JPH06112196A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH06112196A
JPH06112196A JP25694792A JP25694792A JPH06112196A JP H06112196 A JPH06112196 A JP H06112196A JP 25694792 A JP25694792 A JP 25694792A JP 25694792 A JP25694792 A JP 25694792A JP H06112196 A JPH06112196 A JP H06112196A
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layer
forming
film
coating
wiring
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JP25694792A
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Inventor
Tadashi Iijima
島 匡 飯
Yukihiro Ushiku
久 幸 広 牛
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配線部の周囲すべて導電性の保護膜で覆った
配線構造を備えた半導体装置を製造する際に、この保護
膜をレジストを除去した後で形成する。 【構成】 Ti層23、TiN層24、Cu層25、T
iN層26、C層28を順次形成する工程と、C層28
上にホトレジスト29で配線パターンを形成する工程
と、ホトレジストをマスクとしてC層28のエッチング
を行った後このレジストを除去する工程と、C層28を
マスクとしてTi層23、TiN層24、Cu層25、
TiN層26のエッチングを行うことによりCu配線部
15およびTi24,26を形成する工程と、全面にT
i層27を形成した後で異方性エッチングを行うことに
よりTi保護膜17を形成する工程と、C層28を除去
する工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関し、より詳細には、配線部を覆う被膜を備えた半導
体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の高集積度化や微
細化が進んでいる。このため、半導体装置内に形成され
る配線部は、幅を非常に細くする必要が生じている。従
来、かかる配線部は、一般に、アルミニウム(Al)や
Al合金によって形成されていた。
【0003】しかし、上述のように配線部の幅を狭くす
ると、その分だけ配線抵抗が大きくなってしまうので、
半導体装置の動作速度が低下してしまうという問題が生
じる。また、電流密度が増大するのでエレクトロマイグ
レーションが生じやすくなり、半導体装置の信頼性が低
下する原因ともなる。
【0004】このため、配線部を形成する材料として、
従来のAlやAl合金に代えて、より抵抗が小さい導電
性材料である銅(Cu)やCu合金を使用することが考
えられている。
【0005】ここで、CuやCu合金を配線材料として
使用する場合には、配線部の表面を保護膜で覆う必要が
生じる。これはCuやCu合金で形成した配線部には、
AlやAl合金で形成した場合と異なり、表面に安定な
酸化被膜が形成されないためである。この保護膜は、C
uやCu合金で形成された配線部の酸化や配線部内への
不純物の侵入を防止することができ、且つ、配線部の下
側の層(一般にはSiO2 層)等との密着性に優れたも
のでなくてなならない。
【0006】CuやCu合金で形成した配線部を保護膜
で保護する技術としては、例えば、特開平1−2044
49号公報で開示されたものが知られている。これは、
Cu等で形成された配線部の周囲すべてを導電性の保護
膜で覆うものである。
【0007】以下、このような導電性の保護膜を備えた
配線構造の製造方法について、図4を用いて説明する
(同公報参照)。
【0008】シリコン(Si)素子の形成されたSi
ウエハ41上に、TiN層42、Cu層43、TiN層
44を順次形成する(図4(a)参照)。
【0009】TiN層44上に、ホソグラフィー技術
を用いてホトレジスト45による配線パターンを形成
し、続いて、このホトレジスト45をマスクとしてTi
N層42、Cu層43およびTiN層44にエッチング
を施すことにより、上面保護膜42′、Cu配線部4
3′および下面保護膜44′を形成する(同図(b)参
照)。
【0010】全面にタングステン(W)膜46を形成
する(同図(c)参照)。
【0011】イオンミリングにより、上面保護膜4
2′、Cu配線部43′および下面保護膜44′の側面
