JPH11231792A - ラベル並びにそのラベルを装着したボトル及びその再生方法 - Google Patents

ラベル並びにそのラベルを装着したボトル及びその再生方法

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JPH11231792A
JPH11231792A JP3588998A JP3588998A JPH11231792A JP H11231792 A JPH11231792 A JP H11231792A JP 3588998 A JP3588998 A JP 3588998A JP 3588998 A JP3588998 A JP 3588998A JP H11231792 A JPH11231792 A JP H11231792A
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JP
Japan
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label
bottle
ink layer
heat
mainly composed
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JP3588998A
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English (en)
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Tadashi Tahoda
多保田  規
Kuniharu Mori
邦治 森
Tsutomu Miko
勉 御子
Akio Kurosawa
映夫 黒澤
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキ層を容易に除去することのできるラベ
ル、そのラベルを装着したボトル、ラベル上のインキ層
を除去する方法、前記ラベルを装着したボトルからラベ
ル上のインキ層を除去する方法、インキを除去したラベ
ルを分離し、ボトルを再生する方法及び再生ペレット、
を提供することを目的とする。 【解決手段】 ラベルは、ビニル芳香族炭化水素と共役
ジエン化合物を主体とする共重合体を含有する熱収縮性
フィルムの少なくとも片面にアルカリ性温湯中で除去で
きるインキ層を有することを特徴とし、ボトルは、上記
ラベルを装着したことを特徴とし、インキ除去方法は、
前記ラベルをアルカリ性温湯中に浸漬してラベル上のイ
ンキ層を除去することを特徴とし、ラベル付きボトルの
再生方法は、前記方法によりインキ層を除去したラベル
を、分離し該ラベルを装着しないボトルを溶融再生する
ことを特徴とし、再生ペレットは、前記記載の方法によ
り得られたものであることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷されたインキ
を除去することができるラベル、そのラベルを装着した
ボトル、それらのインキ除去方法、再生方法及びそれら
の再生ペレット、に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ボトルは、ガラス、金属製等のボ
トルから重合体、特に熱可塑性重合体製のボトルが耐破
壊性、軽量性、透明性等が優れることから年々使用量が
増加してきている。特に、飲料分野での重合体ボトル化
は目覚ましく、小型ボトルから大型ボトルまで大量に使
用されている。その中でも、ポリエチレンテレフタレー
トを主成分とするボトル(以下「PETボトル」と略称
する。)の使用量の伸びは著しい。
【0003】一方、最近の地球環境問題への意識の高ま
りから熱可塑性重合体からなるボトルのリサイクル問題
への対応が迫られている。熱可塑性重合体からなるボト
ル、特に、PETボトルのリサイクルへの関心は大きく
リサイクルシステムの早期の確立が必要とされている。
PETボトルには、一般にポリオレフィン系のストレッ
チラベルやポリエステル、ポリスチレン、塩化ビニル等
からなる熱収縮ラベル及びポリプロピレンフィルム等か
らなるタックラベル等のラベルが装着されている。PE
Tボトルのリサイクルに関しては、通常、ラベルが付い
たまま一般消費者から回収され再生業者に持ち込まれ、
持ち込まれたボトルは洗浄後一次粉砕によりラベルの除
去作業が行われるが、粉砕物の中にはまだ多量のラベル
が含まれている。そのため、二次粉砕、ラベルの液比重
分離、脱水・乾燥、風力比重分離及びペレタイズ工程を
