JPH11335197A - 無転位シリコン単結晶の製造方法および無転位シリコン単結晶インゴット - Google Patents
無転位シリコン単結晶の製造方法および無転位シリコン単結晶インゴットInfo
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- JPH11335197A JPH11335197A JP8044999A JP8044999A JPH11335197A JP H11335197 A JPH11335197 A JP H11335197A JP 8044999 A JP8044999 A JP 8044999A JP 8044999 A JP8044999 A JP 8044999A JP H11335197 A JPH11335197 A JP H11335197A
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Abstract
製造工程において、テール部の形成を省略あるいは短縮
することにより歩留を向上させ、同時に結晶製造工程の
作業負荷を軽減する無転位シリコン単結晶の製造方法を
提供する。 【解決手段】 育成中のシリコン単結晶Sを融液Mにつ
け込み、その後、シリコン単結晶Sを無転位状態のまま
融液Mから切り離すことを特徴とする無転位シリコン単
結晶の製造方法。
Description
法(以下、CZ法と称する)による無転位シリコン単結
晶の製造方法およびシリコン単結晶インゴットに関し、
特に、無転位のままシリコン結晶を融液から切り離すシ
リコン単結晶の製造方法および、この製造方法により得
られた無転位シリコン単結晶インゴットに関する。
造する場合には、多結晶シリコンを坩堝に入れて溶融
し、融液にシード結晶を接触させた後、ネッキングを行
い結晶内から転位を排除する。その後、結晶本体部を所
定の直径に達するまで拡大させ、所定の長さの本体部を
成長させる。そして本体部の成長が完了した後、結晶径
を小さくしながらテール部を形成し、テール部先端の結
晶径が約5mm未満になった時点で結晶を融液から切り
離し、引き上げ装置からシリコン単結晶のインゴットと
して取り出していた。
坩堝中の酸素が融液へ溶解し、一部の酸素はシリコン単
結晶に取り込まれる。結晶中に取り込まれた酸素は、結
晶の機械的強度を高めたり、熱処理により析出して不純
物のゲッタリングを行なうなどの効果がある。これらの
酸素の取り込まれ方を結晶の面内で均一にするため、坩
堝及び結晶を回転させながら、結晶を育成している。こ
の時、結晶と坩堝は互いに違う向きに回転させる方法が
一般的である。また、シリコン単結晶の育成中、単結晶
引き上げ装置内にSiと酸素の反応物質としてSiO2
等が生成するが、この生成物が融液表面に落下し育成中
のシリコン単結晶の成長界面に付着するとその単結晶は
有転位化してしまう。そのため反応生成物をシリコン単
結晶に付着させず、また単結晶引き上げ装置内部に滞留
させないように、アルゴンガスを上方から下方へ流して
いる。また、シリコン単結晶の育成中、結晶径が一定に
なる様に坩堝の周囲に配置した加熱用ヒータのパワーを
引き上げ状況に応じて調整している。
特性の不良原因となるため、有転位化した本体部は製品
とならない。従来方法では、結晶径が5mm以上の状態
で結晶を融液から切り離すと結晶内に転位が発生してし
まっていた。発生した転位は高速で本体部まで移動する
ため良品歩留の低下を引き起こす。そのため従来方法で
は結晶径が本体部の所定の長さから約5mm未満になる
までテール部を形成する必要があった。しかし、テール
部は結晶径が小さいため、製品にならず、歩留まりの低
下原因となる。さらに、テール部の育成過程では、結晶
径が小さくなるように非定常条件で結晶を育成するた
め、予期せず結晶が融液から切り離れてしまうことなど
があり、この場合にはほぼ全ての結晶が有転位化してし
まっていた。そのため、テールを育成している間は監視
を十分に行う必要があり、作業負荷が大きかった。従っ
て、無転位のままテール部を形成しない、あるいはテー
ル部の形成を短縮するシリコン単結晶の製造方法が求め
られていた。
リコン単結晶を融液から切り離す試験は、切り離し後の
結晶品質を調査することを目的として数多く行われてき
た。例えば、Semiconductor Silicon 1986,(Electroche
mical Soc., Pennington, 1986) p.76(以下、文献1と
称する)や、Material Society Symposium Proceeding
s, vol.262, p3 (以下、文献2と称する)、第57回
応用物理学会学術公演会7aZG2(以下、文献3と称
する)、同じく8pZG15(以下、文献4と称する)
では、融液からシリコン単結晶を切り離す試験を行い、
切り離された結晶の品質が報告されている。その中で、
文献1、3、4では、無転位のまま融液から切り離され
た結晶径100mm以上のCZ法によるシリコン単結晶
が記載されている。
においても、シリコン結晶を融液から切り離す前に結晶
を融液につけ込む操作は行っていない。さらに文献2で
は切り離し時に有転位化した結晶が記載されており、従
来の技術では無転位切り離しの成功率は高くないことを
示している。
下、文献5と称する)には、単結晶を融液から無転位状
態で切り離す方法として、融液から切り離す際の切り離
し速度が300mm/分以上であり、かつ切り離し距離
が20mm以上である方法が記載されている。また、特
開平9−208379号公報(以下、文献6と称する)
には、単結晶を融液から無転位状態で切り離す方法とし
て、切り離す前に結晶引き上げを停止し、その位置で保
持したり、あるいは切り離す前に結晶の引き上げ速度を
低下させた後に、結晶を融液から切り離す方法が記載さ
れている。しかしながら、文献5、6では、シリコン単
結晶を融液から切り離す前に結晶を融液につけ込む操作
は行なっていない。
(以下、文献7と称する)には、テール部の形成時間短
縮のために、テール部を単結晶の融点から850℃まで
を60〜250℃/時間の速度で冷却する引き上げ方法
が開示されている。しかし、このようにテール形成時も
しくはその後の冷却温度を厳密に管理することは、結晶
引き上げの最終段階において作業負荷が多くなり、特に
温度管理に関しては、結晶引き上げ速度や坩堝の移動速
度の制御と比較して難しく、量産技術として好ましいも
のではない。
り離す技術は、その無転位の信頼性の低さから製品製造
のための量産技術として採用されることはなかった。
ルなしシリコン単結晶を製造するために使用する原料の
グレードについて言及していない。
スキー法による無転位シリコン単結晶の製造方法におい
て、テール部の形成を省略あるいは短縮することにより
歩留まりを向上させ、同時に結晶製造工程の作業負荷を
軽減することを目的とし、また、これにより得られた無
転位シリコン単結晶インゴットを提供することを目的と
する
る手段により達成される。
単結晶を製造する方法において、育成中のシリコン単結
晶を融液につけ込み、その後、当該シリコン単結晶を融
液から切り離すことを特徴とする無転位シリコン単結晶
の製造方法。
む際に、シリコン単結晶製造装置に対して前記シリコン
単結晶を下降させる、あるいは融液面を上昇させる、あ
るいはその両方を同時に行うことを特徴とする無転位シ
リコン単結晶の製造方法。
む際に、前記シリコン単結晶と融液面が相対速度100
0mm/分以下の速度で近づくことを特徴とする無転位
シリコン単結晶の製造方法。
む長さが1mm以上30mm未満であることを特徴とす
る無転位シリコン単結晶の製造方法。
離す際に、シリコン単結晶製造装置に対して前記シリコ
ン単結晶を上昇させる、あるいは融液面を下降させる、
あるいはその両方を同時に行うことを特徴とする無転位
シリコン単結晶の製造方法。
み始めてから前記シリコン単結晶を融液から切り離すま
での時間が20分以下であることを特徴とする無転位シ
リコン単結晶の製造方法。
離す際に、前記シリコン単結晶と融液面が相対速度5m
m/分以上300mm/分未満で遠ざかることを特徴と
する無転位シリコン単結晶の製造方法。
込みが完了した後に、前記シリコン単結晶と融液面を相
対速度0mm/分のまま所定時間保持することを特徴と
する無転位シリコン単結晶の製造方法。
速度を0mm/分のまま保持する時間が15分以下であ
ることを特徴とする無転位シリコン単結晶の製造方法。
込む直前のシリコン単結晶の成長工程において、前記シ
リコン単結晶を融液面から相対速度0.5mm/分以下
で遠ざけることを特徴とする無転位シリコン単結晶の製
造方法。
込む際の前記シリコン単結晶の固液界面形状が下に凸で
あることを特徴とする無転位シリコン単結晶の製造方
法。
方法において、原料となる多結晶シリコンとして、構成
元素が、主要元素であるシリコンと、それ以外の含有元
素がリン、砒素、ボロン、アルミニウム、および炭素の
みでリンと砒素の合計含有量0.2ppba以下、ボロ
ンとアルミニウムの合計含有量0.1ppba以下、炭
素の含有量0.2ppma以下であり、かつ、固体表面
に付着している物質が鉄、ニッケル、クロム、銅、ナト
リウム、および亜鉛のみで鉄の付着量5ppbw以下、
ニッケルの付着量1ppbw以下、クロムの付着量1p
pbw以下、銅の付着量0.5ppbw以下、ナトリウ
ムの付着量2ppbw以下、亜鉛の付着量2ppbw以
下である高純度多結晶シリコンを用いることを特徴とす
る無転位シリコン単結晶の製造方法。
方法において、シリコン単結晶を融液から切り離す直前
の坩堝回転が3〜20rpmの範囲に有ることを特徴と
する無転位シリコン単結晶の製造方法。
方法において、坩堝を取り囲みつつ融液を加熱中のヒー
タの温度を更に15℃〜50℃昇温させた後にシリコン
単結晶を融液につけ込むことを特徴とする無転位シリコ
ン単結晶の製造方法。
方法において、シリコン単結晶を融液から切り離す直前
の結晶と融液との境界における実ガス流速が1〜15m
/秒の範囲にあることを特徴とする無転位シリコン単結
晶の製造方法。
方法において、シリコン単結晶を融液から切り離す直前
の結晶回転が0.1〜8rpmの範囲であることを特徴
とする無転位シリコン単結晶の製造方法。
リコン単結晶インゴットであって、当該シリコン単結晶
インゴットの反種結晶側の端部にテールがなく、かつ端
部の外周に張り出し部があることを特徴とする無転位シ
リコン単結晶インゴット。
リコン単結晶インゴットであって、当該シリコン単結晶
インゴットの反種結晶側の端部にテールの先端部がな
く、かつ端部の外周に張り出し部があることを特徴とす
る無転位シリコン単結晶インゴット。
mm以上、15mm以下であることを特徴とする無転位
シリコン単結晶インゴット。
る場合には、シリコン単結晶を上方に引き上げることに
よって結晶を成長させる。結晶と融液の界面には、表面
張力によって融液の一部が融液表面よりも持ち上がった
状態で結晶界面にぶらさがっている。表面張力は結晶界
面の外周部にかかるため、その部分が界面にぶらさがっ
た融液の重量を支えている。結晶を突然融液から切り離
すと、ぶらさがっていた融液が融液表面に落下し、液滴
の跳ね返りや液面の揺れが激しく生じる。
方法で融液から切り離すと、結晶内に転位が発生してし
まう。これは前述した通りである。この転位が発生する
原因は、結晶内に生じる応力、あるいは温度の急激な変
化(熱応力)によるものと推定されている。
に、結晶界面の外周部にかかっている表面張力を増加さ
せずに、融液を結晶からできる限り滑らかに離すことに
よって、結晶径によらず、切り離しの際の転位の発生を
抑制できることを見いだした。これは、結晶を融液から
切り離す際の液滴の跳ね返りを少なくすることにより液
滴の衝突による応力の発生を抑制できるだけでなく、結
晶界面から融液が急激に離れることによる応力の発生と
温度の急激な変化(熱応力の発生)を抑制することがで
きるためである。
込んだ後、結晶を融液から切り離すことによって、融液
を結晶からきわめて滑らかに離すことができ、転位の発
生を抑制できることを見い出した。これは、つけ込みに
よる2つの効果によるものと考えられる。1つは結晶を
融液につけ込むことにより結晶界面の外周部が溶解し、
外周部が曲率を持つ極めて滑らかな形状になるためであ
る。もう1つは、融液につけ込むことにより、表面張力
が零になるためである。すなわち、この2つの効果によ
ってつけ込み後の切り離しにおいて、融液は、表面張力
が零の状態を始点として、曲率を持つ外周部と接触しな
がら、ほとんど抵抗を受けずに、滑るように切り離れて
いくため、有転位化の原因となっていた切り離しの際の
表面張力の増加を抑制することができる。
て得られたものであり、単に界面形状を下に凸にしただ
けでは得られない。また、つけ込まれた結晶は外周部か
ら溶解するため、つけ込まれる前の結晶の界面がいかな
る形状でも、つけ込みによって結晶界面の外周部が溶解
して滑らかな形状になる。そのため、切り離し時に外周
部に加わる表面張力は弱くなり、切り離しの際に表面張
力の抵抗を受けることなく、結晶から滑らかに融液を離
すことができる。このように、融液に一度つけ込み、そ
の後切り離しを行なうことにより、切り離し前の引上速
度、界面の形状、あるいは切り離し後の徐冷条件に依ら
ず、高い確率で、無転位のまま結晶を融液から切り離す
ことができる。
コン単結晶製造装置に対して結晶を下降させる、あるい
は融液面を上昇させる、あるいはその両方を同時に行う
方法が有効である。融液へのつけ込みが速すぎると熱シ
ョックにより転位が入ることがあるため、融液表面への
シリコン単結晶のつけ込み速度は1000mm/分以下
であることが望ましい。なお、つけ込み速度の下限は、
結晶移動速度および坩堝移動速度の制御精度の関係か
