JPH11326993A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH11326993A
JPH11326993A JP13852698A JP13852698A JPH11326993A JP H11326993 A JPH11326993 A JP H11326993A JP 13852698 A JP13852698 A JP 13852698A JP 13852698 A JP13852698 A JP 13852698A JP H11326993 A JPH11326993 A JP H11326993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
curtain
photographing
camera
abnormality
Prior art date
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Pending
Application number
JP13852698A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Maruyama
淳 丸山
Keiichi Tsuchida
啓一 土田
Koji Ikegami
宏二 池上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シャッタ異常がマグネット吸着面に付着したゴ
ミによって発生している場合に露光しない状態で再度シ
ャッタを作動させて該マグネット吸着面をクリーニング
し、シャッタが正常に復帰した場合には次の撮影動作を
可能にする。 【解決手段】電気的に制御されて走行する先幕、後幕を
設けたシャッタ11を有するカメラに於いて、撮影開始
信号による撮影露光動作に於けるシャッタ11の作動異
常がXSW29及びACSW30で検出される。また、
シャッタ11を上記撮影露光動作とは別に作動させるこ
とによって、該シャッタ11の作動チェックが可能とさ
れる。そして、XSW29及びACSW30により作動
異常が検出されるた場合は作動チェックが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フォーカルプレ
ンシャッタを搭載したカメラの改良に関し、より詳細に
は、フォーカルプレンシャッタの故障を検出した際のカ
メラ動作に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カメラのシャッタ制御はレリー
ズ操作によって先幕を電気的に走行させ、シャッタ開放
から被写体輝度に応じた所定時間後に後幕を走行させ
て、シャッタの閉成を行っている。そして、近年、電気
的に先膜、後幕を走行させてシャッタを制御する電気制
御式シャッタに於いては、シャッタの異常動作を電気的
に検知して警告を行うものが開発されている。
【0003】例えば、特公昭62−4693号公報に
は、カメラが、シャッタ後幕の誤走行を検知すると、警
告表示及びレリーズロックを行う技術が開示されてい
る。また、特開平5−34765号公報には、先幕検出
スイッチと後幕検出スイッチを設けて、シャッタの異常
を検知した場合は警告手段を作動させるシャッタ異常検
出装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したシ
ャッタ異常が発生する原因としては、次の2つの理由が
考えられる。1つは、先幕及び後幕を係止しているマグ
ネットの吸着面にゴミが付着して、マグネットが吸着不
良を起こした場合である。もう1つは、シャッタ幕の駆
動機構またはシャッタ幕自身が変形して、シャッタ幕が
走行できない場合である。
【0005】上述した特公昭62−4693号公報に記
載の装置には、こうしたシャッタ異常を検知した場合に
警告表示とレリーズロックをする旨の記載はあるもの
の、レリーズロックした後のことについては言及されて
いない。
【0006】また、上記特開平5−34765号公報に
記載の装置は、シャッタ異常を検知して警告しただけで
あるので、更にシャッタ異常のまま撮影が行われてしま
う可能性があるという課題を有している。
【0007】したがってこの発明は上記課題に鑑みてな
されたものであり、シャッタが異常状態にあるときはカ
