JP2004020939A - カメラのシャッタ異常検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な方法でシャッタの未露光の不具合を検出することができるカメラのシャッタ異常検出装置を提供する。
【解決手段】電気的に制御されて走行する先幕、後幕を設けたシャッタを有するカメラにおいて、先幕の走行完了信号を出力する先幕走行検出手段(先幕走行完了検出部101)と、後幕の走行完了信号を出力する後幕走行検出手段(後幕走行完了検出部102)と、先幕走行検出手段(先幕走行完了検出部101)と後幕走行検出手段(後幕走行完了検出部102)のうちいずれか一方の走行完了信号に同期して、他方の幕走行検出手段の信号状態を検出し、当該検出結果に基づいて、シャッタの異常を判断するシャッタ異常判断手段(幕走行異常判断部103)とを具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】電気的に制御されて走行する先幕、後幕を設けたシャッタを有するカメラにおいて、先幕の走行完了信号を出力する先幕走行検出手段(先幕走行完了検出部101)と、後幕の走行完了信号を出力する後幕走行検出手段(後幕走行完了検出部102)と、先幕走行検出手段(先幕走行完了検出部101)と後幕走行検出手段(後幕走行完了検出部102)のうちいずれか一方の走行完了信号に同期して、他方の幕走行検出手段の信号状態を検出し、当該検出結果に基づいて、シャッタの異常を判断するシャッタ異常判断手段(幕走行異常判断部103)とを具備する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラのシャッタ異常検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フォーカルプレーンシャッタを搭載したカメラが従来より知られている。このようなカメラにおいては、先幕と後幕の2枚の幕を有し、電気的に先幕と後幕を走行させてシャッタを制御する電気制御式シャッタが用いられている。
【0003】
このような電気制御式シャッタにおいて、シャッタの異常動作を電気的に検出して警告を行うものが知られている。
【0004】
シャッタ異常の代表的なものは「未露光」であり、撮影者はレリーズ操作したにもかかわらず写真が露光されていないという異常である。
【0005】
未露光が発生する原因としては、大きく2つある。1つは、先幕及び後幕を係止しているマグネットの吸着面にゴミ等が付着して、マグネットが吸着不良を起こした場合であり、もう1つは、シャッタ幕の駆動機構の不良またはシャッタ幕自身が変形して、シャッタ幕が走行できない場合である。
【0006】
未露光の不具合はフィルムを現像して初めて異常がわかるので、カメラとしては大きな不具合であり、撮影時に異常を警告する技術がいくつか提案されている。
【0007】
例えば、特開平5−34765号公報は、先幕検出スイッチと後幕検出スイッチを有し、シャッタ駆動の前後で検出異常の場合は警告するものである。
【0008】
また、特開平6−208157号公報は、反射型光学センサをシャッタ部に設け、走行タイミングと露光時間や幕速を検出して警告するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
シャッタの駆動機構はメーカーや機種によっても様々であるので、上述した未露光原因の中の「シャッタ幕の駆動機構の不良」は様々なものが考えられる。
【0010】
上述の特開平5−34765号公報に記載の技術は、マグネットオフして走行開始後に、何らかの原因で幕速異常が起こり、後幕スイッチが先幕スイッチよりも早くオンするような状態は検出しにくい。本来は先幕が先に走行するので、先幕スイッチの方が後幕スイッチよりも先にオンするが、シャッタによっては何らかの機構の不良でこれが逆になってしまう場合もあり、このような場合は検出しにくい。
【0011】
また、上述の特開平6−208157号公報に記載の技術は、幕の走行状態を反射型光学センサによって直接検出しているので検出精度は高いものの、反射型光学センサを必要とするので、コストやスペース面で難があるという課題を有している。
【0012】
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、簡単な方法でシャッタの未露光の不具合を検出することができるカメラのシャッタ異常検出装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、第1の発明は、電気的に制御されて走行する先幕及び後幕を設けたシャッタを有するカメラにおいて、先幕の走行完了信号を出力する先幕走行検出手段と、後幕の走行完了信号を出力する後幕走行検出手段と、前記先幕走行検出手段と前記後幕走行検出手段のうちいずれか一方の走行完了信号に基いて、他方の幕走行検出手段の信号状態を検出し、当該検出結果に基づいて、シャッタの異常を判断するシャッタ異常判断手段とを具備する。
【0014】
また、第2の発明は、第1の発明に係るカメラのシャッタ異常検出装置において、前記シャッタ異常判断手段は、前記後幕走行検出手段の走行完了信号の出力時に、前記先幕走行検出手段が走行未完了信号を出力しているか、または、前記先幕走行検出手段の走行完了信号の出力時に、前記後幕走行検出手段が走行完了信号を出力している場合には、シャッタが異常であると判断する。
【0015】
また、第3の発明は、第1の発明に係るカメラのシャッタ異常検出装置において、被写体輝度に基づいてシャッタの開口時間を演算するシャッタ速度演算手段を更に具備し、前記シャッタ速度が所定速度よりも低速である場合には、前記シャッタ異常判断手段の動作を禁止する禁止手段とを具備する。
【0016】
また、第4の発明は、電気的に制御されて走行する先幕及び後幕を設けたシャッタを有するカメラにおいて、シャッタ幕の走行状態に基づいてシャッタが異常か否かを判断するシャッタ異常判断手段と、シャッタの開口開始から閉口までストロボをフラット状態で発光するフラット発光手段と、前記フラット発光手段の制御を行う場合には、前記シャッタ異常判断手段の動作を禁止する禁止手段とを具備する。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るカメラのシャッタ異常検出装置の概念図である。先幕走行完了検出部(先幕走行検出手段)101は、フォーカルプレーンシャッタの先幕の走行完了を検出する部分である。後幕走行完了検出部(後幕走行検出手段)102は、フォーカルプレーンシャッタの後幕の走行完了を検出する部分である。幕走行異常判断部(シャッタ異常判断手段)103は、先幕走行完了検出部101と後幕走行完了検出部102の出力に基づいて、幕が正常に走行したか否かを判断する部分である。異常処理部104は、幕走行異常判断部103の判断に基づいて、幕の走行が異常であると判断された場合に、動作ロックなどの異常処理を行う部分である。
【0018】
図2は、本発明が適用されるカメラの一実施形態の構成を示すブロック図である。
【0019】
図2において、被写体像を結像させるための撮影レンズは、正レンズ1と負レンズ3とから構成される。これら正レンズ1と負レンズ3との間には、絞り機構2が配置されている。
【0020】