経て再生ペレットを得ていた。図2に典型的な従来のラ
ベル付ボトルから熱可塑性重合体をペレットとして回収
する工程を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のラベル、そ
のラベルを装着したボトルの再生方法においては、ラベ
ルは各種分離工程により分離されるが再生熱可塑性重合
体の純度を向上させると原料の再生比率が低下してしま
うという問題がある。さらに、これらの工程を経た再生
熱可塑性重合体中の不純物としては、ラベル樹脂、イン
キ等があり、特にインキは少量でも再生ペレット全体が
着色してしまうという問題があった。
【0005】したがって、ボトルのリサイクルを効率的
に行うためには、再生熱可塑性重合体の純度を向上させ
るため、ラベル及びラベルのインキの混入を防ぐことが
必要である。これまでに、ラベルの素材である熱可塑性
重合体の改良が行われ、比重分離しやすい、PETより
も低比重の重合体例えばポリスチレン、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィンのラベルが提案され
てきたがインキ層が乗るため低比重にならないので完全
な分離は不可能である、という問題があった。
【0006】また、PETボトルに混入しても問題にな
らない同種のポリエステル系のラベルも提案されたがイ
ンキ層の分離ができず、再生ペレットが着色するという
問題未解決のままであった。
【0007】本発明は、上記従来のラベル、そのラベル
を装着したボトルの再生方法の有する問題点を解決し、
インキ層を容易に除去することのできるラベル、そのラ
ベルを装着したボトル、ラベル上のインキ層を除去する
方法、前記ラベルを装着したボトルからラベル上のイン
キ層を除去する方法、インキを除去したラベルとボトル
とを再生する方法及び再生ペレット、を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、ラベルは、ビニル芳香族炭化水素を主体とするブロ
ックと少なくとも1個の共役ジエンを主体とするブロッ
クからなるブロック共重合体系熱収縮性フィルムの少な
くとも片面にアルカリ性温湯中で除去できるインキ層を
有することを特徴とする。
【0009】ここで、アルカリ性温湯中で除去できるイ
ンキ層とは、試料ラベル1gを1cm角に切断し100
ccのNaOH3%溶液(90℃)中で30分攪拌した
後、水洗・乾燥したときにインキ除去率が90%以上で
あるインキ層を意味する。
【0010】上記の構成からなるラベルは、アルカリ性
温湯中に浸漬することにより容易にインキ層を除去する
ことができる。
【0011】上記の構成からなるラベルは、インキ層が
はずれやすく、アルカリ性温湯中に浸漬することにより
さらに容易にインキ層を除去することができる。
【0012】上記の構成からなるラベルは、多くの市販
のPETボトル用ラベルとして有効である。
【0013】また、ラベルは、ビニル芳香族炭化水素を
主体とするブロックと少なくとも1個の共役ジエンを主
体とするブロックからなるブロック共重合体系熱収縮性
フィルムの熱収縮率が30〜80%であることができ
る。ここで、熱収縮率とは、95℃の温湯中10秒間浸
漬して測定した収縮率である。
【0014】上記の構成からなるラベルは、各種物品の
表示ラベルとして優れた実用性を有する。
【0015】また、ラベルは、そのインキ層がアルカリ
性温湯中で膨潤又は可溶な化合物を含有することができ
る。
【0016】上記の構成からなるラベルは、インキ層を
アルカリ性温湯中で容易に除去することができる。
【0017】ボトルは、前記ラベルを装着したことを特
徴とする。
【0018】上記の構成からなるボトルは、ラベル上の
インキ層を容易に除去することができるのでラベル付ボ
トルとして容易に熱可塑性重合体を再利用することがで
きる。
【0019】この場合、ボトルを構成する熱可塑性重合
体は、ラベルを構成する熱可塑性重合体と同種の重合体
であることができる。ここで、同種の重合体とは、主た
る繰り返し単位が同じ重合体のことであり、実質的に相
溶性を有している重合体である。
【0020】上記の構成からなる本発明のボトルは、イ
ンキ層を容易に除去したあと、ボトルとラベルを同時に
回収工程に乗せて再利用することができる。
【0021】また、ボトルは、装着ラベルのボトル周方
向の熱収縮率が、0.1%以上80%未満であることが
できる。
【0022】上記の構成からなるボトルは、洗浄工程で
ラベルを構成する熱収縮性フィルムの熱収縮によりイン