以外のW膜46を除去することにより、側面保護膜4
6′を形成する(同図(d)参照)。
【0012】最後に、ホトレジスト45を除去し、配
線構造を完成する(同図(e)参照)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このような製造方法で
は、上述したように、ホトレジスト45を除去する前に
W膜46を形成することとし、イオンミリングによって
W膜46から側面保護膜46′を形成した後で、ホトレ
ジスト45の除去を行っている。
【0014】しかし、ホトレジスト45を除去する前に
W膜46を形成することとすると、以下のような課題を
生じる。
【0015】(1)ホトレジスト45の上にW膜46を形
成しなければならないので、W膜形成装置の内部がレジ
ストによって汚染されてしまう。このため、この汚染物
質が不純物となってW膜46内に混入し、側面保護膜4
6′の保護膜としての機能が低下してしまう。また、こ
の汚染物質がダストとなり歩留りが低下してしまう。
【0016】(2)ホトレジスト45の膜厚が厚いことに
より、W膜46を形成すべき側面が高くなるので、この
側面に形成されるW膜46の厚さSiウエハ41上に堆
積されるW膜46の厚さに比べて極端に薄くなってしま
う。このため、かかる側面のW膜46の膜厚を十分なも
のにしようとすると、Siウエハ41上のW膜46の膜
厚が非常に厚くなるので、その後のイオンミリング(上
記工程)に要する時間が長くなってしまう。
【0017】一方、これらの課題を解決するためには、
ホトレジスト45を除去した後でW膜46を形成すれば
よいとも考えられる。
【0018】しかしながら、W膜46を形成する前にホ
トレジスト45を除去してしまうと、このホトレジスト
45の除去の際にCu配線部43′の側面が酸化されて
しまい、これが無視できない場合がある。
【0019】また、イオンミリングによりW膜46を除
去する際に(上記工程)オーバーエッチングを行う場
合には、ホトレジスト45がないと、上面保護膜42′
がエッチングによって削られてしまうおそれがある。
【0020】なお、以上説明したような課題は、Cuや
Cu合金で形成された配線部に導電性の保護膜を設ける
場合にのみ生じるものではなく、配線部のまわりを膜を
覆った配線構造を有する半導体装置を製造する際には常
に生じ得る。
【0021】本発明は、このような従来技術の欠点に鑑
みてなされたものであり、レジストを除去した後で配線
部の側面を覆う被膜を形成することが可能な、半導体装
置の製造方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】(1)第1の発明に係わる
半導体装置の製造方法は、配線部の下面を覆う第1の被
膜と、前記配線部の上面を覆う第2の被膜と、前記配線
部の側面を覆う第3の被膜とを備えた半導体装置の製造
方法であって、前記第1の被膜となるべき第1の層、前
記配線部となるべき配線材料層および前記第2の被膜と
なるべき第2の層を積層させて形成する工程と、この第
2の層上に、前記第1の被膜、前記第2の被膜、前記第
3の被膜および前記配線部の形成材料よりもエッチング
レートの低い材料からなるエッチングストッパー層を形
成する工程と、このエッチングストッパー層上にレジス
トパターンを形成する工程と、前記レジストをマスクと
して前記エッチングストッパー層のエッチングを行った
後このレジストを除去する工程と、前記エッチングスト
ッパー層をマスクとして前記第1の層、前記配線材料層
および前記第2の層のエッチングを行うことにより前記
第1の被膜、前記配線部および前記第2の被膜を形成す
る工程と、全面に前記第3の被膜となるべき第3の層を
形成した後で異方性エッチングを行うことにより、この
第3の被膜を形成する工程と、前記エッチングストッパ
ー層を除去する工程と、を含むことを特徴とする。
【0023】(2)第2の発明に係わる半導体装置の製造
方法は、配線部の下面を覆う第1の被膜と、前記配線部
の上面を覆う第2の被膜と、前記配線部の側面を覆う第
3の被膜とを備えた半導体装置の製造方法であって、前
記第1の被膜となるべき第1の層、前記配線部をなるべ
き配線材料層および前記第2の被膜となるべき第2の層
を積層させて形成する工程と、この第2の層上に、前記
第1の被膜、前記第2の被膜、前記第3の被膜および前
記配線部の形成材料よりもエッチングレートの低い材料
からなるエッチングストッパー層を形成する工程と、こ
のエッチングストッパー層上にレジストパターンを形成
する工程と、前記レジストをマスクとして前記エッチン
グストッパー層のエッチングを行う工程と、前記レジス
トをマスクとして前記第1の層、前記配線材料層および
前記第2の層のエッチングを行うことにより、前記第1
の被膜、前記配線部および前記第2の被膜を形成する工