ら、0.001mm/分程度である。ここで、シリコン
単結晶の融液へのつけ込み速度は融液表面とシリコン単
結晶の相対移動速度である。
のつけ込み長さは、1mm以上30mm未満が望まし
い。これは、つけ込み長さが1mm未満の場合には、つ
け込み後の界面外周部は滑らかな曲率をもつ形状とはな
らない場合があり、一方、つけ込み長さが30mm以上
の場合には急激な温度変化による熱応力により転位が発
生する場合があるためである。
リコン単結晶製造装置に対して結晶を上昇させる、ある
いは融液面を下降させる、あるいはその両方を同時に行
う方法が有効である。また、シリコン単結晶の融液への
つけ込み開始からシリコン単結晶の融液からの切り離し
までの時間が長すぎると、つけ込まれた結晶部の溶解が
すすみすぎ、界面形状はつけ込み前と同じになってしま
う場合があるため、つけ込み開始から、融液から切り離
すまでの時間は20分間以下であることが望ましい。ま
た、融液から切り離す際の切り離し速度が5mm/分未
満の場合には、結晶成長が生じてしまい、切り離しがで
きない場合がある。また、切り離し速度が300mm/
分以上の場合には、急激な温度変化により熱応力が発生
し有転位化する場合があるため、融液からのシリコン単
結晶の切り離しには融液表面とシリコン単結晶の相対移
動速度が5mm/分以上300mm/分未満であること
が望ましい。さらに、つけ込み完了後、シリコン単結晶
と融液面との相対速度を0mm/分にしたまま保持する
ことにより、つけ込まれた結晶は外周側から確実に溶解
されていくため、その後の結晶の切り離しがより滑らか
に行われる。なお、このように相対速度を0mm/分の
まま保持する時間が長すぎると、つけ込まれた結晶部の
溶解が進みすぎ、界面形状がつけ込み前と同じになる場
合があるため、相対速度を0mm/分としたまま保持す
る時間は15分以下が望ましい。
液につけ込む直前の、シリコン単結晶の成長速度(=シ
リコン単結晶と融液面の相対速度)が0.5mm/分以
下の場合には、シリコン単結晶の界面形状は上に凸とな
らないため、より滑らかに融液の切り離しができること
を見い出した。ここで、つけ込む直前とは、つけ込み開
始の前約5分以降を示している。また、シリコン単結晶
を融液につけ込む際のシリコン単結晶の界面形状が下に
凸であれば、より滑らかに融液の切り離しを行うことが
できるため望ましい。
体部を育成中に、結晶を融液につけ込むと、凝固温度よ
り低い結晶部が融液に急につけ込まれるため、つけ込ま
れた本体部分で結晶の成長が速くなり、結晶は径方向に
広がる。その後、既に述べた条件で保持などを行い、融
液からシリコン単結晶を切り離すと、反種結晶側の端部
にテールがなく、かつ径方向に広がった張り出し部を有
する無転位シリコン単結晶のインゴットを得ることがで
きる。また、シリコン単結晶のテール部を育成中に、結
晶を融液につけ込んだ場合でも、本体部と同様に結晶は
径方向に広がり、反種結晶側の端部にテールの先端がな
く、かつ径方向に広がった張り出し部を有する無転位シ
リコン単結晶のインゴットを得ることができる。このよ
うな条件範囲でつけ込みおよび切り離しを行った場合
に、張り出し部の長さは、0.1mm以上、15mm以
下であった。
り離しを行う前につけ込みさえ行えば、それ以外の条件
に依らず無転位での切り離しの成功率が高いのに対し、
直径4インチ以上の結晶の場合には、つけ込み時の速
度、つけ込み長さ、つけ込み後の保持条件(保持時間、
相対速度)、切り離しまでの条件(時間)、切り離し時
の条件(速度、長さ)、つけ込み前の引き上げ速度など
の条件を既に述べた適正な条件範囲とすることにより、
さらに成功率が高くなることをも見出した。
む操作を行うことなく、切り離し速度を速くし、かつ切
り離し距離を長くしただけでは、再現良く結晶を融液か
ら無転位状態のまま切り離すことはできないことをも見
い出した。さらに、結晶を融液につけ込む操作を行うこ
となく、結晶の界面形状を下に凸にしただけでは、無転
位状態のまま再現良く結晶を融液から切り離すことはで
きないことをも見い出した。また、結晶を融液につけ込
む操作を行なうことなく、結晶を融液から切り離した場
合には、切り離し後の徐冷を制御しても、再現よく有転
位化を抑制することはできないことをも見出した。即
ち、結晶を融液につけ込むことによって結晶界面の外周
部を曲率をもつ滑らかな形状にすることが、無転位状態
まま再現良く結晶を融液から切り離すためには不可欠な
条件である。
の切り離しは、シリコン単結晶製造工程における本体部
形成過程、あるいはテール部形成過程のどちらにも適用
することができる。また、無転位切り離し成功率が70
%以上の場合には、コスト的に製品製造工程に適用可能
となる。本発明の方法での無転位切り離し成功率は、後
述する実施例から明らかなように、70%以上であり、
製品製造工程に適用可能である。さらに、この方法は結
晶径に依らず適用可能であり、特に、6インチ以上のシ
リコン結晶であれば8インチ、12インチ、16インチ
と大口径になるほど融液につけ込む際の結晶界面形状が
平坦になるため、適用に問題はない。
製造装置は、通常のCZ法による無転位シリコン単結晶
製造に用いられるものであれば特に限定されるものでは
なく、例えば図1に示すような製造装置を用いることが
できる。
リコン溶融液Mを収容する石英坩堝6aとこれを保護す
る黒鉛製坩堝6bとから構成された坩堝6と、育成され
た無転位シリコン単結晶インゴットSを収容する結晶引
上炉1である。
ーター4からの熱が結晶引上炉1外部に逃げるのを防止
するため断熱材3が取り囲むように設置されており、こ
の坩堝6は図示されていない駆動装置と回転治具5によ
って接続され、この駆動装置によって所定の速度で回転
されると共に、坩堝6内のシリコン融液の減少にともな
いシリコン融液液面が低下するのを補うために坩堝6を
昇降させるようになっている。引上炉1内には、垂下さ
れた引き上げワイヤー7が設置され、このワイヤーの下
端にはシード結晶8を保持するチャック9が設けられて
いる。この引き上げワイヤー7の上端側は、ワイヤー巻
き上げ機2に巻きとられて、無転位シリコン単結晶イン
ゴットを引き上げるようになった引き上げ装置が設けら
れている。また、ワイヤー巻き上げ機2は、図示されて
いない駆動装置によって所定の速度で回転されることに
より結晶に回転を与えている。
られたガス導入口10からArガスが導入され、引上炉
1内を流通してガス流出口11から排出される。ここで
ガス流速は、シリコン単結晶の育成のために供給するア
ルゴンガスがシリコン融液M表面上を横切るときの実ガ
ス流速を指す。このようにArガスを流通させるのは、
シリコンの溶融に伴って引上炉内1内に発生するSiO
をシリコン融液内に混入させないようにするためであ
る。
コン単結晶製造に使用する原料の多結晶シリコンに高純
度多結晶シリコンを使用することで、無転位切り離し成
功率がさらに向上することを見出した。
素が主要元素シリコンとそれ以外の含有元素がリンと砒
素とボロンとアルミニウムと炭素のみであり、リンと砒
素の合計含有量0.2ppba以下、ボロンとアルミニ
ウムの合計含有量0.1ppba以下、炭素含有量0.
2ppma以下でそれ以外はすべてシリコンであるも
の、そして固体表面に付着している物質が鉄、ニッケ
ル、クロム、銅、ナトリウム、亜鉛のみで鉄の付着量5
ppbw以下、ニッケルの付着量が1ppbw以下、ク
ロム付着量1ppbw以下、銅付着量0.5ppbw以
下、ナトリウム付着量2ppbw以下、亜鉛付着量が2
ppbw以下のものを指す。このような高純度多結晶シ
リコンは、一般的に市販されているものを用いてもよ
い。
シリコンメーカで製品として販売されたものであり、高
純度多結晶シリコンの他に、低グレードの多結晶シリコ
ンもある。低グレード多結晶シリコンとは、構成元素に
不純物含有量の多い場合の他にも、多結晶溶解後の石英
坩堝との接触により石英異物が多くなる場合、あるいは
多結晶溶解後の石英坩堝との接触により石英坩堝の表面
から剥離したクリストバライト構造を有する異物が多く
なる場合の多結晶シリコンを含む。シリコン融液と石英
が長時間接触していると石英中の不純物あるいは融液中
の不純物を核としてクリストバライト構造を有するSi
O2が石英坩堝表面に成長し、成長が進むとやがて剥離
してシリコン融液中を浮遊することになる。一般的に、
石英坩堝は石英坩堝メーカで製品として販売されたもの
であり、構成元素や含有比率は石英坩堝メーカで自由に
調整できる。
結晶シリコンを用いたり、クリストバライトのような石
英屑が融液に混在している場合に切り離し時に結晶が有
転位化する原因の多くは、融液中の異物が切り離し界面
に取り込まれ、そのまま凝固することにあることを見出
した。従って、石英屑等の異物を結晶に寄り付かせる頻
度をできる限り抑えることができれば無転位での切り離
しの成功確率を向上させることができる。すなわち、本
発明者らは、融液中の強制対流を制御して切り離し時の
無転位成功率を向上させる方法、すなわち坩堝回転、あ
るいは結晶回転を変化させ、石英屑等の異物を固液界面
から排除する方法を考案した。
堝壁外側から結晶側へ向かう一つの大きな渦を形成する
ようになる。従って、融液中に石英屑等の異物があると
この融液対流とともに異物が結晶へ付着する頻度が高ま
る。これに対して坩堝回転数を上げると、融液の対流は
細かな渦を多数形成するようになり、またそれらは坩堝
壁側に寄り始める。石英屑等の異物はこの対流どうしの
渦の間に挟まれ、坩堝と共に回転するようになる。融液
の強制対流を坩堝回転によって制御することで、石英屑
等の異物を結晶から常に一定距離を維持している状態を
得ることができ、異物の結晶への付着頻度を下げること
ができる。本発明者らは目的の強制対流が得られ、かつ
異物が結晶へ付着する頻度を下げるためには、坩堝回転
の範囲が3rpmから20rpmにあることが望ましい
ことを見出した。上限の20rpmは、高速で回転する
坩堝の安全上の問題であり、安全が確保できれば20r
pmを超えても問題はない。
制対流が発生し、融液表面の石英屑等の異物は坩堝壁外
側へ向かう。従って石英屑等の異物が育成中の単結晶へ
の寄り付く頻度を少なくすることができる。本発明者ら
は、結晶回転は0.1rpm以上であるが望ましいこと
を見出した。なお、結晶回転が高回転になりすぎると単
結晶成長界面下の境界層厚みが薄くなり、石英屑等の異
物は逆に成長界面に付着し易くなる。結晶回転は8rp
m以下であることが望ましい。
無転位化率を向上させる方法、すなわち坩堝側面を加熱
しているヒータの昇温条件を適正化して石英屑等の異物
を排除する方法を考案した。融液温度が低いと表面張力
が大きくなり異物付着頻度が高く、同時に晶癖線のファ
セット成長による過冷却が大きく異物付着頻度が高くな
る。そのため、融液温度を上げることは異物付着を防止
するために効果がある。また、融液温度を上げすぎる
と、つけ込まれた結晶部の溶解が速すぎ、界面形状がつ
け込み前と同じになる場合がある。融液温度の上昇のた
めに側面を加熱しているヒータを、結晶を融液につけ込
む前に予め15℃から50℃昇温させることが望まし
い。
を育成中のシリコン単結晶から遠ざけるためにガス輸送
を利用し、炉内雰囲気として使用しているアルゴンガス
のガス流速を制御する方法を考案した。坩堝上面から見
て中心から坩堝壁に向かって放射状に均一に流れるガス
をより増速させることで、坩堝壁から中心に向かう融液
表面の流れの向きをガスの流れの向きに変更させること
ができる。従って、ガス流速を早くすることにより結晶
近傍の石英屑等の異物を排除することができる。しかし
ながら、アルゴンガスがあまり速すぎると融液表面の揺
れが激しくなり、有転位化の要因となるため、無転位化
率を高く安定的に維持するためのガス流速条件にも上限
値がある。本発明者らは、実ガス流速条件は1m/se
cから15m/secの範囲にあることが望ましいこと
を見出した。
本発明がこれらの実施例の記載によって制限されるもの
ではないことは言うまでもない。
た結晶を鏡面研磨した後、X線トポグラフ写真を撮影す
る、あるいは選択エッチングによるエッチピット観察を
行うことにより行った。
結晶あるいは融液面の結晶製造装置に対する移動速度
は、上方向を正(+)とした。結晶と融液面の相対速度
は絶対値で示し、結晶と融液が近付く方向の移動(つけ
込み)を(縮小)と、また、結晶と融液が遠ざかる方向
の移動(結晶成長、切り離し)を(拡大)と注釈した。
晶と融液が相対的に近付く方向で移動を開始した時点を
言い、「つけ込み完了」とは、つけ込み開始後、結晶と
融液の相対的速度が0となる時点を言う。
が遠ざかる方向で移動する場合のうち、結晶成長できず
に融液から結晶が離れる場合を指し、この切り離しの時
には、結晶と坩堝(融液面)を所定の速度で移動させて
遠ざけることにより数秒の間に切り離され、その間に結
晶成長することはない。なお、ここで注意すべきこと
は、結晶成長が行われている際にも結晶と融液とが相対
的に遠ざかる方向で移動しており、この結晶成長する場
合と切り離しの場合とでは、結晶と融液との相対的な移
動方向は同じであっても、上記の通りその現象は異なる
ものである。
の切り離し過程を工程順に大別すると、融液温度調整工
程、つけ込み工程、結晶溶解工程(保持工程)、切り離
し工程、からなっている。融液温度調整工程では、結晶
のつけ込み前に予めヒータを昇温させる。また、切り離
し工程の前までに、坩堝回転、結晶回転、実ガス流速を
所定の条件に合わせている。
共通する条件としていずれも以下の条件で行なった。 ・使用多結晶の重量比率 市販されている高純度多結晶シリコン:100% 低グレード多結晶シリコン:0% ・石英坩堝グレード:低アルカリ ・切り離し時の残湯量:15kg ・昇温幅:35℃ ・坩堝回転:10rpm ・結晶回転;1rpm ・実ガス流速:6m/s また、以下に述べる全ての実施例において切り離しを結