キ層との界面が剥離して除去しやすくなる。
【0023】また、インキ除去方法は、前記ラベルを、
アルカリ性温湯中に浸漬してラベル上のインキ層を除去
することを特徴とする。
【0024】上記の構成からなるインキ除去方法は、容
易にインキ層とラベルを構成するフィルムとを分離する
ことができる。
【0025】また、インキ除去方法は、ラベルを装着し
たボトルを、アルカリ性温湯中に浸漬してラベル上のイ
ンキ層を除去することを特徴とする。
【0026】上記の構成からなるインキ除去方法は、イ
ンキ層が除去されているラベルとボトルとをそのまま熱
可塑性重合体の回収工程に移行させることができる。
【0027】また、ラベル付ボトルの再生方法は、前記
方法によりインキ層を除去したラベルを、該ラベルを装
着したボトルと共に溶融し、再生することを特徴とす
る。
【0028】上記の構成からなるラベル付ボトルの再生
方法は、インキ層のないラベルとボトルをそのまま回収
工程に移行し再生利用することができる。
【0029】さらに、再生ペレットは、上記方法により
得られたものであることを特徴とする。
【0030】上記の構成からなる再生ペレットは、イン
キを実質的に含有しない状態で各種成形に再利用するこ
とができる資源の有効利用に適合した優れた再生ペレッ
トである。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明のラベル並びにその
ラベルを装着したボトル及びその再生方法の実施の形態
を説明する。
【0032】本発明のラベルの基材フィルムとしはビニ
ル芳香族炭化水素を主体とするブロックと少なくとも1
個の共役ジエンを主体とするブロックからなるブロック
共重合体系熱収縮性フィルムであり、PETボトルの胴
部に装着するラベルとした場合、インキ層が洗浄除去さ
れれば粉砕したものを液体中で比重分離しやすくなる。
またラベルを構成するビニル芳香族炭化水素を主体とす
るブロックと少なくとも1個の共役ジエンを主体とする
ブロックからなるブロック共重合体とボトルを構成する
熱可塑性重合体とは同種の重合体であることが好まし
い。同種の重合体とは、主たる繰り返し単位がビニル芳
香族炭化水素及び/又少なくとも1個の共役ジエンから
なる重合体のことであり、実質的に相溶性を有している
重合体であるが電子顕微鏡レベルの観察でラメラ構造
(海島構造)を形成している。
【0033】さらに好ましくは、洗浄工程でフィルムが
熱収縮することによりインキ層との間の界面が剥離して
除去が容易になるビニル芳香族炭化水素を主体とするブ
ロックと少なくとも1個の共役ジエンを主体とするブロ
ックからなるブロック共重合体系熱収縮性系フィルムが
好ましい。熱収縮することによりボトルに装着された熱
収縮後のラベルは、まだ残留収縮性を有することが好ま
しく、ボトルからとりはずして95℃温湯中に10秒間
浸漬した後に、ボトルの径方向に測定した熱収縮率が
0.1%以上80%未満であることが好ましい。熱収縮
率が0.1%未満ではインキ層と熱可塑性フィルムが縮
むことにより界面に生ずる力が小さくなるためインキ脱
落率が低下し、一方、熱収縮率が80%以上であるとラ
ベルが折れ曲がりが大きくなりインキ除去率が低下する
ので好ましくない。
【0034】ラベルの基材フィルムとして用いるのに特
に好ましいビニル芳香族炭化水素を主体とするブロック
と少なくとも1個の共役ジエンを主体とするブロックか
らなるブロック共重合体系熱収縮性系フィルムの製造方
法及びその特性を次に示す。
【0035】本発明において、ビニル芳香族系炭化水素
としてはスチレン、O−メチルスチレン、P−メチルス
チレン、P−tert−ブチルスチレン、1、3−ジメ
チルスチレン、α−メチルスチレン、ビニルナフタレ
ン、ビニルアントラセンなどがあるが、特に一般的なも
のはスチレンが挙げられる。これらは1種のみならず2
種以上混合してもよい。共役ジエンとしては、1対の共
役二重結合を有するジオレフィンであり、例えば1,3
−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソ
プレン)、2,3−ジメチル−1,3−ペンタジエン、
1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエンなどがあ
るが、特に一般的なものとしては1,3−ブタジエン、
イソプレンが挙げられる。これらは1種のみならず2種
以上混合して使用してもよい。
【0036】本発明で使用するブロック共重合体のビニ
ル芳香族炭化水素を主体とする重合体及び共役ジエンを