程と、前記レジストを除去する工程と、全面に前記第3
の被膜となるべき第3の層を形成した後で異方性エッチ
ングを行うことにより、この第3の被膜を形成する工程
と、前記エッチングストッパー層を除去する工程と、を
含むことを特徴とする。
【0024】
【作用】(1)第1の発明では、第2の層上にエッチング
ストッパー層を設けることとし、レジストはこのエッチ
ングストッパー層に配線パターンを形成する際にのみ使
用して、その後除去する。そして、第1の層、配線材料
層および第2の層の形成はエッチングストッパー層を用
いて行う。
【0025】したがって、第3の被膜を形成する前にレ
ジストを除去することができるので、第3の被膜の形成
装置がレジストで汚染されることがなく、また、第3の
被膜を形成すべき側面の高さが低くなることによりその
後の異方性エッチングに要する時間が短縮される。
【0026】さらに、第3の被膜を形成する工程では、
エッチングストッパー層によって第2の被膜がエッチン
グされてしまうことを防止することができる。
【0027】併せて、このレジストの除去は第1の層、
配線材料層および第2の層のパターニングの前に行われ
るので、配線部の側面が酸化されることもない。
【0028】(2)第2の発明では、第2の層上にエッチ
ングストッパー層を設けることとし、レジストは、エッ
チングストッパー層、第1の層、配線材料層および第2
の層の形成の後で除去される。
【0029】したがって、第3の被膜を形成する前にレ
ジストを除去することができるので、第3の被膜の形成
装置がレジストで汚染されることがなく、また、第3の
被膜を形成すべき側面の高さが低くなることによりその
後の異方性エッチングに要する時間が短縮される。
【0030】さらに、第3の被膜を形成する工程では、
エッチングストッパー層によって第2の被膜がエッチン
グされてしまうことを防止することができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を用い
て説明する。
【0032】(実施例1)第1の発明の実施例につい
て、図1に示したような配線構造12を備えた半導体装
置を製造する場合を例にとって説明する。
【0033】図1において、Si基板10の上には、S
iO2 層11が形成されている。そして、このSiO2
層11上に、配線構造12が形成されている。この配線
構造12は、SiO2 層11上に積層された、Ti膜1
3、TiN膜14、Cu配線部15、TiN膜16と、
これらの各部13〜16の側面を覆う第3の被膜として
のTiN膜17とによって構成されている。
【0034】ここで、Ti膜13は、SiO2 層11と
TiN膜14との密着性を向上させるために設けられた
ものである。
【0035】また、TiN膜14、TiN膜16および
TiN膜17は、それぞれ、本発明の第1の被膜、第2
の被膜および第3の被膜として設けられたものであり、
Cu配線部15の酸化を防止するとともに不純物の侵入
を阻止するための保護膜である。
【0036】次に、図1に示した半導体装置の製造方法
について図2を用いて説明する。
【0037】まず、SiO2 層11上に、スパッタリ
ング法を用いて、厚さ200A(オングストローム、以
下同じ)程度のTi層23を堆積させる。そして、これ
に連続させて、反応性スパッタリング法を用いて、第1
の層としての、厚さ700A程度のTiN層24を堆積
させる。
【0038】次に、スパッタリング法を用いて、厚さ
4000A程度の、配線材料層としてのCu層25を堆
積させる。そして、その上に、反応性スパッタリング法
を用いて、厚さ400A程度の、第2の層としてのTi
N層26を堆積させる。さらにその上に、スパッタリン
グ法を用いて、エッチングストッパー層としての、厚さ
2000A程度の炭素(C)層28を形成する。
【0039】続いて、C層28の表面に厚さ1.8μ
mのホトレジスト29を塗布する。そして、ホソグラフ
ィー技術を用いて、このホトレジスト29のパターニン
グを行う(図2(a)参照)。
【0040】酸素雰囲気中で、このホトレジスト29
をマスクとしてC層28の異方性エッチングを行うこと
により、C層の配線パターン28′を形成する。
【0041】その後、フッ素系ガスと酸素との混合ガ
スを用い、ダウンフローエッチング(エッチングサンプ
ルとガスの放電部とを離して設置した反応性イオンエッ
チング)を行うことにより、ホトレジスト29を除去す
る(同図(b)参照)。
【0042】さらに、塩素系のガスを用いた反応性イ
オンエッチングによるTiN層26のパターニング、イ
オンミリングによるCu層25のパターニングおよび塩
素系のガスを用いた反応性イオンエッチングによるTi
N層24、Ti層23のパターニングを順次行う。これ
により、Ti膜13、TiN膜14、Cu配線部15、