晶本体部で行なった場合には、切り離しのための一連の
操作により、切り離し界面に近い結晶本体部分がわずか
に(数mm)太くなる。なおこのふとりは、後述する図
2〜7に示した張り出し部hとは異なる。
結晶を融液から切り離した。
1.2mm/分(上昇) ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+0.2mm/分(上昇) ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:1.0mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:上に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:結晶下降 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:−
1100m/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:1100mm
/分(縮小) ・つけ込み長さ:0.8mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:0分(融液中
で結晶を停止(保持)しない) <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:0.5分 ・切り離し方法:結晶上昇 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
4.0mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:4mm/分
(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を12
0℃/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、試
験本数、およびその場合の無転位での切り離し成功率を
表1に示す。
状を合わせて示す。なお、ここで反種結晶側インゴット
形状とは、図2〜7(いずれも断面図)に示すように、製
造したインゴットS’の反種結晶側(引き上げ中におけ
る融液面側)の形状で、その形状が「下に凸」とは、図
2または図5に示すように、反種結晶側先端Ssの結晶
中心部が周辺に比べて突き出ている形状を言い、「平
坦」とは図3または図6に示すように、反種結晶側先端
Ssの結晶中心部が周辺に比べて平坦な形状を言い、
「上に凸」とは図4または図7に示すように、反種結晶
側先端Ssの結晶中心部が周辺に比べて凹んでいる形状
を言う。また、従来の形状を図8及び図9に示す。ま
た、張り出し部hの長さとは、図2〜7に示されている
h部分の長さである。以下各実施例および各比較例にお
いて同じである。
込んだ後に結晶を融液から切り離した場合には、70%
以上の確率で融液からシリコン単結晶を無転位のまま切
り離すことができることが分かる。
結晶を融液から切り離した。
1.2mm/分(上昇) ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分(上昇) ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:1.2mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:上に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:結晶下降 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:−
1100m/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:1100mm
/分(縮小) ・つけ込み長さ:0.8mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:0分(融液中
で結晶を停止(保持)しない) <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:0.5分 ・切り離し方法:結晶上昇 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
4.0mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:4mm/分
(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を12
0℃/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、試
験本数、およびその場合の無転位での切り離し成功率を
表2に示す。
込んだ後に結晶を融液から切り離した場合には、70%
以上の確率で融液からシリコン単結晶を無転位のまま切
り離すことができることが分かる。
結晶を融液から切り離した。
0.8mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:0.8mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:上に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:結晶下降 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:−
1200mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:1200mm
/分(縮小) ・つけ込み長さ:30mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る結晶移動速度:+1.2mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る融液面移動速度:+1.0mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶と融液面の相対
速度:0.2mm/分(拡大) ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:25分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:25分 ・切り離し方法:融液面下降 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:
0.0mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
−500mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:500mm/
分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を20
℃/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表3に示
す。
込んだ後に結晶を融液から切り離した場合には、70%
以上の確率で融液からシリコン単結晶を無転位のまま切
り離すことができることが分かる。
結晶を融液から切り離した。
0.8mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+0.2mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:0.6mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:上に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:融液面上昇 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
0.8mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+200mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:199.2m
m/分(縮小) ・つけ込み長さ:30mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る結晶移動速度:+0.8mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る融液面移動速度:+0.7mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶と融液面の相対
速度:0.1mm/分(拡大) ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:25分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:25分 ・切り離し方法:結晶上昇 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
400mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:400mm/
分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を22
℃/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表4に示
す。
融液につけ込む際に、シリコン単結晶と融液面が相対速
度1000mm/分以下の速度で近づく場合には、80
%以上の確率で融液からシリコン単結晶を無転位のまま
切り離すことができることが分かる。
結晶を融液から切り離した。
0.8mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+0.2mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:0.6mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:上に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:結晶下降かつ融液面上昇 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:−
700mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+400mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:1100mm
/分(縮小) ・つけ込み長さ:10mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る結晶移動速度:+0.8mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る融液面移動速度:+0.7mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶と融液面の相対
速度:0.1mm/分(拡大) ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:22分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:22分 ・切り離し方法:融液面下降 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:
0.0mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
−350mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:350mm/
分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を15
℃/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表5に示
す。
融液につけ込む際のつけ込む長さが1mm以上30mm
未満である場合には、80%以上の確率で融液からシリ
コン単結晶を無転位のまま切り離すことができることが
分かる。
結晶を融液から切り離した。
0.8mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+0.2mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:0.6mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:上に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:結晶下降 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:−
1050mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:1050mm