負レンズ3の後方には、ほぼ中央部分がハーフミラーとなっている可動ミラー4が配置されており、この可動ミラー4で上方に反射された被写体光は、焦点板5、ペンタプリズム6を介してファインダ接眼光学系7に至る。
【0021】
上記可動ミラー4の中央背面部分には、サブミラー8が、下方に被写体光を反射するように設けられている。このサブミラー8の反射光軸方向であって、図面垂直方向には、2つの光学系で構成される2像分離のためのセパレータ光学系9が配置されている。また、このセパレータ光学系9による被写体像の結像位置には、ラインセンサ10が配置されている。
【0022】
また、撮影レンズより見て可動ミラー4の後方には、シャッタ11及び銀塩フィルム(以下、単にフィルムと略記する)12が配置される。可動ミラー4が上昇してシャッタ11が開放状態となると、フィルム12上に被写体像が形成され、露光される。
【0023】
上記シャッタ11は公知のフォーカルプレーンシャッタであり、一眼レフレックスの構成をとるカメラに一般的に搭載されている。フォーカルプレーンシャッタは、露光に先立って内蔵されたばね(図示せず)をチャージし、そのばねの付勢力によって先幕と後幕を走行させるものである。
【0024】
上記撮影レンズの各レンズ1,3にはピント調節動作用及びズーミング動作用の駆動源を制御するズーム・ピント制御回路15が設けられており、上記絞り機構2には絞り駆動回路16が設けられている。上記ズーム・ピント駆動回路15には、上記各レンズの移動に応じて信号を発生する図示されないエンコーダが含まれている。そして、後述するCPU25によって、上記演算された駆動量とエンコーダ出力とに基いて、ピント調節が行われる。
【0025】
また、上記可動ミラー4はミラー駆動回路17によって駆動されるもので、同様に、ラインセンサ10はラインセンサ駆動回路18により駆動され、シャッタ11はシャッタ駆動回路19によって駆動される。
【0026】
上記ズーム・ピント駆動回路15、絞り駆動回路16、ミラー駆動回路17、ラインセンサ駆動回路18及びシャッタ駆動回路19は、データバス14によって互に接続されるもので、更に、1駒の撮影が終了するとフィルム12の巻上げ動作を行うフィルム駆動回路20、ストロボ回路23、不揮発性メモリ24、CPU25及びスイッチ入力回路26が、各種データの授受を行うデータバス14によって接続されている。
【0027】
上記サブミラー8、セパレータ光学系9、ラインセンサ10等は、公知の位相差法による焦点検出装置を構成している。そして、CPU25は、ラインセンサ駆動回路18を介して入力された信号に基いて2像の間隔を求め、合焦位置に駆動するための撮影レンズの駆動量を演算する。
【0028】
尚、CPU25では、図示されない測光回路から出力される被写体輝度値、図示されないフィルム感度検出回路によって検出されたフィルム感度に基いて、適正露光の得られる絞り機構2の絞り値及びシャッタ速度が演算される。また、シャッタ11は、演算されたシャッタ速度により、シャッタ駆動回路19を介して駆動制御される。
【0029】
フィルム12への露光時間は、図示されない先幕マグネットで係止された先幕と後幕マグネットで係止された後幕が、演算されたシャッタ速度に応じて適切なタイミングで開放されることによって決定される。
【0030】
ストロボ回路23は被写体照明用回路であり、CPU25により被写体輝度が所定輝度より低いと判断された場合に補助光として動作する。また、上記不揮発性メモリ24は、種々の調整データ、カメラの作動状態、シャッタ11の異常状態を記憶しておくためのメモリである。
【0031】
上記スイッチ入力回路26は、図示されない操作スイッチや機構系動作の検出スイッチ等の複数のスイッチから構成される。ここでは、この発明に関わる検出スイッチとして、可動ミラー4の作動状態を検出するミラーアップスイッチ(MUSW)27、シャッタ11のばねチャージ状態を検出するシャッタチャージスイッチ(SCSW)28、シャッタ11の先幕の作動状態を検出する先幕検出スイッチ(XSW)29及びシャッタ11の後幕の作動状態を検出する後幕検出スイッチ(ACSW)30を有している。
【0032】
以上のズーム・ピント駆動回路15、絞り駆動回路16、ミラー駆動回路17、ラインセンサ駆動回路18、シャッタ駆動回路19、フィルム駆動回路20、ストロボ回路23及び不揮発性メモリ24の駆動動作は、データバス14を介してCPU25により統括して制御されている。
【0033】
図3は、シャッタ11が正常に動作しているときの各部のようすを示すタイムチャートである。尚、シャッタ11に内蔵されているばね(図示せず)は、既にチャージ状態にあるものとする。
【0034】
先ず、先幕保持用の先幕マグネット(Mg)と後幕マグネット保持用の後幕マグネット(Mg)がオンされ、可動ミラー4のミラーアップと共に演算された絞り値になるように絞り機構2が駆動される。可動ミラー4の作動開始によって先幕と後幕の機械的な係止が開放され、先幕マグネットまたは後幕マグネットがオフされれば、それぞれの幕が走行することが可能になる。
【0035】
可動ミラー4の作動状態を検出するMUSWが“ハイレベル(H)”から“ローレベル(L)”に変化したところで、ミラー駆動が完了する。この時、正レンズ1、負レンズ3及び絞り機構2を通過してきた撮影光束はシャッタ11に入射され、ファインダ接眼光学系7への光束は遮断される。
【0036】
次に、先幕マグネットがオフされて先幕が走行され、フィルム12への露光が開始される。先幕の走行が完了すると、XSW29がオフ(“H”)からオン(“L”)に変化する。
【0037】
更に、後幕マグネットがオフされて後幕が走行され、フィルム12への露光が遮断される。後幕の走行が完了すると、ACSW30がオフ(“H”)からオン(“L”)へ変化する。そして、後幕マグネットオフから所定時間(幕走行完了に十分な時間)後に可動ミラー4がダウンされると共に、絞り機構2が開放位置に駆動される。
【0038】
図4は、シャッタに異常が発生したときの各部のようすを示すフローチャートである。ここでは幕速異常が起こった場合のようすを示している。図3を参照して正常時のタイムチャートを詳細に説明しているので、ここでは正常時の動作と異なる部分のみについて説明する。シャッタ幕はバネ(またはそれに相当するもの)の付勢力によって位置方向に付勢され、マグネットの吸着によって係止されている。走行時にはマグネットの吸着をオフすることによって係止が外れて付勢力によって走行する。
【0039】
この付勢力に何らかの不具合や劣化があってシャッタ幕の走行速度(幕速)に異常が出る場合がある。
【0040】
図4では、先幕が低速(もしくは後幕が高速)になり、後幕が先幕を追い越す場合のタイムチャートを示している。
【0041】
先幕マグネットオフからXSW29がオンするまでの時間(先幕走行時間)、もしくは、後幕マグネットオフからACSW30がオンするまでの時間(後幕走行時間)が正常値と比較すると異常であるが、ここでは、ACSW30が立ち下がったときのXSW29の論理が“H”で、かつ、XSW29が立ち下がったときのACSW30の論理が“L”であることに着目している。
【0042】
図3の正常時では、ACSW30が立ち下がったときのXSW29の論理が“L”で、かつ、XSW29が立ち下がったときのACSW30の論理が“H”である。
【0043】