TiN膜16が形成される(同図(c)参照)。
【0043】なお、Cu層25のパターニングについて
も塩素系のガスを用いた反応性イオンエッチングを使用
することにより、TiN層26のパターニング、Cu層
25のパターニングおよびTiN層24、Ti層23の
パターニングを連続して行ってもよい。
【0044】全面に、反応性スパッタリングにより、
厚さ2000A程度の、第3の層としてのTiN層27
を堆積させる(同図(d)参照)。
【0045】そして、塩素系のガスを用いた反応性イ
オンエッチングによって異方性エッチングを行い、Ti
膜13、TiN膜14、Cu配線部15およびTiN膜
16の側面部以外のTiN層27を除去する。このと
き、SiO2 層11上に堆積したTiN層27を完全に
除去するためにオーバーエッチングを行う。これによ
り、TiN膜17が形成される(同図(e)参照)。
【0046】最後に、酸素プラズマアッシングによっ
てC層の配線パターン28′を除去し、図1に示したよ
うな半導体装置を完成する。
【0047】このように、本実施例に係わる半導体装置
の製造方法によれば、TiN膜17を形成する前にホト
レジスト29を除去することができる。したがって、T
iN膜17の形成装置がレジストで汚染されることがな
い。このため、本実施例によれば、汚染物質が不純物と
なって混入することによるTiN膜17の保護膜として
の機能の低下や、この汚染物質がダストとなることによ
る歩留りの低下を防止することができる。
【0048】また、TiN膜17を形成する前にホトレ
ジスト29を除去することによって、上記工程でTi
N膜17を形成すべき側面の高さが低くなる。したがっ
て、SiO2 層11上に形成されるTiN層27の厚さ
を薄くすることができるので、上記工程で行う異方性
エッチングに要する時間を短縮することができる。
【0049】さらに、本実施例では、エッチングストッ
パー層としてC層28を設けた。したがって、上記工程
でオーバーエッチングを行っても、C層28とTiN
層27との選択比が十分に大きいため、Cu配線部15
やTiN膜16がエッチングされてしまうおそれはな
い。
【0050】併せて、ホトレジスト29の除去は、Ti
膜13、TiN膜14、Cu配線部15およびTiN膜
16を形成する前に行われるので、レジスト除去時にC
u配線部15の側面が露出するといったことがなく、し
たがって、このCu配線部15の側面が酸化性の雰囲気
にさらされることもないので、酸化されるおそれがな
い。このため、半導体装置の配線の信頼性を向上させる
ことができる。
【0051】加えて、本実施例では、第1,第2,第3
の被膜としてそれぞれTiN膜14,16,17を用い
たが、TiN膜は酸素や不純物に対する拡散バリア性が
非常に優れているので、Cu配線部15の酸化や不純物
の混入を防止する上で有効である。また、TiN膜は、
エレクトロマイグレーションやストレスマイグレーショ
ンに対する耐性が非常に高い。したがって、これらの点
でも、半導体装置の配線の信頼性を向上させることがで
きる。
【0052】さらに、ホトレジスト29の除去は、Cu
層25のエッチング(すなわち、Cu配線部15の形
成)の後に行うよりも、このエッチングの前に行うほう
が容易である。したがって、本実施例によれば、この点
でも半導体装置の製造工程に要する時間を短縮すること
ができる。
【0053】(実施例2)次に、第2の発明の実施例に
ついて説明する。なお、本実施例も、図1に示した配線
構造12を備えた半導体装置を製造する場合を例にとっ
て説明する。
【0054】以下、本実施例に係わる半導体装置の製造
方法について、図3を用いて説明する。
【0055】まず、実施例1と同様にして、SiO2
層11上に、Ti層33(厚さ200A程度)および第
1の層としてのTiN膜34(厚さ700A程度)を、
順次堆積させる。
【0056】さらに、実施例1と同様にして、配線材
料層としてのCu層35(厚さ4000A程度)、第2
の層としてのTiN層36(厚さ400A程度)および
エッチングストッパー層としての炭素(C)層38(厚
さ2000A程度)を形成する。
【0057】続いて、C層38の表面にホトレジスト
39を塗布し、ホソグラフィー技術を用いてパターニン
グを行う(図3(a)参照)。
【0058】このホトレジスト39をマスクとして、
酸素雰囲気中でC層38の異方性エッチングをを行い、
C層の配線パターン38′を形成する。
【0059】さらに、ホトレジスト39をマスクとし
て、塩素系のガスを用いた反応性イオンエッチングによ
るTiN層36のパターニング、イオンミリングによる
Cu層35のパターニングおよび塩素系のガスを用いた
反応性イオンエッチングによるTiN層34、Ti層3
3のパターニングを順次行う。これにより、Ti膜1
3、TiN膜14、Cu配線部15、TiN膜16が形