/分(縮小) ・つけ込み長さ:33mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る結晶移動速度:+0.8mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る融液面移動速度:+0.7mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶と融液面の相対
速度:0.1mm/分(拡大) ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:12分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:13分 ・切り離し方法:結晶上昇 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
200mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
−350mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:550mm/
分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を8℃
/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表6に示
す。
融液につけ込み始めてからシリコン単結晶を融液から切
り離すまでの時間が20分以下である場合には、80%
以上の確率で融液からシリコン単結晶を無転位のまま切
り離すことができることが分かる。
結晶を融液から切り離した。
0.8mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+0.2mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:0.6mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:上に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:結晶下降 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:−
2.0mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:2mm/分
(縮小) ・つけ込み長さ:32mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:0分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:16分 ・切り離し方法:結晶上昇かつ融液面下降 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
200mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
−350mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:550mm/
分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を6℃
/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表7に示
す。
融液につけ込み始めてからシリコン単結晶を融液から切
り離すまでの時間が20分以下である場合には、80%
以上の確率で融液からシリコン単結晶を無転位のまま切
り離すことができることが分かる。
結晶を融液から切り離した。
0.8mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:0.8mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:上に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:結晶下降 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:−
1200mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:1200mm
/分(縮小) ・つけ込み長さ:30mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る結晶移動速度:+0.8mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る融液面移動速度:0.0mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶と融液面の相対
速度:0.8mm/分(拡大) ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:25分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:25分 ・切り離し方法:融液面下降 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
0.8mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
−200mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:200.8m
m/分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を40
℃/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表8に示
す。
込んだ後に結晶を融液から切り離した場合には、70%
以上の確率で融液からシリコン単結晶を無転位のまま切
り離すことができることが分かる。
結晶を融液から切り離した。
0.8mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:0.8mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:上に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:融液面上昇 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
0.8mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+200mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:199.2m
m/分(縮小) ・つけ込み長さ:30mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る結晶移動速度:+0.8mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る融液面移動速度:0.0mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶と融液面の相対
速度:0.8mm/分(拡大) ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:25分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:25分 ・切り離し方法:結晶上昇 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
250mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:250mm/
分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を44
℃/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表9に示
す。
融液につけ込む際に、シリコン単結晶と融液面が相対速
度1000mm/分以下の速度で近づく場合には、80
%以上の確率で融液からシリコン単結晶を無転位のまま
切り離すことができることが分かる。
結晶を融液から切り離した。
0.6mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:0.6mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:上に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:結晶下降かつ融液面上昇 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:−
700mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+400mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:1100mm
/分(縮小) ・つけ込み長さ:10mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る結晶移動速度:+0.6mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る融液面移動速度:0.0mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶と融液面の相対
速度:0.6mm/分(拡大) ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:22分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:22分 ・切り離し方法:融液面下降 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
0.6mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
−290mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:290.6m
m/分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を38
℃/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表10に示
す。
を融液につけ込む際のつけ込む長さが1mm以上30m
m未満である場合には、80%以上の確率で融液からシ
リコン単結晶を無転位のまま切り離すことができること
が分かる。
結晶を融液から切り離した。
0.8mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:0.8mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:上に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:結晶下降 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:−
1050mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:1050mm
/分(縮小) ・つけ込み長さ:33mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る結晶移動速度:+0.8mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る融液面移動速度:0.0mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶と融液面の相対
速度:0.8mm/分(拡大) ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:12分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:13分 ・切り離し方法:結晶上昇 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
100mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
−150mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:250mm/
分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を48
℃/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表11に示
す。
を融液につけ込み始めてからシリコン単結晶を融液から
切り離すまでの時間が20分以下である場合には、80
%以上の確率で融液からシリコン単結晶を無転位のまま
切り離すことができることが分かる。
結晶を融液から切り離した。
0.8mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:0.8mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:上に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:結晶下降 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:−
