JPH11333952A - ラベル並びにそのラベルを装着したボトル及びその再生方法 - Google Patents

ラベル並びにそのラベルを装着したボトル及びその再生方法

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JPH11333952A
JPH11333952A JP10144020A JP14402098A JPH11333952A JP H11333952 A JPH11333952 A JP H11333952A JP 10144020 A JP10144020 A JP 10144020A JP 14402098 A JP14402098 A JP 14402098A JP H11333952 A JPH11333952 A JP H11333952A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラベルが装着されたボトルを再生ペレット化
した場合に純度の高いペレットを得ることができる、イ
ンキ層を容易に除去することのできるラベル、そのラベ
ルを装着したボトル、ラベル上のインキ層を除去する方
法、前記ラベルを装着したボトルからラベル上のインキ
層を除去する方法、インキを除去したラベルとボトルと
を再生する方法及び再生ペレット、を提供することを目
的とする。 【解決手段】 熱可塑性重合体フィルムの少なくとも片
面に、アルカリ性温湯中でインキを除去させる中間層が
インキ層と基材層との間に存在することを特徴とするラ
ベル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷されたインキ
を除去することができるラベル、そのラベルを装着した
ボトル、それらのインキ除去方法、再生方法及びそれら
の再生ペレット、に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ボトルは、ガラス、金属製等のボ
トルから重合体、特に熱可塑性重合体製のボトルが耐破
壊性、軽量性、透明性等が優れることから年々使用量が
増加してきている。特に、飲料分野での重合体ボトル化
は目覚ましく、小型ボトルから大型ボトルまで大量に使
用されている。その中でも、ポリエチレンテレフタレー
トを主成分とするボトル(以下「PETボトル」と略称
する。)の使用量の伸びは著しい。
【0003】一方、最近の地球環境問題への意識の高ま
りから熱可塑性重合体からなるボトルのリサイクル問題
への対応が迫られている。熱可塑性重合体からなるボト
ル、特に、PETボトルのリサイクルへの関心は大きく
リサイクルシステムの早期の確立が必要とされている。
PETボトルには、一般にポリオレフィン系のストレッ
チラベルやポリエステル、ポリスチレン、塩化ビニル等
からなる熱収縮ラベル及びポリプロピレンフィルム等か
らなるタックラベル等のラベルが装着されている。PE
Tボトルのリサイクルに関しては、通常、ラベルが付い
たまま一般消費者から回収され再生業者に持ち込まれ、
持ち込まれたボトルは洗浄後一次粉砕によりラベルの除
去作業が行われるが、粉砕物の中にはまだ多量のラベル
が含まれている。そのため、二次粉砕、ラベルの液比重
分離、脱水・乾燥、風力比重分離及びペレタイズ工程を
経て再生ペレットを得ていた。図2に典型的な従来のラ
ベル付ボトルから熱可塑性重合体をペレットとして回収
する工程を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のラベル、そ
のラベルを装着したボトルの再生方法においては、ラベ
ルは各種分離工程により分離されるが再生熱可塑性重合
体の純度を向上させると原料の再生比率が低下してしま
うという問題がある。さらに、これらの工程を経た再生
熱可塑性重合体中の不純物としては、ラベル樹脂、イン
キ等があり、特にインキは少量でも再生ペレット全体が
着色してしまうという問題があった。
【0005】したがって、ボトルのリサイクルを効率的
に行うためには、再生熱可塑性重合体の純度を向上させ
るため、ラベル及びラベルのインキの混入を防ぐことが
必要である。これまでに、ラベルの素材である熱可塑性
重合体の改良が行われ、比重分離しやすい、PETより
も低比重の重合体例えばポリスチレン、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィンのラベルが提案され
てきたがインキ層が乗るため低比重にならないので完全
な分離は不可能である、という問題があった。
【0006】また、PETボトルに混入しても問題にな
らない同種のポリエステル系のラベルも提案されたがイ
ンキ層の分離ができず、再生ペレットが着色するという
問題未解決のままであった。