図5は、カメラ全体の動作(CPU25の主制御)を示すフローチャートである。まず、前回ダメージ終了していない正常終了状態で、不図示のメインスイッチをオンした場合に動作するルーチンで、カメラ本体の各部分を初期化し、撮影可能な状態にスタンバイする(ステップS1)。次に、不図示の第1レリーズスイッチがオンしているか否かを判断する(ステップS2)。本発明のカメラのレリーズスイッチは一般的な2段階スイッチで、半押しの第1レリーズオンで測光や測距がなされ、全押しの第2レリーズオンで露光に至る。オンしていない場合にはステップS10へ移行する。
【0044】
ステップS2で第1レリーズスイッチがオンしていると判断された場合には、不図示の測光センサで測光を行なうことにより、絞り値シャッタスピード値を演算する(ステップS3)。次に、ピント調整(自動焦点制御)を行う(ステップS4)。次に、ステップS4のピント調整の結果、撮影レンズが合焦状態にあるか否かを判断する(ステップS5)。ここで、合焦していないと判断された場合にはステップS9へ移行する。
【0045】
一方、ステップS5において撮影レンズが合焦状態にあると判断された場合には、第2レリーズがオンしているか否かを判断する(ステップS6)。ここでオンしていないと判断された場合にはステップS9へ移行する。次に、シャッタ制御を行ってフィルムを露光する露出動作を実行する(ステップS7)。この動作については後述する。
【0046】
次に、フィルムの1コマ巻き上げを行う(ステップS8)。次に、コマ数などの不図示の表示部(LCD)の表示変更を行ない(ステップS9)、ステップS2に戻る。
【0047】
また、ステップS2において、第1レリーズがオフであると判断された場合には、不図示の他のスイッチ(撮影モードスイッチ、ストロボスイッチ、ズームスイッチなど)が変更されているか否かを判断する(ステップS10)。他のスイッチが変更されていないならばステップS9へ移行する。また、他のスイッチが変更されている場合には変更されたスイッチに対応する処理を行い(ステップS11)、ステップS9に移行する。以上は正常時の動作である。
【0048】
一方、前回ダメージとなった動作ロック状態で終了した場合に、再度不図示のメインスイッチの操作や電池の抜き差しによって、カメラの動作を再開する場合の動作(ステップS12〜S14)について説明する。
【0049】
ダメージ状態から復帰する場合には、この時点から処理再開される。ここでは、まず、動作が永久的にロックする状態になっているか否かを判断する(ステップS12)。この「永久的にロックする状態」とは、未露光などの重大な不具合が発生した場合には撮影不能にするために、カメラの修理を行なわない限りは動作を永続的にロック状態にすることを意味する。カメラをこのようなロック状態にする場合には、ダメージ発生時に不揮発性メモリ24に所定のダメージフラグを書き込むことでなされる。後述する実施形態では、永久ロック状態にしない例で示しているが、永久ロック状態にする場合には、具体的にはシャッタダメージフラグがセットされたと同時に所定の永久ロックフラグもセットして、不揮発性メモリ24に書き込めばよい。
【0050】
ステップS12で永久に動作ロックしないと判断された場合には、ステップS1と同様に各部の初期化を行う(ステップS13)。次に、ダメージ状態で終了した部位の再チェックを行う(ステップS14)。例えば、シャッタダメージ状態で終了した場合には、シャッタダメージチェックを行う。このダメージ再チェックルーチンでダメージ部位がダメージ状態であると再度判断された場合には、ダメージチェックルーチン内でダメージロック処理する。正常状態に復帰した場合には、ステップS2に移行する。
【0051】
図6は、図5のステップS7(露出動作)の詳細を説明するためのフローチャートである。図6の処理は、前記した図4のタイムチャートに対応するものである。
【0052】
まず、先幕マグネットと後幕マグネットがオンされて、先幕と後幕が係止される(ステップS20)。これによりシャッタチャージ完了、走行準備完了状態になる。次に、ミラー4のアップ駆動と絞り2の絞り込み駆動を行う(ステップS21)。この処理をミラーアップ完了信号(MUSW27が“L”)が観測されるまで行う(ステップS22)。ここではMUSW27のチャタリングをキャンセルするために、所定時間(100μs程度)間隔で複数回MUSW27の論理を読み取り、複数回論理が同じならばその論理を確定させる方法がよい(図中には不図示)。
【0053】
次に、ストロボ回路23がフラット発光するモードであるか否かを判断する(ステップS23)。このフラット発光とは、シャッタ開口開始から閉口まで常にストロボ発光を維持する発光方式であり、開口中に一瞬だけ閃光発光する発光方式と比較すると、全シャッタ速度で発光できるメリットがあるが、開口中の発光制御が非常に複雑であるというデメリットがある。開口中に常に同じ明るさで発光することが求められるためである。
【0054】
したがって、フラット発光中にも以下のシャッタダメージを検出するのはCPU25の負荷が大きいので、フラット発光する場合には以下のシャッタダメージ検出をしない。
【0055】
ステップS23でフラット発光しないと判断された場合には、XSW29及びACSW30のポート割込みを許可する(ステップS24)。これは、おのおののスイッチの立下りに同期して、後述の割込みルーチンに処理が移行できるようにするためである。次に、先幕マグネットをオフして先幕を走行開始する(ステップS25)。
【0056】
次に、図5のステップS3で演算したシャッタスピードに相当する時間(露光時間)が経過するまで待機し(ステップS26)、前記露光時間が経過したときに、後幕マグネットをオフして後幕を走行開始する(ステップS27)。
【0057】
次に、XSW29及びACSW30の立下りが共に検出済みかどうかを判断し(ステップS28)、検出済みでない場合には共に検出済みになるまで待ち、待機中に割込みルーチンに処理が移って後述の処理を行う。すなわち、次のステップS29では、XSW29及びACSW30のポート割込みを禁止する。これは既に検出終了したためである。次に、後述する割込みルーチン中で、シャッタダメージフラグがセットされたか否かを判断する(ステップS30)。ここでセットされていれば未露光なのでステップS33に移行し、セットされていない場合には正常なのでステップS31に移行する。
【0058】
ステップS31では、図3で説明したように後幕マグネットがオフになってから所定時間が経過するまで待つ。これは後幕が走行を完了するのに十分な時間である。次に、ミラー4のダウン駆動と絞り2の開放駆動を行う(ステップS32)
一方、ステップS33では、ステップS32と同様に、ミラー4のダウン駆動と絞り2の開放駆動を行う。次に、シャッタをチャージして(ステップS34)、ダメージロック処理を行う。このダメージロック処理とは、カメラの動作をロックして以後の動作を禁止する処理である。このロック状態から抜けるには、不図示のメインスイッチの操作や電池の抜き差しによって、図5のステップS12から処理が再開される。
【0059】