主体とする重合体の各々の分子量、全体の分子量及び配
合比は特に制約はない。
【0037】本発明で使用するブロック共重合体は、そ
の基本的な特性を損なわない範囲で水素添加、ハロゲン
化、ハロゲン化水素化、エポキシ化、あるいは化学反応
により水酸基、チオール基、ニトリル基、スルホン酸
基、カルボキシル基、アミノ基等の官能基の導入を行う
などの改質が行われていてもよい。
【0038】本発明で使用するブロック共重合体には目
的に応じて種々の添加剤を添加することができる。好適
な添加剤としてはポリスチレン、クマロン−インデン樹
脂、テルペン樹脂、オイル等の軟化剤、可塑剤が挙げら
れる。又、各種の安定剤、顔料、ブロッキング防止剤、
帯電防止剤、滑剤等も添加できる。尚ブロッキング防止
剤としては、例えば脂肪酸アマイド、エチレンビスステ
アレート、ソルビタンモノステアレート、脂肪族アルコ
ールの飽和脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪
酸エステル等、「プラスチックおよびゴム用添加剤実用
便覧」(化学工業社)に記載された化合物類が使用でき
る。
【0039】かかる重合体を用いて押出法やカレンダー
法等任意の方法で得たフィルムは一方向に2.5倍から
7.0倍、好ましくは3.0倍から6.0倍に延伸し、
上記方向と直角方向に1.0倍から2.0倍以下、好ま
しくは1.1倍から1.8倍延伸される。最初の方向へ
の延伸は高い熱収縮率を得るために影響を与えるのが大
きい要件として行われるものであり、最初の方向と直角
方向への延伸は、最初の一方向に延伸されたフィルムの
耐衝撃性や引裂張抵抗性の悪さを解決するのに極めて有
効である。
【0040】しかしながら、熱収縮性フィルムの主収縮
方向への熱収縮率は30〜80%程度であるが、最初の
方向と直角の方向へ2.0倍を越えて延伸すると、主収
縮方向と直角方向の熱収縮も大きくなり過ぎ、熱収縮後
のフィルム表面の仕上がりが波打ち状となる。この、フ
ィルムの波打ちを押さえるには、主収縮方向と直角方向
の熱収縮率を15%以下、好ましくは8乃至9%以下、
更に好ましくは7%以下とすることが推奨される。延伸
手段についても特段の制限はなく、ロール延伸、長間隔
延伸、テンター延伸等の方法が適用され、また、形状面
においてもフラット状、チューブ状等の如何は問わな
い。
【0041】また、延伸は逐次2軸延伸、同時2軸延
伸、1軸延伸或いはこれらの組み合わせ等で行われる。
また、本発明ラベルに用いるフィルムに対しては、例え
ば、縦1軸、横1軸、縦横2軸等の延伸を行うが、特に
2軸延伸では直角方向の延伸は、どちらか一方を先に行
う逐次2軸延伸によるのが有効であり、その順序はどち
らが先でもよい。なお、同時2軸延伸法を用いるときは
その延伸順序が、縦横同時、縦先行、横先行のどちらで
もよい。また、これら延伸後のヒートセットは目的に応
じて実施されるが、夏期高温下の寸法変化を防止する為
には30〜150℃の加熱ゾーンを、約1秒〜30秒間
通すことが推奨される。また、かかる処理の前後どちら
か一方又は両方で最高70%までの伸張をかけてもよ
い。特に主方向に伸張し、主収縮方向に対して直角方向
には緩和させるのが良く、上記直角方向への伸張は行わ
ない方が良い。
【0042】このようにして得た共重合体フィルムの厚
さは6〜250μmの範囲が実用的である。
【0043】本発明のラベルはその少なくとも片面にイ
ンキ層を有しており、そのインキ層はアルカリ性温湯中
で除去することができる。ここで、アルカリ性温湯中で
除去できるインキ層とは、試料ラベル1gを1cm角に
切断し100ccのNaOH3%溶液(90℃)中で3
0分攪拌した後、水洗乾燥しインキ除去率が90%であ
るインキ層を意味する。除去されるのは、インキ層がア
ルカリ性温湯中で主として膨潤又は溶解されることによ
る。実用的には、弱アルカリ性温水による洗浄は通常3
0分前後行われ、その間にインキ層が脱落するものであ
ればよい。
【0044】インキ層に上記特性を持たせる方法として
は特に制約はないが、例えば、アルカリ性温湯中で可溶
な又は膨潤性の化合物を通常使用されるインキ、例えば
顔料又は染料からなる着色体、バインダー、揮発性有機
溶剤を構成成分とするインキに添加する方法が挙げられ
る。アルカリ性温湯中で可溶な又は膨潤性の化合物とし
ては、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウ
ム、酢酸ナトリウム、硫酸アンモニウム等の無機塩、ア
