JPH11335551A - 熱可塑性樹脂組成物および成形体 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物および成形体

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JPH11335551A
JPH11335551A JP14394898A JP14394898A JPH11335551A JP H11335551 A JPH11335551 A JP H11335551A JP 14394898 A JP14394898 A JP 14394898A JP 14394898 A JP14394898 A JP 14394898A JP H11335551 A JPH11335551 A JP H11335551A
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JP
Japan
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acid
resin composition
polyolefin
group
ethylene
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Pending
Application number
JP14394898A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Todo
昭 藤堂
Shinya Matsunaga
松永  慎也
Shigeru Okita
茂 沖田
Kazuki Miyamoto
和樹 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Toray Industries Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ポリアミド(A)40〜95重量%と、
メタロセン系触媒を用いて重合されたポリオレフィン
を、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸またはそ
の無水物により変性した変性ポリオレフィン(B)60
〜5重量%とからなる熱可塑性樹脂組成物を提供する。
さらに、該熱可塑性樹脂組成物からなる成形体を提供す
る。 【効果】 耐衝撃性などの機械的特性に優れた熱可塑性
樹脂組成物が提供される。また、その組成物を用いて得
られる成形体は、機械的特性に優れているので、プレス
スルーパック、包装用フィルム、フィラメント、自動車
用内外装材、家電製品ハウジング、容器などに用いるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアミドと変性
ポリオレフィンからなる熱可塑性樹脂組成物および該組
成物を成形してなる成形体に関する。詳しくは、ポリア
ミドと、メタロセン系触媒を用いて重合されたポリオレ
フィンを、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸ま
たはその無水物により変性した変性ポリオレフィンとか
らなり、耐衝撃性等の機械的性質、成形加工性、耐薬品
性に優れた熱可塑性樹脂組成物および成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド樹脂は、エンジニアリングプ
ラスチックとしての優れた特性を利用して、自動車分
野、電気・電子分野などで幅広く使用されている。これ
らの分野で用いられる自動車部品、電気部品には、その
機能の必要性から耐衝撃性を要求されることがあり、そ
の場合にはナイロン樹脂に対して変性ポリオレフィンを
加え溶融・押出するのが一般的である。例えば、ポリオ
レフィンとポリアミドとの混合物にアイオノマーを添加
する方法(特公昭3−6529号公報)、ポリオレフィ
ンとポリアミドを混合する際に無水マレイン酸変性ポリ
オレフィンを介在させる方法(「高分子化学」誌、29
巻、265頁(1972))、シス型二重結合を環内に
有する脂環式カルボン酸で変性したポリオレフィンをポ
リアミドに溶融混合する方法(特開昭55−16595
2号公報および特開昭62−91557号公報)などが
提案されている。
【0003】しかしながら、これらの方法ではポリアミ
ドと、ポリアミドに混合されたポリオレフィン類との接
着性が不十分であるため、十分な機械的特性、特に耐衝
撃性を得ることが出来ないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の問題点
を解決し、機械的特性、特に耐衝撃性などの物性に優れ
た熱可塑性樹脂組成物およびこの組成物から得られる成
形体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に検討した結果、特定の熱可塑性樹脂の組み合わせから
なる組成物が特に機械的特性に優れていることを見出
し、本発明を成すに至った。
【0006】本発明によれば、ポリアミド(A)40〜
95重量%と、メタロセン系触媒を用いて重合されたポ
リオレフィンを、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボ
ン酸またはその無水物により変性した変性ポリオレフィ
ン(B)60〜5重量%とからなる熱可塑性樹脂組成物
が提供される。
【0007】また、本発明によれば、前記ポリアミド
(A)が、ナイロン6からなるものである熱可塑性樹脂
組成物が提供される。
【0008】また、本発明によれば、前記ポリオレフィ
ンが、エチレンと、少なくとも1種以上のエチレン以外
のα-オレフィンからなるエチレン系共重合体である熱
可塑性樹脂組成物が提供される。
【0009】また、本発明によれば、前記エチレン系共
重合体が、密度880〜930kg/m3のエチレン・
α-オレフィン共重合体である熱可塑性樹脂組成物が提
供される。
【0010】さらに、本発明によれば、前記熱可塑性樹
脂組成物からなる成形体が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明で用いられるポリアミド(A)は、重合
可能なアミノカルボン酸類、もしくはそのラクタム類、
またはジカルボン酸類と、ジアミン類などを原料とし、
これらの開環重合または重縮合により得られるものであ
る。
【0012】アミノカルボン酸類の具体例としては、6-
アミノカプロン酸、7-アミノヘプタン酸、9-アミノノナ
ン酸、11-アミノウンデカン酸、12-アミノドデカン酸等
が挙げられる。なお、これらのアミノ酸類は2種以上の
混合物で使用することもできる。
【0013】ラクタム類としては、バレロラクタム、カ
プロラクタム、エナントラクタム、カプリルラクタム、
ラウロラクタムなどを例として挙げることができ、これ
らのうち、カプロラクタム、ラウロラクタムの使用が好
ましく、ε−カプロラクタムの使用が最も好ましい。な
お、これらのラクタム類は2種以上の混合物で使用する
こともできる。
【0014】ジカルボン酸類としては、シュウ酸、マロ
ン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカ
ン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸、テトラデカン
二酸、ペンタデカン二酸、オクタデカン二酸のような脂
肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸のよう
な脂環式ジカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸、ナフタレンジカルボン酸のような芳香族ジカ
ルボン酸などが挙げられる。なお、これらのジカルボン
酸は2種以上の混合物で使用することもできる。
【0015】ジアミン類としては、1,4-ジアミノブタ
ン、1,5-ジアミノペンタン、1,6-ジアミノヘキサン、2-
メチル-1,5-ジアミノペンタン(MDP)、1,7-ジアミ
ノヘプタン、1,8-ジアミノオクタン、1,9-ジアミノノナ
ン、1,10-ジアミノデカン、1,11-ジアミノウンデカン、
1,12-ジアミノドデカン、1,13-ジアミノトリデカン、1,
14-ジアミノテトラデカン、1,15-ジアミノペンタデカ
ン、1,16-ジアミノヘキサデカン、1,17-ジアミノヘプタ
デカン、1,18-ジアミノオクタデカン、1,19-ジアミノノ
ナデカン、1,20-ジアミノエイコサンなどの脂肪族ジア
ミン、シクロヘキサンジアミン、ビス-(4-アミノヘキ
シル)メタンのような脂環式ジアミン、キシリレンジア
ミンのような芳香族ジアミンなどが挙げられる。これら
のジアミンは2種以上の混合物で使用することもでき
る。本発明で使用されるポリアミドは単独でも、混合物
としても用いることができる。
【0016】ポリアミドの中でもナイロン6、ナイロン
66、ナイロン6/66系共重合体、ナイロン66/6
T系共重合体(T:テレフタル酸)、ナイロン6T/6
I系共重合体(I:イソフタル酸)、ナイロン6T/M
5T系共重合体(M5:2−メチルペンタメチレンジア
ミン、T:テレフタル酸)、あるいはこれらの混合物の
使用が好ましく、特にナイロン6およびナイロン6を主
成分とするポリアミド混合物の使用が好ましい。
【0017】本発明で使用されるポリアミドの分子量に
は特に制限はないが、23℃、98%硫酸中1g/10
0ml濃度で測定した相対粘度が、2.0〜4.0のも
のが好ましく、より好ましくは2.1〜3.8であり、
特に好ましくは2.2〜3.6である。相対粘度が2.
