JPH11330552A - 窒化物半導体発光素子及び発光装置 - Google Patents

窒化物半導体発光素子及び発光装置

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JPH11330552A
JPH11330552A JP13482398A JP13482398A JPH11330552A JP H11330552 A JPH11330552 A JP H11330552A JP 13482398 A JP13482398 A JP 13482398A JP 13482398 A JP13482398 A JP 13482398A JP H11330552 A JPH11330552 A JP H11330552A
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nitride semiconductor
light
light emitting
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JP13482398A
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Shinichi Nagahama
慎一 長濱
Shuji Nakamura
修二 中村
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Nichia Chemical Industries Ltd
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Nichia Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長波長の窒化物半導体発光素子の出力を向上
させると共に、窒化物半導体発光素子を用いた高出力な
発光装置を実現する。 【構成】 Inを含む窒化物半導体からなる井戸層を有
する活性層を具備する第1の発光素子と、第1の発光素
子よりもIn含有量が多い窒化物半導体からなる井戸層
を有する第2の発光素子とを有する窒化物半導体発光装
置において、第2の発光素子の井戸層数が、前記第1の
発光素子の井戸層数よりも多い。井戸層の数を増やすこ
とによって障壁層の数が増え、その障壁層で井戸層の結
晶性を良くすることにより、Inの多い井戸層が成長で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は窒化物半導体(InX
YGa1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)よりなる発
光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)、
スーパールミネッセントダイオード(SLD)等の発光
素子及びその発光素子を用いたフルカラーディスプレ
イ、信号灯のような発光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化物半導体は青色LEDとして199
3年末より実用化され、続いて緑色LEDとして94年
中旬に実用化され、GaAs、AlInGaP系赤色L
EDと共に、フルカラーディスプレイとして、既に各所
に設置されている。現在の青色LED、緑色LEDはI
nGaN井戸層1層の単一量子井戸構造、又はInGa
N井戸層と、GaN若しくはInGaN障壁層とが積層
された多重量子井戸構造からなる活性層が、n型とp型
の窒化物半導体で挟まれたダブルへテロ構造を有する。
LEDの発光波長は井戸層のIn組成を増減することに
よって決定されている。
【0003】窒化物半導体のようなワイドギャップ半導
体では、その活性層の組成の一つであるIn組成を変化
させることにより、その発光領域が紫外〜赤色にまで変
化することが知られている。異なるIn組成を有する活
性層を複数層形成して単一の発光素子で多色発光させる
技術が、例えば特開平7−183576号公報に開示さ
れている。また、青色LED、緑色LED、赤色LED
3種類のLED素子を用いたディスプレイ装置が既に各
所で設置されている。このディスプレイ装置の青色成分
と緑色成分は窒化物半導体から成る。
【0004】また、LEDの他、我々は窒化物半導体基
板の上に、活性層を含む窒化物半導体レーザ素子を作製
して、世界で初めて室温での連続発振1万時間以上を達
成したことを発表した(ICNS'97 予稿集,October 27-3
1,1997,P444-446、及びJpn.J.Appl.Phys.Vol.36(1997)