【0007】本発明は、上記従来のラベル、そのラベル
を装着したボトルの再生方法の有する問題点を解決し、
インキ層を容易に除去することのできるラベル、そのラ
ベルを装着したボトル、ラベル上のインキ層を除去する
方法、前記ラベルを装着したボトルからラベル上のイン
キ層を除去する方法、インキを除去したラベルとボトル
とを再生する方法及び再生ペレット、を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、ラベルは、熱可塑性重合体フィルムの少なくとも片
面にアルカリ性温湯中で溶解または膨潤し、結果として
インキを除去させる中間層を、インキ層と基材層との間
に存在する層を有することを特徴とする。
【0009】ここで、アルカリ性温湯中でインキを除去
させる中間層とは、試料ラベル1gを1cm角に切断し
100ccのNaOH3%溶液(90℃)中で30分攪
拌した後、水洗・乾燥したときにインキの除去率が90
%以上であるインキ層と基材層との間に存在するを中間
層を意味する。
【0010】上記の構成からなるラベルは、アルカリ性
温湯中に浸漬することにより容易にインキ層と基材層と
の間に存在する中間層を溶解、膨潤させ、インキを除去
することができる。
【0011】この場合、アルカリ性温湯中でインキを除
去させる中間層は、アルカリ性温湯中で膨潤又は溶解可
能な樹脂組成物であることができる。ここでいう溶解と
は完全にアルカリ溶液中に分子状態で溶解するものでな
く、微粒子状で分散するものであっても構わない。
【0012】アルカリ性温湯中で膨潤又は溶解可能な樹
脂組成物は、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル系樹
脂、アクリル変性ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、アクリル変成ポリウレタン樹脂、ポリオレフィン系
樹脂から選ばれる少なくとも1種類以上であることが好
ましい。
【0013】上記の構成からなるラベルは、インキ層が
はずれやすく、アルカリ性温湯中に浸漬することにより
さらに容易にインキ層を除去することができる。
【0014】ラベルに用いられる熱可塑性重合体フィル
ムは熱収縮性フィルムであることができる。
【0015】また、ラベルは、熱収縮性フィルムがポリ
エステル系熱収縮性フィルムであることができる。
【0016】上記の構成からなるラベルは、多くの市販
のPETボトル用ラベルとして有効である。
【0017】また、ラベルは、ポリエステル系熱収縮性
フィルムの熱収縮率が30〜80%であることができ
る。ここで、熱収縮率とは、95℃の温湯中10秒間浸
漬して測定した収縮率である。
【0018】上記の構成からなるラベルは、各種物品の
表示ラベルとして優れた実用性を有する。
【0019】また、ラベルは、そのインキ層と基材層と
の間に存在する中間層がアルカリ性温湯中で膨潤又は溶
解可能な樹脂組成物を含有することができる。
【0020】上記の構成からなるラベルは、インキ層と
基材層との間に存在する中間層をアルカリ性温湯中で容
易に膨潤又は溶解させることができる。
【0021】ボトルは、前記ラベルを装着したことを特
徴とする。
【0022】上記の構成からなるボトルは、ラベル上の
インキ層と基材層との間に存在する中間層を膨潤又は溶
解させることにより、インキ層を除去することができる
のでラベル付ボトルとして容易に熱可塑性重合体を再利
用することができる。
【0023】この場合、ボトルを構成する熱可塑性重合
体は、ラベルを構成する熱可塑性重合体と同種の重合体
であることができる。ここで、同種の重合体とは、主た
る繰り返し単位が同じ重合体のことであり、実質的に相
溶性を有している重合体である。
【0024】上記の構成からなる本発明のボトルは、イ
ンキ層と基材層との間に存在する中間層を膨潤又は溶解
させることによりインキ層を除去させることが出来、イ
ンキ層を除去したあと、ボトルとラベルを同時に回収工
程に乗せて再利用することができる。
【0025】また、ボトルは、装着ラベルのボトル周方
向の熱収縮率が、0.1%以上80%未満であることが
できる。
【0026】また、インキ除去方法は、前記ラベルを、
アルカリ性温湯中に浸漬してラベル上のインキ層と基材
層との間に存在する中間層を膨潤又は溶解させ、インキ
層をラベル上から除去することを特徴とする。
【0027】上記の構成からなるインキ除去方法は、容
易にインキ層とラベルを構成するフィルムとを分離する
ことができる。
【0028】また、インキ除去方法は、ラベルを装着し
たボトルを、アルカリ性温湯中に浸漬してラベル上のイ
ンキ層と基材層との間に存在する層を溶解または膨潤さ
せ、インキ層を除去することを特徴とする。