スコルビン酸、セバシン酸、アゼライン酸等の有機酸又
はその塩、ポリエチレンオキサイド、ポリテトラメチレ
ンオキサイド等の高分子ポリエーテル、ポリビニルアル
コール及びポリアクリル酸又はその金属塩並びにそれら
の共重合体等が挙げられる。また、上記化合物としては
常温で液体のものも挙げられ、具体的には、メチルアル
コール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、
n−プロピルアルコール、イソブチルアルコール、te
rt−ブチルアルコール、シクロヘキシルアルコール、
ベンジルアルコール等のアルコール類、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール
グリセリン、ペンタエリスリトール等の多価アルコール
のモノメチル、モノエチル、モノプロピル、モノブチル
エーテルあるいはモノメチル、モノエチルエステル等、
その他、ジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン、
ジアセトンアルコール、ジメチルホルムアミド、テトレ
ヒドロフラン等が挙げられる。中でもインキ層中に残存
することが必要であることから高沸点のものが好まし
く、具体的には、沸点が50℃以上のものが好ましく、
さらにアルカリ性温湯への可溶性から多価アルコールの
モノアルキルエーテルが特に好ましい。
【0045】上記化合物のインキ層中での残存量として
の含有量は0.0001重量%以上50重量%以下が好
ましく、化合物によりその重量を変えてもよい。含有量
が0.0001重量%未満では洗浄工程でインキが落ち
ず本発明の目的が達成が困難な方向になる。一方、含有
量が50重量%を越えるとインキ層の耐スクラッチ性等
の機械的特性が損なわれるので好ましくない。
【0046】本発明のラベルに使用する上記化合物を含
有するインキは、インキ顔料、バインダー、溶剤等から
なり、上記バインダーとしては、例えば、ニトロセルロ
ース系、塩素化ポリプロピレン系、ポリエステル系、ア
クリル系、ポリエステルウレタン系及びアクリルウレタ
ン系のバインダーが用いられる。特に、ポリエステル系
フィルムにはポリエステル系、アクリル系、ポリエステ
ルウレタン系及びアクリルウレタン系バインダーを有す
るインキが好ましい。インキの着色を行う顔料としては
特に制約はなく、一般に用いられているものでもよい。
また本発明で使用されるインキは、必要により、耐候
剤、蛍光増白剤、滑剤、架橋剤等の添加剤を含有しても
構わない。
【0047】本発明のラベルを製造するためのインキの
印刷方法としては、公知の方法を用いることができる。
例えば、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷
等が挙げられる。インキ層の厚みとしては、0.1μm
〜100μmが好ましい。0.1μm未満ではインキ発
色が不十分であり、一方100mを越えるとインキ層が
脆くなり割れやすくなる。
【0048】本発明において、ラベルからインキ層を除
去するには、アルカリ性温湯中に浸漬して行う。実用的
には、ラベル1gを1cm以下に切断後、90℃のNa
OH3%溶液100cc中で30分以上撹拌することに
より除去することができる。しかる後洗浄し、濾過、さ
らに水で洗浄後乾燥することにより、インキ除去率90
%以上となるような方法が挙げられる。具体的には、ラ
ベル処理能力、処理設備の点からラベルを粉砕した形態
が好ましく粉砕されたフィルムの大きさとしては0.1
mm角以上10cm角以下が好ましい。0.1mm角未
満ではその後の濾過工程での効率が悪く、一方10cm
角を越えるとインキの除去に時間がかかることになる。
またインキを除去する処理工程の温湯は、アルカリ性で
あることが必要でありPHとしては9.0以上が好まし
い。アルカリ性付与の方法としては、NaOH、KO
H、アンモニア等の温湯への添加が挙げられる。洗浄液
の温度としては50〜100℃の温湯が好ましく温度が
高い方が脱落効率が向上する。これらのラベルと洗浄液
の使用量はラベルの大きさにより一様ではないが非常に
大きいものでは5〜20倍量、粉砕した小さなものでは
0.2〜5倍量必要である。また、効率向上のために循
環式の洗い流しを行ってもよい。洗浄時間としては、リ
サイクル工程上30分以内が好ましい。インキの脱落率
としては、90%以上であればよいが、好ましくは98
%以上、さらに好ましくは99.9%以上である。
【0049】本発明のボトルは、常法によりラベルを少
なくとも胴部をかこむようにして装着することができ