0未満であると機械物性が低下することがあり、一方、
4.0を越えると成形時の流動性が低下する傾向がみら
れる。
【0018】本発明で使用されるポリアミドは、必要に
応じてカルボン酸化合物またはアミン化合物で末端を封
鎖されたものを使用することが出来る。モノカルボン酸
及び/又はモノアミンを添加して末端封鎖される場合に
は、得られるポリアミドの末端アミノ基および末端カル
ボキシル基の濃度(以降単に末端基濃度と記す)が、末
端封鎖前に比べて低下する。一方、ジカルボン酸又はジ
アミンで末端封鎖される場合には、末端基濃度は変化し
ないが、末端アミノ基濃度と末端カルボキシル基濃度と
の比率が変わる。
【0019】ここで用いられるカルボン酸化合物の具体
例としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプ
ロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、ウン
デカン酸、ラウリル酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、
ミリストレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸、リノール酸、アラキン酸のような脂肪族モノカ
ルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸、メチルシクロヘ
キサンカルボン酸のような脂環式モノカルボン酸、安息
香酸、トルイル酸、エチル安息香酸、フェニル酢酸のよ
うな芳香族モノカルボン酸、シュウ酸、マロン酸、コハ
ク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデ
カン二酸、トリデカン二酸、テトラデカン二酸、ペンタ
デカン二酸、オクタデカン二酸のような脂肪族ジカルボ
ン酸、シクロヘキサンジカルボン酸のような脂環式ジカ
ルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸のような芳香族ジカルボン酸など
が挙げられる。
【0020】アミン化合物の具体例としては、ブチルア
ミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ペプチルアミ
ン、オクチルアミン、2-エチルヘキシルアミン、ノニル
アミン、デシルアミン、ウンデシルアミン、ドデシルア
ミン、トリデシルアミン、テトラデシルアミン、ペンタ
デシルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシルアミ
ン、ノナデシルアミン、イコシルアミンの脂肪族モノア
ミン、シクロヘキシルアミン、メチルシクロヘキシルア
ミンのような脂環式モノアミン、ベンジルアミン、β-
フェニルエチルアミンのような芳香族モノアミン、1,4-
ジアミノブタン、1,5-ジアミノペンタン、1,6-ジアミノ
ヘキサン、1,7-ジアミノヘプタン、1,8-ジアミノオクタ
ン、1,9-ジアミノノナン、1,10-ジアミノデカン、1,11-
ジアミノウンデカン、1,12-ジアミノドデカン、1,13-ジ
アミノトリデカン、1,14-ジアミノテトラデカン、1,15-
ジアミノペンタデカン、1,16-ジアミノヘキサデカン、
1,17-ジアミノヘプタデカン、1,18-ジアミノオクタデカ
ン、1,19-ジアミノノナデカン、1,20-ジアミノエイコサ
ンなどの脂肪族ジアミン、シクロヘキサンジアミン、ビ
ス-(4-アミノヘキシル)メタンのような脂環式ジアミ
ン、キシリレンジアミンのような芳香族ジアミンなどが
挙げられる。
【0021】本発明で用いられる変性ポリオレフィン
(B)は、メタロセン触媒を用いて重合されポリオレフ
ィンを、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸また
はその無水物で変性したものであって、ポリオレフィン
と5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸またはその
無水物とを有機過酸化物などの開始剤の存在下に溶融混
練するか、または溶液中で混練するなどの方法によって
得られる。
【0022】前記ポリオレフィンとしては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリヘキセン、ポリ
-3-メチル-1-ブテン、ポリ-4-メチル-1-ペンテン、エチ
レン・プロピレン共重合体、エチレン・ブテン共重合
体、エチレン・ヘキセン共重合体、エチレン・オクテン
共重合体、プロピレン・ブテン共重合体、プロピレン・
オクテン共重合体、エチレン・プロピレン・ブテン共重
合体、エチレン・プロピレン・ジエン共重合体、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合
体などが挙げられる。
【0023】これらのなかでは、炭素数2以上のα−オ
レフィンを単独重合させるか、2種以上のα−オレフィ
ンを共重合させるか、あるいはα−オレフィンとジエ
ン、トリエンなどの多不飽和オレフィンとを共重合させ
ることにより得られたものが好ましい。
【0024】さらには、エチレンと炭素数3〜20を有
する少なくとも1種以上のα-オレフィンとの共重合
体、エチレンと炭素数3〜20を有するα-オレフィン
およびジエン、トリエンなどの多不飽和オレフィンとの
共重合体などのエチレン系共重合体が好ましく、特にエ
チレンと炭素数3〜20を有する少なくとも1種以上の
α-オレフィンとのエチレン・α-オレフィン共重合体が
好ましい。
【0025】上記の炭素数3〜20のα-オレフインと
して、具体的には、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−へキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネ
ン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリ
デセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキ
サデセン、1−へプタデセン、1−オクタデセン、1−ノ
ナデセン、1−エイコセン、3一メチル−1一ブテン、3−
メチル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペンテン、4−メ
チル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−
ジメチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1一ペンテ
ン、4−エチル−1−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセ
ン、9−メチル−1一デセン、11−メチル−1−ドデセ
ン、12−エチル−1−テトラデセンおよびこれらの組み
合わせが挙げられる。これらのα-オレフインの中でも
炭素数6から12であるα-オレフインを用いた共重合
体が機械的強度の一層の向上が見られるため、より好ま
しい。
【0026】ポリオレフィンがエチレン・α-オレフィ
ン共重合体の場合には、密度が880〜930kg/m
3、好ましくは890〜920kg/m3、さらに好まし
くは895〜915kg/m3の範囲であることが好ま
しい。密度がこの範囲のエチレン・α-オレフィン共重
合体を用いた場合には、ポリアミドの剛性を損なう虞が
なく、耐衝撃性等の機械的強度も十分なものとなる。
【0027】本発明のポリオレフィンの重合触媒として
は、周期律表第IVB族から選ばれる遷移金属のメタロセ
ン化合物と、有機アルミニウムオキシ化合物および/ま
たはイオン化イオン性化合物とからなるメタロセン系触
媒が用いられる。以下に、本発明のメタロセン系触媒と
してのメタロセン化合物、有機アルミニウムオキシ化合
物、イオン化イオン性化合物ついて説明する。
【0028】周期律表第IVB族から選ばれる遷移金属の
メタロセン化合物は、次式[I]で表わされる。 MLx ・・・[I] 式[I]中、Mは周期律表第IVB族から選ばれる遷移金
属であり、具体的にはジルコニウム、チタン、またはハ
フニウムであり、xは遷移金属の原子価である。Lは遷
移金属に配位する配位子であり、これらのうち少なくと
も1個の配位子Lはシクロペンタジエニル骨格を有する
配位子で、このシクロペンタジエニル骨格を有する配位
子は置換基を有していてもよい。
【0029】シクロペンタジエニル骨格を有する配位子
としては、たとえば、シクロペンタジエニル基、メチル
シクロペンタジエニル基、エチルシクロペンタジエニル
基、n-またはi-プロピルシクロペンタジエニル基、n-、
i-、sec-、t-ブチルシクロペンタジエニル基などが挙げ
られる。
【0030】シクロペンタジエニル骨格を有する配位子
以外のLとしては、炭素数1〜12の炭化水素基、アル
コキシ基、アリーロキシ(aryloxy)基、スルホン酸含
有基(−SO3a)、ハロゲン基、または水素原子など
が挙げられる。(ここでRaはアルキル基、ハロゲン原
子で置換されたアルキル基、アリール(aryl)基、また
はハロゲン原子またはアルキル基で置換されたアリール
基である。)
【0031】前記式[I]で表わされるメタロセン化合
物は、たとえば遷移金属の原子価が4である場合、より
具体的には次式[II]で表わされる。 R2 k3 l4 m5 nM ・・・[II] 式[II]中、Mは前記と同じ遷移金属であり、R2はシ
クロペンタジエニル骨格を有する基(配位子)であり、
3、R4およびR5は、それぞれ独立にシクロペンタジ
エニル骨格を有する基または前記一般式[I]中のシク
ロペンタジエニル骨格を有する配位子以外のLと同じも
のである。kは1以上の整数で、k+l+m+n=4で
ある。
【0032】Mがジルコニウムであり、かつシクロペン
タジエニル骨格を有する配位子を少なくとも2個含むメ
タロセン化合物の具体例としては、ビス(シクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムモノクロリドモノハイドライ
ド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
リド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジブ
ロミド、ビス(シクロペンタジエニル)メチルジルコニ
ウムモノクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)ジル
コニウムフェノキシモノクロリド、ビス(メチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(エチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビ
ス(n-プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド、ビス(イソプロピルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、ビス(インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、ビス(4,5,6,7-テトラヒドロインデニ
ル)ジルコニウムジクロリドなどを例示することができ
る。
【0033】また、前記式[II]において、R2、R3
4およびR5の少なくとも2個、たとえばR2およびR3
がシクロペンタジエニル骨格を有する基(配位子)であ
り、この少なくとも2個の基はアルキレン基、置換アル
キレン基、シリレン基または置換シリレン基などを介し
て結合されているブリッジタイプのメタロセン化合物を
例示することもできる。この時R4およびR5はそれぞれ
独立に式[I]中で説明したシクロペンタジエニル骨格
を有する配位子以外のLと同様である。
【0034】このようなメタロセン化合物としては、エ
チレンビス(インデニル)ジメチルジルコニウム、エチ
レンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、イソ
プロピリデン(シクロペンタジエニル-フルオレニル)
ジルコニウムジクロリド、イソプロピリデン(シクロペ
ンタジエニル-メチルシクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(シクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレン
ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジク
ロリド、rac-エチレン(2-メチル-1-インデニル)2-
ジルコニウム-ジクロライド、rac-ジメチルシリレン
(2-メチル-1-インデニル)2-ジルコニウム-ジクロラ
イド、rac-ジメチルシリレン-ビス(4,7-ジメチル-1-イ
ンデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリ
レン-ビス(2,4,7-トリメチル-1-インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチ
ル-4-フェニルエチル-7-メチル-1-インデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス(4-フ
ェニル-1-インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4-フェニル-1-イン
デニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレ
ン-ビス(2-メチル-4-(α-ナフチル)-1-インデニル)
ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス
(2-メチル-4-(β-ナフチル)-1-インデニル)ジルコ
ニウムジクロリドなどが挙げられる。このような遷移金
属化合物は、通常ラセミ体として用いられるが、R体ま
たはS体を用いることもできる。
【0035】また本発明では、次式[E−1]で示され
るメタロセン化合物を用いることもできる。 LaMX2 ・・・[E−1] 式[E−1]中、Mは周期律表第IV族またはランタニド
系列の金属であり、Laは非局在化π結合基の誘導体で
あって金属M活性サイトに拘束幾何形状を付与してお
り、Xはそれぞれ独立に水素、ハロゲン、シリル基、ゲ
ルミル基、または20個以下の炭素、ケイ素またはゲル
マニウムを含有する炭化水素基である。
【0036】このような式[E−1]で示される化合物
のうちでも、具体的に、次式[E−2]で示される化合
物が好ましい。
【化1】 式[E−2]中、Mはチタン、ジルコニウムまたはハフ
ニウムであり、Xは式[E−1]の場合と同様である。
CpはMにπ結合しており、かつ置換基Zを有する置換
シクロペンタジエニル基である。
【0037】Zは、酸素、イオウ、ホウ素または周期律
表第IVA族の元素(たとえばケイ素、ゲルマニウムまた
は錫)であり、Yは窒素、リン、酸素またはイオウを含
む配位子であり、ZとYとで縮合環を形成してもよい。
【0038】このような式[E−2]で示される化合物
としては、具体的に、(ジメチル(t-ブチルアミド)
(テトラメチル-η5-シクロペンタジエニル)シラン)
チタンジクロリド、((t-ブチルアミド)(テトラメチ
ルシクロペンタジエニル)-1,2-エタンジイル)チタン
ジクロリド、((t−プチルアミド)(テトラメチル-η
5-シクロペンタジェニル)-1,2-エタンジイル)チタン
ジクロリド、(ジベンジル(t-プチルアミド)(テトラ
メチル-η5-シクロペンタジエニル)シラン)チタンジ
クロリド、(ジメチル(t-プチルアミド)(テトラメチ
ル-η5-シクロペンタジエニル)シラン)ジベンジルチ
タンなどが挙げられる。
【0039】上記説明において、メタロセン化合物とし
てジルコニウム化合物あるいはチタン化合物について例
示したが、ジルコニウムをチタンまたはハフニウムに、
チタンをジルコニウムまたはハフニウムに置き換えた化
合物を例示することもできる。
【0040】本発明では、これらの化合物を単独で用い
てもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。さ
らに、炭化水素あるいはハロゲン化炭化水素に希釈して
用いてもよい。
【0041】また、上記のようなメタロセン化合物は、
粒子状担体化合物と接触させて用いることもできる。担
体化合物としては、Si02、A123、B23、Mg
O、Zr02、CaO、Ti02、ZnO、Sn02、B
aO、ThOなどの無機担体化合物、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ-1-プテン、ポリ-4-メチル-1-ペン
テン、スチレン・ジビニルベンゼン共重合体などの樹脂
を用いることができる。これらの担体化合物は、2種以
上組み合わせて用いることもできる。
【0042】次に、本発明の触媒を形成する際に用いら
れる有機アルミニウムオキシ化合物およびイオン化イオ
ン性化合物について説明する。本発明で用いられる有機
アルミニウムオキシ化合物は、従来公知のアルミノオキ
サンであってもよく、またベンゼン不溶性の有機アルミ
ニウムオキシ化合物であってもよい。このような従来公
知のアルミノオキサンは、具体的には、下記一般式で表
される。
【化2】 (上記一般式において、Rはメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基などの炭化水素基であり、好ましくは
メチル基、エチル基、とくに好ましくはメチル基であ
り、mは2以上、好ましくは5〜40の整数である。)
【0043】ここで、このアルミノオキサンは式(OA
l(R1))で表わされるアルキルオキシアルミニウム単
位および式(OAl(R2))で表わされるアルキルオキ
シアルミニウム単位[R1およびR2はRと同様の炭化水
素基を例示することができ、R1およびR2は相異なる基
を表わす]からなる混合アルキルオキシアルミニウム単
位から形成されていてもよい。
【0044】従来公知のアルミノオキサンは、たとえば
次のような方法によって製造され、通常、芳香族炭化水
素溶媒の溶液として回収される。 (1)吸着水を含有する化合物あるいは結晶水を含有す
る塩類、たとえば塩化マグネシウム水和物、硫酸銅水和
物、硫酸アルミニウム水和物、硫酸ニッケル水和物、塩
化第1セリウム水和物などを懸濁した芳春族炭化水素溶
媒に、トリアルキルアルミニウムなどの有機アルミニウ
ム化合物を添加して反応させて芳香族炭化水素溶媒の溶
液として回収する方法。 (2)ベンゼン、トルエン、エチルエーテル、テトラヒ
ドロフランなどの媒体中でトリアルキルアルミニウムな
どの有機アルミニウム化合物に直接水(水、氷または水
蒸気)を作用させて芳香族炭化水素溶媒の溶液として回
収する方法。 これらの方法のうちでは、(1)の方法を採用するのが
好ましい。
【0045】アルミノオキサンの溶液を製造する際に用
いられる有機アルミニウム化合物は、次式[III]で表
される。 R1 nAlX3-n ・・・[III] 式中、Xはハロゲン原子または水素原子、nは1〜3の
整数、R1は炭素数1〜15、好ましくは1〜4の炭化
水素基である。このような炭素数1〜15の炭化水素基
としては、たとえばアルキル基、シクロアルキル基また
はアリール基が挙げられ、具体的には、メチル基、エチ
ル基、n-プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、
ペンチル基、へキシル基、オクチル基、シクロペンチル
基、シクロへキシル基、フェニル基、トリル基などが挙
げられる。
【0046】このような有機アルミニウム化合物として