2.0mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:2mm/分
(縮小) ・つけ込み長さ:32mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:0分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:16分 ・切り離し方法:結晶上昇かつ融液面下降 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
150mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
−100mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:250mm/
分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を36
℃/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表12に示
す。
を融液につけ込み始めてからシリコン単結晶を融液から
切り離すまでの時間が20分以下である場合には、80
%以上の確率で融液からシリコン単結晶を無転位のまま
切り離すことができることが分かる。
結晶を融液から切り離した。
1.0mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+0.2mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:0.8mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:上に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:結晶下降 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:−
1050mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:1050mm
/分(縮小) ・つけ込み長さ:33mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る結晶移動速度:+1.0mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る融液面移動速度:+0.9mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶と融液面の相対
速度:0.1mm/分(拡大) ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:22分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:22分 ・切り離し方法:結晶上昇かつ融液面下降 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
1.0mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
−200mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:201mm/
分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を8℃
/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表13に示
す。
を融液から切り離す際に、シリコン単結晶と融液面が相
対速度5mm/分以上300mm/分未満で遠ざかる場
合には、80%以上の確率で融液からシリコン単結晶を
無転位のまま切り離すことができることが分かる。
結晶を融液から切り離した。
1.0mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+0.2mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:0.8mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:上に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:融液面上昇 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
1.0mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+1040mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:1039mm
/分(縮小) ・つけ込み長さ:33mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る結晶移動速度:+1.0mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る融液面移動速度:+1.0mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶と融液面の相対
速度:0.0mm/分(成長停止) ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:22分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:22分 ・切り離し方法:結晶上昇かつ融液面下降 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
1.0mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
−200mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:201mm/
分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を10
℃/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表14に示
す。
を融液につけ込みが完了した後に、シリコン単結晶と融
液面を相対速度0mm/分のまま保持した場合には、8
0%以上の確率で融液からシリコン単結晶を無転位のま
ま切り離すことができることが分かる。
結晶を融液から切り離した。
1.0mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+0.2mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:0.8mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:上に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:融液上昇 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
1.0mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+1040mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:1039mm
/分(縮小) ・つけ込み長さ:33mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る結晶移動速度:+1.0mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る融液面移動速度:+1.0mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶と融液面の相対
速度:0.0mm/分(成長停止) ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:10分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:10分 ・切り離し方法:結晶上昇かつ融液面下降 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
1.0mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
−200mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:201mm/
分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を19
℃/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表15に示
す。
の融液へのつけ込みが完了した後に、シリコン単結晶と
融液面を相対速度0mm/分のまま10分以下保持した
場合には、85%以上の確率で融液からシリコン単結晶
を無転位のまま切り離すことができることが分かる。
結晶を融液から切り離した。
0.5mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+0.1mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:0.4mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:平坦 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:融液上昇 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
1.0mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+1040mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:1039mm
/分(縮小) ・つけ込み長さ:33mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る結晶移動速度:+0.5mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る融液面移動速度:+0.4mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶と融液面の相対
速度:0.1mm/分(拡大) ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:22分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:22分 ・切り離し方法:結晶上昇かつ融液面下降 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
0.5mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
−200mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:200.5m
m/分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を14
℃/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表16に示
す。
を融液につけ込む直前のシリコン単結晶の成長工程にお
いて、シリコン単結晶を融液面から相対速度0.5mm
/分以下で遠ざける場合には80%以上の確率で融液か
らシリコン単結晶を無転位のまま切り離すことができる
ことが分かる。
結晶を融液から切り離した。
0.3mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+0.1mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:0.2mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:下に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:融液上昇 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
1.0mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+1040mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:1039mm
/分(縮小) ・つけ込み長さ:33mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る結晶移動速度:+0.5mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る融液面移動速度:+0.4mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶と融液面の相対