メラをレリーズロック状態にして、露光異常の写真撮影
を防止すると共に、レリーズロック後にシャッタが正常
に復帰していると判断したときはレリーズロックを解除
することのできるカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、電
気的に制御されて走行する先幕、後幕を設けたシャッタ
を有するカメラに於いて、撮影開始信号による撮影露光
動作に於ける上記シャッタの作動異常を検出する異常検
出手段と、上記シャッタを上記撮影露光動作とは別に作
動させることによって、該シャッタの作動チェックを可
能とする作動チェック手段とを具備し、上記異常検出手
段により作動異常を検出した場合に、上記作動チェック
手段を作動させることを特徴とする。
【0009】またこの発明は、電気的に制御されて走行
する先幕、後幕を設けたシャッタを有するカメラに於い
て、撮影開始信号による撮影露光動作に於ける上記シャ
ッタの作動異常を検出する異常検出手段と、上記異常検
出手段によってシャッタ作動の異常を検出した場合、次
の撮影露光を行うシャッタ駆動を禁止する撮影禁止手段
と、上記シャッタを上記撮影露光動作とは別に作動させ
ることによって、該シャッタの作動チェックを可能とす
る作動チェック手段とを具備し、上記撮影禁止手段によ
って撮影禁止状態にあるときに、上記作動チェック手段
を作動させることを特徴とする。
【0010】この発明にあっては、電気的に制御されて
走行する先幕、後幕を設けたシャッタを有するカメラに
於いて、撮影開始信号による撮影露光動作に於ける上記
シャッタの作動異常が異常検出手段で検出される。ま
た、上記シャッタを上記撮影露光動作とは別に作動させ
ることによって、作動チェック手段で該シャッタの作動
チェックが可能とされる。そして、異常検出手段により
作動異常が検出されると、上記作動チェック手段が作動
される。
【0011】またこの発明にあっては、電気的に制御さ
れて走行する先幕、後幕を設けたシャッタを有するカメ
ラに於いて、撮影開始信号による撮影露光動作に於ける
上記シャッタの作動異常が異常検出手段で検出される。
この異常検出手段によってシャッタ作動の異常が検出さ
れると、撮影禁止手段によって次の撮影露光を行うシャ
ッタ駆動が禁止される。また、上記シャッタを上記撮影
露光動作とは別に作動させることによって、作動チェッ
ク手段による該シャッタの作動チェックが可能とされ
る。そして、上記撮影禁止手段によって撮影禁止状態に
あるときに、上記作動チェック手段が作動される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態を説明する。図1は、この発明のカメラの
一実施形態の構成を示すブロック図である。図1に於い
て、被写体像を結像させるための撮影レンズは、正レン
ズ1と絞り機構2を挟んで負レンズ3により構成され
る。すなわち、上記絞り機構2は撮影レンズ中に配置さ
れる。
【0013】負レンズ3の後方には、ほぼ中央部分がハ
ーフミラーとなっている可動ミラー4が設けられてお
り、この可動ミラー4で上方に反射された被写体光は、
焦点板5、ペンタプリズム6を介してファインダ接眼光
学系7に至る。
【0014】上記可動ミラー4の中央背面部分には、サ
ブミラー8が、下方に被写体光を反射するように設けら
れている。このサブミラー8の反射光軸方向であって、
図面垂直方向には、2つの光学系で構成される2像分離
のためのセパレータ光学系9が配置されている。また、
このセパレータ光学系9による被写体像の結像位置に
は、ラインセンサ10が配置されている。
【0015】また、撮影レンズより見て可動ミラー4の
後方には、シャッタ11及び銀塩フィルム(以下、単に
フィルムと略記する)12が配置される。可動ミラー4
が上昇してシャッタ11が開放状態となると、フィルム
12上に被写体像が形成され、露光される。
【0016】上記シャッタ11は公知のフォーカルプレ
ーンシャッタであり、一眼レフレックスの構成をとるカ
メラに一般的に搭載されている。フォーカルプレーンシ
ャッタは、露光に先立って内蔵されたばね(図示せず)
をチャージし、そのばねの付勢力によって先幕と後幕を
走行させるものである。
【0017】上記撮影レンズの各レンズ1、3にはピン
ト調節動作用及びズーミング動作用の駆動源を制御する
ズーム・ピント駆動回路15が設けられており、上記絞