は、具体的には、トリメチルアルミニウム、トリエチル
アルミニウム、トリプロピルアルミニウム、トリイソプ
ロピルアルミニウム、トリn-ブチルアルミニウム、トリ
イソブチルアルミニウム、トリsec−ブチルアルミニウ
ム、トリtert-ブチルアルミニウムなどの化合物が挙げ
られる。
【0047】イオン化イオン性化合物としては、ルイス
酸、イオン性化合物、ボラン化合物およびカルボラン化
合物を例示することができる。
【0048】ルイス酸としては、BR3(Rはフッ素、
メチル基、トリフルオロメチル基などの置換基を有して
いてもよいフェニル基またはフッ素である。)で示され
る化合物が挙げられ、たとえば、トリフルオロボロン、
トリフェニルボロン、トリス(4-フルオロフェニル)ボ
ロン、トリス(3,5-ジフルオロフェニル)ボロン、トリ
ス(4-フルオロメチルフェニル)ボロン、トリス(ペン
タフルオロフェニル)ボロン、トリス(p-トリル)ボロ
ン、トリス(o-トリル)ボロン、トリス(3,5-ジメチル
フェニル)ボロンなどが例示される。
【0049】イオン性化合物としては、トリアルキル置
換アンモニウム塩、N,N-ジアルキルアニリニウム塩、
ジアルキルアンモニウム塩、トリアリールホスフォニウ
ム塩などを挙げることができる。
【0050】トリアルキル置換アンモニウム塩として
は、具体的には、たとえばトリエチルアンモニウムテト
ラ(フェニル)ホウ素、トリプロピルアンモニウムテト
ラ(フェニル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウム
テトラ(フェニル)ホウ素などが挙げられる。
【0051】さらにイオン性化合物として、トリフェニ
ルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)
ボレート、N,N-ジメチルアニリニウムテトラキス(ペン
タフルオロフェニル)ボレート、フェロセニウムテトラ
(ペンタフルオロフェニル)ボレートなどを挙げること
もできる。
【0052】また、ボラン化合物としては、具体的に
は、デカボラン(14)、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモ
ニウム〕ノナボレート、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモ
ニウム〕デカボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウム
ビス(ドデカハイドライドドデカボレート)コバルト酸
塩(III)、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ビ
ス(ドデカハイドライドドデカボレート)ニッケル酸塩
(III)などの金属ボランアニオンの塩などが挙げられ
る。
【0053】また、カルボラン化合物としては、4-カル
バノナボラン(14)、1,3-ジカルバノナボラン(13)、
ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ビス(ウンデカ
ハイドライド-7-カルバウンデカボレート)ニッケル酸
塩(IV)などの金属カルボランアニオンの塩などが挙げ
られる。上記のようなイオン化イオン性化合物は、2種
以上組合わせて用いてもよい。
【0054】本発明においては、有機アルミニウムオキ
シ化合物または上記イオン化イオン性化合物は、上述し
た担体化合物に担持させて用いることもできる。また、
触媒を形成するに際しては、有機アルミニウムオキシ化
合物またはイオン化イオン性化合物とともに前述した有
機アルミニウム化合物を用いてもよい。
【0055】本発明では、上記のような触媒の存在下
に、エチレン、他のα-オレフィンおよび必要に応じて
多不飽和オレフィンとを、通常液相で重合もしくは共重
合させる。この際、一般に炭化水素溶媒が用いられる
が、プロピレン等のα-オレフィンを溶媒として用いて
もよい。
【0056】このような炭化水素溶媒には、ペンタン、
へキサン、へプタン、オクタン、デカン、ドデカン、灯
油などの脂肪族炭化水素およびそのハロゲン誘導体、シ
クロへキサン、メチルシクロペンタン、メチルシクロヘ
キサンなどの脂環族炭化水素およびそのハロゲン誘導
体、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素およびクロロベンゼンなどのハロゲン誘導体などが用
いられる。これら溶媒は組み合わせて用いてもよい。
【0057】重合は、バッチ法、あるいは連続法いずれ
の方法で行われてもよい。重合を連続法で実施するに際
しては、上記触媒、すなわちメタロセン化合物と有機ア
ルミニウムオキシ化合物またはイオン化イオン性化合物
(イオン性イオン化化合物、イオン性化合物ともい
う。)とからなる触媒は、以下のような濃度で用いられ
る。
【0058】重合系内のメタロセン化合物の濃度は、通
常0.00005〜0.1ミリモル/リットル(重合容
積)、好ましくは0.0001〜0.05ミリモル/リ
ットルである。また有機アルミニウムオキシ化合物は、
重合系内の遷移金属であるメタロセン化合物に対するア
ルミニウム原子のモル比(Al/遷移金属)で、1〜1
0000、好ましくは10〜5000の量で供給され
る。イオン化イオン性化合物を用いる場合は、重合系内
のメタロセン化合物に対するイオン化イオン性化合物の
モル比(イオン化イオン性化合物/メタロセン化合物)
で、0.5〜20、好ましくは1〜10の量で供給され
る。
【0059】また、有機アルミニウム化合物が用いられ
る場合には、通常、約0〜5ミリモル/リットル(重合
容積)、好ましくは約0〜2ミリモル/リットルとなる
ような量で用いられる。
【0060】本発明においては、重合反応は、通常、温
度が−20℃〜150℃、好ましくは0℃〜120℃、
さらに好ましくは0℃〜100℃、圧力が0を超えて〜
80Kg/cm2、好ましくは0を超えて〜50Kg/
cm2の条件下に行なわれる。また、反応時間(重合が
連続法で実施される場合には平均滞留時間)は、触媒濃
度、重合温度などの条件によっても異なるが、通常、5
分〜5時間、好ましくは10分〜3時間である。
【0061】次に、5−ノルボルネン−2,3−ジカル
ボン酸またはその無水物変性ポリオレフィン(B)の製
法について説明する。変性ポリオレフィンを製造する際
に用いる有機過酸化物としては、有機ペルオキサイドお
よび有機ペルエステルが挙げられ、具体的には、ベンゾ
イルペルオキシド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、
ジクミルペルオキシド、ジ-tert-ブチルペルオキシド、