る。また、回収された、本発明のラベルが装着されたボ
トルは、典型的にはボトル洗浄を行った後粉砕を行い、
次いでアルカリ温湯中でインキ層を除去し、そのまま水
洗・乾燥してボトルとラベルの再生熱可塑性重合体フレ
ークを得る。これを押出機により再生熱可塑性重合体ペ
レットに再生して利用することができる。
【0050】図1に本発明のラベル付ボトルから熱可塑
性重合体をペレットとして回収する工程の一例を示す。
【0051】
【実施例】以下、本発明の具体的な例を挙げる。
【0052】なお、特性値の測定は下記によった。 1.熱収縮率 サンプル測定距離の間を200mmにとり、ラベルを幅
15mmに切断し、95℃の温湯中で10秒間浸漬し、
収縮させた試料と、収縮前の試料の長さとから求めた。
【0053】(実施例1)ラミックSTR(大日精化工
業社製)にポリアクリル酸を4.0重量%(乾燥後)添
加したインキを各色用意した。厚さ60μmのポリスチ
レン系収縮フィルム(ラベル加工後に周方向となる方向
の熱収縮率69%:シーアイ化成社製EPS35G)に
緑、金、白色を順にグラビア印刷でベタ印刷を行い60
℃のオーブンで乾燥を行った。インキ層の厚みは合計1
0μmであった。印刷フィルムを溶剤を用いて、ボトル
の最大外周+20mmのチューブ状に接着加工を行い、
カットして幅12cmのラベルを作製した。そのラベル
を2リットルPETボトルの首下部から胴部にかけて装
着し、80℃のスチームトンネルを用いて収縮させた。
そのラベルをハサミを用いて外し、ラベルを95℃、3
%水酸化ナトリウム水溶液に30分間撹拌しながら浸漬
しておいた。ラベルを取り出して観察したところインキ
層は完全に除去されていた。また、図1の工程に従って
回収した再生ペレットは目視したところ着色は認められ
なかった。
【0054】(比較例1)実施例1のインキにポリアク
リル酸を添加しないこと以外は同様に行った。取り出し
たラベルを観察したところインキ層はほとんど全部除去
されずに残留していた。
【0055】
【発明の効果】本発明のラベルは、アルカリ性温湯中に
浸漬することにより容易にインキ層を除去することがで
き、また、ラベルを構成するフィルムを熱収縮性フィル
ムとすることによりインキ層がはずれやすく、アルカリ
性温湯中に浸漬することによりさらに容易にインキ層を
除去することができる。
【0056】また、ラベルを構成する熱収縮性フィルム
の収縮率を30〜80%とすることにより、各種物品の
表示ラベルとして優れた実用性を有する。
【0057】また、ラベルを構成するインキ層がアルカ
リ性温湯中で膨潤又は可溶な化合物を含有することによ
り、ラベルを細断してインキ層をアルカリ温湯中で容易
に除去することができる。
【0058】また、ボトルに熱可塑性重合体フィルムの
少なくとも片面にアルカリ性温湯中で除去できるインキ
層を有するラベルを装着したものとすることにより、ボ
トルを使用後ラベル上のインキ層を容易に除去すること
ができるのでラベル付ボトルとして容易に熱可塑性重合
体を再利用することができる。
【0059】この場合、ボトルを構成する熱可塑性重合
体をラベルを構成する熱可塑性重合体と同種の重合体に
することにより、ボトルとラベルとを手作業での分離や
液比重分離、風力比重分離等の複雑な分離工程を要せ
ず、ボトルとラベルとが混在する状態でインキ層をアル
カリ性温湯中で除去したあと、ボトルとラベルを同時に
回収工程に乗せて再利用することができる。
【0060】また、ボトルに装着したラベルのボトル周
方向の熱収縮率が0.1以上80%未満であることによ
り、使用済ボトルとラベルの回収時の洗浄工程でラベル
の熱収縮によりインキ層との界面を剥離させることがで
きる。
【0061】また、前記ラベルを、アルカリ性温湯中に
浸漬してラベル上のインキ層を除去するインキ除去方法
により、容易にインキ層とラベルを構成するフィルムを
構成するフィルムとを分離することができる。
【0062】また、ラベルを装着したボトルを、アルカ
リ性温湯中に浸漬してラベル上のインキ層を除去するイ
ンキ除去方法により、インキ層が除去されているラベル
とボトルとをそのまま熱可塑性重合体の回収工程に移行
させることができる。
【0063】また、前記方法によりインキ層を除去した
ラベルを、該ラベルを装着したボトルと共に溶融し、再
生するラベル付ボトルの再生方法により、インキ層のな
いラベルとボトルをそのまま回収工程で再生利用するこ
とができる。
【0064】さらに、上記方法により得られた再生ペレ