り機構2には絞り駆動回路16が設けられている。上記
ズーム・ピント駆動回路15には、上記各レンズの移動
に応じて信号を発生する図示されないエンコーダが含ま
れている。そして、後述するCPU25によって、上記
演算された駆動量とエンコーダ出力とに基いて、ピント
調節が行われる。
【0018】また、上記可動ミラー4はミラー駆動回路
17によって駆動されるもので、同様に、ラインセンサ
10はラインセンサ駆動回路18により駆動され、シャ
ッタ11はシャッタ駆動回路19によって駆動される。
【0019】上記ズーム・ピント駆動回路15、絞り駆
動回路16、ミラー駆動回路17、ラインセンサ駆動回
路18及びシャッタ駆動回路19は、データバス14に
よって互いに接続されるもので、更に、1駒の撮影が終
了するとフィルム12の巻上げ動作を行うフィルム駆動
回路20、ストロボ回路23、不揮発性メモリ24、C
PU25及びスイッチ入力回路26が、各種データの授
受を行うデータバス14によって接続されている。
【0020】上記サブミラー8、セパレータ光学系9、
ラインセンサ10等は、公知の位相差法による焦点検出
装置を構成している。そして、CPU25は、ラインセ
ンサ駆動回路18を介して入力された信号に基いて2像
の間隔を求め、合焦位置に駆動するための撮影レンズの
駆動量を演算する。
【0021】尚、CPU25では、図示されない測光回
路から出力される被写体輝度値、図示されないフィルム
感度検出回路によって検出されたフィルム感度に基い
て、適正露光の得られる絞り機構2の絞り値及びシャッ
タ速度が演算される。また、シャッタ11は、演算され
たシャッタ速度により、シャッタ駆動回路19を介して
駆動制御される。
【0022】フィルム12への露光時間は、図示されな
い先幕マグネットで係止された先幕と後幕マグネットで
係止された後幕が、演算されたシャッタ速度に応じて適
切なタイミングで開放されることによって決定される。
【0023】ストロボ回路23は被写体照明用回路であ
り、CPU25により被写体輝度が所定輝度より低いと
判断された場合に補助光として動作する。また、上記不
揮発性メモリ24は、種々の調整データ、カメラの作動
状態、シャッタ11の異常状態を記憶しておくためのメ
モリである。
【0024】上記スイッチ入力回路26は、図示されな
い操作スイッチや機構系動作の検出スイッチ等の複数の
スイッチから構成される。ここでは、この発明に関わる
検出スイッチとして、可動ミラー4の作動状態を検出す
るミラーアップスイッチ(MUSW)27、シャッタ1
1のばねチャージ状態を検出するシャッタチャージスイ
ッチ(SCSW)28、シャッタ11の先幕の作動状態
を検出する先幕検出スイッチ(XSW)29及びシャッ
タ11の後幕の作動状態を検出する後幕検出スイッチ
(ACSW)30を有している。
【0025】以上のズーム・ピント駆動回路15、絞り
駆動回路16、ミラー駆動回路17、ラインセンサ駆動
回路18、シャッタ駆動回路19、フィルム駆動回路2
0、ストロボ回路23及び不揮発性メモリ24の駆動動
作は、データバス14を介してCPU25により統括し
て制御されている。
【0026】次に、図2乃至6のタイムチャートを参照
して、本実施の形態に係るカメラのシャッタの動作を説
明する。図2は、シャッタ11が正常に動作している場
合のタイムチャートである。尚、シャッタ11に内蔵さ
れているばね(図示せず)は、既にチャージ状態にある
ものとする。
【0027】先ず、先幕保持用の先幕マグネット(M
g)と後幕マグネット保持用の後幕マグネット(Mg)
がオンされ、可動ミラー4のミラーアップと共に演算さ
れた絞り値になるように絞り機構2が駆動される。可動
ミラー4の作動開始によって先幕と後幕の機械的な係止
が開放され、先幕マグネットまたは後幕マグネットがオ
フされれば、それぞれの幕が走行することが可能にな
る。
【0028】可動ミラー4の作動状態を検出するMUS
Wが“ハイレベル(H)”から“ローレベル(L)”に
変化したところで、ミラー駆動が完了する。この時、正
レンズ1、負レンズ3及び絞り機構2を通過してきた撮
影光束はシャッタ11に入射され、ファインダ光学系へ
の光束は遮断される。
【0029】次に、先幕マグネットがオフされて先幕が
走行され、フィルム12への露光が開始される。先幕の
走行が完了すると、XSWがオフ(“H”)からオン