【0029】上記の構成からなるインキ除去方法は、イ
ンキ層が除去されているラベルとボトルとをそのまま熱
可塑性重合体の回収工程に移行させることができる。
【0030】また、ラベル付ボトルの再生方法は、前記
方法によりインキ層を除去したラベルを、該ラベルを装
着したボトルと共に溶融し、再生することを特徴とす
る。
【0031】上記の構成からなるラベル付ボトルの再生
方法は、インキ層のないラベルとボトルをそのまま回収
工程に移行し再生利用することができる。
【0032】さらに、再生ペレットは、上記方法により
得られたものであることを特徴とする。
【0033】上記の構成からなる再生ペレットは、イン
キを実質的に含有しない状態で各種成形に再利用するこ
とができる資源の有効利用に適合した優れた再生ペレッ
トである。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明のラベル並びにその
ラベルを装着したボトル及びその再生方法の実施の形態
を説明する。
【0035】本発明のラベルの基材フィルムとしては、
熱可塑性フィルムであれば特に制約はない。また、収縮
性フィルム、非収縮性フィルム又はストレッチ性フィル
ムのいずれであるかについての制約もない。具体的に
は、収縮性フィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン系フィルム、ポリスチレン系
の非発泡、発泡フィルム、ポリ塩化ビニルフィルム及び
ポリエステル系フィルム等の一軸又は二軸延伸フィルム
が挙げられる。非収縮性フィルムとしては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系フィルム、ポ
リスチレン系フィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ
塩化ビニリデンフィルム、ナイロン−6、ナイロン−6
6等のポリアミド系フィルム、ポリエステル系フィルム
及びその他ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテル
エーテルケトン等の耐熱性エンジニアリングプラスチッ
クフィルム等の未延伸、一軸又は二軸延伸フィルムが挙
げられる。好ましくは、PETボトルの胴部に装着する
ラベルの素材としては、粉砕したものを液体中で比重分
離しやすいポリオレフィン系フィルム、ポリスチレン系
フィルム及び回収ペレットに混入しても問題がないポリ
エステル系フィルムが挙げられる。また、特に好ましく
は、インキ層が洗浄除去されれば回収ペレットに混入し
ても良いことから比重分離及び風選を必要としないポリ
エステル系フィルムが挙げられる。このように、ラベル
を構成する熱可塑性重合体はボトルを構成する熱可塑性
重合体と同種の重合体であることが好ましい。同種の重
合体とは、主たる繰り返し単位が同じ重合体のことであ
り、実質的に相溶性を有している重合体である。
【0036】さらに好ましくは、洗浄工程でフィルムが
熱収縮することによりインキ層との間の界面が剥離して
除去が容易になる熱収縮性ポリエステル系フィルムが好
ましい。熱収縮することによりボトルに装着された熱収
縮後のラベルは、まだ残留収縮性を有することが好まし
く、ボトルからとりはずして95℃温湯中に10秒間浸
漬した後に、ボトルの径方向に測定した熱収縮率が0.
1%以上80%未満であることが好ましい。熱収縮率が
0.1%未満ではインキ層と熱可塑性フィルムが縮むこ
とにより界面に生ずる力が小さくなるためインキ脱落率
が低下し、一方、熱収縮率が80%以上であるとラベル
が折れ曲がりが大きくなりインキ除去率が低下するので
好ましくない。
【0037】ラベルの基材フィルムとして用いるのに、
好ましい熱収縮性ポリエステル系フィルムの製造方法及
びその特性を次に示す。
【0038】熱収縮性ポリエステル系フィルムを構成す
るポリエステルは、主たる酸性分はテレフタル酸又は
2,6−ナフタレンジカルボン酸であり、主たるグリコ
ール成分はエチレングリコール又はテトラメチレングリ
コールからなるのが通常であるが、他の酸性分、グリコ
ール成分が主成分であるポリエステルであっても何らさ
しつかえない。また、共重合することができる酸性分と
してはイソフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、テレフタル酸などを
任意に用いることができる。また、共重合することがで
きるグリコール成分としてはテトラメチレングリコー
ル、エチレングリコール、トリメチレングリコール、シ
クロヘキサンジメタノールなどを任意に用いることがで
きる。
【0039】かかる重合体を用いて押出法やカレンダー
法等任意の方法で得たフィルムは一方向に2.5倍から