なお、ステップS23でフラット発光すると判断された場合のルーチンは、フラット発光しない場合の上記のルーチンと基本的に同様である。すなわち、ステップS35は、前記したステップS25と同様であり、ステップS36は、前記したステップS26と同様であり、ステップS37は、前記したステップS27と同様である。ステップS38では、シャッタ開口中にストロボ23をフラット発光制御する。次のステップS39では、ACSW30によって後幕の走行完了が検出されるまでステップS38を繰返し実行する。
【0060】
図7は、図6のステップS24で許可したXSW29のポート割込み処理の詳細を説明するためのフローチャートである。この処理は、XSW29の立下りに同期して移行する割込みルーチンである。
【0061】
まず、ステップS3で演算したシャッタ速度が所定値よりも高速であるか否かを判断する(ステップS40)。ここで所定値よりも低速であれば、図4で説明したようなACSW30がXSW29よりも先にオンすることはないし、また、低速では幕速が乱れても問題ないので、ステップS50に進む。上記所定値は、例えばシャッタの幕速正常値が10ms(走行開始から走行完了まで10ms)であれば、その逆数の1/100秒程度の値が良い。
【0062】
一方、ステップS40の判断の結果が所定値よりも高速ならばステップS41へ移行する。ステップS41では、後述のステップS49でセットするXSW検出済みフラグに基づいてXSW29が検出済みか否かを判断する。初めはこのフラグはクリアされているので、未検出である。検出済みならリターンする。
【0063】
ステップS42〜S44では、チャタリングを無視するためのチャタキラー時間を例えば100μsとして、XSW29の論理を判断する。100μs連続してXSW29の論理が“H”であればまだXSW29がオンしていない(ノイズであった)ので、ステップS51に移行する。
【0064】
ステップS45〜S47では、XSW29が“L”であればXSW29がオンしたので、同様の処理をACSW30についても行う。XSW29が“L”のときにACSW30が“H”であれば正常なので、ステップS50に移行するが、XSW29が“L”のときにACSW30が“L”であれば異常なので、ステップS48に進んでシャッタダメージフラグをセットする。次のステップS49では、XSW29の検出が完了したので、XSW検出済みフラグをセットする。このフラグは上記ステップS41とステップS28の判断に使用する。
【0065】
また、正常と判断されてステップS50に進んだ場合はシャッタダメージフラグをクリアし、その後、ステップS49に移行する。
【0066】
また、ステップS42あるいはステップS44でXSW29がまだオンしていないと判断された場合には、XSW検出済みフラグをクリアして(ステップS51)、リターンする。
【0067】
図8は、図6のステップS24で許可したACSW30のポート割込み処理の詳細を説明するためのフローチャートである。この処理は、ACSW30の立下りに同期して、移行する割込みルーチンである。
【0068】
まず、ステップS3で演算したシャッタ速度が所定値よりも高速であるか否かを判断する(ステップS60)。ここで所定値よりも低速であれば、図4で説明したようなACSW30がXSW29よりも先にオンすることはないし、また、幕速が乱れても低速では問題ないからである。この所定値は、例えばシャッタの幕速正常値が10ms(走行開始から走行完了まで10ms)であれば、その逆数の1/100秒程度が目安である。
【0069】
ステップS60の判断の結果が所定値よりも高速ならばステップS61へ、低速ならばステップS70へ移行する。ステップS61では、後述のステップS69でセットするACSW検出済みフラグに基いてACSWが検出済みか否かを判断する。初めはこのフラグはクリアされているので、未検出である。検出済みならリターンする。
【0070】
ステップS62〜S64では、チャタリングを無視するためのチャタキラー時間を例えば100μsとして、ACSW30の論理を判断する。100μs連続してACSW30の論理が“H”であればまだACSW30がオンしていない(ノイズであった)ので、ステップS71に移行する。
【0071】
ステップS65〜S67では、ACSW30が“L”であればACSW30がオンしたので、同様の処理をXSW29についても行う。ACSW30が“L”のときにXSW29が“L”であれば正常なので、ステップS70に移行するが、ACSW30が“L”のときにXSW29が“H”であれば異常なので、ステップS68に移行する。
【0072】
ステップS68では、シャッタダメージフラグをセットする。次に、ACSW30の検出が完了したので、ACSW検出済みフラグをセットする(ステップS69)。このフラグは上記ステップS61とステップS28の判断に使用する。
【0073】
また、正常と判断されてステップS70に進んだ場合はシャッタダメージフラグをクリアし、その後、ステップS49に移行する。
【0074】
また、ステップS62あるいはステップS64でACSW30がまだオンしていないと判断された場合には、ACSW検出済みフラグをクリアして(ステップS71)、リターンする。
【0075】
以上、本発明の実施の形態を説明した。
【0076】
【発明の効果】
本発明のカメラのシャッタ異常検出装置によれば、簡単な方法によってシャッタの未露光の不具合を検出することができる。具体的には、シャッタの機構の不良によって後幕走行の完了が先幕走行の完了よりも先に起こった場合でも、簡単な方法で未露光の検出ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラのシャッタ異常検出装置の概念図である。
【図2】本発明が適用されるカメラの一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図3】シャッタ11が正常に動作しているときの各部のようすを示すタイムチャートである。
【図4】シャッタに異常が発生したときの各部のようすを示すフローチャートである。
【図5】カメラ全体の動作(CPU25の主制御)を示すフローチャートである。
【図6】図5のステップS7(露出動作)の詳細を説明するためのフローチャートである。
【図7】図6のステップS24で許可したXSW29のポート割込み処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【図8】図6のステップS24で許可したACSW30のポート割込み処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
101 先幕走行完了検出部
102 後幕走行完了検出部
103 幕走行異常判断部
104 異常処理部
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラのシャッタ異常検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フォーカルプレーンシャッタを搭載したカメラが従来より知られている。このようなカメラにおいては、先幕と後幕の2枚の幕を有し、電気的に先幕と後幕を走行させてシャッタを制御する電気制御式シャッタが用いられている。
【0003】
このような電気制御式シャッタにおいて、シャッタの異常動作を電気的に検出して警告を行うものが知られている。
【0004】
シャッタ異常の代表的なものは「未露光」であり、撮影者はレリーズ操作したにもかかわらず写真が露光されていないという異常である。