(“L”)に変化する。
【0030】更に、後幕マグネットがオフされて後幕が
走行され、フィルム12への露光が遮断される。後幕の
走行が完了すると、ACSWがオン(“L”)からオフ
(“H”)へ変化する。そして、可動ミラー4がダウン
されると共に、絞り機構2が開放位置に駆動される。
【0031】次に、図3及び図4を参照して、先幕マグ
ネットまたは後幕マグネットの吸着面にごみが付着する
等して、マグネットが吸着不良を起こした場合のカメラ
動作を説明する。
【0032】図3は、先幕マグネットが吸着不良を起こ
した場合のタイムチャートである。このタイムチャート
では、ミラーアップと共に、本来先幕マグネットで保持
されるべき先幕が走行してしまい、XSWがオフからオ
ンに変化しているのがわかる。
【0033】図4は、後幕マグネットが吸着不良を起こ
した場合のタイムチャートである。図4のタイムチャー
トでは、ミラーアップと共に、本来後幕マグネットで保
持されるべき後幕が走行してしまい、ACSWがオンか
らオフに変化しているのがわかる。
【0034】次に、図5及び図6のタイムチャートを参
照して、何らかの原因で先幕または後幕が走行完了でき
ない場合のカメラ動作について説明する。図5は、先幕
が走行完了できない場合のタイムチャートである。
【0035】同図に於いては、先幕マグネットがオフし
て先幕が走行するが、先幕が走行完了しないため、XS
Wが変化していないのがわかる。図6は、後幕が走行完
了できない場合のタイムチャートである。
【0036】後幕マグネットがオフして後幕が走行する
が、後幕が走行完了しないため、ACSWが変化してい
ないのがわかる。次に、図7の露出シーケンスのフロー
チャートを参照して、シャッタ異常を検出する動作につ
いて説明する。
【0037】図示されないカメラのレリーズスイッチが
操作されると、図示されないメインルーチンから本サブ
ルーチン「露出シーケンス」がコールされる。先ず、ス
テップS1では、先幕マグネットと後幕マグネットがオ
ンされて、先幕と後幕が係止される。次いで、ステップ
S2にて、ミラーアップ駆動と演算から得られた絞り値
になるように、絞り込み駆動が行われる。
【0038】そして、ミラーアップ駆動が終了後、ステ
ップS3に於いてXSWの状態が判断される。ここで、
先幕マグネットが吸着不良を起こしていると、ミラーア
ップと共に先幕が走行され、この時点でXSWがオンさ
れている。
【0039】上記ステップS3にてXSWがオフの場合
は、ステップS4に移行してACSWの状態が判断され
る。ここで、後幕マグネットが吸着不良を起こしている
と、ミラーアップと共に後幕が走行され、この時点でA
CSWがオフされている。
【0040】上記ステップS3にてXSWがオンと判断
された場合は、ステップS5に移行し、先幕吸着不良で
あるので先幕異常状態フラグF_XDMG1がセットさ
れる。次いで、ステップS6にて、先幕吸着不良である
ため、現在のフィルム駒が露光されているので、巻上げ
要求フラグF_OWINDがセットされる。
【0041】ステップS7では、先幕吸着不良に加えて
後幕も吸着不良を起こしているか否かが判断される。こ
の判断については上記ステップS4と同様に、ACSW
がオンであるか否かが判断される。ここで、ACSWオ
フの場合はステップS8へ、ACSWがオンの場合はス
テップS12へ、それぞれ移行する。
【0042】上記ステップS4及びS7にて、ACSW
がオフの場合、ステップS8に移行し、後幕吸着不良で
あるので、後幕異常状態フラグF_SCDMG1がセッ
トされる。そして、ステップS9では、シャッタ異常が
検出されたので、先幕マグネットと後幕マグネットがオ
フされる。
【0043】更に、ステップS10で可動ミラー4がダ
ウン方向に駆動され、ステップS11でシャッタチャー
ジが行われる。この後、シャッタ異常であるため、異常
処理ルーチンにジャンプする。
【0044】一方、上記ステップS4に於いて、ACS
Wがオンであると判断された場合は、ステップS12に
移行し、先幕と後幕が吸着不良を起こしていないとして
露光シーケンスに移行する。次いで、ステップS13に
於いて、露光終了後、XSWがオンしているか否かが確
認される。ここで、オンされていない場合は、先幕が走
行過程で何らかの原因で引っかかった場合である。
【0045】上記ステップS13でXSWがオンされて