7.0倍、好ましくは3.0倍から6.0倍に延伸し、
上記方向と直角方向に1.0倍から2.0倍以下、好ま
しくは1.1倍から1.8倍延伸される。最初の方向へ
の延伸は高い熱収縮率を得るために影響を与えるのが大
きい要件として行われるものであり、最初の方向と直角
方向への延伸は、最初の一方向に延伸されたフィルムの
耐衝撃性や引裂張抵抗性の悪さを解決するのに極めて有
効である。
【0040】しかしながら、熱収縮性フィルムの主収縮
方向への熱収縮率は30〜80%程度であるが、最初の
方向と直角の方向へ2.0倍を越えて延伸すると、主収
縮方向と直角方向の熱収縮も大きくなり過ぎ、熱収縮後
のフィルム表面の仕上がりが波打ち状となる。この、フ
ィルムの波打ちを押さえるには、主収縮方向と直角方向
の熱収縮率を15%以下、好ましくは8乃至9%以下、
更に好ましくは7%以下とすることが推奨される。延伸
手段についても特段の制限はなく、ロール延伸、長間隔
延伸、テンター延伸等の方法が適用され、また、形状面
においてもフラット状、チューブ状等の如何は問わな
い。
【0041】また、延伸は逐次2軸延伸、同時2軸延
伸、1軸延伸或いはこれらの組み合わせ等で行われる。
また、本発明ラベルに用いるフィルムに対しては、例え
ば、縦1軸、横1軸、縦横2軸等の延伸を行うが、特に
2軸延伸では直角方向の延伸は、どちらか一方を先に行
う逐次2軸延伸によるのが有効であり、その順序はどち
らが先でもよい。なお、同時2軸延伸法を用いるときは
その延伸順序が、縦横同時、縦先行、横先行のどちらで
もよい。また、これら延伸後のヒートセットは目的に応
じて実施されるが、夏期高温下の寸法変化を防止する為
には30〜150℃の加熱ゾーンを、約1秒〜30秒間
通すことが推奨される。また、かかる処理の前後どちら
か一方又は両方で最高70%までの伸張をかけてもよ
い。特に主方向に伸張し、主収縮方向に対して直角方向
には緩和させるのが良く、上記直角方向への伸張は行わ
ない方が良い。
【0042】本発明のラベルで用いる収縮性フィルムに
好適な特性を発揮させる為には、上記延伸倍率だけでな
く、ポリエステルが有する平均ガラス転移点(Tg)以
上の温度、例えばTg+80℃程度の下で予熱、延伸す
ることも有効な手段として挙げられる。特に主方向延伸
(主収縮方向)における上記処理温度は該方向と直角方
向の熱収縮率を抑制し、且つ前記の如く80±25℃の
温度範囲に、その最小値を持ってくる上で極めて重要で
ある。更に延伸後、伸張後は緊張状態に保ってフィルム
にストレスをかけながら冷却するか又は更に引き続いて
冷却することにより前記収縮特性はより良好且つ安定し
たものとなる。
【0043】このようにして得たフィルムの面配向係数
は100×10-3以下のものが好ましい。面配向係数が
100×10-3を超えると、衝撃的外力に対して破断し
やすくなり、少しの外傷によっても破れ易くなるからで
ある。一方、複屈折率は15×10-3〜160×10-3
が好ましく、複屈折率が15×10-3未満では縦方向の
熱収縮率や収縮応力が不足し、又160×10-3を超え
ると引っかき抵抗力や衝撃強度の低下を生じ、フィルム
にはなっても実用上は有効性が低下する。本発明ラベル
で用いる熱可塑性重合体フィルムの厚さは6〜250μ
mの範囲が実用的である。
【0044】本発明のラベルはその少なくとも片面にイ
ンキ層と基材層との間に存在する中間層を有しており、
そのインキ層と基材層との間に存在する中間層は、アル
カリ性温湯中で膨潤又は溶解することによりインキ層を
基材層から除去することができる。ここで、アルカリ性
温湯中でインキを除去させる中間層とは、試料ラベル1
gを1cm角に切断し100ccのNaOH3%溶液
(90℃)中で30分攪拌した後、水洗乾燥しインキ除
去率が90%である中間層を意味する。除去されるの
は、中間層がアルカリ性温湯中で主として膨潤又は溶解
することによる。実用的には、弱アルカリ性温水による
洗浄は通常30分前後行われ、その間にインキ層が脱落
するものであればよい。また、再生ペレットの純度をで
きるだけ上げる意味から、中間層自身も上記処理によっ
て90%以上除去できることが好ましい。
【0045】インキ層と基材層との間に存在する中間層
に用いられる、アルカリ性温湯中で膨潤または溶解可能
な樹脂としては、インク層を除去できる機能を持ったも
のであれば特に限定するものではないが、樹脂にはアル
カリ性温湯中で膨潤又は溶解可能なように、親水基が導
入されていることが必要である。親水基としては、ヒド
ロキシル基、ポリエチレングリコール基、カルボン酸
基、カルボン酸塩基、スルホン酸基、スルホン酸塩基、
ホスホン酸基、ホスホン酸塩基などが挙げられる。ま
た、ボトル用ラベルとして用いるため、通常のボトルの
使用状態ではインク層が剥がれないようにする必要があ
