エピタキシ法を用いて形成するようにしたが、真空
蒸着法やスパッタリング法等によって形成しても良い。
【0025】また、本実施例における短絡電極3及び素
子電極4は、銅やアルミ等からなる1層構造の電極部構
成で説明したが、本発明における短絡電極及び素子電極
は、クロム(Cr)と銅等の2層構造であっても良い。
【0026】
【発明の効果】本発明は、半導体磁気抵抗素子及びその
製造方法に関し、収束YAGレーザビームもしくはイオ
ンビームを走査して所定形状の素子部を形成すること
で、前記半導体磁気抵抗膜の線間領域を50μmよりも
小さな間隔とすることができ、半導体磁気抵抗素子の小
型化を図ることが可能となる。
【0027】また、小型化が可能となることから、1枚
のシリコンウエハから生成される半導体磁気抵抗素子の
取り数を増やすことができ生産性を向上させることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の半導体磁気抵抗素子を示す斜
視図。
【図2】同上実施例の半導体磁気抵抗素子の製造方法を
示す流れ図。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 半導体磁気抵抗素子 3 短絡電極 4 素子電極 5 保護膜 S 線間領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に所定形状に引き回し形成
    される半導体磁気抵抗膜と、前記半導体磁気抵抗膜上に
    形成される素子電極及び短絡電極と、引き回し形成され
    る前記各半導体磁気抵抗膜間に50μmよりも小さい間
    隔で形成される線間領域と、を有することを特徴とする
    半導体磁気抵抗素子。
  2. 【請求項2】 前記線間領域は、レーザあるいはイオン
    ビームで形成してなることを特徴とする請求項1に記載
    の半導体磁気抵抗素子。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に半導体磁気抵抗膜と、素
    子電極及び短絡電極となる金属薄膜とを順次積層形成し
    て素子部を構成し、前記素子部をレーザあるいはイオン
    ビームを用いて、50μmよりも小さな間隔を有する線
    間領域を形成してなることを特徴とする半導体磁気抵抗
    素子の製造方法。
JP10147607A 1998-05-28 1998-05-28 半導体磁気抵抗素子及びその製造方法 Pending JPH11340541A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006508528A (ja) * 2002-11-27 2006-03-09 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 磁気抵抗センサ素子及び磁気抵抗センサ素子の角度誤差を低減する方法
JP2013036862A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Alps Electric Co Ltd 磁気検出装置とその製造方法
JP2014098611A (ja) * 2012-11-14 2014-05-29 Nidec Sankyo Corp 磁気センサ装置およびその製造方法
US9590172B2 (en) 2014-04-01 2017-03-07 Au Optronics Corporation Sensing device

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JP2014098611A (ja) * 2012-11-14 2014-05-29 Nidec Sankyo Corp 磁気センサ装置およびその製造方法
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