2,5-ジメチル-2,5-ジ(ペルオキシドベンゾエート)へ
キシン-3、1,4-ビス(tert-ブチルペルオキシイソプロ
ピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシド、1,3-ビス
(tert-ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5
-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルペルオキシ)へキシン-
3、2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルペルオキシ)へ
キサンなどの有機ペルオキシド、tert-ブチルペルアセ
テート、tert-ブチルペルベンゾエート、tert-ブチルペ
ルフェニルアセテート、tert-ブチルペルイソブチレー
ト、tert-ブチルペル-sec-オクトエート、tert-ブチル
ペルピバレート、クミルペルピバレート、tert-ブチル
ペルジエチルアセテートなどの有機ペルエステルが挙げ
られる。
【0062】これらのうち、本発明では、有機ペルオキ
シドが好ましく、特に、ジクミルペルオキシド、ジ-ter
t-ブチルペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブ
チルペルオキシ)へキシン-3、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t
ert-ブチルペルオキシ)へキサン、1,3-ビス(tert-ブ
チルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,4-ビス(te
rt-ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼンが好まし
く使用される。
【0063】本発明における5−ノルボルネン−2,3
−ジカルボン酸またはその無水物変性ポリオレフィン
(B)は、前記ポリオレフィンが5−ノルボルネン−
2,3−ジカルボン酸またはその無水物で変性された重
合体であり、ポリオレフィンと5−ノルボルネン−2,
3−ジカルボン酸またはその無水物とを、有機過酸化物
の存在下、溶融混練するか、または溶液中で混練して結
合させることによって得られる。
【0064】このとき、ポリオレフィン、5−ノルボル
ネン−2,3−ジカルボン酸無水物および有機過酸化物
の重量比は、通常ポリオレフィン100重量部に対し
て、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸またはそ
の無水物を0.01〜20重量部、好ましくは0.05
〜10重量部、有機過酸化物を0.001〜2重量部、
好ましくは0.005〜1重量部を用いることが望まし
い。
【0065】溶融混練する場合の反応温度は、100〜
280゜C、好ましくは180〜260゜Cであることが望
ましい。溶液中で製造する場合の溶媒としては、キシレ
ン、トルエンなどが挙げられる。
【0066】このようにして得られる5−ノルボルネン
−2,3−ジカルボン酸無水物変性ポリオレフィン
(B)中には、変性ポリオレフィン(B)100重量%
中に、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物
単位を0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜7
重量%、更に好ましくは0.1〜5重量%含まれている
ことが望ましい。
【0067】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、ポリアミ
ド(A)と5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸ま
たはその無水物変性ポリオレフィン(B)とからなるも
のであり、その組成比としては、ポリアミド(A)が4
0〜95重量%、変性ポリオレフィン(B)が60〜5
重量%、好ましくはポリアミド(A)が50〜90重量
%、変性ポリオレフィン(B)が50〜10重量%、更
に好ましくはポリアミド(A)が60〜80重量%、変
性ポリオレフィン(B)が40〜20重量%であること
が望ましい。
【0068】本発明の熱可塑性樹脂組成物には、本発明
の目的を損なわない範囲で、耐熱安定剤、耐侯安定剤、
帯電防止剤、滑剤、スリップ剤、核剤、難燃剤、油剤、
顔料、染料、またはガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カ
リウム繊維、ウオラストナイト、炭酸カルシウム、硫酸
カルシウム、タルク、ガラスフレーク、硫酸バリウム、
クレー、カオリン、微粉末シリカ、マイカ、珪酸カルシ
ウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化
アルミニウム、酸化マグネシウムなどの無機あるいは有
機の充填剤が配合されてもよい。
【0069】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、ポリオレ
フイン樹脂、エンジニアリングプラスチックが用いられ
てきた分野、たとえば食品容器、電気部品(掃除機、洗
濯機などに用いられるもの)、電子部品、自動車部品
(バンパー、内装材、外装材など)、機械機構部品など
の分野で特に制限されることなく用いることができる。
特に、押出シート、未延伸フィルム、延伸フィルム、フ
ィラメント、押出成形体、射出成形体、ブロー成形体な
どの用途に好適に用いられる。以下、成形体について詳
述する。
【0070】本発明に係る成形体は、前記熱可塑性樹脂
組成物を成形して得られる成形体であり、その成形方法
は、特に限定されるものではなく、押出成形、射出成
形、ブロー成形、押出ブロー成形、インフレーション成
形、モールドスタンピング成形などの公知の成形法を採
用することが可能であり、成形法に応じて押出成形体、
射出成形体、ブロー成形体、押出ブロー成形体、射出ブ
ロー成形体、インフレーション成形体、モールドスタン
ピング成形体などが挙げられる。
【0071】本発明に係る成形体の形状および製品種類
は特に限定されないが、具体的にはシート、フィルム、
パイプ、ホース、電線被覆、フィラメントなどが挙げら
れ、特にシート、フィルム、フィラメントととして好適
に使用することができる。
【0072】このような成形体は、公知の押出装置を用
いて成形することが可能であり、たとえば、単軸スクリ
ュー押出機、混練押出機、ラム押出機、ギヤ押出機など