成される(同図(b)参照)。
【0060】なお、Cu層35のパターニングについて
も塩素系のガスを用いた反応性イオンエッチングを使用
することにより、TiN層36のパターニング、Cu層
35のパターニングおよびTiN層34、Ti層33の
パターニングを連続して行ってもよい。
【0061】その後、フッ素系ガスと酸素との混合ガ
スを用い、ダウンフローエッチングを行うことにより、
ホトレジスト39を除去する(同図(c)参照)。
【0062】実施例1と同様にして、全面に第3の層
としてのTiN層37(厚さ700A程度)を堆積させ
る(同図(d)参照)。
【0063】そして、塩素系のガスを用いた反応性イ
オンエッチングによって異方性エッチングを行い、Ti
膜13、TiN膜14、Cu配線部15およびTiN膜
16の側面部以外のTiN層37を除去する。このと
き、SiO2 層11上に堆積したTiN層37を完全に
除去するためにオーバーエッチングを行う。これによ
り、TiN膜17が形成される(同図(e)参照)。
【0064】最後に、例えば酸素プラズマアッシング
等によってC層38を除去し、図1に示したような半導
体装置を完成する。
【0065】このように、本実施例に係わる半導体装置
の製造方法によっても、TiN膜17を形成する前にホ
トレジスト39を除去するので、汚染物質が不純物とな
って混入することによるTiN膜17の保護膜としての
機能の低下や、この汚染物質がダストとなることによる
歩留りの低下を防止することができる。
【0066】また、上記工程で行う異方性エッチング
に要する時間を短縮することができる点や、エッチング
ストッパー層としてC層38を設けたので上記工程で
オーバーエッチングを行ってもCu配線部15やTiN
膜16がエッチングされてしまうおそれがない点、第
1,第2,第3の被膜としてそれぞれTiN膜14,1
6,17を用いたので耐エレクトロマイグレーション特
性や耐ストレスマイグレーション特性を向上させること
ができる点も、実施例1と同様である。
【0067】以上、第1,第2の発明に係わる最適の実
施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で
適宜変更して実施できることはもちろんである。
【0068】例えば、第1〜第3の被膜(TiN膜1
5,16,17)の膜厚は上述の各実施例で示した値に
限定されるものではなく、保護膜としての十分なバリア
性が得られるような膜厚であればよい。また、その他の
層や膜の膜厚についても限定されない。さらに、層の形
成方法やエッチング方法、レジストやエッチングストッ
パー層の除去方法等も限定されない。
【0069】加えて、上述の各実施例では第1,第2,
第3の被膜をそれぞれTiN膜で形成したが、かかる形
成材料はTiNに限定されるものではない。例えば、導
電性の被膜を形成して保護膜として使用する場合であれ
ば、TiW、TiB、BN等であってもよい。
【0070】さらに、上述の各実施例ではエッチングス
トッパー層を炭素で形成したが、例えばポリイミド等で
あってもよい。すなわち、少なくとも第1〜第3の被膜
に対する選択比が充分に大きく(すなわち、第1,第2
の被膜の形成時にマスクとして使用できるとともに、第
3の被膜の形成時に第2の被膜等がエッチングされない
ようにすることができ)、且つ、第3の層を形成する装
置に与える汚染がレジストよりも少なければ、本発明の
効果を得ることができる。
【0071】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
わる半導体装置の製造方法によれば、配線部の周囲すべ
て膜で覆った配線構造を備えた半導体装置を製造する際
に、配線部の側面を覆う被膜をレジストを除去した後で
形成することができる。
【0072】これにより、本発明によれば、信頼性に優
れた半導体装置を安価に提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して製造することができる半導体
装置の一構成例を概略的に示す断面図である。
【図2】第1の実施例に係わる半導体装置の製造方法を
説明するための工程断面図である。
【図3】第2の実施例に係わる半導体装置の製造方法を
説明するための工程断面図である。
【図4】従来の半導体装置の製造方法の一例を説明する
ための工程断面図である。
【符号の説明】
10 Si基板 11 SiO2 層 12 配線構造 13,33 Ti膜 14,16,17,34 TiN膜(第1〜第3の被
膜) 15,35 Cu配線部(配線部) 23 Ti層 24,26,27,36 TiN層(第1〜第3の層) 25 Cu層(配線材料層) 28,38 C層(エッチングストッパー層) 29,39 ホトレジスト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配線部の下面を覆う第1の被膜と、前記配