る。具体的には、試料ラベル1gを1cm角に切断し1
00ccのイオン交換水(25℃、pH6−8)中で3
0分攪拌した後、水洗・乾燥したときにインキの除去率
が5%以下であることが好ましい。に、親水基の種類や
量を調整することが必要である。そのためには、上記の
親水基の種類や量を調整する。親水基がカルボン酸塩
基、スルホン酸塩、ホスホン酸塩の場合は、沸点200
℃以下のアミンを用いた中和物が好ましい。
【0046】これらの親水基が導入される樹脂の例とし
ては、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、アク
リル変性ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリオ
レフィン系樹脂がなど挙げられる。好ましくは、ポリエ
ステル系樹脂、アクリル変性ポリエステル樹脂、アクリ
ル変成ポリウレタン樹脂である。アクリル変性ポリエス
テル樹脂としては、片末端にのみヒドロキシル基を2個
以上持ったアクリル系マクロモノマーをポリエステル合
成時に用いる方法や、ポリエステルを合成後、このポリ
エステル樹脂存在下でアクリルモノマーを重合する方
法、などによって得られるアクリルポリマーを枝部分と
してグラフトさせたポリエステルが好ましい例として挙
げられる。アクリル変成ポリウレタン樹脂としては、片
末端にのみヒドロキシル基を2個以上持ったアクリル系
マクロモノマーをポリウレタン合成時に用いる方法、ポ
リウレタンを合成後、このポリウレタン樹脂存在下でア
クリルモノマーを重合する方法、などによって得られる
アクリルポリマーを枝部分としてグラフトさせたポリウ
レタンが好ましい例として挙げられ、ここで用いられ
る、ポリオールとしてはポリエステルポリオールが好ま
しい。
【0047】また、特に制約はないが、これらの樹脂の
中に、例えば、アルカリ性温湯中で溶解可能な又は膨潤
性の化合物を添加することもできる。アルカリ性温湯中
で溶解可能な又は膨潤性の化合物としては、塩化ナトリ
ウム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウム、酢酸ナトリウ
ム、硫酸アンモニウム等の無機塩、アスコルビン酸、セ
バシン酸、アゼライン酸等の有機酸又はその塩、ポリエ
チレンオキサイド、ポリテトラメチレンオキサイド等の
高分子ポリエーテル、ポリビニルアルコール及びポリア
クリル酸又はその金属塩並びにそれらの共重合体等が挙
げられる。また、上記化合物としては常温で液体のもの
も挙げられ、具体的には、メチルアルコール、エチルア
ルコール、イソプロピルアルコール、n−プロピルアル
コール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアル
コール、シクロヘキシルアルコール、ベンジルアルコー
ル等のアルコール類、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコールグリセリン、ペン
タエリスリトール等の多価アルコールのモノメチル、モ
ノエチル、モノプロピル、モノブチルエーテルあるいは
モノメチル、モノエチルエステル等、その他、ジオキサ
ン、アセトン、メチルエチルケトン、ジアセトンアルコ
ール、ジメチルホルムアミド、テトレヒドロフラン等が
挙げられる。中でもインキ層中に残存することが必要で
あることから高沸点のものが好ましく、具体的には、沸
点が50℃以上のものが好ましく、さらにアルカリ性温
湯への溶解可能性から多価アルコールのモノアルキルエ
ーテルが特に好ましい。インキ層と基材層との間に存在
する中間層に用いられる、アルカリ性温湯中で膨潤また
は溶解可能な樹脂を熱可塑性重合体フィルムへの積層方
法は一般の塗布法や製膜中に塗布、乾燥後延伸する方法
でもよい。また、溶融押し出し可能な樹脂であれば共押
し出し法でもかまわない。またアルカリ性温湯中で膨潤
または溶解可能な樹脂を一般のドライラミネートや押し
出しラミネート等のラミネート加工による積層でもかま
わない。しかし安価に上記積層フィルムを得るには塗布
法が最適である。
【0048】本発明のラベルに使用するインキは、イン
キ顔料、バインダー、溶剤等からなり、上記バインダー
としては、例えば、ニトロセルロース系、塩素化ポリプ
ロピレン系、ポリエステル系、アクリル系、ポリエステ
ルウレタン系及びアクリルウレタン系のバインダーが用
いられる。特に、ポリエステル系フィルムにはポリエス
テル系、アクリル系、ポリエステルウレタン系及びアク
リルウレタン系バインダーを有するインキが好ましい。
インキの着色を行う顔料としては特に制約はなく、一般
に用いられているものでもよい。また本発明で使用され
るインキは、必要により、耐候剤、蛍光増白剤、滑剤、