pp.L1568-1571、Part2,No.12A,1 December 1997)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようにLEDでは
既に窒化物半導体により、青色と緑色とが実用化されて
おり、例えば20mAにおける青色LEDの出力は約5
mW、緑色LEDでは約3mWである。さらに窒化物半
導体の場合、黄緑色、黄色、橙色と順に長波長になるに
従って、出力が低下する傾向にある。これは井戸層のI
n組成を多くするに伴い井戸層の結晶性が悪くなるため
である。
【0006】例えば信号灯では黄色、若しくは黄橙が必
要となるが、黄色を窒化物半導体で実現しようとする
と、他の緑色LED、赤色LEDの出力に比較して、や
や出力が不十分である。またフルカラーディスプレイで
は緑色LEDの出力が向上すればさらに低消費電力が実
現できる。本発明のこのような事情を鑑みて成されたも
のであり、その目的とするところは、長波長の窒化物半
導体発光素子の出力を向上させると共に、窒化物半導体
発光素子を用いた高出力な発光装置を実現することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の窒化物半導体発
光素子は、Inを含む窒化物半導体からなる井戸層を有
する活性層を具備する第1の発光素子と、第1の発光素
子よりもIn含有量が多い窒化物半導体からなる井戸層
を有する第2の発光素子とを比較して、前記第2の発光
素子の井戸層数が、前記第1の発光素子の井戸層数より
も多いことを特徴とする。井戸層はInXGa1-XN(0
<X<1)で構成することが望ましく、その膜厚は10
0オングストローム以下、さらに好ましくは70オング
ストローム以下最も好ましくは50オングストローム以
下にすると量子効果により、高出力な発光素子が得られ
る。またその他、3元混晶のInAlN、4元混晶のI
nAlGaNで構成することもできる。
【0008】また本発明の窒化物半導体発光装置は、I
nを含む窒化物半導体からなる井戸層を有する活性層を
具備する第1の発光素子と、第1の発光素子よりもIn
含有量が多い窒化物半導体からなる井戸層を有する第2
の発光素子とを有する窒化物半導体発光装置において、
前記第2の発光素子の井戸層数が、前記第1の発光素子
の井戸層数よりも多いことを特徴とする。
【0009】本発明の窒化物半導体素子及び装置におい
て、前記第1の発光素子の井戸層数が1乃至4であり、
前記第2の発光素子の井戸層数が2以上であることが望
ましい。具体的には470nm以下の青色発光素子であ
れば、井戸層数が1乃至2層、470nm〜580nm
であれば2乃至4層、580nm以上であれば4層以上
にすることが望ましい。
【0010】さらに、少なくとも第2の発光素子は、井
戸層と障壁層とが積層された多重量子井戸構造を有し、
その井戸層と障壁層との間に、膜厚30オングストロー
ム以下の、少なくともAlを含む窒化物半導体若しくは
GaNからなる中間層を有することを特徴とする。障壁
層は井戸層よりも膜厚が厚いか、若しくはバンドギャッ
プエネルギーが大きい窒化物半導体で形成し、好ましく
はInYGa1-YN(0≦Y<1、Y<X)とする。障壁層
の好ましい膜厚としては200オングストローム以下、
さらに好ましくは100オングストローム以下、最も好
ましくは70オングストローム以下にする。また障壁層
を井戸層よりもバンドギャップエネルギーが大きい3元
混晶のInAlN、4元混晶のInAlGaNとするこ
ともできる。なお第1の発光素子も多重量子井戸構造で
も良い。
【0011】さらに本発明の好ましい態様において、前
記中間層のバンドギャップエネルギーは障壁層と同じ
か、若しくは障壁層よりも大きいことを特徴とする。
【0012】本発明ではInを含む窒化物半導体より成
る井戸層を有する活性層において、長波長にする、即ち
井戸層のIn組成を多くするに従って、井戸層数を多く
する。これは、井戸層の結晶性に関係する。例えばIn
GaNではIn組成が多くなるに従って結晶性が悪くな
り、発光素子の出力が低下する傾向にある。しかし、井
戸層の上に井戸層よりもバンドギャップエネルギーが大
きい障壁層を積層すると、その障壁層により井戸層の結
晶性が改善される。つまり、障壁層は井戸層よりもIn
量が少ないために結晶性がよく、その障壁層を積むこと
により活性層全体の結晶性が良くなる。従ってIn組成
の大きい井戸層では、井戸層を多くして、同時に障壁層
を多くすることにより、井戸層の少ないものに比較して
発光出力が向上する。また井戸層のIn組成を増加する
と歪みが大きくなりピエゾ効果でも光らなくなる。この