を用い、溶融した熱可塑性樹脂組成物をTダイから押出
すことにより製造することができる。このときの成形条
件は、公知の条件を採用することができる。
【0073】また、上記の押出シートまたはフィルムを
用いて公知の延伸装置により延伸フィルムを製造するこ
とができる。延伸方法としては、テンター法(縦横延
伸、横縦廷伸)、同時二軸延伸法、一軸延伸法などが挙
げられる。延伸フィルムの延伸倍率は、二軸延伸フィル
ムの場合には、通常20〜70倍であることが望ましく
一軸延伸フィルムの場合には、通常2〜10倍であるこ
とが望ましい。また延伸フィルムの厚さは、通常5〜2
00μmであることが望ましい。
【0074】また、本発明の熱可塑性樹脂組成物からイ
ンフレーションフィルムを製造することもできる。
【0075】このような本発明に係る熱可塑性樹脂組成
物からなるシート、未延伸フィルム、延伸フィルムは、
剛性、耐熱剛性、透明性、光沢、表面硬度、耐熱性、耐
老化性、防湿性、ガスバリア性などに優れているため、
薬品の錠剤、カプセルなどの包装に用いられるプレスス
ルーパック(press through pack)用などの包装用フィ
ルムなどに好ましく利用できる。
【0076】また、本発明の熱可塑性樹脂組成物からな
るフィラメントは、たとえば溶融した熱可塑性樹脂組成
物を、紡糸口金を通して押出すことにより製造すること
ができる。このようにして得られたフィラメントは、さ
らに延伸処理してもよい。このときの延伸倍率条件とし
ては、通常5〜10倍であることが望ましい。これによ
り、剛性などに優れるフィラメントが得られる。
【0077】本発明の熱可塑性樹脂組成物からなる射出
成形体は、公知の射出成形装置により製造することがで
き、成形条件も公知のものを採用することができる。得
られる射出成形体は、剛性、耐熱剛性、光沢、表面硬
度、耐熱性、耐老化性、耐衝撃性、耐薬品性、耐摩耗性
などに優れているため、自動車内装用トリム材、自動車
外装材、家電製品のハウジング、容器などの分野に幅広
く用いることができる。
【0078】本発明の熱可塑性樹脂組成物からなるブロ
ー成形体は、公知のブロー成形装置により製造すること
ができる。また成形条件も、公知の条件を採用すること
が可能である。
【0079】たとえば、押出ブロー成形の場合には、樹
脂温度100〜300℃でダイより前記熱可塑性樹脂組
成物を溶融状態で押し出してチューブ状パリソンを得、
次いで付与すべき形状の金型中にパリソンを保持したの
ち空気を吹き込み、樹脂温度130〜300℃で金型に
着装し、中空成形品を得る。延伸倍率は、横方向に1.
5〜5倍であることが望ましい。
【0080】射出ブロー成形の場合には、樹脂温度10
0〜300℃で熱可塑性樹脂組成物を金型に射出してパ
リソンを成形し、次いで付与すべき形状の金型中にパリ
ソンを保持した後、空気を吹き込み、樹脂温度120〜
300℃で金型に着装し、中空成形品を得る。延伸倍率
は、縦方向に1.1〜1.8倍であり、横方向に1.3
〜2.5倍であることが望ましい。このようなブロー成
形体は、剛性、耐熱剛性、透明性、光沢、表面硬度、ガ
スバリア性などに優れている。
【0081】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、表皮材と
基材とを同時にプレス成形することにより、両者が複合
一体化した成形体を製造する方法(モールドスタンピン
グ成形)における基材としても用いることができる。こ
うして得られるモールドスタンピング成形体は、剛性、
耐熱剛性、光沢、表面硬度などに優れており、ドアート
リム、リアーパッケージトリム、シートバックガーニッ
シュ、インストルメントパネルなどの自動車用内装材と
して好適に用いられる。
【0082】
【発明の効果】本発明により、強度、特に耐衝撃性など
の機械的特性に優れた、ポリアミドと5−ノルボルネン
−2,3−ジカルボン酸またはその無水物変性ポリオレ
フィンとからなる熱可塑性樹脂組成物が提供される。ま
た、その組成物を用いて得られる成形体は、剛性、耐熱
剛性、透明性、光沢、表面硬度、耐熱性、耐老化性、防
湿性、ガスバリア性、耐衝撃性、耐薬品性、耐摩耗性に
優れているので、プレススルーパック、包装用フィル
ム、フィラメント、自動車用内外装材、家電製品ハウジ
ング、容器などに幅広く用いることができる。
【0083】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、これらの
実施例に何ら制限されるものではない。なお、本発明の
実施例で用いた測定方法は次の通りである。 (1)引張試験 ASTM D638に準拠して、厚み1mmのプレスシ
ートから打ち抜いたダンベル型試験片を、23゜C、スバ
ン間隔30mm、引張速度30mm/分で試験した。 (2)アイゾット衝撃強度(IZ) ASTM D256に準拠して、23゜Cにおける衝撃強
度を測定した。
【0084】(実施例1) [5-ノルボルネン-2,3-ジカルボン酸無水物変性エチレ
ン・1-ヘキセン共重合体(変性ポリオレフィン−1)の
調製]メタロセン触媒の存在下に製造されたエチレン・
1-ヘキセン共重合体(MFR(190℃)=3.9g/1
0min、密度=905kg/m3)100重量部に対
して、5-ノルボルネン-2,3-ジカルボン酸無水物を3重
量部、2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルパーオキシ)ヘ
キサンを0.1重量部配合し、30mmφ2軸押出機に
より230℃にて溶融混練することにより未精製の変性
ポリオレフィン−1を得た。
【0085】得られたペレットをキシレン中で120℃
にて溶解し、その溶液をキシレンに対して4倍量の冷ア
セトン中に入れ、5-ノルボルネン-2,3-ジカルボン酸無
水物変性エチレン・1-ヘキセン共重合体のみを析出さ
せ、析出物を濾別、減圧乾燥することにより、変性ポリ
オレフィン−1を得た。変性ポリオレフィン中の5-ノル
ボルネン-2,3-ジカルボン酸無水物の含有量(変性量)
を赤外吸収法により測定したところ、1.0重量%であ
った。
【0086】[ナイロン6/変性ポリオレフィン−1樹
脂組成物の調製]市販のナイロン6(相対粘度2.3
5)を70重量%、上記で得られた変性ポリオレフィン
−1を30重量%で配合し、ラボプラストミルにより2
40℃で溶融混練して樹脂組成物を調製した。得られた
樹脂組成物を所定の条件によりプレス成形し、前述の試
験法に従い物性測定をした。測定結果を表1に示す。
【0087】(実施例2) [5-ノルボルネン-2,3-ジカルボン酸無水物変性エチレ
ン・1-ヘキセン共重合体(変性ポリオレフィン−2)の