架橋剤等の添加剤を含有しても構わない。通常使用され
るインキ、例えば顔料又は染料からなる着色体、バイン
ダー、揮発性有機溶剤を構成成分とするインキに添加す
る方法が挙げられる。また、本発明では、インキ層がア
ルカリ性温湯中で溶解可能な又は膨潤性の化合物を含有
することもできる、アルカリ性温湯中で溶解可能な又は
膨潤性の化合物としては、塩化ナトリウム、硫酸ナトリ
ウム、硝酸カリウム、酢酸ナトリウム、硫酸アンモニウ
ム等の無機塩、アスコルビン酸、セバシン酸、アゼライ
ン酸等の有機酸又はその塩、ポリエチレンオキサイド、
ポリテトラメチレンオキサイド等の高分子ポリエーテ
ル、ポリビニルアルコール及びポリアクリル酸又はその
金属塩並びにそれらの共重合体等が挙げられる。また、
上記化合物としては常温で液体のものも挙げられ、具体
的には、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプ
ロピルアルコール、n−プロピルアルコール、イソブチ
ルアルコール、tert−ブチルアルコール、シクロヘ
キシルアルコール、ベンジルアルコール等のアルコール
類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコールグリセリン、ペンタエリスリトール
等の多価アルコールのモノメチル、モノエチル、モノプ
ロピル、モノブチルエーテルあるいはモノメチル、モノ
エチルエステル等、その他、ジオキサン、アセトン、メ
チルエチルケトン、ジアセトンアルコール、ジメチルホ
ルムアミド、テトレヒドロフラン等が挙げられる。中で
もインキ層中に残存することが必要であることから高沸
点のものが好ましく、具体的には、沸点が50℃以上の
ものが好ましく、さらにアルカリ性温湯への溶解可能性
から多価アルコールのモノアルキルエーテルが特に好ま
しい。
【0049】本発明のラベルを製造するためのインキの
印刷方法としては、公知の方法を用いることができる。
例えば、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷
等が挙げられる。インキ層の厚みとしては、0.1μm
〜100μmが好ましい。0.1μm未満ではインキ発
色が不十分であり、一方100mを越えるとインキ層が
脆くなり割れやすくなる。
【0050】本発明において、ラベルからインキ層と基
材層との間に存在する中間層を膨潤又は溶解させてイン
キ層を除去するには、アルカリ性温湯中に浸漬して行
う。実用的には、ラベル1gを1cm以下に切断後、9
0℃のNaOH3%溶液100cc中で30分以上撹拌
することによりインキ層を除去することができる。しか
る後洗浄し、濾過、さらに水で洗浄後乾燥することによ
り、インキ層の除去率90%以上となるような方法が挙
げられる。具体的には、ラベル処理能力、処理設備の点
からラベルを粉砕した形態が好ましく粉砕されたフィル
ムの大きさとしては0.1mm角以上10cm角以下が
好ましい。0.1mm角未満ではその後の濾過工程での
効率が悪く、一方10cm角を越えるとインキの除去に
時間がかかることになる。またインキ層を除去する処理
工程の温湯は、アルカリ性であることが必要でありpH
としては9.0以上が好ましい。アルカリ性付与の方法
としては、NaOH、KOH、アンモニア等の温湯への
添加が挙げられる。洗浄液の温度としては50〜100
℃の温湯が好ましく温度が高い方が脱落効率が向上す
る。これらのラベルと洗浄液の使用量はラベルの大きさ
により一様ではないが非常に大きいものでは5〜20倍
量、粉砕した小さなものでは0.2〜5倍量必要であ
る。また、効率向上のために循環式の洗い流しを行って
もよい。洗浄時間としては、リサイクル工程上30分以
内が好ましい。インキ層の脱落率としては、90%以上
であればよいが、好ましくは98%以上、さらに好まし
くは99.9%以上である。
【0051】本発明のボトルは、常法によりラベルを少
なくとも胴部をかこむようにして装着することができ
る。また、回収された、本発明のラベルが装着されたボ
トルは、典型的にはボトル洗浄を行った後粉砕を行い、
次いでアルカリ温湯中でインキ層を除去し、そのまま水
洗・乾燥してボトルとラベルの再生熱可塑性重合体フレ
ークを得る。これを押出機により再生熱可塑性重合体ペ
レットに再生して利用することができる。
【0052】
【実施例】以下、本発明の具体的な例を挙げる。
【0053】ポリエステル樹脂の製造例 撹拌機、温度計および部分環流式冷却器を具備したステ
ンレススチール製オートクレーブにジメチルテレフタレ
ート 460g、ジメチルイソフタレート 460g、フマル酸
29g、エチレングリコール 341g、3メチルペンタンジ
オール 650gおよびテトラ−n−ブチルチタネート0.