ため井戸層を増やし、各井戸層に係る歪みを減少させ
て、ピエゾ効果を緩和することにより、さらに光らせる
という作用もある。
【0013】さらに、好ましい態様として、井戸層と障
壁層との間に、障壁層とバンドギャップエネルギーが同
じか、若しくはそれよりも大きい中間層を挿入すること
により、障壁層の結晶性が良くなり、発光出力が向上す
るのである。
【0014】
【実施例】[実施例1]図1は本実施例に係るLED素
子の構造を示す模式的な断面図である。以下、この図を
基に実施例1について説明する。
【0015】1インチ角のSiドープGaNよりなる窒
化物半導体基板1を用意する。この窒化物半導体基板1
は、以下のようにして成長させたものである。
【0016】(窒化物半導体基板1)2インチφ、C面
を主面とするサファイアよりなる異種基板1をMOVP
E反応容器内にセットし、温度を500℃にして、トリ
メチルガリウム(TMG)、アンモニア(NH3)を用
い、GaNよりなるバッファ層を200オングストロー
ムの膜厚で成長させる。バッファ層成長後、温度を10
50℃にして、同じくGaNよりなる下地層を4μmの
膜厚で成長させる。
【0017】下地層成長後、ウェーハを反応容器から取
り出し、この下地層の表面に、ストライプ幅10μm、
ストライプ間隔(窓部)2μmのSiO2よりなる保護
膜を形成する。保護膜形成後、ウェーハを再度MOVP
Eの反応容器内にセットし、温度を1050℃にして、
TMG、アンモニアを用い、アンドープGaN層を5μ
m成長させ、SiO2の表面を覆う。成長後、ウェーハ
をMOVPE装置からHVPE装置に移送しGaメタル
と、アンモニア、HCl、シランガスを用い、Siを1
×1018/cm3ドープしたn型GaN層を200μmの
膜厚で成長させる。成長後、サファイア基板側から研磨
して、サファイア基板、バッファ層、下地層、保護膜を
除去することにより、総膜厚170μmのSiドープG
aNからなる窒化物半導体基板1を作製する。Siドー
プGaNのSi濃度は5×1017〜1×1019/cm3
範囲に調整することが望ましい。
【0018】(バッファ層2)以上のようにして作製し
た窒化物半導体基板1をMOVPE装置に移送し、アン
モニアとTMG、不純物ガスとしてシランガスを用い、
AS-GROWN側の窒化物半導体基板面に、1050℃でSi
を1×1018/cm3ドープしたGaNよりなるバッファ
層2を2μmの膜厚で成長させる。このように窒化物半
導体と異なる材料よりなる異種基板上に、100μm以
上の膜厚で基板となるような窒化物半導体を成長させ、
その後異種基板を除去して窒化物半導体基板を作製した
場合、その窒化物半導体基板のAS-GROWN面(異種基板除
去側と反対側面)に、まずGaNを10μm以下の膜厚
で成長させてバッファ層とすると、次に成長させる窒化
物半導体の結晶性が良くなる傾向にある。
【0019】(活性層3)次に、800℃で、Siを1
×1018/cm3ドープしたn型In0.2Ga0.8Nよりな
る障壁層を100オングストロームの膜厚で成長させ
る。続いて750℃で、アンドープIn0.4Ga0.6Nよ
りなる井戸層を30オングストロームの膜厚で成長させ
る。次に温度を750℃に保持したままTMAを原料ガ
スに加え、アンドープAl0.1Ga0.9Nよりなる中間層
を10オングストローム成長させる。次に温度を800
℃に上昇してSiを1×1018/cm3ドープしたn型I
0.2Ga0.8Nよりなる障壁層を100オングストロー
ム成長させる。
【0020】障壁層成長後、温度を750℃に下げ、続
いてアンドープIn0.4Ga0.6Nよりなる井戸層を30
オングストロームの膜厚で成長させる、続いて750℃
にて、アンドープAl0.2Ga0.8Nよりなる中間層を1
0オングストローム成長させ、次に温度を800℃にし
てSiドープIn0.01Ga0.99Nよりなる障壁層を10
0オングストローム成長させる。
【0021】このようにして障壁+(井戸+中間+障
壁)×3とを積層した総膜厚800オングストロームの
多重量子井戸構造(井戸層数3)からなる活性層3を成
長させる。
【0022】活性層3では、InGaNからなる井戸層
と、井戸層よりもバンドギャップエネルギーが大きい
か、若しくは膜厚が厚い障壁層との間に、30オングス
トローム以下で、障壁層とバンドギャップエネルギーが
同一か、それよりも大きいAlGaN、GaN(AlX
Ga1-XN、0≦X<1)からなる中間層を成長させるこ
とが望ましい。一般に中間層の分解温度は井戸層よりも
高い。従って、その分解温度の高い中間層の上にGa
N、InGaN(この場合、In組成比は井戸層よりも