速度:0.1mm/分(拡大) ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:22分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:22分 ・切り離し方法:結晶上昇かつ融液面下降 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
0.5mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
−200mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:200.5m
m/分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を8℃
/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表17に示
す。
を融液につけ込む際のシリコン単結晶の固液界面形状が
下に凸である場合には、85%以上の確率で融液からシ
リコン単結晶を無転位のまま切り離すことができること
が分かる。
結晶を融液から切り離した。
0.8mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+0.6mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:0.2mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:下に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:融液面上昇 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
0.8mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+200mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:199.2m
m/分(縮小) ・つけ込み長さ:7mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る結晶移動速度:+0.8mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る融液面移動速度:+0.8mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶と融液面の相対
速度:0.0mm/分(成長停止) ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:5分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:5分 ・切り離し方法:結晶上昇かつ融液面下降 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
0.8mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
−200mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:200.8m
m/分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を5℃
/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表18に示
す。
を融液につけ込む際にシリコン単結晶と融液面が相対速
度1000mm/分以下の速度で近づき、かつ、シリコ
ン単結晶を融液につけ込む際のつけ込み長さが3mm以
上30mm未満であり、かつ、シリコン単結晶を融液に
つけ込み始めてからシリコン単結晶を融液から切り離す
際にシリコン単結晶と融液面が相対速度5mm/分以上
300mm/分未満で遠ざかり、かつ、シリコン単結晶
の融液へのつけ込みが完了した後にシリコン単結晶と融
液面を相対速度0mm/分のまま10分以下保持し、か
つ、シリコン単結晶を融液につけ込む直前のシリコン単
結晶の成長工程においてシリコン単結晶を融液面から相
対速度0.5mm/分以下で遠ざけ、かつ、シリコン単
結晶を融液につけ込む際のシリコン単結晶の固液界面形
状が下に凸である場合には、95%以上の確率で融液か
らシリコン単結晶を無転位のまま切り離すことができる
ことが分かる。
結晶を融液から切り離した。
1.0mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:1.0mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:上に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:融液面上昇 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
1.0mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+1040mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:1039mm
/分(縮小) ・つけ込み長さ:33mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る結晶移動速度:+1.0mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る融液面移動速度:+1.2mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶と融液面の相対
速度:0.2mm/分(縮小) ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:22分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:22分 ・切り離し方法:結晶上昇かつ融液面下降 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
1.0mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
−200mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:201mm/
分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を38
℃/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表19に示
す。
を融液から切り離す際に、シリコン単結晶と融液面が相
対速度5mm/分以上300mm/分未満で遠ざける場
合は、80%以上の確率で融液からシリコン単結晶を無
転位のまま切り離すことができることが分かる。
結晶を融液から切り離した。
1.0mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:1.0mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:上に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:融液上昇 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
1.0mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+1040mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:1039mm
/分(縮小) ・つけ込み長さ:33mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る結晶移動速度:+1.0mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る融液面移動速度:+1.3mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶と融液面の相対
速度:0.3mm/分(縮小) ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:10分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:10分 ・切り離し方法:結晶上昇かつ融液面下降 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
1.0mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
−200mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:201mm/
分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を39
℃/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表20に示
す。
の融液から切り離す際に、シリコン単結晶と融液面が相
対速度5mm/分以上300mm/分未満で遠ざける場
合は、80%以上の確率で融液からシリコン単結晶を無
転位のまま切り離すことができることが分かる。
結晶を融液から切り離した。
0.5mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:0.5mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:平坦 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:融液上昇 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
0.5mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+1040mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:1039.5
mm/分(縮小) ・つけ込み長さ:33mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る結晶移動速度:+0.5mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る融液面移動速度:+0.8mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶と融液面の相対
速度:0.3mm/分(縮小) ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:22分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:22分 ・切り離し方法:結晶上昇かつ融液面下降 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
0.5mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
−200mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:200.5m
m/分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を45
℃/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表21に示
す。
を融液につけ込む直前のシリコン単結晶の成長工程にお
いて、シリコン単結晶を融液面から相対速度0.5mm
/分以下で遠ざける場合には80%以上の確率で融液か
らシリコン単結晶を無転位のまま切り離すことができる
ことが分かる。
結晶を融液から切り離した。
0.3mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:0.3mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:下に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:融液上昇 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
0.3mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+1040mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:1039.7
mm/分(縮小) ・つけ込み長さ:33mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る結晶移動速度:+0.3mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る融液面移動速度:+0.5mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶と融液面の相対