【0005】
未露光が発生する原因としては、大きく2つある。1つは、先幕及び後幕を係止しているマグネットの吸着面にゴミ等が付着して、マグネットが吸着不良を起こした場合であり、もう1つは、シャッタ幕の駆動機構の不良またはシャッタ幕自身が変形して、シャッタ幕が走行できない場合である。
【0006】
未露光の不具合はフィルムを現像して初めて異常がわかるので、カメラとしては大きな不具合であり、撮影時に異常を警告する技術がいくつか提案されている。
【0007】
例えば、特開平5−34765号公報は、先幕検出スイッチと後幕検出スイッチを有し、シャッタ駆動の前後で検出異常の場合は警告するものである。
【0008】
また、特開平6−208157号公報は、反射型光学センサをシャッタ部に設け、走行タイミングと露光時間や幕速を検出して警告するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
シャッタの駆動機構はメーカーや機種によっても様々であるので、上述した未露光原因の中の「シャッタ幕の駆動機構の不良」は様々なものが考えられる。
【0010】
上述の特開平5−34765号公報に記載の技術は、マグネットオフして走行開始後に、何らかの原因で幕速異常が起こり、後幕スイッチが先幕スイッチよりも早くオンするような状態は検出しにくい。本来は先幕が先に走行するので、先幕スイッチの方が後幕スイッチよりも先にオンするが、シャッタによっては何らかの機構の不良でこれが逆になってしまう場合もあり、このような場合は検出しにくい。
【0011】
また、上述の特開平6−208157号公報に記載の技術は、幕の走行状態を反射型光学センサによって直接検出しているので検出精度は高いものの、反射型光学センサを必要とするので、コストやスペース面で難があるという課題を有している。
【0012】
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、簡単な方法でシャッタの未露光の不具合を検出することができるカメラのシャッタ異常検出装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、第1の発明は、電気的に制御されて走行する先幕及び後幕を設けたシャッタを有するカメラにおいて、先幕の走行完了信号を出力する先幕走行検出手段と、後幕の走行完了信号を出力する後幕走行検出手段と、前記先幕走行検出手段と前記後幕走行検出手段のうちいずれか一方の走行完了信号に基いて、他方の幕走行検出手段の信号状態を検出し、当該検出結果に基づいて、シャッタの異常を判断するシャッタ異常判断手段とを具備する。
【0014】
また、第2の発明は、第1の発明に係るカメラのシャッタ異常検出装置において、前記シャッタ異常判断手段は、前記後幕走行検出手段の走行完了信号の出力時に、前記先幕走行検出手段が走行未完了信号を出力しているか、または、前記先幕走行検出手段の走行完了信号の出力時に、前記後幕走行検出手段が走行完了信号を出力している場合には、シャッタが異常であると判断する。
【0015】
また、第3の発明は、第1の発明に係るカメラのシャッタ異常検出装置において、被写体輝度に基づいてシャッタの開口時間を演算するシャッタ速度演算手段を更に具備し、前記シャッタ速度が所定速度よりも低速である場合には、前記シャッタ異常判断手段の動作を禁止する禁止手段とを具備する。
【0016】
また、第4の発明は、電気的に制御されて走行する先幕及び後幕を設けたシャッタを有するカメラにおいて、シャッタ幕の走行状態に基づいてシャッタが異常か否かを判断するシャッタ異常判断手段と、シャッタの開口開始から閉口までストロボをフラット状態で発光するフラット発光手段と、前記フラット発光手段の制御を行う場合には、前記シャッタ異常判断手段の動作を禁止する禁止手段とを具備する。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るカメラのシャッタ異常検出装置の概念図である。先幕走行完了検出部(先幕走行検出手段)101は、フォーカルプレーンシャッタの先幕の走行完了を検出する部分である。後幕走行完了検出部(後幕走行検出手段)102は、フォーカルプレーンシャッタの後幕の走行完了を検出する部分である。幕走行異常判断部(シャッタ異常判断手段)103は、先幕走行完了検出部101と後幕走行完了検出部102の出力に基づいて、幕が正常に走行したか否かを判断する部分である。異常処理部104は、幕走行異常判断部103の判断に基づいて、幕の走行が異常であると判断された場合に、動作ロックなどの異常処理を行う部分である。
【0018】
図2は、本発明が適用されるカメラの一実施形態の構成を示すブロック図である。
【0019】
図2において、被写体像を結像させるための撮影レンズは、正レンズ1と負レンズ3とから構成される。これら正レンズ1と負レンズ3との間には、絞り機構2が配置されている。
【0020】
負レンズ3の後方には、ほぼ中央部分がハーフミラーとなっている可動ミラー4が配置されており、この可動ミラー4で上方に反射された被写体光は、焦点板5、ペンタプリズム6を介してファインダ接眼光学系7に至る。
【0021】
上記可動ミラー4の中央背面部分には、サブミラー8が、下方に被写体光を反射するように設けられている。このサブミラー8の反射光軸方向であって、図面垂直方向には、2つの光学系で構成される2像分離のためのセパレータ光学系9が配置されている。また、このセパレータ光学系9による被写体像の結像位置には、ラインセンサ10が配置されている。
【0022】
また、撮影レンズより見て可動ミラー4の後方には、シャッタ11及び銀塩フィルム(以下、単にフィルムと略記する)12が配置される。可動ミラー4が上昇してシャッタ11が開放状態となると、フィルム12上に被写体像が形成され、露光される。
【0023】
上記シャッタ11は公知のフォーカルプレーンシャッタであり、一眼レフレックスの構成をとるカメラに一般的に搭載されている。フォーカルプレーンシャッタは、露光に先立って内蔵されたばね(図示せず)をチャージし、そのばねの付勢力によって先幕と後幕を走行させるものである。
【0024】
上記撮影レンズの各レンズ1,3にはピント調節動作用及びズーミング動作用の駆動源を制御するズーム・ピント制御回路15が設けられており、上記絞り機構2には絞り駆動回路16が設けられている。上記ズーム・ピント駆動回路15には、上記各レンズの移動に応じて信号を発生する図示されないエンコーダが含まれている。そして、後述するCPU25によって、上記演算された駆動量とエンコーダ出力とに基いて、ピント調節が行われる。
【0025】
また、上記可動ミラー4はミラー駆動回路17によって駆動されるもので、同様に、ラインセンサ10はラインセンサ駆動回路18により駆動され、シャッタ11はシャッタ駆動回路19によって駆動される。
【0026】
上記ズーム・ピント駆動回路15、絞り駆動回路16、ミラー駆動回路17、ラインセンサ駆動回路18及びシャッタ駆動回路19は、データバス14によって互に接続されるもので、更に、1駒の撮影が終了するとフィルム12の巻上げ動作を行うフィルム駆動回路20、ストロボ回路23、不揮発性メモリ24、CPU25及びスイッチ入力回路26が、各種データの授受を行うデータバス14によって接続されている。