小さい)等からなる障壁層を成長させると、障壁層を厚
膜で成長させた場合に結晶性が良くなる。また井戸層と
障壁層との間にAlを含む窒化物半導体層若しくはGa
N層が存在すると、発光開始電圧が低下しやすい傾向に
ある。従って井戸層+中間層+障壁層を繰り返して積層
した多重量子井戸構造の活性層を成長させることによ
り、長波長の素子が得られて、素子の出力が向上する。
【0023】(p側クラッド層4)続いて、850℃で
Mgを1×1019/cm3ドープしたp型Al0.05Ga
0.95Nよりなるp側クラッド層4を0.1μm成長させ
る。なお、このp側クラッド層4は省略可能である。
【0024】(p側コンタクト層5)最後に、850℃
でMgを1×1020/cm3ドープしたp型GaNよりな
るp側コンタクト層5を500オングストロームの膜厚
で成長させる。p側コンタクト層はp型のInXAlY
1-X-YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)で構成すること
ができ、好ましくはMgをドープしたGaN、InGa
Nとすれば、p電極6と最も好ましいオーミック接触が
得られる。またMg濃度はVfを低下させる上でp側ク
ラッド層4よりも大きくすることが望ましい。
【0025】成長後、ウェーハを反応容器から取り出
し、最上層のp側コンタクト層5の表面にオーミック用
のNi/Auからなる透光性のp電極6を200オング
ストロームの膜厚で形成し、その上にAuからなるボン
ディング用のpパッド電極7を形成する。一方窒化物半
導体基板の裏面のほぼ全面にはTi/Alよりなるn電
極8を形成する。
【0026】電極形成後、矩形状のチップに分離してL
ED素子としたところ、20mAにおいて520nmの
緑色発光を示し、順方向電圧3.2V、発光出力4.2
mWであった。
【0027】一方比較のため、井戸層の組成を同一組成
とし、井戸層1層から成る単一量子井戸構造の活性層を
成長させたLED素子は、20mAにおける順方向電圧
は3.4Vで、発光出力は3.5mWであった。
【0028】また、前述の緑色LED素子とは別に、前
述のLED素子を作製する工程においてLED活性層3
を成長させる際、井戸層の組成をIn0.15Ga0.85Nと
し、井戸層1層のみからなる単一量子井戸構造の青色L
EDを作製する。この青色LEDは、20mAにおける
順方向電圧は3.4V、発光出力は7mWであった。こ
のように構造が同じである場合、波長が長くなるに従っ
て井戸層の数を増やすと出力が向上する。
【0029】さらにまた、前述の緑色LED素子とは別
に、前述の緑色LED素子を作製する工程においてLE
D活性層3を成長させる工程を次のように行う。つま
り、Siを1×1018/cm3ドープしたn型In0.2Ga
0.8N障壁層を100オングストロームの膜厚で成長さ
せ、続いて750℃で、アンドープIn0.6Ga0.4Nよ
りなる井戸層を30オングストローム成長させる。次に
温度を750℃に保持したままTMAを原料ガスに加
え、アンドープAl0.2Ga0.8Nよりなる第2の窒化物
半導体層を10オングストローム成長させる。次に温度
を800℃に上昇してSiを1×1018/cm3ドープし
たn型In0.2Ga0.8Nよりなる障壁層(第3の窒化物
半導体層)を100オングストローム成長させ、障壁+
(井戸+第2+障壁)×5とを積層した総膜厚800オ
ングストロームの多重量子井戸構造(井戸層数5)から
なる活性層3を成長させる。このLED素子は650n
mの赤色発光を示し、20mAにおいて、順方向電圧
3.2V、発光出力1.5mWであった。
【0030】それに対し、同一組成のInGaN井戸層
を有する単一量子井戸構造から成る赤色LEDは、順方
向電圧3.5Vで発光出力0.5mWであった。
【0031】以上のようにして得られた井戸層1の青色
LEDと、井戸層3の緑色LEDと、井戸層5の赤色L
EDとを用いてフルカラーLEDディスプレイを作製し
たところ、従来の単一量子井戸構造の青色LED、緑色
LED、赤色LEDを用いたディスプレイに比較して白
色輝度で1.2倍以上向上し、消費電力で10%以上の
削減ができた。
【0032】[実施例2]実施例1において、緑色LE
Dの活性層を成長させる際に次のような工程を行う。つ
まり、800℃で、Siを1×1018/cm3ドープした
n型GaNよりなる障壁層を100オングストロームの
膜厚で成長させ、続いて750℃で、アンドープIn
0.4Ga0.6Nよりなる井戸層(第1の窒化物半導体層)
を30オングストロームの膜厚で成長させる。次に温度
を750℃に保持したまま、アンドープGaNよりなる