速度:0.2mm/分(縮小) ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:22分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:22分 ・切り離し方法:結晶上昇かつ融液面下降 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
0.3mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
−200mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:200.3m
m/分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を36
℃/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表22に示
す。
を融液につけ込む際のシリコン単結晶の固液界面形状が
下に凸である場合には、85%以上の確率で融液からシ
リコン単結晶を無転位のまま切り離すことができること
が分かる。
結晶を融液から切り離した。
0.2mm/分 ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:0.2mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:下に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:融液面上昇 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
0.2mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+200mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:199.8m
m/分(縮小) ・つけ込み長さ:7mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る結晶移動速度:+0.2mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る融液面移動速度:+0.4mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶と融液面の相対
速度:0.2mm/分(縮小) ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:5分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:5分 ・切り離し方法:結晶上昇かつ融液面下降 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
0.2mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
−200mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:200.2m
m/分(拡大) <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を40
℃/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、お
よびその場合の無転位での切り離し成功率を表23に示
す。
を融液につけ込む際にシリコン単結晶と融液面が相対速
度1000mm/分以下の速度で近づき、かつ、シリコ
ン単結晶を融液につけ込む際のつけ込み長さが3mm以
上30mm未満であり、かつ、シリコン単結晶を融液に
つけ込み始めてからシリコン単結晶を融液から切り離す
際にシリコン単結晶と融液面が相対速度5mm/分以上
300mm/分未満で遠ざかり、かつ、シリコン単結晶
を融液につけ込む直前のシリコン単結晶の成長工程にお
いてシリコン単結晶を融液面から相対速度0.5mm/
分以下で遠ざけ、かつ、シリコン単結晶を融液につけ込
む際のシリコン単結晶の固液界面形状が下に凸である場
合には、90%以上の確率で融液からシリコン単結晶を
無転位のまま切り離すことができることが分かる。
結晶を融液から切り離した。
0.3mm/分 ・切り離し前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+0.1mm/分 ・切り離し前の結晶と融液面の相対速度:0.2mm/
分(縮小) ・切り離し前の界面形状:下に凸 <つけ込み操作の有無> ・つけ込み操作なし <切り離し条件> ・切り離し方法:結晶上昇 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
400mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:400mm/
分(拡大) ・切り離し長さ:50mm <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:融点〜850℃を9℃
/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、試
験本数、およびその場合の無転位での切り離し成功率を
表24に示す。
け込む操作を行わない場合には、融液からの切り離し速
度が300mm/分以上であり、かつ切り離し距離が2
0mm以上であっても、融液からシリコン単結晶を無転
位のまま切り離す成功率が70%以下であることが分か
る。また、結晶を融液につけ込む操作を行わない場合に
は、切り離す前の結晶の引き上げ速度を低下させた後に
結晶を融液から切り離した場合であっても、融液からシ
リコン単結晶を無転位のまま切り離す成功率が70%以
下であることが分かる。
結晶を融液から切り離した。
0.0mm/分 ・切り離し前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・切り離し前の結晶と融液面の相対速度:0.0mm/
分(引き上げ停止) ・引き上げ停止時間:5分・切り離し前の界面形状:下
に凸 <つけ込み操作の有無>・つけ込み操作なし <
切り離し条件>・切り離し方法:結晶上昇・切り離し時
の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+400mm/
分・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速
度:0.0mm/分・切り離し時の結晶と融液面の相対
速度:400mm/分(拡大)・切り離し長さ:50m
m <切り離し後の冷却条件>・切り離し後の結晶の冷
却速度:融点〜850℃を7℃/分この条件で育成した
シリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸素濃度切り離し時の
結晶部位、本体部長さ、結晶径、試験本数、およびその
場合の無転位での切り離し成功率を表25に示す。
け込む操作を行わない場合には、融液からの切り離し速
度が300mm/分以上であり、かつ切り離し距離が2
0mm以上であっても、融液からシリコン単結晶を無転
位のまま切り離す成功率が70%以下であることが分か
る。また、結晶を融液につけ込む操作を行わない場合に
は、切り離す前に結晶の引き上げを停止し、その位置で
保持した場合であっても、融液からシリコン単結晶を無
転位のまま切り離す成功率が70%以下であることが分
かる。
結晶を融液から切り離した。
0.2mm/分 ・切り離し前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+0.02mm/分 ・切り離し前の結晶と融液面の相対速度:0.18mm
/分(拡大) ・切り離し前の界面形状:下に凸 <つけ込み操作の有無> ・つけ込み操作なし <切り離し条件> ・切り離し方法:結晶上昇 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
200mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:200mm/
分(拡大) ・切り離し長さ:20mm <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:1.5℃/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、試
験本数、およびその場合の無転位での切り離し成功率を
表26に示す。
け込む操作を行わない場合には、切り離し後の結晶の冷
却速度が60〜250℃/時の範囲内であっても、融液
からシリコン単結晶を無転位のまま切り離す成功率が7
0%以下であることが分かる。
結晶を融液から切り離した。
0.3mm/分 ・切り離し前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+0.02mm/分 ・切り離し前の結晶と融液面の相対速度:0.28mm
/分(拡大) ・切り離し前の界面形状:下に凸 <つけ込み操作の有無> ・つけ込み操作なし <切り離し条件> ・切り離し方法:結晶上昇 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
180mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:180mm/
分(拡大) ・切り離し長さ:25mm <切り離し後の冷却条件> ・切り離し後の結晶の冷却速度:4℃/分 この条件で育成したシリコン結晶の伝導型、抵抗率、酸
素濃度切り離し時の結晶部位、本体部長さ、結晶径、試
験本数、およびその場合の無転位での切り離し成功率を
表27に示す。
け込む操作を行わない場合には、切り離し後の結晶の冷
却速度が60〜250℃/時の範囲内であっても、融液
からシリコン単結晶を無転位のまま切り離す成功率が7
0%以下であることが分かる。
完了後の切り離し無転位結晶の製造方法を適用した実施
例について説明する。
する条件としていずれも以下の条件で行なった。
0.6mm/分(上昇) ・つけ込み前の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
0.0mm/分(上昇) ・つけ込み前の結晶と融液面の相対速度:0.6mm/
分(拡大) ・つけ込み前の界面形状:上に凸 <つけ込み時の条件> ・つけ込み方法:坩堝上昇 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
0.6mm/分 ・つけ込み時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
+200mm/分 ・つけ込み時の結晶と融液面の相対速度:199.4m
m/分(縮小) ・つけ込み長さ:10mm <つけ込み完了から切り離しまでの条件> ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る結晶移動速度:+0.6mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶製造装置に対す
る融液面移動速度:0.0mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの結晶と融液面の相対
速度:0.6mm/分 ・つけ込み完了から切り離しまでの時間:5分 <切り離し条件> ・つけ込み開始から切り離しまでの時間:5分 ・切り離し方法:坩堝下降 ・切り離し時の結晶製造装置に対する結晶移動速度:+
0.6mm/分 ・切り離し時の結晶製造装置に対する融液面移動速度:
−200mm/分 ・切り離し時の結晶と融液面の相対速度:200.6m
m/分(拡大) <切り離し後の冷却条件> 以下の2水準の冷却速度で行なった。 ・切り離し後の結晶からの冷却速度1:融点〜850度
を8℃/分 ・切り離し後の結晶からの冷却速度2:融点〜850度
を40℃/分 実施例24 本実施例固有の条件として、以下の条件で行った。
中の引き上げ条件> ・結晶径:8インチ ・使用多結晶の重量比率 市販されている高純度多結晶シリコン:100% 低グレード多結晶シリコン:0% ・石英坩堝グレード:低アルカリ ・切り離し時の残湯量:30kg ・昇温幅:14℃ ・坩堝回転:1rpm ・結晶回転:1rpm ・実ガス流速:0.7m/sec <引き上げ結果> ・伝導型:p型 ・抵抗率(Ω・cm):11 ・酸素濃度*:(×1017cm-3):8.2 *日本電子工学振興協会による酸素濃度換算係数を用い
て算出 ・切り離し時の結晶部位:本体部 ・本体部長さ(mm):1100・無転位成功率:93
%(冷却速度1,2の場合とも同じ)・反種結晶側イン
ゴット形状:図4に示すように、上に凸・張り出し部h
の長さ:3mm この引き上げ結果から、育成中のシリ
コン単結晶を融液につけ込み、その後、当該シリコン単
結晶を融液から切り離す無転位シリコン単結晶の製造方
法において、原料として市販されている多結晶シリコン
の中でも高純度多結晶シリコンのみ用いることで、無転
位切り離し成功率が向上することが分かる。
中の引き上げ条件> ・結晶径:8インチ ・使用多結晶の重量比率 市販されている高純度多結晶シリコン:70% 低グレード多結晶シリコン:30% ・石英坩堝グレード:低アルカリ ・切り離し時の残湯量:11kg ・昇温幅:14℃ ・坩堝回転:10rpm ・結晶回転:1rpm ・実ガス流速:0.7m/sec <引き上げ結果> ・伝導型:n型 ・抵抗率(Ω・cm):15 ・酸素濃度*:(×1017cm-3):9.0 *日本電子工学振興協会による酸素濃度換算係数を用い