【0027】
上記サブミラー8、セパレータ光学系9、ラインセンサ10等は、公知の位相差法による焦点検出装置を構成している。そして、CPU25は、ラインセンサ駆動回路18を介して入力された信号に基いて2像の間隔を求め、合焦位置に駆動するための撮影レンズの駆動量を演算する。
【0028】
尚、CPU25では、図示されない測光回路から出力される被写体輝度値、図示されないフィルム感度検出回路によって検出されたフィルム感度に基いて、適正露光の得られる絞り機構2の絞り値及びシャッタ速度が演算される。また、シャッタ11は、演算されたシャッタ速度により、シャッタ駆動回路19を介して駆動制御される。
【0029】
フィルム12への露光時間は、図示されない先幕マグネットで係止された先幕と後幕マグネットで係止された後幕が、演算されたシャッタ速度に応じて適切なタイミングで開放されることによって決定される。
【0030】
ストロボ回路23は被写体照明用回路であり、CPU25により被写体輝度が所定輝度より低いと判断された場合に補助光として動作する。また、上記不揮発性メモリ24は、種々の調整データ、カメラの作動状態、シャッタ11の異常状態を記憶しておくためのメモリである。
【0031】
上記スイッチ入力回路26は、図示されない操作スイッチや機構系動作の検出スイッチ等の複数のスイッチから構成される。ここでは、この発明に関わる検出スイッチとして、可動ミラー4の作動状態を検出するミラーアップスイッチ(MUSW)27、シャッタ11のばねチャージ状態を検出するシャッタチャージスイッチ(SCSW)28、シャッタ11の先幕の作動状態を検出する先幕検出スイッチ(XSW)29及びシャッタ11の後幕の作動状態を検出する後幕検出スイッチ(ACSW)30を有している。
【0032】
以上のズーム・ピント駆動回路15、絞り駆動回路16、ミラー駆動回路17、ラインセンサ駆動回路18、シャッタ駆動回路19、フィルム駆動回路20、ストロボ回路23及び不揮発性メモリ24の駆動動作は、データバス14を介してCPU25により統括して制御されている。
【0033】
図3は、シャッタ11が正常に動作しているときの各部のようすを示すタイムチャートである。尚、シャッタ11に内蔵されているばね(図示せず)は、既にチャージ状態にあるものとする。
【0034】
先ず、先幕保持用の先幕マグネット(Mg)と後幕マグネット保持用の後幕マグネット(Mg)がオンされ、可動ミラー4のミラーアップと共に演算された絞り値になるように絞り機構2が駆動される。可動ミラー4の作動開始によって先幕と後幕の機械的な係止が開放され、先幕マグネットまたは後幕マグネットがオフされれば、それぞれの幕が走行することが可能になる。
【0035】
可動ミラー4の作動状態を検出するMUSWが“ハイレベル(H)”から“ローレベル(L)”に変化したところで、ミラー駆動が完了する。この時、正レンズ1、負レンズ3及び絞り機構2を通過してきた撮影光束はシャッタ11に入射され、ファインダ接眼光学系7への光束は遮断される。
【0036】
次に、先幕マグネットがオフされて先幕が走行され、フィルム12への露光が開始される。先幕の走行が完了すると、XSW29がオフ(“H”)からオン(“L”)に変化する。
【0037】
更に、後幕マグネットがオフされて後幕が走行され、フィルム12への露光が遮断される。後幕の走行が完了すると、ACSW30がオフ(“H”)からオン(“L”)へ変化する。そして、後幕マグネットオフから所定時間(幕走行完了に十分な時間)後に可動ミラー4がダウンされると共に、絞り機構2が開放位置に駆動される。
【0038】
図4は、シャッタに異常が発生したときの各部のようすを示すフローチャートである。ここでは幕速異常が起こった場合のようすを示している。図3を参照して正常時のタイムチャートを詳細に説明しているので、ここでは正常時の動作と異なる部分のみについて説明する。シャッタ幕はバネ(またはそれに相当するもの)の付勢力によって位置方向に付勢され、マグネットの吸着によって係止されている。走行時にはマグネットの吸着をオフすることによって係止が外れて付勢力によって走行する。
【0039】
この付勢力に何らかの不具合や劣化があってシャッタ幕の走行速度(幕速)に異常が出る場合がある。
【0040】
図4では、先幕が低速(もしくは後幕が高速)になり、後幕が先幕を追い越す場合のタイムチャートを示している。
【0041】
先幕マグネットオフからXSW29がオンするまでの時間(先幕走行時間)、もしくは、後幕マグネットオフからACSW30がオンするまでの時間(後幕走行時間)が正常値と比較すると異常であるが、ここでは、ACSW30が立ち下がったときのXSW29の論理が“H”で、かつ、XSW29が立ち下がったときのACSW30の論理が“L”であることに着目している。
【0042】
図3の正常時では、ACSW30が立ち下がったときのXSW29の論理が“L”で、かつ、XSW29が立ち下がったときのACSW30の論理が“H”である。
【0043】
図5は、カメラ全体の動作(CPU25の主制御)を示すフローチャートである。まず、前回ダメージ終了していない正常終了状態で、不図示のメインスイッチをオンした場合に動作するルーチンで、カメラ本体の各部分を初期化し、撮影可能な状態にスタンバイする(ステップS1)。次に、不図示の第1レリーズスイッチがオンしているか否かを判断する(ステップS2)。本発明のカメラのレリーズスイッチは一般的な2段階スイッチで、半押しの第1レリーズオンで測光や測距がなされ、全押しの第2レリーズオンで露光に至る。オンしていない場合にはステップS10へ移行する。
【0044】
ステップS2で第1レリーズスイッチがオンしていると判断された場合には、不図示の測光センサで測光を行なうことにより、絞り値シャッタスピード値を演算する(ステップS3)。次に、ピント調整(自動焦点制御)を行う(ステップS4)。次に、ステップS4のピント調整の結果、撮影レンズが合焦状態にあるか否かを判断する(ステップS5)。ここで、合焦していないと判断された場合にはステップS9へ移行する。
【0045】
一方、ステップS5において撮影レンズが合焦状態にあると判断された場合には、第2レリーズがオンしているか否かを判断する(ステップS6)。ここでオンしていないと判断された場合にはステップS9へ移行する。次に、シャッタ制御を行ってフィルムを露光する露出動作を実行する(ステップS7)。この動作については後述する。
【0046】
次に、フィルムの1コマ巻き上げを行う(ステップS8)。次に、コマ数などの不図示の表示部(LCD)の表示変更を行ない(ステップS9)、ステップS2に戻る。
【0047】
また、ステップS2において、第1レリーズがオフであると判断された場合には、不図示の他のスイッチ(撮影モードスイッチ、ストロボスイッチ、ズームスイッチなど)が変更されているか否かを判断する(ステップS10)。他のスイッチが変更されていないならばステップS9へ移行する。また、他のスイッチが変更されている場合には変更されたスイッチに対応する処理を行い(ステップS11)、ステップS9に移行する。以上は正常時の動作である。
【0048】
一方、前回ダメージとなった動作ロック状態で終了した場合に、再度不図示のメインスイッチの操作や電池の抜き差しによって、カメラの動作を再開する場合の動作(ステップS12〜S14)について説明する。