52gを仕込み、160〜220℃まで4時間かけてエ
ステル交換反応を行った。次いで250℃まで昇温し、
反応系を 徐々に減圧したのち0.2mmgの減圧下で
1時間30分反応させ、ポリエステル樹脂を得た。得ら
れたポリエステル樹脂Aは淡黄色透明であった。
【0054】アクリル変性ポリエステル樹脂の製造例 撹拌機、温度計および環流冷却管を具備したガラス製フ
ラスコにポリエステル樹脂の製造例で示した方法により
得られるポリエステル樹脂にフマル酸を酸成分中5モル
%共重合したポリエステル樹脂75gとメチルエチルケ
トン56gとイソプロピルアルコール19gを仕込み加
熱撹拌し樹脂を溶解した。溶解した樹脂にたいしてメタ
クリル酸17.5gとアクリル酸エチル7.5gとアゾ
ビスジメチルバレロニトリル1.2gを10gのメチル
エチルケトンに溶解した溶液とを一定の速度で滴下し、
さらに3時間撹拌した。その後、水300gとトリエチ
ルアミン25部を反応溶液に加えさらに1時間撹拌し
た。次に、溶液の温度を100℃まで昇温し、メチルエ
チルケトン、イソプロピルアルコール、過剰のトリエチ
ルアミンを蒸留により溜去し、アクリル変性ポリエステ
ル樹脂を得た。 (実施例1)厚さ50μmのポリエステル系フィルム
(ラベル加工後に周方向となる方向の熱収縮率72%:
東洋紡績社製S5630)に上記アクリル変性ポリエス
テル樹脂を塗布、60℃で乾燥、0.1μmの中間層を
積層し、この中間層の上にインキとしてシュリンクEX
(東洋インキ社製)の緑、金、白色を順にグラビア印刷
でベタ印刷を行い、60℃のオーブンで乾燥を行った。
インキ層の厚みは合計10μmであった。印刷フィルム
を溶剤を用いて、ボトルの最大外周+20mmのチュー
ブ状に接着加工を行い、カットして幅12cmのラベル
を作製した。そのラベルを2リットルPETボトルの首
下部から胴部にかけて装着し、80℃のスチームトンネ
ルを用いて収縮させた。そのラベルをハサミを用いて外
し、ラベルを95℃、3%水酸化ナトリウム水溶液に3
0分間撹拌しながら浸漬しておいた。ラベルを取り出し
て観察したところインキ層は完全に除去されていた。ま
た、図1の工程に従って回収した再生ペレットは目視し
たところ着色は認められなかった。
【0055】(実施例2)実施例2のポリエステル系熱
収縮フィルムをポリスチレン系熱収縮フィルム(スチレ
ン−ブタジエン共重合体使用:EPS−35G、60μ
m)に変更すること以外は同様に行った。ラベルを取り
出して観察したところインキは完全に除去されていた。
【0056】(比較例1)実施例1の厚さ50μmのポ
リエステル系フィルム(ラベル加工後に周方向となる方
向の熱収縮率72%:東洋紡績社製S5630)に直
接、緑、金、白色を順にグラビア印刷でベタ印刷を行い
60℃のオーブンで乾燥を行ったこと以外は同様に行っ
た。取り出したラベルを観察したところインキ層はほと
んど全部除去されずに残留していた。
【0057】
【発明の効果】本発明のラベルは、アルカリ性温湯中に
浸漬することにより、容易に熱可塑性重合体フィルムか
らインキ層を除去することができ、また、ラベルを構成
する熱可塑性重合体フィルムを熱収縮性フィルムとする
ことによりインキ層がはずれやすく、アルカリ性温湯中
に浸漬することによりさらに容易にインキ層を除去する
ことができる。
【0058】また、ラベルを構成する熱収縮性フィルム
をポリエステル系熱収縮性フィルムとすることにより、
多くの市販のPETボトル用ラベルとして有効である。
【0059】また、ラベルを構成するポリエステル系熱
収縮性フィルムの収縮率を30〜80%とすることによ
り、各種物品の表示ラベルとして優れた実用性を有す
る。
【0060】また、ラベルを構成するアルカリ性温湯中
でインキ層を除去させる中間層がアルカリ性温湯中で膨
潤又は溶解可能な化合物を含有することにより、ラベル
を細断してインキ層をアルカリ温湯中で容易に分離する
ことができる。
【0061】また、ボトルに熱可塑性重合体フィルムの
少なくとも片面にアルカリ性温湯中でインキ層を除去さ
せる層を有するラベルを装着したものとすることによ
り、ボトルを使用後ラベル上のインキ層を容易に分離す
ることができるのでラベル付ボトルとして容易に熱可塑
性重合体を再利用することができる。
【0062】この場合、ボトルを構成する熱可塑性重合
体をラベルを構成する熱可塑性重合体と同種の重合体に
することにより、ボトルとラベルとを手作業での分離や
液比重分離、風力比重分離等の複雑な分離工程を要せ
ず、ボトルとラベルとが混在する状態でインキ層をアル
カリ性温湯中で分離・除去したあと、ボトルとラベルを
同時に回収工程に乗せて再利用することができる。
【0063】また、ボトルに装着したラベルのボトル周
方向の熱収縮率が0.1以上80%未満であることによ
り、使用済ボトルとラベルの回収時の洗浄工程でラベル
の熱収縮によりインキ層との界面を剥離させることがで
きる。
【0064】また、前記ラベルを、アルカリ性温湯中に
浸漬して、ラベル上のアルカリ性温湯中で膨潤又は溶解
できる中間層およびインキ層を分離・除去するインキ除
去方法により、容易にインキ層とラベルを構成するフィ
ルムを構成するフィルムとを分離することができる。