いれば、続くステップS14に於いて、露光終了後、A
CSWがオフされているか否かが確認される。ここで、
オフされていない場合は、後幕が走行過程で何らかの原
因で引っかかった場合である。
【0046】上記ステップS14にて、ACSWがオフ
されていた場合は、ステップS21に移行して、露光終
了後、先幕と後幕が正常に走行したとして、ミラーダウ
ン駆動と絞りが開放駆動される。その後、正常に露光が
終了したので、図示されないメインルーチンにリターン
する。
【0047】一方、上記ステップS13にてXSWがオ
フとされた場合は、ステップS15に移行し、先幕が走
行不良を起こしたとして、異常状態フラグF_XDMG
2がセットされる。次いでステップS16にて、先幕の
走行不良に加えて、後幕も走行不良を起こしていないか
が判断する。ここで、ACSWがオンされている場合は
走行不良の場合である。ACSWがオンの場合はステッ
プS17へ、オフの場合はステップS18へ、それぞれ
移行する。
【0048】ステップS17では、後幕走行不良とし
て、異常状態フラグF_SCDMG2がセットされる。
また、ステップS18では、現在のフィルム駒が露光さ
れているので、巻上げ要求フラグF_OWINDがセッ
トされる。
【0049】次いで、ステップS19にて可動ミラー4
がダウン方向に駆動され、ステップS20にてシャッタ
チャージが行われる。この後、異常処理ルーチンにジャ
ンプする。
【0050】次に、図8の異常処理ルーチンのフローチ
ャートを参照して、シャッタ異常を検出した後のカメラ
動作について説明する。尚、この時、レリーズロック状
態となる。
【0051】「異常処理」ルーチンに入ると、先ずステ
ップS31で不揮発性メモリ24に、異常状態フラグと
一駒巻上げ要求フラグが書込まれる。ここで、異常状態
フラグはF_XDMG1、F_XDMG2、F_SCD
MG1、F_SCDMG2であり、一駒巻上げ要求フラ
グはF_OWINDである。
【0052】次いで、ステップS32に於いて、図示さ
れないパワースイッチが操作されたか否かが判断され
る。パワースイッチが操作されると、後述するシャッタ
11の作動チェックサブルーチン(ステップS34)が
コールされる。作動チェック開始は、パワースイッチだ
けではなく、専用の作動チェック開始操作釦の操作でも
よいし、強制リワインドスイッチや裏蓋の開閉操作でも
よい。
【0053】ステップS33では、図示されないRAM
に記憶されている異常状態フラグがクリアされる。次い
で、ステップS34にて、「シャッタ作動チェックサブ
ルーチン」がコールされる。このサブルーチンの詳細に
ついては後述する。
【0054】次に、ステップS35に於いて、「シャッ
タ作動チェックサブルーチン」が実行された結果、シャ
ッタ11が正常に復帰しているかどうかが判断される。
正常に復帰している場合は、異常状態フラグF_XDM
G1、F_XDMG2、F_SCDMG1、F_SCD
MG2が全てクリアされているのでステップS36へ移
行する。一方、正常に復帰していない場合は、上記ステ
ップS31に戻る。
【0055】ステップS36では、シャッタ11が正常
に復帰しているとして、巻上げ要求フラグがセットされ
ているか否かが判断される。ここで、巻上げ要求フラグ
がセットされている場合は、続くステップS37でフィ
ルムが一駒巻上げられた後、図示されないメインルーチ
ンにジャンプする。一方、上記ステップS36で巻上げ
要求フラグがセットされていない場合は、シャッタが正
常になったので、図示されていないメインルーチンにジ
ャンプする。
【0056】次に、図9のシャッタ作動チェックシーケ
ンスのフローチャートを参照して、異常処理ルーチンの
中でサブルーチンコールされているシャッタ作動チェッ
クの動作について説明する。
【0057】先ず、ステップS41にて、先幕マグネッ
トと後幕マグネットがオンされて、先幕と後幕が係止さ
れる。次いで、ステップS42でミラーアップ駆動が行
われ、このミラーアップ駆動が終了後、ステップS43
にてXSWの状態が判断される。ここで、先幕マグネッ
トが吸着不良を起こしていると、ミラーアップと共に先
幕が走行され、この時点でXSWがオンされている。し
たがって、XSWがオンの場合はステップS45へ、オ
フの場合はステップS44へ移行する。
【0058】このステップS44では、ACSWの状態