【0049】
ダメージ状態から復帰する場合には、この時点から処理再開される。ここでは、まず、動作が永久的にロックする状態になっているか否かを判断する(ステップS12)。この「永久的にロックする状態」とは、未露光などの重大な不具合が発生した場合には撮影不能にするために、カメラの修理を行なわない限りは動作を永続的にロック状態にすることを意味する。カメラをこのようなロック状態にする場合には、ダメージ発生時に不揮発性メモリ24に所定のダメージフラグを書き込むことでなされる。後述する実施形態では、永久ロック状態にしない例で示しているが、永久ロック状態にする場合には、具体的にはシャッタダメージフラグがセットされたと同時に所定の永久ロックフラグもセットして、不揮発性メモリ24に書き込めばよい。
【0050】
ステップS12で永久に動作ロックしないと判断された場合には、ステップS1と同様に各部の初期化を行う(ステップS13)。次に、ダメージ状態で終了した部位の再チェックを行う(ステップS14)。例えば、シャッタダメージ状態で終了した場合には、シャッタダメージチェックを行う。このダメージ再チェックルーチンでダメージ部位がダメージ状態であると再度判断された場合には、ダメージチェックルーチン内でダメージロック処理する。正常状態に復帰した場合には、ステップS2に移行する。
【0051】
図6は、図5のステップS7(露出動作)の詳細を説明するためのフローチャートである。図6の処理は、前記した図4のタイムチャートに対応するものである。
【0052】
まず、先幕マグネットと後幕マグネットがオンされて、先幕と後幕が係止される(ステップS20)。これによりシャッタチャージ完了、走行準備完了状態になる。次に、ミラー4のアップ駆動と絞り2の絞り込み駆動を行う(ステップS21)。この処理をミラーアップ完了信号(MUSW27が“L”)が観測されるまで行う(ステップS22)。ここではMUSW27のチャタリングをキャンセルするために、所定時間(100μs程度)間隔で複数回MUSW27の論理を読み取り、複数回論理が同じならばその論理を確定させる方法がよい(図中には不図示)。
【0053】
次に、ストロボ回路23がフラット発光するモードであるか否かを判断する(ステップS23)。このフラット発光とは、シャッタ開口開始から閉口まで常にストロボ発光を維持する発光方式であり、開口中に一瞬だけ閃光発光する発光方式と比較すると、全シャッタ速度で発光できるメリットがあるが、開口中の発光制御が非常に複雑であるというデメリットがある。開口中に常に同じ明るさで発光することが求められるためである。
【0054】
したがって、フラット発光中にも以下のシャッタダメージを検出するのはCPU25の負荷が大きいので、フラット発光する場合には以下のシャッタダメージ検出をしない。
【0055】
ステップS23でフラット発光しないと判断された場合には、XSW29及びACSW30のポート割込みを許可する(ステップS24)。これは、おのおののスイッチの立下りに同期して、後述の割込みルーチンに処理が移行できるようにするためである。次に、先幕マグネットをオフして先幕を走行開始する(ステップS25)。
【0056】
次に、図5のステップS3で演算したシャッタスピードに相当する時間(露光時間)が経過するまで待機し(ステップS26)、前記露光時間が経過したときに、後幕マグネットをオフして後幕を走行開始する(ステップS27)。
【0057】
次に、XSW29及びACSW30の立下りが共に検出済みかどうかを判断し(ステップS28)、検出済みでない場合には共に検出済みになるまで待ち、待機中に割込みルーチンに処理が移って後述の処理を行う。すなわち、次のステップS29では、XSW29及びACSW30のポート割込みを禁止する。これは既に検出終了したためである。次に、後述する割込みルーチン中で、シャッタダメージフラグがセットされたか否かを判断する(ステップS30)。ここでセットされていれば未露光なのでステップS33に移行し、セットされていない場合には正常なのでステップS31に移行する。
【0058】
ステップS31では、図3で説明したように後幕マグネットがオフになってから所定時間が経過するまで待つ。これは後幕が走行を完了するのに十分な時間である。次に、ミラー4のダウン駆動と絞り2の開放駆動を行う(ステップS32)
一方、ステップS33では、ステップS32と同様に、ミラー4のダウン駆動と絞り2の開放駆動を行う。次に、シャッタをチャージして(ステップS34)、ダメージロック処理を行う。このダメージロック処理とは、カメラの動作をロックして以後の動作を禁止する処理である。このロック状態から抜けるには、不図示のメインスイッチの操作や電池の抜き差しによって、図5のステップS12から処理が再開される。
【0059】
なお、ステップS23でフラット発光すると判断された場合のルーチンは、フラット発光しない場合の上記のルーチンと基本的に同様である。すなわち、ステップS35は、前記したステップS25と同様であり、ステップS36は、前記したステップS26と同様であり、ステップS37は、前記したステップS27と同様である。ステップS38では、シャッタ開口中にストロボ23をフラット発光制御する。次のステップS39では、ACSW30によって後幕の走行完了が検出されるまでステップS38を繰返し実行する。
【0060】
図7は、図6のステップS24で許可したXSW29のポート割込み処理の詳細を説明するためのフローチャートである。この処理は、XSW29の立下りに同期して移行する割込みルーチンである。
【0061】
まず、ステップS3で演算したシャッタ速度が所定値よりも高速であるか否かを判断する(ステップS40)。ここで所定値よりも低速であれば、図4で説明したようなACSW30がXSW29よりも先にオンすることはないし、また、低速では幕速が乱れても問題ないので、ステップS50に進む。上記所定値は、例えばシャッタの幕速正常値が10ms(走行開始から走行完了まで10ms)であれば、その逆数の1/100秒程度の値が良い。
【0062】
一方、ステップS40の判断の結果が所定値よりも高速ならばステップS41へ移行する。ステップS41では、後述のステップS49でセットするXSW検出済みフラグに基づいてXSW29が検出済みか否かを判断する。初めはこのフラグはクリアされているので、未検出である。検出済みならリターンする。
【0063】
ステップS42〜S44では、チャタリングを無視するためのチャタキラー時間を例えば100μsとして、XSW29の論理を判断する。100μs連続してXSW29の論理が“H”であればまだXSW29がオンしていない(ノイズであった)ので、ステップS51に移行する。
【0064】
ステップS45〜S47では、XSW29が“L”であればXSW29がオンしたので、同様の処理をACSW30についても行う。XSW29が“L”のときにACSW30が“H”であれば正常なので、ステップS50に移行するが、XSW29が“L”のときにACSW30が“L”であれば異常なので、ステップS48に進んでシャッタダメージフラグをセットする。次のステップS49では、XSW29の検出が完了したので、XSW検出済みフラグをセットする。このフラグは上記ステップS41とステップS28の判断に使用する。
【0065】