ットはインキを含有しない状態で再度各種成形に利用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラベル付ボトルから熱可塑性重合体を
ペレットとして回収する工程の一例を示す図である。
【図2】従来のラベル付ボトルから熱可塑性重合体をペ
レットとして回収する工程の一例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08J 11/14 CEY C08J 11/14 CEY C09D 11/10 C09D 11/10 C08L 33:02 (72)発明者 黒澤 映夫 大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡 績株式会社本社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニル芳香族炭化水素と共役ジエン化合
    物を主体とする共重合体を含有する熱収縮フィルムの少
    なくとも片面にアルカリ性温湯中で除去できるインキ層
    を有することを特徴とするラベル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱収縮性フィルムがビニ
    ル芳香族炭化水素を主体とするブロックと少なくとも1
    個の共役ジエンを主体とするブロックからなるブロック
    共重合体であることを特徴とするラベル。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の熱収縮性フィルムの熱収
    縮率が30〜80%であることを特徴とする請求項1の
    ラベル。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のインキ層がアルカリ性温
    湯中で膨潤又は可溶な化合物を含有することを特徴とす
    るラベル。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載のラベルを
    装着したことを特徴とするボトル。
  6. 【請求項6】ラベルを構成する重合体とボトルを構成す
    る重合体とが同種の重合体であることを特徴とする請求
    項5記載のボトル。
  7. 【請求項7】 装着ラベルのボトル周方向の熱収縮率
    が、0.1%以上80%未満であることを特徴とする請
    求項5又は6記載のボトル。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3又は4記載のラベル
    を、アルカリ性温湯中に浸漬してラベル上のインキ層を
    除去することを特徴とするインキ除去方法。
  9. 【請求項9】 請求項5、6又は7記載のラベルを装着
    したボトルを、アルカリ性温湯中に浸漬してラベル上の
    インキ層を除去することを特徴とするインキ除去方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の方法によりインキ層を
    除去したラベルを、該ラベルを装着したボトルと共に溶
    融し、再生することを特徴とするラベル付ボトルの再生
    方法。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の方法により得られた再
    生ペレット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6663929B1 (en) * 1997-12-19 2003-12-16 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Labels and bottles fitted with them
WO2021006307A1 (ja) * 2019-07-11 2021-01-14 デンカ株式会社 熱収縮性多層フィルム及びその製造方法

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US6663929B1 (en) * 1997-12-19 2003-12-16 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Labels and bottles fitted with them
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Effective date: 20040615