が判断される。ここで、後幕マグネットが吸着不良を起
こしていると、ミラーアップと共に後幕が走行され、こ
の時点でACSWがオフされている。
【0059】上記ステップS45では、先幕吸着不良と
して、先幕異常状態フラグF_XDMG1がセットされ
る。次いで、ステップS46に於いて、先幕吸着不良に
加えて後幕も吸着不良を起こしているか否かが判断され
る。この判断は、上記ステップS44と同様に、ACS
Wの状態で判断される。
【0060】上記ステップS44及びS46に於いて、
ACSWがオフの場合はステップS47に移行し、後幕
吸着不良なので、異常状態フラグF_SCDMG1がセ
ットされた後、ステップS48に移行する。一方、上記
ステップS44及びS46にて、ACSWがオンの場合
は、ステップS47を経ずにステップS48へ移行す
る。
【0061】ステップS48では、後幕マグネットがオ
フされる。先幕マグネットに先立って後幕マグネットが
オフされるのは、後幕を先に走行させれば無駄な露光が
発生しないためである。次いで、ステップS49にて可
動ミラー4がダウンされる。また、ステップS50では
先幕マグネットがオフされる。ここで、先幕マグネット
に先立って上記ステップS49でミラーダウンしている
のは、先幕走行による無駄な露光を防止する効果がある
からである。
【0062】ステップS51では、先幕が走行完了する
までの待ち時間タイマ1がコールされる。そして、ステ
ップS52に於いて、XSWがオンされているか否かが
確認される。ここで、オンされていない場合は、先幕が
走行過程で何らかの原因で引っかかった場合であり、ス
テップS54へ移行する。
【0063】上記ステップS52でXSWがオンの場合
は、続くステップS53に於いて、ACSWがオフされ
ているか否かが確認される。ここでオフされていない場
合は、後幕が走行過程で何らかの原因で引っかかった場
合であるので、ステップS56へ移行する。
【0064】ステップS54では、先幕が走行不良を起
こしたとして、異常状態フラグF_XDMG2がセット
される。次いで、ステップS55にて、先幕の走行不良
に加えて後幕も走行不良を起こしていないかが判断され
る。ここで、ACSWがオンされている場合は走行不良
であるとして、ステップS56へ移行する。
【0065】ステップS56では、後幕走行不良である
から、異常状態フラグF_SCDMG2がセットされ、
その後ステップS57へ移行する。一方、上記ステップ
S53及びS55に於いて、ACSWがオフと判断され
た場合は、ステップS57へ移行してシャッタチャージ
が行われる。その後、シャッタ作動チェックが終了した
ので、異常処理ルーチンにリターンする。
【0066】このように、本実施の形態によれば、シャ
ッタが異常状態にある時は、カメラをレリーズロック状
態にして、露光異常の写真撮影となることを防止するこ
とができ、更には、レリーズロック後にシャッタをチェ
ックする手段を設け、シャッタが正常に復帰していると
判断した時は、レリーズロックを解除することが可能な
カメラを提供することができる。これは、例えば、不良
原因がゴミの付着である場合は、シャッタチェック作動
によってゴミが落下し、クリーニングされることで正常
に復帰する可能性があるためである。
【0067】また、シャッタ異常によって、その駒が露
光しているか未露光かを記憶しており、シャッタが正常
に復帰した場合は、露光されいる駒を一駒巻上げるた
め、二重露光を防止することができる。
【0068】更に、シャッタの作動チェックに於いて、
先幕走行(先幕マグネットのオフ)に先立って、後幕の
走行(後幕マグネットのオフ)とミラーダウンをしてい
るため、無駄な露光が発生しない効果もある。
【0069】また、上述した実施の形態では、図8のフ
ローチャートに於けるステップS34のサブルーチン
「シャッタ作動チェック」を図9に示されるようにソフ
トウエア的に処理していたが、これに限られずに、例え
ばユーザの操作によって手動や自動的に行うようにして
もよい。
【0070】尚、この発明の上記実施態様によれば、以
下の如き構成を得ることができる。 (1) フィルムに露光を行う先幕と後幕を有するシャ
ッタ装置と、このシャッタ装置の異常を検出する異常検
出手段と、この異常検出手段によって上記シャッタ装置
の異常を検出した場合、レリーズロックを行うレリーズ
ロック手段と、上記シャッタ装置の作動チェックを行う