また、正常と判断されてステップS50に進んだ場合はシャッタダメージフラグをクリアし、その後、ステップS49に移行する。
【0066】
また、ステップS42あるいはステップS44でXSW29がまだオンしていないと判断された場合には、XSW検出済みフラグをクリアして(ステップS51)、リターンする。
【0067】
図8は、図6のステップS24で許可したACSW30のポート割込み処理の詳細を説明するためのフローチャートである。この処理は、ACSW30の立下りに同期して、移行する割込みルーチンである。
【0068】
まず、ステップS3で演算したシャッタ速度が所定値よりも高速であるか否かを判断する(ステップS60)。ここで所定値よりも低速であれば、図4で説明したようなACSW30がXSW29よりも先にオンすることはないし、また、幕速が乱れても低速では問題ないからである。この所定値は、例えばシャッタの幕速正常値が10ms(走行開始から走行完了まで10ms)であれば、その逆数の1/100秒程度が目安である。
【0069】
ステップS60の判断の結果が所定値よりも高速ならばステップS61へ、低速ならばステップS70へ移行する。ステップS61では、後述のステップS69でセットするACSW検出済みフラグに基いてACSWが検出済みか否かを判断する。初めはこのフラグはクリアされているので、未検出である。検出済みならリターンする。
【0070】
ステップS62〜S64では、チャタリングを無視するためのチャタキラー時間を例えば100μsとして、ACSW30の論理を判断する。100μs連続してACSW30の論理が“H”であればまだACSW30がオンしていない(ノイズであった)ので、ステップS71に移行する。
【0071】
ステップS65〜S67では、ACSW30が“L”であればACSW30がオンしたので、同様の処理をXSW29についても行う。ACSW30が“L”のときにXSW29が“L”であれば正常なので、ステップS70に移行するが、ACSW30が“L”のときにXSW29が“H”であれば異常なので、ステップS68に移行する。
【0072】
ステップS68では、シャッタダメージフラグをセットする。次に、ACSW30の検出が完了したので、ACSW検出済みフラグをセットする(ステップS69)。このフラグは上記ステップS61とステップS28の判断に使用する。
【0073】
また、正常と判断されてステップS70に進んだ場合はシャッタダメージフラグをクリアし、その後、ステップS49に移行する。
【0074】
また、ステップS62あるいはステップS64でACSW30がまだオンしていないと判断された場合には、ACSW検出済みフラグをクリアして(ステップS71)、リターンする。
【0075】
以上、本発明の実施の形態を説明した。
【0076】
【発明の効果】
本発明のカメラのシャッタ異常検出装置によれば、簡単な方法によってシャッタの未露光の不具合を検出することができる。具体的には、シャッタの機構の不良によって後幕走行の完了が先幕走行の完了よりも先に起こった場合でも、簡単な方法で未露光の検出ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラのシャッタ異常検出装置の概念図である。
【図2】本発明が適用されるカメラの一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図3】シャッタ11が正常に動作しているときの各部のようすを示すタイムチャートである。
【図4】シャッタに異常が発生したときの各部のようすを示すフローチャートである。
【図5】カメラ全体の動作(CPU25の主制御)を示すフローチャートである。
【図6】図5のステップS7(露出動作)の詳細を説明するためのフローチャートである。
【図7】図6のステップS24で許可したXSW29のポート割込み処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【図8】図6のステップS24で許可したACSW30のポート割込み処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
101 先幕走行完了検出部
102 後幕走行完了検出部
103 幕走行異常判断部
104 異常処理部
Claims (4)
- 電気的に制御されて走行する先幕及び後幕を設けたシャッタを有するカメラにおいて、
先幕の走行完了信号を出力する先幕走行検出手段と、
後幕の走行完了信号を出力する後幕走行検出手段と、
前記先幕走行検出手段と前記後幕走行検出手段のうちいずれか一方の走行完了信号に基いて、他方の幕走行検出手段の信号状態を検出し、当該検出結果に基づいて、シャッタの異常を判断するシャッタ異常判断手段と、
を具備することを特徴とするカメラのシャッタ異常検出装置。 - 前記シャッタ異常判断手段は、前記後幕走行検出手段の走行完了信号の出力時に、前記先幕走行検出手段が走行未完了信号を出力しているか、または、前記先幕走行検出手段の走行完了信号の出力時に、前記後幕走行検出手段が走行完了信号を出力している場合には、シャッタが異常であると判断することを特徴とする請求項1に記載のカメラのシャッタ異常検出装置。
- 被写体輝度に基づいてシャッタの開口時間を演算するシャッタ速度演算手段を更に具備し、
前記シャッタ速度が所定速度よりも低速である場合には、前記シャッタ異常判断手段の動作を禁止する禁止手段と、
を具備することを特徴とする請求項1に記載のカメラのシャッタ異常検出装置。 - 電気的に制御されて走行する先幕及び後幕を設けたシャッタを有するカメラにおいて、
シャッタ幕の走行状態に基づいてシャッタが異常か否かを判断するシャッタ異常判断手段と、
シャッタの開口開始から閉口までストロボをフラット状態で発光するフラット発光手段と、
前記フラット発光手段の制御を行う場合には、前記シャッタ異常判断手段の動作を禁止する禁止手段と、
を具備することを特徴とするカメラのシャッタ異常検出装置。
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JP2002175881A Pending JP2004020939A (ja) | 2002-05-15 | 2002-06-17 | カメラのシャッタ異常検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004020939A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110111633A (zh) * | 2019-05-23 | 2019-08-09 | 中国人民解放军海军航空大学青岛校区 | 一种快门模拟控制方法 |
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2002
- 2002-06-17 JP JP2002175881A patent/JP2004020939A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110111633A (zh) * | 2019-05-23 | 2019-08-09 | 中国人民解放军海军航空大学青岛校区 | 一种快门模拟控制方法 |
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