    線部の上面を覆う第2の被膜と、前記配線部の側面を覆
    う第3の被膜とを備えた半導体装置の製造方法であっ
    て、 前記第1の被膜となるべき第1の層、前記配線部となる
    べき配線材料層および前記第2の被膜となるべき第2の
    層を積層させて形成する工程と、 この第2の層上に、前記第1の被膜、前記第2の被膜、
    前記第3の被膜および前記配線部の形成材料よりもエッ
    チングレートの低い材料からなるエッチングストッパー
    層を形成する工程と、 このエッチングストッパー層上にレジストパターンを形
    成する工程と、 前記レジストをマスクとして前記エッチングストッパー
    層のエッチングを行った後このレジストを除去する工程
    と、 前記エッチングストッパー層をマスクとして前記第1の
    層、前記配線材料層および前記第2の層のエッチングを
    行うことにより前記第1の被膜、前記配線部および前記
    第2の被膜を形成する工程と、 全面に前記第3の被膜となるべき第3の層を形成した後
    で異方性エッチングを行うことにより、この第3の被膜
    を形成する工程と、 前記エッチングストッパー層を除去する工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記第1,第2,第3の被膜の形成材料と
    して導電性材料を用いたことを特徴とする請求項1記載
    の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記配線部の形成材料として、金、銀、
    銅、アルミニウムまたはこれらの合金を用いたことを特
    徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記エッチングストッパー層の形成材料と
    して炭素またはポリイミドを用いたことを特徴とする請
    求項1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】配線部の下面を覆う第1の被膜と、前記配
    線部の上面を覆う第2の被膜と、前記配線部の側面を覆
    う第3の被膜とを備えた半導体装置の製造方法であっ
    て、 前記第1の被膜となるべき第1の層、前記配線部をなる
    べき配線材料層および前記第2の被膜となるべき第2の
    層を積層させて形成する工程と、 この第2の層上に、前記第1の被膜、前記第2の被膜、
    前記第3の被膜および前記配線部の形成材料よりもエッ
    チングレートの低い材料からなるエッチングストッパー
    層を形成する工程と、 このエッチングストッパー層上にレジストパターンを形
    成する工程と、 前記レジストをマスクとして前記エッチングストッパー
    層のエッチングを行う工程と、 前記レジストをマスクとして前記第1の層、前記配線材
    料層および前記第2の層のエッチングを行うことによ
    り、前記第1の被膜、前記配線部および前記第2の被膜
    を形成する工程と、 前記レジストを除去する工程と、 全面に前記第3の被膜となるべき第3の層を形成した後
    で異方性エッチングを行うことにより、この第3の被膜
    を形成する工程と、 前記エッチングストッパー層を除去する工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記第1,第2,第3の被膜の形成材料と
    して導電性材料を用いたことを特徴とする請求項5記載
    の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記配線部の形成材料として、金、銀、
    銅、アルミニウムまたはこれらの合金を用いたことを特
    徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記エッチングストッパー層の形成材料と
    して炭素またはポリイミドを用いたことを特徴とする請
    求項5記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100424712B1 (ko) * 2001-09-03 2004-03-27 컴펙 매뉴팩춰링 컴퍼니 리미티드 기판 상에 고집적 및 초-미세 폭 라인들을 형성하는 방법
JP2008108905A (ja) * 2006-10-25 2008-05-08 Nichia Chem Ind Ltd 半導体発光素子

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