【0065】また、ラベルを装着したボトルを、アルカ
リ性温湯中に浸漬してラベル上のアルカリ性温湯中で膨
潤又は溶解できる層およびインキ層を分離・除去するイ
ンキ除去方法により、インキ層が除去されているラベル
とボトルとをそのまま熱可塑性重合体の回収工程に移行
させることができる。
【0066】また、前記方法によりインキ層を除去した
ラベルを、該ラベルを装着したボトルと共に溶融し、再
生するラベル付ボトルの再生方法により、インキ層のな
いラベルとボトルをそのまま回収工程で再生利用するこ
とができる。
【0067】さらに、上記方法により得られた再生ペレ
ットはインキを含有しない状態で再度各種成形に利用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のラベル付ボトルから熱可塑性重合体
をペレットとして回収する工程の一例を示す図である。
【図2】 従来のラベル付ボトルから熱可塑性重合体を
ペレットとして回収する工程の一例を示す図である。
フロントページの続き (72)発明者 森重 地加男 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 多保田 規 愛知県犬山市大字木津字前畑344番地 東 洋紡績株式会社犬山工場内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性重合体フィルムの少なくとも片
    面に、アルカリ性温湯中でインキを除去させる中間層が
    インキ層と基材層との間に存在することを特徴とするラ
    ベル。
  2. 【請求項2】 アルカリ性温湯中でインキを除去させる
    中間層がアルカリ性温湯中で膨潤又は溶解可能な樹脂組
    成物を含有することを特徴とする請求項1記載のラベ
    ル。
  3. 【請求項3】 アルカリ性温湯中で膨潤又は溶解可能な
    樹脂組成物がポリエステル系樹脂、ポリアクリル系樹
    脂、アクリル変性ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
    脂、アクリル変成ポリウレタン樹脂、ポリオレフィン系
    樹脂から選ばれる少なくとも1種類以上からなることを
    特徴とする請求項1、2のいずれかに記載のラベル。
  4. 【請求項4】 アルカリ性温湯中で膨潤又は溶解可能な
    樹脂組成物がポリエステル系樹脂であることを特徴とす
    る請求項1、2、3のいずれかに記載のラベル。
  5. 【請求項5】 アルカリ性温湯中で膨潤又は溶解可能な
    樹脂組成物がアクリル変性ポリエステル系樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4のいずれかに記載
    のラベル。
  6. 【請求項6】 熱可塑性重合体フィルムが熱収縮性フィ
    ルムであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5
    のいずれかに記載のラベル。
  7. 【請求項7】 熱収縮性フィルムがポリエステル系熱収
    縮性フィルムであることを特徴とする請求項6に記載の
    ラベル。
  8. 【請求項8】 熱収縮性フィルムの熱収縮率が30〜8
    0%であることを特徴とする請求項6、7のいずれかに
    記載のラベル。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載のラベル
    を装着したことを特徴とするボトル。
  10. 【請求項10】 ラベルを構成する熱可塑性重合体と、
    ボトルを構成する熱可塑性重合体とが同種の重合体であ
    ることを特徴とする請求項9記載のボトル。
  11. 【請求項11】 装着ラベルのボトル周方向の熱収縮率
    が、0.1%以上80%未満であることを特徴とする請
    求項9又は10に記載のボトル。
  12. 【請求項12】 請求項1〜8のいずれかに記載のラベ
    ルをアルカリ性温湯中に浸漬して、ラベル上のインキ層
    と基材層との間に存在する中間層を膨潤又は溶解させ、
    インキ層をラベル上から除去することを特徴とするイン
    キ除去方法。
  13. 【請求項13】 請求項9〜11のいずれかに記載のラ
    ベルを装着したボトルを、アルカリ性温湯中に浸漬して
    ラベル上のインキ層と基材層との間に存在する中間層を
    膨潤又は溶解させ、インキ層をラベル上から除去するこ
    とを特徴とするインキ除去方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の方法によりインキ
    層を除去したラベルを、該ラベルを装着したボトルと共
    に溶融し、再生することを特徴とするラベル付ボトルの
    再生方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の方法により得られた
    再生ペレット。
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