調製]実施例1の2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルパ
ーオキシ)ヘキサンの量を、0.05重量部にかえた以
外は実施例1と同様の操作により、5-ノルボルネン-2,3
-ジカルボン酸無水物変性エチレン・1-ヘキセン共重合
体(変性ポリオレフィン−2)を得た(変性量0.4重
量%)。
【0088】[ナイロン6/変性ポリオレフィン−2樹
脂組成物の調製]実施例1の変性ポリオレフィン−1を
上記変性ポリオレフィン−2にかえた以外は実施例1と
同様の操作により樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成
物を所定の条件によりプレス成形し、前述の試験法に従
い物性測定をした。測定結果を表1に示す。
【0089】(実施例3) [5-ノルボルネン-2,3-ジカルボン酸無水物変性エチレ
ン・1-ブテン共重合体(変性ポリオレフィン−3)の調
製]実施例1のエチレン・1-ヘキセン共重合体をエチレ
ン・1-ブテン共重合体(MFR(190℃)=4.5g/
10min、密度=904kg/m3)にかえた以外は
同様の操作により、5-ノルボルネン-2,3-ジカルボン酸
無水物変性エチレン・1-ブテン共重合体(変性ポリオレ
フィン−3)を得た(変性量0.8重量%)。
【0090】[ナイロン6/変性ポリオレフィン−3樹
脂組成物の調製]実施例1の変性ポリオレフィン−1を
上記変性ポリオレフィン−3にかえた以外は実施例1と
同様の操作により樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成
物を所定の条件によりプレス成形し、前述の試験法に従
い物性測定をした。測定結果を表1に示す。
【0091】(比較例1)ナイロン6を70重量%、メ
タロセン触媒の存在下で製造されたエチレン・1-ヘキセ
ン共重合体(MFR(190℃)=3.9g/10mi
n、密度=905kg/m3)(ポリオレフィン−1)
30重量%で配合し、ラボプラストミルにより240℃
にて溶融混練することにより樹脂組成物を得た。得られ
た樹脂組成物を所定の条件によりプレス成形し、前述の
試験法に従い物性を測定した。測定結果を表1に示す。
【0092】(比較例2)比較例1のエチレン・1-ヘキ
セン共重合体をエチレン・1-ブテン共重合体(MFR
(190℃)=4.5g/10min、密度=905kg
/m3)(ポリオレフィン−2)にかえた以外は比較例
1と同様の操作により樹脂組成物を得た。得られた樹脂
組成物を所定の条件によりプレス成形し、前述の試験法
に従い物性測定をした。測定結果を表1に示す。
【0093】(比較例3) [無水マレイン酸変性エチレン・1-ヘキセン共重合体
(変性ポリオレフィン−4)の調製]メタロセン触媒の
存在下で製造されたエチレン・1-ヘキセン共重合体(M
FR(190℃)=3.9g/10min、密度=905
kg/m3)100重量部に対して、無水マレイン酸を
1重量部、2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルパーオキ
シ)ヘキサンを0.1重量部配合し、30mmφ2軸押
出機により230℃にて溶融混練することにより変性ポ
リオレフィン−4を得た(変性量0.7重量%)。
【0094】[ナイロン6/変性ポリオレフィン−4樹
脂組成物の調製]市販のナイロン6(相対粘度2.3
5)を70重量%、上記で得られた変性ポリオレフィン
−4を30重量%で配合し、ラボプラストミルにより2
40゜Cで溶融混練して樹脂組成物を調製した。得られた
樹脂組成物を所定の条件によりプレス成形し、前述の試
験法に従い物性測定をした。測定結果を表1に示す。
【0095】(比較例4) [5-ノルボルネン-2,3-ジカルボン酸無水物変性エチレ
ン・1-ブテン共重合体(変性ポリオレフィン−5)の調
製]実施例1のエチレン・1-ヘキセン共重合体を、Ti
触媒の存在下に製造されたエチレン・1-ブテン共重合体
(MFR(190℃)=4.6g/10min、密度=9
07kg/m3)にかえた以外は同様の操作により、5-
ノルボルネン-2,3-ジカルボン酸無水物変性エチレン・1
-ブテン共重合体(変性ポリオレフィン−5)を得た
(変性量0.35重量%)。
【0096】[ナイロン6/変性ポリオレフィン−5樹
脂組成物の調製]実施例1の変性ポリオレフィン−1を
上記変性ポリオレフィン−5にかえた以外は実施例1と
同様の操作により樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成
物を所定の条件によりプレス成形し、前述の試験法に従
い物性測定をした。測定結果を表1に示す。
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C08L 77/00 23:26) (72)発明者 沖田 茂 愛知県名古屋市港区大江町9番地の1 東 レ株式会社名古屋事業場内 (72)発明者 宮本 和樹 愛知県名古屋市港区大江町9番地の1 東 レ株式会社名古屋事業場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド(A)40〜95重量%と、
    メタロセン系触媒を用いて重合されたポリオレフィン
    を、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸またはそ
    の無水物により変性した変性ポリオレフィン(B)60
    〜5重量%からなることを特徴とする熱可塑性樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 前記ポリアミド(A)が、ナイロン6か
    らなるものであることを特徴とする熱可塑性樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 前記ポリオレフィンが、エチレンと、少
    なくとも1種以上のエチレン以外のα-オレフィンから
    なるエチレン系共重合体であることを特徴とする請求項
    1または2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記エチレン系共重合体が、密度880
    〜930kg/m3のエチレン・α-オレフィン共重合体
    であることを特徴とする請求項3に記載の熱可塑性樹脂
    組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    の熱可塑性樹脂組成物からなる成形体。
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