第2の窒化物半導体層を10オングストローム成長させ
る。次に温度を800℃に上昇してSiを1×1018
cm3ドープしたn型GaNよりなる障壁層(第3の窒化
物半導体層)を100オングストローム成長させる。
【0033】その他は実施例1と同様にして緑色LED
を得たところ、実施例1の緑色LEDとほぼ同等の特性
を有する緑色LEDが得られた。
【0034】また、この緑色LEDと、実施例1で得ら
れた青色LEDと、出力5mWのAlInGaP系赤色
LED等とを用いて、フルカラーLEDディスプレイを
作製したこところ、実施例1のディスプレイに比較し
て、少ない赤色LEDの個数で、白色輝度は2倍に向上
し、消費電力もさらに少なくなった。
【0035】また、図2は本発明の他の実施例を示す模
式断面図である。この図は同一素子内において多色が発
光できる窒化物半導体素子であり、基板10の上にn型
コンタクト層11が積層され、そのn型コンタクト層1
1の上に独立した青色発光部分12B、13B、14B
と、緑色発光部分12G、13G、14Gと、赤色発光
部分12R、13R、14Rとが形成されている。12
はn型クラッド層であり、13はInGaNを含む活性
層、14はp型クラッド層であり、それぞれダブルへテ
ロ構造を有している。なお15はp電極、16はn電極
である。青色発光部分の活性層13BはInGaN井戸
層を2層有する多重量子井戸構造から成り、緑色発光部
分の活性層13GはInGaN井戸層を3層有する多重
量子井戸構造から成り、赤色発光部分の活性層13Rは
InGaN井戸層を5層有する多重量子井戸構造から成
っている。それぞれの井戸層のIn組成は長波長のもの
ほど多く調整する。本発明では同一素子に活性層を複数
有する多色発光素子にも適用できる。
【0036】
【発明の効果】本発明では、窒化物半導体発光素子を長
波長に設計するに従って、井戸数を多くすることによ
り、その発光素子の発光出力を高めることができる。即
ちInを含む窒化物半導体より成る井戸層を有する活性
層を用いたダブルへテロ構造の窒化物半導体素子では、
活性層のInを多くした長波長発光素子を設計する場
合、In組成を多くするに従って、その井戸層を多くす
ると、発光素子の出力を向上させることができる。な
お、本明細書では主としてLED素子について説明した
が、本発明はLEDだけでなく、レーザ素子、SLD素
子等にも適用可能であることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るLED素子の構造を
示す模式断面図。
【図2】 本発明の他の実施例に係るLED素子の構造
を示す模式断面図。
【符号の説明】
1・・・窒化物半導体基板 2・・・バッファ層 3・・・活性層 4・・・p側クラッド層 5・・・p側コンタクト層 6・・・p電極 7・・・pパッド電極 8・・・・・・n電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Inを含む窒化物半導体からなる井戸層
    を有する活性層を具備する第1の発光素子と、第1の発
    光素子よりもIn含有量が多い窒化物半導体からなる井
    戸層を有する第2の発光素子とを比較して、前記第2の
    発光素子の井戸層数が、前記第1の発光素子の井戸層数
    よりも多いことを特徴とする窒化物半導体発光素子。
  2. 【請求項2】 Inを含む窒化物半導体からなる井戸層
    を有する活性層を具備する第1の発光素子と、第1の発
    光素子よりもIn含有量が多い窒化物半導体からなる井
    戸層を有する第2の発光素子とを有する窒化物半導体発
    光装置において、 前記第2の発光素子の井戸層数が、前記第1の発光素子
    の井戸層数よりも多いことを特徴とする窒化物半導体発
    光装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記第2の発光素子は、井戸
    層と障壁層とが積層された多重量子井戸構造を有し、そ
    の井戸層と障壁層との間に、膜厚30オングストローム
    以下の、少なくともAlを含む窒化物半導体若しくはG
    aNからなる中間層を有することを特徴とする請求項1
    または2に記載の窒化物半導体発光素子及び発光装置。
  4. 【請求項4】 前記中間層のバンドギャップエネルギー
    は障壁層と同じか、若しくは障壁層よりも大きいことを
    特徴とする請求項3に記載の窒化物半導体発光素子及び
    発光装置。
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