作動チェック手段とを具備し、カメラが上記レリーズロ
ック手段によってレリーズロック状態にあるときに、上
記作動チェック手段を起動可能なことを特徴とするカメ
ラ。
【0071】(2) 上記(1)に記載のカメラに於い
て、上記作動チェック手段によってシャッタ装置が正常
動作に復帰したと判断された場合は、レリーズロック状
態を解除することを特徴とするカメラ。
【0072】(3) 上記(1)に記載のカメラに於い
て、上記作動チェック手段によってシャッタ装置が正常
動作に復帰したと判断された場合は、フィルムを一駒巻
上げることを特徴とするカメラ。
【0073】(4) フィルムに露光を行うために、先
幕と後幕を有するシャッタ装置と、このシャッタ装置の
異常を検出する異常検出手段と、撮影レンズに入射して
くる光束を、ファインダ若しくはフィルムに選択的に導
くためのクイックリターンミラーとを具備し、上記異常
検出手段が上記シャッタ装置の異常を検出した場合、入
射光束がフィルムに導かれない位置に上記クイックリタ
ーンミラーを退避することを特徴とするカメラ。
【0074】(5) フィルムに露光を行うために、先
幕と後幕を有するシャッタ装置と、このシャッタ装置の
作動チェックを行うための作動チェック手段と、撮影レ
ンズに入射してくる光束を、ファインダ若しくはフィル
ムに選択的に導くためのクイックリターンミラーとを具
備し、上記作動チェック手段を作動させる場合、入射光
束がフィルムに導かれない位置に上記クイックリターン
ミラーを退避することを特徴とするカメラ。
【0075】(6) フィルムに露光を行うために、先
幕と後幕を有するシャッタ装置と、このシャッタ装置の
作動チェックを行うための作動チェック手段とを具備
し、上記作動チェック手段は、後幕を走行させてから所
定時間後に先幕を走行させてチェックすることを特徴と
するカメラ。
【0076】(7) フィルムに露光を行うために、先
幕と後幕を有するシャッタ装置と、このシャッタ装置の
異常を検出する異常検出手段と、この異常検出手段によ
って上記シャッタ装置の異常を検出した際に、フィルム
が露光されたのか、未露光なのか記憶しておく記憶手段
と、上記異常検出手段によって上記シャッタ装置の異常
を検出した場合、レリーズロックを行うためのレリーズ
ロック手段と、上記シャッタ装置の作動チェックを行う
ための作動チェック手段とを具備し、上記作動チェック
手段によって上記シャッタ装置が正常動作に復帰したと
判断され、且つ上記記憶手段が、上記シャッタ装置の異
常検出時に露光されたと記憶している場合は、フィルム
を一駒巻上げることを特徴とするカメラ。
【0077】(8) 電気的に制御されて走行する先
幕、後幕を設けたシャッタを有するカメラに於いて、上
記シャッタを撮影露光動作させる第1の駆動手段と、上
記シャッタを上記撮影露光動作とは別の状態で動作させ
る第2の駆動手段と、上記第1の駆動手段による撮影露
光時に於ける上記シャッタの作動異常を検出する異常検
出手段と、上記第2の駆動手段による動作時に於ける上
記シャッタの作動チェックを行う作動チェック手段とを
具備することを特徴とするカメラ。
【0078】(9) 上記(8)に記載のカメラに於い
て、上記異常検出手段により上記シャッタの作動異常を
検出した場合に、上記作動チェック手段を作動させるこ
とを特徴とするカメラ。
【0079】(10) 上記(9)に記載のカメラに於
いて、上記第2の駆動手段は、撮影露光を行わない作動
であることを特徴とするカメラ。
【0080】(11) 上記(9)に記載のカメラに於
いて、上記第1の駆動手段は、シャッタチャージ状態か
ら先幕、後幕の順に作動させるものであり、上記第2の
駆動手段は、シャッタチャージ状態から後幕、先幕の順
に作動させることを特徴とするカメラ。
【0081】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、シャッ
タが異常状態にあるときはカメラをレリーズロック状態
にして露光異常の写真撮影を防止すると共に、レリーズ
ロック後にシャッタが正常に復帰していると判断したと
きはレリーズロックを解除することのできるカメラを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のカメラの一実施形態の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】この発明の一実施の形態に係るカメラのシャッ