て算出 ・切り離し時の結晶部位:本体部 ・本体部長さ(mm):950・無転位成功率:93%
(冷却速度1,2の場合とも同じ)・反種結晶側形状:
図4に示すように、上に凸・張り出し部hの長さ:3m
m この引き上げ結果から、育成中のシリコン単結晶を
融液につけ込み、その後、当該シリコン単結晶を融液か
ら切り離す無転位シリコン単結晶の製造方法において、
原料となる多結晶シリコンに低グレードの多結晶シリコ
ンを含む場合でも坩堝回転を上げることで無転位切り離
し成功率が向上することが分かる。
中の引き上げ条件> ・結晶径:8インチ ・使用多結晶の重量比率 市販されている高純度多結晶シリコン:50% 低グレード多結晶シリコン:50% ・石英坩堝グレード:低アルカリ ・切り離し時の残湯量:8kg ・昇温幅:14℃ ・坩堝回転:1rpm ・結晶回転:8rpm ・実ガス流速:0.7m/sec <引き上げ結果> ・伝導型:p型 ・抵抗率(Ω・cm):8.5 ・酸素濃度*:(×1017cm-3):9.2 *日本電子工学振興協会による酸素濃度換算係数を用い
て算出 ・切り離し時の結晶部位:本体部 ・本体部長さ(mm):1200 ・無転位成功率:83%(冷却速度1,2の場合とも同
じ)・反種結晶側形状:図4に示すように、上に凸・張
り出し部hの長さ:3mm この引き上げ結果から、育成中のシリコン単結晶を融液
につけ込み、その後、当該シリコン単結晶を融液から切
り離す無転位シリコン単結晶の製造方法において、原料
となる多結晶シリコンに低グレードの多結晶シリコンを
含む場合でも結晶回転を上げることで無転位切り離し成
功率が向上することが分かる。
以下の条件で行なった。インゴット <つけ込み前から切り離しまでの結晶製造中の引き上げ
条件> ・結晶径:8インチ ・使用多結晶の重量比率 市販されている高純度多結晶シリコン:70% 低グレード多結晶シリコン:30% ・石英坩堝グレード:低アルカリ ・切り離し時の残湯量:11kg ・昇温幅:45℃ ・坩堝回転:1rpm ・結晶回転:1rpm ・実ガス流速:0.7m/sec <引き上げ結果> ・伝導型:p型 ・抵抗率(Ω・cm):9 ・酸素濃度*:(×1017cm-3):7.2 *日本電子工学振興協会による酸素濃度換算係数を用い
て算出 ・切り離し時の結晶部位:本体部 ・本体部長さ(mm):800 ・無転位成功率:87%(冷却速度1,2の場合とも同
じ)・反種結晶側インゴット形状:図4に示すように、
上に凸・張り出し部hの長さ:3mm この引き上げ結
果から、育成中のシリコン単結晶を融液につけ込み、そ
の後、当該シリコン単結晶を融液から切り離す無転位シ
リコン単結晶の製造方法において、昇温幅を上げること
で無転位切り離し成功率がより向上することが分かる。
中の引き上げ条件> ・結晶径:12インチ ・使用多結晶の重量比率 市販されている高純度多結晶シリコン:60% 低グレード多結晶シリコン:40% ・石英坩堝グレード:低アルカリ ・切り離し時の残湯量:20kg ・昇温幅:14℃ ・坩堝回転:1rpm ・結晶回転:0rpm ・実ガス流速:12m/sec <引き上げ結果> ・伝導型:p型 ・抵抗率(Ω・cm):10 ・酸素濃度*:(×1017cm-3):8.0 *日本電子工学振興協会による酸素濃度換算係数を用い
て算出 ・切り離し時の結晶部位:テール部 ・本体部長さ(mm):900 ・無転位成功率:84%(冷却速度1,2の場合とも同
じ)・反種結晶側インゴット形状:図7に示すように、
上に凸・張り出し部hの長さ:4mm この引き上げ結
果から、育成中のシリコン単結晶を融液につけ込み、そ
の後、当該シリコン単結晶を融液から切り離す無転位シ
リコン単結晶の製造方法において、原料となる多結晶シ
リコンに低グレードの多結晶シリコンを含む場合でも流
速を上げることで無転位切り離し成功率が向上すること
が分かる。
<つけ込み前から切り離しまでの結晶製造中の引き上げ
条件> ・結晶径:8インチ ・使用多結晶の重量比率 市販されている高純度多結晶シリコン:0% 低グレード多結晶シリコン:100% ・石英坩堝グレード:低アルカリ ・切り離し時の残湯量:13kg ・昇温幅:45℃ ・坩堝回転:10rpm ・結晶回転:1rpm ・実ガス流速:6m/sec <引き上げ結果> ・伝導型:p型 ・抵抗率(Ω・cm):10 ・酸素濃度*:(×1017cm-3):8.1 *日本電子工学振興協会による酸素濃度換算係数を用い
て算出 ・切り離し時の結晶部位:本体部 ・本体部長さ(mm):1000・無転位成功率:95
%(冷却速度1,2の場合とも同じ) ・反種結晶側インゴット形状:図4に示すように、上に
凸 ・張り出し部hの長さ:3mm この引き上げ結果から、育成中のシリコン単結晶を融液
につけ込み、その後、当該シリコン単結晶を融液から切
り離す無転位シリコン単結晶の製造方法において、原料
となる多結晶シリコンとして、特に低グレード多結晶シ
リコンが多い場合でも、結晶回転、坩堝回転、昇温、ガ
ス流速の複数条件を上げることで無転位切り離し成功率
が向上することが分かる。
<つけ込み前から切り離しまでの結晶製造中の引き上げ
条件> ・結晶径:8インチ ・使用多結晶の重量比率 市販されている高純度多結晶シリコン:0% 低グレード多結晶シリコン:100% ・石英坩堝グレード:低アルカリ ・切り離し時の残湯量:10kg ・昇温幅:14℃ ・坩堝回転:1rpm ・結晶回転:0rpm ・実ガス流速:0.7m/sec <引き上げ結果> ・伝導型:p型 ・抵抗率(Ω・cm):15 ・酸素濃度*:(×1017cm-3):7.5 *日本電子工学振興協会による酸素濃度換算係数を用い
て算出 ・切り離し時の結晶部位:本体部 ・本体部長さ(mm):1200・無転位成功率:71
%(冷却速度1,2の場合とも同じ) ・反種結晶側インゴット形状:図4に示すように、上に
凸 ・張り出し部の長さ:3mm この引き上げ結果から、育成中のシリコン単結晶を融液
につけ込み、その後、当該シリコン単結晶を融液から切
り離す、無転位シリコン単結晶の製造方法においては、
原料となる多結晶シリコンに低グレードの多結晶シリコ
ンを含み、坩堝回転、結晶回転、昇温、ガス流速の条件
が適正範囲にない場合でも、無転位切り離し成功率が7
0%以上あり、該条件が適正範囲内にある実施例25〜
29に比べれば成功率が低いが、結晶のつけ込み操作自
体を行わない前述の比較例1〜4と比較すると、格段に
良いことが分る。
リコン単結晶の製造方法は、育成中のシリコン単結晶を
一旦融液中につけ込み、その後融液から切り離すことに
よって、無転位のまま融液から切り離すことができるた
め、CZ法によるシリコン単結晶の製造工程において、
テール部の形成を省略あるいは短縮することにより歩留
まりを向上させ、同時に結晶製造工程の作業負荷を軽減
することができる。特に本発明の方法によれば、テール
部の形成を省略あるいは短縮することにより歩留まりを
向上させ、同時に結晶製造工程の作業負荷を軽減するこ
とができると共に、さらに製造されたシリコン単結晶の
無転位成功率が70%以上であるため、量産化工程に適
した方法である。
位シリコン単結晶製造装置の模式図である。
で、切り離しを本体部で行ったときに、端部が下に凸と
なったものを示す図面である。
で、切り離しを本体部で行ったときに、端部が平坦にな
ったものを示す図面である。
で、切り離しを本体部で行ったときに、端部が上に凸と
なったものを示す図面である。
で、切り離しをテール形成途中で行ったときに、端部が
下に凸となったものを示す図面である。
で、切り離しをテール形成途中で行ったときに、端部が
平坦になったものを示す図面である。
で、切り離しをテール形成途中で行ったときに、端部が
上に凸となったものを示す図面である。
行ったインゴットの反種結晶側の形状を示す断面図であ
る。
トの反種結晶側の形状を示す断面図である。
Claims (19)
- 【請求項1】 チョクラルスキー法によりシリコン単結
晶を製造する方法において、育成中のシリコン単結晶を
融液につけ込み、その後、当該シリコン単結晶を融液か
ら切り離すことを特徴とする無転位シリコン単結晶の製
造方法。 - 【請求項2】 前記シリコン単結晶を融液につけ込む際
に、シリコン単結晶製造装置に対して前記シリコン単結
晶を下降させる、あるいは融液面を上昇させる、あるい
はその両方を同時に行うことを特徴とする請求項1記載
の無転位シリコン単結晶の製造方法。 - 【請求項3】 前記シリコン単結晶を融液につけ込む際
に、前記シリコン単結晶と融液面が相対速度1000m
m/分以下の速度で近づくことを特徴とする請求項1記
載の無転位シリコン単結晶の製造方法。 - 【請求項4】 前記シリコン単結晶を融液につけ込む長
さが1mm以上30mm未満であることを特徴とする請
求項1記載の無転位シリコン単結晶の製造方法。 - 【請求項5】 前記シリコン単結晶を融液から切り離す
際に、シリコン単結晶製造装置に対して前記シリコン単
結晶を上昇させる、あるいは融液面を下降させる、ある
いはその両方を同時に行うことを特徴とする請求項1記
載の無転位シリコン単結晶の製造方法。 - 【請求項6】 前記シリコン単結晶を融液につけ込み始
めてから前記シリコン単結晶を融液から切り離すまでの
時間が20分以下であることを特徴とする請求項1記載
の無転位シリコン単結晶の製造方法。 - 【請求項7】 前記シリコン単結晶を融液から切り離す
際に、前記シリコン単結晶と融液面が相対速度5mm/
分以上300mm/分未満で遠ざかることを特徴とする
請求項1記載の無転位シリコン単結晶の製造方法。 - 【請求項8】 前記シリコン単結晶を融液へのつけ込み
が完了した後に、前記シリコン単結晶と融液面を相対速
度0mm/分のまま所定時間保持することを特徴とする
請求項1記載の無転位シリコン単結晶の製造方法。 - 【請求項9】 前記シリコン単結晶と融液面の相対速度
を0mm/分のまま保持する時間が15分以下であるこ
とを特徴とする請求項8記載の無転位シリコン単結晶の
製造方法。 - 【請求項10】 前記シリコン単結晶を融液につけ込む
直前のシリコン単結晶の成長工程において、前記シリコ
ン単結晶を融液面から相対速度0.5mm/分以下で遠
ざけることを特徴とする請求項1記載の無転位シリコン
単結晶の製造方法。 - 【請求項11】 前記シリコン単結晶を融液につけ込む
際の前記シリコン単結晶の固液界面形状が下に凸である
ことを特徴とする請求項1記載の無転位シリコン単結晶
の製造方法。 - 【請求項12】 前記無転位シリコン単結晶の製造方法
において、原料となる多結晶シリコンとして、構成元素
が、主要元素であるシリコンと、それ以外の含有元素が
リン、砒素、ボロン、アルミニウム、および炭素のみで
リンと砒素の合計含有量0.2ppba以下、ボロンと
アルミニウムの合計含有量0.1ppba以下、炭素の
含有量0.2ppma以下であり、かつ、固体表面に付
着している物質が鉄、ニッケル、クロム、銅、ナトリウ
ム、および亜鉛のみで鉄の付着量5ppbw以下、ニッ
ケルの付着量1ppbw以下、クロムの付着量1ppb
w以下、銅の付着量0.5ppbw以下、ナトリウムの
付着量2ppbw以下、亜鉛の付着量2ppbw以下で
ある高純度多結晶シリコンを用いることを特徴とする請
求項1記載の無転位シリコン単結晶の製造方法。 - 【請求項13】 前記無転位シリコン単結晶の製造方法
において、シリコン単結晶を融液から切り離す直前の坩
堝回転が3〜20rpmの範囲に有ることを特徴とする
請求項1記載の無転位シリコン単結晶の製造方法。 - 【請求項14】 前記無転位シリコン単結晶の製造方法
において、坩堝を取り囲みつつ融液を加熱中のヒータの
温度を更に15℃〜50℃昇温させた後にシリコン単結
晶を融液につけ込むことを特徴とする請求項1記載の無
転位シリコン単結晶の製造方法。 - 【請求項15】 前記無転位シリコン単結晶の製造方法
において、シリコン単結晶を融液から切り離す直前の結
晶と融液との境界における実ガス流速が1〜15m/秒
の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の無転位シ
リコン単結晶の製造方法。 - 【請求項16】 前記無転位シリコン単結晶の製造方法
において、シリコン単結晶を融液から切り離す直前の結
晶回転が0.1〜8rpmの範囲であることを特徴とす
る請求項1記載の無転位シリコン単結晶の製造方法。 - 【請求項17】 チョクラルスキー法で製造したシリコ
ン単結晶インゴットであって、当該シリコン単結晶イン
ゴットの反種結晶側の端部にテールがなく、かつ端部の
外周に張り出し部があることを特徴とする無転位シリコ
ン単結晶インゴット。 - 【請求項18】 チョクラルスキー法で製造したシリコ
ン単結晶インゴットであって、当該シリコン単結晶イン
ゴットの反種結晶側の端部にテールの先端部がなく、か
つ端部の外周に張り出し部があることを特徴とする無転
位シリコン単結晶インゴット。 - 【請求項19】 前記張り出し部の長さが、0.1mm
以上、15mm以下であることを特徴とする請求項17
または請求項18に記載の無転位シリコン単結晶インゴ
ット。
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JP10-79357 | 1998-03-26 | ||
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ID=26420374
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1999
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