タの動作を説明するもので、シャッタ11が正常に動作
している場合のタイムチャートである。
【図3】この発明の一実施の形態に係るカメラのシャッ
タの動作を説明するもので、先幕マグネットが吸着不良
を起こした場合のタイムチャートである。
【図4】この発明の一実施の形態に係るカメラのシャッ
タの動作を説明するもので、先幕マグネットが吸着不良
を起こした場合のタイムチャートである。
【図5】この発明の一実施の形態に係るカメラのシャッ
タの動作を説明するもので、先幕が走行完了できない場
合のタイムチャートである。
【図6】この発明の一実施の形態に係るカメラのシャッ
タの動作を説明するもので、後幕が走行完了できない場
合のタイムチャートである。
【図7】シャッタ異常を検出する動作について説明する
露出シーケンスのフローチャートである。
【図8】シャッタ異常を検出した後のカメラ動作につい
て説明する異常処理ルーチンのフローチャートである。
【図9】異常処理ルーチンの中でサブルーチンコールさ
れているシャッタ作動チェックの動作について説明する
シャッタ作動チェックシーケンスのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 正レンズ、 2 絞り機構、 3 負レンズ、 4 可動ミラー、 5 焦点板、 6 ペンタプリズム、 7 ファインダ接眼光学系、 8 サブミラー、 9 セパレータ光学系、 10 ラインセンサ、 11 シャッタ、 12 銀塩フィルム(フィルム)、 14 データバス、 15 ズーム・ピント駆動回路、 16 絞り駆動回路、 17 ミラー駆動回路、 18 ラインセンサ駆動回路、 19 シャッタ駆動回路、 20 フィルム駆動回路、 23 ストロボ回路、 24 不揮発性メモリ、 25 CPU、 26 スイッチ入力回路、 27 ミラーアップスイッチ(MUSW)、 28 シャッタチャージスイッチ(SCSW)、 29 先幕検出スイッチ(XSW)、 30 後幕検出スイッチ(ACSW)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に制御されて走行する先幕、後幕
    を設けたシャッタを有するカメラに於いて、 撮影開始信号による撮影露光動作に於ける上記シャッタ
    の作動異常を検出する異常検出手段と、 上記シャッタを上記撮影露光動作とは別に作動させるこ
    とによって、該シャッタの作動チェックを可能とする作
    動チェック手段とを具備し、 上記異常検出手段により作動異常を検出した場合に、上
    記作動チェック手段を作動させることを特徴とするカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 電気的に制御されて走行する先幕、後幕
    を設けたシャッタを有するカメラに於いて、 撮影開始信号による撮影露光動作に於ける上記シャッタ
    の作動異常を検出する異常検出手段と、 上記異常検出手段によってシャッタ作動の異常を検出し
    た場合、次の撮影露光を行うシャッタ駆動を禁止する撮
    影禁止手段と、 上記シャッタを上記撮影露光動作とは別に作動させるこ
    とによって、該シャッタの作動チェックを可能とする作
    動チェック手段とを具備し、 上記撮影禁止手段によって撮影禁止状態にあるときに、
    上記作動チェック手段を作動させることを特徴とするカ
    メラ。
  3. 【請求項3】 上記作動チェック手段によって上記シャ
    ッタが正常動作に復帰したと判断された場合には、上記
    撮影禁止手段による上記撮影露光動作の禁止を解除する
    ことを特徴とする請求項2に記載のカメラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007286443A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Canon Inc 光学機器及び当該光学機器における異物除去方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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